JP5022807B2 - 米飯加工食品用包装材 - Google Patents

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Description

本発明は、米飯加工食品を包装するための米飯加工食品用包装材に関する。
従来から、米飯を塊状に加工した米飯加工食品を包装する米飯加工食品用包装材として、種々のものが提供されているが、近年においては、米飯加工食品と海苔や薄焼き卵等のシート状食品とを分離した状態で包装しつつも、開封時に米飯加工食品とシート状食品とを一体的にして一緒に食すことのできる状態になるものが主流になっている。
かかる米飯加工食品用包装材は、幅方向に分割可能に構成された外フィルムと、シート状食品を介して外フィルムに重ね合わされ、外フィルムの分割方向と同方向に分離可能に構成された内フィルムとを備えている。
外フィルムは、一般的に幅方向の中央に該外フィルムを切断(分割)するための線状又は帯状の切断補助手段(例えば、カットテープ)が幅方向と直交する長さ方向の全長に亘って一条設けられるとともに、長さ方向の少なくとも一端部に前記切断補助手段を含んだ摘持部が形成されている。該摘持部は、外フィルムの一端部に切り込みを入れることで形成される。すなわち、外フィルムは、切断補助手段の一端部を介在させるようにして一対の切り込みが入れられており、該切り込み間で摘持部が構成されている。
これにより、外フィルムは、摘持部を摘んだときに切断補助手段の端部も一緒に摘持した状態となり、該摘持部を引っ張ることで切断補助手段によって長さ方向に切断されて幅方向に二分割できるようになっている。他方、内フィルムは、外フィルムの幅方向に並列に配置された二枚のフィルムで構成されており、二枚のフィルムが外フィルムと同方向に分離できるようになっている。
前記外フィルム及び内フィルムは、互いに重ね合わされた状態で、その間に介装されたシート状食品を囲む線状又は帯状のシールラインを形成するようにシールされている。上記構成の米飯加工食品用包装材は、長さ方向の両端側のシールラインが切断補助手段に交差し、摘持部が内フィルムにシールされてしまうのを回避すべく、外フィルムの長さ方向の一端側のシールラインが摘持部側とシート状食品が介装される領域とに区切るように形成されている。
上記構成の米飯加工食品用包装材は、内フィルム(並列に配置された二枚のフィルム)上に米飯加工食品を配置した状態で、長さ方向で二つ折りにして対向する端部同士をヒートシールすることで、米飯加工食品とシート状食品とを内フィルムで分離した状態にして包装できるようになっている。
そして、該米飯加工食品用包装材は、外フィルムを長さ方向に切断した上で幅方向に引っ張ることで、二分割された外フィルム及び内フィルム(二枚のフィルム)をそれぞれ離間(分離)させ、シート状食品と米飯加工食品との間から内フィルム(二枚のフィルム)を引き抜くようになっている。これにより、開封に併せてシート状食品と米飯加工食品とを一体的にして食すことのできる状態になるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−095111号公報
しかしながら、上記構成の米飯加工食品用包装材は、外フィルムを線状又は帯状をなす一条の切断補助手段で切断するように構成されているため、外フィルムを二分しても該外フィルムの大部分がシート状食品と対向した状態になる。そのため、シート状食品の大部分が外フィルムと内フィルムとに挟まれた状態となり、二分した外フィルムを幅方向に引っ張るときにシート状食品が破れてしまう場合があった。
また、シールラインは、外フィルムと内フィルムとがシール(接合)された部位で剛性が高まっているため、摘持部を引っ張って外フィルムを切断するときに、切断補助手段と交差するシールラインが外フィルムの切断を阻害して円滑に開封できない場合があった。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、開封時にシート状食品が破れることなく円滑に開封することのできる米飯加工食品用包装材を提供することを課題とする。
本発明に係る米飯加工食品用包装材は、幅方向に分割可能とすべく、該幅方向と直交する長さ方向の全長に亘って線状又は帯状の切断補助手段が設けられるとともに、該長さ方向の少なくとも一端部に前記切断補助手段を含んだ摘持部の形成された外フィルムと、シート状食品を介して外フィルムに重ね合わされ、外フィルムの分割方向と同方向に分離可能に構成された内フィルムとを備え、外フィルムと内フィルムとがシート状食品を囲む線状又は帯状のシールラインを形成するようにシールされ、長さ方向の両端側のシールラインが切断補助手段に交差し、該長さ方向の一端側のシールラインが摘持部側とシート状食品が介装される領域とを区切るように形成された米飯加工食品用包装材において、外フィルムは、前記切断補助手段が幅方向に間隔をあけて二条設けられるとともに、前記摘持部が二条の切断補助手段に跨るように形成され、外フィルム及び内フィルムの少なくとも何れか一方は、長さ方向の両端側のシールラインとなる部位の少なくとも二条の切断補助手段間の領域にイージーピール性が付与され、長さ方向の他端側のイージーピール性の付与された領域が、長さ方向の一端側のイージーピール性の付与された領域よりも幅方向で幅広に形成されていることを特徴とする。なお、ここで「イージーピール性」とは、シールされた外フィルムと内フィルムとを容易に剥離できる特性をいい、例えば、剥離性に富む樹脂(例えば、外フィルムと内フィルムとを熱溶着によってシールする場合には、ホットメルト)でパートコートを施したり、シールされる面を粗面にしたりすることで、イージーピール性を付与することができる。
