JP2004116881A - 燃焼装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】気化筒の切削加工を不要としてコストを低減した燃焼装置を提供する。
【解決手段】気化筒7の内壁中央部に設けられディスクプレート11と縮流板12とが載置する中央段差部7bの段差面内周縁7cを、ネジ孔を穿設した複数の座面7dを除き、外周側に拡径した円弧状に形成し、前記中央段差部7bから前記気化筒7の下面部内壁に至り、断面が略三角形状の空間を上下に渡り形成することにより、気化筒7の内部空間の容積を増加させてロータリーカップ9を容易に収容できるとともに、同ロータリーカップ9から噴出された液体燃料が充分に気化することのできるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】気化筒7の内壁中央部に設けられディスクプレート11と縮流板12とが載置する中央段差部7bの段差面内周縁7cを、ネジ孔を穿設した複数の座面7dを除き、外周側に拡径した円弧状に形成し、前記中央段差部7bから前記気化筒7の下面部内壁に至り、断面が略三角形状の空間を上下に渡り形成することにより、気化筒7の内部空間の容積を増加させてロータリーカップ9を容易に収容できるとともに、同ロータリーカップ9から噴出された液体燃料が充分に気化することのできるようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温水暖房機の室外機等に設けられる燃焼装置に関わり、より詳細には、同燃焼装置を構成する気化筒の加工コストを低減した構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
温水暖房機等に使用される従来の燃焼装置は、図3(A)で示すように、燃焼部を外郭筐体と、同外郭筐体に収容された円筒状の気化筒35と、同気化筒35内で回動自在に支持されたロータリーカップ9と、ディスクプレート11及び炎孔板等とで構成している。(特許文献1参照)
【0003】
前記燃焼部の下部には送風部が、上部には熱交換部が夫々設けられており、前記送風部には、上端軸により前記ロータリーカップ9を回動自在に支持するとともに、下端軸に嵌挿されたファンにより前記燃焼部に送風を行うモータが設けられている。前記熱交換部には、前記燃焼部から排出された高温の燃焼ガスと、暖房用熱源水との間で熱交換を行う熱交換器が設けられている。
【0004】
前記燃焼部に設けられた前記気化筒35は、図3(B)で示すように、内壁中央部に前記ディスクプレート11及び縮流板をネジ40により固着するためのフランジ35aを内方に向け突設している。同気化筒35は鋳型により成型されるが、図3(A)で示す前記フランジ35aの下方A部は、所謂アンダーカットの部位となり鋳型で成型された後、機械加工により切削加工を施す必要があり、コストアップの一因となっていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−103413号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点に鑑み、燃焼性能を損なうことなく燃焼部に備えられた気化筒の加工コストを低減した燃焼装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、円筒状に形成された外郭筐体内を送風孔を複数穿設した仕切板により上下に区画し、区画された上部に燃焼部を、区画された下部にモータを備えた送風部を設け、前記燃焼部に、上下面が開放された円筒状の気化筒を設け、同気化筒の内壁に、円環状の段差面を備えた上部段差部と、その下方に、ネジ孔を穿設した座面を円周上に複数配設した円環状の段差面からなる中央段差部を設け、同気化筒の内部下方に前記モータの上部軸により拡散板と、下面が開放され霧状となった液体燃料を周囲に拡散する鍋状に形成されたロータリーカップとを回動自在に軸支し、同ロータリーカップに、前記外郭筐体に接続された送油管を下方から挿入する一方、前記上部段差部の段差面に炎孔を複数穿設した炎孔板を載置し、前記中央段差部の段差面に、ディスクプレートと縮流板とを前記ネジ孔により螺着してなる燃焼装置において、
前記中央段差部を形成する段差部面の内周縁を、ネジ孔を穿設した前記座面を除き外周側に拡径してなる構成となっている。
【0008】
また、前記座面の内周側端縁を平坦状に形成してなる構成となっている。
