JP2004144368A - こんろバーナの構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】天板1の窓穴2にバーナ3を配置し、環状の五徳プレート5に五徳爪6を設けた五徳体7を窓穴2縁に沿って天板1上に載置し、五徳プレート5の内周とバーナ3の外周との間に燃焼用二次空気を下から上に導く隙間11を設け、五徳爪6の上に鍋8を載置してバーナ3を燃焼させたとき五徳プレート5の上で鍋8底面に沿って外周に向けて突出するように火炎Fが形成されると共に燃焼ガスGが鍋8底面から鍋8の外側面に沿って上に流れるようにしたこんろバーナである。これにおいて、バーナ3が燃焼したとき天板1の下の空気が五徳プレート5の外周縁と天板1の上面との間から外周方向に吐出するように流れる空気吐出通路12を五徳プレート5の下面と天板1の上面との間に形成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、五徳の上に鍋を載せて加熱調理するのに用いるこんろ用バーナの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のこんろ用バーナの一例としては、図8に示すように天板1の窓穴2の中央にバーナ3を配置し、窓穴2の縁部とバーナ3外周との間に汁受け皿4を装着し、外径が窓穴2の径より大きく且つ内径が窓穴2の径より小さい環状の五徳プレート5に五徳爪6を設けた五徳体7を窓穴2の縁部上に載置して形成されており、五徳爪6の上に鍋を載置してバーナ3を燃焼したとき、五徳プレート5の上で図8の矢印のaのように火炎Fに燃焼用二次空気が供給されて燃焼するようになっている(例えば、特許文献1の図5参照)。
【0003】
またこんろ用バーナの他例としては、図9に示すように天板1の窓穴2の中央にバーナを配置し、窓穴2の縁部とバーナ外周との間に汁受け皿4を装着し、外径が窓穴2の径より大きく且つ内径が窓穴2の径より小さい環状の五徳プレート5に五徳爪6を設けた五徳体7を窓穴2の縁部上に載置し、窓穴2の縁部と汁受け皿4の外周との間に天板1の下と連通する隙間bを設けると共に五徳プレート5と汁受け皿4の外周との間に上記隙間b及び汁受け皿4内に連通する隙間cを設けてあり、五徳爪6の上に鍋を載置してバーナを燃焼させたとき、図9の矢印dのように天板1の下の空気が隙間b,cを通って汁受け皿4内に流入して燃焼用二次空気として供給されるようになっている(例えば、特許文献1の図3参照)。
【0004】
またこんろ用バーナの他例としては、図10に示すように天板1の窓穴2の中央にバーナ3を配置し、窓穴2の縁部とバーナ3外周との間に汁受け皿4を装着し、外径が窓穴2の径より大きく且つ内径が窓穴2の径より小さい環状の五徳プレート5に五徳爪6を設けた五徳体7を窓穴2の縁部上に載置し、五徳プレート5の下面と天板1の上面との間に天板1の上の空気を汁受け皿4内に導入する隙間eを設けてあり、五徳爪6の上に鍋8を載置してバーナ3を燃焼させたとき、図10の矢印fのように天板1上の空気が隙間eを介して汁受け皿4内に流入して燃焼用二次空気として供給されるようになっている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
またこんろ用バーナの他例としては、図11に示すように天板1の窓穴2の中央にバーナ3を配置し、窓穴2の縁部とバーナ3外周との間に汁受け皿4を装着し、外径が窓穴2の径より大きく且つ内径が窓穴2の径より小さい環状の五徳プレート5に五徳爪6を設けた五徳体7を窓穴2の縁部上に載置し、汁受け皿4の外周に天板1の下から汁受け皿4内に空気を供給する開口gを設けてあり、五徳爪6の上に鍋8を載置してバーナ3を燃焼させたとき、図11の矢印hに示すように天板1の下から開口gを介して汁受け皿4内に空気が流入して燃焼用二次空気として供給されるようになっている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
特許第3219989号公報
【特許文献2】
