JP2023035740A - 燃焼装置 - Google Patents

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啓東志 瀧
Hirotoshi Taki
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Abstract

【課題】缶体の内部に敷設されたバーナに対して燃焼ファンによる気体の供給分布が偏ることを抑制する。【解決手段】缶体4の内部に敷設されたバーナ3に、燃焼ファン10の駆動で燃焼用の気体を供給する。燃焼ファンは、羽根車20をケーシング30内に収容し、モータ40で羽根車を回転させることで、ケーシングの吸入口34から吸い込んだ気体を、吐出口35から吐き出す。また、缶体内で気体がバーナを通過する通気方向におけるバーナよりも上流側に分布空間4aを設けて、その分布空間にケーシングを収納する。そして、ケーシングの吐出口から分布空間に気体が吐き出される吐出方向が、通気方向に交差して缶体の内壁面を向くようにする。こうすれば、吐出口から吐き出された気体が分布空間内で缶体の内壁面に向かって広がり、バーナに到達する前に分散することで、バーナに対する気体の供給分布の偏りを抑制することができる。【選択図】図5

Description

本発明は、缶体の内部に敷設されたバーナに、燃焼ファンの駆動で燃焼用の気体を供給する燃焼装置に関する。
給湯器などに用いられる燃焼装置では、缶体の内部に敷設されたバーナに燃焼用の空気などの気体を供給する燃焼ファンを備えたものが知られている(例えば、特許文献1)。燃焼ファンとしては、複数の翼片が回転軸に対して放射状に配置された円筒形状の羽根車をケーシング内に収容した遠心式が採用されることが多く、モータで羽根車を回転させると、遠心力で羽根車の内側から外側に気体が吹き出すので、ケーシングにおける回転軸方向に開口した吸入口から吸い込んだ気体を、外周面に接続された送風路へと送り出すことができる。こうした燃焼ファンは、バーナが略水平方向に敷設されている場合、缶体の底板に下方から取り付けられるのが一般的であり、底板に設けられた流入口に送風路の端部の吐出口が接続される。
特開2015-68555号公報
しかし、上述のように缶体の流入口に燃焼ファンの吐出口が接続された従来の燃焼装置では、燃焼ファンによって送られる気体が流入口からバーナに向かって流入することから、缶体の内部に敷設されたバーナの一部に気流が集中することによって、気体の供給分布に偏り(供給量の過不足)が生じてしまい、結果として、バーナにおける燃焼状態が不均一になるという問題があった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、缶体の内部に敷設されたバーナに対して燃焼ファンによる気体の供給分布が偏ることを抑制可能な燃焼装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために本発明の燃焼装置は次の構成を採用した。すなわち、
缶体の内部に敷設されたバーナに、燃焼ファンの駆動で燃焼用の気体を供給する燃焼装置において、
前記燃焼ファンは、
複数の翼片が回転軸に対して放射状に配置された円筒形状の羽根車と、
前記羽根車を収容し、前記回転軸方向の一端面に吸入口が形成されると共に、前記羽根車の外周を囲む外周面に吐出口が形成されたケーシングと
を備え、前記羽根車をモータで回転させることで、前記吸入口から吸い込んだ気体を、前記吐出口から吐き出し、
前記缶体内で前記気体が前記バーナを通過する通気方向における前記バーナよりも上流側に設けられた分布空間に、前記ケーシングが収納されており、
前記吐出口から前記分布空間に前記気体が吐き出される吐出方向が、前記通気方向に交差して前記缶体の内壁面を向いている
ことを特徴とする。
このような本発明の燃焼装置では、ケーシングの吐出口から吐き出された気体が分布空間内で缶体の内壁面に向かって広がり、バーナに到達する前に分散することで、吐出口から気体が直接的にバーナに向かう場合に比べて、バーナに対する気体の供給分布の偏りを抑制することができる。結果として、バーナにおける燃焼状態の均一化を図ることが可能となる。
上述した本発明の燃焼装置では、ケーシングの外周面に複数の吐出口が形成されていてもよい。
このような本発明の燃焼装置では、複数の吐出口から通気方向に交差するそれぞれ異なる方向に気体が吐き出されることにより、分布空間における分散を促進し、バーナに対する気体の供給分布の均一化を図ることが可能となる。
こうした本発明の燃焼装置では、ケーシングにおける吸入口が形成された一端面が、缶体における分布空間側の壁面の一部を兼ねていてもよい。