上記構成の米飯加工食品用包装材によれば、外フィルムは、前記切断補助手段が幅方向に間隔をあけて二条設けられるとともに、前記摘持部が二条の切断補助手段に跨るように形成されているので、摘持部を摘持して長さ方向に引っ張ると、外フィルムが二条の切断補助手段に誘導されつつ切断される。そして、外フィルム及び内フィルムの少なくとも何れか一方は、長さ方向の両端側のシールラインとなる部位の少なくとも二条の切断補助手段間の領域にイージーピール性が付与されているので、外フィルムのシールラインに対応する部位においては、内フィルムから剥離されつつ切断されることになる。これにより、剛性の高まったシールラインが切断補助手段に対して交差するように形成され、しかも、二条の切断補助手段で幅のある領域を切断(切除)するようにしても外フィルムを円滑に切断することができる。
そして、外フィルムが二条の切断補助手段の間隔に対応した幅で長さ方向の全長に亘って切除されると、外フィルムは、切除された部分以外が残って幅方向に二分された状態となる。このように二分された外フィルムは、幅を持って切除された残りの部分であるため、シート状食品に対して重なりが少なくなり、シート状食品の外フィルムと内フィルムとに挟まれた部分が少なくなった状態となる。
この状態でシート状食品に対する外フィルムの重なりが少ないため、外フィルム及び内フィルムを幅方向に引っ張ると、シート状食品に大きな抵抗を生じさせることなく、二分した外フィルム及び内フィルムがスムーズに離間し、内フィルムがシート状食品と米飯加工食品との間から引き抜かれることになる。これにより、シート状食品を破ることなくシート状食品と米飯加工食品とが一体的になって食すことのできる状態となる。
また、長さ方向の他端側のイージーピール性の付与された領域が、長さ方向の一端側のイージーピール性の付与された領域よりも幅方向で幅広に形成されているため、仮に外フィルムの切断方向が不特定な方向になって他端側ほど切除される幅が広くなっても、他端側のシールラインにおいて、外フィルムを内フィルムから剥離させつつ切断することができる。
発明の態様として、前記二条の切断補助手段は、長さ方向の両端側のシールライン間の少なくとも一部に互いが離間して間隔を拡大させた拡大部を形成し、長さ方向の他端側のイージーピール性の付与された領域が、拡大部における二条の切断補助手段の間隔よりも幅方向で幅広に形成されていてもよい。このようにすれば、拡大部でより幅広に外フィルムが切除されることになるので、外フィルム及び内フィルムを幅方向に引っ張るときのシート状食品に対する抵抗をより小さくすることができる。そして、上述の如く外フィルムを切断(切除)するに際し、外フィルムは拡大部において最大幅で切断(切除)されるが、このときの引っ張り力が長さ方向に作用するため、外フィルムは拡大部から他端側に向けて幅広のまま切断される場合がある。しかしながら、本態様においては、長さ方向の他端側のイージーピール性の付与された領域が、拡大部における二条の切断補助手段の間隔よりも幅方向で幅広に形成されることで、外フィルムの切除される幅が拡大部よりも幅広になっても、他端側のシールラインにおいて、外フィルムを内フィルムから剥離させつつ切断することができる。
以上のように、本発明に係る米飯加工食品用包装材によれば、開封時にシート状食品が破れることなく円滑に開封することができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の一実施形態に係る米飯加工食品用包装材について、添付図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る米飯加工食品用包装材は、図1に示す如く、おにぎりや寿司等の米飯加工食品(本実施形態においては、おにぎり)Aと、シート状にされた海苔や薄焼き卵、畳鰯等のシート状食品(本実施形態においては、海苔)Bとを分離した状態で包装するもので、図2に示す如く、幅方向に分割可能に構成された外フィルム10と、シート状食品Bを介して外フィルム10に重ね合わされ、外フィルム10の分割方向と同方向に分離可能に構成された内フィルム20とを備え、外フィルム10と内フィルム20とがシート状食品Bを囲むようにシールされ(図3参照)、前記内フィルム20を内側にして米飯加工食品Aを包むように構成されている(図1参照)。なお、各図においてハッチングを付した領域がシールされた部分、或いはシールされる部分である。
本実施形態に係る外フィルム10は、平面視略長方形状に形成されており、長手方向(長さ方向)と直交する短手方向(幅方向)に分割可能に構成されている。より具体的には、前記外フィルム10には、該外フィルム10を長さ方向の全長に亘って切断するための切断補助手段100a,100bが設けられている。該切断補助手段100a,100bは、外フィルム10の長さ方向に延びるように線状又は帯状をなし、外フィルム10の幅方向に間隔をあけて二条設けられている。
切断補助手段100a,100bのそれぞれは、外フィルム10の長さ方向の全長に亘って連続的に設けられており、本実施形態においては、外フィルム10に対して貼着された帯状のカットテープで構成されている。
該二条のカットテープ100a,100bは、外フィルム10の長さ方向に延びる中心線CLを基準にして対称になるように設けられ、外フィルム10の長さ方向の少なくとも一部に互いが離間して間隔を拡大させた拡大部101を形成している。
本実施形態に係る米飯加工食品用包装材1は、前記内フィルム20を内側にして米飯加工食品Aを包むに際し、積層状態にある外フィルム10及び内フィルム20を該外フィルム10の長さ方向に二つ折りにして互いに対向する端部同士をシールするように構成されており、この包装形態を前提に、前記二条のカットテープ100a,100bは、長さ方向の略中央位置に前記拡大部101を形成するように設けられている。
