JP2004108777A - 車両走行パターン作成装置、車両走行パターン作成方法及びエンジン始動停止装置 - Google Patents

車両走行パターン作成装置、車両走行パターン作成方法及びエンジン始動停止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】走行パターンを十分に予測することができるようにする。
【解決手段】特定経路において過去に車両を走行させたときの走行実績を表す走行パターンと、前記特定経路の一部の走行パターンとを比較する比較処理手段91と、比較結果に基づいて前記特定経路の残りの走行パターンを予測する走行パターン予測処理手段92とを有する。この場合、特定経路において過去に車両を走行させたときの走行実績を表す走行パターンと、前記特定経路の一部の走行パターンとが比較され、比較結果に基づいて前記特定経路の残りの走行パターンを予測されるので、走行経路に沿った道路の利用状況が変化し、それに伴って実際の走行パターンが変化しても、走行パターンを十分に高い精度で予測することができる。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両走行パターン作成装置、車両走行パターン作成方法及びエンジン始動停止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ナビゲーションシステムを利用した車両においては、走行する予定の経路をナビゲーションシステムによって探索し、探索された経路、すなわち、探索経路に沿った道路の道路情報(形状、種別、幅員等)、交差点情報、渋滞情報等に基づいて、車両の走行パターンを予測する走行パターン予測システムが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−134496号公報
【0004】
【特許文献2】
特開2001−183150公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の走行パターン予測システムにおいては、探索経路に沿った道路の利用状況が変化すると、それに伴って実際の走行パターンも変化するので、走行パターンを十分に予測することができない。
【0006】
例えば、同じ幅員又は同じ車線数の道路を走行する場合でも、歩行者が多い場合と少ない場合とで、また、道路脇に駐車している車両が多い場合と少ない場合とで、視覚によって運転者に与えられる道路の印象は異なり、その結果、車両の加速度にばらつきが生じてしまう。また、右折しようとする場合、交通量及び歩行者が多い場合と少ない場合とで交差点で停止する時間(以下「停止時間」という。)が異なったり、左折しようとする場合でも、歩行者が多い場合と少ない場合とで停止時間が異なったりする。さらに、ラッシュ時においては、わずかな時間の差で渋滞箇所、渋滞時間等が変化し、それに伴って、車速、停止時間等が変化してしまう。
【0007】
そこで、ナビゲーションシステムによって取得された周辺環境情報を利用し、走行パターンを予測することが考えられる。ところが、例えば、周辺環境情報として渋滞情報を利用する場合、道路の交通量を知ることができるが、交通量によって変化する道路の利用状況を知ることができない。また、渋滞情報は、提供されている地域が限定されていて、提供されていない地域においては取得することができない。
【0008】
さらに、ナビゲーションシステムに使用されるデータベースの精度には限界があり、例えば、道路の幅員が局部的に小さくなっている場合には、その旨の情報は、データベースに取り込まれていない。そして、県道、市道等の道路については、データベースの更新の頻度が低いので、データベースの精度がその分低くなってしまう。また、信号のある交差点等における停止時間については、データベース化されていない。
【0009】
このように、ナビゲーションシステムによって取得された周辺環境情報を利用した場合、周辺環境情報に基づいてある程度精度の高い走行パターンを予測することもできるが、周辺環境情報に表れない状況が存在する場合、走行パターンを十分に高い精度で予測することができない。
【0010】
本発明は、前記従来の走行パターン予測システムの問題点を解決して、走行パターンを十分に予測することができる車両走行パターン作成装置、車両走行パターン作成方法及びエンジン始動停止装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の車両走行パターン作成装置においては、特定経路において過去に車両を走行させたときの走行実績を表す走行パターンと、前記特定経路の一部の走行パターンとを比較する比較処理手段と、比較結果に基づいて前記特定経路の残りの走行パターンを予測する走行パターン予測処理手段とを有する。
【0012】
本発明の他の車両走行パターン作成装置においては、さらに、前記走行パターンは、車両の加速、定速及び減速の動作の組合せから成る。
【0013】
本発明の更に他の車両走行パターン作成装置においては、さらに、前記走行パターンは、車両の走行を開始する走行開始位置と車両を停止させる停止位置との間の走行経路、並びに該走行経路における車両の加速、定速及び減速の各動作で表される部分パターンに分けられる。
【0014】
本発明の更に他の車両走行パターン作成装置においては、さらに、前記走行実績を表す過去の走行パターンと今回の走行パターンとは出発地及び走行経路が同じである。
【0015】
本発明の更に他の車両走行パターン作成装置においては、さらに、前記比較処理手段は、各走行パターンを表す車両の加速度、車速及び減速度を比較する。
【0016】
本発明の更に他の車両走行パターン作成装置においては、さらに、前記走行パターン予測処理手段は、過去の走行実績を表す走行パターンにおける発進から停車までの一連の動作を示す比較部分パターンと、今回車両を走行させたときの走行データに基づいて発進から停車までの一連の動作を示す実部分パターンとを比較し、比較部分パターンと実部分パターンとが一致する場合に、次の停止位置までの比較部分パターンで走行パターンを予測する。
【0017】
本発明の車両走行パターン作成方法においては、特定経路において過去に車両を走行させたときの走行実績を表す走行パターンと、前記特定経路の一部の走行パターンとを比較し、比較結果に基づいて前記特定経路の残りの走行パターンを予測する。
【0018】
本発明のエンジン始動停止装置においては、特定経路において過去に車両を走行させたときの走行実績を表す走行パターンと、前記特定経路の一部の走行パターンとを比較する比較処理手段と、比較結果に基づいて前記特定経路の残りの走行パターンを予測する走行パターン予測処理手段と、予測された走行パターンに基づいてエンジンの停止及び再始動の実行を行うエンジン制御処理手段とを有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1は本発明の実施の形態における車両走行パターン作成装置の機能ブロック図である。
【0021】
図において、91は、特定経路において過去に車両を走行させたときの走行実績を表す走行パターンと、前記特定経路の一部の走行パターンとを比較する比較処理手段、92は比較結果に基づいて前記特定経路の残りの走行パターンを予測する走行パターン予測処理手段である。
【0022】
次に、車両を駆動するための車両駆動装置について説明する。
【0023】
図2は本発明の実施の形態における車両駆動装置の要部を示す概略図である。
【0024】
図において、12は図示されないエンジンと連結されたクランクシャフト、13はドライブプレート、14は流体伝動装置としてのトルクコンバータ、25は前記クランクシャフト12と直結された電動機械としてのモータである。前記トルクコンバータ14は、センタピース15、該センタピース15と連結されたフロントカバー16、該フロントカバー16と連結されたポンプインペラ17、該ポンプインペラ17と対向させて配設され、ポンプインペラ17と共にトーラスを構成し、かつ、タービンハブ18を介して有段の図示されない変速装置の入力軸19と連結されたタービンランナ21、ステータ22、係脱自在に配設されたロックアップクラッチ装置23、及びポンプインペラ17とタービンハブ18との間を伝達されるトルク、すなわち、伝達トルクの変動を吸収するダンパ装置24を備える。
【0025】
そして、前記トルクコンバータ14において、前記エンジンから伝達された回転は、クランクシャフト12及びセンタピース15を介してフロントカバー16に伝達され、該フロントカバー16に固定されたポンプインペラ17に伝達される。この場合、該ポンプインペラ17が回転すると、トーラス内の油は、トルクコンバータ14の軸の周囲を流れ、遠心力が加わってポンプインペラ17、タービンランナ21及びステータ22間を循環し、タービンランナ21を回転させ、前記入力軸19に回転が伝達される。
【0026】
そして、車両の発進時等のように、前記ポンプインペラ17が回転を開始したばかりで、ポンプインペラ17とタービンランナ21との回転速度差が大きい場合、タービンランナ21から流れ出た油はポンプインペラ17の回転を妨げる方向に流れる。そこで、ポンプインペラ17とタービンランナ21との間に前記ステータ22が配設され、該ステータ22は、ポンプインペラ17とタービンランナ21との回転速度差が大きいときに、ポンプインペラ17の回転を助ける方向に油の流れを変換する。
【0027】
そして、前記タービンランナ21の回転速度が高くなり、前記ポンプインペラ17と前記タービンランナ21との回転速度差が小さくなると、ステータ22のブレードの表側に当たっていた油が裏側に当たるようになって、油の流れが妨げられる。そこで、前記ステータ22を一定方向にだけ回転可能にするために、前記ステータ22の内周側にワンウェイクラッチFが配設される。したがって、油がブレードの裏側に当たるようになると、ワンウェイクラッチFによってステータ22は自然に回転させられるので、前記油は円滑に循環する。
