JP2004106468A - 樹脂製部品の締結部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】インサート部材および有底ナットがインサート成形により樹脂製部品に一体的に固定される際に、有底ナットを金型などでインサート部材に押圧することなく、それ等の間からねじ穴内に樹脂材料が侵入することを防止する。
【解決手段】袋ナット22のねじ穴開口部に嵌合突部26が設けられ、ボルト挿通穴16h内に圧入されて一体的に固定されることにより、全周に亘って接続端子16との間を密閉するようにしたため、インサート成形時に袋ナット22と接続端子16との間から樹脂材料がねじ穴28内に侵入することが防止される。嵌合突部26の突出寸法tは、接続端子16の肉厚の80%〜95%の範囲内であるため、接続端子16の弾性変形などで嵌合突部26の先端が外部電極18に当接する恐れがない一方、インサート成形時に袋ナット22がボルト挿通穴16hから抜けたり位置ずれしたりすることが良好に防止される。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は樹脂製部品の締結部構造に係り、特に、被締結部材が押圧される締結受け部を有するインサート部材および有底ナットがインサート成形により樹脂製部品に一体的に固定される際に、有底ナットのねじ穴内に樹脂材料が侵入することを防止する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(a) ボルト挿通穴が設けられた締結受け部が樹脂製部品の表面に露出させられ且つ一部がその樹脂製部品に埋設されるように、インサート成形によりその樹脂製部品に一体的に固定されているインサート部材と、(b) 前記締結受け部の裏側であって前記ボルト挿通穴に対応する部分に配設され、前記インサート部材と共にインサート成形されて前記樹脂製部品に埋設されている有底ナットと、を有し、(c) 締付ボルトが前記ボルト挿通穴内に挿入されて前記有底ナットに螺合されることにより、所定の被締結部材がその締付ボルトにより前記締結受け部との間で挟圧されて一体的に固定される樹脂製部品の締結部構造が知られている(特許文献1参照)。図5は、このような従来の締結部構造の一例を示す断面図で、インサート部材100のボルト挿通穴102に対応して有底ナット(袋ナット)104が配設され、インサート成形により樹脂製部品106と一体的に構成されており、有底ナット104の蓋部108によりねじ穴110内への樹脂材料の侵入が防止される。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−120390号公報(段落12、図2)
【特許文献2】
特開平5−205792号公報(段落11、図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような締結部構造においても、射出成形などで樹脂製部品106をインサート成形する際に、有底ナット104とインサート部材100との間に隙間が生じ、その隙間からねじ穴110内に樹脂材料が侵入する可能性がある。これに対し、有底ナット104とインサート部材100とを加圧してインサート成形することが考えられるが、有底ナット104を押さえるための押圧部により図6(a) のように空間120が形成されるため、樹脂製部品106の形状や強度が制約されるとともに、金型形状が複雑になる。また、図6(b) のように、金型の移動方向(図の上下方向)に対して直角に有底ナット104を配設する場合には、別体に構成された寄せ型などが必要で、金型構造が一層複雑になる。この他、有底ナット104にボルトを螺合してインサート部材100と一体的に締結した状態で、樹脂製部品106をインサート成形することも考えられるが、ボルトの着脱が必要で製造工数が多くなるだけでなく、図6(b) ではボルトの頭部が横方向に突き出すため、依然として寄せ型などが必要である。
【0005】