このような本発明の燃焼装置では、ケーシングの一端面を缶体の壁面の一部として流用することにより、燃焼装置の製品コストを低減することが可能となる。
給湯器1を例として本実施例の燃焼装置の構成を示した説明図である。 本実施例の燃焼ファン10を分解した状態を示した斜視図である。 本実施例の燃焼ファン10が羽根車20を回転させて空気を送る様子を示した説明図である。 燃焼ファン10が缶体4の外側に取り付けられた従来例の給湯器1における缶体4の下部を拡大して示した説明図である。 本実施例の給湯器1における缶体4の下部を拡大して示した説明図である。 第1変形例における燃焼ファン10を示した説明図である。 第2変形例における燃焼ファン10を示した説明図である。 第3変形例の給湯器1の構成を示した説明図である。
図1は、給湯器1を例として本実施例の燃焼装置の構成を示した説明図である。図示されるように給湯器1は、ハウジング2で覆われた内部に、燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスを燃焼させるバーナ3を内蔵した缶体4を備えている。本実施例のバーナ3は、板金で形成された一対の板状部材を合わせて構成され、略矩形で厚みが薄い形状になっており、上端に複数の炎口3aが設けられると共に、長手方向の一端(図中の左端)に上下1対のガス流入口3bが設けられている。そして、一対の板状部材の間に形成された混合通路3cによって、ガス流入口3bと炎口3aとが接続されている。缶体4内には、こうしたバーナ3が図中の手前側から奥側に複数敷設されている。
また、缶体4には、各バーナ3に燃料ガスを分配するマニホールド5が設けられている。マニホールド5には、バーナ3に向けて燃料ガスを噴射するノズル5aが、上下一対でバーナ3と同数組だけ突設されており、ノズル5aとガス流入口3bとが向き合うように配置されている。このマニホールド5に燃料ガスを供給するガス通路6には、ガス通路6を開閉する元弁7や、燃料ガスの流量を調節する比例弁8が設けられている。ノズル5aから噴射された燃料ガスは、エゼクタ効果によって周囲から燃焼用空気(一次空気)を吸い込みながらバーナ3のガス流入口3bに流入し、混合通路3cを通過する燃料ガスと燃焼用空気とが混合されて、バーナ3の上端の炎口3aで混合ガスの燃焼が行われる。
バーナ3の下方には、バーナ3に燃焼用空気を供給する燃焼ファン10が設けられている。本実施例の燃焼ファン10の詳細については別図を用いて後述するが、ケーシング30内に収容された羽根車20をモータ40で回転させることで送風する遠心式を採用しており、缶体4におけるバーナ3の下方に設けた分布空間4aにケーシング30を収納するようになっている。そして、バーナ3と燃焼ファン10との間は、多数の貫通孔が形成された分布板11によって、上下に仕切られている。燃焼ファン10の駆動によって缶体4内に送り込まれた空気は、前述した一次空気としてノズル5aの周囲に供給されるだけでなく、分布板11を通過した後、複数のバーナ3の間を下方から上方へと通過し、炎口3aにおける燃焼の二次空気として供給される。尚、本実施例の燃焼ファン10によって送られる空気は、本発明の「燃焼用の気体」に相当している。
バーナ3の上方には、熱交換器13が設けられている。熱交換器13の一端には給水通路14が接続されており、熱交換器13の他端には給湯通路15が接続されている。給水通路14を通じて熱交換器13に供給された上水は、バーナ3での燃焼後の排ガスとの熱交換によって加熱され、湯となって給湯通路15に流出する。給水通路14には、熱交換器13に供給される上水の流量を検知する流量センサ16が設けられており、給湯通路15に設けられたカラン17を使用者が開栓するなどして流量センサ16の検知流量が所定流量を超えると、バーナ3での燃焼が開始される。
さらに、熱交換器13の上方には、排気口18が設けられている。バーナ3での燃焼によって生じた排ガスは、燃焼ファン10の送風によって上方に送られ、熱交換器13を通過すると、排気口18から給湯器1の外部へと排出される。
図2は、本実施例の燃焼ファン10を分解した状態を示した斜視図である。図示されるように燃焼ファン10は、回転することで気流を発生させる羽根車20や、羽根車20を収容するケーシング30や、羽根車20を回転させるモータ40などを備えている。
羽根車20は、略円形の回転円板21の外縁側から立設された複数の翼片22が回転軸に対して放射状に所定の間隔で配置されて円筒形状になっている。これらの翼片22は、回転円板21とは反対側の端部が環状の支持板23で支持されている。回転円板21の中央にはモータ40のシャフト41が固定され、モータ40の駆動によって羽根車20がシャフト41を中心に回転する。
