JP2003235302A - 管理機 - Google Patents

管理機

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JP2003235302A
JP2003235302A JP2002045234A JP2002045234A JP2003235302A JP 2003235302 A JP2003235302 A JP 2003235302A JP 2002045234 A JP2002045234 A JP 2002045234A JP 2002045234 A JP2002045234 A JP 2002045234A JP 2003235302 A JP2003235302 A JP 2003235302A
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JP
Japan
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worm
transmission case
shaft
bearing
wheel
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Application number
JP2002045234A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Miyahara
一嘉 宮原
Hideaki Kobayashi
秀明 小林
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE60324491T priority patent/DE60324491D1/de
Priority to US10/367,137 priority patent/US6708774B2/en
Priority to CNU032035667U priority patent/CN2698035Y/zh
Priority to CNB031036694A priority patent/CN1223259C/zh
Priority to KR1020030010873A priority patent/KR100933555B1/ko
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウォーム、ホイール及び軸部を少ない部品で
組付け性良く、伝動ケースに抜け止めして取付けるこ
と。 【解決手段】 管理機10は、耕耘爪を取付ける耕耘軸
71にホイール34を取付け、このホイールにウォーム
33を噛み合わせ、このウォームの一端から軸部35を
延し、この軸部をエンジン11に連結し、ホイール、ウ
ォーム及び軸部を伝動ケース40に一括収納したに耕耘
機である。伝動ケースに、ウォーム並びにホイールを伝
動ケース内へ挿入するための1個の開口43を開け、こ
の開口をリッド60で塞ぎ、このリッドでウォームの抜
け止め部材を兼ねさせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管理機の改良技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】管理機は、耕耘軸に備えた耕耘爪の回転
により耕耘し、更に耕耘爪にて走行する耕耘機であり、
フロントタイン式管理機と言われている。このような管
理機は、手軽で小回りが利くことから広く普及してお
り、例えば、次の図9に示すものが知られている。
【0003】図9は従来の管理機の概要図であり、この
従来の管理機100は、回転方向が一方のみのエンジン
101の出力軸102を下方へ延ばし、この出力軸10
2に遠心クラッチ103を介して伝動軸104を連結
し、この伝動軸104にウォームギヤ機構105を介し
て水平な耕耘軸106を連結し、この耕耘軸106に耕
耘爪107を取付けたというものである。
【0004】伝動軸104の上端は、遠心クラッチ10
3におけるアウタカップ108のハブ109にスプライ
ン結合にて取付ける。ウォームギヤ機構105は、伝動
軸104に設けたウォーム111(駆動ギヤ)と耕耘軸
106に設けたホイール112(従動ギヤ)とからな
る。遠心クラッチ103、伝動軸104及びウォームギ
ヤ機構105は伝動ケース113に一括収納されたもの
である。
