JP2004106594A - 乗用農作業機の操向構造 - Google Patents

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井上 信一郎
Kozo Koike
小池 康三
Takuya Morimoto
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Abstract

【課題】操向可能な前輪を備えるとともに、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させるよう構成した乗用農作業機の操向構造において、左右後輪に旋回力を発揮させての小回り旋回中でも、軽い操作で軽快に正規の四輪駆動状態に戻して大きい推進力で走破することができるようにする。
【解決手段】前輪を直進姿勢から設定角度以上に操向させる作動に連動して、旋回内側となる後輪2L,2Rの推進能力を抑制して左右後輪2L,2Rに推進能力の差による機体旋回力を発揮させる自動操向機構Aと、自動操向機構Aの自動操向機能を任意に解除可能な解除用操作具50と、自動操向機能が解除された状態で一方の後輪の推進能力を抑制するための操向用操作具50を備える。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操向可能な前輪を備えるとともに、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させるよう構成した乗用農作業機の操向構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、乗用農作業機の一例である乗用田植機では、前輪を直進姿勢から設定角度以上に操向させる作動に連動して、旋回内側となる後輪のサイドクラッチを自動的に切り操作することで、左右の後輪に推進能力の差による機体旋回力を発揮させて小回り旋回を行う自動操向機構を備えたものが知られている。
【0003】
このような自動操向機構を備えた乗用田植機では、前輪を大きく操向すると自動的に左右後輪によっても機体旋回力が発揮されて小回りの旋回が行うことができるとともに、旋回内側の後輪が遊転状態となるので、この旋回内側の後輪による圃場の荒らしが少なく旋回できる特徴を有するものであるが、自動操向機構を機能させての小回り旋回時には左右前輪と旋回外側の後輪とによる三輪駆動状態となるので、深い圃場や粘土質の圃場のように走行負荷の大きい圃場では推進力不足になることがあった。
【0004】
特に、小型機で圃場内での推力を高めるために左右の後輪に1個または2個の補助車輪を装着したような場合、走行負荷の大きい畦際で前輪を大きく操向すると、前輪が浮き上がり気味の状態で旋回内側のサイドクラッチが切られることで、ほとんど旋回外側の後輪のみの推力で走行するような状態が発生し、推進力不足によって立ち往生するような事態に陥るおそれがあった。
【0005】
そこで、三輪駆動状態での小回り旋回中に、自動操向機構により切り操作された旋回内側のサイドクラッチを強制的に入り状態の戻すためのペダルを設け、このペダルを踏み込んでいる間だけ旋回内側の後輪のサイドクラッチを無理に入れて、左右後輪を共に駆動する状態を現出できるようにすることが提案された(特許文献1参照。)。
【0006】
また、自動操向機構の機能を任意に解除する操作具を装備し、前輪を大きく操向すると旋回内側の後輪のサイドクラッチが自動的に切られる操向状態と、前輪を大きく操向しても後輪サイドクラッチが切られない操向状態を選択できるようにすることもて提案された(特許文献2参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−187568号公報(第4頁,段落番号「0035」、図2,図3)
【0008】
【特許文献2】
特開2000−351386号公報(第7頁,段落番号「0050」,「0051」、図10〜図13)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、特許文献1で提案されている従来構成によると、自動操向機構により切られているサイドクラッチを入れるためには、サイドクラッチ操作系に介在した強いバネを変形させながら切り操作状態のサイドクラッチを無理に入れる操作を行うことになり、ペダルの踏み込操作が重いものとなっていた。
【0011】
また、特許文献2で提案されている従来構成によると、自動操向機構を解除しての旋回中には後輪サイドクラッチを操作することは全くできなくなり、前輪を直進に戻さないと自動操向機構を機能する状態に戻すことができないものであり、実用上には難点があった。
【0012】
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、左右後輪に旋回力を発揮させての小回り旋回中でも、軽い操作で軽快に正規の四輪駆動状態に戻して大きい推進力で走破することができるようにすることを主たる目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0014】
請求項1に係る発明は、操向可能な前輪を備えるとともに、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させるよう構成した乗用農作業機の操向構造であって、
前輪を直進姿勢から設定角度以上に操向させる作動に連動して、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪に推進能力の差による機体旋回力を発揮させる自動操向機構と、前記自動操向機構の自動操向機能を任意に解除可能な解除用操作具と、自動操向機能が解除された状態で一方の後輪の推進能力を抑制するための操向用操作具を備え、
自動操向機能が解除されるとともに前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向操作された状態でのみ前記操向用操作具を操作することで旋回内側の後輪の推進能力が抑制され、前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向操作されていない状態では操向用操作具が機能しないように構成してあることを特徴とする。
【0015】
上記構成によると、解除用操作具を解除操作しない状態では自動操向機能が発揮され、前輪の大きい操向に連動して旋回内側の後輪の推進能力が抑制され、左右後輪の推進能力の差による機体旋回力が発揮されて機体は小回り旋回する。そして、解除用操作具を解除操作しない状態では、操向用操作具は機能することはない。
【0016】
また、解除用操作具を解除操作しておくと自動操向機能が解除され、前輪が大きく操向されても、旋回内側の後輪の推進能力が抑制されることはなく、左右後輪による推力が十分に発揮される。そして、この自動操向機能が解除されていても、前輪が大きく操向されいれば、て操向用操作具を操作することで旋回内側の後輪の推進能力を抑制して小回り旋回することができるとともに、操向用操作具の操作を解除すれば旋回内側の後輪の推進能力を抑制する機能は解除され、左右後輪が同等に駆動する状態に復帰する。
【0017】
