JP5038338B2 - 歩行型管理機 - Google Patents

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Description

本発明は、上方に原動部を配置し、減速機構としてウォームギアを使用した歩行型管理機に関する。
従来、例えば特許文献1のごとく、エンジンからの動力を伝達する駆動軸に設けたウォームと、ウォームに咬合しつつ、耕耘軸に直結されたウォームホイールとからなる減速機構を備えた歩行型管理機があった。この技術によると、減速率が高いウォームギアによって、少ない部品点数でエンジンからの動力による回転を減速させて、耕耘軸に伝達することができるとされていた。
特許第3907330号
通常、ウォームギアは減速比が大きいが故に、ウォームホイールの側からウォームの側への回転は伝えにくい。即ち、いわゆるセルフロック機能を有する。特許文献1において、旋回時や非作業時に歩行型管理機を手押しするためには、クラッチを操作してウォームホイールと耕耘軸との間の動力伝達を遮断すれば良い。しかし、クラッチ操作を行わないで手押しする場合には、かなり大きな力で歩行型管理機を押す必要がある。この場合は、ウォームホイールの歯に過度の摩擦力等が作用するため、高負荷に耐え得る素材でウォームホイールを形成しなければならず、製造コストが増大する虞がある。
進み角を大きく設定しつつウォームの軸径を小さくすると、セルフロック機能を抑えることができるものの、捻れに対するウォームの強度が低下して、ウォームが破損する可能性がある。
また、耕耘作業時には耕耘軸側からウォームホールに駆動抵抗が掛かる。この場合、ウォームギアの減速比が大きいため、低回転高トルクの力がウォームホイールに作用する。したがって、耕耘作業時の高負荷に耐え得る高価な素材でウォームホイールを製作する必要があった。
本発明は上記実情に鑑み、コンパクト且つ簡易な構造によって、特別な操作をすることなく手押しが可能である歩行型管理機を提供することを目的としている。
本発明に係る歩行型管理機の第1特徴構成は、原動部の下部に配置され、前記原動部からの動力によって回転駆動されるウォームと、前記ウォームと咬合するウォームホイールと、前記ウォームホイールに直結され、前記ウォームホイールと同一の回転軸芯で回転する第一ギアと、前記第一ギアよりも大径であって、前記第一ギアと咬合すると共に、車軸に直結され、前記車軸と同一の回転軸芯で回転する第二ギアとを備えた点にある。
本構成のごとく、ウォームと、ウォームホイールと、第一ギアと、第二ギアとを備えると、ウォームとウォームホイールとの間のみならず、第一ギアと第二ギアとの間でも原動部からの動力は減速する。このため、ウォームギアの減速比を下げても、その減速比の低下分を第一ギアと第二ギアとの間での減速によって補完することができる。即ち、ウォームギアの進み角を大きくしてセルフロック機能が働かないよう構成し、車軸の側からの回転を可能としても、必要な減速比を維持することができる。よって、簡易且つコンパクトな構造で、特別な操作をすることなく手押しが可能である歩行型管理機を実現することができる。
また、このように構成すると、耕耘作業時の駆動抵抗に基づく負荷の一部が第一ギアと第二ギアとの間で負担される。よって、原動部からの動力をウォームギアのみで減速する場合と比べると、ウォームホイールに掛かる負荷が低減され、耐高負荷な高価な素材でウォームホイールを製作する必要がない。
本発明に係る歩行型管理機の第2特徴構成は、進行方向に対して側方から観て、前記ウォームの回転軸芯と前記ウォームホイールの前記回転軸芯との間に前記車軸の前記回転軸芯が配置された点にある。
