JP5174382B2 - 米飯加工食品用包装材 - Google Patents

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Description

本発明は、米飯を塊状に加工した米飯加工食品と、該米飯加工食品と一緒に食されるシート状食品とを分離した状態で包装し、開封時に米飯加工食品とシート状食品とを一体的にすることのできる米飯加工食品用包装材に関する。
従来から、スーパーやコンビニエンスストア等の店舗で販売される米飯加工食品の包装形態として、米飯加工食品とシート状食品とを分離した状態で包装し、開封時に米飯加工食品とシート状食品とを一体的にして食すことのできる状態になるものが主流になっている。
かかる包装に採用される米飯加工食品用包装材は、幅方向に分割可能に構成された外フィルムと、シート状食品を介して外フィルムに重ね合わされ、外フィルムと同方向に分離可能に構成された内フィルムとを備え、介装したシート状食品を囲むように外フィルムと内フィルムとがシールされている。
外フィルムは、一般的に幅方向の中央に長さ方向に切断するためのカットテープが設けられており、そのカットテープで長さ方向に切断することで幅方向に二分割できるようになっている。他方、内フィルムは、外フィルムの幅方向に並列に配置された二枚のフィルムで構成されており、二枚のフィルムが外フィルムと同方向に分離できるようになっている。
上記構成の米飯加工食品用包装材は、内フィルム(並列に配置された二枚のフィルム)上に米飯加工食品を配置した状態で、長さ方向で二つ折りにして対向する端部同士をヒートシールすることで、米飯加工食品とシート状食品とを内フィルムで分離した状態にして包装できるようになっている。
そして、該米飯加工食品用包装材は、外フィルムを長さ方向に切断した上で幅方向に引っ張ることで、二分割された外フィルム及び内フィルム(二枚のフィルム)をそれぞれ離間(分離)させ、シート状食品と米飯加工食品との間から内フィルム(二枚のフィルム)を引き抜くようになっている。これにより、開封に併せてシート状食品と米飯加工食品とを一体的にして食すことのできる状態になるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−095111号公報
しかしながら、上記構成の米飯加工食品用包装材は、内フィルムが独立した二枚のフィルムを横並びに配置したものであるため、米飯加工食品を包装した状態で、米飯加工食品の水分がフィルム間を通ってシート状食品に到達してしまい、シート状食品の食感や味を低下させるといった問題がある。
かかる問題を鑑み、内フィルムを構成する二枚のフィルムの端部同士を弱シールし、二枚のフィルムを分離可能としつつも、該フィルム間で水分が通過するのを阻止するようにしたものがあるが、弱シールの強度によっては、二枚にフィルムが分離しにくくなったり、水分を完全に遮断できなかったりする場合がある。すなわち、二枚のフィルムの弱シール強度が高すぎると、二枚のフィルム同士が剥離しにくく円滑に分離できなくなる一方、二枚のフィルムの弱シール強度が低すぎると、二枚のフィルムを分離させることができるもののフィルム同士の接続が完全なものにならず、米飯加工食品の水分がシート状食品に到達してしまう。
さらに、上記構成の米飯加工食品用包装材は、外フィルムを一本のカットテープで切断するように構成されているため、外フィルムを二分したときに、外フィルムの大部分がシート状食品と対向した状態になる。そのため、二分した外フィルムを幅方向に引っ張るときに外フィルムとシート状食品との間で大きな抵抗が生じ、シート状食品が破れてしまう場合があった。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、米飯加工食品の水分がシート状食品に到達することなく、米飯加工食品とシート状食品とを分離した状態で包装することができ、開封時にシート状食品が破れることなく円滑に開封することのできる米飯加工食品用包装材を提供することを課題とする。
本発明に係る米飯加工食品用包装材は、幅方向に分割可能に構成された外フィルムと、シート状食品を介して外フィルムに重ね合わされ、外フィルムと同方向に分離可能に構成された内フィルムとを備え、シート状食品を囲むように外フィルムと内フィルムとがシールされた米飯加工食品用包装材において、外フィルムは、幅方向に対して直交する長さ方向の全長に亘って該外フィルムを切断させる線状又は帯状の切断補助手段が幅方向に並んで二条設けられるとともに、長さ方向の少なくとも何れか一方の端部に二条の切断補助手段に跨る摘持部が設けられ、二条の切断補助手段は、長さ方向の少なくとも一部に互いが離間して間隔を拡大させた拡大部を形成し、内フィルムは、長さ方向の全長に亘って線状に延びる切断用のハーフカットが設けられた一枚のフィルムで構成され、外フィルム及び内フィルムは、介装されたシート状食品の幅方向の両側が少なくとも部分的にシールされ、シート状食品の配置を二条の切断補助手段に対応させる複数の位置決シール部が長さ方向に間隔をあけて前記両側のシールからシート状食品の側縁に向かって突出するように形成されていることを特徴とする。
上記構成の米飯加工食品用包装材によれば、内フィルムは、長さ方向の全長に亘って線状に延びる切断用のハーフカットが設けられた一枚のフィルムで構成されているので、米飯加工食品を包み込んだ状態で内フィルムの何れの部位からも米飯加工食品の水分が通過することがない。これにより、内フィルムを隔て米飯加工食品と対峙するシート状食品に米飯加工食品の水分が到達することがなく、シート状食品本来の味や食感を保ちつつ包装することができる。