【0028】
そして、車両が発進した後、あらかじめ設定された車速が得られると、ロックアップクラッチ装置23が係合させられ、前記エンジンの回転が油を介することなく前記入力軸19に直接伝達される。
【0029】
ところで、前記モータ25は、エンジンが停止させられているときに、駆動されて回転を発生させ、該回転をエンジンに伝達してエンジンを始動したり、前記回転を図示されない駆動輪に伝達して車両を補助的に発進させたり、エンジンを駆動することによって発生させられた回転により電力を発生させたりするために配設される。そのために、モータ25は、車両駆動装置ケース26に固定されたステータ28、該ステータ28より径方向内方において、前記センタピース15にセンタリングされて回転自在に配設されたロータ31を備え、前記ステータ28は、ステータコア32、及び該ステータコア32に巻装されたコイル33を備え、前記ロータ31は、ロータコア34、及び該ロータコア34の円周方向における複数箇所に配設された図示されない永久磁石を備える。なお、35はロータコア34及び永久磁石を挟むための側板である。
【0030】
前記ロータ31はロータハブ36を介して前記センタピース15にセンタリングされ、前記ロータハブ36は、ボルトbt1によってフロントカバー16と連結されるとともに、環状プレート38及びボルトbt2を介してドライブプレート13と連結される。
【0031】
次に、前記構成の車両駆動装置の制御を行うための駆動制御装置について説明する。
【0032】
図3は本発明の実施の形態における駆動制御装置の概略図、図4は本発明の実施の形態における車載装置の概略図である。
【0033】
図において、11はエンジン、12はクランクシャフト、14はトルクコンバータ、25はモータ、29は該モータ25を駆動するためのモータインバータとしてのインバータ、37は駆動輪、41は、前記トルクコンバータ14を介してモータ25及びエンジン11と連結され、トルクコンバータ14から出力された回転を所定の変速比で変速する変速装置、43は、エンジン11を始動したり、車両を走行させたりするに当たり、モータ25に電力を供給するための電源となるバッテリであり、該バッテリ43はインバータ29に直流の電流を供給する。前記変速装置41と駆動輪37とは、図示されないディファレンシャル装置を介して連結される。なお、車両の補機、例えば、図示されない照明品、制御部品、空調器等の電装品に電力を供給するための電源となる図示されない補機バッテリも配設される。
【0034】
前記インバータ29の入口側に、インバータ29に印加される直流の電圧、すなわち、インバータ電圧としてのモータインバータ電圧VMを検出するために直流電圧検出部としての電圧センサ76が配設され、インバータ29とバッテリ43とを接続する直流ケーブルの所定の箇所に、インバータ29に供給される直流の電流をモータインバータ電流IMとして検出したり、回生時にバッテリ43に供給される直流の電流をバッテリ電流Ibとして検出したりするために直流電流検出部としての電流センサ78が配設される。そして、前記モータインバータ電圧VMは車両制御装置51に、モータインバータ電流IM及びバッテリ電流Ibはモータ制御装置49に送られる。また、前記バッテリ43とインバータ29との間に平滑用のコンデンサCが接続される。
【0035】
前記車両制御装置51は、図示されないCPU、記録装置等から成り、車両駆動装置の全体の制御を行い、所定のプログラム、データ等に基づいてコンピュータとして機能する。前記車両制御装置51は、エンジン制御装置46、モータ制御装置49及び自動変速機制御装置52に接続される。そして、前記エンジン制御装置46は、図示されないCPU、記録装置等から成り、エンジン11の制御を行うために、スロットル開度θ、バルブタイミング等の指示信号をエンジン11に送る。また、前記モータ制御装置49は、図示されないCPU、記録装置等から成り、前記モータ25の制御を行うために、駆動信号をインバータ29に送る。そして、前記自動変速機制御装置52は、図示されないCPU、記録装置等から成り、前記トルクコンバータ14及び変速装置41から成る油圧式の自動変速機の制御を行うために、ソレノイド信号等の各信号を変速装置41に送る。前記ソレノイド信号は、各変速段ごとに発生させられ、所定の変速段に対応するソレノイド信号が変速装置41に送られると、変速装置41において前記変速段が達成され、該変速段の変速比で変速が行われる。なお、前記各CPUに代えてMPU等を使用することもできる。また、前記自動変速機には、図示されない電動のオイルポンプが配設され、エンジン11が停止させられたときは、電動のオイルポンプが作動させられ、油圧が低下するのを防止する。
【0036】
前記エンジン制御装置46、モータ制御装置49及び自動変速機制御装置52によって第1の制御装置が、前記車両制御装置51によって、第1の制御装置より上位に位置する第2の制御装置が構成される。また、前記エンジン制御装置46、モータ制御装置49及び自動変速機制御装置52は、車両制御装置51と同様に、所定のプログラム、データ等に基づいてコンピュータとして機能する。
【0037】
前記インバータ29は、前記駆動信号に従って駆動され、図示されない駆動素子としてのトランジスタをスイッチングし、力行時にバッテリ43から直流の電流を受けて、各相の電流IMU、IMV、IMWを発生させ、該電流IMU、IMV、IMWをモータ25に供給し、回生時にモータ25から電流IMU、IMV、IMWを受けて、直流の電流を発生させ、バッテリ43に供給する。
【0038】
そして、45は、車両の走行条件を表す車速Vを検出する車速検出部としての車速センサである。前記車速Vは車両の状態、すなわち、車両状態を表す車両情報であり、前記車両情報45によって車両状態検出部59が構成される。
【0039】
また、44はバッテリ残量SOCを検出するバッテリ残量検出装置、72はバッテリ電圧VBを検出するバッテリ電圧センサ、68、69はそれぞれ電流IMU、IMVを検出する交流電流検出部としての電流センサである。前記バッテリ残量SOC及びバッテリ電圧VBは、いずれもバッテリ43の状態、すなわち、バッテリ状態を表し、バッテリ残量検出装置44及びバッテリ電圧センサ72によってバッテリ状態検出部61が構成される。また、前記バッテリ電圧VB及びバッテリ残量SOCは車両制御装置51に送られ、電流IMU、IMVはモータ制御装置49に送られる。
【0040】
そして、53は変速操作部としての図示されないシフトレバーの位置、すなわち、シフトポジションSPを検出するシフトポジションセンサ、55は図示されないアクセルペダルの位置(踏込量)によって表されるアクセル開度APによりアクセル操作を検出するエンジン負荷検出部及びアクセル操作検出部としてのアクセルセンサ、62は図示されないブレーキペダルの位置(踏込量)、すなわち、ブレーキペダル位置BPによってブレーキ操作を検出する第1のブレーキ操作検出部としてのブレーキセンサ、54は図示されないブレーキシリンダのマスター圧Pmによってブレーキ操作を検出する第2のブレーキ操作検出部としての圧力センサである。なお、前記シフトポジションセンサ53によって検出されたシフトポジションSPに基づいて、運転者がニュートラルレンジ、前進走行レンジ、1速走行レンジ、2速走行レンジ、3速走行レンジ、4速走行レンジ、5速走行レンジ、後進走行レンジ及びパーキングレンジのうちのどのレンジを選択したか、又は、1速〜5速のどの変速段を選択したかを知ることができる。
【0041】
前記シフトポジションSP、アクセル開度AP、ブレーキペダル位置BP及びマスター圧Pmは、いずれも、運転者による車両の運転操作状態を表す運転操作情報として車両制御装置51に送られる。また、シフトポジションセンサ53、圧力センサ54、アクセルセンサ55及びブレーキセンサ62によって運転操作状態検出部63が構成される。なお、前記アクセル開度APによってエンジン11に対する負荷、すなわち、エンジン負荷が表される。
【0042】
また、前記運転操作状態検出部63は、前記シフトポジションセンサ53、圧力センサ54、アクセルセンサ55及びブレーキセンサ62のほかに、運転者による操舵操作を検出するステアリングセンサ、運転者による進行方向指示を検出するウインカセンサ、運転者による加速要求を表すスロットル開度θを検出するスロットル開度センサ、前記ブレーキシリンダのストロークを検出するストロークセンサ、ブレーキ踏力センサ等を備えることもできる。その場合、操舵操作、進行方向指示、加速要求、スロットル開度θ、ストローク等は運転操作情報として検出される。
【0043】
そして、64は車両の前方を監視し、車両の前方道路状況及び利用状況を表す前方道路状況情報を取得する前方監視装置、65は車両の周辺を監視し、車両の周辺の状態を表す周辺情報を取得する周辺監視装置である。前記前方監視装置64は、レーザーレーダ、ミリ波レーダ、超音波センサ、インフラの車両監視システム等、又はそれらの組合せから成り、前方道路状況情報として車間距離、車間時間、前方車両に対する接近速度、一時停止箇所(非優先道路から優先道路への進入箇所、踏切、赤の信号が点滅する交差点等)に対する接近速度、障害物に対する接近速度等を算出するほか、車両の前方の画像をCCD、C−MOS等のカメラによって撮影し、撮影によって得られた路上標識、信号機等の画像データを処理して信号の色等を判断する。また、前記周辺監視装置65は、前記カメラによって車両の周辺を撮影し、撮影によって得られたデータを処理して、周辺情報として、道路の車線を表す表示線、周辺の車両数等を検出することができる。 車載装置(ナビゲーション装置)66は、車両の現在地を検出する現在地検出部としてのGPSセンサ67、道路情報等の各種のデータが記録されたデータ記録部81、入力された情報に基づいて、データ、プログラム等に従ってコンピュータとして機能し、経路探索処理等の各種の演算処理を行うナビゲーション処理部82、入力部85、表示部86、音声入力部87、音声出力部88、通信部89を備え、現在地、データ記録部81のデータ等から成るナビゲーション情報を車両制御装置51に送る。なお、GPSセンサ67によって受信されるGPS信号には、現在地を表すデータのほかに時刻を表すデータが含まれる。