【0005】伝動ケース113は、アウタカップ108
のハブ109を第1の転がり軸受114を介して、軸方
向への移動を防止して支承する。具体的には、ハブ10
9に第1の転がり軸受114の内輪を止め輪115で軸
方向移動不能に取付けるとともに、第1の転がり軸受1
14の外輪を止め板116並びに止めねじ117で軸方
向移動不能に取付ける。
【0006】さらに伝動ケース113は、伝動軸104
を第2の転がり軸受118及び第3の転がり軸受119
を介して、軸方向への移動を防止して支承する。具体的
には、伝動軸104とウォーム111との間の段差、伝
動ケース113内の段差及び止め輪125によって、第
2・第3の転がり軸受118,119を軸方向移動不能
に取付ける。
【0007】このような伝動ケース113は、伝動軸1
04並びにウォーム111を伝動ケース113内へ挿入
するための第1の開口121を下端に開けるとともに、
ホイール112を伝動ケース113内へ挿入するための
第2の開口122を側端に開けたものである。
【0008】第1の開口121から、伝動軸104並び
にウォーム111を挿入して組付けた後に、第1の開口
121を第1のリッド123で塞ぐ。第2の開口122
からホイール112を挿入して組付けた後に、第2の開
口122を第2のリッド124で塞ぐ。
【0009】ところで、耕耘軸106並びにホイール1
12の回転方向は、正転方向R10(図反時計回り方
向)だけである。従って、ホイール112からウォーム
111を介して、伝動軸104に遠心クラッチ103側
へ向うスラスト反力Fsが作用する。このスラスト反力
Fsを、第2の転がり軸受118を介して伝動ケース1
13で受ける。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の管理機100は、伝動ケース113に互いに異なる向
きの第1の開口121及び第2の開口122を設けたの
で、これら第1・第2の開口121,122を塞ぐ2つ
のリッド123,124が必要である。部品数が多く、
組付け性が劣り、組立工数が増す。さらには、ウォーム
111並びにホイール112を伝動ケース113内に二
方向から組付けるので、組付け性が劣る。また、止め輪
125によってウォーム111の抜け止めをするので、
さらに部品数が増す。
【0011】そこで本発明の目的は、回転方向が一方の
みのエンジンに軸部を介してウォームを連結し、ウォー
ム、ホイール及び軸部を伝動ケースに一括収納した管理
機において、ウォーム、ホイール及び軸部を少ない部品
で組付け性良く、伝動ケースに抜け止めして取付けるこ
とができる技術を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、耕耘爪を取付ける耕耘軸にホイールを取
付け、このホイールにウォームを噛み合わせ、このウォ
ームの一端から軸部を延し、この軸部をエンジンに連結
し、ホイール、ウォーム及び軸部を伝動ケースに一括収
納した管理機において、伝動ケースに、ウォーム並びに
ホイールを伝動ケース内へ挿入するための1個の開口を
開け、この開口をリッドで塞ぎ、このリッドでウォーム
の抜け止め部材を兼ねさせたことを特徴とする。
【0013】伝動ケースに、ウォーム並びにホイールを
伝動ケース内へ挿入するための1個の開口を開け、この
開口をリッドで塞いだので、開口を塞ぐリッドが1つだ
けですむ。リッドの数量を削減できるので、部品数を削
減することができる。さらには、ウォーム並びにホイー
ルを伝動ケース内に一方向から組付けるので、組付け性
が高まる。さらにまた、リッドでウォームの抜け止め部
材を兼ねさせたので、別部品からなる抜け止め部材は不
要である。部品数を削減するとともに組立性をより高め
ることができる。
【0014】請求項2は、ウォームが、軸部とは反対側
の他端から他端軸部を延し、この他端軸部を軸受を介し
て伝動ケースで支承し、リッドをプレス成形品とし、伝
動ケースの開口の周囲に止めるとともに軸受の端面を支
えるフランジを備えたことを特徴とする。
【0015】プレス成形品のリッドに、伝動ケースの開
口の周囲に止めるフランジを備え、このフランジによっ
て軸受の端面を支えるようにしたので、伝動ケースに軸
受を止める抜け止部材は不要である。このようにリッド
によって、伝動ケースに対する軸受の抜け止めを図るこ
とができる。抜け止部材が不要なので部品数を削減する