そして、外フィルムは、幅方向に対して直交する長さ方向の全長に亘って該外フィルムを切断させる線状又は帯状の切断補助手段が幅方向に並んで二条設けられるとともに、長さ方向の少なくとも何れか一方の端部に二条の切断補助手段に跨る摘持部が設けられ、二条の切断補助手段は、長さ方向の少なくとも一部に互いが離間して間隔を拡大させた拡大部を形成しているので、摘持部(外フィルムの幅方向と直交する長さ方向の端部の切断補助手段間)を引っ張ることで、外フィルムが二条の切断補助手段に誘導されつつ切断される。これにより、外フィルムは、切断補助手段の間隔に対応した幅で長さ方向の全長に亘って切除されることになり、拡大部に対応する部分でシート状食品を大きく露呈させつつ二分される。
この状態で外フィルム及び内フィルムを幅方向に引っ張ると、その引っ張り力が内フィルムに設けたハーフカットに集中的に作用する。そうすると、ハーフカットに対応する部分が該ハーフカットの形成により周囲よりも薄肉で強度が弱くなっているため、当該部分で切り裂かれて(破断して)内フィルムが二分し、シート状食品と米飯加工食品との間から引き抜かれる。このとき、外フィルムは、既に拡大部に対応する部分でシート状食品を大きく露呈させるように二分されているので、シート状食品と外フィルムとの間に作用する抵抗が小さく、シート状食品を破ることなくシート状食品と米飯加工食品との間から内フィルムを引き抜いてシート状食品と米飯加工食品とを一体的にすることができる。
また、外フィルムを長さ方向の全長に亘って切除したときに、残った外フィルム(少なくとも切断補助手段の間隔の狭い部分に対応する部分)がシート状食品の幅方向の両端部分に対して幅方向において略均等に被ることになる。これにより、外フィルム及び内フィルムを幅方向に引っ張ったときに、残った外フィルムとの接触による抵抗がシート状食品に対して幅方向で偏って作用しにくくなり、シート状食品をより確実に破れにくくすることができる上に内側の米飯加工食品の配置に対応させた状態で維持させることができる。
本発明の一態様として、二条の切断補助手段のそれぞれは、波状に形成されるとともに、長さ方向に延びる外フィルムの中心線を基準にして対称的に配置され、拡大部は、二条の切断補助手段が互いに離間した部位で形成されていることが好ましい。このようにすれば、切断補助手段を単調な形態にしつつも拡大部を形成することができる。そして、切断補助手段の形態が単調であるため、煩雑な工程を経たり複雑な装置を用いたりすることなく外フィルムに対して切断補助手段を設けることができる。
さらに、本発明の別の態様として、内フィルムは、ハーフカットの配置に対応するように、幅方向と直交する長さ方向の両端部に切欠部が設けられていることが好ましい。このようにすれば、外フィルム及び内フィルムを幅方向に引っ張ったときの引っ張り力が切欠部を介してハーフカットに集中的に作用し、該ハーフカットに対応する部分で内フィルムを円滑に切り裂くことができる。
また、内フィルムを内側にして米飯加工食品を包むに際し、外フィルム及び内フィルムを長さ方向に二つ折りにして互いに対向する端部同士をシールするように構成され、二条の切断補助手段は、外フィルムの長さ方向の略中央位置に拡大部を形成するように設けられていることが好ましい。このようにすれば、外フィルムの何れの端部側から外フィルムを切除しても外フィルムの中央部分で最大に開口することになり、外フィルム及び内フィルムを幅方向に引っ張ったときに、シート状食品に偏った抵抗が生じず、シート状食品と米飯加工食品との間から内フィルムを円滑に引き抜くことができる。
この場合、二条の切断補助手段は、外フィルムの長さ方向の両端部で幅方向に所定の間隔をあけるように設けられるとともに、該両端部から外フィルムの長さ方向の略中央位置に向けて間隔が徐々に拡大して拡大部を形成するように設けられていることが好ましい。このようにすれば、摘持部を摘んで引っ張ることで外フィルムを二分させることができる上に、外フィルムを長さ方向の全長に亘って幅を持たせて切除することができる。
そして、二条の切断補助手段は、拡大部での最大間隔がシート状食品の幅寸法の60%〜110%に設定されていることが好ましい。このようにすれば、外フィルムを二条の切断補助手段に沿って切断したときに、拡大部に対応する部分がシート状食品の幅を基準に開口するので、シート状食品と米飯加工食品との間から内フィルムを引き抜く際のシート状食品と外フィルムとの間で作用する抵抗を確実に低くすることができる。
また、二条の切断補助手段は、互いの間隔が外フィルムの長さ方向の両端部で最小になるように設けられ、該最小の間隔がシート状食品の幅寸法の20%〜55%に設定されていることが好ましい。このようにすれば、外フィルムを二条の切断補助手段に沿って切断したときに、外フィルムの両端部においてシート状食品の幅を基準にしつつ拡大部よりも狭い幅で開口するので、少なくともシート状食品の四隅部分を外フィルムと内フィルムとに挟まれた状態(シート状食品が不用意に脱落してしまうのを防止した状態)にすることができる上に、内フィルムを引き抜くときにシート状食品に作用する抵抗も小さくしてシート状食品が破れるのをより確実に防止することができる。
二条の切断補助手段は、帯状のカットテープで構成されることが好ましい。このようにすれば、外フィルムを確実に誘導して切断することができる。
以上のように、本発明に係る米飯加工食品用包装材によれば、米飯加工食品の水分がシート状食品に到達することなく、米飯加工食品とシート状食品とを分離した状態で包装することができ、開封時にシート状食品が破れることなく円滑に開封することができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の一実施形態に係る米飯加工食品用包装材について、添付図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る米飯加工食品用包装材は、図1に示す如く、おにぎりや寿司等の米飯加工食品(本実施形態においては、おにぎり)Aと、シート状にされた海苔や薄焼き卵、畳鰯等のシート状食品(本実施形態においては、海苔)Bとを分離した状態で包装するもので、図2に示す如く、幅方向に分割可能に構成された外フィルム10と、シート状食品Bを介して外フィルム10に重ね合わされ、外フィルム10と同方向に分離可能に構成された内フィルム20とを備え、前記シート状食品Bを囲むように外フィルム10と内フィルム20とがシールされ(図3参照)、前記内フィルム20を内側にして米飯加工食品Aを包むように構成されている(図1参照)。なお、各図においてハッチングを付した領域がシールされた部分である。