すなわち、本実施形態において、前記二条のカットテープ100a,100bは、外フィルム10の長さ方向の両端部で最小間隔Lminをあけるように設けられるとともに、該両端部から外フィルム10の長さ方向の中央に向けて間隔が徐々に拡大し、該長さ方向の中央部で最大間隔Lmaxとなる拡大部101を形成するように設けられている。前記拡大部101の間隔(最大間隔)Lmaxは、シート状食品Bの幅寸法(外フィルム10と内フィルム20との間に介装された状態で外フィルム10の幅方向に対応する方向の寸法)の60%〜110%に設定され、より好ましくは、シート状食品Bの幅寸法の75%〜95%に設定される。
これに対し、外フィルム10の長さ方向の両端部での二条のカットテープ100a,100bの間隔(最小間隔)Lminは、シート状食品Bの幅寸法の20%〜55%に設定され、より好ましくは、シート状食品Bの幅寸法の30%〜50%に設定される。
本実施形態に係る外フィルム10は、長さ方向の一端部に二条のカットテープ100a,100bに跨る摘持部102が設けられている。すなわち、該外フィルム10は、長さ方向の一端部に二条のカットテープ100a,100bを介在させるように一対の切込部103,103が設けられており、該一対の切込部103,103間に摘持部102が形成されている。そして、外フィルム10の長さ方向の両端部には、中央部(一端側においては切込部103,103間)が切欠かれて外側切欠部104,104が形成されている。該外側切欠部104,104は、内フィルム20に対して後述する破断用切欠部201,201を形成するに際して積層した外フィルム10を一緒に切断することによって形成されるものである。
本実施形態に係る外フィルム10は、上述の如く、外フィルム10及び内フィルム20を二つ折りにして互いに対向する端部同士をシールする包装形態を前提に、両側端部の長さ方向の中央部が切り欠かれて折込用外側切欠部(Vカット)105,105が形成されている。
前記内フィルム20は、外フィルム10と同様に平面視略長方形状に形成されており、外フィルム10と略同サイズに設定されている。該内フィルム20は、一枚のフィルムで構成されており、長手をなす長さ方向の全長に亘って延びる線状のハーフカット200が設けられている。これにより、該内フィルム20は、ハーフカット200で裂けることで、幅方向に分離(分割)するようになっている。前記ハーフカット200は、局部的に強度を弱めるべく、周囲の厚みよりも薄くなった部分で線状に延びるように形成され、本実施形態においては、内フィルム20の長さ方向の全長に亘って直線状に形成されている。なお、ハーフカット200は、非貫通状態になるようにフィルムを線状に溶かしたり、型押ししたりすることで形成される。
本実施形態に係る内フィルム20は、長さ方向の両端部にハーフカット200の配置に対応して破断用切欠部(切欠部)201,201が設けられている。かかる破断用切欠部201,201は、内フィルム20の幅方向に真っ直ぐに延びる端縁に対して内側(内フィルム20の中央側)に窪むように形成されていればよく、本実施形態においては半円状に形成されている。
そして、該内フィルム20についても、上述の如く、外フィルム10及び内フィルム20を二つ折りにして互いに対向する端部同士をシールする包装形態を前提に、両側端部の長さ方向の中央部が切り欠かれて折込用内側切欠部(Vカット)202,202が形成されている。本実施形態においては、内フィルム20と外フィルム10とが略同サイズに設定され、互いの外周端部が重なりあうように積層されることを前提に、内フィルム20の折込用内側切欠部202,202は、外フィルム10の折込用外側切欠部105,105に対応した配置及び形状に設定されている。
そして、本実施形態に係る米飯加工食品用包装材1は、図3(a)及び図3(b)に示す如く、シート状食品Bを介して内フィルム20と外フィルム10とを積層した上で、シート状食品Bを包囲するシールラインSを形成するように外フィルム10と内フィルム20とがシールされている。該シールラインSは、外フィルム10及び内フィルム20の幅方向の両側端部同士を所定幅でシールして形成された一対の側部シールラインS1,S2と、外フィルム10と内フィルム20の長さ方向の両端側をシールした一対の端部シールラインS3,S4とで構成されており、これらのシールラインS1,S2,S3,S4によってシート状食品Bを収容する空間(以下、収容空間という)を画定している。
そして、一対の端部シールラインS3,S4のうち、摘持部102のある長さ方向の一端側にある一方の端部シールラインS3は、摘持部102側とシート状食品Bが介装される領域(収容空間)とを区切るように、摘持部102(一対の切込部103,103)よりも内側に形成されている。これにより、一方の端部シールラインS3(シールラインS)は、外フィルム10の長さ方向の全長に亘って設けられた二条のカットテープ100a,100bに交差して形成されている。
本実施形態においては、長さ方向の他端側にある他方の端部シールラインS4についても、外フィルム10の端縁よりも内側に形成されている。該他方の端部シールラインS4は、長さ方向の略中央を基準にして一方の端部シールラインS3に対して対称になるように形成されている。これにより、他方の端部シールラインS4(シールラインS)についても、外フィルム10の長さ方向の全長に亘って設けられた二条のカットテープ100a,100bに対して他端側で交差して形成されている。