従って、走行負荷が比較的小さくて3輪駆動でも十分旋回できるような圃場では、解除用操作具を解除操作しないでおくことで、自動操向機構を働かせての軽快な小回り旋回を行うことができ、また、走行負荷が大きくて3輪駆動での旋回が困難になることが予め予想される圃場では、解除用操作具を解除操作しておくことで、小回り旋回はやや難しくなるが4輪駆動による十分な推力で確実な旋回を行うことができるとともに、必要に応じて走行用操作具を操作して左右後輪に旋回力を発揮させての旋回状態を得ることもできる。
【0018】
従って、請求項1の発明によると、圃場に応じて自動操向機構の機能を活かしたり解除して所望の操向を行うことができ、負荷の大きい圃場の畦際などで立ち往生するような事態を招くことなく良好に走行することができるようになった。
【0019】
〔請求項2に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0020】
請求項2に係る発明は、操向可能な前輪を備えるとともに、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させるよう構成した乗用農作業機の操向構造であって、、
前輪を直進姿勢から設定角度以上に操向させる作動に連動して、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪に推進能力の差による機体旋回力を発揮させる自動操向機構と、前記自動操向機構の自動操向機能を任意に解除可能な解除用操作具と、自動操向機能が解除された状態で左右の後輪の推進能力を各別に抑制するための左右一対の操向用操作具を備え、
自動操向機能が解除されるとともに前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向操作された状態でのみ旋回内側の後輪に対応する一方の操向用操作具を操作することで旋回内側の後輪の推進能力が抑制され、前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向操作されていない状態では操向用操作具が機能しないように構成してあることを特徴とする。
【0021】
上記構成によると、解除用操作具を解除操作しない状態では自動操向機能が発揮され、前輪の大きい操向に連動して旋回内側の後輪の推進能力が抑制され、左右後輪の推進能力の差による機体旋回力が発揮されて機体は小回り旋回する。そして、解除用操作具を解除操作しない状態では、左右の操向用操作具は機能することはない。
【0022】
また、解除用操作具を解除操作しておくと自動操向機能が解除され、前輪が大きく操向されても、旋回内側の後輪の推進能力が抑制されることはなく、左右後輪による推力が十分に発揮される。そして、この自動操向機能が解除されていても、前輪が大きく操向されいれば、旋回内側の後輪に対応した操向用操作具を操作することで旋回内側の後輪の推進能力を抑制して小回り旋回することができるとともに、この操向用操作具の操作を解除すれば旋回内側の後輪の推進能力を抑制する機能は解除され、左右後輪が同等に駆動する状態に復帰する。
【0023】
従って、請求項2の発明によると、圃場に応じて自動操向機構の機能を活かしたり解除して所望の操向を行うことができ、負荷の大きい圃場の畦際などで立ち往生するような事態を招くことなく良好に走行することができる。
【0024】
〔請求項3に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0025】
請求項3に係る発明は、操向可能な前輪を備えるとともに、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させるよう構成した乗用農作業機の操向構造であって、
前輪を直進姿勢から設定角度以上に操向させる作動に連動して、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪に推進能力の差による機体旋回力を発揮させる自動操向機構と、自動操向機構による自動操向機能を任意に解除可能な解除用操作具と、自動操向機能が解除された状態で後輪の推進能力を抑制するための単一の操向用操作具を備え、
自動操向機能が解除されるとともに前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向操作された状態で前記操向用操作具が操作されることで、旋回内側の後輪のみの推進能力が抑制され、前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向操作されていない状態では操向用操作具が機能しないように構成してあることを特徴とする。
【0026】
上記構成によると、解除用操作具を解除操作しない状態では自動操向機能が発揮され、前輪の大きい操向に連動して旋回内側の後輪の推進能力が抑制され、左右後輪の推進能力の差による機体旋回力が発揮されて機体は小回り旋回する。そして、解除用操作具を解除操作しない状態では、単一の操向用操作具は機能することはない。
【0027】
また、解除用操作具を解除操作しておくと自動操向機能が解除され、前輪が大きく操向されても、旋回内側の後輪の推進能力が抑制されることはなく、左右後輪による推力が十分に発揮される。そして、この自動操向機能が解除されていても、前輪が大きく操向されいれば、単一の操向用操作具を操作することで旋回内側の後輪の推進能力を抑制して小回り旋回することができるとともに、操向用操作具の操作を解除すれば旋回内側の後輪の推進能力を抑制する機能は解除され、左右後輪が同等に駆動する状態に復帰する。
【0028】
従って、請求項3の発明によると、圃場に応じて自動操向機構の機能を活かしたり解除して所望の操向を行うことができ、負荷の大きい圃場の畦際などで立ち往生するような事態を招くことなく良好に走行することができるとともに、走行用操作具の選択操作が不要であり、操作性が高いものとなる。
【0029】
〔請求項4に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0030】
請求項4に係る発明は、請求項3の発明において、前記解除用操作具と前記操向用操作具とを共用の操作具で構してある。
【0031】
上記構成によると、例えば、操作具を操作しない状態で自動操向機構の機能を解除し、操作具を操作することで自動操向機構の機能を発揮させる状態にしておくことで、解除用操作具と操向用操作具との共用化が可能となる。
【0032】
従って、請求項4の発明によると、操作具の共用によって構造の簡素化が図れるとともに、取り扱い性が高いものとなる。
【0033】
〔請求項5に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0034】
請求項5に係る発明は、請求項4の発明において、解除用操作具と操向用操作具とを共用した前記操作具を、自動操向機構の自動操向機能が解除される側に付勢するとともに、動操向機構の自動操向機能が発揮される操作位置に前記操作具を固定可能に構成してある。
【0035】
上記構成によると、共用の操作具を自由状態にしておくことで自動操向機構の自動操向機能が解除された状態がもたらされ、共用の操作具を操作して固定しておくことで自動操向機構が機能する状態に保持しておくことができ、しかも、自由状態の操作具は、一時的に小回り旋回するための操向用操作具として使用できる。
【0036】