ケーシング30は、羽根車20の回転軸方向における回転円板21側(図中の奥側)を覆う基底板31と、羽根車20の外周を囲む外周板32と、羽根車20の回転軸方向における支持板23側(図中の手前側)を覆う被覆板33とを接合して形成される。尚、本実施例の外周板32は、本発明の「外周面」に相当している。
被覆板33には、ケーシング30の内側に向かって縮径するベルマウス形状の吸入口34が開口している。この吸入口34の中心は羽根車20の回転軸と同一直線上にあり、吸入口34の口径は支持板23の内径よりも小さくなっている。また、外周板32は、羽根車20の回転軸に対する半径が羽根車20の回転方向(図中の反時計回り)に大きくなる形状になっており、半径の大きい側に略矩形の吐出口35が形成されている。尚、本実施例の被覆板33は、本発明の「一端面」に相当している。
さらに、被覆板33と一定の間隔を設けてモータ40を支持するための支持部材37が、ケーシング30の外側から被覆板33に取り付けられる。図示した支持部材37は、吸入口34を囲んで被覆板33にビス(図示省略)などで固定される環状の基礎部37aと、基礎部37aの外周からモータ40側に立設されて基礎部37aと平行に屈曲した3つの脚部37bとを備えている。
モータ40は、被覆板33側の端部に径方向の外側に張り出して3つの継手42を備えており、この継手42が脚部37bにビス(図示省略)などで固定される。そして、モータ40のシャフト41は、支持部材37の基礎部37aの内側、および吸入口34に挿通されて、羽根車20の回転円板21の中央に固定される。
図3は、本実施例の燃焼ファン10が羽根車20を回転させて空気を送る様子を示した説明図である。図では、モータ40のシャフト41に垂直な平面で燃焼ファン10を切断した断面を示している。モータ40の駆動によって羽根車20が回転すると、遠心力によって羽根車20の内側から外側に向かう空気の流れが生じるので、吸入口34から吸い込んだ空気が複数の翼片22の間から吹き出す。図では、燃焼ファン10内の空気の流れを破線の矢印で表している。
前述したように羽根車20を収容するケーシング30の外周板32は、羽根車20の回転軸(シャフト41)に対する半径が羽根車20の回転方向(図中の反時計回り)に大きくなる形状になっており、半径の大きい側に吐出口35が形成されている。羽根車20から吹き出した空気は、外周板32の内面に沿って回転しながら進み、吐出口35から吐き出される。
本実施例の給湯器1(燃焼装置)では、こうした燃焼ファン10のケーシング30を缶体4内の分布空間4aに収納するようになっており、燃焼ファン10が缶体4の外側に取り付けられた従来の給湯器1に比べて、複数のバーナ3に対する燃焼用空気の供給分布の偏りを抑制することが可能となっている。以下では、この点について説明するが、まず準備として、複数のバーナ3に対する燃焼用空気の供給分布に偏りが生じる従来の給湯器1について説明する。
図4は、燃焼ファン10が缶体4の外側に取り付けられた従来例の給湯器1における缶体4の下部を拡大して示した説明図である。尚、図4では、缶体4に内蔵の複数(図示した例では15本)のバーナ3が左右方向に敷設された状態を示している。図示した例では、缶体4におけるバーナ3の下方に分布板11が設置されていると共に、分布板11の下方に分布空間4aが設けられている。そして、缶体4の底板4bには流入口4cが設けられている。
また、図示した燃焼ファン10のケーシング30は、外周板32の半径が大きい側から接線方向に送風路36が延設されており、その送風路36の端部に吐出口35が設けられている。そして、燃焼ファン10は、羽根車20の回転軸(シャフト41)を略水平にした状態で、缶体4の底板4bに下方から取り付けられ、底板4bの流入口4cに送風路36の吐出口35が接続されている。
こうした従来例の給湯器1では、羽根車20の回転によって缶体4(分布空間4a)に送られる空気が、図中の白抜きの矢印で示されるように、送風路36を通って流入口4c(吐出口35)から上方のバーナ3に向かって流入することから、缶体4の内部に敷設された複数のバーナ3の一部に気流が集中することになり、燃焼用空気の供給分布に偏りが生じてしまう。図示した例のように分布板11を設置することで、気流がバーナ3に到達する前に分布板11に当たって分散されるものの、依然として、複数のバーナ3に対する燃焼用空気の供給分布に偏りがあり、結果として、燃焼用空気の供給量に過不足が生じて複数のバーナ3における燃焼状態が不均一になってしまう。加えて、燃焼ファン10によって送られる気流が分布板11に直接当たることによって、騒音が大きくなるという副次的な問題があった。