本実施形態においては、内フィルム20と外フィルム10との間でシート状食品Bの移動を規制して、該シート状食品Bを二条のカットテープ100a,100b(拡大部101)の配置に対応させるべく、各側部シールラインS1,S1に連続するように、側部シールラインS1,S1よりも収容空間側の領域を部分的にシールして位置決シール部S5が形成されている。
該位置決シール部S5は、長さ方向に間隔をあけて複数形成されており、シート状食品Bを幅方向の両側から位置決めしている。すなわち、各側部シールラインS1,S2から突出する位置決シール部S5,S5の先端間の間隔がシート状食品Bの幅よりもやや広く設定されており、該位置決シール部S5,S5間にあるシート状食品Bが、二条のカットテープ100a,100bの配置(拡大部101)に対応して位置決めされている。
本実施形態に係る米飯加工食品用包装材1は、長さ方向に延びる二条のカットテープ100a,100bが幅方向に間隔をあけて設けられるとともに、二条のカットテープ100a,100bに交差したシールラインS(端部シールラインS3,S4)を形成するように外フィルム10と内フィルム20とがシールされることを前提に、外フィルム10及び内フィルム20の少なくとも何れか一方の端部シールラインS3,S4となる部位の少なくとも二条の切断補助手段100a,100b間の領域にイージーピール性が付与されている。
より具体的に説明すると、本実施形態に係る米飯加工食品用包装材1は、外フィルム10の端部シールラインS3,S4となる二条の切断補助手段100a,100b間の領域を含んだ部分(シールされる部分)に対してイージーピール性が付与されている。すなわち、本実施形態に係る外フィルム10は、二条の切断補助手段100a,100bを含み、且つ端部シールラインS3,S4となる部分を含んだイージーピール領域Ep1,Ep2が長さ方向の両端側に設けられている。各イージーピール領域Ep1,Ep2は、幅方向の幅寸法L1,L2が二条の切断補助手段100a,100bの最小間隔Lminよりも幅広に設定されるとともに、長さ方向で端部シールラインS3,S4のシール幅(外フィルム10の長さ方向におけるシールされる幅)よりも広く設定されている。
そして、本実施形態においては、二条のカットテープ100a,100bが拡大部101を形成しているので、摘持部102が形成される一端側のイージーピール領域Ep1は、幅方向の幅寸法1が拡大部101のカットテープ100a,100bの間隔Lmaxよりも幅狭に設定される一方、他端側のイージーピール領域Ep2は、外フィルム10の幅方向の幅寸法L2が、拡大部101におけるカットテープ100a,100bの間隔Lmaxよりも幅広に設定されている。
各イージーピール領域Ep1,Ep2は、内フィルム20と対向する面に形成されており、本実施形態においては、パートコートによって形成されている。すなわち、各イージーピール領域Ep1,Ep2は、剥離性に富む樹脂を印刷することにより形成されている。本実施形態では、外フィルム10と内フィルム20とは、熱溶着によってシールされているため、熱溶着性がありつつも常温時で剥離性を発揮する樹脂によってパートコートされている。
なお、詳細は後述するが、図において、端部シールラインS3を含む外フィルム10の一端側のイージーピール領域Ep1に対し、該外フィルム10の一端側に幅広なイージーピール領域Ep3が連続して形成されているが、この一端側の幅広なイージーピール領域Ep3は、外フィルム10の一端側及び他端側のイージーピール領域Ep1,Ep2を一体的にして印刷した長尺な原反を切断して外フィルム10を作製するに当り、原反に対する切断位置Cpの位置ずれを許容する許容代(ニゲ)として形成されたものである(図4参照)。
本実施形態に係る米飯加工食品用包装材1は、以上の構成からなり、該米飯加工食品用包装材1が複数連続する包装材用原反を所定長さに順次切断することで作製される。具体的には、図4に示す如く、外フィルム10の幅に対応した幅に設定された長尺フィルムFaに対し、二条のテープ(カットテープ100a,100bの連続体)100a’,100b’が長手方向に連続的に貼着される。このとき、長手方向に移動する長尺フィルムFaに対し、長尺な二本のテープ100a’,100b’が同方向に移動しながら所定位置を通過する際に互いに接離させつつ貼着される。
本実施形態においては、上述の如く、外フィルム10の両端側にイージーピール領域Ep1,Ep2が形成されるため、外フィルム10の原反10’(長尺フィルムFa)には、二本のテープ100a’,100b’の最小間隔となる各部分を含むように、長手方向に間隔をあけてパートコートが施される。このパートコートは、長尺フィルムFaに対する印刷によって施される。該パートコートは、外フィルム10の一端側及び他端側のイージーピール領域Ep1,Ep2を合わせた形態をなし、本実施形態においては、上述した許容代Ep3を含めた形態をなす。
すなわち、長尺フィルムFaには、長手方向と直交する短手方向において二本のテープ100a’,100b’の最小間隔よりも長く且つ二本のテープ100a’,100b’の最大間隔よりも短く設定された長辺を有する略長方形状の第一領域Paと、該第一領域Paに対し長手方向の一端側に連続して形成され、短手方向において第一領域Paよりも長く設定された長辺を有する略長方形状の第二領域Pbとで構成されたパートコート領域Pが、長手方向に間隔をあけて複数形成されている。