本実施形態に係る外フィルム10は、平面視略長方形状に形成されており、長手をなす長さ方向と直交する幅方向に分割可能に構成されている。より具体的には、前記外フィルム10には、該外フィルム10を長さ方向の全長に亘って切断するための切断補助手段100a,100bが設けられている。該切断補助手段100a,100bは、外フィルム10の長さ方向に延びるように線状又は帯状をなしており、外フィルム10の幅方向に並んで少なくとも二条設けられている。
切断補助手段100a,100bのそれぞれは、外フィルム10の長さ方向の全長に亘って連続的に設けられており、本実施形態においては、外フィルム10に対して貼着された帯状のカットテープで構成されている。
該二条の切断補助手段(カットテープ)100a,100bは、外フィルム10の長さ方向に延びる中心線CLを基準にして対称になるように設けられ、外フィルム10の長さ方向の少なくとも一部に互いが離間して間隔を拡大させた拡大部101を形成している。本実施形態においては、二条の切断補助手段100a,100bのそれぞれが波状をなすように設けられており、互いに離間した部位で前記拡大部101を形成している。また、二条の切断補助手段100a,100bのそれぞれは、互いに接近する部位が前記中心線CLから所定距離離れている。
本実施形態に係る米飯加工食品用包装材1は、前記内フィルム20を内側にして米飯加工食品Aを包むに際し、積層状態にある外フィルム10及び内フィルム20を該外フィルム10の長さ方向に二つ折りにして互いに対向する端部同士をシールするように構成され、この包装形態を前提に、前記二条の切断補助手段100a,100bは、長さ方向の略中央位置に前記拡大部101を形成するように設けられている。
すなわち、本実施形態において、前記二条の切断補助手段100a,100bは、外フィルム10の長さ方向の両端部で所定の間隔をあけるように設けられるとともに、該両端部から外フィルム10の長さ方向の略中央位置に向けて間隔が徐々に拡大して前記拡大部101を形成するように設けられている。前記拡大部101は、最大間隔がシート状食品Bの幅寸法(外フィルム10と内フィルム20との間に介装された状態で外フィルム10の幅方向に対応する方向の寸法)の60%〜110%に設定され、より好ましくは、シート状食品Bの幅寸法の75%〜95%に設定される。
これに対し、外フィルム10の長さ方向の両端部での二条の切断補助手段100a,100bの間隔は、シート状食品Bの幅寸法の20%〜55%に設定され、より好ましくは、シート状食品Bの幅寸法の30%〜50%に設定される。
本実施形態に係る外フィルム10は、長さ方向の両端部に二条の切断補助手段100a,100bに跨る摘持部102a,102bが設けられている。すなわち、該外フィルム10は、長さ方向の両端部に二条の切断補助手段100a,100bを介在させて一対の切込部103,103が設けられており、該一対の切込部103,103間に摘持部102a,102bが形成されている。そして、外フィルム10の長さ方向の両端部には、一対の切込部103,103間(摘持部102a,102bの先端)が切欠かれて外側切欠部104,104が設けられている。該外側切欠部104,104は、内フィルム20に対して後述する破断用切欠部201,201を形成するに際して積層した外フィルム10を一緒に切断することによって形成されるものである。
本実施形態に係る外フィルム10は、上述の如く、外フィルム10及び内フィルム20を二つ折りにして互いに対向する端部同士をシールする包装形態を前提に、長さ方向の中央位置にある両側端部が切り欠かれて折込用外側切欠部(Vカット)105,105が設けられている。
前記内フィルム20は、外フィルム10と同様に平面視略長方形状に形成されており、外フィルム10と略同サイズに設定されている。該内フィルム20は、一枚のフィルムで構成されており、長手をなす長さ方向の全長に亘って延びる線状のハーフカット200が設けられている。これにより、該内フィルム20は、ハーフカット200で裂けることで、幅方向に分離(分割)するようになっている。前記ハーフカット200は、局部的に強度を弱めるべく、周囲の厚みよりも薄くなった部分で線状に延びるように形成され、本実施形態においては、内フィルム20の長さ方向の全長に亘って直線状に形成されている。なお、ハーフカット200は、非貫通状態になるようにフィルムを線状に溶かしたり、型押ししたりすることで形成される。
本実施形態に係る内フィルム20は、長さ方向の両端部にハーフカット200の配置に対応して破断用切欠部(切欠部)201,201が設けられている。かかる破断用切欠部201,201は、内フィルム20の真っ直ぐに延びる端縁に対して窪むように形成されていればよく、本実施形態においては半円状に形成されている。
そして、該内フィルム20についても、上述の如く、外フィルム10及び内フィルム20を二つ折りにして互いに対向する端部同士をシールする包装形態を前提に、長さ方向の中央位置にある両側端部が切り欠かれて折込用内側切欠部(Vカット)202,202が設けられている。本実施形態においては、内フィルム20と外フィルム10とが略同サイズに設定され、互いの外周縁部が重なりあうように積層されることを前提に、内フィルム20の折込用内側切欠部202,202は、外フィルム10の折込用外側切欠部105,105に対応した配置及び形状に設定されている。