特開2000−329356号公報
【特許文献3】
特開2001−215023号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなこんろ用バーナで五徳爪6の上に鍋8を載置してバーナ3を燃焼させたとき、バーナ3に形成された火炎Fは鍋8の底面に沿って外周に延び、燃焼ガスが鍋8の底面の外周から鍋8の外側面に沿って上昇して鍋8を加熱するようになっている。鍋8の外側面に沿って燃焼ガスが上昇するとき、燃焼ガスの流れが拡散せずにできるだけ鍋8の底面や外側面に沿って層流に近い状態で流れると鍋8を熱効率よく加熱できるが、燃焼ガスの流れが拡散すると、燃焼ガスの温度が下がって鍋8を加熱する熱効率が低下する。
【0008】
ところで、上記図8に示す従来例の場合、五徳爪6に鍋8を載せてバーナ3を燃焼させたとき図8の矢印aのように燃焼用二次空気が供給されるため、この燃焼用二次空気の流れが燃焼ガスの流れにぶつかり、燃焼ガスの流れが乱れ、燃焼ガスの流れが拡散して鍋8を加熱する熱効率が悪くなるという問題がある。また燃焼用二次空気が供給しにくくて燃焼性が悪いという問題があり、また燃焼用二次空気を十分に供給するためには五徳爪6の高さを高くて鍋8の底面とバーナ3とを離さなければらなく、鍋8の底面とバーナ3とが離れることによっても熱効率が悪くなるという問題がある。
【0009】
また上記図9に示す従来例の場合、五徳爪6に鍋8を載せてバーナ3を燃焼させたとき図9の矢印dのように天板1の下から汁受け皿4に空気が流入してこの空気が燃焼用二次空気としてバーナに供給されて燃焼するため、五徳プレート5と鍋8との間に外周から燃焼用二次空気が殆ど供給されることなく、燃焼用二次空気が燃焼ガスにぶつかって流れが拡散することは少なくなるが、燃焼ガスが鍋8の底面に沿って外周に流れると共に鍋8の外側面に沿って上に流れるとき、天板1上の空気を燃焼ガスの流れに巻き込むような流れが生じ、やはり燃焼ガスの流れが拡散しやすく、熱効率が悪くなるという問題がある。
【0010】
また図10に示す従来例の場合、五徳爪6に鍋8を載せてバーナ3を燃焼させたとき、図10の矢印fのように天板1上の空気を隙間eを介して汁受け皿4内に流入して燃焼用二次空気として供給されるため、図8に示すものに比べて燃焼用二次空気と燃焼ガスのぶつかりが少なく、燃焼ガスの拡散は少なくなるが、天板1から隙間eに流れ込む空気の流れが鍋8と五徳プレート5との間を外に向かって流れる燃焼ガスの流れと対向しているので、燃焼ガスが鍋8の底面に沿って外周に流れると共に鍋8の外側面に沿って上に流れるとき、天板1上の空気を燃焼ガスの流れに巻き込むような流れが生じて燃焼ガスの流れが拡散し、やはり燃焼ガスの流れが拡散しやすく、熱効率が悪くなるという問題がある。
【0011】
また図11に示す従来例の場合、五徳爪6に鍋8を乗せてバーナ3を燃焼させたとき、図11の矢印hに示すように天板1の下から開口gを介して汁受け皿4内に空気が流入してバーナ3に燃焼用二次空気として供給されるため、五徳プレート5と鍋8との間に外周から燃焼用二次空気が殆ど供給されることなく、燃焼用二次空気が燃焼ガスにぶつかって流れが拡散することは少なくなるが、燃焼ガスが鍋8の底面に沿って外周に流れると共に鍋8の外側面に沿って上に流れるとき、天板1上の空気を燃焼ガスの流れに巻き込むような流れが生じ、やはり燃焼ガスの流れが拡散しやすく、熱効率が悪くなるという問題がある。
【0012】
本発明は叙述の点に鑑みてなされたものであって、燃焼ガスが鍋の底面に沿って外周に流れると共に鍋の外側面に沿って上に流れるときに燃焼ガスの流れが拡散しにくく、燃焼ガスから鍋に効果的に熱を与えて熱効率を向上できるこんろのバーナの構造を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明のこんろのバーナの構造は、ガスこんろ本体の天板1に設けた窓穴2に環状のバーナ3を配置し、外径が窓穴2の径より大きく且つ内径が窓穴2の径より小さい環状の五徳プレート5に五徳爪6を設けた五徳体7を窓穴2縁に沿って天板1上に載置し、