JP2701622B2 - 農業用トラクターの動力伝達用伝動ケース - Google Patents
農業用トラクターの動力伝達用伝動ケースInfo
- Publication number
- JP2701622B2 JP2701622B2 JP3294351A JP29435191A JP2701622B2 JP 2701622 B2 JP2701622 B2 JP 2701622B2 JP 3294351 A JP3294351 A JP 3294351A JP 29435191 A JP29435191 A JP 29435191A JP 2701622 B2 JP2701622 B2 JP 2701622B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output shaft
- transmission case
- clutch
- rear wall
- clutch housing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業用トラクタ−のク
ラッチケ−ス側から出力される伝動軸に動力を伝達する
伝動ケ−スの構成に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、実開昭54−116327号で開
示されている通り、クラッチハウジングの後端側に格別
の伝動ケ−スを取付けて出力軸を下位に設けたものはあ
った。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来技術
のような特別な伝動ケ−スをクラッチハウジングの後端
側に取付けて後部のミッションケ−ス側の伝動機構を駆
動する出力軸を下位側に配置させる複雑で高価な伝動ケ
−スの装置を排除し、安価で有効な伝動ケ−スを具現す
る。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、先に述べた
従来技術の問題点を解消しようとするものであって、次
のような技術的手段を講じた。即ち、クラッチハウジン
グ2の後部に設けた伝動ケ−スであって、該伝動ケ−ス
は、クラッチ出力軸8が突出するクラッチハウジングの
膨出部3と、該膨出部3の下側のクラッチハウジング2
の後壁5と、該後壁5の下側外周を囲む外周部4と、前
記後壁5に対向する蓋体11とで密閉構成し、該伝動ケ
−ス内に、前記クラッチ出力軸8と該クラッチ出力軸8
と平行し且つクラッチ出力軸8より下位側に、前記後壁
5から外側に突出する出力軸16を設けるとともに、前
記クラッチ出力軸8と出力軸16との間に歯車伝動機構
を介装し、該伝動ケ−ス内の底部側をクラッチハウジン
グ2側に向かって入り込むような空洞部(ロ)を形成し、
伝動ケ−スの底部をクラッチハウジング2の底部位置近
傍に位置するよう構成したことを特徴とする農業用トラ
クターの動力伝達用伝動ケースの構成とする。 【0005】 【実施例】第1図は縦断側面、第2図は第1図のA−A
矢視を示した図であり、主クラッチ1を内装のクラッチ
ハウジング2の後部を後方側へ膨出3させて後端面
(イ)を後述の軸受蓋取付け用のフラット面となし、こ
のフラットな後端面(イ)よりも前側にクラッチハウジ
ングの後壁5を設ける。そして、この後壁5は下位側が
前側のクラッチハウジング側に深く入り込むように設け
て、該後壁5と前記後端面(イ)を形成する外周部4と
で下位側の面積が広い空洞部(ロ)を形成ならしめてい
る。 【0006】6は軸受孔、7は軸受穴であり、何れも前
記後壁5に設けられ、この軸受孔6にはクラッチ出力軸
8を受けるベアリング9が嵌入されている。14はベア
リングを示す。10はクラッチ出力軸8の後端に取付け
られたギヤ−である。11は蓋体で、前記クラッチハウ
ジング2の後端面(イ)にボルト12で取付けられ、こ
の蓋体11には出力軸の通過する軸受孔13を設けて、
ここにベアリング15を嵌入している。そして、この蓋
体11と前記クラッチハウジング2の後壁5との間に前
記クラッチ出力軸8から入力されて出力軸16を伝動す
る前記ギヤ−10に咬合うギヤ−17を設けた歯車伝動
機構を装備している。尚、出力軸16には、ギヤ−17
が一体形成され、前記ベアリング14,15で軸受けさ
れている。 【0007】18はミッションケ−スで、その内部には
後輪側をはじめ各伝動部を駆動するミッション機構19
が内在されている。20は前記出力軸16からミッショ
ン機構16側の入力軸21を伝動する自在継手軸であ
る。22はトラックタ−の運転席の足元まわりに張設さ
れるフロアである。23は運転席である。上例の構成に
よると、クラッチハウジング2の後端側に、蓋体11を
取付けることにより、クラッチハウジング内のクラッチ
ケ−ス部分と独立した歯車伝動機構を内装させる密封状
態の伝動ケ−スを構成でき、このケ−スは、下側ほど面
積が広くてオイルを充分に収容できて伝動熱の吸収がよ
い構造になる。したがって、クラッチ出力軸8からギヤ
−10,17で伝動される出力軸16の回転をクラッチ
ハウジング2の後壁5側の軸受用ベアリング14と蓋体
11側のベアリング15とでしっかりと軸受できてこれ
らの軸受部の潤滑も確実に行なえるため、クラッチ出力
軸8よりも下位側の出力軸16を長時間にわたり確実に