そして、本実施形態に係る米飯加工食品用包装材1は、図3(a)及び図3(b)に示す如く、シート状食品Bを介して内フィルム20と外フィルム10とを積層した上で、外フィルム10及び内フィルム20の幅方向の両端部(側端部)において、互いの側端部同士を所定幅でシールしてシールライン(以下、側部シールラインという)S1,S1を形成するとともに、外フィルム10の長さ方向の両端部において、摘持部102a,102b(一対の切込部103,103)よりも内側で内フィルム20及び外フィルム10の幅方向に延びる帯状の領域同士をシールしてシールラインS2,S2を形成し、これらのシールラインS1,S1,S2,S2によってシート状食品Bを収容する空間(以下、収容空間という)を画定している。本実施形態においては、内フィルム20と外フィルム10との間でシート状食品Bの移動を規制して、該シート状食品Bを二条の切断補助手段100a,100b(拡大部101)の配置に対応させるべく、各側部シールラインS1,S1に連続するように、側部シールラインS1,S1よりも収容空間側の領域を部分的にシールして位置決シール部S3が形成されている。
該位置決シール部S3は、長さ方向に間隔をあけて複数形成されており、シート状食品Bが幅方向の両側で複数の位置決シール部S3,…によって位置決めされている。すなわち、各側部シールラインS1,S1から突出する位置決シール部S3,S3の先端間の間隔がシート状食品Bの幅よりもやや広く設定されており、該位置決シールS3,S3間にあるシート状食品Bが、二条のカットテープ100a,100bの配置(拡大部101)に対応して位置決めされている。
本実施形態に係る米飯加工食品用包装材1は、以上の構成からなり、該米飯加工食品用包装材1が複数連続する包装材用原反を所定長さに順次切断することで作製される。具体的には、図4に示す如く、外フィルム10の幅に対応した幅に設定された長尺フィルムFaに対し、二条のテープ(カットテープ100a,100bの連続体)100a’,100b’が長手方向に連続的に貼着される。このとき、長手方向に移動する長尺フィルムFaに対し、長尺な二本のテープ100a’,100b’が同方向に移動しながら所定位置を通過する際に互いに接離させつつ貼着され、二本のテープ100a’,100b’が対称的な波形を呈して長尺フィルムFaと一体的にされた外フィルム10の連続体である外フィルム用原反10’になる。
そして、図5に示す如く、幅方向の略中央に長手方向に延びるハーフカット200’が形成された長尺フィルムFb(内フィルム20の連続体である内フィルム用原反20’)を外フィルム用原反10’にシート状食品Bを介して重ね合わせる。すなわち、外フィルム用原反10’(外フィルム10の連続体)及び内フィルム用原反20’(内フィルム20の連続体)を長手方向に供給し、所定間隔毎に平面視長方形状をなすシート状食品Bを外フィルム用原反10’又は内フィルム用原反20’の何れか一方の上に供給しつつ、該シート状食品Bを挟むように、外フィルム用原反10’と内フィルム用原反20’とを重ね合わせる。
このとき、平面視長方形状に形成されたシート状食品Bは、長手方向を外フィルム用原反10’及び内フィルム用原反20’(長尺フィルムFa,Fb)の長手方向に合わせるとともに、二本のテープ100a’,100b’の間隔が最大になる位置(米飯加工食品用包装材1の拡大部101となる位置)に長手方向の略中央位置が対応するように、外フィルム用原反10’又は内フィルム用原反20’の何れか一方の上に供給される。
そうすると、外フィルム用原反10’及び内フィルム用原反20’の長手方向にシート状食品Bが所定間隔毎に介在することになるので、各シート状食品Bを包囲するように、外フィルム用原反10’及び内フィルム用原反20’をシールする。すなわち、重ね合わされた外フィルム用原反10’及び内フィルム用原反20’の幅方向の両端部同士を所定幅でシールするとともに、シート状食品Bの長手方向の両端部の両側の幅方向に延びる帯状の領域同士をシールする。これにより、外フィルム用原反10’及び内フィルム用原反20’の長手方向に延びる両端部に所定幅のシールラインS1’,S1’が形成されるとともに、長手方向に並んだシート状食品B間に幅方向に延びる帯状のシールラインS2’,S2’が二本形成された包装材用原反1’が作製される。
そして、本実施形態においては、包装材用原反1’を作製し、連続的に該包装材用原反1’から米飯加工食品用包装材1を作製するようにしている。すなわち、一般的には、長尺な包装材用原反1’が作製されると該包装材用原反1’を一旦ロール状に巻き、そのロールから包装材用原反1’を引き出して適宜裁断することで米飯加工食品用包装材1を作製するが、本実施形態においては、外フィルム用原反10’及び内フィルム用原反20’をシールした後(包装材用原反1’になった後)、引き続きシート状食品B,B間に形成された二本のシールラインS2’,S2’の間で包装材用原反1’を切断し、米飯加工食品用包装材1を順次作製するようにしている。
本実施形態では、二本のシールラインS2’,S2’間で包装材用原反1’(外フィルム用原反10’及び内フィルム用原反20’)を切断するに際して、各外側切欠部104,104、折込用外側切欠部105,105、破断用切欠部201,201、折込用内側切欠部202,202が併せて形成され、米飯加工食品用包装材1が順次連続的に作製される。なお、本実施形態に係る米飯加工食品用包装材1は、切込部103,103が外フィルム10のみに設けられているので、切込部103,103は、外フィルム用原反10’と内フィルム用原反20’とが重ね合わされる前に外フィルム用原反10’に対して切り込みとして設けられるが、各切欠部104,105,201,202と同様に、包装材用原反1’を切断するに際して切り込みも併せて入れるようにして、外フィルム10及び内フィルム20の両方に切込部103を設けるようにしてもよい。