そして、第二領域Pbは、長手方向の長さが外フィルム10の他端側に形成されるイージーピール領域Ep2の長さ(外フィルム10の長さ方向の長さ)に対して長尺フィルムFを切断する際の切断位置Cpの位置ずれを許容する許容代(ニゲ)Ep3を加えた長さに設定されている。該第二領域Pbは、外フィルム10の一端側のイージーピール領域Ep1となる第一領域Paと連続する部分が前記許容代Ep3となる部分で、該許容代Ep3を除いた残りの部分が、外フィルム10の他端側のイージーピール領域Ep2となる部分であり、該他端側のイージーピール領域Ep2となる部分と許容代Ep3との境界に切断位置Cpが設定されている。
これにより、該第二領域Pb内に設定した切断位置Cp(図において二点鎖線で示す切断位置Cp)で長尺フィルムFaが切断されることで、パートコート領域Pの第一領域Paが外フィルム10の一端側のイージーピール領域Ep1となり、パートコート領域Pの第二領域Pbのうち、許容代Ep3を除いた分が外フィルム10の他端側のイージーピール領域Ep2となるようになっている。
このように長尺フィルムFaに対し、二本のテープ100a’,100b’が貼着されるとともにパートコートが施されることにより、外フィルム10の連続体である外フィルム用原反10’が作製される。なお、パートコートは印刷によって施されるので、例えば、商品に関する情報を長尺フィルムFa(外フィルム10)に印刷するに際し、併せて印刷するようにしてもよい。すなわち、長尺フィルムFaに対する印刷は、二本のテープ100a’,100bを貼着する前に予め施しておいても勿論よい。
そして、図5に示す如く、長尺フィルムFbに対して幅方向の略中央に長手方向に延びるハーフカット200’が形成された内フィルム用原反20’(内フィルム20の連続体)を外フィルム用原反10’にシート状食品Bを介して重ね合わせる。すなわち、外フィルム用原反10’(外フィルム10の連続体)及び内フィルム用原反20’(内フィルム20の連続体)を長手方向に供給し、所定間隔毎に平面視長方形状をなすシート状食品Bを外フィルム用原反10’又は内フィルム用原反20’の何れか一方の上に供給しつつ、該シート状食品Bを挟むように、外フィルム用原反10’と内フィルム用原反20’とを重ね合わせる。
このとき、平面視長方形状に形成されたシート状食品Bは、長手方向を外フィルム用原反10’及び内フィルム用原反20’(長尺フィルムFa,Fb)の長手方向に合わせるとともに、二本のテープ100a’,100b’の間隔が最大になる位置(米飯加工食品用包装材1の拡大部101となる位置)に長手方向の略中央位置が対応するように、外フィルム用原反10’又は内フィルム用原反20’の何れか一方の上に供給される。
そうすると、外フィルム用原反10’及び内フィルム用原反20’の長手方向にシート状食品Bが所定間隔毎に介在することになるので、各シート状食品Bを包囲するように、外フィルム用原反10’及び内フィルム用原反20’をシールする。すなわち、重ね合わされた外フィルム用原反10’及び内フィルム用原反20’の幅方向の両端部同士を所定幅でシールするとともに、シート状食品Bの長手方向の両側にある領域(パートコート領域P内)であって、幅方向に延びる帯状の領域同士をシールする。これにより、外フィルム用原反10’及び内フィルム用原反20’の長手方向に延びる両端部に所定幅のシールラインS1’,S2’が形成されるとともに、幅方向に延びる帯状のシールラインS3’,S4’がシート状食品B間で長手方向に並んで二本形成された包装材用原反1’が作製される。なお、シート状食品B間で長さ方向に並ぶ二本のシールラインS3’,S4’のうち、一方のシールラインS3’は、第一領域Paを通り、他方のシールラインS4’は、第二領域Pbの許容代Ep3を除いた部分を通るように形成される。
そして、本実施形態においては、作製した包装材用原反1’から連続的に米飯加工食品用包装材1を作製するようにしている。すなわち、一般的には、長尺な包装材用原反1’が作製されると該包装材用原反1’を一旦ロール状に巻き、そのロールから包装材用原反1’を引き出して適宜裁断することで米飯加工食品用包装材1を作製するが、本実施形態においては、外フィルム用原反10’及び内フィルム用原反20’をシールした後(包装材用原反1’になった後)、引き続きシート状食品B,B間に形成された二本のシールラインS3’,S4’の間で包装材用原反1’を切断し、米飯加工食品用包装材1を順次作製するようにしている。
本実施形態では、二本のシールラインS3’,S4’間(パートコート領域Pの第二領域Pb)で包装材用原反1’(外フィルム用原反10’及び内フィルム用原反20’)を切断するに際して、各外側切欠部104,104、折込用外側切欠部105,105、破断用切欠部201,201、折込用内側切欠部202,202が併せて形成され、米飯加工食品用包装材1が順次連続的に作製される。なお、本実施形態に係る米飯加工食品用包装材1は、切込部103,103が外フィルム10のみに設けられているので、切込部103,103は、外フィルム用原反10’と内フィルム用原反20’とが重ね合わされる前に外フィルム用原反10’に対して切り込みとして設けられるが、各切欠部104,105,201,202と同様に、包装材用原反1’を切断するに際して切り込みも併せて入れるようにして、外フィルム10及び内フィルム20の両方に切込部103を設けるようにしてもよい。
次に、米飯加工食品用包装材1の使用態様について説明する。上記構成の米飯加工食品用包装材1で米飯加工食品Aを包装するには、まず、図6(a)に示す如く、内フィルム20上に米飯加工食品(本実施形態においては三角おにぎり)Aを配置し、図6(b)に示す如く、米飯加工食品用包装材1(外フィルム10及び内フィルム20)を長さ方向に二つ折りにする。この状態で、拡大部101に対応する領域(折込用外側切欠部105,105間の領域及び折込用内側切欠部202,202間の領域)が米飯加工食品Aの厚みに対応して起立した状態になり、当該領域の両側が米飯加工食品Aを介して対向した状態になる。