ウォームの回転軸芯とウォームホイールの回転軸芯とは、ウォームの半径とウォームホイールの半径とを足し合せた分だけ離間している。本構成のように、進行方向に対して側方から観て、ウォームの回転軸芯とウォームホイールの回転軸芯との間に車軸の回転軸芯を配置すると、ウォームとウォームホイールとの離間スペースに第二ギアを効率良く納めることができる。したがって、手押しできるように構成しても、車軸周りが進行方向にコンパクトである歩行型管理機とすることができる。
本発明に係る歩行型管理機の第3特徴構成は、前記ウォームホイールよりも前記進行方向の前方側に前記ウォームが配置された点にある。
本構成のように、ウォームをウォームホイールよりも進行方向の前方に配置すると、必然的に原動部も前方に配置される。よって、ウォームをウォームホイールよりも進行方向の後方に配置する場合と比べて、機体の重心は機体前方に位置する。歩行型管理機は操縦ハンドルが機体後方に延びているので、車軸を支点とした機体の前後バランスが良くなり、歩行型管理機の操縦性が向上する。
本発明に係る歩行型管理機の全体を示す側面図である。 本発明の減速機構を示す縦断側面図である。 本発明の減速機構を示す図で、図2のIII−IIIの横断平面図である。 第一別実施形態の減速機構周辺を示す縦断側面図である。 第一別実施形態の減速機構周辺を示す図で、図4のV−Vの横断平面図である。
以下、本発明に係る実施形態として、走行用の推進軸と作業用のPTO軸とを兼用してある歩行型管理機1を図面に基づいて説明する。
(全体構成)
歩行型管理機1は、図1に示すごとく、原動部としてのエンジン4と、クラッチ機構2と、減速機構3と、推進軸及びPTO軸を兼用している車軸としての耕耘軸5とを備えている。エンジン4は、伝動ケース10の上に搭載されると共に、エンジンカバー11で覆われている。クラッチ機構2は伝動ケース10の上部に収容され、減速機構3は伝動ケース10の中央部から下部にかけて収容されている。耕耘軸5は伝動ケース10の下部に架設されている。
エンジン4の動力は、クラッチ機構2と減速機構3とを介して耕耘軸5に伝達される。耕耘軸5には耕耘爪52からなる耕耘装置51が取り付けられており、エンジン4の動力により耕耘装置51が回転駆動すると、歩行型管理機1は進行方向Aの方向に前進しつつ耕耘作業を行う。伝動ケース10の後部に操縦ハンドル12が取り付けられており、使用者は操縦ハンドル12のグリップ13を握って歩行型管理機1を後方から操縦する。グリップ13の付近には図示しないスロットルレバーが備えられており、エンジン4の回転速度を操作できる。伝動ケース10の上部に取り付けられたヒッチ部材15に抵抗棒16が取り付けられており、抵抗棒16が圃場面から受ける抵抗によって、耕耘装置51が圃場面に確実に噛み込み、適切な耕耘作業が可能となる。
(クラッチ機構)
クラッチ機構2は、図2に示すごとく、上下方向に入出力する姿勢で伝動ケース10に配置され、エンジン4から下方向に延出された出力軸41に連動連結されている。エンジン4からの回転は、出力軸41を介してクラッチ機構2に入力される。クラッチ機構2の下部から伝動軸31が延出されており、伝動軸31は入力された回転を減速機構3へ伝達する。伝動軸31は、ベアリング36を介してその上下部が伝動ケース10に支持され、鉛直な回転軸芯L1の回りに回転可能である。グリップ13の付近にはクラッチレバー14が備えられており、クラッチレバー14を握り操作していないとき、出力軸41と伝動軸31とは接続されず、入力された回転は減速機構3へ伝達されない。
クラッチ機構2は、エンジン4の回転速度が設定速度、例えば、アイドリング回転速度まで下がると自動的に切状態となる。また、エンジン4の回転速度が設定速度より高くなると自動的に入状態となる。クラッチ機構2が切状態のとき、出力軸41からの回転は減速機構3へ伝達されない。クラッチ機構2が入状態のとき、出力軸41からの回転は減速機構3へ伝達される。このように、クラッチ機構2は、エンジン4の回転速度に基づいて出力軸41と伝動軸31とを自動的に接続状態としたり、遮断状態としたりするものである。クラッチ機構2は周知の技術であるため、詳細については説明しない。