【0044】
また、前記車載装置66は、前記通信部89及びネットワーク83を介して、例えば、情報提供者としての図示されないVICSセンタから渋滞情報等の交通情報を道路情報として取得し、該道路情報を前記表示部86に表示したり、道路情報を車両制御装置51に送ったりすることができる。そして、前記車載装置66は、前記通信部89を介して、信号機情報を前方道路状況として取得し、該前方道路状況を前記表示部86に表示したり、前方道路状況を車両制御装置51に送ったりすることもできる。さらに、前記車載装置66は、通信部89及びネットワーク83を介してデータ、プログラム等を取得し、データ記録部81に記録することもできる。
【0045】
前記データ記録部81は、地図データファイル、交差点データファイル、ノードデータファイル、道路データファイル、写真データファイル、及び各地域のホテル、ガソリンスタンド、観光地案内等の施設の情報が記録された施設情報データファイルから成るデータベースを備える。前記交差点データファイルには各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイルにはノード点に関するノードデータが、道路データファイルには道路に関する道路データがそれぞれ記録される。前記ノードデータは、少なくとも道路の位置及び形状を構成するものであり、実際の道路の分岐点(交差点、T字路等を含む)、ノード点、及び各ノード点間を連結するリンクを示すデータから成る。
【0046】
そして、前記道路データによって、道路の構造について、幅員、カント、バンク、路面の状態、道路の車線数、車線数の減少する地点、幅員の狭くなる地点等が、道路の形状について、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口等が、道路属性について、踏切、高速道路出口ランプウェイ、高速道路の料金所、降坂路、登坂路、道路種別(国道、一般道、高速道等)等がそれぞれ表される。
【0047】
また、車両制御装置51は、エンジン11の回転速度、すなわち、エンジン回転速度NEの目標値を表すエンジン目標回転速度NE* 、及びモータ25のトルク、すなわち、モータトルクTMの目標値を表すモータ目標トルクTM* を設定し、エンジン目標回転速度NE* をエンジン制御装置46に、モータ目標トルクTM* をモータ制御装置49に送る。
【0048】
本実施の形態においては、前記モータ25をスタータとして使用し、モータ25を駆動することによって発生させられた回転(又はモータトルクTM)をエンジン11に伝達し、エンジン11を始動することができるだけでなく、モータ25を発電機として使用し、エンジン11を駆動することによって発生させられた回転(エンジン11のトルク、すなわち、エンジントルクTE)をモータ25に伝達して、電力を発生させることができる。また、エンジン11が停止させられているときに、モータ25を駆動することによって発生させられた回転を駆動輪37に伝達して車両を補助的に発進させることもできる。
【0049】
次に、前記モータ制御装置49の動作について説明する。この場合、モータ制御装置49は、前記ロータ31(図2)の磁極対の方向にd軸を、該d軸と直角の方向にq軸をそれぞれ採ったd−q軸モデル上でベクトル制御演算によるフィードバック制御を行う。
【0050】
まず、モータ制御装置49の図示されないモータ回転速度算出処理手段は、モータ回転速度算出処理を行い、ロータ31の位置、すなわち、ロータ位置を読み込み、該ロータ位置の変化率を算出することによってモータ25の回転速度、すなわち、モータ回転速度NMを算出する。
【0051】
続いて、モータ制御装置49の図示されないモータ制御処理手段は、モータ制御処理を行い、モータ目標トルクTM* 及びバッテリ電圧VBを読み込み、前記モータ回転速度NM、モータ目標トルクTM* 及びバッテリ電圧VBに基づいて、前記モータ制御装置49の記録装置に記録されたモータ制御用の図示されない電流指令値マップを参照し、d軸電流指令値IMd* 及びq軸電流指令値IMq* を算出し、決定する。
【0052】
また、前記モータ制御処理手段は、電流センサ68、69から電流IMU、IMVを読み込むとともに、該電流IMU、IMVに基づいて電流IMW
IMW=IMU−IMV
を算出する。なお、電流IMWを電流IMU、IMVと同様に電流センサによって検出することもできる。
【0053】
続いて、前記モータ制御処理手段の交流電流算出処理手段は、交流電流算出処理を行い、交流の電流であるd軸電流IMd及びq軸電流IMqを算出する。そのために、前記交流電流算出処理手段は、3相/2相変換を行い、電流IMU、IMV、IMWをd軸電流IMd及びq軸電流IMqに変換する。そして、前記モータ制御処理手段の交流電圧指令値算出処理手段は、交流電圧指令値算出処理を行い、前記d軸電流IMd及びq軸電流IMq、並びに前記d軸電流指令値IMd* 及びq軸電流指令値IMq* に基づいて、電圧指令値VMd* 、VMq* を算出する。また、前記モータ制御処理手段は、2相/3相変換を行い、電圧指令値VMd* 、VMq* を電圧指令値VMU* 、VMV* 、VMW* に変換し、該電圧指令値VMU* 、VMV* 、VMW* に基づいてパルス幅変調信号SU、SV、SWを算出し、該パルス幅変調信号SU、SV、SWを前記モータ制御装置49の図示されないドライブ処理手段に対して出力する。該ドライブ処理手段は、ドライブ処理を行い、パルス幅変調信号SU、SV、SWに基づいて駆動信号を前記インバータ29に送る。このようにして、モータ25のフィードバック制御が行われる。
【0054】
ところで、前記車両制御装置51は、前記エンジン制御装置46にエンジン制御信号を送り、エンジン制御装置46によってエンジン11を始動したり、停止させたりすることができるようになっている。また、車両制御装置51は、特定経路において過去に車両を走行させたときの走行実績に基づいて、実際の今回の走行時における車両の動作を表す走行パターンを予測することができるようになっていて、予測された走行パターンに基づいて、エンジン11を始動したり、停止させたりすることもできる。
【0055】
次に、車両の走行パターンを予測するための車両制御装置51の動作について説明する。
【0056】
図5は本発明の実施の形態における車両制御装置の動作を示す第1のメインフローチャート、図6は本発明の実施の形態における車両制御装置の動作を示す第2のメインフローチャート、図7は本発明の実施の形態における車両の走行経路を示す図、図8は本発明の実施の形態における車両の走行パターンの説明図、図9は本発明の実施の形態における第1の比較用データテーブルを示す図、図10は本発明の実施の形態における第2の比較用データテーブルを示す図である。なお、図8において、横軸に走行距離を、縦軸に車速Vを採ってある。
【0057】
この場合、通勤時、通学時等のように同じ経路に沿って走行する頻度が高い場合に有効であって、走行した経路、すなわち、走行経路における加速、定速及び減速の動作の組合せから成る車両の走行パターンを学習し、学習した走行パターンを車両制御装置51(図3)の記録装置に時経列に記録する。したがって、次回以降に同じ走行経路に沿って走行する場合に、記録された過去の走行パターンに基づいて今回の走行パターンを予測し、予測結果に基づいて、エンジン11を始動したり、停止させたりして車両制御を行うことができる。
【0058】
ところで、走行パターンは、車両が停止させられた状態から走行を開始し、再び車両を停止させるまで、すなわち、走行開始位置と停止位置との間の車両の一連の加速、定速及び減速の各動作から成るパターン(以下「部分パターン」という。)ごとに分けられ、一つ以上の部分パターンの集合体から成る部分パターン列として構成される。なお、前記停止位置は、次の走行を開始する位置、すなわち、走行開始位置になり、走行開始位置には、出発地のほかに各停止位置が含まれる。なお、交差点の近傍等において、わずかな時間(又は距離)の走行と停止が繰り返される場合は、1回の停止状態とされるので、交差点の近傍等によって一つの停止位置及び一つの走行開始位置が構成される。
【0059】
前記部分パターンを構成する動作には、車両を停止させた状態を表す停止、車両を加速する状態を表す加速、車両を定速で走行させる状態を表す定速、車両を減速させる状態を表す減速等が含まれる。
【0060】
そして、前記記録装置には、過去に各走行経路に沿って車両を走行させたときの、前記走行経路を特定するための経路番号、及び過去に前記各走行経路を走行したときの走行実績を表す走行パターンのデータ、すなわち、走行パターンデータが互いに対応させて記録されている。該走行パターンデータは、出発地、各停止位置及び到着地の各座標を表す位置データ、出発地における出発時刻、各停止位置における停止時刻、及び到着地における到着時刻を表す時刻データ、各部分パターンを構成する各動作の変量等から成る。該変量は、例えば、停止の場合には、停止時間Tsであり、加速の場合には加速度αであり、定速の場合には車速Vであり、減速の場合には減速度βである。なお、本実施の形態においては、加速度α、車速V及び減速度βは、いずれも平均値で表されるが、最大値、所定の計算式に従って計算された値、瞬間値等で単独に表したり、適宜組み合わせた特定の値で表したりすることもできる。
【0061】
次に、図7に示されるような特定経路としての走行経路Rtに沿って車両を走行させる場合の走行パターンの予測方法について説明する。
【0062】
図7において、Ssは出発地、Sgは到着地、p1〜p6は交差点であり、そのうちのp1、p2、p4〜p6は信号機付きの交差点、p3は信号機なしの交差点である。また、q1はコーナ部、q2は局部的に車線数が少なくなる狭小地点である。
【0063】