【0009】
また、前記座面の内周側端縁を、円弧状に形成してなる構成となっている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明による燃焼装置を示す断面図であり、図2は要部断面図である。本発明による燃焼装置は、図1で示すように、円筒状の外郭筐体1内を、送風孔を複数穿設した仕切板1aにより上下に区画し、区画された上部に燃焼部2を、区画された下部に送風部3を設けるとともに、前記燃焼部2の上方に点線で示す熱交換部4を設けている。前記送風部3には、上部軸5aに後述する拡散板とロータリーカップとを軸支し、下部軸5bにプロペラファン6を軸支したモータ5が設けられ、前記外郭筐体1の下面には吸込口1aが穿設されており、同吸込口1aから前記送風部3に吸込まれた外気は、前記モータ5に軸支されたプロペラファン6が回転するのに伴い前記仕切板1aの送風孔を通り、前記燃焼部2に供給されるようになっている。点線で示す前記熱交換部4には流入口4aと流出口4bとが設けられるとともに、前記流入口4aから流入した暖房用熱源水と、前記燃焼部2から排出された高温の燃焼ガスとの間で熱交換を行い前記流出口4bから流出させる熱交換器が設けられている。
【0011】
前記燃焼部2には、上下が開放された円筒状の気化筒7が設けられ、同気化筒7内の下方には、上記したように前記モータ5の上部軸5aに軸支された円盤状の拡散板8と、下面が開放された鍋状のロータリーカップ9とが設けられている。前記拡散板8の周縁下面には略矩形状の拡散羽根8aが外方を向くように複数枚固着されており、同拡散羽根8aが拡散板8とともに回転することにより微粒化された液体燃料を周囲に拡散させるようになっている。前記外郭筐体1の中央部には、図示しない電磁ポンプから延設された送油管14が接続されており、同送油管14は前記気化筒7の下方を通り上方に折曲して、開放された下面から前記ロータリーカップ9内に挿入されている。同送油管14の先端には噴出孔を穿設したノズル15が装着されており、前記送油管14を介して電磁ポンプから送出された灯油等の液体燃料は前記ノズル15の噴出孔から前記ロータリーカップ9内に噴出されるようになっている。
【0012】
前記ロータリーカップ9は、下部に円板状の上フランジを形成し、上部を閉塞した鍋蓋状の上カップ9aと、上部に前記上フランジに対向して円板状の下フランジを形成し、下面を開放した下カップ9bとからなり、前記上フランジと前記下フランジとの間には微小隙間10が形成されている。前記ノズル15から噴出された液体燃料は、前記下カップ9bの内壁面に滴下し、同下カップ9bが回転するに伴い遠心力により傾斜した内壁面を上昇し、前記隙間10から細かい霧状の粒子となって周囲に拡散するようになっている。霧状の粒子は前記送風部3から送出された空気と混合して、前記拡散羽根8aにより更に拡散され上方に向かい送出されるようになっている。
【0013】
前記気化筒7の外周面下部には、同気化筒7を液体燃料が気化するに適した温度に加熱するシーズヒータ16が巻回され、内壁の上部と、その下方となる中央部には、段差面を備えた段差部7a及び7bが夫々形成されている。上部段差部7aの段差面には、燃焼炎が吹き出す炎孔13aを円周上に複数穿設した炎孔板13が載置され、中央段差部7bの段差面には、膨出した中心部を前記炎孔板13に当接させたディスクプレート11と、同ディスクプレート11の周縁部と重畳され、中央部に気化した燃焼ガスが通過する孔を穿設した縮流板12とが、ネジ孔を備えた座面にネジ40を螺合することにより螺着されている。また前記炎孔板13の上方には炎孔13aに臨んで着火ヒータ17が設けられている。
【0014】
前記気化筒7の中央部に形成された中央段差部7bの段差面内周縁7cは、図2(A)で示す上方からの矢視図のように、ネジ孔を穿設した複数の座面7dを除き、外周側に拡径した円弧状に形成され、前記座面7dの内周側端縁7dは、拡径した円弧状の内周縁7cを繋ぐように平坦状に形成されている。これにより同気化筒7の前記中央段差部7bから下面部内壁に至り、断面が略三角形状の空間が上下に渡り形成されている。
【0015】