五徳プレート5の内周縁より上の位置でバーナ3に外を向く炎孔10を設けると共に五徳プレート5の内周とバーナ3の外周との間に燃焼用二次空気を下から上に導く隙間11を設け、五徳爪6の上に鍋8を載置してバーナ3を燃焼させたとき五徳プレート5の上で鍋8底面に沿って外周に向けて突出するように炎孔10に火炎Fが形成されると共に燃焼ガスGが鍋8底面から鍋8の外側面に沿って上に流れるようにしたこんろバーナであって、バーナ3が燃焼したとき天板1の下の空気が五徳プレート5の外周縁と天板1の上面との間から外周方向に吐出するように流れる空気吐出通路12を五徳プレート5の下面と天板1の上面との間に形成したことを特徴とする。
【0014】
上記のように構成したことにより、燃焼ガスGの流れと略平行になるように空気吐出通路12から空気Aが吐出し、この空気Aの流れが燃焼ガスGの流れの外側を覆うように流れ、燃焼ガスGの流れが拡散することが少なくなり、燃焼ガスGの温度低下が抑えられて燃焼ガスGから鍋8に効果的に熱が与えられて鍋8を加熱する熱効率が向上する。
【0015】
また五徳プレート5の外周側の上面から五徳爪6の上端までの五徳高さを低くして、五徳プレート5の外径より外径の大きい鍋8が置かれた状態での最大燃焼状態では五徳プレート5の上面上で外周から燃焼用二次空気が供給されないような構造としたことを特徴とすることも好ましい。つまり、不完全燃焼が生じない範囲で五徳高さをできるだけ低くして鍋8の底面とバーナ3をできるだけ近付けることになり、鍋8を一層熱効率よく加熱することができる。
【0016】
また五徳プレート5は外周側から内周側に行く程下に下がるように傾斜し、五徳プレート5より下で天板1の窓穴2縁とバーナ3の外周面との間に汁受け皿4を装着し、天板1の下から五徳プレート5の内周とバーナ3外周との間の隙間11や空気吐出通路12に空気を供給するための給気開口13を汁受け皿4に設けたことを特徴とすることも好ましい。汁受け皿4にてガスこんろ本体に煮汁が零れるのを防止できるのは勿論、五徳プレート5に煮汁が零れても五徳プレート5の傾斜にて汁受け皿4に煮汁を落として汁受け皿4に煮汁を受けることができる。このように汁受け皿4を設けてあっても天板1の下の空気を給気開口13から汁受け皿4内に供給し、隙間11からバーナ3に燃焼用二次空気として供給できると共に空気吐出通路12に空気を供給して燃焼ガスGの流れの外側を覆う空気を空気吐出通路12から吐出できる。
【0017】
また五徳プレート5の内周とバーナ3外周との間の隙間11の面積S2より給気開口13の面積S1が大きいことを特徴とすることも好ましい。天板1の下の空気が給気開口13を介して汁受け皿4内に供給され、隙間11からバーナ3に燃焼用二次空気として空気が供給されるが、隙間11の面積S2より給気開口13の面積S1が大きいことにより、汁受け皿4内が負圧になることがなく、鍋8の底面に沿って外周に向けて吐出する火炎Fや燃焼ガスGの流れにて空気吐出通路12の空気が引かれて空気吐出通路12から吐出した空気で燃焼ガスGの流れの外側が覆われる。
【0018】
【発明の実施の形態】
先ず、図1乃至図4に示す実施の形態の例から述べる。ガスこんろ本体の上面にはトッププレートと称される天板1が装着されており、天板1に設けた窓穴2からガスこんろ本体に取り付けたバーナ3を露出させるようになっている。バーナ3は円環状であり、上端近傍の外周に周方向に亙って略等間隔に炎孔10を穿孔してある。かかる炎孔10は外に行く程上に行くように斜めに傾斜しており、外に向けて斜め上方に火炎Fを吐出して燃焼するようになっている。バーナ3の上端上にはキャップ状カバー30を配置してあり、このキャップ状カバー30にてバーナ3に煮汁が零れるのを防止するようになっている。
【0019】
窓穴2縁とバーナ3との間には円環状の汁受け皿4を配置してあり、この汁受け皿4にてこれらの間を覆ってある。汁受け皿4の外周の上端には外周に突出する鍔部14を設けてあり、窓穴2縁には内周に向かって上に上がるように傾斜した内周縁15を設けてあり、この内周縁15に鍔部14を載置することで天板1に汁受け皿4を着脱自在に装着してある。汁受け皿4の内周はバーナ3の外周面に隙間なく近接させてある。汁受け皿4の鍔部14の下で外周面には図3に示すように給気開口13を周方向に所定の間隔を隔てて複数個穿孔してある。