(減速機構)
減速機構3は、図2及び図3に示すごとく、ウォーム32a及びウォームホイール32bからなるウォームギア32と、第一ギアとしてのピニオンギア33と、第二ギアとしての平ギア34とを備えている。
ウォーム32aは、図2に示すごとく、伝動軸31の下端部に直結されると共に、ベアリング36を介してその上下部が伝動ケース10に支持され、伝動軸31と同一の回転軸芯L1の回りに伝動軸31と一体回転可能である。ウォームホイール32bは、図3に示すごとく、鉛直且つ進行方向Aに平行な姿勢でウォーム32aの後方に配置され、ウォーム32aと咬合している。ウォームホイール32bの回転軸であるシャフト35の両端部は、ベアリング37を介して伝動ケース10に支持され、ウォームホイール32bは水平な回転軸芯L2の回りに回転可能である。また、シャフト35の高さ方向の位置がウォーム32aの延在範囲内に位置するように、シャフト35を配置してある。伝動軸31から伝達された回転はウォームギア32を介して減速されるが、ウォーム32aの進み角はウォームギア32のセルフロック機能が働かない程度に通常よりも大きく設定してある。ウォームホイール32bとシャフト35とは一体形成してあっても良い。
ピニオンギア33は、図3に示すごとく、ウォームホイール32bよりも小径であり、ウォームホイール32bの一方の側面に隣接して配置されている。ピニオンギア33はウォームホイール32bと同一のシャフト35に固定されており、回転軸芯L2の回りにウォームホイール32bと一体回転する。ウォームホイール32bとピニオンギア33とは一体形成してあっても良い。
平ギア34は、図2及び図3に示すごとく、ピニオンギア33と咬合しており、ピニオンギア33の回転により回転軸芯L2と平行な回転軸芯L3の回りに回転する。平ギア34はピニオンギア33よりも大径であり、ウォームギア32からの回転はピニオンギア33及び平ギア34を介して減速される。このため、ウォームギア32の減速比を下げても、その減速比の低下分をピニオンギア33と平ギア34との間での減速によって補完することができる。即ち、ウォームギア32の進み角を大きく設定し、ウォームギア32のセルフロック機能が働かないよう構成しても、必要な減速比を維持することができる。
図3に示すごとく、平ギア34に耕耘軸5が直結されており、平ギア34が回転すると耕耘軸5も回転軸芯L3の回りに回転する。伝動ケース10の下部の両側部にボス部10aが形成されており、耕耘軸5はベアリング53を介してボス部10aに挿通支持されている。
ウォームホイール32b及び平ギア34は、図2に示すごとく、耕耘軸5がウォーム32aの下端部よりも下方に位置するように位置決めされている。また、進行方向Aの側方から観て、ウォーム32aの回転軸芯L1とウォームホイール32bの回転軸芯L2との間に回転軸芯L3が位置するように、ウォーム32aとシャフト35との間に耕耘軸5を配置してある。回転軸芯L1と回転軸芯L2とは、ウォーム32aの半径とウォームホイール32bの半径とを足し合せた分だけ離間しているため、平ギア34はウォーム32aとウォームホイール32bとの間にスペース的に効率良く納まっている。
以上の構成により、エンジン4からの回転は、ウォームギア32とピニオンギア33及び平ギア34とを介して、充分に減速されて耕耘軸5に伝達され、歩行型管理機1は適正に動作する。一方で、ウォームギア32のセルフロック機構が働かないため、耕耘軸5の側からの逆駆動によってウォームギア32は容易に逆回転可能である。よって、簡易且つコンパクトな構造によって、特別な操作を行うことなく容易に手押しができる歩行型管理機1とすることができる。
