JP2004154064A - 米飯加工品用包装体 - Google Patents

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Hiroshi Hoshino
博 星野
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Howa Sangyo KK
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Abstract

【課題】塊状に形成された米飯加工品を圧迫しないように包装しても、米飯とともに包装したシート状海苔が湿るのを防止し、シート状海苔本来の食感や味を維持することのできる米飯加工品用包装体を提供することを課題とする。
【解決手段】外フィルムと、該外フィルムと対向した内フィルムとで構成され、外フィルムと内フィルムとの間にシート状海苔を収容可能に構成されてなり、内フィルムは、互いの一端側同士が重なり合うように配置された一対のフィルム片で構成されてなり、前記内フィルムを内側にして塊状に形成された米飯加工品を包装する米飯加工品用包装体であって、少なくとも何れか一方のフィルム片における一端側には、対向面間からなる嵌込部が設けられてなるとともに、他方のフィルム片における一端側には、前記嵌込部に嵌め込まれる被嵌込部が設けられてなることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状海苔と塊状に形成されたおにぎり等の米飯加工品とを分離した状態で包装する米飯加工品用包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、おにぎり等の如き塊状に形成された米飯加工品は、シート状の米飯加工品用包装体によって包装された状態で、市場において流通されている。
【0003】
該米飯加工品用包装体は、図9に示す如く、平面視長方形状の外フィルム100と、該外フィルム100と対向配置された内フィルム110と、外フィルム100と内フィルム110との間に介装されたシート状海苔120とで構成されている。
【0004】
前記外フィルム100の一方の面には、短手方向の略中央部において長手方向に延びるようにカットテープ130が貼着されており、該カットテープ130を引っ張ることで、該外フィルム100を長手方向に切断して短手方向に二分割できるようになっている。
【0005】
前記内フィルム110は、平面視略長方形状の一対のフィルム片110a,110bで構成されており、該一対のフィルム片110a,110bは、短手方向の互いの一端部が重ね合わされて配置され、前記外フィルム100の外形と一致した外郭を形成している。
【0006】
そして、外フィルム100と内フィルム110との間にシート状海苔120を介装した状態で、カットテープ130の端部に対応する部分を除いて、上記構成の外フィルム100及び内フィルム110の外周縁部同士が溶着されている(図9においてクロスハッチングが付された領域が貼着されている)。
【0007】
このように構成された米飯加工品用包装体は、内フィルム110(フィルム片110a,110b)上におにぎり等の塊状に形成された米飯加工品Rを配置し、該米飯加工品Rの形状に即して適宜折り曲げ、該折り曲げ部分を粘着テープや熱シール等で貼着することで、折り曲げた部分の復元を防止して米飯加工品Rを包装するようになっている。
【0008】
そして、米飯加工品Rとシート状海苔120とを一体化させて食すには、まず、カットテープ130を長手方向に引っ張って外フィルム100を切断し、その切断により分断された一方の外フィルム100を切断方向に対して略直交方向に引っ張る。そうすると、一方の外フィルム100とともに一方のフィルム片110aが引き抜かれ、米飯加工品Rとシート状海苔120の半分が一体化するようになる。さらに、分断された他方の外フィルム100を引っ張ると、他方のフィルム片110bが引き抜かれ、残りのシート状海苔120も米飯加工品Rと一体化する。これにより、シート状海苔120とともに米飯加工品Rを食すことができる。
【0009】
ところで、これまで市場に流通していた塊状に形成されたおにぎり等の米飯加工品Rは、大きな外力を加えて堅く形成されていたが、近年において、米飯加工品Rの本来の旨味等を重視して米飯加工品Rをふっくらした(柔らかな)状態で塊状に形成して欲しいという市場の要請が出て来ている。