ことができるとともに、組付け性をより高めることがで
きるので、組立工数をより低減することができる。しか
も、リッドにフランジをプレスで一体に成形するだけの
簡単な構成によって、軸受の抜け止部材を兼ねることが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側
を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0017】図1は本発明に係る管理機の左側面図であ
り、この管理機10は、動力源としてのエンジン11の
動力をクラッチ20並びに伝動機構30を介して耕耘軸
71に伝達することで、この耕耘軸71に取付けた複数
の耕耘爪75・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)で耕
耘作業を行わせるとともに、耕耘爪75・・・にて走行さ
せるようにし、さらに、耕耘爪75・・・の上をフェンダ
12(土砂飛散防止カバー)で覆い、このフェンダ12
を伝動ケース40に取付けた歩行型自走式耕耘機であ
り、フロントタイン式管理機と称する。
【0018】エンジン11は、出力軸(クランク軸)を
ほぼ垂直に向け、回転方向が一方のみの原動機である。
耕耘軸71並びに耕耘爪75・・・は、耕耘爪75・・・が進
行方向前上から地面へ向うように正転方向R1へ回転
(正転)、すなわち図反時計回りに回転する。
【0019】このような管理機10は、キャリアハンド
ル13を片手で掴んで持ち運ぶことが可能な極めて小型
の管理機であり、伝動ケース40の後部から後上方へ延
びる操作ハンドル14、及び、操作ハンドル14の下部
から下方へ延びる抵抗棒15を備える。抵抗棒15は、
土中に差込んで耕耘爪75・・・による耕深量を設定する
とともに、耕耘爪75・・・の牽引力に対する抵抗力を付
加する棒である。図中、14aはグリップ、16はエン
ジンカバー、17は燃料タンク、18は車体ガード(プ
ロテクタ)である。
【0020】図2は本発明に係る管理機の正面図であ
り、伝動ケース40から耕耘軸71を機体幅方向へ水平
に延ばし、この耕耘軸71の左右両端から左右の中空軸
73,73,74,74を延し、これらの中空軸73,
73,74,74に複数の耕耘爪75・・・を設けたこと
を示す。フェンダ12の幅は、エンジン11の幅よりも
大きく、左端の耕耘爪75から右端の耕耘爪75までの
距離よりも小さい。
【0021】図3は本発明に係る伝動ケース回りの断面
図であり、上記図1に対応させて、左側方から見た伝動
ケース40回りの断面構造を示す。伝動ケース40は、
上部のエンジン11の下部にボルト結合する上部フラン
ジ41を一体に形成し、クラッチ20、伝動機構30及
び耕耘軸71を一括収納したものである。
【0022】伝動機構30は、エンジン11の下向きに
延びる出力軸(クランク軸)11aに、クラッチ20を
介して連結した機構であり、出力軸11aと同軸上に配
置するほぼ垂直な伝動軸31と、伝動軸31から水平な
耕耘軸71へ動力を伝達するウォームギヤ機構32とか
らなる。
【0023】ウォームギヤ機構32は、伝動軸31に一
体に形成した駆動ギヤとしてのウォーム33と、耕耘軸
71にスプライン結合した従動ギヤとしてのウォームホ
イール34(以下、「ホイール34」と言う。)と、か
らなるギヤ機構である。
【0024】このようにして、耕耘軸71にホイール3
4を取付け、ホイール34にウォーム33を噛み合わ
せ、このウォーム33の一端から上方へ伝動軸31の軸
部35を延し、この軸部35をクラッチ20を介してエ
ンジン11に連結し、ウォーム33、ホイール34及び
軸部35を伝動ケース40に一括収納することができ
る。さらに伝動軸31は、ウォーム33の他端(軸部3
5とは反対側の端)から下方へ延した他端軸部36を有
する。軸部35及び他端軸部36は、ウォーム33より
小径の軸である。
【0025】ここで、クラッチ20について説明する。
クラッチ20は、エンジン11の回転数が一定以上に増
加すると遠心力によって伝動軸31に回転を伝える遠心
クラッチである。このような遠心クラッチ20は、エン
ジン11の出力軸11aの下端に取付ける駆動部材21
と、駆動部材21に径方向へスイング可能に取付けた左
右一対の遠心コマ22,22と、これらの遠心コマ2
2,22同士を径内方へ弾発するばね23と、遠心コマ
