JP3377969B2 - 米飯加工食品の包装体及び該包装体を用いた米飯加工食品包装具 - Google Patents

米飯加工食品の包装体及び該包装体を用いた米飯加工食品包装具

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JP3377969B2 JP30259899A JP30259899A JP3377969B2 JP 3377969 B2 JP3377969 B2 JP 3377969B2 JP 30259899 A JP30259899 A JP 30259899A JP 30259899 A JP30259899 A JP 30259899A JP 3377969 B2 JP3377969 B2 JP 3377969B2
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克己 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海苔と米飯加工食
品が分離されて包装された包装体から、即時海苔付き米
飯加工食品を形成可能な包装体に関し、特に該包装体の
開封が極めてスムーズで、しかも海苔付き米飯加工食品
を容易に形成しうる米飯加工食品の包装体及び該包装体
を用いた米飯加工食品包装具の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような米飯加工食品の包装
体としては、例えば、図11に示すように、幅方向略中央
部33に開封用のカットテープ35が設けられた外フィルム
31と、該外フィルム31の周縁部32に一体的に熱シールさ
れ、且つ前記カットテープ35位置にて分離可能に重合す
る一対の内装フィルムとからなり、しかも両フィルム間
に海苔34が収納されると共に前記フィルムにて三角おに
ぎり用御飯を収納しうるものであって、前記両フィルム
の一端部(上辺部)の両側端部のシール部位に、前記カ
ットテープ35に対して対称位置に、下方斜め線40及び平
行線41により囲繞された部分が切り欠かれた一対の切欠
部42,42 が設けられている。
【0003】即ち、上記包装用フィルムは、カットテー
プ35に対して一対の切欠部42,42 を対称的に設けたもの
である。
【0004】よって、図12に示すように、該フィルムに
て三角おにぎり用御飯を包み込み、その後外フィルム31
の一端部(上辺部)の両側端部におけるフィルムの重合
部分に跨がってラベル39を貼り付けて包装体を封じた場
合であっても、両フィルムの両側端部の切欠部42,42 に
より、フィルムの両側端部の重合をわずかな範囲で抑え
ることが出来る。
【0005】従って、カットテープ35を介しての包装体
の開封時にもフィルムが該カットテープ35による開封の
支障となるのを極力抑えることが出来るものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記三角お
にぎり用御飯を上記構成からなる包装用フィルムで包装
した場合において、ラベル39がフィルムの両側端部の重
合部位側に偏って貼り付けられた場合には、ラベル39に
よって移動阻止状態で外フィルム31にクロス状態で重合
固着されたフィルムの両側端部がカットテープ35の進路
を妨害するだけでなく外フィルム31の開裂をも極めて難
しいものにするという問題が生じていた。
【0007】而して、本発明は、上記従来の問題点に鑑
みてなされたもので、海苔と米飯加工食品が分離されて
包装可能な包装体において、例え、ラベルがフィルムの
両側端部の重合部位側に偏って貼り付けられた場合であ
っても、包装体の開封(開裂)作業を極めてスムーズ且
つ容易ならしめんとする米飯加工食品の包装体及び該包
装体を用いた米飯加工食品包装具を提供することを課題
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべく、以下の技術的手段を講じたものである。