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、インサート部材および有底ナットがインサート成形により樹脂製部品に一体的に固定される際に、有底ナットを金型などでインサート部材に押圧することなく、それ等の間からねじ穴内に樹脂材料が侵入することを防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、第1発明は、(a) ボルト挿通穴が設けられた締結受け部が樹脂製部品の表面に露出させられ且つ一部がその樹脂製部品に埋設されるように、インサート成形によりその樹脂製部品に一体的に固定されているインサート部材と、(b) 前記締結受け部の裏側であって前記ボルト挿通穴に対応する部分に配設され、前記インサート部材と共にインサート成形されて前記樹脂製部品に埋設されている有底ナットと、を有し、(c) 締付ボルトが前記ボルト挿通穴内に挿入されて前記有底ナットに螺合されることにより、所定の被締結部材がその締付ボルトにより前記締結受け部との間で挟圧されて一体的に固定される樹脂製部品の締結部構造において、(d) 前記有底ナットのねじ穴開口部には、前記ボルト挿通穴内に嵌合されて一体的に固定されることにより、全周に亘って密閉する円筒状の嵌合突部が一体に設けられていることを特徴とする。
【0007】
第2発明は、第1発明の樹脂製部品の締結部構造において、前記嵌合突部は、前記ボルト挿通穴の内周面に密着するように圧入されて一体的に固定されていることを特徴とする。
【0008】
第3発明は、第2発明の樹脂製部品の締結部構造において、前記嵌合突部の突出寸法は、前記締結受け部の肉厚の80%〜95%の範囲内であることを特徴とする。
【0009】
第4発明は、第1発明〜第3発明の何れかの樹脂製部品の締結部構造において、前記被締結部材は外部電極で、前記締結受け部はその外部電極と電気的に接続される接続端子であることを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】
このような樹脂製部品の締結部構造においては、有底ナットのねじ穴開口部に嵌合突部が設けられ、ボルト挿通穴内に嵌合されて一体的に固定されることにより、全周に亘って密閉するようになっているため、樹脂製部品のインサート成形時に樹脂材料がねじ穴内に侵入することが確実に防止される。また、金型や寄せ型などで有底ナットとインサート部材とを押圧する必要がないため、装置が簡単且つ安価に構成されるとともに、締付ボルトによって一体的に締結しておく必要もないため、製造工数が少なくなって安価になる。
【0011】
なお、ナットを所定の部材に圧入固定する技術が、例えば前記特許文献2に記載されているが、これはナットを回止めして締付ボルトの締付作業を容易にするためのもので、樹脂材料の侵入を防止するという本願発明とは背景技術や課題が相違するとともに、十分な締付トルクが得られない可能性がある。また、本願発明では、有底ナットが元々樹脂製部品にインサート成形されているため、有底ナットの外周形状によっては回止め作用が得られ、特許文献2に記載の技術を適用する理由がない。
【0012】
第2発明では、嵌合突部がボルト挿通穴の内周面に密着するように圧入されて一体的に固定されているため、かしめ加工などで抜け止めして一体的に固定する場合に比較して、製造コストが一層低減される。
【0013】
第3発明では、嵌合突部の突出寸法が締結受け部の肉厚の80%〜95%の範囲内であるため、締付ボルトの締付時に締結受け部の変形で嵌合突部の先端が被締結部材に当接する恐れがなく、被締結部材を締結受け部に面接触させて強固に固定することが可能で、例えば第4発明のように電気的に接続する場合、高い通電性能が得られるとともに、振動や変形などで締付が緩んで接続状態が損なわれる可能性が小さい。また、締結受け部の肉厚の80%以上に圧入されるため、射出成形などによる樹脂製部品のインサート成形時に、有底ナットがボルト挿通穴から抜けたり位置ずれしたりすることが良好に防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、例えばDC−DCコンバータ、インバータ等の電力を変換する装置など、電圧若しくは電流値が比較的高く、特に電力を供給する電気装置のケース(樹脂製部品)に設けられた接続端子に対して、外部電源などに接続された外部電極を接続する締結部構造に好適に適用されるが、比較的微弱な電気信号などを送受信するだけでも良いし、通電以外の締結部構造にも適用され得る。