22,22を収納するとともに軸部35の上端に取付け
るアウタカップ24(従動部材)と、からなる。
【0026】アウタカップ24は、軸心にハブ25を一
体に設け、このハブ25を第1の軸受51を介して伝動
ケース40に回転可能に取付けた、従動部材である。ハ
ブ25は、軸部35の上端(一端)をねじ結合するとと
もに、このねじ結合の締り方向をエンジン11の回転方
向R2に合致させたことを特徴とする。従って、ねじ結
合が緩む心配はない。
【0027】他端軸部36は、クラッチ20に対するね
じ込み量を調整する調整部36aを設けたことを特徴と
する。具体的には、調整部36aは、他端軸部36の端
面に形成したレンチ孔である。
【0028】エンジン11の回転数が一定以上に増加す
ると、遠心コマ22,22に加わる遠心力が増大し、ば
ね23の弾発力に打ち勝って摩擦板26,26をアウタ
カップ24の内周面に押し付けて、動力の伝達を行うこ
とができる。
【0029】ところで、伝動ケース40は、クラッチ2
0がウォーム33側へ移動することを防止する上記第1
の軸受51、ウォーム33がクラッチ20側へ移動する
ことを防止する第2の軸受52、及び、他端軸部36を
支持する第3の軸受(下部軸受)53を設ける。
【0030】上述のように、耕耘軸71並びにホイール
34の回転方向は、正転方向R1(図反時計回り方向)
である。従って、ホイール34を回転させるウォーム3
3、伝動軸31、クラッチ20並びにエンジン11の出
力軸11aの回転方向は正転方向R2(図時計回り方
向)である。このようにして、クラッチ20に伝動軸3
1、すなわち軸部35をねじ結合するとともに、このね
じ結合の締り方向をエンジン11の回転方向R2に合致
させることができる。
【0031】さらには、ホイール34が正転方向R1に
回転するので、ホイール34からウォーム33を介して
伝動軸31に、クラッチ20側へ向うスラスト反力Fs
が作用する。伝動軸31は、クラッチ20側へ向うスラ
スト反力Fsを受ける方向R2へのみ、回転する。第1
の軸受51は、スラスト反力Fsを受けずに、アウタカ
ップ24からラジアル荷重のみを受ける、深溝玉軸受等
の転がり軸受である。
【0032】第2の軸受52は、伝動軸31のラジアル
荷重並びに上記スラスト反力Fsを受ける、アンギュラ
玉軸受等の転がり軸受である。第2の軸受52の内輪の
下端面をウォーム33の上端面に当てるとともに、第2
の軸受52の外輪の上端面を伝動ケース40の段差部4
2に当てることで、伝動軸31並びにウォーム33がク
ラッチ20側へ移動することを防止しつつ、軸部35を
第2の軸受52にて回転可能に支承することができる。
【0033】第3の軸受53は、スラスト反力Fsを受
けずに、伝動軸31からラジアル荷重のみを受ける、深
溝玉軸受等の転がり軸受である。第3の軸受53の内輪
の上端面をウォーム33の下端面に当て、他端軸部36
を第3の軸受53にて回転可能に支承することができ
る。第1の軸受51の詳細については後述する。図中、
54はオイルシールである。
【0034】伝動ケース40は、内部に伝動軸31、ウ
ォーム33、ホイール34、第2の軸受52、第3の軸
受53及びオイルシール54を挿入して組付けるための
1個の開口43を、クラッチ20と反対側、すなわち下
端面44に開け、この開口43をリッド60で塞ぎ、リ
ッド60でウォーム33の抜け止め部材を兼ねたことを
特徴とする。
【0035】リッド60は、上記スラスト反力Fsを受
けないので、剛性が小さくてすむ。このため、リッド6
0を鋼板のプレス成形品とした。このリッド60は、伝
動ケース40の下端面44における、開口43の周囲に
ボルト61にて止めるフランジ62を備える。フランジ
62は、第3の軸受53の外輪の下端面を支えることが
できる。従って、伝動ケース40に第3の軸受53を止
める止め輪は不要である。
【0036】さらに上述のように、ウォーム33から伝
動軸31に作用するスラスト反力Fsの方向は、クラッ
チ20側(上側)である。このため、第3の軸受53は
スラスト反力Fsを受けない。従って、第3の軸受53
における外輪の下端面の全体をフランジ62で支える必
要はない。すなわち、フランジ62によって、第3の軸
受53における外輪の下端面のうち、一部を部分的に支
えるだけですむ。
【0037】このようにリッド60によって、伝動ケー
ス40に対する伝動軸31、ウォーム33並びに第3の