【0009】即ち、本発明に係る米飯加工食品の包装体
は、幅方向略中央部3が切断手段にて略帯状に切断可能
長方形状の外フィルム1と、該外フィルム1の略周
縁部2に貼着され、且つ幅方向略中央部3で重合する分
離可能な一対の内フィルム4とからなり、しかも該両フ
ィルム1,4間に海苔が収納されて該フィルム1,4に
て米飯加工食品を包装可能とする包装体において、前記
両フィルム1,4の長手方向に沿った両側端部には境界
線の形状が略のこ刃状又は略波状の切欠部12が設けられ
てなるものである。
【0010】よって、包装体を封じる際に、ラベル19が
フィルムの両側端部の重合部位側に偏って貼り付けられ
た場合であっても、切断手段を介して略帯状に切断され
る外フィルム1の切断部位が、両フィルム1, 4の両側
端部に設けられた略のこ刃状又は略波状の切欠部12の何
れかの先細切目12a 内に案内されることとなる。
【0011】その後、先細切目12a 内に案内された略帯
状に切断された外フィルム1の切断部位は、係る先細切
目12a を開裂起点として重合してなる両フィルム1, 4
の両側端部を切断することとなる。
【0012】尚、この時、両フィルム1, 4の両側端部
は、ラベル19によって移動阻止状態で外フィルム1にク
ロス状態で重合固着されてなることから、切断時におけ
る両フィルム1, 4の両側端部の浮きを確実に防止する
ことが出来るだけでなく、より確実な切断が可能とな
る。
【0013】よって、上記の如く包装体を封じる際に、
ラベル19がフィルムの両側端部の重合部位側に偏って貼
り付けられた場合でも包装体の開封作業を極めてスムー
ズ且つ簡単に行うことが出来るという利点がある。
【0014】更に、略のこ刃状又は略波状の切欠部12
が、略円弧状又は略くの字状に延設されてなる場合に
は、切断手段を介して略帯状に切断された外フィルム1
の切断部位側に、切欠部12の先細切目12a の後方開口部
12b を対向させることが出来る。
【0015】よって、略帯状に切断された外フィルム1
の切断部位の先細切目12a 側への案内を容易ならしめん
とする利点がある。
【0016】更に、切断手段が、離間して設けられた複
数のカットテープ5である場合には、係るカットテープ
5間の離間寸法と略同じ幅寸法で外フィルム1を略帯状
に開裂することが可能になるという利点がある。
【0017】従って、カットテープ5間の離間寸法と略
同じ幅寸法で開裂した包装体からの米飯加工食品の取り
出しを極めて容易且つ迅速に行うことが出来るという利
点がある。
【0018】又、両フィルム1, 4の少なくとも一端部
には、複数のカットテープ5の夫々と交差する二条の熱
シール13が両フィルム1, 4の幅方向に設けられ、且つ
該二条の熱シール間に位置する外フィルム1の一部位に
は、前記カットテープ5に跨がって切り込まれた切り目
14を介して形成された開封用摘み片15が設けられてなる
ものである。
【0019】よって、二条の熱シール13を介して上下方
向が固着された外フィルム1の一部位より切り目14を介
して形成された開封用摘み片15を簡単且つ確実に立ち上
げて出現させることが出来るだけでなく、包装体の開裂
起点とすることが出来る。
【0020】従って、係る開封用摘み片15を引っ張るこ
とにより、該開封用摘み片15と共にカットテープ5を外
フィルム1から引き剥がしつつ包装体を開裂することが
出来る。
【0021】よって、係る開封用摘み片15を引っ張るこ
とで、外フィルム1の一部位を複数のカットテープ5間
の離間寸法と略同じ幅寸法の帯状に容易且つ瞬時に開裂
することが出来る。
【0022】従って、カットテープ5間の離間寸法と略
同じ幅寸法で開裂した包装体からの米飯加工食品の取り
出しを極めて容易且つ迅速に行うことが出来るという利
点がある。
【0023】更に、本発明の米飯加工食品の包装体を用
いた米飯加工食品包装具は、幅方向略中央部3が切断手
段にて略帯状に切断可能な略長方形状の外フィルム1
と、該外フィルム1の略周縁部2に貼着され、且つ幅方