上記したように、前記中央段差部7bの段差面内周縁7cを、ネジ孔を穿設した複数の座面7dを除き、外周側に拡径した円弧状に形成し、前記中央段差部7bから前記気化筒7の下面部内壁に至り、断面が略三角形状の空間を上下に渡り形成することにより、同空間の容積を増加させて前記ロータリーカップ9を容易に収容できるとともに、同ロータリーカップ9から噴出された液体燃料が充分に気化することのできる空間を確保することができるようになっている。これにより、従来例で説明したような前記中央段差部7bの下方側を機械加工により切削する作業を不要とすることができ、機械加工に関わるコストを低減できるようになっている。
【0016】
次に、動作について説明する。前記送風部3に設けられた前記モータ5が作動すると、前記拡散板8及び前記ロータリーカップ9とともに、前記プロペラファン6が回転し、前記吸込口1aから吸込まれた空気が前記燃焼部2に送出される。前記送油管14を介して送出された液体燃料は前記ノズル15から前記ロータリーカップ9内に噴出され前記下カップ9bの内壁面に滴下し、同下カップ9bが回転するに伴い遠心力により傾斜した内壁面を上昇し、前記隙間10から細かい霧状の粒子となって周囲に拡散する。霧状の粒子は前記拡散板8の拡散羽根8aにより更に周囲に拡散されるとともに、前記送風部3から送出された空気と混合し、前記炎孔板13の炎孔13aから吹き出す。吹き出された混合ガスは前記着火ヒータ17により着火し、燃焼ガスとなって前記熱交換部4に備えられた熱交換器を加熱するようになっている。
【0017】
次に、他の実施例について説明する。図2(B)で示す実施例は、前記気化筒7の中央部に設けられた中央段差部7eの段差面内周縁7fを、座面7gを除き外周側に円弧状に拡径する一方、前記座面7gの内周側端縁を、内方に膨出する円弧状に形成し、より液体燃料が気化する空間を拡張できるようになっている。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、気化筒の中央部に設けられディスクプレートと縮流板とが載置する中央段差部の段差面内周縁を、ネジ孔を穿設した複数の座面を除き、外周側に拡径した円弧状に形成し、前記中央段差部から前記気化筒7の下面部内壁に至り、断面が略三角形状の空間を上下に渡り形成することにより、気化筒の内部空間の容積を増加させてロータリーカップを容易に収容できるとともに、同ロータリーカップから噴出された液体燃料が充分に気化することのできる空間を確保し、機械加工によるコストを低減した燃焼装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃焼装置を示す断面図である。
【図2】(A)は本発明による気化筒の中央段差部を示す矢視図である。
(B)は他の実施例による気化筒の中央段差部を示す矢視図である。
【図3】従来例による燃焼装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外郭筐体
2 燃焼部
3 送風部
4 熱交換部
4a 流入口
4b 流出口
5 モータ
5a 上部軸
5b 下部軸
6 プロペラファン
7 気化筒
7a 上部段差部
7b 中央段差部
7c 段差面内周縁
7d 座面
7e 中央段差部
7f 段差面内周縁
7g 座面
8 拡散板
8a 拡散羽根
9 ロータリーカップ
9a 上カップ
9b 下カップ
10 隙間
11 ディスクプレート
12 縮流板
13 炎孔板
13a 炎孔
14 送油管
15 ノズル
16 シーズヒータ
17 着火ヒータ
40 ネジ
【発明の属する技術分野】
本発明は、温水暖房機の室外機等に設けられる燃焼装置に関わり、より詳細には、同燃焼装置を構成する気化筒の加工コストを低減した構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
温水暖房機等に使用される従来の燃焼装置は、図3(A)で示すように、燃焼部を外郭筐体と、同外郭筐体に収容された円筒状の気化筒35と、同気化筒35内で回動自在に支持されたロータリーカップ9と、ディスクプレート11及び炎孔板等とで構成している。(特許文献1参照)
【0003】
前記燃焼部の下部には送風部が、上部には熱交換部が夫々設けられており、前記送風部には、上端軸により前記ロータリーカップ9を回動自在に支持するとともに、下端軸に嵌挿されたファンにより前記燃焼部に送風を行うモータが設けられている。前記熱交換部には、前記燃焼部から排出された高温の燃焼ガスと、暖房用熱源水との間で熱交換を行う熱交換器が設けられている。
【0004】