次に、米飯加工食品用包装材1の使用態様について説明する。上記構成の米飯加工食品用包装材1で米飯加工食品Aを包装するには、まず、図6(a)に示す如く、内フィルム20上に米飯加工食品(本実施形態においては三角おにぎり)Aを配置し、図6(b)に示す如く、米飯加工食品用包装材1(外フィルム10及び内フィルム20)を長さ方向に二つ折りにする。この状態で、拡大部101に対応する領域(折込用外側切欠部105,105間の領域及び折込用内側切欠部202,202間の領域)が米飯加工食品Aの厚みに対応して起立した状態になり、当該領域の両側が米飯加工食品Aを介して対向した状態になる。
しかる後、図6(c)に示す如く、二つ折りにすることで互いに対向する幅方向の両側端部を相手側に折り曲げて相手側の側端部に重ね合わせるとともに、その重ね合わせた側端部同士をシールし、長さ方向に延びるシールラインSを幅方向の両側に形成する。
この状態で、長さ方向の両端部が開口を形成するとともに、外フィルム10及び内フィルム20の長さ方向の中央位置の両側端(折込用外側切欠部105,105及び折込用内側切欠部202,202に対応する部位)が側端部の折り込みによって三角形状をなした突片状をなす。なお、本実施形態に係る米飯加工食品用包装材1は、外フィルム10及び内フィルム20の長さ方向の中央位置の両側端部に折込用外側切欠部105,105及び折込用内側切欠部202,202を設けているので、当該部分に対する不必要な折り畳みを行うことなく体裁のよい突片が形成される。
そして、図6(d)に示す如く、摘持部102a,102bを躱すように、開口を形成した外フィルム10及び内フィルム20の長さ方向の両端部を摘持部102a,102bよりも内側(米飯加工食品A)側で、幅方向に延びるシールラインSを形成するように線状又は帯状にシールすることで開口を閉塞する。これにより、シート状食品Bと米飯加工食品Aとの間に内フィルム20を介装した状態、すなわち、シート状食品Bと米飯加工食品Aとが分離状態で包装される。本実施形態においては、内フィルム20を一枚のフィルムで構成しているため、上述の如く、シート状食品Bと米飯加工食品Aとを内フィルム20で分離した状態にしても米飯加工食品Aの水分の通過を許容する部分が形成されず、シート状食品B本来の味、食感を維持させることができる。
このように包装された米飯加工食品Aを食すのに米飯加工食品用包装材1を開封するには、図7(a)に示す如く、摘持部102a,102bを持って外フィルム10を長さ方向に引っ張り、外フィルム10を長さ方向に切断する。このとき、外フィルム10は、二条のカットテープ100a,100bによって誘導されつつ切断する(裂ける)ことになり、図7(b)に示す如く、外フィルム10の幅方向の中央の領域が長さ方向の全長に亘って切除される。すなわち、外フィルム10は、カットテープ100a,100bの貼着態様に対応して、切除される部位が長さ方向の中央位置側(二つ折りによる折り曲げ部分)に向けて拡大することになり、拡大部101と対応する部分において最大に開口することになる。
本実施形態においては、二条のカットテープ100a,100bの間隔がシート状食品Bの幅を基準に、外フィルム10の両端部でシート状食品Bの幅の20%〜55%(より好ましくは、30%〜50%)に設定され、拡大部101でシート状食品Bの幅の60%〜110%(より好ましくは、75%〜95%)に設定されているので、上述の如く、外フィルム10の中央部分を切除すると、外フィルム10と内フィルム20との間に介装されたシート状食品Bの大部分が露呈した状態になる。
本実施形態において、二条のカットテープ100a,100bは、外フィルム10の長さ方向の中央位置(拡大部101)の間隔よりも両端部の間隔の方が狭く設定されているので、シート状食品Bの四隅が外フィルム10と内フィルム20とによって挟まれた状態になる。特に、本実施形態に係る米飯加工食品用包装材1は、シート状食品Bの配置を拡大部101の配置に対応させる位置決シール部S3,…が形成されているので、残った外フィルム10(少なくとも切断補助手段100a,100bの間隔の狭い部分に対応する外フィルム10の四隅部分)がシート状食品の幅方向の両端部分(四隅部分)に対して幅方向において略均等に被った状態になり、シート状食品Bの四隅が外フィルム10と内フィルム20とによって挟まれた状態になる。
これにより、拡大部101でシート状食品Bの幅方向の略全域が露呈してもシート状食品Bが米飯加工食品用包装材1に保持された状態で維持することになる。
そして、図7(c)に示す如く、外フィルム10及び内フィルム20の長さ方向の両端部(重なりあった両端部)の両側を幅方向に引っ張ると、その引っ張り力が内フィルム20の長さ方向の両端部に設けた破断用切欠部201,201に集中的に作用し、該破断用切欠部201,201に至るハーフカット200に作用する。そうすると、ハーフカット200が溝状をなして応力(力)が集中的に作用する態様であり、さらにハーフカット200に対応する部位の厚みが周囲の厚みよりも薄くて強度が弱いため、破断用切欠部201,201に集中した引っ張り力がハーフカット200に集中的に作用して当該部分が引き裂かれることになる。
これにより、内フィルム20が長さ方向の全長に亘って切断する(切り裂かれる)と、外フィルム10及び内フィルム20の何れもが幅方向に二分された状態となり、図7(d)に示す如く、米飯加工食品Aとシート状食品Bとの間に介在する内フィルム20が引き抜かれて米飯加工食品Aとシート状食品Bとが一体的になる。本実施形態においては、上述の如く、外フィルム10を二分させることでシート状食品Bの大部分が露呈、すなわち、シート状食品Bに対して外フィルム10の対向する部分が少ないため、上述の如く、内フィルム20を引き抜くに際して外フィルム10とシート状食品Bとの間に抵抗が生じにくくなる。特に、本実施形態においては、切除後に残る外フィルム10がシート状食品Bの幅方向で均等に被った状態となるため、上述の如く、幅方向に引っ張っても、残った外フィルム10との接触による抵抗がシート状食品Bに対して幅方向で偏って作用しにくくなる。