【0015】
樹脂製部品は、電気伝導度が低い絶縁性の合成樹脂材料、例えばPPS(ポリフェニレンサルファンド)やPPSアロイなどが好適に用いられ、射出成形によって成形することが望ましく、ガラス繊維などの強化材料を混ぜた複合強化樹脂が好適に用いられるが、他の合成樹脂材料を採用することもできる。締結受け部を有するインサート部材については、例えば電気伝導度が高い金属材料が好適に用いられる。
【0016】
有底ナットは、半球状の蓋部が設けられた袋ナットが好適に用いられ、開口側の外周部を切削除去するなどして嵌合突部を設けることができるが、有底穴の内周面に雌ねじを切削加工したり、ねじ穴が貫通しているナットの一端の開口部に閉塞部材を溶接などで一体的に固設したものなど、種々の形態のものを採用できる。
【0017】
有底ナットの外周形状は、樹脂製部品との係合によって回止め作用が得られる六角形等の角形状が望ましいが、例えば嵌合突部の外周面にセレーションを設けたり、嵌合突部の先端に複数の噛合歯を設けるとともに外周側へかしめ加工してインサート部材と係合させたりして回止めを行なうことにより、有底ナットの外周形状を真円形状とすることも可能である。角形状の有底ナットの嵌合突部に、更にセレーションや噛合歯等の回止め係合部を設けるようにしても良い。
【0018】
嵌合突部は、第2発明のようにボルト挿通穴に圧入固定されるようにすることが望ましいが、先端部を外周側へかしめ加工して抜け止めすることにより、有底ナットとインサート部材とを密着させるようにしても良い。嵌合突部をボルト挿通穴に圧入するとともに、先端部をかしめ加工して抜け止めするようにしても良いなど、種々の態様が可能である。
【0019】
嵌合突部の突出寸法は、第3発明のように締結受け部の肉厚の80%〜95%の範囲内とすることが望ましいが、被締結部材に嵌合突部が挿通可能なボルト挿通穴を設ければ、被締結部材と干渉しないため、締結受け部から嵌合突部が突き出すようになっていても良いなど、種々の態様が可能である。嵌合突部と被締結部材のボルト挿通穴との嵌合で、その被締結部材を位置決めすることもできる。
【0020】
第3発明では、嵌合突部の突出寸法が締結受け部の肉厚の80%以上であるが、これより少ないと射出成形などによる樹脂製部品のインサート成形時に、有底ナットがインサート部材のボルト挿通穴から抜けたり位置ずれしたりする可能性がある。また、95%より多いと、インサート部材の材質によっても異なるが、ボルト締付時に締結受け部が変形して嵌合突部の先端が被締結部材に当接し、締結受け部と被締結部材との締結強度が損なわれる可能性がある。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、自動車に搭載されるDC−DCコンバータ、インバータ等の電力変換装置のケース10の締結部12に本発明が適用された場合で、ケース10は樹脂製部品に相当し、電気伝導度が低い絶縁性の合成樹脂材料、具体的にはPPS(ポリフェニレンサルファンド)にガラス繊維が混ぜられたPPS繊維強化樹脂にて構成されている。締結部12は、金属材料にて構成されているインサート部材14の接続端子16に、外部電源(バッテリなど)に接続された外部電極18を締付ボルト20により締結して電気的に接続するためのもので、接続端子16および外部電極18は平坦な板形状を成しているとともに、締付ボルト20が挿通させられるボルト挿通穴16h、18hがそれぞれ設けられている。インサート部材14の一部によって構成されている接続端子16は締結受け部に相当し、外部電極18は被締結部材に相当する。なお、図1の(a) は、外部電極18を取り付ける前の状態で、図1の(b) は外部電極18が取り付けられた状態である。また、図2は、図1の締結部12を備えているケース10の一例を示す概略図である。
【0022】