向略中央部3で重合する分離可能な一対の内フィルム4
とから包装体が形成され、且つ前記両フィルム1,4間
に海苔が収納されると共に前記内フィルム4面に置かれ
た米飯加工食品を、該包装体の二つ折りによって包み込
み、該包装体の長手方向に沿った両側端部を夫々重合さ
せて包装可能で、しかも前記両側端部に、包装具の開封
時に切断手段を介して略帯状に切断される外フィルム1
の切断部位を案内して該両側端部を分断するための境界
線の形状が略のこ刃状又は略波状の切欠部12が切断手段
を介して切断される外フィルム1の切断部位と対向する
位置に設けられた構成にしてなるものである。
【0024】よって、係る米飯加工食品包装具によれ
ば、切断手段を介して略帯状に切断された外フィルム1
の切断部位側に、切欠部12の先細切目12a の後方開口部
12b を対向させることが出来る。
【0025】従って、略帯状に切断された外フィルム1
の切断部位の先細切目12a 側への案内を容易ならしめん
としつつ、例え、包装体を封じる際に、ラベル19がフィ
ルムの両側端部の重合部位側に偏って貼り付けられた場
合でも確実に両側端部を切断部位を介して分断して包装
体の開封作業を極めてスムーズ且つ簡単に行うことが出
来るという利点がある。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0027】先ず、本発明に係る米飯加工食品の包装体
の本体Aは、図1乃至図5で示すように、略三角形状の
おにぎりBに適合させて被覆させる略矩形状の外フィル
ム1と、その周縁部2にて一体的に熱シールされ、且つ
幅方向略中央部3で重合すると共に分離可能な一対のフ
ィルム4a,4b からなる内フィルム4より構成され、且つ
該外フィルム1と内フィルム4間にシート状海苔Cが収
納可能な略袋状の包装体である。
【0028】尚、上記構成からなる包装体に収納された
おにぎりBを食する際には、先ず、外フィルム1を後述
する切断手段で切断し、且つ内フィルム4を構成する一
対のフィルム4a,4b を離間(分離)することで、包装体
のみを取り去り、おにぎりBにシート状海苔Cを簡単に
被包することができるものである。
【0029】又、前記外フィルム1は、図1で示すよう
に、幅方向略中央部3の裏面側に切断手段として使用さ
れる開封用のカットテープ5が貼着されていると共に、
該カットテープ5が貼着された包装体本体Aの一端部
(上辺部)6には、カットテープ5による外フィルム1
の開裂を容易とするための開裂起点となる二条の切り込
み7,7がカットテープ5の両側に沿って設けられてい
る。
【0030】又、前記一対のフィルム4a,4b からなる内
フィルム4は、図2乃至図4で示すように、幅方向略中
央部3で前記カットテープ5と重なる位置にて重合さ
れ、この重合した部分9が該カットテープ5に沿うよう
に位置して離間(分離)自在な構成にしてなるものであ
る。
【0031】尚、前記熱シールは、カットテープ5が位
置する一端部6及び他端部(下辺部)6' では施されて
おらず、該カットテープ5による外フィルム1の開封
(切断)作業を容易にしている。
【0032】更に、包装体の本体Aには、図1及び図2
で示すように、前記外フィルム1及び内フィルム4の幅
方向略中央部3に対して、一端部(上辺部)6側の両側
端部のシール部位に、下方に向かって該幅方向略中央部
3より離反するように略円弧状に切り欠かかれた略のこ
刃状の切欠部12が、前記カットテープ5を介しての対称
位置に一定の長さで延設されている。
【0033】又、前記外フィルム1の材質としては、例
えば、ポリプロピレン等が使用され、必要に応じて、そ
の表面に表示用、或いは装飾用の印刷等が施されてい
る。
【0034】更に、前記外フィルム1には方向性フィル
ムが使用されることが好ましく、この場合、その引き裂
き方向(延伸方向)をカットテープ5の長手方向と略一
致するよう形成されることにより、外フィルム1の引き
裂きを極めて容易ならしめる利点があるが、カットテー