前記燃焼部に設けられた前記気化筒35は、図3(B)で示すように、内壁中央部に前記ディスクプレート11及び縮流板をネジ40により固着するためのフランジ35aを内方に向け突設している。同気化筒35は鋳型により成型されるが、図3(A)で示す前記フランジ35aの下方A部は、所謂アンダーカットの部位となり鋳型で成型された後、機械加工により切削加工を施す必要があり、コストアップの一因となっていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−103413号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点に鑑み、燃焼性能を損なうことなく燃焼部に備えられた気化筒の加工コストを低減した燃焼装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、円筒状に形成された外郭筐体内を送風孔を複数穿設した仕切板により上下に区画し、区画された上部に燃焼部を、区画された下部にモータを備えた送風部を設け、前記燃焼部に、上下面が開放された円筒状の気化筒を設け、同気化筒の内壁に、円環状の段差面を備えた上部段差部と、その下方に、ネジ孔を穿設した座面を円周上に複数配設した円環状の段差面からなる中央段差部を設け、同気化筒の内部下方に前記モータの上部軸により拡散板と、下面が開放され霧状となった液体燃料を周囲に拡散する鍋状に形成されたロータリーカップとを回動自在に軸支し、同ロータリーカップに、前記外郭筐体に接続された送油管を下方から挿入する一方、前記上部段差部の段差面に炎孔を複数穿設した炎孔板を載置し、前記中央段差部の段差面に、ディスクプレートと縮流板とを前記ネジ孔により螺着してなる燃焼装置において、
前記中央段差部を形成する段差部面の内周縁を、ネジ孔を穿設した前記座面を除き外周側に拡径してなる構成となっている。
【0008】
また、前記座面の内周側端縁を平坦状に形成してなる構成となっている。
【0009】
また、前記座面の内周側端縁を、円弧状に形成してなる構成となっている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明による燃焼装置を示す断面図であり、図2は要部断面図である。本発明による燃焼装置は、図1で示すように、円筒状の外郭筐体1内を、送風孔を複数穿設した仕切板1aにより上下に区画し、区画された上部に燃焼部2を、区画された下部に送風部3を設けるとともに、前記燃焼部2の上方に点線で示す熱交換部4を設けている。前記送風部3には、上部軸5aに後述する拡散板とロータリーカップとを軸支し、下部軸5bにプロペラファン6を軸支したモータ5が設けられ、前記外郭筐体1の下面には吸込口1aが穿設されており、同吸込口1aから前記送風部3に吸込まれた外気は、前記モータ5に軸支されたプロペラファン6が回転するのに伴い前記仕切板1aの送風孔を通り、前記燃焼部2に供給されるようになっている。点線で示す前記熱交換部4には流入口4aと流出口4bとが設けられるとともに、前記流入口4aから流入した暖房用熱源水と、前記燃焼部2から排出された高温の燃焼ガスとの間で熱交換を行い前記流出口4bから流出させる熱交換器が設けられている。
【0011】
前記燃焼部2には、上下が開放された円筒状の気化筒7が設けられ、同気化筒7内の下方には、上記したように前記モータ5の上部軸5aに軸支された円盤状の拡散板8と、下面が開放された鍋状のロータリーカップ9とが設けられている。前記拡散板8の周縁下面には略矩形状の拡散羽根8aが外方を向くように複数枚固着されており、同拡散羽根8aが拡散板8とともに回転することにより微粒化された液体燃料を周囲に拡散させるようになっている。前記外郭筐体1の中央部には、図示しない電磁ポンプから延設された送油管14が接続されており、同送油管14は前記気化筒7の下方を通り上方に折曲して、開放された下面から前記ロータリーカップ9内に挿入されている。同送油管14の先端には噴出孔を穿設したノズル15が装着されており、前記送油管14を介して電磁ポンプから送出された灯油等の液体燃料は前記ノズル15の噴出孔から前記ロータリーカップ9内に噴出されるようになっている。
【0012】
前記ロータリーカップ9は、下部に円板状の上フランジを形成し、上部を閉塞した鍋蓋状の上カップ9aと、上部に前記上フランジに対向して円板状の下フランジを形成し、下面を開放した下カップ9bとからなり、前記上フランジと前記下フランジとの間には微小隙間10が形成されている。前記ノズル15から噴出された液体燃料は、前記下カップ9bの内壁面に滴下し、同下カップ9bが回転するに伴い遠心力により傾斜した内壁面を上昇し、前記隙間10から細かい霧状の粒子となって周囲に拡散するようになっている。霧状の粒子は前記送風部3から送出された空気と混合して、前記拡散羽根8aにより更に拡散され上方に向かい送出されるようになっている。