【0010】
そのため、上述の如き塊状に形成された米飯加工品Rの形状に即した包装形態では、包装時に米飯加工品用包装体によって米飯加工品Rを圧迫してしまい、米飯加工品Rをふっくらした状態で塊状に形成しても、該米飯加工品Rが堅くなってしまうといった問題があった。
【0011】
そこで、図10に示す如く、米飯加工品Rを上記構成の米飯加工品用包装体の内フィルム110(フィルム片110a,110b)上に配置した状態で、米飯を圧迫することのないように、内フィルム110を内側にして該米飯加工品用包装体を長手方向に二つ折りにし(湾曲させ)、対向する周縁部同士を熱溶着することで、該米飯加工品Rを包装する包装形態が提案されている。
【0012】
このようにすることで、塊状に形成された米飯加工品Rを圧迫することなく包装することができ、従来と何ら変わることなく、シート状海苔120と米飯加工品Rとを容易に一体化させて該米飯加工品Rを食すことができる。
【0013】
【特許文献1】
特開2001−120201号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記包装形態は、米飯加工品Rを圧迫しないように塊状に形成された米飯加工品Rと内フィルム110との間に空間を形成するように包装するため、上記構成の米飯加工品用包装体では、他方のフィルム片110bの一端部(重ね合わされた部分が米飯加工品R側に位置するフィルム片)が米飯加工品R側に変移して、一方のフィルム片110aから離間し、一対のフィルム片2a,2bの一端部間に隙間が形成されてしまう場合がある。そうすると、米飯加工品Rに含まれる水分(湿気)が、一対のフィルム片110a,110bの重ね合わせ部分(一端部間)を介して外フィルム100とフィルム片110a,110bとの間に流入し、介装されたシート状海苔120を湿らせてしまうといった不都合が生じた。
【0015】
その為、米飯加工品Rを食す際に得られるシート状海苔120の特有の歯ごたえ等の食感や味が損なわれてしまい、商品価値を低下させてしまうといった問題があった。
【0016】
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、塊状に形成された米飯加工品を圧迫しないように包装しても、米飯加工品とともに包装したシート状海苔が湿るのを防止し、シート状海苔本来の食感や味を維持することのできる米飯加工品用包装体を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる米飯加工品用包装体は、請求項1記載の如く、外フィルムと、該外フィルムと対向した内フィルムとで構成され、外フィルムと内フィルムとの間にシート状海苔を収容可能に構成されてなり、内フィルムは、互いの一端側同士が重なり合うように配置された一対のフィルム片で構成されてなり、前記内フィルムを内側にして塊状に形成された米飯加工品を包装する米飯加工品用包装体であって、少なくとも何れか一方のフィルム片における一端側には、対向面間からなる嵌込部が設けられてなるとともに、他方のフィルム片における一端側には、前記嵌込部に嵌め込まれる被嵌込部が設けられてなることを特徴とする。
【0018】
上記構成の米飯加工品用包装体によれば、少なくとも何れか一方のフィルム片における一端側には、対向面間からなる嵌込部が設けられてなるとともに、他方のフィルム片における一端側には、前記嵌込部に嵌め込まれる被嵌込部が設けられているので、塊状に形成された米飯加工品を圧迫しないように、内フィルムを内側にして塊状に形成された米飯加工品を包装しても、一方のフィルム片の嵌込部に他方のフィルム片の被嵌込部が嵌め込まれた状態(前記対向面間に被嵌込部が介在した状態)が維持され、重ね合わされた一対のフィルム片間に隙間ができるのを防止することができ、包装した米飯加工品の水分が該一対のフィルム片間を介して、内フィルムと外フィルムとの間に収容したシート状海苔に到達するのを防止することができる。
【0019】
つまり、一方のフィルム片の嵌込部に他方のフィルム片の被嵌込部が嵌め込まれることにより、米飯加工品を包装した際の米飯加工品用包装体の変形で一対のフィルム片のうちの何れか一方が、他方のフィルム片から厚み方向に離間しようとしても、他方のフィルム片の被嵌込部が、一方のフィルム片の嵌込部を形成する対向面の少なくとも何れか一方の面に接触するので、一対のフィルム片の重ね合わせた部分が相対的に離間するのを防止することができる。これにより、水分の流通を許容する隙間が、一対のフィルム片の嵌め合わせ部分(重ね合わせ部分)に形成されるのを防止することができ、シート状海苔が米飯加工品の水分で湿ってしまうのを防止することができる。したがって、米飯加工品を食す際には、シート状海苔本来の触感を楽しむことができる。