出発地Ssから交差点p1までの経路をr1とし、交差点p1から交差点p2までの経路をr2とし、交差点p2からコーナ部q1までの経路をr3とし、コーナ部q1から交差点p3までの経路をr4とし、交差点p3から交差点p4までの経路をr5とし、交差点p4から交差点p5までの経路をr6とし、交差点p5から交差点p6までの経路をr7とし、交差点p6から狭小地点q2までの経路をr8とし、狭小地点q2から到着地Sgまでの経路をr9とすると、経路r1〜r9によって走行経路Rtが形成される。なお、該走行経路Rtに沿って車両を走行させる場合、交差点p1、p5は、車両を左折させる必要がある左折交差点であり、交差点p3、p4は、車両を直進させる直進交差点であり、交差点p2、p6は車両を右折させる必要がある右折交差点である。
【0064】
まず、前記走行経路Rtに沿って車両を走行させるために、運転者がイグニッションキーをオンにすると、車両制御装置51は、イグニッション操作を検出し、車両が走行を開始するのを待機する。そのために、前記車両制御装置51は車速Vを読み込み、車速Vが零(0)より大きいかどうかによって、車両が走行を開始したかどうかを判断する。
【0065】
このようにして、出発地Ssにおいて車両が走行を開始すると、車両制御装置51の図示されない出発地データ取得処理手段は、出発地データ取得処理を行い、GPSセンサ67(図4)によって検出された現在地及び時刻を読み込み、走行を開始した時点における現在地に基づいて出発地Ssを特定し、読み込んだ時刻を出発した時刻、すなわち、出発時刻として特定し、出発地Ss及び出発時刻を出発地データとして取得する。なお、出発地Ssは東経及び北緯から成る座標によって表され、出発時刻は年月日及び時分秒によって表される。
【0066】
ところで、前記記録装置には、前述されたように、過去に各走行経路に沿って車両を走行させたときの、出発地データ、前記走行経路を特定するための経路番号、走行パターンデータ等が互いに対応させて記録されている。
【0067】
そこで、車両制御装置51の図示されない出発地データ判定処理手段は、出発地データ判定処理を行い、記録装置を参照し、特定された出発地Ssと同じ位置を出発地とする出発地データが記録装置に記録されているかどうかを判断し、同じ位置を出発地とする出発地データが記録されていない場合、前記車両制御装置51の図示されない出発地データ登録処理手段は、出発地データ登録処理を行い、取得した出発地データを記録装置に記録して登録する。なお、記録装置において出発地データが記録されているかどうかの判断は、出発地Ss及び出発時刻が一定の範囲内に収まるかどうかによって行われる。
【0068】
また、同じ位置を出発地とする出発地データが記録されている場合、車両制御装置51は、同じ位置を出発地とする出発地データに対応する走行パターンデータを読み出し、前記出発地Ssにおける出発の頻度を表す出発頻度をインクリメントする。
【0069】
そして、前記走行パターンデータを、出発地から延びる各走行経路の経路番号、走行パターンの番号等と共に、比較用データとして記録装置に記録する。なお、前記比較用データを記録するために、前記記録装置に、第1、第2の比較用データテーブルが設定される。
【0070】
例えば、図8に示される走行パターンPt1の場合、まず、車両は、出発地Ssにおいて走行を開始し、加速、定速及び減速の各動作を行い、交差点p1を左折し、再び加速、定速及び減速の各動作を行って交差点p2で10〔s〕間停止させられ、交差点p2を右折する。続いて、車両は、加速、定速及び減速の各動作を行い、コーナq1を通過し、加速及び減速の各動作を行い、交差点p3を通過し、加速及び減速の各動作を行い、交差点p4の手前で停止させられる。その時間帯において交差点p4は混雑していて、車両は、交差点p4を通過するために、3回停止させられ、その間、2回前進させられる。3回の停止における停止時間は30〔s〕、60〔s〕及び60〔s〕である。
【0071】
続いて、車両は、加速、定速及び減速の各動作を行って交差点p5で90〔s〕間停止させられ、交差点p5を左折し、再び加速、定速及び減速の各動作を行って交差点p6の手前で停止させられる。該交差点p6も混雑していて、車両は、交差点p6を右折するために、3回停止させられ、その間、2回前進させられる。3回の停止における停止時間は40〔s〕、60〔s〕及び30〔s〕である。
【0072】
その後、車両は、加速、定速及び減速の各動作を行って、狭小地点q2を通過し、再び加速、定速及び減速の各動作を行って到着地Sgで停止させられる。
【0073】
前記走行パターンPt1で車両を走行させた場合、出発地Ss、交差点p2、p4〜p6及び到着地Sgが停止位置となり、出発地Ssから交差点p2までの経路r1、r2、交差点p2から交差点p4までの経路r3〜r5、交差点p4から交差点p5までの経路r6、交差点p5から交差点p6までの経路r7、及び交差点p6から到着地Sgまでの経路r8、r9によって各部分経路が、各部分経路における車両の各動作によって部分パターンq11〜q15が形成される。
【0074】
また、前記走行パターンPt2の場合、まず、車両は、出発地Ssにおいて走行を開始し、加速、定速及び減速の各動作を行い、交差点p1で20〔s〕間停止させられ、交差点p1を左折し、再び加速、定速及び減速の各動作を行って交差点p2で10〔s〕間停止させられ、交差点p2を右折する。続いて、車両は、加速、定速及び減速の各動作を行い、コーナq1を通過し、加速及び減速の各動作を行い、交差点p3を通過し、加速及び減速の各動作を行い、交差点p4の手前で停止させられる。その時間帯において交差点p4は混雑していて、車両は、交差点p4を通過するために、3回停止させられ、その間、2回前進させられる。3回の停止における停止時間は30〔s〕、60〔s〕及び60〔s〕である。
【0075】
続いて、車両は、加速、定速及び減速の各動作を行って交差点p5で78〔s〕間停止させられ、交差点p5を左折し、再び加速、定速及び減速の各動作を行って交差点p6の手前で停止させられる。該交差点p6も混雑していて、車両は、交差点p6を右折するために、3回停止させられ、その間、2回前進させられる。3回の停止における停止時間は50〔s〕、60〔s〕及び30〔s〕である。
【0076】
その後、車両は、加速、定速及び減速の各動作を行って、狭小地点q2を通過し、再び加速、定速及び減速の各動作を行って到着地Sgで停止させられる。
【0077】
前記走行パターンPt2で車両を走行させた場合、出発地Ss、交差点p1、p2、p4〜p6及び到着地Sgが停止位置となり、出発地Ssから交差点p1までの経路r1、交差点p1から交差点p2までの経路r2、交差点p2から交差点p4までの経路r3〜r5、交差点p4から交差点p5までの経路r6、交差点p5から交差点p6までの経路r7、及び交差点p6から到着地Sgまでの経路r8、r9によって各部分経路が、各部分経路おける車両の各動作によって部分パターンq21、q22、q12〜q15が形成される。なお、図に示されるように、同じ動作から成る部分パターンに対しては同じ符号が付与される。
【0078】
また、前記走行パターンPt3の場合、まず、車両は、出発地Ssにおいて走行を開始し、加速、定速及び減速の各動作を行い、交差点p1で17〔s〕間停止させられ、交差点p1を左折し、再び加速、定速及び減速の各動作を行って交差点p2を右折する。続いて、車両は、加速、定速及び減速の各動作を行い、コーナq1を通過し、加速及び減速の各動作を行い、交差点p3を通過し、加速及び減速の各動作を行い、交差点p4の手前で停止させられる。その時間帯において交差点p4は混雑していて、車両は、交差点p4を通過するために、2回停止させられ、その間、1回前進させられる。2回の停止における停止時間は40〔s〕及び60〔s〕である。
【0079】
続いて、車両は、加速、定速及び減速の各動作を行って交差点p5で95〔s〕間停止させられ、交差点p5を左折し、再び加速、定速及び減速の各動作を行って交差点p6の手前で停止させられる。該交差点p6も混雑していて、車両は、交差点p6を右折するために、3回停止させられ、その間、2回前進させられる。3回の停止における停止時間は30〔s〕、60〔s〕及び20〔s〕である。
【0080】
その後、車両は、加速、定速及び減速の各動作を行って、狭小地点q2を通過し、再び加速、定速及び減速の各動作を行って到着地Sgで停止させられる。
【0081】
前記走行パターンPt3で車両を走行させた場合、出発地Ss、交差点p1、p4〜p6及び到着地Sgが停止位置となり、出発地Ssから交差点p1までの経路r1、交差点p1から交差点p4までの経路r2〜r5、交差点p4から交差点p5までの経路r6、交差点p5から交差点p6までの経路r7、及び交差点p6から到着地Sgまでの経路r8、r9によって各部分経路が、各部分経路おける車両の各動作によって部分パターンq21、q31、q13〜q15が形成される。
【0082】
前記走行パターンPti(i=1、2、…)の走行パターンデータについて、記録装置に、図9に示されるような第1の比較用データテーブルが設定され、該第1の比較用データテーブルに、走行経路Rtの経路番号(本実施の形態においては、1)、走行パターンPtiの番号、及び各走行パターンPtiごとの、各走行開始位置(出発地Ss及び交差点p1、p2、p4〜p6)の番号、各走行開始位置から停止位置までの部分経路における部分パターンq11〜q15、q21、q22、q31の番号等が比較用データとして記録される。
【0083】
なお、前記第1の比較用データテーブルには、各停止位置(交差点p1、p2、p4〜p6及び到着地Sg)の座標(x1,y1)、(x2,y2)、(x4,y4)、(x5,y5)、(x6,y6)、(xg,yg)、及び各部分経路における走行距離も併せて記録される。
【0084】