プ5を貼り付けるのであれば方向性フィルムの使用の有
無も決して限定されないのは言うまでもない。
【0035】前記内フィルム4の材質としては、該内フ
ィルム4が、食するまではおにぎりBと海苔Cとの間に
介在され、食する際に該おにぎりBと海苔Cとの間から
引き出されるものであるので、例えば、耐水性,耐薬品
性に優れ、水蒸気,空気などを通さないポリエチレン等
の使用が最適ではあるが、材質等も決して限定されな
い。
【0036】次に、前記海苔Cが収納された包装体を用
いておにぎりBを実際に包装する場合について説明す
る。
【0037】先ず、図3及び図4で示すように、前記略
三角形状のおにぎりBを包装する際、該三角おにぎりB
の底面を前記内フィルム4側の長手方向と交差する略中
央部16に沿って載置し、且つ略中央部16で区分された他
端部(下辺部)6' 側の包装体本体Aにて前記三角おに
ぎりBの一方面を包囲する。
【0038】次に、図5に示すように、両フィルム1,
4の幅方向略中央部3に対して略のこ刃状の切欠部12が
一定の長さで延設された一端部(上辺部)6側の両側端
部の夫々の包装体本体Aにて前記三角おにぎりBの周側
面に沿って折り曲げ、該おにぎりBの他方面を包囲す
る。
【0039】その後、略のこ刃状の切欠部12が下向きと
なるように双方の両側端部をクロス状態で重合させた
後、両側端部の夫々に跨がって封止兼表示用のラベル19
を貼り付けることで、両側端部を外フィルム1の面に移
動阻止状態で重合固着して包装体本体Aによるおにぎり
Bの包装が完了する。
【0040】尚、上記ラベル19を貼着する前において、
例えば、折り曲げられた両側端部の何れか一方を外フィ
ルム1にポイントシール(図示せず)することで密封性
を増すことが可能になるという利点があるが、必ずしも
必須の要件でないのは言うまでもない。
【0041】よって、図5に示すように、包装された三
角おにぎりBを食する際において、両フィルム1, 4の
幅方向略中央部3に対する両側端部には略のこ刃状の切
欠部12が一定の長さで延設されてなるものである。
【0042】よって、包装体を封じる際に、ラベル19が
フィルムの両側端部の重合部位側に偏って貼り付けられ
た場合であっても、カットテープ5を介して略帯状に切
断される外フィルム1の切断部位が、両フィルム1, 4
の両側端部に設けられた略のこ刃状の切欠部12の何れか
の先細切目12a 内に案内されることとなる。
【0043】従って、先細切目12a 内に案内された略帯
状に切断された外フィルム1の切断部位は、係る先細切
目12a を開裂起点として重合してなる両フィルム1, 4
の両側端部の夫々を切断することになるのである。
【0044】又、両フィルム1, 4の両側端部は、ラベ
ル19によって移動阻止状態で外フィルム1にクロス状態
に重合固着されてなることから、切断時における両フィ
ルム1, 4の両側端部の浮きを確実に防止することが出
来るだけでなく、より確実な切断(図示せず)が可能に
なるという利点がある。
【0045】よって、ラベル19がフィルムの両側端部の
重合部位側に偏って貼り付けられた場合でも包装体の開
封作業を極めてスムーズ且つ簡単に行うことが出来ると
いう利点を奏するのである。
【0046】更に、一定の長さで設けられた略のこ刃状
の切欠部12が、略円弧状に延設されてなる場合には、カ
ットテープ5を介して略帯状に切断された外フィルム1
の切断部位側に、切欠部12の先細切目12a の後方開口部
12b を対向させるように向けることが出来る。
【0047】よって、略帯状に切断された外フィルム1
の切断部位の先細切目12a 側への案内を容易ならしめん
とする利点がある。
【0048】尚、上記実施形態において、一定の長さで
延設された略のこ刃状の切欠部12は、略円弧状に形成さ
れてなるが、必ずしも、略円弧状に限定されるものでは
なく、例えば、図6(イ)に示すように、全体を略くの
字状(平面視する左右側部の位置によっては片方が反転
した略くの字状となる)に形成してもよい。