【0020】
また、請求項2記載の如く、前記嵌込部は、一方のフィルム片の一端側が折り返されて形成されてもよい。このようにすれば、一端側のフィルム片が折り返されることにより、対向した面間が嵌込部を形成することとなるので、嵌込部を形成するのに別部材(例えば、別フィルム)を用意することなく容易に形成することができる。
【0021】
さらに、請求項3記載の如く、前記嵌込部は、一方のフィルム片の他端側から一端側に向けて被嵌込部を嵌め込み可能に構成されてもよい。このようにすれば、他方のフィルム片の被嵌込部が、一方のフィルム片側から該他方のフィルム片に向けて嵌め込まれた状態となり、一対のフィルム片の一端側同士が噛み合った状態となる。これにより、米飯を包装した際に一方のフィルム片が他方のフィルム片から離間するのを確実に防止することができ、米飯加工品からの水分が流通する隙間が形成されるのを確実に防止することができる。
【0022】
この場合、請求項4記載の如く、前記被嵌込部は、他方のフィルム片の一端部で構成されるとともに、前記嵌込部に嵌め込み可能なように、他方のフィルム片の一端側が折り返されて形成されてもよい。このようにすれば、一方のフィルム片側から該他方のフィルム片に向けて嵌め込み可能な被嵌込部を、別部材(例えば、別フィルム)を用意することなく容易に形成することができる。
【0023】
また、請求項5記載の如く、前記嵌込部は、一方のフィルムの一端側から他端側に向けて前記被嵌込部を嵌め込み可能に構成されるとともに、前記被嵌込部は、他方のフィルム片の一端部で構成されてもよい。このようにすれば、一方のフィルム片の一端側に嵌込部を形成するだけでよく、生産効率を高めることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかる米飯加工品用包装体について、添付図面を参照して説明する。
【0025】
本実施形態にかかる米飯加工品用包装体は、図1に示す如く、一枚の外フィルム1と、該外フィルム1に対向配置された内フィルム2とで構成されており、前記外フィルム1及び内フィルム2間には、シート状海苔3が介装されている。
【0026】
前記外フィルム1は、平面視略長方形状の樹脂フィルムで構成されている。かかる外フィルム1には、該外フィルム1を短手方向に二分する切断手段が設けられている。本実施形態においては、切断手段として、外フィルム1の一方の面に対し、短手方向略中央部に位置して長手方向に延びるように貼着された一対のカットテープ4,4が採用されている。具体的には、一対のカットテープ4,4は、外フィルム1の短手方向に所定間隔を有し、該外フィルム1の一方の面に長手方向の全長に亘って平行に貼着されている。さらに、包装時においてカットテープ4,4の端部の端部を把持し易いように、前記外フィルム1の長手方向の端部における略中央部には、所定間隔を有して一対の切り込みCが設けられており、該一対の切り込みC間に前記一対のカットテープ4,4の端部が介在するようになっている。換言すれば、切り込みCは、カットテープ4,4の端部に沿って形成されている。なお、切断手段は、カットテープに代えてミシン目などの切断線等であってもよい。
【0027】
前記内フィルム2は、平面視略長方形状をなす一対のフィルム片2a,2bで構成されている。
【0028】
一方のフィルム片2aは、他方のフィルム片2bの後述する被嵌込部6を嵌め込む嵌込部5を短手方向の一端側に有している。該嵌込部5は、短手方向の一端側(一端部)が、他方のフィルム片2b側に一回折り返されることにより形成されている。具体的には、嵌込部5は、一方のフィルム片2aにおける一端部の折り返しにより対向した面間に形成されている。このように対向面間に形成された嵌込部5は、長手に延びる開口を有している。該開口は、一方のフィルム片2aの他端側に形成されており、前記被嵌込部6が一方のフィルム片2aの他端側から一端側に向けて嵌め込まれるようになっている。
【0029】
他方のフィルム片2bは、短手方向の一端側に前記嵌込部5に嵌め込まれる前記被嵌込部6を有している。該被嵌込部6は、他方のフィルム片2bの一端部によって形成されている。