従って、請求項5の発明によると、請求項4の発明の上記効果をもたらすとともに、自動操向機構が利く状態と解除された状態とを明確に選択設定することができ、一層取り扱いが容易なものとなる。
【0037】
〔請求項6に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0038】
請求項6に係る発明は、操向可能な前輪を備えるとともに、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させるよう構成した乗用農作業機の操向構造であって、
前輪を直進姿勢から設定角度以上に操向させる作動に連動して、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪に推進能力の差による機体旋回力を発揮させる自動操向機構を備え、自動操向機構は、前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向され、かつ、別途備えた操向用操作具が操作されたことに連動して、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制する機能を発揮するよう構成してあることを特徴とする。
【0039】
上記構成によると、前輪が大きく操向され、かつ、操向用操作具が操作され状態にあると、旋回内側の後輪の推進能力が抑制され、左右後輪の推進能力の差による機体旋回力が発揮されて機体は小回り旋回する。この場合、前輪の大きい操向と操向用操作具の操作のいずれが先になっても旋回内側の後輪の推進能力が抑制されることになる。
【0040】
従って、請求項6の発明によると、操向用操作具の操作時期が制限されるようなことがなく、任意の時点で旋回内側の後輪の推進能力を抑制して、左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させることができるとともに、操向用操作具の操作を解除して左右後輪を同等に駆動する状態に戻すことができ、操作性に優れたものとなる。
【0041】
〔請求項7に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0042】
請求項7に係る発明は、操向可能な前輪を備えるとともに、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させるよう構成した乗用農作業機の操向構造であって、
前輪の操向作動に連動して正逆に作動する中間部材に、前記操向用操作具に一対のレリーズワイヤを介して連係された一対の作動部材を所定の融通をもって装備するとともに、左右の後輪の推進能力を抑制する一対の操作部材と前記レリーズワイヤのインナ端とを融通をもって連係し、
操向用操作具が操作されていない状態では、前記中間部材の作動にかかわらずワイヤ融通によって前記操作部材への操作力伝達が阻止され、操向用操作具が操作されている状態では、前記中間部材の作動に連動して旋回内側となる後輪の操作部材が、融通がなくなったレリーズワイヤの張力によって操作されるように構成してあることを特徴とする。
【0043】
上記構成によると、操向用操作具が操作されていない状態では、前輪が大きく操向されて中間部材が作動しても、ワイヤ融通のために旋回内側の後輪に対応した操作部材が操作されることはなく、左右後輪が同等に駆動される状態に維持される。また、前輪が大きく操向されて中間部材が作動している状態ではワイヤ融通がなくなっているので、操向用操作具が操作されることで旋回内側の後輪に対応した操作部材が操作され、左右後輪によって旋回力がもたらされる。
【0044】
従って、請求項7の発明によると、レリーズワイヤとワイヤ融通を用いた比較的簡単な構成で、前輪の操向に連動した自動操向が行われない状態と行われる状態、および、操向用操作具によって旋回内側の後輪に対応した操作部材を操作できる状態をもたらすことができ、所期の機能を耐久性に優れた機械的な構造ではっきさせることができ、実用化に有効となる。
【0045】
〔請求項8に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0046】
請求項8に係る発明は、操向可能な前輪を備えるとともに、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させるよう構成した乗用農作業機の操向構造であって、
後輪の推進能力を抑制するための左右一対の操向用操作具を備え、前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向操作された状態でのみ旋回内側の後輪に対応する前記操向用操作具のみが機能するよう構成してあることを特徴とする。
【0047】
上記構成によると、前輪が直進状態や設定角度未満の操向状態にあるときには、操向用操作具を操作しても後輪の推進能力を抑制することはできず、前輪が設定角度以上に大きく操向操作された状態で旋回内側の後輪に対応する一方の操向用操作具を操作することで、旋回内側の後輪の推進能力を抑制することができる。
【0048】
従って、請求項8の発明によると、4輪駆動で大きく操向した場合には操向用操作具を操作することなく前輪のみを操向操作し、左右後輪に旋回力を発揮させて小回り旋回したいときには前輪を大きく操向操作するとともに、一方の操向用操作具を操作すればよく、所望の後輪推進状態での機体旋回操作を簡単に行うことができる。
【0049】
〔請求項9に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0050】
請求項9に係る発明は、操向可能な前輪を備えるとともに、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させるよう構成した乗用農作業機の操向構造であって、
後輪の推進能力を抑制するための単一の操向用操作具を備え、前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向操作された状態で前記操向用操作具が操作されることで、旋回内側の後輪のみの推進能力が抑制されるよう構成してあることを特徴とする。
【0051】
上記構成によると、前輪が直進状態や設定角度未満の操向状態にあるときには、操向用操作具を操作しても後輪の推進能力を抑制することはできず、前輪が設定角度以上に大きく操向操作された状態で操向用操作具を操作することで、旋回内側の後輪の推進能力を抑制することができる。
【0052】
従って、請求項9の発明によると、4輪駆動で大きく操向した場合には操向用操作具を操作することなく前輪のみを操向操作し、左右後輪に旋回力を発揮させて小回り旋回したいときには前輪を大きく操向操作するとともに、単一の操向用操作具を操作すればよく、所望の後輪推進状態での機体旋回操作を操向用操作具の使い分けを必要とすることなく一層簡単に行うことができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明に係る乗用作業機の一例である乗用田植機の全体側面図が、また、図2にその平面図がそれぞれ示されている。この乗用田植機は、操向自在な前輪1L,1Rと操向不能な後輪2L,2Rを備えた4輪駆動型の走行機体3の後部に、油圧シリンダ4によって駆動される平行四連リンク構造の昇降リンク機構5を介して4条植え仕様の苗植付け装置6が昇降自在に連結された構造となっている。