また、記録装置には、図10に示されるような第2の比較用データテーブルが設定され、該第2の比較用データテーブルに、前記経路番号、各走行開始位置の番号、各部分パターンq11〜q15、q21、q22、q31の番号、並びに各部分パターンq11〜q15、q21、q22、q31を構成する一連の動作の、名称及び各動作の変量(停止時間Ts1、Ts2、…、加速度α1、α2、…、車速(定速度)V1、V2、…、減速度β1、β2、…)が記録される。
【0085】
このようにして、比較用データが記録装置に記録されると、続いて、車両制御装置51の図示されない走行データ取得処理手段は、走行データ取得処理を行い、今回車両を走行させている間の、走行開始位置から停止位置までの車両の動作を表す走行データを取得する。なお、該走行データには、走行開始位置から停止位置まで車両が走行させられたときの所定の制御タイミングごとの現在地及び車速V(実績値)が含まれる。
【0086】
そして、車両が停止すると、前記車両制御装置51の図示されない動作変量算出処理手段は、動作変量算出処理を行い、前記走行データに基づいて各動作を判定するとともに、各動作のうちの加速についての加速度α、定速についての車速V、減速についての減速度β、各動作の継続時間(停止時間Tsを含む。)等をそれぞれ算出する。なお、この場合、加速度α、車速V及び減速度βは、いずれも各動作における平均値を表す。
【0087】
続いて、車両制御装置51の図示されない停止位置データ取得処理手段は、停止位置データ取得処理を行い、GPSセンサ67によって検出された現在地及び時刻を読み込み、現在地に基づいて所定の地点、例えば、所定の交差点を停止位置として特定し、読み込んだ時刻を停止時刻として特定し、停止位置及び停止時刻を停止位置データとして取得する。また、前記停止位置データ取得処理手段は、走行開始位置から停止位置までの走行距離を算出し、併せて停止位置データとして取得する。なお、停止位置は東経及び北緯から成る座標によって表され、停止時刻は年月日及び時分秒によって表される。
【0088】
続いて、車両制御装置51は、出発地データに基づいて、前記第1の比較用データテーブルに記録された比較用データの数が1以上であるかどうかを判断する。比較用データの数が零(0)である場合は、過去に同じ位置を出発地として走行したことがなく、走行経路Rtを走行したことがないことが分かるので、車両制御装置51の図示されない走行パターンデータ作成記録処理手段は、走行パターンデータ作成記録処理を行い、前記走行データに基づいて新しい走行経路のデータ、及び新しい走行経路を走行する際の走行パターンから成る走行パターンデータを作成し、記録装置に記録する。
【0089】
一方、記録装置に記録された比較用データの数が1以上である場合、過去に同じ位置を出発地として走行したことがあることが分かるので、車両制御装置51の図示されない部分経路比較処理手段は、部分経路比較処理を行い、前記停止位置データ、並びに第1の比較用データテーブルに記録された各停止位置(交差点p1、p2、p4〜p6及び到着地Sg)の座標(x1,y1)、(x2,y2)、(x4,y4)、(x5,y5)、(x6,y6)、(xg,yg)及び各部分経路における走行距離に基づいて、車両が停止させられるまでの部分経路(以下「実部分経路」という。)と、前記比較用データにおける部分経路(比較部分経路」という。)とを比較し、実部分経路と一致する比較部分経路があるかどうかを判断する。
【0090】
そして、実部分経路と一致する比較部分経路がある場合、前記車両制御装置51の図示されない部分パターン比較処理手段は、部分パターン比較処理を行い、走行実績を表す走行パターンと、実際に今回車両を走行させたときの走行データによって表される走行パターンとを比較する。そのために、部分パターン比較処理手段は、実部分経路における部分パターン(以下「実部分パターン」という。)と、比較部分経路における一部の走行パターンを表す部分パターン(以下「比較部分パターン」という。)とを、走行データ及び第2の比較用データテーブルに記録された部分パターンを構成する動作に基づいて比較し、実部分パターンと比較部分パターンとが一致するかどうかを判断する。この場合、実部分パターンと比較部分パターンとの加速度α、車速V(定速度)及び減速度βの値自体を比較したり、加速度α、車速V及び減速度βの値が所定の範囲内で一致しているかどうかで比較したり、加速度α、車速V及び減速度βから成る波形を作成し、該波形の形状の一致度合で比較したりすることができる。なお、前記部分経路比較処理手段及び部分パターン比較処理手段によって比較処理手段91(図1)が構成される。
【0091】
また、記録装置に実部分経路と一致する比較部分経路がない場合、前記走行パターンデータ作成記録処理手段は、前記走行データに基づいて新しい走行経路のデータ、及び新しい走行経路を走行する際の走行パターンから成る走行パターンデータを作成する。
【0092】
そして、実部分パターンと比較部分パターンとが一致する場合、前記車両制御装置51は、比較部分パターンに対応する比較部分経路が属する走行経路の経路番号、比較部分経路における走行開始位置の番号、及び比較部分パターンの番号を部分パターン一致データとして取得するとともに、実部分パターンと比較部分パターンとが一致したときの比較部分パターンが含まれる走行パターンの使用頻度をインクリメントする。
【0093】
また、実部分パターンと比較部分パターンとが一致しない場合、前記走行パターンデータ作成記録処理手段は、前記走行データに基づいて新しい走行経路のデータ、及び新しい走行経路を走行する際の走行パターンから成る走行パターンデータを作成し、記録する。
【0094】
このようにして、実部分パターンと比較部分パターンとが一致すると、前記車両制御装置51の走行パターン予測処理手段92は、走行パターン予測処理を行い、前記比較処理手段91による比較結果に基づいて、すなわち、一致した部分パターンを用いて残りの走行パターンを予測する。そのために、前記走行パターン予測処理手段92は、前記比較部分パターンに基づいて、次の停止位置までの部分パターンを予測し、予測結果を得る。なお、前記比較処理手段91、走行パターン予測処理手段92等によって車両走行パターン作成装置が構成される。
【0095】
続いて、車両制御装置51は、部分パターンが一致した走行パターンデータを比較用データとする。
【0096】
次に、車両制御装置51の図示されない車両制御処理手段は、車両制御処理を行う。
【0097】
そして、運転者がイグニッションキーをオフにすると、車両制御装置51は、イグニッション操作を検出し、処理を終了し、運転者がイグニッションキーをオフにしないと、走行データ取得処理手段は、再び走行データ取得処理を行い、車両を走行させている間の、走行開始位置から停止位置までの車両の動作を表す走行データを取得する。
【0098】
このように、本発明の走行パターン予測システムにおいては、過去に走行経路に沿って車両を走行させたときの走行実績を表す走行パターンの走行パターンデータが記録され、該走行パターンデータに基づいて実際に今回車両を走行させたときの各部分経路における部分パターンを順次予測し、走行経路における走行パターンを予測するようになっているので、走行経路に沿った道路の利用状況が変化し、それに伴って実際の走行パターンが変化しても、過去の走行実績に基づいて今回の走行パターンと類似するパターンが選択され、走行パターンを十分に高い精度で予測することができる。
【0099】
すなわち、例えば、同じ幅員又は同じ車線数の道路を走行する場合でも、歩行者が多い場合と少ない場合とで、また、道路脇に駐車している車両が多い場合と少ない場合とで、視覚によって運転者に与えられる道路の印象は異なり、その結果、車両の加速度にばらつきが生じる。また、右折しようとする場合、交通量及び歩行者が多い場合と少ない場合とで交差点での停止時間が異なったり、左折しようとする場合でも、歩行者が多い場合と少ない場合とで停止時間が異なったりする。さらに、ラッシュ時においては、わずかな時間の差で渋滞箇所、渋滞時間等が変化し、それに伴って、車速、停止時間等が変化する。ところが、本発明においては、過去の道路の利用状況に基づいて変化した走行パターンデータが記録されるので、走行パターンを予測する際に、利用状況の影響を受けることはない。
【0100】
このように、ナビゲーションシステムによって取得された周辺環境情報を利用するだけでなく、過去の走行パターンデータも併せて利用することができるので、周辺環境情報に表れにくい道路の利用状況の変化に対しても、走行パターンを十分に高い精度で予測することができ、走行パターンを予測することができる地域が限定されない。
【0101】
さらに、例えば、周辺環境情報に表れにくい場合として、道路の幅員が局部的に小さくなっている場合、県道、市道等の道路を走行する場合等においても走行パターンを予測することができる。
【0102】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 イグニッションキーをオンにする。
ステップS2 走行を開始するのを待機する。
ステップS3 出発地データを取得する。
ステップS4 同じ位置を出発地とする出発地データが記録されているかどうかを判断する。同じ位置を出発地とする出発地データが記録されている場合はステップS6に、記録されていない場合はステップS5に進む。
ステップS5 出発地データ登録処理を行い、ステップS9に進む。
ステップS6 出発地データに対応する走行パターンデータを読み出す。
ステップS7 出発頻度をインクリメントする。
ステップS8 出発地Ssが同じ走行パターンデータを比較用データとして記録する。
ステップS9 走行データを取得する。
ステップS10 車両が停止したかどうかを判断する。車両が停止した場合はステップS11に進み、停止していない場合はステップS9に戻る。
ステップS11 動作変量算出処理を行う。
ステップS12 停止位置データを取得する。
ステップS13 比較用データの数が1以上であるかどうかを判断する。比較用データの数が1以上である場合はステップS15に、比較用データの数が1より少ない場合はステップS14に進む。