【0049】更に、同図(ロ)のように、略のこ刃状の
切欠部12が直線状からなり、しかも包装体の一端部6か
ら他端部に向かって幅広となる平面視略ハの字状に傾斜
して形成されていてもよい。
【0050】更に、同図(ハ)に示すように、一端部の
両側端部のシール部位に、前記カットテープ19に対して
の対称位置に、下方斜め線17及び平行線18により囲繞さ
れた部分が切り欠かれた一対の切欠20, 20が設けられ、
しかも該切欠20, 20が設けられた両側端部より下方の両
側縁に直線状の略のこ刃状の切欠部12が一定の長さで延
設された構成であってもよい。
【0051】よって、上記何れの場合であっても、略帯
状に切断される外フィルム1の切断部位が、両側端部に
設けられた略のこ刃状の切欠部12の何れかの先細切目12
a 内に案内されることとなり、結果として該先細切目12
a を開裂起点として重合してなる両フィルム1, 4の両
側端部の夫々を切断することが出来るのである。
【0052】尚、上記実施形態において、切断手段に
は、一本のカットテープ5が用いられてなるが、例え
ば、図7に示すように、両フィルム1, 4の幅方向略中
央部3に一定の離間寸法を有して複数のカットテープ
5,5を貼り付ける構成であってもよく、よって、この
場合には、係るカットテープ5,5間の離間寸法と略同
じ幅寸法で外フィルム1を略帯状に開裂することが可能
になるという利点がある。
【0053】従って、カットテープ5間の離間寸法を拡
げることによりその離間寸法と略同じ幅寸法で外フィル
ム1を幅広帯状に開裂することが出来、よって、その開
裂された包装体からの米飯加工食品の取り出しを極めて
容易且つ迅速に行うことが出来るという利点がある。
【0054】更に、上記の如く切断手段に複数のカット
テープ5,5を有した場合において、両フィルム1, 4
の少なくとも一端部に、複数のカットテープ5の夫々と
交差する二条の熱シール13を両フィルム1, 4の幅方
向、即ち、両フィルム1, 4の熱シールされた周縁部2
内に到達する長さで設け、しかも該二条の熱シール間に
位置する外フィルム1の一部位に、前記カットテープ5
に跨がって切り込まれた切り目14を介して開封用摘み片
15を形成してもよい。
【0055】よって、二条の熱シール13を介して上下方
向が固着された外フィルム1の一部位より切り目14を介
して形成された開封用摘み片15を簡単且つ確実に立ち上
げて出現させることが出来るだけでなく、包装体の開裂
起点とすることが出来る利点がある。
【0056】従って、係る開封用摘み片15を引っ張るこ
とにより、該開封用摘み片15と共にカットテープ5を外
フィルム1から引き剥がしつつ包装体を開裂することが
出来る。
【0057】よって、係る開封用摘み片15を引っ張るこ
とで、図8に示すように、外フィルム1の一部位を複数
のカットテープ5間の離間寸法と略同じ幅寸法の帯状に
容易且つ瞬時に開裂することが出来る利点があるばかり
か、カットテープ5間の離間寸法と略同じ幅寸法で開裂
した包装体からの三角おにぎりBの取り出しを容易且つ
迅速に行うことが出来るという利点がある。
【0058】更に、上記の如く二条の熱シール13を、両
フィルム1, 4の熱シールされた周縁部2内に到達する
長さで該両フィルム1, 4の両端部に設けたり、又二条
の熱シール13に限らず一条の熱シール13を両フィルム
1, 4の両端部に設けた場合には、両フィルム1, 4間
に収納される海苔Cを密封することが可能となり、しい
ては包装体が開封されるまでの間、海苔Cが湿気るのを
防止して鮮度を長持ちさせることが出来るという利点が
ある。
【0059】尚、上記の如く、複数のカットテープ5を
用いた場合において、例えば、図9及び図10に示すよう
に、包装体の中央に向かって夫々のカットテープ5の間
隔(矢印E)を両フィルム1, 4の一端部及び他端部の
カットテープ5の間隔(矢印F)より徐々に拡がるよう
に形成した場合には、開裂した包装体からの三角おにぎ
りBの取り出しを極めて容易に行うことが出来る利点が