上記インサート部材14は、接続端子16がケース10の側壁10aの外側表面に露出させられ且つ一部がケース10に埋設されるように、インサート成形によりケース10の成形と同時にそのケース10に一体的に固定されている。また、接続端子16の裏側であってボルト挿通穴16hに対応する部分には、有底ナットとして袋ナット22が配設され、上記インサート部材14と共にインサート成形されてケース10の側壁10a内に一体的に埋設されている。袋ナット22は、半球形状の蓋部24が溶接などにより一体的に設けられて、一方の開口部が塞がれているとともに、その反対側のねじ穴開口部には、ボルト挿通穴16hの内周面に密着するように圧入されて一体的に固定される円筒形状の嵌合突部26が一体に突設されており、この嵌合突部26がボルト挿通穴16h内に圧入されて全周に亘って接続端子16との間を密閉した状態で、ケース10がインサート成形されている。
【0023】
前記締付ボルト20は、上記袋ナット22のねじ穴28に螺合されることにより、外部電極18を接続端子16に面接触させるように押圧して一体的に締結し、電気的に接続する。袋ナット22は、外周形状が通常の六角形を成しており、上記嵌合突部26が接続端子16のボルト挿通穴16h内に圧入固定されるだけでなく、外周部とケース10との係合により回転が確実に阻止され、締付ボルト20を高い締付強度で締め付けて、自動車の振動などで通電性能が損なわれることがないように外部電極18を接続端子16に強固に固定できる。
【0024】
前記嵌合突部26の突出寸法tは、接続端子16の肉厚すなわちインサート部材14の板厚の80%〜95%の範囲内で、締付ボルト20を高い締付強度で締め付けても、接続端子16の変形で嵌合突部26の先端が外部電極18に当接する恐れがない。また、接続端子16の肉厚の80%以上に圧入されるため、射出成形によるケース10のインサート成形時に、袋ナット22が接続端子16のボルト挿通穴16hから抜けたり位置ずれしたりすることが良好に防止される。
【0025】
このような本実施例の締結部12の構造においては、袋ナット22のねじ穴開口部に嵌合突部26が設けられ、ボルト挿通穴16h内に圧入されて一体的に固定されることにより、全周に亘って接続端子16との間を密閉するようになっているため、ケース10のインサート成形時に袋ナット22と接続端子16との間から樹脂材料がねじ穴28内に侵入することが確実に防止される。また、金型や寄せ型などで袋ナット22と接続端子16とを押圧する必要がないため、成形装置が簡単且つ安価に構成されるとともに、ボルトを用いて予め一体的に締結しておく必要もないため、製造工数が少なくなってケース10が安価に製造される。
【0026】
なお、本実施例では、成形金型の移動方向(型締め、型開き方向)が図1の上下方向で、袋ナット22の軸心が水平方向であるため、袋ナット22を接続端子16に押圧して固定する場合には、カム機構などを用いた寄せ型を設ける必要があり、成形装置が一層複雑になる。
【0027】
一方、本実施例では、嵌合突部26がボルト挿通穴16hの内周面に密着するように圧入されて一体的に固定されているため、かしめ加工などで抜け止めして一体的に固定する場合に比較して、製造コストが一層低減される。
【0028】
また、嵌合突部26の突出寸法tが、接続端子16の肉厚の80%〜95%の範囲内であるため、締付ボルト20の締付時に接続端子16の弾性変形などで嵌合突部26の先端が外部電極18に当接する恐れがなく、外部電極18を接続端子16に面接触させて強固に固定することが可能で、高い通電性能が得られるとともに、変形や振動などで締結が緩んで接続状態(通電性能)が損なわれる可能性が小さい。
【0029】
また、接続端子16の肉厚の80%以上に圧入されるため、射出成形によるケース10のインサート成形時に、袋ナット22が接続端子16のボルト挿通穴16hから抜けたり位置ずれしたりすることが良好に防止される。
【0030】
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において前記実施例と共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0031】
図3の(a) 、(b) は、それぞれ袋ナット22と接続端子16との嵌合構造の別の例を示す図で、何れも嵌合突部26の先端に更にめねじを有しない円筒部30、32を延長して設けるとともに、かしめ加工により外周側へ曲げ加工して接続端子16に一体的に固定する場合で、ボルト挿通穴16hの開口周縁部には、そのかしめ加工を許容するようにテーパ面や座ぐりが設けられている。この場合には、圧入と相まって袋ナット22が一層強固に接続端子16に固定される。なお、ボルト挿通穴16hに対して嵌合突部26の径寸法を小さくし、嵌合突部26を圧入することなくボルト挿通穴16h内に挿入できるようにすることも可能である。