【0030】
該他方のフィルム片2bは、前記被嵌込部6を前記嵌込部5に嵌め込むことができるように、短手方向の一端部(一端側)、即ち被嵌込部6が前記一方のフィルム片2a側に一回折り返されている。
【0031】
このように構成された一対のフィルム片2a,2bは、互いの短手方向の一端側同士を重ね合わされるように、一方のフィルム片2aの嵌込部5に他方のフィルム片2bの被嵌込部6が嵌め込まれた状態(嵌込部5を形成する対向面に被嵌込部6が挟まれた状態)で配置されている。この状態で、一対のフィルム片2a,2b(内フィルム2)は、前記外フィルム1と略一致した外郭を形成するようになっている。
【0032】
このように一対のフィルム片2a,2bが配置されることで、本実施形態における嵌込部5を形成する一方のフィルム片2aの一端部は、他方のフィルム片2bの一端側に嵌め込まれる被嵌込部でもあり、また他方のフィルム片2bの一端部は、一方のフィルム片2aの一端部を嵌め込む嵌込部を形成している状態となっており、互いの一端側同士が噛み合った状態となる。
【0033】
そして、このように一対のフィルム片2a,2bが配置されて形成された内フィルム2は、外フィルム1と該内フィルム2との間にシート状海苔3を配置した状態で、外周縁部が外フィルム1の外周縁部と熱溶着され、外周縁部に溶着部7が形成される。具体的には、外フィルム1及び内フィルム2の短手方向の両端縁部同士は、長手方向に所定間隔で非溶着部9を形成するように溶着されて長手方向の溶着部7が形成されており、前記非溶着部9を介して外フィルム1と内フィルム2との間に介在する気体を外部に放出することができるようになっている。また、外フィルム1及び内フィルム2の長手方向の両端部同士は、カットテープ4,4の端部が内フィルム2に溶着されるのを防止すべく、両端縁のそれぞれから所定寸法内側に位置して短手方向に溶着されて短手方向の溶着部7が形成されており、開封時に外フィルム1の長手方向の端部とともに、カットテープ4,4の端部を把持できるようになっている。
【0034】
さらに、外フィルム1、及び内フィルム2の長手方向に所定間隔を有して前記溶着部7から内側に向けて、外フィルム1、及び一対のフィルム片2a,2bを更に部分的に溶着して海苔位置決め溶着部8を形成し、外フィルム1、と一対のフィルム片2,2との間に介装したシート状海苔3が内部で不用意に移動するのを防止し得るようになっている。
【0035】
上記構成の米飯加工品用包装体で塊状に形成された米飯加工品Rを包装するには、内フィルム2(フィルム片2a,2b)上に、塊状に形成された米飯加工品R(本実施形態においては三角おにぎり)を配置する。そして、この状態で、三角おにぎりRを該米飯加工品用包装体で圧迫しないように、内フィルム2を内側にして長手方向(フィルム片2a,2bの長手の一端)が凹状になるよう該米飯包装体自身を湾曲させ、図2の如く、対向する溶着部7同士を更に熱溶着することで、三角おにぎりRの包装が完了することとなる。なお、この状態においては、三角おにぎりRの包装に伴う熱溶着により、非溶着部9が溶着されて塞がれた状態となっている。
【0036】
このように三角おにぎりRを包装した米飯加工品用包装体は、図3に示す如く、一方のフィルム片2aの嵌込部5に、他方のフィルム片2bの被嵌込部6が嵌め込まれた状態が維持されている。つまり、三角おにぎりRを包装した状態で、一対のフィルム片2a,2bのそれぞれの一端側の互いに噛み合った状態が維持されている。これにより、包装された三角おにぎりRを運搬したり、把持したりしても、一対のフィルム片2a,2bの一方が他方に対して離間して、重なり合った一対のフィルム片2a,2b間に隙間が形成されるのを防止することができる。したがって、包装された三角おにぎりRの水分がシート状海苔3に到達するのが防止され、これによりシート状海苔3の湿りが防止されることとなる。
【0037】
そして、三角おにぎりRとともにシート状海苔3を食すには、図4に示す如く、▲1▼一対の切り込みC間に位置するカットテープ4,4及び外フィルム1の端部を長手方向に引っ張ることにより、外フィルム1が長手方向に切断されて短手方向に二分割される。そして、▲2▼分割された一方の外フィルム1a(好ましくは、一端側が重ね合わされた状態の一対のフィルム片2a,2bのうち、外フィルム1側の一方のフィルム片2aと溶着されている一方の外フィルム1a)を引っ張ると、一方のフィルム片2aの嵌込部5を形成した一端部が他方のフィルム片2bの被嵌込部6上を滑って移動し、嵌込部5の形態が崩れ、分割された一方の外フィルム1aとともに、一方のフィルム片2aを取り外すことができる。