軸受53の抜け止めを図ることができる。抜け止部材が
不要なので部品数を削減することができるとともに、組
付け性をより高めることができるので、組立工数をより
低減することができる。しかも、リッド60にフランジ
62をプレスで一体に成形するだけの簡単な構成によっ
て、第3の軸受53の抜け止部材を兼ねることができ
る。
【0038】図4は本発明に掛るクラッチ、伝動軸、第
1の軸受及び伝動ケースの関係を示す分解図である。第
1の軸受51は、内輪51aをハブ25の外周面25a
に嵌合するとともに内輪51aの上端面51bをハブ2
5の段差面25bに当て、外輪51cを伝動ケース40
の支承孔45に嵌合するとともに外輪51cの下端面5
1dを支承孔45の下の段差面46に当てることで、ア
ウタカップ24を回転可能に支承する、シール付き軸受
である。アウタカップ24がウォーム33側(図3参
照)へ移動することを防止しつつ、アウタカップ24を
第1の軸受51にて回転可能に支承することができる。
【0039】アウタカップ24は、底板24aに上下貫
通した複数の治具挿入用孔24b・・・を有する。一方、
伝動ケース40は、クラッチ収納部47において支承孔
45の周囲を囲うとともに上方へ突出したリング状の筒
部48を形成し、この筒部48の外周囲に複数のリブ4
9・・・を有する。これらのリブ49・・・は、上方へ突出し
た縦板状の部材である。治具挿入用孔24b・・・とリブ
49・・・の関係については、図5にて詳しく説明する。
【0040】次に、ハブ25に対する軸部35のねじ結
合構造について説明する。ハブ25は、軸部35の一端
に臨む下端に雌テーパ25cを形成するとともに、雌テ
ーパ25cの上方に連なる雌ねじ25dを形成した部材
である。雌テーパ25cは雌ねじ25d側への、とがり
先テーパ状を呈する。
【0041】一方、軸部35は一端に雄ねじ35aを形
成するとともに、雄ねじ35aの下方に連なる雄テーパ
35bを形成した軸部材である。雄テーパ35bは雄ね
じ35a側への、とがり先テーパ状を呈する。ハブ25
の雌ねじ25dに軸部35の雄ねじ35aをねじ込むこ
とで、ハブ25に軸部35をねじ結合することができ
る。さらには、雌テーパ25cに雄テーパ35bを嵌合
することで、ハブ25に対する軸部35のガタ防止を図
ることができる。
【0042】図5(a),(b)は本発明に係る伝動ケ
ースとアウタカップの関係を示す説明図である。(a)
は、伝動ケース40の平面構造を示した図であって、筒
部48から外周囲に放射状に延した複数のリブ49・・・
の配置関係を表す。(b)は、伝動ケース40にアウタ
カップ24を組付けた状態の平面構造を示した図であっ
て、伝動ケース40のリブ49・・・に対して、アウタカ
ップ24の治具挿入用孔24b・・・の配置関係を表す。
【0043】伝動ケース40に対してアウタカップ24
が回転可能なので、筒部48とリブ49とのコーナ部分
に治具挿入用孔24bを位置合せし、上方から治具挿入
用孔24bを通して治具をコーナ部分に掛けることで、
アウタカップ24の回り止めを図ることができる。
【0044】図6は図3の6−6線断面図であり、ホイ
ール34を結合した耕耘軸71を転がり軸受からなる左
右の軸受72,72を介して伝動ケース40にて回転可
能に支承したことを示す。伝動ケース40から左右に延
びた耕耘軸71の両端に左右の中空軸73,73,7
4,74を結合することができる。図中、76,76は
止め輪、77,77はオイルシール、78,78はキャ
ップである。
【0045】図7は本発明に係るリッドの平面図であ
り、リッド60のフランジ62によって、想像線にて示
す第3の軸受53の外輪53aの下端面の一部を部分的
に支えることができることを示す。
【0046】次に、クラッチ20、伝動機構30並びに
伝動ケース40の組立手順について、図3、図4、図6
及び図8に基づき説明する。なお、組立手順については
一例を示すものであり、これに限定されるものではな
い。
【0047】先ず図4において、ハブ25に第1の軸受
51の内輪51aを嵌合する。次に、伝動ケース40の
上方からクラッチ収納部47に第1の軸受51付きアウ
タカップ24を挿入し、支承孔45に外輪51cを嵌合
する。
【0048】図8は本発明に係るクラッチ、伝動機構並
びに伝動ケースの組立手順説明図であり、伝動ケース4
0にアウタカップ24及び第1の軸受51を取付けたこ