これにより、シート状食品Bをより確実に破れにくくすることができる上に内側の米飯加工食品Aの配置に対応させた状態で維持させることができ、シート状食品Bを破ることなく米飯加工食品Aと一体的にして開封することができる。
以上のように、本実施形態に係る米飯加工食品用包装材1によれば、外フィルム10は、幅方向に対して直交する長さ方向の全長に亘って該外フィルム10を切断させる帯状の切断補助手段100a,100bが幅方向に並んで二条設けられるとともに、長さ方向の両端部に二条の切断補助手段100a,100bに跨る摘持部102a,102bが設けられ、二条の切断補助手段100a,100bは、長さ方向の一部に互いが離間して間隔を拡大させた拡大部101を形成し、内フィルム20は、長さ方向の全長に亘って線状に延びる切断(破断)用のハーフカット200が設けられた一枚のフィルムで構成されているので、内フィルム20を隔て米飯加工食品Aと対峙するシート状食品Bに米飯加工食品Aの水分が到達することがなく、シート状食品B本来の味や食感を保ちつつ包装することができる。また、外フィルム10及び内フィルム20を円滑に二分できるとともに、これらを二分した上で幅方向に引っ張る際にシート状食品Bと外フィルム10との間に生じる抵抗を小さくすることができる。すなわち、内フィルム20の円滑な破断とシート状食品Bに対する抵抗の低減との相乗効果により、開封時にシート状食品Bが破れることなく円滑にシート状食品Bと米飯加工食品Aとを一体的にして開封することができる。
また、前記二条の切断補助手段100a,100bのそれぞれは、波状に形成されるとともに長さ方向に延びる中心線CLを基準に対称的に配置され、互いに離間した部位で前記拡大部101を形成しているので、切断補助手段100a,100bを単調な形態にしつつも拡大部101を形成することができる。そして、切断補助手段100a,100bの形態が単調であるため、煩雑な工程を経たり複雑な装置を用いたりすることなく外フィルム10に対して切断補助手段100a,100bを設けることができる。
さらに、外フィルム10及び内フィルム20は、介装されたシート状食品Bの幅方向の両側が少なくとも部分的にシールされ、シート状食品Bの配置を拡大部101の配置に対応させる位置決シール部S3,…が形成されているので、外フィルム10を長さ方向の全長に亘って切除した上で外フィルム10及び内フィルム20を幅方向に引っ張ったときに、残った外フィルム10との接触による抵抗がシート状食品Bに対して幅方向で偏って作用しにくくなり、シート状食品Bをより確実に破れにくくすることができる上に内側の米飯加工食品Aの配置に対応させた状態で維持させることができる。
そして、前記内フィルム20は、ハーフカット200の配置に対応するように、長さ方向の両端部に破断用切欠部201,201が設けられているので、外フィルム10及び内フィルム20を幅方向に引っ張ったときの引っ張り力を破断用切欠部201,201を介してハーフカット200に集中的に作用させることができ、ハーフカット200に対応する部分で内フィルム20を円滑に切り裂くことができる。
さらに、前記内フィルム20を内側にして米飯加工食品Aを包むに際し、外フィルム10及び内フィルム20を長さ方向に二つ折りにして互いに対向する端部同士をシールするように構成され、前記二条の切断補助手段100a,100bは、長さ方向の略中央位置に前記拡大部101を形成するように設けられているので、何れの端部側から外フィルム10を切除しても外フィルム10の中央部分で最大に開口することになり、外フィルム10及び内フィルム20を幅方向に引っ張ったときに、シート状食品Bに偏った抵抗が生じず、シート状食品Bと米飯加工食品Aとの間から内フィルム20を円滑に引き抜くことができる。
また、前記二条の切断補助手段100a,100bは、外フィルム10の長さ方向の両端部で所定の間隔をあけるように設けられるとともに、該両端部から外フィルム10の長さ方向の略中央位置に向けて間隔が徐々に拡大して前記拡大部101を形成するように設けられているので、摘持部102a,102bを摘んで引っ張ることで外フィルム10を二分させることができる上に、外フィルム10の両端部間で幅を持たせて切除することができる。
特に、前記二条の切断補助手段100a,100bは、前記拡大部101での最大間隔がシート状食品Bの幅寸法に対し、60%〜110%に設定されるので、外フィルム10を二条の切断補助手段100a,100bに沿って切断したときに、拡大部101に対応する部分がシート状食品Bの幅を基準に開口するので、シート状食品Bと米飯加工食品Aとの間から内フィルム20を引き抜く際のシート状食品Bと外フィルム10との間で作用する抵抗を確実に低くすることができる。
また、前記二条の切断補助手段100a,100bは、外フィルム10の長さ方向の両端部での間隔が、シート状食品Bの幅寸法に対し、20%〜55%に設定されるので、外フィルム10を二条の切断補助手段100a,100bに沿って切断したときに、少なくともシート状食品Bの四隅部分を外フィルム10と内フィルム20とに挟まれた状態(シート状食品Bが不用意に脱落してしまうのを防止した状態)にすることができる上に、内フィルム20を引き抜くときにシート状食品Bに作用する抵抗も小さくしてシート状食品Bが破れるのを防止することができる。
そして、二条の切断補助手段100a,100bは、帯状のカットテープ100a,100bで構成されているので、外フィルム10を確実に誘導して切断することができる。