【0038】
この状態で、シート状海苔3の半分(短手方向の半分)が、三角おにぎりRと一体化することとなる。そして、分割された他方の外フィルム1bも、同様に外フィルム1の切断方向と直交する方向に引っ張ることで、他方のフィルム片2bとともに、該他方の外フィルム1bが取り除かれ、残り半分のシート状海苔3が三角おにぎりRと一体化することとなり、シート状海苔3が巻かれた三角おにぎりRを食すことができる。
【0039】
以上構成の米飯加工品用包装体によれば、一対のフィルム片2a,2bのうち一方のフィルム片2aにおける一端側に嵌込部5が設けられるとともに、他方のフィルム片2bにおける一端側に前記嵌込部5に嵌め込む被嵌込部6が設けられているので、三角おにぎりRの圧迫を防止すべく、内フィルム2と三角おにぎりRとの間に隙間を形成し、且つ内フィルム2の長手方向が凹状となるように、該三角おにぎりRを包装しても、嵌込部5と被嵌込部6との嵌め合わせにより、何れか一方のフィルム片2a,2bの一端側と他方のフィルム片2a,2bの一端側とが離間せず、一対のフィルム片2a,2b間に隙間が形成されるのを防止することができる。これにより、外フィルム1と内フィルム2との間に介装されたシート状海苔3に三角おにぎりRの水分が到達せず、該シート状海苔3とともに三角おにぎりRを食す際に、シート状海苔3の本来の食感や味を楽しむことができる。
【0040】
また、他方のフィルム片2bの一端部(被嵌込部6)を、一方のフィルム片2a側から他方のフィルム片2b側に向けて嵌め込めるように、一方のフィルム片2aの嵌込部5を形成したので、三角おにぎりRの包装時において、一対のフィルム片2a,2bの一端側が互いに噛み合った状態で維持することができ、各フィルム片2a,2b同士が離間(隙間の形成)するのをいっそう確実に防止することができる。これにより、包装済みの三角おにぎりRを乱暴に運搬したり取り扱ったりしても、一対のフィルム片2a,2b間に隙間ができるのを防止することができる。
【0041】
さらに、一対のフィルム片2a,2bのそれぞれの嵌込部5及び被嵌込部6を、各フィルム片2a,2b自身により形成するようにしたので、該米飯加工品用包装体を製造するにあたり、低コストで製造することができる。
【0042】
尚、本発明の米飯加工品用包装体は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0043】
上記実施形態において、該米飯加工品用包装体で包装する対象として三角おにぎりRを例として挙げたが、これに限定されるものではなく、例えば、丸く形成されたものや、円柱状に形成された米飯加工品であってもよい。すなわち、米飯加工品用包装体で包装する対象は、塊状に形成された米飯加工品であればよい。
【0044】
上記実施形態において、開封時に外フィルム1を切断する切断手段として、カットテープ4,4を採用したが、これに限定されるものではなく、上述の如く、カットテープ4,4に代えてミシン目等の切断線を設けてもよい。該切断線がミシン目である場合には、該ミシン目を介して内部に気体や湿気が流入するのを防止すべく、ミシン目を覆うように帯状のテープを外フィルム1に貼着することが好ましい。
【0045】
上記実施形態において、外フィルム1と内フィルム2(一対のフィルム片2a,2b)とを別体のフィルムで構成し、互いの外周縁部を溶着することで、米飯加工品用包装体を形成するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、一端側に嵌込部を形成し、他端側の被嵌込部を形成した所定サイズに設定された一枚のフィルムの両側を折り返した構成でもよい。このようにすれば、折り返し部分が上記実施形態にかかるフィルム片2a,2bに相当し、折り返し部分と対向する部分が上記実施形態にかかる外フィルム1に相当することとなる。
【0046】
また、上記実施形態において、外フィルム1と内フィルム2との間にシート状海苔3を配置した状態で、外フィルム1及び内フィルム2の互いの外周縁部を溶着するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、外フィルム1の短手方向の両端部のそれぞれにフィルム片2a,2bの他端部を溶着したものであってもよい。つまり、塊状に形成された米飯加工品Rを包装するに際し、米飯加工品用包装体を二つ折り状態にして対向する周縁部同士を溶着するので、該米飯加工品用包装体を製造するに際しては、必ずしも外フィルム1と内フィルム2との長手方向の両端部を事前に溶着しておく必要はない。
【0047】
上記実施形態において、一方のフィルム片2aの一端部を一回折り返すことで、該一方のフィルム片2aに嵌込部5を形成するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図5に示す如く、一方のフィルム片2aの一端側を一回折り返し、更に一端部を外側に折り返して他方のフィルム片2b側に開口を有する嵌込部20を形成するようにしてもよい。この場合、他方のフィルム片2bの一端部を前記嵌込部20に嵌め込む被嵌込部21とすればよい。
【0048】
このように構成しても、三角おにぎりRを包装した際に、嵌込部20と被嵌込部21との嵌め合わせにより、何れか一方のフィルム片2a,2bが他方のフィルム片2a,2bから離間して隙間が形成されるのを防止することができ、外フィルム1と内フィルム2との間に介装されたシート状海苔3が米飯加工品R(三角おにぎり)の水分で湿ってしまうのを防止することができる。
【0049】
さらに、図6に示す如く、一方のフィルム片2aの一端部に対向するように、帯状フィルム30を配置するとともに、該一方のフィルム片2aの一端側(他方のフィルム片2b側)に開口を形成するように該帯状フィルム30の短手方向の端部を長手方向の全長に亘って一方のフィルム片2aに貼着(熱溶着等)して、嵌込部31が一方のフィルム片2aと帯状フィルム30との間に形成されるようにし、他方のフィルム片2bの一端部を前記嵌込部31に嵌め込む被嵌込部32としてもよい。なお、前記帯状フィルム30は、一方のフィルム片2aの何れの面に貼着してもよい。このようにしても、上記実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0050】
また、図7に示す如く、帯状のフィルムを短手方向で二つ折りにして構成された折り曲げフィルム40を、折り曲げ線が一方のフィルム片2aの一端に沿うように、一方のフィルム片2aの一端部に対向配置し、一方のフィルム片2a対向する折り曲げフィルム40の一方の片部41の端部(一方のフィルム片2aの他端側に位置する端部)を、長手方向の全長に亘って一方のフィルム片2aに貼着し、前記一方の片部41と一方のフィルム片2aとの間に、一方のフィルム片2aの一端側(他方のフィルム片2b側)に開口を有する嵌込部42を形成するようにしてもよい。この場合においても、他方のフィルム片2bの一端部を前記嵌込部42に嵌め込む被嵌込部44とすればよい。このようにしても、上記実施形態と同様の作用、効果を奏することができることは勿論のことである。
【0051】
その上、カットテープ4,4で外フィルム1を長手方向に切断して外フィルム1を分断し、該分断された一方の外フィルム1(嵌込部42を有するフィルム片2aに対応する分断された外フィルム1)を切断方向に対して直交方向に引っ張った際に、折り曲げフィルム40の他方の片部43と前記一方の片部41との対向面が摺接し、該折り曲げフィルム40の折り曲げ線が他方の片部43上で変移する。これにより、一対のフィルム片2a,2b上に配置された状態で包装された三角おにぎりRと接触していた折り曲げフィルム40の他方の片部43が折り曲げ線側から徐々に離間することとなり、該米飯加工品用包装体を開封するに際し、三角おにぎりRの形状が崩れるのを防止することができる。
【0052】
さらに、図8に示す如く、一方のフィルム片2aの一端部に対向するように、帯状の第一フィルム50を配置し、該一方のフィルム片2aの一端側(他方のフィルム片2b側)に開口を形成するように、該第一フィルム50の短手方向の端部を、長手方向の全長に亘って一方のフィルム片2aに貼着するとともに、他方のフィルム片2bの一端部に対向するように、帯状の第二フィルム51を配置し、該他方のフィルム片2bの一端側(一方のフィルム片2a側)に開口を形成するように、該第二フィルム51の短手方向の端部を、長手方向の全長に亘って他方のフィルム片2bに貼着するようにしてもよい。
【0053】