しかる後、図6(c)に示す如く、二つ折りにすることで互いに対向する幅方向の両側端部を相手側に折り曲げて相手側の側端部に重ね合わせるとともに、その重ね合わせた側端部同士をシールし、長さ方向に延びるシールラインを幅方向の両側に形成する。
この状態で、長さ方向の両端部が開口を形成するとともに、外フィルム10及び内フィルム20の長さ方向の中央位置の両側端(折込用外側切欠部105,105及び折込用内側切欠部202,202に対応する部位)が側端部の折り込みによって三角形状をなした突片状をなす。なお、本実施形態に係る米飯加工食品用包装材1は、外フィルム10及び内フィルム20の長さ方向の中央位置の両側端部に折込用外側切欠部105,105及び折込用内側切欠部202,202を設けているので、当該部分に対する不必要な折り畳みを行うことなく体裁のよい突片が形成される。
そして、図6(d)に示す如く、摘持部102を躱すように、開口を形成した外フィルム10及び内フィルム20の長さ方向の両端部を摘持部102よりも内側(米飯加工食品A)側で幅方向に線状又は帯状にシールすることで開口を閉塞する。好ましくは、外フィルム10のイージーピール領域Ep1,Ep2を含む領域同士、より好ましくは、両端側の端部シールラインS3,S4同士をシールする。すなわち、開口を熱溶着で閉塞する場合には、折返しによって対向する内フィルム20の端部同士だけでなく、外フィルム10と内フィルム20とが加熱されて溶着するため、開口を閉塞するときもイージーピール領域Ep1,Ep2の形成された部分を含むようにシールする。これにより、イージーピール性の付与されていない部分で外フィルム10と内フィルム20とがシールされることなく、シート状食品Bと米飯加工食品Aとの間に内フィルム20を介装した状態、すなわち、シート状食品Bと米飯加工食品Aとが分離状態で包装される。
そして、上記態様で米飯加工食品Aを包装した米飯加工食品用包装材1を開封するには、図7(a)に示す如く、摘持部102を持って外フィルム10を長さ方向に引っ張り、外フィルム10を長さ方向に切断する。このとき、外フィルム10は、二条のカットテープ100a,100bによって誘導されつつ切断される(裂ける)ことになり、一方の端部シールラインS3(イージーピール領域Ep1)では、外フィルム10が内フィルム20から剥離しつつ切断されることになる。また、他方のシールラインS4(イージーピール領域Ep2)においても同様である。これにより、外フィルム10を切断するに当り、その切断が阻害されることなく円滑に切断されることになる。その結果、図7(b)に示す如く、外フィルム10の幅方向の中央の領域が長さ方向の全長に亘って切除される。すなわち、外フィルム10は、カットテープ100a,100bの貼着態様に対応して、切除される部位が長さ方向の中央位置側(二つ折りによる折り曲げ部分)に向けて拡大し、拡大部101と対応する部分において最大に開口する。これにより、シート状食品Bが外フィルム10と内フィルム20とに挟まれた部分が少なくなった状態となる。
そして、図7(c)に示す如く、外フィルム10及び内フィルム20の長さ方向の両端部(重なりあった両端部)の両側を幅方向に引っ張ると、その引っ張り力が内フィルム20の長さ方向の両端部に設けた破断用切欠部201,201に集中的に作用し、該破断用切欠部201,201に至るハーフカット200に作用する。そうすると、ハーフカット200が溝状をなして応力(力)が集中的に作用する態様であり、さらにハーフカット200に対応する部位の厚みが周囲の厚みよりも薄くて強度が弱いため、破断用切欠部201,201に集中した引っ張り力がハーフカット200に集中的に作用して当該部分が引き裂かれることになる。
これにより、内フィルム20が長さ方向の全長に亘って切断する(切り裂かれる)と、外フィルム10及び内フィルム20の何れもが幅方向に二分された状態となり、図7(d)に示す如く、米飯加工食品Aとシート状食品Bとの間に介在する内フィルム20が引き抜かれて米飯加工食品Aとシート状食品Bとが一体的になる。
本実施形態においては、上述の如く、外フィルム10を長さ方向に切断(切除)することで、シート状食品Bが外フィルム10と内フィルム20とに挟まれた部分が少なくなった状態になっているため、内フィルム20を引き抜くに際して外フィルム10とシート状食品Bとの間に抵抗が生じにくくなり、シート状食品Bを破ることなく米飯加工食品Aと一体的にして開封することができる。
以上のように、本実施形態に係る米飯加工食品用包装材1によれば、外フィルム10は、前記カットテープ100a,100bが幅方向に間隔をあけて二条設けられるとともに、前記摘持部102が二条のカットテープ100a,100bに跨るように形成され、しかも、長さ方向の両端側のシールラインS(S3,S4)となる部位の少なくとも二条のカットテープ100a,100b間の領域Ep1,Ep2にイージーピール性が付与されているので、剛性の高まったシールラインS(S3)が存在し、二条のカットテープ100a,100bで幅のある領域を切断するようにしても円滑に切断することができる。また、開封時に二分された外フィルム10をシート状食品Bに対して重なりを少なくできるので、シート状食品Bと外フィルム10との間の抵抗を小さくすることができ、スムーズにシート状食品Bと米飯加工食品Aとを一体的にすることができる。
特に、本実施形態に係る二条のカットテープ100a,100bは、長さ方向の少なくとも一部に互いが離間して間隔を拡大させた拡大部101を形成しているので、外フィルム10を二分するに際してより幅広に切除することができ、外フィルム10及び内フィルム20を幅方向に引っ張るときのシート状食品Bに対する抵抗をより小さくすることができる。