〔第一別実施形態〕
サイドクラッチ機構を備え、左右の耕耘軸への動力伝達を個別に制御できるよう構成してある本発明に係る歩行型管理機の実施形態を図面に基づいて説明する。上述の実施形態と同様の構成については説明を省略し、同じ構成の箇所には同じ符号を付すこととする。
(サイドクラッチ機構)
サイドクラッチ機構6は、図4及び図5に示すごとく、サイドクラッチレバー61、連係ワイヤ62、連係アーム63、回転軸部材64、スリーブシフター65、クラッチスリーブ67、連結部材68等を備えている。後述するように、耕耘軸5は右側の耕耘軸部材5aと左側の耕耘軸部材5bから構成されている。両耕耘軸部材5a、5bに対応して、サイドクラッチ機構6は右左二系統備えられ、両耕耘軸部材5a、5bへの動力伝達の入り切りを個別に制御できる。左右のサイドクラッチ機構6の構造は、進行方向Aにおける歩行型管理機1の不図示の機体中心に対して対称である。よって、ここでは右側のサイドクラッチレバー61に連結されているサイドクラッチ機構6について説明する。
図5に示すごとく、回転軸芯L3に沿って平ギア34の中心部に円筒形状のボス部材69を挿通固定してある。両耕耘軸部材5a、5bをボス部材69に左右側方から夫々挿入し、互いに突き合わせた状態で伝動ケース10の側壁にベアリング53を介して支持してある。両耕耘軸部材5a、5bはボス部材69に挿入される部分が拡径されており、ボス部材69の両端面と両耕耘軸部材5a、5bの拡径された部分の端面とは同一面となっている。両耕耘軸部材5a、5b及びボス部材69は、左右両側からその同一面を介してベアリング53で挟みこまれており、回転軸芯L3の方向の位置が固定されている。
また、両耕耘軸部材5a、5bの先端部に、回転軸芯L3に沿った位置決め孔54が形成してあり、両位置決め孔54に亘って位置決め孔54と略同じ径の位置決めピン55を挿入してある。このように、両耕耘軸部材5a、5bは、位置決めピン55によって径方向内側から保持されていると共に、ベアリング53によって径方向外側から保持されており、互いにガタつくことなく確実に回転軸芯L3の回りに回転することができる。
サイドクラッチレバー61は、図5に示すごとく、グリップ13の付近に備えられており、使用者はグリップ13から手を離すことなくサイドクラッチレバー61を操作できる。サイドクラッチレバー61を握り操作したり、離し操作したりすることで、サイドクラッチ機構6を操作する。
回転軸部材64は、図4、図5に示すごとく、伝動ケース10の後部に上下向きの姿勢で備えられている。回転軸部材64の上下部は伝動ケース10に軸支されており、回転軸部材64は鉛直方向の回転軸芯L4の回りに回転自在である。回転軸部材64の上端が伝動ケース10の外側へ一部露出されており、その露出した部分に板状の連係アーム63が回転軸部材64に直交する姿勢、即ち耕耘軸部材5aに平行な姿勢でボルト72で固定されている。
二枚の板状のスリーブシフター65が、耕耘軸部材5aを上下から挟むがごとく、回転軸部材64に直交する姿勢、即ち耕耘軸部材5aに平行な姿勢且つ連係アーム63に平行な姿勢で回転軸部材64の下端付近に備えられている。二枚のスリーブシフター65は、円筒形状の中間部材66を介して、平面視において同じ姿勢で結合されている。スリーブシフター65及び中間部材66は回転軸部材64に外挿され、ビス等によって回転軸部材64に固定されている。
サイドクラッチレバー61と連係アーム63とは連係ワイヤ62によって操作連係されている。上述の構成であると、連係アーム63、回転軸部材64、及び両スリーブシフター65は回転軸芯L4の回りに一体回転するため、サイドクラッチレバー61を操作すれば連係アーム63が回転し、同時に、回転軸部材64を介して両スリーブシフター65も一体回転する。本実施形態においては、図5に単線矢印で示すごとく、サイドクラッチレバー61の握り操作により、連係ワイヤ62に引っ張られて連係アーム63が平面視で時計回りに回転し、回転軸部材64及びスリーブシフター65も時計回りに回転する。