とを示す。
【0049】次に、伝動ケース40の開口43からオイ
ルシール54、第2の軸受52を挿入して取付ける。次
に、伝動ケース40の開口43から伝動軸31を挿入
し、アウタカップ24を手で押えつつ、ハブ25の雌ね
じ25dに伝動軸31の雄ねじ35aを、ある程度ねじ
込む。
【0050】次に、アウタカップ24の治具挿入用孔2
4bからドライバ等の回り止め治具Toを差込み、リブ
49のコーナ部分に当てることで、アウタカップ24の
回り止めをする。アウタカップ24の回り止めをしつ
つ、ハブ25の雌ねじ25dに伝動軸31の雄ねじ35
aを、固くねじ込む。このときには、伝動軸31の調整
部36a(レンチ孔)に図示せぬ六角レンチを掛けて、
ねじ込む。その後、回り止め治具Toや六角レンチを外
す。
【0051】ところで、各部品には製造公差があるの
で、第1の軸受51から第2の軸受52までの距離は自
ずから決まる。このため、第2の軸受52から雌テーパ
25cまでの距離も決まる。一方、ウォーム33の上端
面33aから雄テーパ35bまでの距離も、公差によっ
て自ずから決まる。第2の軸受52の内輪の下端面にウ
ォーム33の上端面33aが当るまで、雌ねじ25dに
雄ねじ35aをねじ込むことにする。
【0052】次に、伝動ケース40の開口43からホイ
ール34を挿入するとともに、伝動ケース40の側方の
軸孔40aから耕耘軸71を挿入してホイール34を取
付ける。
【0053】次に図6において、耕耘軸71に軸受7
2,72を取付け、ウォーム33(図8参照)にホイー
ル34を噛み合わせる。次に、オイルシール77,7
7、キャップ78,78を取付ける。
【0054】次に図8において、伝動軸31の他端軸部
36及び伝動ケース40に第3の軸受53を取付ける。
最後に、伝動ケース40の開口43をリッド60で塞い
で、組立作業を完了する。このようにして、伝動ケース
40に対するアウタカップ24、伝動機構30及び耕耘
軸71の組立が完了する。この部分組立の完成姿を図3
に示す。
【0055】図3の組立状態において、第1の軸受51
は、遠心クラッチ20のうちアウタカップ24がウォー
ム33側へ移動することを防止する。第2の軸受52
は、ウォーム33が遠心クラッチ20側へ移動すること
を防止する。ウォーム33側へ移動不能なアウタカップ
24に、遠心クラッチ20側へ移動不能な軸部35をね
じ結合した。従ってアウタカップ24、軸部35、ウォ
ーム33、第1の軸受51並びに第2の軸受52は、ウ
ォーム33側への移動及び遠心クラッチ20側への移動
の両方が防止される。
【0056】これらの部材24,33,35,51,5
2の移動防止や伝動ケース40からからの抜け止め防止
のための抜け止部材を設ける必要はない。抜け止部材が
不要なので、部品数を削減することができるとともに、
組付け性を高めることができるので、組立工数を低減す
ることができる。特に、片手で掴んで持ち運ぶことが可
能な極めて小型の管理機10においては、小型の伝動ケ
ース40における狭いスペースに部品を組付けるので、
その効果は極めて大きい。
【0057】さらには、他端軸部36に、遠心クラッチ
20に対するねじ込み量を調整する調整部36aを設け
たので、調整部36aによって、軸部35のねじ込み量
を容易に調整することができる。
【0058】一方、エンジン11の出力軸11aは、遠
心クラッチ20のうち左右一対の遠心コマ22,22を
組付けた状態にある。遠心コマ22,22をアウタカッ
プ24内に納めつつ、伝動ケース40の上部フランジ4
1をエンジン11の下部に合せてボルト結合する。これ
で、エンジン11に遠心クラッチ20、伝動機構30、
耕耘軸71及び伝動ケース40を組立ることができる。
【0059】ウォームギヤ機構32、軸部35及びアウ
タカップ24を伝動ケース40に一括収納し、部分組立
された半完成品をエンジン11に容易に組付けることが
できるので、管理機10の組立作業性は高まる。
【0060】また、伝動ケース40は、ウォーム33並
びにホイール34を伝動ケース40内へ挿入するための
開口43を1個だけ開け、この開口43をリッド60に
て塞ぐようにしたので、開口43を塞ぐリッド60が1
つだけですむ。リッド60の数量を削減できるので、部
品数を削減することができる。さらには、開口43が1
個だけなので、伝動ケース40の形状が簡素化になる。
従って、伝動ケース40を鋳造品とした場合には、型割