ある。
【0060】即ち、上記カットテープ5を用いた場合に
は、両フィルム1,4の一端部の両側端部のシール部位
の複数のカットテープ19に対しての対称位置に、下方斜
め線17及び平行線18により囲繞された部分が切り欠かれ
た一対の切欠20, 20が設けられ、しかも該切欠20, 20が
設けられた両側端部より下方の両側縁に直線状の略のこ
刃状の切欠部12が一定の長さで設けられた包装体を用い
るのがより大きな開裂面積を確保するうえにおいては好
ましい。
【0061】更に、上記実施形態において、外フィルム
1には幅方向略中央部3を略帯状に切断可能な切断手段
としてカットテープ5が用いられてなるが、必ずしもカ
ットテープ5である必要はない。
【0062】よって、例えば、外フィルム1を略帯状に
切断可能な一定幅及び一定長を有する帯状のシート体を
外フィルム1の幅方向略中央部3に貼り付ける構成であ
ってもよい。
【0063】従って、この場合であっても、シート体を
引っ張ることにより、シート体の略幅寸法で外フィルム
1の幅方向略中央部3を略帯状に切断することが出来る
利点があるが、切断手段の具体的な構造、材質、形状や
本数等も決して限定されないのは言うまでもない。
【0064】その他、両フィルム1, 4の幅方向略中央
部3に対する両側端部には略のこ刃状の切欠部12が一定
の長さで設けられているが、要は切断手段を介して略帯
状に切断される外フィルム1の一部位が両フィルム1,
4の両側端部の夫々を切断可能に案内することが出来る
ものであれば、略のこ刃状の切欠部12が必ずしも先細切
目12a を有する必要はなく、例えば切欠部12が略波状で
延設されていてもよい。
【0065】又、略のこ刃状の切欠部12が略正三角形
状、略二等辺三角形状等の並設により延設されている場
合において、先細切目12a の有無も決して限定されるも
のではないが、外フィルム1の一部位を両フィルム1,
4の両側端部の夫々を切断可能に案内するためには先細
切目12a が設けられているのが好ましい。
【0066】よって、上記実施形態による米飯加工食品
の包装体で内フィルム4面に置かれた米飯加工食品を、
該包装体の二つ折りによって包み込み、該包装体の長手
方向に沿った両側端部を夫々重合させて包装した米飯加
工食品包装具によれば、略帯状に切断された外フィルム
1の切断部位側に、切欠部12の先細切目12a の後方開口
部12b を対向させることが出来る。
【0067】従って、略帯状に切断された外フィルム1
の切断部位の先細切目12a 側への案内を容易ならしめん
としつつ、例え、包装体を封じる際に、ラベル19がフィ
ルムの両側端部の重合部位側に偏って貼り付けられた場
合でも確実に両側端部を切断部位を介して分断して包装
体の開封作業を極めてスムーズ且つ簡単に行うことが出
来るという利点がある。
【0068】而して、本発明の各部の具体的な構成も全
て本発明の意図する範囲内で任意に設計変更自在であ
る。
【0069】
【発明の効果】本発明に係る米飯加工食品の包装体によ
れば、両フィルムの幅方向略中央部に対する両側端部に
境界線の形状が略のこ刃状又は略波状の切欠部が一定
の長さで延設されてなるものである。
【0070】よって、切断手段を介して略帯状に切断さ
れる外フィルムの切断部位が、両フィルムの両側端部に
設けられた略のこ刃状又は略波状に延設された切欠部の
何れかの先細切目内に案内され、その後先細切目内に案
内された外フィルムの切断部位は、係る先細切目を開裂
起点とし、重合してなる両フィルムの両側端部を切断す
ることになる。
【0071】従って、包装体を封じる際に、例え、ラベ
ルがフィルムの両側端部の重合部位側に偏って貼り付け
られた場合であっても、包装体の開封(開裂)作業を極
めてスムーズ且つ容易ならしめんとする米飯加工食品の
包装体及び該包装体を用いた米飯加工食品包装具を提供
することが出来るという格別な効果を有するに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における米飯加工食品の包装体の一実施