クラッチスリーブ67は環状形状であり、図4、図5に示すごとく、ボス部材69に対して外嵌され、ボス部材69の外周部を回転軸芯L3の方向にスライド移動自在である。クラッチスリーブ67は、径方向外側に延出したフランジ部67aと、内周面を回転軸芯L3の内側に近付くにしたがい凹状に拡径したカム面67bと、ボス部材69の外周部に接する摺動面67cとを備えている。
クラッチスリーブ67は、スプリング70によって、平面視で回転軸芯L3の方向の内側方向、即ち図5において左方向へ付勢されている。左側のサイドクラッチ機構6においては、クラッチスリーブ67は、右方向に付勢されている。
図5に示すごとく、フランジ部67aに回転軸芯L3の方向の内側からスリーブシフター65の先端部が当接しており、サイドクラッチレバー61の握り操作によってスリーブシフター65が時計回りに回転すると、クラッチスリーブ67はスプリング70の付勢力に抵抗しつつ、単線矢印の右方向にスライド移動する。上述したように、クラッチスリーブ67の上下部に二枚のスリーブシフター65が平行に配置されているため、フランジ部67aの上下部には均等に当接力が作用する。このため、クラッチスリーブ67は、ガタつくことなく円滑にスライド移動することができる。サイドクラッチレバー61を離し操作すると、クラッチシフター、連係アーム63、及びサイドクラッチレバー61は、スプリング70の付勢力によって握り操作する前の姿勢に復帰する。
ボス部材69の外周面に、図5に示すごとく、連結部材68を設置する貫通孔69aを回転軸芯L3の円周方向に沿って複数箇所形成してある。貫通孔69aは等しい角度間隔をもって備えられている。また、耕耘軸部材5aの外周面に、回転軸芯L3に沿って延在する係合溝56が貫通孔69aと同じ角度間隔で形成されている。
連結部材68は球状形状であり、その径は貫通孔69aの径より若干小さく設定してある。係合溝56の溝幅は貫通孔69aの径より大きく設定してある。カム面67bの最も広がった部分の内径とボス部材69の内径との差よりも、連結部材68の径が若干小さくなるよう各部を設定してある。よって、連結部材68がカム面67bと貫通孔69aとの間に収まったとき、回転軸部材5aとボス部材69とは相対回転自在となる。
さらに、ボス部材69の貫通孔69aが形成された部分の厚みと、耕耘軸部材5aの係合溝56の深さとの和よりも、連結部材68の径が若干小さくなるよう各部を設定してある。よって、連結部材68が貫通孔69aと係合溝56との間に収まったとき、回転軸部材5aとボス部材69とは相対回転不能となる。
ただし、連結部材68は常に貫通孔69aの中に収まっており、貫通孔69aから径方向外側にも内側にも外れない。
サイドクラッチレバー61を離し操作すると、クラッチスリーブ67がスプリング70の不勢力によって左方向へスライド移動しようとする。貫通孔69aと係合溝56との回転軸芯L3の周りの位置が一致したとき、連結部材68は摺動面67cによって係合溝56に押し込まれる。連結部材68は貫通孔69aと係合溝56との間に収まり、連結部材68は係合溝56に係合する。即ち、ボス部材69と耕耘軸部材5aとは連結部材68を介して連結される。よって、平ギア34の回転に基づくボス部材69の回転は耕耘軸部材5aに伝達され、ボス部材69と耕耘軸部材5aとは一体回動する。これが、平ギア34と耕耘軸部材5aとが接続状態となる「クラッチ入り状態」である。