一方、図5は、本実施例の給湯器1における缶体4の下部を拡大して示した説明図である。図5においても、図4と同様に、缶体4に内蔵の複数(図示した例では15本)のバーナ3が左右方向に敷設された状態を示している。本実施例の燃焼ファン10のケーシング30は、前述したように缶体4内のバーナ3の下方に設けられた分布空間4aに収納されており、吸入口34が形成された被覆板33(図2参照)が、缶体4の底板4bの一部を兼ねている。
羽根車20は、回転軸(シャフト41)を略垂直にした状態でケーシング30に収容されている。また、羽根車20を回転させるモータ40は、缶体4の外側(底板4bの下方)に配置されている。加えて、前述したようにバーナ3と燃焼ファン10との間には、分布板11が設置されている。
そして、モータ40の駆動によって羽根車20が回転すると、吸入口34から吸い込んだ空気が、図中の白抜きの矢印で示されるように、吐出口35から分布空間4aへと略水平方向に吐き出される。このように本実施例の給湯器1では、燃焼ファン10の吐出口35から分布空間4aに空気が吐き出される吐出方向が、缶体4内の複数のバーナ3の間を空気が下方から上方へと通過する通気方向に交差して缶体4の内壁面を向いている。
吐出口35から吐き出された空気は、分布空間4a内を略水平に旋回しながら缶体4の内壁面に向かって広がり、分布板11やバーナ3に到達する前に分散することで、前述した従来例のように吐出口35から吐き出された空気の流れが直接的に上方の分布板11やバーナ3に向かう場合に比べて、複数のバーナ3に対する燃焼用空気の供給分布の偏りを抑制することができる。結果として、複数のバーナ3における燃焼状態の均一化を図ることが可能となる。
また、吐出口35から吐き出された空気の流れが分布板11に直接当たることはなく、分布空間4aに広がってから分布板11に到達するので、前述の従来例よりも騒音を抑制することができる。加えて、燃焼ファン10のケーシング30を缶体4の分布空間4aに収納することにより、燃焼ファン10が缶体4の外側に取り付けられた従来例に比べて、缶体4や燃焼ファン10などを含む給湯器1の全体を覆うハウジング2のコンパクト化を図ることができる。
さらに、本実施例の給湯器1では、燃焼ファン10のケーシング30が基底板31と外周板32と被覆板33とで形成され、ケーシング30が缶体4の分布空間4aに収納されると共に、吸入口34が形成された被覆板33が、缶体4の底板4b(分布空間4aの壁面)の一部を兼ねている。このように、被覆板33と底板4bとを重複させることなく、被覆板33を底板4bの一部として流用することにより、給湯器1の製品コストを低減することが可能となる。
上述した本実施例の給湯器1には、次のような変形例も存在する。以下では、上述の実施例とは異なる点を中心に変形例について説明する。尚、変形例の説明では、上述の実施例と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
上述した実施例では、燃焼ファン10におけるケーシング30の外周板32に吐出口35が1つ形成されていた。しかし、ケーシング30の吐出口35は1つに限られず、複数であってもよい。図6は、第1変形例における燃焼ファン10を示した説明図である。まず、図6(a)には、ケーシング30を基底板31側から見た斜視図が示されている。図示した例では、ケーシング30の基底板31と外周板32とが一体に形成されている。また、前述した実施例の外周板32は、羽根車20の回転軸に対する半径が羽根車20の回転方向に大きくなる形状になっていたのに対し(図2参照)、第1変形例の外周板32は、羽根車20の回転軸に対する半径が一定の真円になっている。そして、この外周板32には、8つの吐出口35が同じ開口面積で周方向に略均等に形成されている。尚、第1変形例の吐出口35の数は、8つに限られず、複数であればよい。
図6(b)には、第1変形例の燃焼ファン10をモータ40のシャフト41に垂直な平面で切断した断面を被覆板33側から見た状態が示されている。モータ40の駆動によって羽根車20が回転すると、吸入口34から吸い込んだ空気が複数の翼片22の間から吹き出す。その結果、羽根車20と外周板32との間の圧力が高まるので、図中の破線の矢印で示されるように、外周板32に形成された複数の吐出口35の各々から径方向の外側に向かって空気が吐き出される。