【0054】
図3に、この乗用田植機の走行系の伝動系統図が示されている。図から明らかなように、走行機体3の前部に搭載配備された空冷式のガソリンエンジン7と、前輪1L,1Rを軸支したミッションケース8とが主クラッチの機能を備えたダブルテンション式のベルト伝動装置9で連動連結され、ミッションケース8に入力された動力が、移動用の高速段、植付け用の低速段、および、畦越え用の超低速段に切換え可能な副ギヤ変速機構10と、前進段と後進段に切換え可能な主ギヤ変速機構11を介して変速された後、デフロック可能な差動装置12を介して左右の前輪1L,1Rに伝達されるとともに、差動装置12から取出した走行系動力が機体下腹部の主軸13を介して機体後方の後部伝動ケース14に伝達された後、サイドクラッチ15L,15Rを介して左右の後輪2L,2Rに伝達される。なお、前記差動装置12をロックして左右の前輪1L,1Rを等速で駆動するデフロックペダル16が運転部の足元に備えられるとともに、このデフロックペダル16は踏込み操作したデフロック位置においてロック具17で係止固定することができるようになっており、畦越えなどにおいて地上に降りて機体を運転移動させる場合でも、前輪デフロック状態を保持して左右前輪1L,1Rを常に等速駆動しておくことができる。また、圃場内での意識的に前輪デフロック状態を保持して直進性の高い走行を行うことにも利用できる。
【0055】
また、副ギヤ変速機構10からの変速出力の一部が分岐されて株間変速機構18に伝達され、ここで3段に変速されてトルクリミッタ19および植付けクラッチ20を介してミッションケース8の後部から取出され、取出された植付け作業系の動力は、機体下腹部の伝動軸21で機体後方にまで伝達され後、伸縮軸伝動機構22を介して苗植付け装置6に伝達されるようになっている。
【0056】
左右の後輪2への動力伝達を独立的に断続するサイドクラッチ15L,15Rは、前輪1L,1Rの操向機構に連動連結されており、前輪1L,1Rが直進姿勢から左方または右方に設定角度(例えば30°)以上に大きく操向されると、旋回内側となる後輪2のサイドクラッチ15Lまたは15Rが自動的に切り操作される自動操向機構Aが構成されており、その構成を次に説明する。
【0057】
図4に示すように、ステアリングハンドル30によって支点Pまわりに左右揺動されるピットマンアーム31がステアリングリンク機構32を介して左右の前輪1に連動連結されるとともに、ピットマンアーム31から後方に延出したロッド33が、横向き支点Xを中心に揺動自在に配備された第1中間アーム(中間部材)34の下端に連係金具35を介して連動連結されている。この連係金具35の前後には長孔36a,36bを介して前後移動可能な連係ピン37a,37bが備えられ、ピットマンアーム31から後方に延出したロッド33がこれら連係ピン37a,37bに挿通されるとともに、ロッド33に外嵌装着した圧縮コイルバネ38が圧縮状態で両連係ピン37a,37bの間に介装されて、両連係ピン37a,37bが互いに離れる方向にスライド付勢されている。そして、前側の連係ピン37aには、ロッド33に固着した座金33aによって前方から受け止められるとともに、後側の連係ピン37bはロッド33に螺着固定したナット39によって後方から受け止め支持されている。
【0058】
前記第1中間アーム34の上部には長孔41が形成され、この長孔41に沿って移動可能なピン42に操作ロッド43の前端部が連結されるとともに、この操作ロッド43の後端部が左側のサイドクラッチ15Lの操作レバー(操作部材)44Lにピン連結され、また、第1中間アーム34に支軸45を介して一体化された第2中間アーム46(中間部材)の下部にも長孔47が形成され、この長孔47に沿って移動可能なピン48に操作ロッド49の前端部が連結されるとともに、この操作ロッド49の後端部が右側のサイドクラッチ15Rの操作レバー(操作部材)44Rにピン連結されている。
【0059】
また、運転席24の足元に設けられたステップ25の右方箇所には操向用操作具としての操向用ペダル50が配備され、この操向用ペダル50と前記自動操向機構Aとが以下のように連係されている。
【0060】
すなわち、前記第1中間アーム34の上部および第2中間アーム46の下部には、長孔51,52に沿って移動可能な支持ピン(作動部材)53,54がそれぞれ設けられ、各支持ピン53,54にレリーズワイヤ55,56のアウター後端が支持されるとともに、これらレリーズワイヤ55,56のインナー後端が前記ピン42,48にそれぞれ挿通されて、インナー後端に固着したストッパ55a,56aによって前方への抜け出しを阻止されている。そして、これら両レリーズワイヤ55,56のアウター前端がステップ下方のワイヤ支持金具57に支持固定されるとともに、両レリーズワイヤ55,56のインナー前端が前記操向用ペダル50に連動連結され、この操向用ペダル50の踏み込み操作によって両レリーズワイヤ55,56のインナーが前方に引き操作されるようになっている。また、この操向用ペダル50を踏み込み操作位置で係止固定するロック具58がステップ25上に備えられている。
【0061】
上記構造では、自動操向機構Aの機能を発揮させての「自動操向モード」と、操向用ペダル50を用いての「人為操向モード」とを選択することが可能となっており、各モードでの作動について以下に説明する。
【0062】
〔自動操向モード〕
自動操向機構Aの機能を発揮させる「自動操向モード」では、図5の仮想線で示すように、操向用ペダル50を踏み込み操作位置に係止保持しておく。このように操向用ペダル50を踏み込み操作位置に保持しておくと、図9(イ)に示すように、レリーズワイヤ55,56のインナーが前方に引き操作されることで、支持ピン53,54からのインナー突出長さが相対的に短くなり、アウター後端を支持した支持ピン53,54が長孔51,52の後端あるいはその近くまで移動した状態がもたらされる。なお、この直進状態では、ロッド43,49前端のピン42,48はそれぞれ長孔41,47の中間に位置している。
【0063】
この直進状態から、例えば、ピットマンアーム31が左側に揺動操作されて前輪1L,1Rが左方に操向されると、これに連動してロッド33が後方に押され、長孔37aの前端に押し付けられた前側の連係ピン38aがロッド33の固定座金33aに押圧されることで第1中間アーム34および第2中間アーム46が図9中反時計周りに回動される。逆に、ピットマンアーム31が右側に揺動操作されて前輪1が右方に操向されるのに連動してロッド33が前方に引かれ、長孔37bの後端に押し付けられた後側の連係ピン38bがロッド33のナット39に押圧されることで第1中間アーム34および第2中間アーム46が図9中反時計周りに回動される。
【0064】
ここで、ピットマンアーム31の揺動角度が少ないうちは、ピン42,48は長孔41,47内で、また、支持ピン53,54は長孔51,52内で移動するだけであり、ロッド43,49には何らの操作力も作用せず、左右のサイドクラッチ15L,15Rは「入り」状態に維持されている。
【0065】