【0020】
天板1の窓穴2の周縁で内周縁15の外周には全周に亙って脚載置面16を設けてあり、脚載置面16の外周に上方に立ち上がる立ち上がり部17を全周に亙って設けてあり、立ち上がり部17の上端と立ち上がり部17の外周の平坦面との間に全周に亙って上方に突出する突条部18を設けてある。
【0021】
五徳体7は図4に示すように五徳プレート5に複数個の五徳爪6を等間隔に装着して形成されている。五徳プレート5は内外方向に所定の幅を有する円環状に形成されており、外周から内周に向けて高さが低くなるように傾斜を設けてある。五徳爪6は五徳プレート5の上に等間隔に配置してあり、五徳爪6の下部を五徳プレート5に貫通させてかしめることにより取り付けてある。各五徳爪6の五徳プレート5から下方に突出する部分が五徳脚19となっており、五徳脚19の下端面を天板1の脚載置面16に載置することにより天板1の上に五徳体7をセットできるようになっている。複数の五徳脚19のうち適宜の五徳脚19には五徳脚19の下端から下方に突出する位置決め突片20を突設してあり、五徳体19をセットしたとき位置決め突片20が脚載置面16の位置決め穴に嵌合して位置決めされるようになっている。五徳プレート5の外周には下方に垂下せる外周縁21を全周に亙って設けてある。
【0022】
五徳体7を設置した状態で五徳プレート5の内周縁とバーナ3の外周との間に全周に亙るように隙間11が形成され、この隙間11を介してバーナ3に燃焼用二次空気を供給できるようになっている。また五徳プレート5と天板1との間に空気吐出通路12が形成されて空気吐出通路12の内周側が汁受け皿4内に連通していると共に空気吐出通路12の外周の吐出開口22が天板1上で外周に開口している。上記の給気開口13の総面積をS1とし、隙間11の総面積をS2としたとき、S2よりS1が十分広い面積となっている。
【0023】
五徳爪6の上に鍋8を載せ、バーナ3を燃焼させると、バーナ3の炎孔10に形成された火炎Fは鍋8の底面に沿って外周に向けて吐出され、燃焼ガスGが鍋8の底面に沿って内周から外周に流れ、鍋8の外側面に沿って下から上に向けて流れる。炎孔10に火炎Fを形成して燃焼するとき、天板1の下の空気は給気開口13から図1の矢印αのように汁受け皿4内に流入し、この空気が図1矢印βのように隙間11を通って炎孔10の近傍に流入して燃焼用二次空気として供給される。このとき、給気開口13の面積S1が隙間11の面積S2より大きいために汁受け皿4内が負圧になることがない。また燃焼ガスGが図2のように鍋8の底面や外側面に沿って流れるが、このときのドラフト力で吐出開口22に吸引力が働き、給気開口13から汁受け皿4内に流入した空気の一部が空気吐出通路12を矢印γのように流れて吐出開口22から燃焼ガスGの流れと略平行になるように吐出し、この空気Aの流れが燃焼ガスGの流れの外側を覆うように流れ、燃焼ガスGの流れが拡散することが少なくなり、燃焼ガスGの温度低下が抑えられて燃焼ガスGから鍋8に効果的に熱が与えられて鍋8を加熱する熱効率が向上する。
【0024】
また本例の場合、五徳プレート5の外周側の上面から五徳爪6の上端までの五徳高さHを低くして(10mm程度の高さにしてある)、五徳プレート5の外径より外径の大きい鍋8が置かれた状態での最大燃焼状態では五徳プレート5の上面上で外周から燃焼用二次空気が供給されないような構造してある。このようにすると、不完全燃焼が生じない範囲で五徳高さHをできるだけ低くして鍋8の底面とバーナ3をできるだけ近付けることになり、鍋8を一層熱効率よく加熱することができる。
【0025】
図5は他の例を示すが、上記例と基本的に同じであり、同じ箇所に同一の符号を付して説明は省略する。この場合、主に五徳体7の五徳プレート5の形状が異なるだけである。五徳プレート5の内周の全周に上方に向けて折曲した内周縁23を設けてあり、この内周縁23で汁受け皿4の空気を隙間11に導くようにガイドでき、燃焼用二次空気のバーナ3への導入がスムーズになる。また五徳プレート5の外周に設ける外周縁21は殆ど下方に突出していなく、吐出開口22から空気がスムーズに吐出するようにしてある。図1に示す例では外周縁21が下方に長く突出しているために吐出開口22からの空気の吐出性能はやや劣るが、外周縁21が長く突出することにより空気吐出通路12を隠して外観よくできる。
【0026】
また図6、図7は他の例を示すが、この例も上記例と基本的に同じであり、同じ箇所に同一符号を付して説明は省略する。この場合、五徳体7の五徳プレート5の上面が天板1の平坦部の上面とが略面一になるように五徳体7を取り付けてある。図6の例の場合、天板1の平坦部の上面と五徳プレート5の外周の上面とが面一になるように五徳体7を設置してあり、図7の例の場合、立ち上がり部17の上端と立ち上がり部17の外周の平坦面との間の突条部18の上端と五徳プレート5の外周の上面とが面一になるように五徳体7を設置してある。
【0027】
なお、上記実施の形態の例では、汁受け皿4を設けることにより窓穴2の内周縁15とバーナ3との間を覆って煮汁を受けるようにした例について述べたが、この汁受け皿4はなくてもよい。ただし、五徳プレート5にてバーナ3と窓穴2縁との間に煮汁が落ちにくいようにする必要がある。このようにすると、天板1の下の空気はバーナ3の外周と窓穴2縁との間を通り、隙間11から燃焼用二次空気として供給されると共に空気吐出経路12を通って燃焼ガスの流れの外側を覆う空気が吐出される。
【0028】
なお、また上記実施の形態の例では天板1の空気は給気開口13から汁受け皿4内に流入し、汁受け皿4内で分れて隙間11及び空気吐出通路12に流れるものについて述べたが、天板1の下から隙間11に空気を流入させる経路と天板1の下から空気吐出通路12に空気を流入させる経路は別々の独立した経路であってもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明の請求項1の発明は、ガスこんろ本体の天板に設けた窓穴に環状のバーナを配置し、外径が窓穴の径より大きく且つ内径が窓穴の径より小さい環状の五徳プレートに五徳爪を設けた五徳体を窓穴縁に沿って天板上に載置し、五徳プレートの内周縁より上の位置でバーナに外を向く炎孔を設けると共に五徳プレートの内周とバーナの外周との間に燃焼用二次空気を下から上に導く隙間を設け、五徳爪の上に鍋を載置してバーナを燃焼させたとき五徳プレートの上で鍋底面に沿って外周に向けて突出するように炎孔に火炎が形成されると共に燃焼ガスが鍋底面から鍋の外側面に沿って上に流れるようにしたこんろバーナであって、バーナが燃焼したとき天板の下の空気が五徳プレートの外周縁と天板の上面との間から外周方向に吐出するように流れる空気吐出通路を五徳プレートの下面と天板の上面との間に形成したので、燃焼ガスの流れと略平行になるように空気吐出通路から空気が吐出し、この空気の流れが燃焼ガスの流れの外側を覆うように流れ、燃焼ガスの流れが拡散することが少なくなるものであって、燃焼ガスの温度低下が抑えられて燃焼ガスから鍋に効果的に熱が与えられて鍋を加熱する熱効率が向上するものである。
【0030】
また本発明の請求項2の発明は、請求項1において、五徳プレートの外周側の上面から五徳爪の上端までの五徳高さを低くして、五徳プレートの外径より外径の大きい鍋が置かれた状態での最大燃焼状態では五徳プレートの上面上で外周から燃焼用二次空気が供給されないような構造したので、不完全燃焼が生じない範囲で五徳高さをできるだけ低くして鍋の底面とバーナをできるだけ近付けることになり、鍋を一層熱効率よく加熱することができるものである。
【0031】