ステップS14 走行パターンデータ作成記録処理を行い、ステップS23に進む。
ステップS15 部分経路比較処理を行う。
ステップS16 実部分経路と一致する比較部分経路があるかどうかを判断する。実部分経路と一致する比較部分経路がある場合はステップS17に、ない場合はステップS14に進む。
ステップS17 部分パターン比較処理を行う。
ステップS18 実部分パターンと比較部分パターンとが一致するかどうかを判断する。実部分パターンと比較部分パターンとが一致する場合はステップS19に、一致しない場合はステップS14に進む。
ステップS19 部分パターン一致データを取得する。
ステップS20 走行パターンの使用頻度をインクリメントする。
ステップS21 一致した部分パターンを用いて走行パターン予測処理を行う。
ステップS22 部分パターンが一致した走行パターンデータを比較用データにする。
ステップS23 車両制御処理を行う。
ステップS24 イグニッションキーがオフにされたかどうかを判断する。イグニッションキーがオフにされた場合は処理を終了し、オフにされなかった場合はステップS9に戻る。
【0103】
次に、図5のステップS5における出発地データ登録処理の動作について説明する。
【0104】
図11は本発明の実施の形態における出発地データ登録処理のサブルーチンを示す図である。
【0105】
前記出発地データ登録処理手段は、まず、記録装置において登録された出発地データの数が設定値より大きいかどうかを判断する。前記出発地データは、記録装置に設定された所定の領域に記録することによって登録され、前記設定値は前記領域の記憶容量によって決まる。
【0106】
そして、出発地データの数が設定値より大きい場合、出発地データ登録処理手段は、一定値(閾(しきい)値)より古い出発地データ(例えば、3箇月以上前に登録されたもの)を抽出する。そのために、前記各出発地データに登録された日付けが付与される。また、出発地データ登録処理手段は、出発頻度が最も低い出発地データを抽出する。
【0107】
続いて、出発地データ登録処理手段は、複数の出発地データが抽出されたかどうかを判断し、複数の出発地データが抽出された場合、抽出された出発地データのうちの最も古い出発地データを削除し、新たに取得された出発地データを登録する。
【0108】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS5−1 出発地データの数が設定値より大きいかどうかを判断する。出発地データの数が設定値より大きい場合はステップS5−2に、出発地データの数が設定値以下である場合はステップS5−7に進む。
ステップS5−2 一定値より古い出発地データを抽出する。
ステップS5−3 出発頻度が最も低い出発地データを抽出する。
ステップS5−4 抽出された出発地データの数が1より大きいかどうかを判断する。抽出された出発地データの数が1より大きい場合はステップS5−5に、抽出された出発地データの数が1以下である場合はステップS5−6に進む。
ステップS5−5 最も古い出発地データを抽出する。
ステップS5−6 抽出された出発地データを削除する。
ステップS5−7 出発地データを登録し、リターンする。
【0109】
次に、図6のステップS14における走行パターンデータ作成記録処理の動作について説明する。
【0110】
図12は本発明の実施の形態における走行パターンデータ作成記録処理のサブルーチンを示す図である。
【0111】
まず、前記走行パターンデータ作成記録処理手段は、記録装置に記録された走行パターンデータの数が設定値より大きいかどうかを判断する。前記走行パターンデータは、記録装置に設定された所定の領域に記録され、前記設定値は前記領域の記憶容量によって決まる。
【0112】
そして、走行パターンデータの数が設定値より大きい場合、走行パターンデータ作成記録処理手段は、一定値(閾値)より古い走行パターンデータ(例えば、3箇月以上前に登録されたもの)を抽出する。そのために、前記各走行パターンデータに登録された日付けが付与される。また、走行パターンデータ作成記録処理手段は、出発頻度が最も低い走行パターンデータを抽出する。
【0113】
続いて、走行パターンデータ作成記録処理手段は、複数の走行パターンデータが抽出されたかどうかを判断し、複数の走行パターンデータが抽出された場合、抽出された走行パターンデータのうちの最も古い走行パターンデータを削除し、新しい走行経路のデータを記録するために、実部分経路のデータを新しい部分経路のデータとして登録し、新たな部分経路の番号を付与する。また、新しい走行パターンデータを記録するため、今回の部分パターンの動作を新しい部分パターンのデータとして登録し、新たな部分パターンの番号を付与するとともに、今回の走行パターンデータを新しい走行パターンデータとして登録し、新たな走行パターンの番号を付与する。
【0114】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS14−1 走行パターンデータの数が設定値より大きいかどうかを判断する。走行パターンデータの数が設定値より大きい場合はステップS14−2に、走行パターンデータの数が設定値以下である場合はステップS14−7に進む。
ステップS14−2 一定値より古い走行パターンデータを抽出する。
ステップS14−3 出発頻度が最も低い走行パターンデータを抽出する。
ステップS14−4 抽出された走行パターンデータの数が1より大きいかどうかを判断する。抽出された走行パターンデータの数が1より大きい場合はステップS14−5に、抽出された走行パターンデータの数が1以下である場合はステップS14−6に進む。
ステップS14−5 最も古い走行パターンデータを抽出する。
ステップS14−6 抽出された走行パターンデータを削除する。
ステップS14−7 新しい走行経路のデータ及び新しい走行パターンデータを記録し、リターンする。
【0115】
次に、図6のステップS15における部分経路比較処理の動作について説明する。
【0116】
図13は本発明の実施の形態における部分経路比較処理のサブルーチンを示す図である。
【0117】
前記部分経路比較処理手段は、停止位置データを読み込むとともに、前記第1の比較用データテーブルから各停止位置の座標及び各部分経路の走行距離を読み出し、前記停止位置データのうちの走行距離、及び第1の比較用データテーブルから読み出した走行距離に基づいて、過去に同じ走行距離を走行したことがあるかどうかを判断する。過去に同じ走行距離を走行したことがある場合、前記部分経路比較処理手段は、停止位置データのうちの座標、及び前記第1の比較用データテーブルから読み出した各停止位置の座標に基づいて、過去に同じ座標で停止させられたことがあるかどうかを判断する。過去に同じ座標で停止させられたことがある場合、前記部分経路比較処理手段は、実部分経路と比較部分経路とが一致すると判断する。
【0118】
また、過去に同じ走行距離を走行したことがない場合、前記部分経路比較処理手段は、実部分経路と比較部分経路とは一致しないと判断する。さらに、過去に同じ走行距離を走行したことがあっても、過去に同じ座標で停止させられたことがない場合、前記部分経路比較処理手段は、実部分経路と比較部分経路とは一致しないと判断する。
【0119】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS15−1 過去に同じ走行距離を走行したことがあるかどうかを判断する。過去に同じ走行距離を走行したことがある場合はステップS15−2に、ない場合はステップS15−4に進む。
ステップS15−2 過去に同じ座標で停止したことがあるかどうかを判断する。過去に同じ座標で停止したことがある場合はステップS15−3に、ない場合はステップS15−4に進む。
ステップS15−3 実部分経路と比較部分経路とが一致すると判断し、リターンする。
ステップS15−4 実部分経路と比較部分経路とが一致しないと判断し、リターンする。
【0120】
次に、図6のステップS17における部分パターン比較処理の動作について説明する。
【0121】
図14は本発明の実施の形態における部分パターン比較処理のサブルーチンを示す図である。
【0122】
前記部分パターン比較処理手段は、実部分パターンを読み込むとともに、第2の比較用データテーブルから比較部分パターンを読み出し、実部分パターンを構成する一連の動作の順序及び各動作の変量と、比較部分パターンを構成する一連の動作の順序及び各動作の変量とが一致するかどうかを判断する。そして、実部分パターンを構成する一連の動作の順序及び各動作の変量と、比較部分パターンを構成する一連の動作の順序及び各動作の変量とが一致する場合、実部分パターンと比較部分パターンとが一致すると判断し、実部分パターンを構成する一連の動作の順序及び各動作の変量と、比較部分パターンを構成する一連の動作の順序及び各動作の変量とが一致しない場合、実部分パターンと比較部分パターンとが一致しないと判断する。
【0123】
この場合、まず、一連の動作の順序が一致するかどうかを判断し、一連の動作の順序が一致する場合、実部分パターンの変量と比較部分パターンの変量との差が設定範囲内に収まるかどうかを判断し、設定範囲内に収まる場合、実部分パターンと比較部分パターンとが一致するとされる。また、前記設定範囲は各動作ごとに設定される。
【0124】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS17−1 一連の動作の順序が一致するかどうかを判断する。一連の動作の順序が一致する場合はステップS17−2に、一致しない場合はステップS17−4に進む。
ステップS17−2 実部分パターンの変量と比較部分パターンの変量との差が設定範囲内に収まるかどうかを判断する。実部分パターンの変量と比較部分パターンの変量との差が設定範囲内に収まる場合はステップS17−3に、設定範囲内に収まらない場合はステップS17−4に進む。