このような燃焼ファン10のケーシング30が缶体4の分布空間4aに収納された第1変形例の給湯器1では、複数の吐出口35から略水平方向のそれぞれ異なる方向に空気が吐き出されることから、前述した実施例のように1つの吐出口35から空気が吐き出されるよりも、分布空間4aにおける分散を促進することができる。その結果、複数のバーナ3に対する燃焼用空気の供給分布の均一化を図ることが可能となる。
また、第1変形例の給湯器1では、ケーシング30の外周板32を真円とすることにより、基底板31および外周板32と缶体4の底板4bとを、板金の絞り加工によって一体に形成することが可能となる。
図7は、第2変形例における燃焼ファン10を示した説明図である。まず、図7(a)には、ケーシング30を基底板31側から見た斜視図が示されている。図示した例では、ケーシング30の基底板31と外周板32とが一体に形成されている。図示されるように第2変形例のケーシング30は、羽根車20の回転軸まわりに90度回転させると元の形体と一致する4回回転対称になっていると共に、外周板32の周方向に4つの吐出口35が略均等に同じ開口面積で形成されている。尚、第2変形例の吐出口35の数は、4つに限られず、複数であればよい。
図7(b)には、第2変形例の燃焼ファン10をモータ40のシャフト41に垂直な平面で切断した断面を被覆板33側から見た状態が示されている。上述のように4回回転対称の外周板32は、羽根車20の回転軸に対する半径が各吐出口35に向かって羽根車20の回転方向(図7(b)中の反時計回り)に大きくなっている。モータ40の駆動によって羽根車20が回転すると、吸入口34から吸い込んだ空気が複数の翼片22の間から吹き出す。そして、羽根車20から吹き出した空気は、外周板32の内面に沿って回転しながら進み、図中の破線の矢印で示されるように、複数の吐出口35の各々から接線方向に吐き出される。
このような燃焼ファン10のケーシング30が缶体4の分布空間4aに収納された第2変形例の給湯器1では、上述した第1変形例と同様に複数の吐出口35から略水平方向のそれぞれ異なる方向に空気が吐き出され、分布空間4a内を略水平に旋回しながら缶体4の内壁面に向かって広がることから、分布空間4aにおける分散を促進することができる。その結果、複数のバーナ3に対する燃焼用空気の供給分布の均一化を図ることが可能となる。
また、前述した実施例では、燃焼ファン10の駆動により、缶体4内に敷設されたバーナ3を気流が通過する通気方向が下方から上方であるタイプの給湯器1について説明した。しかし、これとは逆に、通気方向が上方から下方であるタイプの給湯器1にも、本発明を好適に適用することが可能である。
図8は、第3変形例の給湯器1の構成を示した説明図である。図示されるように給湯器1は、ハウジング2で覆われた内部に、燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスを燃焼させるバーナ50を内蔵した缶体51を備えている。第3変形例のバーナ50は、セラミック製のプレートバーナであり、缶体51内における略水平方向に敷設されている。
バーナ50の上方には、燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスをバーナ50に供給する燃焼ファン10が設けられている。第3変形例の燃焼ファン10には、前述の実施例や変形例と同様の燃焼ファン10を用いることができる。また、缶体51におけるバーナ50の上方に設けた分布空間51aにケーシング30を収納するようになっており、吸入口34が形成された被覆板33(図2参照)が、缶体51の天板51bの一部を兼ねている。尚、第3変形例の給湯器1では、前述した実施例の分布板11を省略しているが、バーナ50と燃焼ファン10との間に分布板11を設置してもよい。
燃料ガスを供給するガス通路6は、先端が燃焼ファン10の吸入口34に挿入されている。ガス通路6の元弁7を開いた状態でモータ40の駆動によって羽根車20が回転すると、吸入口34から吸い込んだ燃料ガスおよび燃焼用空気が燃焼ファン10内で混合され、缶体4内に混合ガスが送り込まれる。缶体4内では、敷設されたバーナ50を混合ガスが上方から下方へと通過し、下向きに混合ガスの燃焼が行われる。尚、燃料ガスと燃焼用空気とを予め混合する予混合装置を備えることとして、予混合装置と吸入口34とを接続通路で気密に接続しておいてもよい。また、第3変形例の燃焼ファン10によって送られる混合ガス(燃料ガスおよび燃焼用空気)は、本発明の「燃焼用の気体」に相当している。
バーナ50の下方には、熱交換器13が設けられている。バーナ50での燃焼によって生じた排ガスは、燃焼ファン10の送風によって下方に送られ、熱交換器13を通過する際に、給水通路14で供給される上水を加熱する。そして、熱交換器13を通過した排ガスは、排気ダクト52を通って、ハウジング2の上部に突出した排気口53から排出される。