【0032】
図4の(a) 、(b) は、それぞれ袋ナット22の代わりに用いられる有底ナットの一例を示す図で、(a) の有底ナット40は、鍛造加工などで先端部42が薄肉とされた有底円筒形状の部材の内周面に切削加工などでめねじを形成してねじ穴44を設けるとともに、薄肉の先端部42を嵌合突部として用いる場合である。鍛造加工を用いることなく、ドリル等による切削加工でねじ穴44のための下穴を加工したり、先端部42の外周部を切削加工により除去して薄肉にしたりすることも可能である。また、(b) の有底ナット50は、鍛造加工などで両端部52、54が薄肉とされた円筒形状の部材の内周面に切削加工などでめねじを形成してねじ穴56を設けるとともに、一端部52側に蓋部材58を溶接や圧入などで一体的に固定して閉塞し、他端部54を嵌合突部として用いる場合である。この場合も、鍛造加工を用いることなく、ドリル等による切削加工でねじ穴56のための下穴を加工したり、他端部54の外周部を切削加工により除去して薄肉にしたりすることも可能である。
【0033】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である締結部構造を示す断面図で、(a) は被締結部材を取り付ける前の状態で、(b) は被締結部材が取り付けられた状態である。
【図2】図1の締結部構造を備えている電力変換装置のケースの一例を示す概略図である。
【図3】(a) 、(b) 共に、有底ナットと締結受け部との嵌合構造の別の例を示す断面図である。
【図4】(a) 、(b) 共に、有底ナットの別の例を示す断面図である。
【図5】従来の締結部構造の一例を示す断面図である。
【図6】(a) 、(b) 共に、樹脂材料の侵入を防止するために有底ナットを締結受け部に押圧してインサート成形した場合の締結部構造の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10:ケース(樹脂製部品)  12:締結部  14:インサート部材  16:接続端子(締結受け部)  16h:ボルト挿通穴  18:外部電極(被締結部材)  20:締付ボルト  22:袋ナット(有底ナット)  26:嵌合突部  40、50:有底ナット  42:先端部(嵌合突部)  54:他端部(嵌合突部)

Claims (4)

  1. ボルト挿通穴が設けられた締結受け部が樹脂製部品の表面に露出させられ且つ一部が該樹脂製部品に埋設されるように、インサート成形により該樹脂製部品に一体的に固定されているインサート部材と、
    前記締結受け部の裏側であって前記ボルト挿通穴に対応する部分に配設され、前記インサート部材と共にインサート成形されて前記樹脂製部品に埋設されている有底ナットと、
    を有し、締付ボルトが前記ボルト挿通穴内に挿入されて前記有底ナットに螺合されることにより、所定の被締結部材が該締付ボルトにより前記締結受け部との間で挟圧されて一体的に固定される樹脂製部品の締結部構造において、
    前記有底ナットのねじ穴開口部には、前記ボルト挿通穴内に嵌合されて一体的に固定されることにより、全周に亘って密閉する円筒状の嵌合突部が一体に設けられている
    ことを特徴とする樹脂製部品の締結部構造。
  2. 前記嵌合突部は、前記ボルト挿通穴の内周面に密着するように圧入されて一体的に固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の樹脂製部品の締結部構造。
  3. 前記嵌合突部の突出寸法は、前記締結受け部の肉厚の80%〜95%の範囲内である
    ことを特徴とする請求項2に記載の樹脂製部品の締結部構造。
  4. 前記被締結部材は外部電極で、前記締結受け部は該外部電極と電気的に接続される接続端子である
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の樹脂製部品の締結部構造。
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