り方向が少なくてすむ簡素な成形用型を準備すればよ
く、型費用を低減することができる。
【0061】さらにまた、ウォーム33並びにホイール
34を伝動ケース40内に一方向から組付けることがで
きるので、組付け性が高まる。さらにまた、リッド60
でウォーム33の抜け止め部材を兼ねさせたので、別部
品からなる抜け止め部材は不要である。部品数を削減す
るとともに組立性をより高めることができる。
【0062】なお、上記本発明の実施の形態において、
クラッチ20は遠心クラッチに限定されるものではな
い。
【0063】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。伝動ケースに、ウォーム並びにホイールを伝動ケ
ース内へ挿入するための1個の開口を開け、この開口を
リッドで塞いだので、開口を塞ぐリッドが1つだけです
む。リッドの数量を削減できるので、部品数を削減する
ことができる。さらには、ウォーム並びにホイールを伝
動ケース内に一方向から組付けるので、組付け性が高ま
る。さらにまた、リッドでウォームの抜け止め部材を兼
ねさせたので、別部品からなる抜け止め部材は不要であ
る。部品数を削減するとともに組立性をより高めること
ができる。
【0064】請求項2は、プレス成形品のリッドに、伝
動ケースの開口の周囲に止めるフランジを備え、このフ
ランジによって軸受の端面を支えるようにしたので、伝
動ケースに軸受を止める抜け止部材は不要である。この
ようにリッドによって、伝動ケースに対する軸受の抜け
止めを図ることができる。抜け止部材が不要なので部品
数を削減することができるとともに、組付け性をより高
めることができるので、組立工数をより低減することが
できる。しかも、リッドにフランジをプレスで一体に成
形するだけの簡単な構成によって、軸受の抜け止部材を
兼ねることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る管理機の左側面図
【図2】本発明に係る管理機の正面図
【図3】本発明に係る伝動ケース回りの断面図
【図4】本発明に掛るクラッチ、伝動軸、第1の軸受及
び伝動ケースの関係を示す分解図
【図5】本発明に係る伝動ケースとアウタカップの関係
を示す説明図
【図6】図3の6−6線断面図
【図7】本発明に係るリッドの平面図
【図8】本発明に係るクラッチ、伝動機構並びに伝動ケ
ースの組立手順説明図
【図9】従来の管理機の概要図
【符号の説明】
10…管理機、11…エンジン、20…クラッチ(遠心
クラッチ)、31…伝動軸、33…ウォーム、34…ホ
イール、35…軸部、36…他端軸部、40…伝動ケー
ス、43…1個の開口、53…軸受(第3の軸受)、6
0…リッド、62…フランジ、71…耕耘軸、75…耕
耘爪。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B033 AA07 AA08 AB01 AB11 AC04 CA12 CA13 CA14 CA37 3J063 AA40 AB03 AC01 BA03 BB46 BB48 CB17 CB57 CD41 XA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耕耘爪を取付ける耕耘軸にホイールを取
    付け、このホイールにウォームを噛み合わせ、このウォ
    ームの一端から軸部を延し、この軸部をエンジンに連結
    し、前記ホイール、ウォーム及び軸部を伝動ケースに一
    括収納した管理機において、 前記伝動ケースに、前記ウォーム並びにホイールを伝動
    ケース内へ挿入するための1個の開口を開け、この開口
    をリッドで塞ぎ、このリッドで前記ウォームの抜け止め
    部材を兼ねさせたことを特徴とする管理機。
  2. 【請求項2】 前記ウォームは、前記軸部とは反対側の
    他端から他端軸部を延し、この他端軸部を軸受を介して
    前記伝動ケースで支承し、前記リッドはプレス成形品で
    あり、前記伝動ケースの開口の周囲に止めるとともに前
    記軸受の端面を支えるフランジを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の管理機。
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