尚、本発明の米飯加工食品用包装材は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態において、二条の切断補助手段100a,100bを帯状のカットテープで構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、拡大部101を形成することを前提に、各切断補助手段100a,100bを線状のハーフカットやミシン目で構成してもよい。そして、上記実施形態と同様に切断補助手段100a,100bの両側に一対の切込部103,103を設けて切込部103,103間に摘持部102a,102bを設けたり、各切断補助手段100a,100bと重なるように一対の切込部103,103を設けて切込部103,103間に摘持部102a,102bを設けたりしてもよい。すなわち、摘持部102a,102bは、外フィルム10の長さ方向の端部において、少なくとも二条の切断補助手段100a,100b間の領域(切除の対象となる領域)を含むように、幅方向で二条の切断補助手段100a,100bに跨るように設ければよい。
上記実施形態において、二条の切断補助手段(カットテープ)100a,100bを波形に形成するとともに、全長に亘って互いに間隔をあけるようにして対称に配置するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図8に示す如く、二条の切断補助手段(カットテープ)100a,100bを波形に形成するとともに、外フィルム10の幅方向の中央位置で交差するように対称的に配置してもよい。
この場合においても、図9に示す外フィルム10の連続体である外フィルム用原反10’を所定長さに切断することで、外フィルム10を連続的に作製することができる。かかる外フィルム10も二条の切断補助手段100a,100bが互いに離間した拡大部101を備えるので、上記実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。但し、二条の切断補助手段100a,100bを互いに交差させるようにすると、二条の切断補助手段100a,100bを設けるための装置が複雑化するため、上記実施形態のように全長に亘って互いに間隔をあけるよう二条の切断補助手段(カットテープ)100a,100bを設けることが好ましい。
上記実施形態において、内フィルム20の長さ方向の両端部に設けた破断用切欠部201,201を半円状にしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図10(a)に示す如く、ハーフカット200が頂点に繋がるよう破断用切欠部201,201を三角形状に形成したり、図10(b)及び図10(c)に示す如く、破断用切欠部201,201を半楕円形状に形成したりしてもよい。このように、破断用切欠部201,201を半楕円形状に形成する場合においては、図10(b)に示す如く、ハーフカット200から延長する仮想線が短径上を通るようにして破断用切欠部201,201を横長に形成したり、図10(c)に示す如く、ハーフカット200から延長する仮想線が長径上を通るようにして破断用切欠部201,201を縦長に形成したりしてもよい。
上記実施形態において、外フィルム用原反10’(長尺フィルムFa)と内フィルム用原反20’(長尺フィルムFb)とを長手方向に供給しつつシールして米飯加工食品用包装材1を連続的に作製するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、内フィルム用原反20’(長尺フィルムFb)及び外フィルム用原反20’(長尺フィルムFb)のそれぞれを予め枚葉状に切断しておき、これによって形成された枚葉状の内フィルム20と外フィルム10とを積層してシールすることで、米飯加工食品用包装材1を作製するようにしてもよい。
上記実施形態において、外フィルム10の端部に一対の切込部103,103を入れて摘持部102a,102bを形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、摘持部102a,102bを周囲よりも外側に突出した突片状に形成してもよい。この場合、外フィルム10に対し、突片の両側に切込部103,103を入れたり、突片の付け根部分と周囲の端縁とが90°以下になるようにしたりして、突片を引っ張ったときの力が外フィルム10を切り裂くことに対して起因するよう、突片の付け根に集中的に作用させるように構成することが好ましい。
上記実施形態において、外フィルム10の長さ方向の両端部に摘持部102a,102bを設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、何れか一端部に摘持部102a,102bを設けるようにすればよい。このようにしても、二条の切断補助手段100a,100bが外フィルム10の全長に亘って設けられているので、摘持部102a,102bを引っ張ることで、外フィルム10を全長に亘って切断(切除)することができる。但し、開封時の利便性を考慮すれば、外フィルム10の長さ方向の両端部に摘持部102a,102bを設けることが好ましいことは言うまでもない。
上記実施形態において、外フィルム10の長さ方向の中央位置の一カ所で間隔が最大となる拡大部101を形成するように二条の切断補助手段100a,100bを設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、外フィルム10の長さ方向の複数箇所で間隔が最大となる拡大部101を形成するように二条の切断補助手段100a,100bを設けてもよい。このようにしても、各拡大部101で大きく開口してシート状食品Bと外フィルム10との抵抗を小さくできる上に、開口の狭い部分でシート状食品Bの両側端部に外フィルム10が被さって内フィルム20を引き抜くまでにシート状食品Bが不用意に脱落してしまうことを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る米飯加工食品用包装材で米飯加工食品を包装した状態の斜視図を示す。 同実施形態に係る米飯加工食品用包装材の分解斜視図を示す。 同実施形態に係る米飯加工食品用包装材の平面図であって、(a)は、外フィルム側から見た図を示し、(b)は、内フィルム側から見た図を示す。 同実施形態に係る米飯加工食品用包装材の外フィルムを作製するための原反の部分平面図を示す。 同実施形態に係る米飯加工食品用包装材の製造工程の概略を説明するための概略斜視図を示す。 同実施形態に係る米飯加工食品用包装材で米飯加工食品を包装する際の工程図であって、(a)は、米飯加工食品用包装材の上に米飯加工食品を配置した状態の斜視図を示し、(b)は、米飯加工食品用包装材を二つ折りにした状態の斜視図を示し、(c)は、米飯加工食品用包装材の両側端部を折り曲げて対向する相手側とシールした状態の斜視図を示し、(d)は、開口部分をシールして閉塞した状態(米飯加工食品を包装した状態)の斜視図を示す。 同実施形態に係る米飯加工食品用包装材で米飯加工食品を開封する際の工程図であって、(a)は、摘持部を引っ張って外フィルムを切断させている状態の斜視図を示し、(b)は、外フィルムの一部を長さ方向に切除して外フィルムを幅方向に二分割した状態の斜視図を示し、(c)は、米飯加工食品用包装材の端部の両端を引っ張って内フィルムを切断させつつ内フィルムを米飯加工食品とシート状食品との間から引き抜いている状態の斜視図を示し、(d)は、内フィルムを米飯加工食品とシート状食品との間から引き抜いて米飯加工食品とシート状食品とを一体にした状態(米飯加工食品用包装材を開封した状態)の斜視図を示す。 本発明の他実施形態に係る米飯加工食品用包装材の外フィルムの平面図を示す。 図8に示す外フィルムを作製するための原反の部分平面図を示す。 本発明の別の実施形態に係る米飯加工食品用包装材の内フィルムの部分拡大平面図であって、(a)は、内フィルムの長さ方向の端部に設けられる破断用切欠部を三角形状にした内フィルムの部分拡大平面図を示し、(b)は、内フィルムの長さ方向の端部に設けられる破断用切欠部を横長な半楕円状にした内フィルムの部分拡大平面図を示し、(c)は、内フィルムの長さ方向の端部に設けられる破断用切欠部を縦長な半楕円状にした内フィルムの部分拡大平面図を示す。
符号の説明
1…米飯加工食品用包装材、1’…包装材用原反、10…外フィルム、10’…外フィルム用原反、20…内フィルム、20’…内フィルム用原反、100a,100b…切断補助手段(カットテープ)、100a’,100b’…テープ、101…拡大部、102a,102b…摘持部、103…切込部、104…外側切欠部、105…折込用外側切欠部、200…ハーフカット、201…破断用切欠部(切欠部)、202…折込用内側切欠部、A…米飯加工食品、B…シート状食品、CL…中心線、Fa,Fb…長尺フィルム

Claims (8)

  1. 幅方向に分割可能に構成された外フィルムと、シート状食品を介して外フィルムに重ね合わされ、外フィルムと同方向に分離可能に構成された内フィルムとを備え、シート状食品を囲むように外フィルムと内フィルムとがシールされた米飯加工食品用包装材において、外フィルムは、幅方向に対して直交する長さ方向の全長に亘って該外フィルムを切断させる線状又は帯状の切断補助手段が幅方向に並んで二条設けられるとともに、長さ方向の少なくとも何れか一方の端部に二条の切断補助手段に跨る摘持部が設けられ、二条の切断補助手段は、長さ方向の少なくとも一部に互いが離間して間隔を拡大させた拡大部を形成し、内フィルムは、長さ方向の全長に亘って線状に延びる切断用のハーフカットが設けられた一枚のフィルムで構成され、外フィルム及び内フィルムは、介装されたシート状食品の幅方向の両側が少なくとも部分的にシールされ、シート状食品の配置を二条の切断補助手段に対応させる複数の位置決シール部が長さ方向に間隔をあけて前記両側のシールからシート状食品の側縁に向かって突出するように形成されていることを特徴とする米飯加工食品用包装材。
  2. 二条の切断補助手段のそれぞれは、波状に形成されるとともに、長さ方向に延びる外フィルムの中心線を基準にして対称的に配置され、拡大部は、二条の切断補助手段が互いに離間した部位で形成されている請求項1記載の米飯加工食品用包装材。
  3. 内フィルムは、ハーフカットの配置に対応するように、幅方向と直交する長さ方向の両端部に切欠部が設けられている請求項1又はに記載の米飯加工食品用包装材。
  4. 内フィルムを内側にして米飯加工食品を包むに際し、外フィルム及び内フィルムを長さ方向に二つ折りにして互いに対向する端部同士をシールするように構成され、二条の切断補助手段は、外フィルムの長さ方向の略中央位置に拡大部を形成するように設けられている請求項1乃至の何れか1項に記載の米飯加工食品用包装材。
  5. 二条の切断補助手段は、外フィルムの長さ方向の両端部で幅方向に所定の間隔をあけるように設けられるとともに、該両端部から外フィルムの長さ方向の略中央位置に向けて間隔が徐々に拡大して拡大部を形成するように設けられている請求項に記載の米飯加工食品用包装材。
  6. 二条の切断補助手段は、拡大部での最大間隔がシート状食品の幅寸法の60%〜110%に設定されている請求項1乃至の何れか1項に記載の米飯加工食品用包装材。
  7. 二条の切断補助手段は、互いの間隔が外フィルムの長さ方向の両端部で最小になるように設けられ、該最小の間隔がシート状食品の幅寸法の20%〜55%に設定されている請求項1乃至の何れか1項に記載の米飯加工食品用包装材。
  8. 二条の切断補助手段は、帯状のカットテープで構成されている請求項1乃至の何れか1項に記載の米飯加工食品用包装材。
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