【0013】
前記気化筒7の外周面下部には、同気化筒7を液体燃料が気化するに適した温度に加熱するシーズヒータ16が巻回され、内壁の上部と、その下方となる中央部には、段差面を備えた段差部7a及び7bが夫々形成されている。上部段差部7aの段差面には、燃焼炎が吹き出す炎孔13aを円周上に複数穿設した炎孔板13が載置され、中央段差部7bの段差面には、膨出した中心部を前記炎孔板13に当接させたディスクプレート11と、同ディスクプレート11の周縁部と重畳され、中央部に気化した燃焼ガスが通過する孔を穿設した縮流板12とが、ネジ孔を備えた座面にネジ40を螺合することにより螺着されている。また前記炎孔板13の上方には炎孔13aに臨んで着火ヒータ17が設けられている。
【0014】
前記気化筒7の中央部に形成された中央段差部7bの段差面内周縁7cは、図2(A)で示す上方からの矢視図のように、ネジ孔を穿設した複数の座面7dを除き、外周側に拡径した円弧状に形成され、前記座面7dの内周側端縁7dは、拡径した円弧状の内周縁7cを繋ぐように平坦状に形成されている。これにより同気化筒7の前記中央段差部7bから下面部内壁に至り、断面が略三角形状の空間が上下に渡り形成されている。
【0015】
上記したように、前記中央段差部7bの段差面内周縁7cを、ネジ孔を穿設した複数の座面7dを除き、外周側に拡径した円弧状に形成し、前記中央段差部7bから前記気化筒7の下面部内壁に至り、断面が略三角形状の空間を上下に渡り形成することにより、同空間の容積を増加させて前記ロータリーカップ9を容易に収容できるとともに、同ロータリーカップ9から噴出された液体燃料が充分に気化することのできる空間を確保することができるようになっている。これにより、従来例で説明したような前記中央段差部7bの下方側を機械加工により切削する作業を不要とすることができ、機械加工に関わるコストを低減できるようになっている。
【0016】
次に、動作について説明する。前記送風部3に設けられた前記モータ5が作動すると、前記拡散板8及び前記ロータリーカップ9とともに、前記プロペラファン6が回転し、前記吸込口1aから吸込まれた空気が前記燃焼部2に送出される。前記送油管14を介して送出された液体燃料は前記ノズル15から前記ロータリーカップ9内に噴出され前記下カップ9bの内壁面に滴下し、同下カップ9bが回転するに伴い遠心力により傾斜した内壁面を上昇し、前記隙間10から細かい霧状の粒子となって周囲に拡散する。霧状の粒子は前記拡散板8の拡散羽根8aにより更に周囲に拡散されるとともに、前記送風部3から送出された空気と混合し、前記炎孔板13の炎孔13aから吹き出す。吹き出された混合ガスは前記着火ヒータ17により着火し、燃焼ガスとなって前記熱交換部4に備えられた熱交換器を加熱するようになっている。
【0017】
次に、他の実施例について説明する。図2(B)で示す実施例は、前記気化筒7の中央部に設けられた中央段差部7eの段差面内周縁7fを、座面7gを除き外周側に円弧状に拡径する一方、前記座面7gの内周側端縁を、内方に膨出する円弧状に形成し、より液体燃料が気化する空間を拡張できるようになっている。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、気化筒の中央部に設けられディスクプレートと縮流板とが載置する中央段差部の段差面内周縁を、ネジ孔を穿設した複数の座面を除き、外周側に拡径した円弧状に形成し、前記中央段差部から前記気化筒7の下面部内壁に至り、断面が略三角形状の空間を上下に渡り形成することにより、気化筒の内部空間の容積を増加させてロータリーカップを容易に収容できるとともに、同ロータリーカップから噴出された液体燃料が充分に気化することのできる空間を確保し、機械加工によるコストを低減した燃焼装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃焼装置を示す断面図である。
【図2】(A)は本発明による気化筒の中央段差部を示す矢視図である。
(B)は他の実施例による気化筒の中央段差部を示す矢視図である。
【図3】従来例による燃焼装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外郭筐体