そして、長さ方向の他端側のイージーピール性の付与された領域Ep2が、拡大部101における二条のカットテープ100a,100bの間隔Lmaxよりも幅方向で長く(幅広)に形成されているので、外フィルム10が拡大部101から他端側に向けて幅広のまま切断されても、他端側のシールラインS(S4)において、外フィルム10を内フィルム20から剥離させつつ切断することができる。
尚、本発明の米飯加工食品用包装材は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態において、外フィルム10に対してイージーピール領域Ep1,Ep2を形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、内フィルム20側にイージーピール領域Ep1,Ep2を形成したり、外フィルム10及び内フィルム20の両方にイージーピール領域Ep,Ep2を形成したりしてもよい。
上記実施形態において、イージーピール領域Ep1,Ep2をパートコートによって形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、対象となる領域を粗面にしてイージーピール性を付与するようにしてもよい。すなわち、イージーピール性の付与は、外フィルム10と内フィルム20との接合方法(シール方法)に応じて適宜変更すればよい。
上記実施形態において、二条の切断補助手段100a,100bを帯状のカットテープで構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、拡大部101を形成することを前提に、各切断補助手段100a,100bを線状のハーフカットやミシン目で構成してもよい。そして、上記実施形態と同様に切断補助手段100a,100bの両側に一対の切込部103,103を設けて切込部103,103間に摘持部102を設けたり、各切断補助手段100a,100bと重なるように一対の切込部103,103を設けて切込部103,103間に摘持部102を設けたりしてもよい。すなわち、摘持部102は、外フィルム10の長さ方向の端部において、少なくとも二条の切断補助手段100a,100b間の領域(切除の対象となる領域)を含むように、幅方向で二条の切断補助手段100a,100bに跨って設ければよい。
上記実施形態において、外フィルム用原反10’(長尺フィルムFa)と内フィルム用原反20’(長尺フィルムFb)とを長手方向に供給しつつシールして米飯加工食品用包装材1を連続的に作製するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、内フィルム用原反20’(長尺フィルムFb)及び外フィルム用原反20’(長尺フィルムFb)のそれぞれを予め枚葉状に切断しておき、これによって形成された枚葉状の内フィルム20と外フィルム10とを積層してシールすることで、米飯加工食品用包装材1を作製するようにしてもよい。
上記実施形態において、外フィルム10の端部に一対の切込部103,103を入れて摘持部102を形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、摘持部102を周囲よりも外側に突出した突片状に形成してもよい。この場合、外フィルム10に対し、突片の両側に切込部103,103を入れたり、突片の付け根部分と周囲の端縁とが90°以下になるようにしたりして、突片を引っ張ったときの力が外フィルム10を切り裂くことに対して起因するよう、突片の付け根に集中的に作用させるように構成することが好ましい。
上記実施形態において、外フィルム10の長さ方向の一端部に摘持部102を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、外フィルム10の両端部に摘持部102を設けるようにすればよい。このようにしても、二条の切断補助手段100a,100bが外フィルム10の全長に亘って設けられているので、摘持部102を引っ張ることで、外フィルム10を全長に亘って切断(切除)することができる。
上記実施形態において、外フィルム10の長さ方向の中央位置(端部シールラインS3,S4間)の一カ所で間隔が最大となる拡大部101を形成するように二条の切断補助手段100a,100bを設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、外フィルム10の長さ方向の複数箇所で間隔が最大となる拡大部101を形成するように二条の切断補助手段100a,100bを波状に設けてもよい。このようにしても、各拡大部101で大きく開口してシート状食品Bと外フィルム10との抵抗を小さくできる上に、開口の狭い部分でシート状食品Bの両側端部に外フィルム10が被さって内フィルム20を引き抜くまでにシート状食品Bが不用意に脱落してしまうことを防止することができる。
また、上記実施形態において、拡大部101を形成するように二条の切断補助手段100a,100bを設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、二条の切断補助手段100a,100bのそれぞれを直線状に形成し、幅方向に間隔をあけて互いに平行になるように設けてもよい。このようにしても、二条の切断補助手段100a,100bの間隔に応じて外フィルム10を切除することができ、一条の切断補助手段で外フィルム10を切断するよりも円滑に開封することができる。そして、このように二条の切断補助手段100a,100bを平行に設ける場合、他端側のイージーピール領域Ep2は、幅方向において一端側のイージーピール領域Ep1と同一幅で形成してもよいが、一端側のイージーピール領域Ep1よりも幅広に形成することが好ましい。このように他端側のイージーピール領域Ep2を幅広に形成すれば、外フィルム10を切断するときに、切断方向が不特定な方向になって切除される幅が一端側よりも他端側が幅広になっても、他端側のシールラインS(端部シールラインS4)で外フィルム10を内フィルム20から剥離させつつ切断することができる。