ステップS17−3 実部分パターンと比較部分パターンとが一致すると判断し、リターンする。
ステップS17−4 実部分パターンと比較部分パターンとが一致しないと判断し、リターンする。
【0125】
次に、図6のステップS21における走行パターン予測処理の動作について説明する。
【0126】
図15は本発明の実施の形態における走行パターン予測処理のサブルーチンを示す図、図16は本発明の実施の形態における走行パターン予測処理の動作を示す説明図である。
【0127】
第1回停止時において、経路r1(図7)によって構成される部分経路における実部分パターンと比較部分パターンである部分パターンq21とが一致すると、前記走行パターン予測処理手段92(図1)は、第1の比較用データテーブルを参照して、経路r2以降の経路によって構成される部分経路において、前記比較部分パターン(部分パターンq21)に対応する予測パターン、すなわち、前記部分パターンq21に続いて形成されると予測される部分パターンq22、q31を読み出す。
【0128】
続いて、前記走行パターン予測処理手段92は、複数の部分パターンが読み出されたかどうかを判断し、複数の部分パターンが読み出された場合、各部分パターンの内容が一致しなくなるまで各部分パターンの内容を比較し、一致する箇所までの動作を予測結果とする。本実施の形態においては、部分パターンq22、q31が読み出されるので、部分パターンq22、q31の一連の動作の順序及び各動作の変量を比較する。この場合、部分パターンq22、q31は、加速及び定速の各動作で一致し、減速の動作で一致しない。したがって、前記走行パターン予測処理手段92は、経路r2の部分パターンによって加速及び定速の動作を予測結果とする。
【0129】
次に、第2回停止時において交差点p2で車両を停止させた場合、経路r2を部分パターンq22で走行しているので、経路r3における部分パターンはq12になると予測される。
【0130】
また、一つの部分パターンが読み出された場合、走行パターン予測処理手段92は、読み出された部分パターンに基づいて経路r2の部分パターンを予測する。
【0131】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS21−1 比較部分パターンに対応する部分パターンを読み出す。
ステップS21−2 部分パターンの数が1より大きいかどうかを判断する。部分パターンの数が1より大きい場合はステップS21−4に、部分パターンの数が1以下である場合はステップS21−3に進む。
ステップS21−3 部分パターンの動作を予測結果とし、リターンする。
ステップS21−4 各部分パターンの内容を比較する。
ステップS21−5 部分パターンの内容が一致しないかどうかを判断する。部分パターンの内容が一致しない場合はステップS21−6に進み、一致する場合はステップS21−4に戻る。
ステップS21−6 一致する箇所までの動作を予測結果とし、リターンする。
【0132】
ところで、このようにして走行パターンが予測されると、予測された走行パターンに基づいて、走行経路中の車両制御、例えば、エンジンの始動及び停止を行うことができる。
【0133】
次に、図6のステップS23における車両制御処理のサブルーチンについて説明する。
【0134】
図17は本発明の実施の形態における車両制御処理のサブルーチンを示す図である。
【0135】
車両制御処理手段のエンジン制御処理手段は、エンジン制御処理を行い、エンジン11の停止及び再始動の実行を行う。そのために前記エンジン制御処理手段の自動アイドルストップ制御処理手段は、自動アイドルストップ制御処理を行い、続いて、エンジン制御処理手段の車両停止前エンジン停止制御処理手段は、車両停止前エンジン停止制御処理を行い、更にエンジン制御処理手段のエンジン再始動禁止制御処理手段は、エンジン再始動禁止制御処理を行う。
【0136】
次に、図17のステップS23−1における自動アイドルストップ制御処理のサブルーチンについて説明する。
【0137】
図18は本発明の実施の形態における自動アイドルストップ制御処理のサブルーチンを示す図である。
【0138】
自動アイドルストップ制御処理手段は、予測された部分パターンを読み込むとともに車速Vを読み込み、該車速Vに基づいて、車両が停止させられたかどうかを判断する。車両が停止させられた場合、前記自動アイドルストップ制御処理手段は、前記部分パターンに基づいて所定時間以上の停止が予測されるかどうかを判断する。所定時間以上の停止が予測される場合、エンジン制御装置46にエンジン11を停止させる旨の停止指令を送る。そして、前記エンジン制御装置46は、停止指令を受けると、エンジン11を停止させる。
【0139】
続いて、前記自動アイドルストップ制御処理手段は、エンジン11が停止させられてから、あらかじめ設定されたエンジン停止可能時間が経過するのを待機し、エンジン停止可能時間が経過すると、前記エンジン制御処理手段は、エンジン制御装置46にエンジン11を始動する旨の始動指令を送る。そして、前記エンジン制御装置46は、始動指令を受けると、エンジン11を始動する。
【0140】
なお、前記エンジン停止可能時間は、同じ位置で車両が停止させられた各走行パターンPtiのうちの、最も短い停止時間Tsに、エンジン11を始動させるのに必要な時間を考慮して設定される。
【0141】
このように、予測された走行パターンに基づいて、車両が停止させられている間にエンジン11を停止させ、車両の走行が開始される直前にエンジン11を始動することができるので、燃費を良くすることができる。また、車両を走行させようとするときに、エンジン11は既に始動しているので、運転者に違和感を与えることがない。
【0142】
なお、前記比較処理手段91(図1)、走行パターン予測処理手段92及びエンジン制御処理手段によってエンジン始動停止装置が構成される。
【0143】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS23−1−1 部分パターンを読み込む。
ステップS23−1−2 車両が停止させられたかどうかを判断する。車両が停止させられた場合はステップS23−1−3に進み、停止させられていない場合はリターンする。
ステップS23−1−3 所定時間以上の停止が予測されるかどうかを判断する。所定時間以上の停止が予測される場合はステップS23−1−4に、予測されない場合はリターンする。
ステップS23−1−4 エンジン11を停止する。
ステップS23−1−5 エンジン停止可能時間が経過するのを待機する。
ステップS23−1−6 エンジン11を始動し、リターンする。
【0144】
次に、図17のステップS23−2における車両停止前エンジン停止制御処理のサブルーチンについて説明する。
【0145】
図19は本発明の実施の形態における車両停止前エンジン停止制御処理のサブルーチンを示す図である。
【0146】
前記エンジン制御処理手段の車両停止前エンジン停止制御処理手段は、予測された部分パターンを読み込むとともに車速Vを読み込み、該車速Vに基づいて現在減速中であるかどうかを判断する。現在減速中である場合、前記車両停止前エンジン停止制御処理手段は、ブレーキオンであるかどうかを判断する。なお、ブレーキオンであるかどうかを判断するために、前記ブレーキセンサ62が配設され、ブレーキセンサ62がオフからオンに変化したことによって、ブレーキオンであると判断する。
【0147】
そして、ブレーキオンである場合、前記車両停止前エンジン停止制御処理手段は、前記部分パターンに基づいて、この先、車両が停止させられると予測されるかどうかを判断し、車両が停止させられると予測される場合、エンジン制御装置46にエンジン11を停止させる旨の停止指令を送る。そして、前記エンジン制御装置46は、停止指令を受けると、エンジン11を停止させる。
【0148】
このように、予測された走行パターンに基づいて、車両が停止させられると予測されるときにエンジン11を停止させることができるので、燃費を良くすることができる。
【0149】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS23−2−1 部分パターンを読み込む。
ステップS23−2−2 現在減速中であるかどうかを判断する。現在減速中である場合はステップS23−2−3に進み、減速中でない場合はエンジン11を停止させることなくリターンする。
ステップS23−2−3 ブレーキオンであるかどうかを判断する。ブレーキオンである場合はステップS23−2−4に進み、ブレーキオンでない場合はエンジン11を停止させることなくリターンする。
ステップS23−2−4 この先停止させられると予測されるかどうかを判断する。この先停止させられると予測される場合はステップS23−2−5に進み、予測されない場合はエンジン11を停止させることなくリターンする。
ステップS23−2−5 エンジン11を停止し、リターンする。
【0150】
次に、図17のステップS23−3におけるエンジン再始動禁止制御処理のサブルーチンについて説明する。
【0151】
図20は本発明の実施の形態におけるエンジン再始動禁止制御処理のサブルーチンを示す図である。
【0152】
前記エンジン制御処理手段のエンジン再始動禁止制御処理手段は、車両の状態を判断し、現在、車両及びエンジン11が停止中であるかどうかを判断する。車両及びエンジン11が停止中である場合、前記エンジン再始動禁止制御処理手段は、予測された部分パターンを読み込み、ブレーキオフであるかどうかを判断する。なお、前記ブレーキセンサ62がオンからオフに変化したことによって、ブレーキオフであると判断する。
【0153】
そして、ブレーキオフである場合、前記エンジン再始動禁止制御処理手段は、前記部分パターンに基づいて、車両が発進した後、直ちに停止させられると予測されるかどうかを判断し、直ちに停止させられると予測される場合、アクセル開度APが所定値以下であるかどうかを判断する。そして、アクセル開度APが所定値以下である場合、一定の時間が経過すると、前記エンジン制御処理手段は、エンジン制御装置46にエンジン11を始動する旨の始動指令を送る。そして、前記エンジン制御装置46は、始動指令を受けると、エンジン11を始動する。