形態を示す正面図。
【図2】同、裏面図。
【図3】図1のD−D線断面図。
【図4】包装過程を示す斜視図。
【図5】包装後の状態を示す正面図。
【図6】本発明における米飯加工食品の包装体の他の実
施形態を示し、(イ),(ロ)(ハ)は要部拡大正面
図。
【図7】本発明における米飯加工食品の包装体の他の実
施形態を示す正面図。
【図8】本発明における米飯加工食品の包装体の他の実
施形態における包装後の状態を示す正面図。
【図9】本発明における米飯加工食品の包装体の他の実
施形態を示す正面図。
【図10】本発明における米飯加工食品の包装体の他の
実施形態における包装後の状態を示す正面図。
【図11】従来の米飯加工食品の包装体を示す正面図。
【図12】従来の米飯加工食品の包装体の包装後の状態
を示す正面図。
【符号の説明】
1…外フィルム 2…略周縁部 3…幅方向略中央部 4…内フィルム 5…カットテープ(切断手段) 19…ラベル A…包装体本体 B…三角おにぎり C…シート状海苔

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向略中央部(3) が切断手段にて略帯
    状に切断可能な略長方形状の外フィルム(1) と、該外フ
    ィルム(1) の略周縁部(2) に貼着され、且つ幅方向略中
    央部(3) で重合する分離可能な一対の内フィルム(4) と
    からなり、しかも該両フィルム(1),(4) 間に海苔が収納
    されて該フィルム(1),(4) にて米飯加工食品を包装可能
    とする包装体において、前記両フィルム(1),(4) の長手
    方向に沿った両側端部には境界線の形状が略のこ刃状又
    は略波状の切欠部(12) が設けられてなることを特徴と
    する米飯加工食品の包装体。
  2. 【請求項2】 前記切欠部(12)が、略円弧状又は略くの
    字状に延設されてなることを特徴とする請求項1記載の
    米飯加工食品の包装体。
  3. 【請求項3】 前記切断手段が、離間して設けられた複
    数のカットテープ(5)であることを特徴とする請求項1
    又は2記載の米飯加工食品の包装体。
  4. 【請求項4】 前記両フィルム(1),(4) の少なくとも一
    端部には、前記複数のカットテープ(5) と交差する二条
    の熱シール(13)が両フィルム(1),(4) の幅方向に設けら
    れ、且つ該二条の熱シール(13)間に位置する外フィルム
    (1) の一部位には、前記カットテープ(5) に跨がって切
    り込まれた切り目(14)を介して形成された開封用摘み片
    (15)が設けられてなることを特徴とする請求項3記載の
    米飯加工食品の包装体。
  5. 【請求項5】 幅方向略中央部(3) が切断手段にて略帯
    状に切断可能な略長方形状の外フィルム(1) と、該外フ
    ィルム(1) の略周縁部(2) に貼着され、且つ幅方向略中
    央部(3) で重合する分離可能な一対の内フィルム(4) と
    から包装体が形成され、且つ前記両フィルム(1),(4) 間
    に海苔が収納されると共に前記内フィルム(4) 面に置か
    れた米飯加工食品を、該包装体の二つ折りによって包み
    込み、該包装体の長手方向に沿った両側端部を夫々重合
    させて包装する米飯加工食品包装具において、前記両側
    端部には、包装具の開封時に切断手段を介して略帯状に
    切断される外フィルム(1) の切断部位を案内して該両側
    端部を分断するための境界線の形状が略のこ刃状又は略
    波状の切欠部(12) が切断手段を介して切断される外フ
    ィルム(1) の切断部位と対向する位置に設けられてなる
    ことを特徴とする米飯加工食品包装具。
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