そして、上記実施形態において、長さ方向の他端側のシールライン(端部シールラインS4)を内側寄りに形成したが、例えば、長さ方向の他端側のシールライン(端部シールラインS4)を他端(縁)部に沿って形成し、切断補助手段100a,100bが端部シールラインS4とT字状をなして交差するように設けてもよい。この場合も、切断補助手段100a,100bが外フィルム10の長さ方向で全長に亘って設けられるため、シールラインSとなる部分であって、二条の切断補助手段100a,100bを含む部分(切断補助手段100a,100bの端部を含む部分)にイージーピール性を付与することは勿論のことである。
上記実施形態において、一枚のフィルムにハーフカット200を設けて幅方向に分離可能な内フィルム20としたが、これに限定されるものではなく、例えば、二枚のフィルムを並列に配設して内フィルムとしてもよい。また、この場合において、内フィルムを構成する二枚のフィルムは、互いの端部同士を重ね合わせるようにしたり、その重ね合わせた端部同士を剥離可能に接合するようにしたりしてもよい。但し、開封時の分離性を考慮すれば、二枚のフィルムの端部同士を線状にシールしたり、複数箇所をポイントシールしたりすることが好ましい。
本発明の一実施形態に係る米飯加工食品用包装材で米飯加工食品を包装した状態の斜視図を示す。 同実施形態に係る米飯加工食品用包装材の分解斜視図を示す。 同実施形態に係る米飯加工食品用包装材の平面図であって、(a)は、外フィルム側から見た図を示し、(b)は、内フィルム側から見た図を示す。 同実施形態に係る米飯加工食品用包装材の外フィルムを作製するための原反の部分平面図を示す。 同実施形態に係る米飯加工食品用包装材の製造工程の概略を説明するための概略斜視図を示す。 同実施形態に係る米飯加工食品用包装材で米飯加工食品を包装する際の工程図であって、(a)は、米飯加工食品用包装材の上に米飯加工食品を配置した状態の斜視図を示し、(b)は、米飯加工食品用包装材を二つ折りにした状態の斜視図を示し、(c)は、米飯加工食品用包装材の両側端部を折り曲げて対向する相手側とシールした状態の斜視図を示し、(d)は、開口部分をシールして閉塞した状態(米飯加工食品を包装した状態)の斜視図を示す。 同実施形態に係る米飯加工食品用包装材で米飯加工食品を開封する際の工程図であって、(a)は、摘持部を引っ張って外フィルムを切断させている状態の斜視図を示し、(b)は、外フィルムの一部を長さ方向に切除して外フィルムを幅方向に二分割した状態の斜視図を示し、(c)は、米飯加工食品用包装材の端部の両端を引っ張って内フィルムを切断させつつ内フィルムを米飯加工食品とシート状食品との間から引き抜いている状態の斜視図を示し、(d)は、内フィルムを米飯加工食品とシート状食品との間から引き抜いて米飯加工食品とシート状食品とを一体にした状態(米飯加工食品用包装材を開封した状態)の斜視図を示す。
符号の説明
1…米飯加工食品用包装材、1’…包装材用原反、10…外フィルム、10’…外フィルム用原反、20…内フィルム、20’…内フィルム用原反、100a,100b…切断補助手段(カットテープ)、100a’,100b’…テープ、101…拡大部、102…摘持部、103…切込部、104…外側切欠部、105…折込用外側切欠部、200…ハーフカット、201…破断用切欠部(切欠部)、202…折込用内側切欠部、A…米飯加工食品、B…シート状食品、CL…中心線、Fa,Fb…長尺フィルム、P…パートコート領域、Pa…第一領域、Pb…第二領域、Ep1,Ep2,Ep3…イージーピール領域

Claims (2)

  1. 幅方向に分割可能とすべく、該幅方向と直交する長さ方向の全長に亘って線状又は帯状の切断補助手段が設けられるとともに、該長さ方向の少なくとも一端部に前記切断補助手段を含んだ摘持部の形成された外フィルムと、シート状食品を介して外フィルムに重ね合わされ、外フィルムの分割方向と同方向に分離可能に構成された内フィルムとを備え、外フィルムと内フィルムとがシート状食品を囲む線状又は帯状のシールラインを形成するようにシールされ、長さ方向の両端側のシールラインが切断補助手段に交差し、該長さ方向の一端側のシールラインが摘持部側とシート状食品が介装される領域とを区切るように形成された米飯加工食品用包装材において、外フィルムは、前記切断補助手段が幅方向に間隔をあけて二条設けられるとともに、前記摘持部が二条の切断補助手段に跨るように形成され、外フィルム及び内フィルムの少なくとも何れか一方は、長さ方向の両端側のシールラインとなる部位の少なくとも二条の切断補助手段間の領域にイージーピール性が付与され、長さ方向の他端側のイージーピール性の付与された領域が、長さ方向の一端側のイージーピール性の付与された領域よりも幅方向で幅広に形成されていることを特徴とする米飯加工食品用包装材。
  2. 前記二条の切断補助手段は、長さ方向の両端側のシールライン間の少なくとも一部に互いが離間して間隔を拡大させた拡大部を形成し、長さ方向の他端側のイージーピール性の付与された領域が、拡大部における二条の切断補助手段の間隔よりも幅方向で幅広に形成されている請求項1記載の米飯加工食品用包装材。
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