【0154】
現在、車両及びエンジン11が停止中でない場合、前記エンジン再始動禁止制御処理手段は、エンジン制御装置46にエンジン11を始動する旨の始動指令を送る。そして、車両が発進した後、直ちに停止させられると予測されない場合、前記エンジン再始動禁止制御処理手段は、エンジン制御装置46にエンジン11を始動する旨の始動指令を送る。また、車両が発進した後、直ちに停止させられると予測される場合であっても、アクセル開度APが所定値より大きい場合には、前記エンジン再始動禁止制御処理手段は、エンジン制御装置46にエンジン11を始動する旨の始動指令を送る。
【0155】
このように、予測された走行パターンに基づいて、車両が発進した後、直ちに停止させられると予測される場合で、しかも、アクセル開度APが所定値以下である場合には、一定の時間が経過するまでエンジン11を停止させたままにすることができるので、燃費を良くすることができる。
【0156】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS23−3−1 部分パターンを読み込む。
ステップS23−3−2 現在、車両及びエンジン11が停止中であるかどうかを判断する。現在、車両及びエンジン11が停止中である場合はステップS23−3−3に、停止中でない場合はステップS23−3−7に進む。
ステップS23−3−3 ブレーキオフであるかどうかを判断する。ブレーキオフである場合はステップS23−3−4に進み、ブレーキオフでない場合はステップS23−3−2に戻る。
ステップS23−3−4 発進した後、直ちに停止させられると予測されるかどうかを判断する。発進した後、直ちに停止させられると予測される場合はステップS23−3−5に、予測されない場合はステップS23−3−7に進む。
ステップS23−3−5 アクセル開度APが所定値以下であるかどうかを判断する。アクセル開度APが所定値以下である場合はステップS23−3−6に、アクセル開度APが所定値より大きい場合はステップS23−3−7に進む。
ステップS23−3−6  一定の時間が経過したかどうかを判断する。一定の時間が経過した場合はステップS23−3−7に進み、経過していない場合はステップS23−3−2に戻る。
ステップS23−3−7 エンジン11を始動し、リターンする。
【0157】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、車両走行パターン作成装置においては、特定経路において過去に車両を走行させたときの走行実績を表す走行パターンと、前記特定経路の一部の走行パターンとを比較する比較処理手段と、比較結果に基づいて前記特定経路の残りの走行パターンを予測する走行パターン予測処理手段とを有する。
【0158】
この場合、特定経路において過去に車両を走行させたときの走行実績を表す走行パターンと、前記特定経路の一部の走行パターンとが比較され、比較結果に基づいて前記特定経路の残りの走行パターンを予測されるので、走行経路に沿った道路の利用状況が変化し、それに伴って実際の走行パターンが変化しても、過去の走行実績に基づいて今回の走行パターンと類似するパターンが選択され、走行パターンを十分に高い精度で予測することができる。
【0159】
また、ナビゲーションシステムによって取得された周辺環境情報を利用するだけでなく、過去の走行パターンデータも併せて利用することができるので、周辺環境情報に表れにくい道路の利用状況の変化に対しても、走行パターンを十分に高い精度で予測することができ、走行パターンを予測することができる地域が限定されない。
【0160】
さらに、例えば、周辺環境情報に表れにくい場合として、道路の幅員が局部的に小さくなっている場合、県道、市道等の道路を走行する場合等においても走行パターンを予測することができる。
【0161】
本発明のエンジン始動停止装置においては、特定経路において過去に車両を走行させたときの走行実績を表す走行パターンと、前記特定経路の一部の走行パターンとを比較する比較処理手段と、比較結果に基づいて前記特定経路の残りの走行パターンを予測する走行パターン予測処理手段と、予測された走行パターンに基づいてエンジンの停止及び再始動の実行を行うエンジン制御処理手段とを有する。
【0162】
この場合、予測された走行パターンに基づいてエンジンが停止及び再始動の実行が行われるので、燃費を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における車両走行パターン作成装置の機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における車両駆動装置の要部を示す概略図である。
【図3】本発明の実施の形態における駆動制御装置の概略図である。
【図4】本発明の実施の形態における車載装置の概略図である。
【図5】本発明の実施の形態における車両制御装置の動作を示す第1のメインフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態における車両制御装置の動作を示す第2のメインフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態における車両の走行経路を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における車両の走行パターンの説明図である。
【図9】本発明の実施の形態における第1の比較用データテーブルを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態における第2の比較用データテーブルを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態における出発地データ登録処理のサブルーチンを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態における走行パターンデータ作成記録処理のサブルーチンを示す図である。
【図13】本発明の実施の形態における部分経路比較処理のサブルーチンを示す図である。
【図14】本発明の実施の形態における部分パターン比較処理のサブルーチンを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態における走行パターン予測処理のサブルーチンを示す図である。
【図16】本発明の実施の形態における走行パターン予測処理の動作を示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態における車両制御処理のサブルーチンを示す図である。
【図18】本発明の実施の形態における自動アイドルストップ制御処理のサブルーチンを示す図である。
【図19】本発明の実施の形態における車両停止前エンジン停止制御処理のサブルーチンを示す図である。
【図20】本発明の実施の形態におけるエンジン再始動禁止制御処理のサブルーチンを示す図である。
【符号の説明】
11  エンジン
51  車両制御装置
91  比較処理手段
92  走行パターン予測処理手段

Claims (8)

  1. 特定経路において過去に車両を走行させたときの走行実績を表す走行パターンと、前記特定経路の一部の走行パターンとを比較する比較処理手段と、比較結果に基づいて前記特定経路の残りの走行パターンを予測する走行パターン予測処理手段とを有することを特徴とする車両走行パターン作成装置。
  2. 前記走行パターンは、車両の加速、定速及び減速の動作の組合せから成る請求項1に記載の車両走行パターン作成装置。
  3. 前記走行パターンは、車両の走行を開始する走行開始位置と車両を停止させる停止位置との間の走行経路、並びに該走行経路における車両の加速、定速及び減速の各動作で表される部分パターンに分けられる請求項1に記載の車両走行パターン作成装置。
  4. 前記走行実績を表す過去の走行パターンと今回の走行パターンとは出発地及び走行経路が同じである請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両走行パターン作成装置。
  5. 前記比較処理手段は、各走行パターンを表す車両の加速度、車速及び減速度を比較する請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両走行パターン作成装置。
  6. 前記走行パターン予測処理手段は、過去の走行実績を表す走行パターンにおける発進から停車までの一連の動作を示す比較部分パターンと、今回車両を走行させたときの走行データに基づいて発進から停車までの一連の動作を示す実部分パターンとを比較し、比較部分パターンと実部分パターンとが一致する場合に、次の停止位置までの比較部分パターンで走行パターンを予測する請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両走行パターン作成装置。
  7. 特定経路において過去に車両を走行させたときの走行実績を表す走行パターンと、前記特定経路の一部の走行パターンとを比較し、比較結果に基づいて前記特定経路の残りの走行パターンを予測することを特徴とする車両走行パターン作成方法。
  8. 特定経路において過去に車両を走行させたときの走行実績を表す走行パターンと、前記特定経路の一部の走行パターンとを比較する比較処理手段と、比較結果に基づいて前記特定経路の残りの走行パターンを予測する走行パターン予測処理手段と、予測された走行パターンに基づいてエンジンの停止及び再始動の実行を行うエンジン制御処理手段とを有することを特徴とするエンジン始動停止装置。
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