伝動回転させることができる。 【0008】 【発明の作用効果】この発明は、以上説明したように、
クラッチハウジング2の後部に設けた伝動ケ−スであっ
て、該伝動ケ−スは、クラッチ出力軸8が突出するクラ
ッチハウジングの膨出部3と、該膨出部3の下側のクラ
ッチハウジング2の後壁5と、該後壁5の下側外周を囲
む外周部4と、前記後壁5に対向する蓋体11とで密閉
構成したので、クラッチハウジング2の後部を利用した
コンパクトな伝動ケ−スとなり、また、該伝動ケ−ス内
に前記クラッチ出力軸8と該クラッチ出力軸8と平行し
且つクラッチ出力軸8より下位側に、前記後壁5から外
側に突出する出力軸16を設けるとともに、前記クラッ
チ出力軸8と出力軸16との間に歯車伝動機構を介装
し、該伝動ケ−ス内の底部側をクラッチハウジング2側
に向かって入り込むような空洞部(ロ)を形成し、伝動ケ
−スの底部をクラッチハウジング2の底部位置近傍に位
置するよう構成したので、コンパクトな伝動ケ−スであ
りながら伝動ケ−ス内の空洞部(ロ)に多量の潤滑油を収
容できてケ−ス内の伝動機構の耐久性が向上することと
なった。
ラッチケ−ス側から出力される伝動軸に動力を伝達する
伝動ケ−スの構成に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、実開昭54−116327号で開
示されている通り、クラッチハウジングの後端側に格別
の伝動ケ−スを取付けて出力軸を下位に設けたものはあ
った。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来技術
のような特別な伝動ケ−スをクラッチハウジングの後端
側に取付けて後部のミッションケ−ス側の伝動機構を駆
動する出力軸を下位側に配置させる複雑で高価な伝動ケ
−スの装置を排除し、安価で有効な伝動ケ−スを具現す
る。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、先に述べた
従来技術の問題点を解消しようとするものであって、次
のような技術的手段を講じた。即ち、クラッチハウジン
グ2の後部に設けた伝動ケ−スであって、該伝動ケ−ス
は、クラッチ出力軸8が突出するクラッチハウジングの
膨出部3と、該膨出部3の下側のクラッチハウジング2
の後壁5と、該後壁5の下側外周を囲む外周部4と、前
記後壁5に対向する蓋体11とで密閉構成し、該伝動ケ
−ス内に、前記クラッチ出力軸8と該クラッチ出力軸8
と平行し且つクラッチ出力軸8より下位側に、前記後壁
5から外側に突出する出力軸16を設けるとともに、前
記クラッチ出力軸8と出力軸16との間に歯車伝動機構
を介装し、該伝動ケ−ス内の底部側をクラッチハウジン
グ2側に向かって入り込むような空洞部(ロ)を形成し、
伝動ケ−スの底部をクラッチハウジング2の底部位置近
傍に位置するよう構成したことを特徴とする農業用トラ
クターの動力伝達用伝動ケースの構成とする。 【0005】 【実施例】第1図は縦断側面、第2図は第1図のA−A
矢視を示した図であり、主クラッチ1を内装のクラッチ
ハウジング2の後部を後方側へ膨出3させて後端面
(イ)を後述の軸受蓋取付け用のフラット面となし、こ
のフラットな後端面(イ)よりも前側にクラッチハウジ
ングの後壁5を設ける。そして、この後壁5は下位側が
前側のクラッチハウジング側に深く入り込むように設け
て、該後壁5と前記後端面(イ)を形成する外周部4と
で下位側の面積が広い空洞部(ロ)を形成ならしめてい
る。 【0006】6は軸受孔、7は軸受穴であり、何れも前
記後壁5に設けられ、この軸受孔6にはクラッチ出力軸
8を受けるベアリング9が嵌入されている。14はベア
リングを示す。10はクラッチ出力軸8の後端に取付け
られたギヤ−である。11は蓋体で、前記クラッチハウ
ジング2の後端面(イ)にボルト12で取付けられ、こ
の蓋体11には出力軸の通過する軸受孔13を設けて、
ここにベアリング15を嵌入している。そして、この蓋
体11と前記クラッチハウジング2の後壁5との間に前
記クラッチ出力軸8から入力されて出力軸16を伝動す
る前記ギヤ−10に咬合うギヤ−17を設けた歯車伝動
機構を装備している。尚、出力軸16には、ギヤ−17
が一体形成され、前記ベアリング14,15で軸受けさ
れている。 【0007】18はミッションケ−スで、その内部には
後輪側をはじめ各伝動部を駆動するミッション機構19
が内在されている。20は前記出力軸16からミッショ
ン機構16側の入力軸21を伝動する自在継手軸であ
る。22はトラックタ−の運転席の足元まわりに張設さ
れるフロアである。23は運転席である。上例の構成に
よると、クラッチハウジング2の後端側に、蓋体11を
取付けることにより、クラッチハウジング内のクラッチ
ケ−ス部分と独立した歯車伝動機構を内装させる密封状
態の伝動ケ−スを構成でき、このケ−スは、下側ほど面
積が広くてオイルを充分に収容できて伝動熱の吸収がよ
い構造になる。したがって、クラッチ出力軸8からギヤ
−10,17で伝動される出力軸16の回転をクラッチ
ハウジング2の後壁5側の軸受用ベアリング14と蓋体
11側のベアリング15とでしっかりと軸受できてこれ
らの軸受部の潤滑も確実に行なえるため、クラッチ出力
軸8よりも下位側の出力軸16を長時間にわたり確実に
伝動回転させることができる。 【0008】 【発明の作用効果】この発明は、以上説明したように、