このような第3変形例の給湯器1では、燃焼ファン10の駆動により、缶体51内の分布空間51aに収納されたケーシング30の吐出口35から混合ガスが略水平方向に吐き出され、その吐出方向が、缶体51内に敷設されたバーナ50を混合ガスが上方から下方へと通過する通気方向に交差して缶体4の内壁面を向いている。こうして吐出口35から吐き出された混合ガスは、分布空間51a内を略水平方向に広がって、バーナ50に到達する前に分散することにより、前述した実施例と同様に、バーナ50に対する混合ガスの供給分布の偏りを抑制することができる。
以上、本実施例および変形例の給湯器1(燃焼装置)について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、前述した実施例では、缶体4内のバーナ3と燃焼ファン10との間に分布板11が設置されていた。しかし、缶体4内の分布空間4aに収納されたケーシング30の吐出口35から略水平方向に空気が吐き出されることにより、上方のバーナ3に到達する前に分散するため、分布板11を省略してもよい。
また、前述した実施例におけるケーシング30の外周板32は、羽根車20の回転軸に対する半径が羽根車20の回転方向に大きくなる形状になっており、半径の大きい側に吐出口35が1つ形成されていた。しかし、こうした形状の外周板32の周方向に複数の吐出口35を形成しておいてもよい。この場合、複数の吐出口35の開口面積を異ならせてもよく、例えば、半径が大きい側に比べて半径が小さい側の吐出口35の開口面積を大きくしてもよい。
また、前述した実施例では、缶体4内に敷設されたバーナ3を空気が下方から上方へと通過するようになっていた。しかし、バーナ3における通気方向は、上下方向に限られず、左右方向であってもよい。この場合は、缶体4内の通気方向(例えば、右方から左方)におけるバーナ3よりも上流側(右方)に分布空間4aを設けることとして、その分布空間4aに燃焼ファン10のケーシング30を収納すると共に、ケーシング30の吐出口35から空気が吐き出される吐出方向が通気方向に交差して缶体4の内壁面を向くようにすればよい。
1…給湯器、 2…ハウジング、 3…バーナ、
3a…炎口、 3b…ガス流入口、 3c…混合通路、
4…缶体、 4a…分布空間、 4b…底板、
4c…流入口、 5…マニホールド、 5a…ノズル、
6…ガス通路、 7…元弁、 8…比例弁、
10…燃焼ファン、 11…分布板、 13…熱交換器、
14…給水通路、 15…給湯通路、 16…流量センサ、
17…カラン、 18…排気口、 20…羽根車、
21…回転円板、 22…翼片、 23…支持板、
30…ケーシング、 31…基底板、 32…外周板、
33…被覆板、 34…吸入口、 35…吐出口、
36…送風路、 37…支持部材、 37a…基礎部、
37b…脚部、 40…モータ、 41…シャフト、
42…継手、 50…バーナ、 51…缶体、
51a…分布空間、 51b…天板、 52…排気ダクト、
53…排気口。

Claims (3)

  1. 缶体の内部に敷設されたバーナに、燃焼ファンの駆動で燃焼用の気体を供給する燃焼装置において、
    前記燃焼ファンは、
    複数の翼片が回転軸に対して放射状に配置された円筒形状の羽根車と、
    前記羽根車を収容し、前記回転軸方向の一端面に吸入口が形成されると共に、前記羽根車の外周を囲む外周面に吐出口が形成されたケーシングと
    を備え、前記羽根車をモータで回転させることで、前記吸入口から吸い込んだ前記気体を、前記吐出口から吐き出し、
    前記缶体内で前記気体が前記バーナを通過する通気方向における前記バーナよりも上流側に設けられた分布空間に、前記ケーシングが収納されており、
    前記吐出口から前記分布空間に前記気体が吐き出される吐出方向が、前記通気方向に交差して前記缶体の内壁面を向いている
    ことを特徴とする燃焼装置。
  2. 請求項1に記載の燃焼装置において、
    前記吐出口は、前記ケーシングの前記外周面に複数形成されている
    ことを特徴とする燃焼装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃焼装置において、
    前記ケーシングにおける前記吸入口が形成された前記一端面が、前記缶体における前記分布空間側の壁面の一部を兼ねている
    ことを特徴とする燃焼装置。
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