このようにすれば、一方のフィルム片2aと第一フィルム50との間に嵌込部53を形成することができ、他方のフィルム片2bの一端部、或いは他方のフィルム片2bの一端側に位置する第二フィルム51の短手方向の一端部が、一方のフィルム片2aに形成された嵌込部53に嵌め込まれる被嵌込部54とすればよい(図8においては、第二フィルム51の短手方向の一端部が被嵌込部54になっている)。
【0054】
換言すれば、該実施形態においては、一対のフィルム片2a,2bの何れもが嵌込部を有し、該嵌込部を形成するフィルム片2a,2b、第一フィルム50、又は第二フィルム51の何れかの一端部が他方のフィルム片2a,2bの嵌込部に嵌め込まれる被嵌込部になっている。このようにしても、上記実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明にかかる米飯加工品用包装体は、外フィルムと、該外フィルムと対向した内フィルムとで構成され、外フィルムと内フィルムとの間にシート状海苔を収容可能に構成されてなり、内フィルムは、互いの一端側同士が重なり合うように配置された一対のフィルム片で構成されてなり、少なくとも何れか一方のフィルム片における一端側には、対向面間からなる嵌込部が設けられてなるとともに、他方のフィルム片における一端側には、前記嵌込部に嵌め込まれる被嵌込部が設けられてなるので、塊状に形成された米飯を圧迫しないように包装しても、一対のフィルム片の重ね合わせ部分に隙間が形成されるのを防止することができ、これにより、米飯加工品とともに包装したシート状海苔が湿るのを防止し、シート状海苔本来の食感や味を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかる米飯加工品用包装体の一部破断部を含む全体斜視図を示す。
【図2】同第一実施形態にかかる米飯加工品用包装体で三角おにぎりを包装した状態の斜視図を示す。
【図3】図2にかかるA−A断面図を示す。
【図4】同第一実施形態にかかる米飯加工品用包装体を開封する際の状態図を示す。
【図5】本発明の第二実施形態にかかる米飯加工品用包装体の断面図を示す。
【図6】本発明の第三実施形態にかかる米飯加工品用包装体の断面図を示す。
【図7】本発明の第四実施形態にかかる米飯加工品用包装体の断面図を示す。
【図8】本発明の第五実施形態にかかる米飯加工品用包装体の断面図を示す。
【図9】従来の米飯加工品用包装体の全体斜視図を示す。
【図10】従来の米飯加工品用包装体で米飯加工品(三角おにぎり)を包装した状態の断面図を示す。
【符号の説明】
1…外フィルム(1a…分断後の一方の外フィルム、1b…分断後の他方の外フィルム)、2…内フィルム、2a,2b…フィルム片、3…シート状海苔、4…カットテープ(切断手段)5,20,31,53…嵌込部、6,21,32,44,54…被嵌込部、7…溶着部、8…海苔位置決め溶着部、9…非溶着部、30…帯状フィルム、40…フィルム、41…一方の片部、42…嵌込部、43…他方の片部、50…第一フィルム、51…第二フィルム

Claims (5)

  1. 外フィルムと、該外フィルムと対向した内フィルムとで構成され、外フィルムと内フィルムとの間にシート状海苔を収容可能に構成されてなり、内フィルムは、互いの一端側同士が重なり合うように配置された一対のフィルム片で構成されてなり、前記内フィルムを内側にして塊状に形成された米飯加工品を包装する米飯加工品用包装体であって、少なくとも何れか一方のフィルム片における一端側には、対向面間からなる嵌込部が設けられてなるとともに、他方のフィルム片における一端側には、前記嵌込部に嵌め込まれる被嵌込部が設けられてなることを特徴とする米飯加工品用包装体。
  2. 前記嵌込部は、一方のフィルム片の一端側が折り返されて形成されてなる請求項1記載の米飯加工品用包装体。
  3. 前記嵌込部は、一方のフィルム片の他端側から一端側に向けて被嵌込部を嵌め込み可能に構成されてなる請求項1又は2記載の米飯加工品用包装体。
  4. 前記被嵌込部は、他方のフィルム片の一端部で構成されるとともに、前記嵌込部に嵌め込み可能なように、他方のフィルム片の一端側が折り返されて形成されてなる請求項3記載の米飯加工品用包装体。
  5. 前記嵌込部は、一方のフィルムの一端側から他端側に向けて前記被嵌込部を嵌め込み可能に構成されるとともに、前記被嵌込部は、他方のフィルム片の一端部で構成されてなる請求項1又は2記載の米飯加工品用包装体。
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