また本発明の請求項3の発明は、請求項1または請求項2において、五徳プレートは外周側から内周側に行く程下に下がるように傾斜し、五徳プレートより下で天板の窓穴縁とバーナの外周面との間に汁受け皿を装着したので、汁受け皿にてガスこんろ本体に煮汁が零れるのを防止できるのは勿論、五徳プレートに煮汁が零れても五徳プレートの傾斜にて汁受け皿に煮汁を落として汁受け皿に煮汁を受けることができるものであり、しかも天板の下から五徳プレートの内周とバーナ外周との間の隙間や空気吐出通路に空気を供給するための給気開口を汁受け皿に設けたので、汁受け皿を設けてあっても天板の下の空気を給気開口から汁受け皿内に供給し、隙間からバーナに燃焼用二次空気として供給できると共に空気吐出通路に空気を供給して燃焼ガスの流れの外側を覆う空気を空気吐出通路から吐出できるものであり、燃焼ガスの拡散を抑えて熱効率を向上することができるものである。
【0032】
また本発明の請求項4の発明は、請求項3において、五徳プレートの内周とバーナ外周との間の隙間の面積より給気開口の面積が大きいので、天板の下の空気を給気開口を介して汁受け皿内に供給して隙間からバーナに燃焼用二次空気として供給する際、汁受け皿内が負圧になることがなく、鍋の底面に沿って外周に向けて吐出する火炎や燃焼ガスの流れにて空気吐出通路の空気が引かれて空気吐出通路から吐出した空気で燃焼ガスの流れの外側が覆われるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を説明する断面図である。
【図2】同上の動作を説明する説明図である。
【図3】同上の汁受け皿を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。
【図4】同上の五徳体を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図5】同上の他の例を説明する断面図である。
【図6】同上の他の例を説明する断面図である。
【図7】同上の他の例を説明する断面図である。
【図8】一従来例を示す断面図である。
【図9】他の従来例を示す断面図である。
【図10】さらに他の従来例を示す断面図である。
【図11】さらに他の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 天板
2 窓穴
3 バーナ
4 汁受け皿
5 五徳プレート
6 五徳爪
7 五徳体
8 鍋
10 炎孔
11 隙間
12 空気吐出通路
Claims (4)
- ガスこんろ本体の天板に設けた窓穴に環状のバーナを配置し、外径が窓穴の径より大きく且つ内径が窓穴の径より小さい環状の五徳プレートに五徳爪を設けた五徳体を窓穴縁に沿って天板上に載置し、五徳プレートの内周縁より上の位置でバーナに外を向く炎孔を設けると共に五徳プレートの内周とバーナの外周との間に燃焼用二次空気を下から上に導く隙間を設け、五徳爪の上に鍋を載置してバーナを燃焼させたとき五徳プレートの上で鍋底面に沿って外周に向けて突出するように炎孔に火炎が形成されると共に燃焼ガスが鍋底面から鍋の外側面に沿って上に流れるようにしたこんろバーナであって、バーナが燃焼したとき天板の下の空気が五徳プレートの外周縁と天板の上面との間から外周方向に吐出するように流れる空気吐出通路を五徳プレートの下面と天板の上面との間に形成したことを特徴とするこんろバーナの構造。
- 五徳プレートの外周側の上面から五徳爪の上端までの五徳高さを低くして、五徳プレートの外径より外径の大きい鍋が置かれた状態での最大燃焼状態では五徳プレートの上面上で外周から燃焼用二次空気が供給されないような構造としたことを特徴とする請求項1記載のこんろバーナの構造。
- 五徳プレートは外周側から内周側に行く程下に下がるように傾斜し、五徳プレートより下で天板の窓穴縁とバーナの外周面との間に汁受け皿を装着し、天板の下から五徳プレートの内周とバーナ外周との間の隙間や空気吐出通路に空気を供給するための給気開口を汁受け皿に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のこんろバーナの構造。
- 五徳プレートの内周とバーナ外周との間の隙間の面積より給気開口の面積が大きいことを特徴とする請求項3記載のこんろバーナの構造。
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