そして、ピットマンアーム31が左方へ設定角度以上に揺動されてロッド33が大きく後方へ押されると、図9(ロ)に示すように、第1中間アーム34および第2中間アーム46が図中時計周りに大きく回動され、支持ピン53が長孔51の後端で受け止め支持された状態で第1中間アーム34が更に時計周りに回動されることになり、長孔51の後端で受け止め支持された支持ピン53が前方に強制移動されることによって支持ピン53から後方に突出しているインナー全体が前方に移動し、インナー後端のストッパ55aがピン42を前方に移動させる。つまり、ロッド43が前方に引かれて左側サイドクラッチ15Lが「切り」状態に切換えられる。これによって、機体は左方に大きく操向された左右の前輪1L,1Rと旋回外側となる右側の後輪2Rの3輪の推進力によって左方向に小回り旋回される。
【0066】
そして、左側サイドクラッチ15Lの操作レバー44Lが限界まで操作された後、更に左方へのステアリング操作が行われてロッド33が大きく後方に押されると、前側の連係ピン37aが圧縮コイルバネ38を圧縮変形しながら長孔36aを後方にスライド移動することで過剰なストロークの吸収が行われる。
【0067】
逆に、ピットマンアーム31が右方へ設定角度以上に揺動されてロッド33が大きく前方へ引かれると、図9(ハ)に示すように、第1中間アーム34および第2中間アーム46が図中反時計周りに大きく回動され、支持ピン54が長孔52の後端で受け止め支持された状態で第1中間アーム34が更に反時計周りに回動されることになり、長孔52の後端で受け止め支持された支持ピン54が前方に強制移動されることによって支持ピン54から後方に突出しているインナー全体が前方に移動し、インナー後端のストッパ56aがピン48を前方に移動させる。つまり、ロッド49が前方に引かれて右側サイドクラッチ15Rが「切り」状態に切換えられる。これによって、機体は右方に大きく操向された左右の前輪1L,1Rと旋回外側となる左側の後輪2Lの3輪の推進力によって左方向に小回り旋回される。
【0068】
そして、右側サイドクラッチ15Rの操作レバー44Rが限界まで操作された後、更に右方へのステアリング操作が行われてロッド33が大きく前方に引かれると、後側の連係ピン37bが圧縮コイルバネ38を圧縮変形しながら長孔36bを前方にスライド移動することで過剰なストロークの吸収が行われる。
【0069】
〔人為操向モード〕
この人為操向モードでは、自動操向機構Aの機能を解除しておく必要があり、図5中の実線で示すように、前記ロック具57による係止を解除して操向用ペダル50を復帰状態にしておく。
【0070】
操向用ペダル50が復帰位置にあると、図10(イ)に示すように、レリーズワイヤ55,56のインナーの前方への引きが解除されることで、支持ピン53,54からのインナー突出長さが相対的に長くなり、アウター後端を支持した支持ピン53,54が長孔51,52の前側に移動した状態がもたらされる。なお、この直進状態では、ロッド43,49前端のピン42,48はそれぞれ長孔41,47の中間に位置している。
【0071】
この直進状態からピットマンアーム31が左側に揺動操作されて前輪1L,1Rが設定角度以上に左方に操向されると、図10(ロ)に示すように、第1中間アーム34および第2中間アーム46が時計方向に回動されるが、ピン42は長孔41の後端にまで移動するだけでロッド43を前方に引き操作するには至らず、左右のサイドクラッチ15L,15Rは共に「入り」状態に維持されている。従って、この操向操作状態では、四輪駆動による大きい推進力で走行しながら、左方に操向された前輪1L,1Rの操向機能のみによって左方に旋回してゆくことになる。
【0072】
また、直進状態からピットマンアーム31が右側に揺動操作されて前輪1L,1Rが設定角度以上に右方に操向されると、図10(ハ)に示すように、第1中間アーム34および第2中間アーム46が回動されるが、ピン48は長孔47の後端にまで移動するだけでロッド49を前方に引き操作するには至らず、左右のサイドクラッチ15L,15Rは共に「入り」状態に維持されている。従って、この操向操作状態では、四輪駆動による大きい推進力で走行しながら、右方に操向された前輪1L,1Rの操向機能のみによって右方に旋回してゆくことになる。
【0073】
このように、操向用ペダル50を復帰位置にしておく人為操向モードでは自動操向機構Aの機能が解除され、前輪を設定角度以上に大きく操向しても旋回内側となる後輪のサイドクラッチが自動的に切り操作されることはないのである。つまり、この操向用ペダル50は、自動操向機構Aの機能を解除する解除用操作具として共用されているのである。
【0074】
そして、この人為操向モードでは、上記のように、前輪1L,1Rが設定角度以上に左方に操向された四輪駆動での左旋回中に操向用ペダル50を踏み込むと、図9(ロ)に示すように、レリーズワイヤ55においては支持ピン53からのインナー突出長さが短くなることで、支持ピン53が長孔51の後端に受け止められた状態でインナーが前方に引かれることになり、インナー後端のストッパ55aがピン42を前方に移動させ、ロッド49が前方に引かれて左側サイドクラッチ15Lが「切り」状態に切換えられ、三輪駆動による小回りの左旋回が行われることになる。また、このようにして操向用ペダル50を踏み込んでの左旋回中に操向用ペダル50の踏み込みを解除すると再び図10(ロ)の状態に戻り、四輪駆動での左旋回に復帰する。
【0075】
また、この人為操向モードでは、前輪1L,1Rが設定角度以上に右方に操向された四輪駆動での右旋回中に操向用ペダル50を踏み込むと、図9(ハ)に示すように、支持ピン54からのインナー突出長さが短くなることで、支持ピン54が長孔52の後端に受け止められた状態でインナーが前方に引かれることになり、インナー後端のストッパ56aがピン48を前方に移動させロッド49が前方に引かれて右側サイドクラッチ15Rが「切り」状態に切換えられ、三輪駆動による小回りの右旋回が行われることになる。また、このようにして操向用ペダル50を踏み込んでの右旋回中に操向用ペダル50の踏み込みを解除すると、再び図10(ハ)の状態に戻り、四輪駆動での右旋回に復帰する。
【0076】
なお、図2および図11に示すように、足元右前のステップ25上には単一の停止用ペダル60が配備されている。この停止用ペダ60は、前記ベルト伝動装置9のテンションクラッチ9aに連動連結されるとともに、前記主軸13に備えた内拡式のブレーキ61にも連動連結されており、停止用ペダル60を踏み込むことでベルト伝動装置9のテンションクラッチ9aを切ってエンジン7からの動力がミッションケース8に伝達されるのを遮断するとともに、ブレーキ61を制動作動させて主軸13に制動をかけ、主軸13に連動連結されている左右の前輪1L,1Rおよび後輪2L,2Rを制動するよう構成されている。また、この停止用ペダル60には操作レバー62が前方に向けて延出されており、地上から操作レバー62を押さえ込むことでペダル踏み込み状態と同じ状態を得ることができるようになっている。そして、停止用ペダル60の前側には、操作レバー62に係合作用して、停止用ペダル60を、ブレーキ61を制動作動させる踏み込み位置で係止ロックする駐車用の係止部材63が手動揺動可能に配備されている。また、機体前端には、下端支点Yを中心に前後に起伏揺動可能な押え込みアーム64が設けられており、通常は図示のように起立姿勢に格納しておき、畦越えや運搬車の荷台への積み込み時など、運転者が地上に降りて運転する際には押え込みアーム64を前方に倒伏し、倒伏した押え込みアーム64を押え込んで機体前部の浮き上がりを阻止しながら走行させることができるようになっている。そして、このように地上からの運転時に機体停止を行う場合に前記操作レバー62が利用されるのである。
【0077】
本発明は、上記した主実施形態以外の形態で実施することもでき、その例のいくつかを以下に示す。
【0078】
〔別実施形態1〕
図12に示すように、この例では、左右のサイドクラッチ15L,15Rの操作レバー44L,44Rが、支点a周りに回動する中間アーム70の左右両端によって接当操作されるように構成されるとともに、この中間アーム70がピットマンアーム31にロッド33を介して連動連結されている。また、ロッド33の後端に備えた連係ピン71が中間アーム70に備えた三角形状のカム孔72に係入されるとともに、この連係ピン71が、足元に配備された操向用ペダル50にレリーズワイヤ73を介して連動連結されている。なお、前例と同様に、操向用ペダル50は復帰付勢されるとともに、踏み込み状態においてロック具57によって係止保持されるようになっている。
【0079】
この構成によると、操向用ペダル50が踏み込み操作されている状態では、図12に示すように、連係ピン71は前記カム孔72の横頂点に位置しており、この状態でピットマンアーム31が直進位置から左方あるいは右方に設定角度以上に大きく操向されるとロッド33が前後に押し引き操作され、ロッド33の変位が連係ピン71を介して直ちに中間アーム70に伝えられ、中間アーム70の回動に連動して旋回内側となる後輪2Lあるいは2Rのサイドクラッチ15Lあるいは15Rが切り操作され、三輪駆動での小回り旋回が行われる。
【0080】
また、図13に示すように、操向用ペダル50が踏み込み操作されていない状態では、連係ピン71はバネ74によって前記カム孔72の前後幅広部に位置されており、ピットマンアーム31が直進位置から左方あるいは右方に設定角度以上に大きく操向されてロッド33が押し引き操作されても、図14(イ)に示すように、連係ピン71がカム孔72の前後幅広部の中で前後に移動するだけで中間アーム70は回動されることがなく、左右後輪2L,2Rのサイドクラッチ15L,15Rはそれぞれ「入り」状態に維持され、四輪駆動での旋回が行われる。
【0081】
そして、この四輪駆動での旋回中に操向用ペダル50を踏み込み操作すると、図14(ロ)に示すように、レリーズワイヤ73が引き操作されることで連係ピン71がカム孔72の前後幅広部から横頂点に向けて強制移動され、このときの連係ピン71とカム孔72の傾斜内縁によるカム作用によって相対的に中間アーム70が回動され、このときの旋回内側となる後輪のサイドクラッチが切り操作され、三輪駆動での小回り旋回が行われる。また、この三輪駆動での小回り旋回中に操向用ペダル50の踏み込みを解除すると、旋回内側の後輪2Lあるいは2Rのサイドクラッチ15Lあるいは15Rが入れられ、再び四輪駆動での旋回に復帰する。
【0082】
〔別実施形態2〕
図15に示すように、この例では、左右のサイドクラッチ15L,15Rの操作レバー44L,44Rが、縦向きの支点b周りに回動する中間アーム75に備えた操作部76の左右両端によって接当操作されるように構成されるとともに、この中間アーム75がピットマンアーム31にロッド33を介して連動連結されている。ここで、前記操作部76は、中間アーム75の後縁に沿う横向きの支点c周りに起伏回動可能に枢支連結されるとともに、操作部76は、足元に配備された操向用ペダル50にレリーズワイヤ77を介して連動連結されている。なお、操作部76は、回動支点に組み込んだ図示しないねじりバネによって倒伏姿勢に回動付勢され、レリーズワイヤ77の引き操作によって起立姿勢に回動されるようになっており、起立姿勢ではサイドクラッチ15L,15Rの操作レバー44L,44Rに対して対向する姿勢にあり、倒伏姿勢では操作レバー44L,44Rに対向しない姿勢となる。また、操向用ペダル50は、踏み込み状態においてロック具57によって係止保持されるようになっている。
【0083】
この構成によると、図17(イ)に示すように、操向用ペダル50が踏み込みロックされている状態では、操作部76は起立姿勢にあり、この状態でピットマンアーム31が直進位置から左方あるいは右方に設定角度以上に大きく操向されるとロッド33が押し引き操作され、中間アーム75が回動される。この中間アーム75の回動によって操作部76が旋回内側となる後輪のサイドクラッチ15Lあるいは15Rの操作レバー44Lあるいは44Rをクラッチ切り方向に接当操作し、三輪駆動での小回り旋回が行われる。
【0084】
また、図17(ロ)に示すように、操向用ペダル50が踏み込み操作されていない状態では、操作部76が倒伏されているので、ピットマンアーム31が直進位置から左方あるいは右方に設定角度以上に大きく操向されて中間アーム75が回動操作されても、倒伏している操作部76は操作レバー44Lあるいは44Rに接当することがなく、左右のサイドクラッチ15L,15Rはそれぞれ「入り」状態に維持され、四輪駆動での旋回が行われる。
【0085】
そして、この四輪駆動での旋回中に操向用ペダル50を踏み込み操作すると、レリーズワイヤ77が引き操作されることで倒伏していた操作部76が強制的に起立され、起立回動する操作部76によって旋回内側となる後輪のサイドクラッチの操作レバー44Lあるいは44Rがクラッチ切り方向に接当操作され、三輪駆動での小回り旋回が行われる。また、この三輪駆動での小回り旋回中に操向用ペダル50の踏み込みを解除すると、切られていたサイドクラッチ15Lあるいは15Rが入れられ、再び四輪駆動での旋回に復帰する。
【0086】
〔別実施形態3〕
上記主実施形態および別実施形態1,2では、自動操向機構Aの機能を解除する解除用操作具と、自動操向機能が解除された状態で旋回内側となる後輪のサイドクラッチを切り操作する操向用操作具とが操向用ペダル50で共用されているが、解除用操作具と操向用操作具を別個に設けて実施することもできる。例えば、図18に示すように、ピットマンアーム31と左右サイドクラッチ15L,15Rの操作レバー44L,44Rとがレリーズワイヤ81,82でそれぞれ連動連結され、ピットマンアーム31が直進位置から左または右に設定角度以上に操作されると、旋回内側となるサイドクラッチ15Lあるいは15Rが自動的に切られる自動操向機構Aが構成されている。レリーズワイヤ81,82のアウター前端は、支点d周りに前後に切換え揺動可能な解除用レバー(解除用操作具)83に支持されており、解除用レバー83が後方の「自動」位置に操作されてアウター前端が後方に移動されていると、インナーの緩みがない状態がもたらされ、この状態で自動操向機構Aが機能する。
【0087】
また、解除用レバー83が前方の「解除」位置に揺動されてアウター前端が前方に移動されると、インナーに緩み融通がもたらされ、この状態はピットマンアーム31が直進位置から左または右に設定角度以上に操作されても旋回内側となるサイドクラッチ15Lあるいは15Rが自動的に切られることはない。
【0088】
また、レリーズワイヤ81,82のアウター後端が支点e,f周りに前後揺動可能な支持アーム84,85に支持されるとともに、この支持アーム84,85と、足元に配備された操向用操作具としての操向用ペダル50とがレリーズワイヤ86,87で連動連結されている。また、このレリーズワイヤ86,87のアウター前端が前記解除用レバー83の下方延出端部に支持されている。
【0089】
そして、解除用レバー83が「自動」位置に操作されている状態では、レリーズワイヤ86,87のインナーに緩みが与えられており、操向用ペダル50を踏込んでも支持アーム84,85は操作されることはない。
【0090】
また、解除用レバー83が「解除」位置に操作されていると、レリーズワイヤ86,87のアウター前端が後方に変位することでインナーの緩みが吸収され、この状態で操向用ペダル50を踏込むと、両支持アーム84,85が前方に揺動される。この場合、ピットマンアーム31が直進位置から左または右に設定角度以上に操作されていないと、解除用レバー83によってレリーズワイヤ81,82のインナーには緩みが与えられているので、支持アーム84,85が前方に揺動されてもその融通の一部が吸収されるだけとなり、操作レバー44L,44Rがクラッチ切り位置に操作されることはなく、四輪駆動での走行が行われる。
【0091】
そして、解除用レバー83が「解除」位置に操作されている状態でピットマンアーム31が、例えば直進位置から左に設定角度以上に操作されると、左側のサイドクラッチ44Lに対応したレリーズワイヤ81が前方に大きく引かれるために解除用レバー83によって与えられていたレリーズワイヤ81のインナーの融通が吸収され、この状態で操向用ペダル50を踏込んで支持アーム84,85を前方に揺動させると、レリーズワイヤ81のみのインナーが更に前方に引かれ、左側のサイドクラッチ44Lだけが切り操作され、三輪駆動による小回り旋回状態がもたらされる。また、この三輪駆動での小回り旋回中に操向用ペダル50の踏込みを解除すると、支持アーム84,85が後方に復帰揺動してレリーズワイヤ81のインナーにも再び融通が与えられ、左側のサイドクラッチ44Lが入れられて四輪駆動での旋回に戻る。
【0092】
〔別実施形態4〕
自動操向機構Aの解除用操作具と操向用操作具を別個に設ける場合、後輪のサイドクラッチを切り操作する操向用操作具を左右一対設け、使い分けによってサイドクラッチを選択切り操作するように構成することも可能である。例えば、上記した別実施形態3において、支持アーム84,85にワイヤ連係した左右一対の操向用ペダル50を備え、解除用レバー83が「解除」位置に操作されている状態で、機体旋回方向に応じて左右の操向用ペダル50を踏み分けて旋回内側のサイドクラッチを選択切り操作するように構成することも可能である。
【0093】
〔別実施形態5〕
前輪が設定角度以上に大きく操向されている場合にのみサイドクラッチを切り操作できるように構成することも可能であり、その構造例が図19に示されている。この例では、左右一対の操向用ペダル50L,50Rと左右サイドクラッチ15L,15Rの操作レバー44L,44Rとがレリーズワイヤ91,92でそれぞれ連動連結されるとともに、レリーズワイヤ91,92のアウター後端を支持した支持アーム93,94がピットマンアーム31に一対のロッド95,96を介して連動連結されている。そして、操向用ペダル50L,50Rが踏込まれていない状態ではレリーズワイヤ91,92のインナーに緩み融通が与えられるとともに、ピットマンアーム31が直進状態から左または右に設定角度以上に操向されると、これに伴って揺動する支持アーム93,94によって旋回内側に相当するサイドクラッチに対応するレリーズワイヤ91,92のアウター後端が前方に変位されるようになっている。
【0094】
この構成によると、ピットマンアーム31が直進状態から左または右に設定角度以上に操向されていない状態では、レリーズワイヤ91,92のインナーに緩み融通が与えられているので、操向用ペダル50L,50Rを踏込んでもサイドクラッチ15L,15Rが切り操作されることはなく、四輪駆動での走行が行われる。そして、ピットマンアーム31が直進状態から左または右に設定角度以上に大きく操向されている状態では、旋回する側の一方の操向用ペダルを踏込むことで旋回内側のサイドクラッチが切り操作され、三輪駆動での小回り旋回が行われる。
【0095】
〔別実施形態6〕
図20に、上記別実施形態5の変形例が示されている。この例では、単一の操向用ペダル50と左右サイドクラッチ15L,15Rの操作レバー44L,44Rとがレリーズワイヤ91,92でそれぞれ連動連結されるとともに、レリーズワイヤ91,92のアウター後端を支持した支持アームがピットマンアーム31に一対のロッドを介して連動連結されており、ピットマンアーム31が直進状態から左または右に設定角度以上に大きく操向されている状態でのみ、操向用ペダル50の踏込みによって旋回内側のサイドクラッだけがチが切り操作され、ピットマンアーム31が直進状態から左または右に設定角度以上に大きく操向されていない状態では、ペダル踏込みによってサイドクラッチを切ることができないものである。
【0096】
〔その他の実施形態〕
(1)上記した各実施形態では、左右の後輪2L,2Rに推進能力に差をもたらして機体旋回力を発揮させるために、左右の後輪2L,2Rにサイドクラッチを装備した場合を例示したが、左右の後輪2L,2Rにサイドクラッチ・ブレーキをそれぞれ備え、旋回内側となる後輪への動力伝達を断って制動をかける形態で実施することもできる。
【0097】
(2)また、左右の後輪2L,2Rに推進能力に差をもたらして機体旋回力を発揮させる他の手段としては、差動装置を介して左右の後輪2L,2Rを駆動するとともに、左右の後輪2L,2Rにサイドブレーキをそれぞれ備え、旋回内側となる後輪に制動をかける形態で実施することもできる。この場合サイドブレーキをデューティ制御によって間欠的に作動させて、旋回内側の後輪に半制動をかけるように制御することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の側面図
【図2】乗用田植機の平面図
【図3】走行系の伝動構造を示す概略図
【図4】操向構造を示す概略平面図
【図5】自動操向機構を示す側面図
【図6】直進状態における自動操向機構の要部を示す側面図
【図7】直進状態における自動操向機構の要部を示す平面図
【図8】自動操向機構の要部を示す横断平面図
【図9】自動操向モードでの要部を示す側面図
【図10】人為操向モードでの要部を示す側面図
【図11】停止用ペダルを示す側面図
【図12】別実施形態1の自動操向モードでの概略図
【図13】別実施形態1の人為操向モードでの概略図
【図14】別実施形態1の人為操向モードでの作動を示す要部平面図
【図15】別実施形態2の自動操向モードでの概略図
【図16】別実施形態2の要部の斜視図
【図17】別実施形態2の要部の側面図
【図18】別実施形態3の自動操向モードでの概略図
【図19】別実施形態5の概略図
【図20】別実施形態6の概略図
【符号の説明】
1L,1R       前輪
2L,2R       後輪
34          中間部材(第1中間アーム)
44L、44R     操作部材(操作レバー)
46          中間部材(第2中間アーム)
50          操向用操作具,解除用操作具(操向用ペダル)
53,54       作動部材(支持ピン)
55,56       レリーズワイヤ