また、サイドクラッチレバー61を握り操作すると、クラッチスリーブ67はスプリング70の付勢力に抵抗しつつ、右方向にスライド移動する。カム面67bの位置が貫通孔69aの位置と一致したとき、連結部材68は貫通孔69aを介してボス部材69の径方向内外に出入り自在となる。このとき、耕耘軸部材5aの回転による遠心力により、連結部材68は径方向外側に押し出される。連結部材68はカム面67bと貫通孔69aとの間に収まり、ボス部材69の係合溝56への係合は解除される。よって、平ギア34の回転に基づくボス部材69の回転は耕耘軸部材5aに伝達されない。これが、平ギア34と耕耘軸部材5aとが遮断状態となる「クラッチ切り状態」である。
ストッパー71がボス部材69の外周部に備えられており、カム面67bが貫通孔69aに一致する位置と、摺動面67cが貫通孔69aに一致する位置との間に、クラッチスリーブ67のスライド移動範囲を規制している。サイドクラッチレバー61が離し操作されているとき、クラッチスリーブ67は、スプリング70の付勢力によって内側のストッパー71に当接している。
以上の構成により、運転時において、サイドクラッチ機構6は通常は「クラッチ入り状態」となり、サイドクラッチレバー61を握り操作すると「クラッチ切り状態」となる。
サイドクラッチ機構6を備えていると、小回りが利く旋回運転が可能であるのは当然のこと、左右のサイドクラッチ機構6を同時に「クラッチ切り状態」とすれば、手押しすることは可能である。しかし、手押しする距離が長い場合、長時間サイドクラッチレバー61を握った状態を維持しなければならず、使用者への負担が大きい。したがって、サイドクラッチ機構6を備えた歩行型管理機1に本発明を適用すると、何ら特別な操作を行うことなく手押しすることができ、操作性の向上を図ることが出来る。
ただし、サイドクラッチ機構6は、本実施形態に示すごとき構成に限定されるものではなく、他の構成であっても何ら支障はない。また、クラッチ機構6は握り操作すると「クラッチ入り状態」となるよう構成してあっても良い。
〔第二別実施形態〕
上述の実施形態においては、走行用の推進軸と作業用のPTO軸とを兼用している歩行型管理機を示したが、推進軸とPTO軸とを別途に設けていても良い。即ち、走行用の車輪を推進軸に備え、耕耘装置をPTO軸に備え、推進軸の後方にPTO軸を配置し、動力を推進軸とPTO軸とに分岐してあっても良い。この場合、本発明の減速機構は動力分岐前の経路に備えられても、動力分岐後の推進軸とPTO軸との夫々に備えられても良い。動力分岐は公知の技術であるため、ここでは説明しない。
本発明は、原動部の下部に配置され、原動部からの動力によって回転駆動されるウォームギアを備えた歩行型管理機に利用することができる。
1 歩行型管理機
4 エンジン(原動部)
5 耕耘軸(車軸)
32a ウォーム
32b ウォームホイール
33 ピニオンギア(第一ギア)
34 平ギア(第二ギア)
L1 回転軸芯
L2 回転軸芯
L3 回転軸芯
A 進行方向

Claims (3)

  1. 原動部の下部に配置され、前記原動部からの動力によって回転駆動されるウォームと、
    前記ウォームと咬合するウォームホイールと、
    前記ウォームホイールに直結され、前記ウォームホイールと同一の回転軸芯で回転する第一ギアと、
    前記第一ギアよりも大径であって、前記第一ギアと咬合すると共に、車軸に直結され、前記車軸と同一の回転軸芯で回転する第二ギアとを備えた歩行型管理機。
  2. 進行方向に対して側方から観て、前記ウォームの回転軸芯と前記ウォームホイールの前記回転軸芯との間に前記車軸の前記回転軸芯が配置された請求項1に記載の歩行型管理機。
  3. 前記ウォームホイールよりも前記進行方向の前方側に前記ウォームが配置された請求項2に記載の歩行型管理機。
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