2 燃焼部
3 送風部
4 熱交換部
4a 流入口
4b 流出口
5 モータ
5a 上部軸
5b 下部軸
6 プロペラファン
7 気化筒
7a 上部段差部
7b 中央段差部
7c 段差面内周縁
7d 座面
7e 中央段差部
7f 段差面内周縁
7g 座面
8 拡散板
8a 拡散羽根
9 ロータリーカップ
9a 上カップ
9b 下カップ
10 隙間
11 ディスクプレート
12 縮流板
13 炎孔板
13a 炎孔
14 送油管
15 ノズル
16 シーズヒータ
17 着火ヒータ
40 ネジ
Claims (3)
- 円筒状に形成された外郭筐体内を送風孔を複数穿設した仕切板により上下に区画し、区画された上部に燃焼部を、区画された下部にモータを備えた送風部を設け、前記燃焼部に、上下面が開放された円筒状の気化筒を設け、同気化筒の内壁に、円環状の段差面を備えた上部段差部と、その下方に、ネジ孔を穿設した座面を円周上に複数配設した円環状の段差面からなる中央段差部を設け、同気化筒の内部下方に前記モータの上部軸により拡散板と、下面が開放され霧状となった液体燃料を周囲に拡散する鍋状に形成されたロータリーカップとを回動自在に軸支し、同ロータリーカップに、前記外郭筐体に接続された送油管を下方から挿入する一方、前記上部段差部の段差面に炎孔を複数穿設した炎孔板を載置し、前記中央段差部の段差面に、ディスクプレートと縮流板とを前記ネジ孔により螺着してなる燃焼装置において、
前記中央段差部を形成する段差部面の内周縁を、ネジ孔を穿設した前記座面を除き外周側に拡径してなることを特徴とする燃焼装置。 - 前記座面の内周側端縁を平坦状に形成してなることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
- 前記座面の内周側端縁を、円弧状に形成してなることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002280441A JP2004116881A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002280441A JP2004116881A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 燃焼装置 |
Publications (1)
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---|---|
JP2004116881A true JP2004116881A (ja) | 2004-04-15 |
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ID=32275146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002280441A Pending JP2004116881A (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 燃焼装置 |
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JP (1) | JP2004116881A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109404900A (zh) * | 2018-12-20 | 2019-03-01 | 东莞市鑫龙厨具食品机械有限公司 | 一种旋转汽化燃烧油盘及预蒸发燃烧机 |
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2002
- 2002-09-26 JP JP2002280441A patent/JP2004116881A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109404900A (zh) * | 2018-12-20 | 2019-03-01 | 东莞市鑫龙厨具食品机械有限公司 | 一种旋转汽化燃烧油盘及预蒸发燃烧机 |
CN109404900B (zh) * | 2018-12-20 | 2024-03-19 | 东莞市鑫龙厨具食品机械有限公司 | 一种旋转汽化燃烧油盘及预蒸发燃烧机 |
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