83          解除用操作具(解除用レバー)
A           自動操向機構

Claims (9)

  1. 操向可能な前輪を備えるとともに、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させるよう構成した乗用農作業機の操向構造であって、
    前輪を直進姿勢から設定角度以上に操向させる作動に連動して、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪に推進能力の差による機体旋回力を発揮させる自動操向機構と、前記自動操向機構の自動操向機能を任意に解除可能な解除用操作具と、自動操向機能が解除された状態で一方の後輪の推進能力を抑制するための操向用操作具を備え、
    自動操向機能が解除されるとともに前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向操作された状態でのみ前記操向用操作具を操作することで旋回内側の後輪の推進能力が抑制され、前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向操作されていない状態では操向用操作具が機能しないように構成してあることを特徴とする乗用農作業機の操向構造。
  2. 操向可能な前輪を備えるとともに、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させるよう構成した乗用農作業機の操向構造であって、、
    前輪を直進姿勢から設定角度以上に操向させる作動に連動して、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪に推進能力の差による機体旋回力を発揮させる自動操向機構と、前記自動操向機構の自動操向機能を任意に解除可能な解除用操作具と、自動操向機能が解除された状態で左右の後輪の推進能力を各別に抑制するための左右一対の操向用操作具を備え、
    自動操向機能が解除されるとともに前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向操作された状態でのみ旋回内側の後輪に対応する一方の操向用操作具を操作することで旋回内側の後輪の推進能力が抑制され、前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向操作されていない状態では操向用操作具が機能しないように構成してあることを特徴とする乗用農作業機の操向構造。
  3. 操向可能な前輪を備えるとともに、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させるよう構成した乗用農作業機の操向構造であって、
    前輪を直進姿勢から設定角度以上に操向させる作動に連動して、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪に推進能力の差による機体旋回力を発揮させる自動操向機構と、自動操向機構による自動操向機能を任意に解除可能な解除用操作具と、自動操向機能が解除された状態で後輪の推進能力を抑制するための単一の操向用操作具を備え、
    自動操向機能が解除されるとともに前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向操作された状態で前記操向用操作具が操作されることで、旋回内側の後輪のみの推進能力が抑制され、前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向操作されていない状態では操向用操作具が機能しないように構成してあることを特徴とする乗用農作業機の操向構造。
  4. 前記解除用操作具と前記操向用操作具とを共用の操作具で構してある請求項3記載の乗用農作業機の操向構造。
  5. 解除用操作具と操向用操作具とを共用した前記操作具を、自動操向機構の自動操向機能が解除される側に付勢するとともに、動操向機構の自動操向機能が発揮される操作位置に前記操作具を固定可能に構成してある請求項4記載の乗用農作業機の操向構造。
  6. 操向可能な前輪を備えるとともに、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させるよう構成した乗用農作業機の操向構造であって、
    前輪を直進姿勢から設定角度以上に操向させる作動に連動して、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪に推進能力の差による機体旋回力を発揮させる自動操向機構を備え、自動操向機構は、前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向され、かつ、別途備えた操向用操作具が操作されたことに連動して、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制する機能を発揮するよう構成してあることを特徴とする乗用農作業機の操向構造。
  7. 操向可能な前輪を備えるとともに、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させるよう構成した乗用農作業機の操向構造であって、
    前輪の操向作動に連動して正逆に作動する中間部材に、前記操向用操作具に一対のレリーズワイヤを介して連係された一対の作動部材を所定の融通をもって装備するとともに、左右の後輪の推進能力を抑制する一対の操作部材と前記レリーズワイヤのインナ端とを融通をもって連係し、
    操向用操作具が操作されていない状態では、前記中間部材の作動にかかわらずワイヤ融通によって前記操作部材への操作力伝達が阻止され、操向用操作具が操作されている状態では、前記中間部材の作動に連動して旋回内側となる後輪の操作部材が、融通がなくなったレリーズワイヤの張力によって操作されるように構成してあることを特徴とする乗用農作業機の操向構造。
    乗用農作業機の操向構造
  8. 操向可能な前輪を備えるとともに、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させるよう構成した乗用農作業機の操向構造であって、
    後輪の推進能力を抑制するための左右一対の操向用操作具を備え、前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向操作された状態でのみ旋回内側の後輪に対応する前記操向用操作具のみが機能するよう構成してあることを特徴とする乗用農作業機の操向構造。
  9. 操向可能な前輪を備えるとともに、旋回内側となる後輪の推進能力を抑制して左右後輪の推進能力の差による機体旋回力を発揮させるよう構成した乗用農作業機の操向構造であって、
    後輪の推進能力を抑制するための単一の操向用操作具を備え、前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向操作された状態で前記操向用操作具が操作されることで、旋回内側の後輪のみの推進能力が抑制されるよう構成してあることを特徴とする乗用農作業機の操向構造。
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