クラッチハウジング2の後部に設けた伝動ケ−スであっ
て、該伝動ケ−スは、クラッチ出力軸8が突出するクラ
ッチハウジングの膨出部3と、該膨出部3の下側のクラ
ッチハウジング2の後壁5と、該後壁5の下側外周を囲
む外周部4と、前記後壁5に対向する蓋体11とで密閉
構成したので、クラッチハウジング2の後部を利用した
コンパクトな伝動ケ−スとなり、また、該伝動ケ−ス内
に前記クラッチ出力軸8と該クラッチ出力軸8と平行し
且つクラッチ出力軸8より下位側に、前記後壁5から外
側に突出する出力軸16を設けるとともに、前記クラッ
チ出力軸8と出力軸16との間に歯車伝動機構を介装
し、該伝動ケ−ス内の底部側をクラッチハウジング2側
に向かって入り込むような空洞部(ロ)を形成し、伝動ケ
−スの底部をクラッチハウジング2の底部位置近傍に位
置するよう構成したので、コンパクトな伝動ケ−スであ
りながら伝動ケ−ス内の空洞部(ロ)に多量の潤滑油を収
容できてケ−ス内の伝動機構の耐久性が向上することと
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の縦断側面図
【図2】要部の背面図
【図3】全体の側面図
【符号の説明】
1 主クラッチ
2 クラッチハウジング
3 膨出部
4 外周部
5 後壁
6 軸受孔
8 クラッチ出力軸
11 蓋体
13 軸受孔
16 出力軸
(イ) 後端面
(ロ) 空洞部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.クラッチハウジング2の後部に設けた伝動ケ−スで
あって、該伝動ケ−スは、クラッチ出力軸8が突出する
クラッチハウジングの膨出部3と、該膨出部3の下側の
クラッチハウジング2の後壁5と、該後壁5の下側外周
を囲む外周部4と、前記後壁5に対向する蓋体11とで
密閉構成し、該伝動ケ−ス内に、前記クラッチ出力軸8
と該クラッチ出力軸8と平行し且つクラッチ出力軸8よ
り下位側に、前記後壁5から外側に突出する出力軸16
を設けるとともに、前記クラッチ出力軸8と出力軸16
との間に歯車伝動機構を介装し、該伝動ケ−ス内の底部
側をクラッチハウジング2側に向かって入り込むような
空洞部(ロ)を形成し、伝動ケ−スの底部をクラッチハウ
ジング2の底部位置近傍に位置するよう構成したことを
特徴とする農業用トラクターの動力伝達用伝動ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3294351A JP2701622B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 農業用トラクターの動力伝達用伝動ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3294351A JP2701622B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 農業用トラクターの動力伝達用伝動ケース |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59128915A Division JPH0754128B2 (ja) | 1984-06-22 | 1984-06-22 | 走行車両のクラッチハウジング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0585204A JPH0585204A (ja) | 1993-04-06 |
JP2701622B2 true JP2701622B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=17806589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3294351A Expired - Fee Related JP2701622B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 農業用トラクターの動力伝達用伝動ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2701622B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54103904A (en) * | 1978-02-02 | 1979-08-15 | Toshiba Corp | Water level controller for drain tank for low-pressure feed water heater |
JPS5884246A (ja) * | 1981-11-13 | 1983-05-20 | Fuji Heavy Ind Ltd | 自動車用変速機 |
-
1991
- 1991-11-11 JP JP3294351A patent/JP2701622B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0585204A (ja) | 1993-04-06 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |