JP4736795B2 - 繊維強化プラスチック構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、締結用の金属製インサートが埋設された繊維強化プラスチック構造体に関する。
従来技術では、コア部材を所望の形状として、その周囲に繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics:FRP)を材質とする外皮部材を固着することにより、軽くて強固なFRP構造体を得ている。このようなFRP構造体を他の部材に締結して固定するためには、FRP構造体の内部に締結用の金属製インサートを埋め込む必要がある。金属製インサートが埋設されたFRP構造体が、特許文献1,2に記載されている。
特許文献1に記載される方法では、FRP構造体をドリル等を用いて機械加工することにより、硬質の外皮部材を貫通してコア部材の内部まで至る凹部を形成し、金属製インサートをその凹部に嵌め込んで、金属製インサートとコア部材との間に接着剤を充填して固化させている。上述した方法を採用した場合には、FRP製の外皮部材を金属製ドリルで加工する際に、ドリルの磨耗が著しいためドリルの交換頻度が増し、コスト高の要因となってしまう。また、ドリルで外皮部材を切削する際に、多くの割れが外皮部材に生じることを回避するために、ドリルを低速で回転せざるを得ず、加工時間が長くなってしまう。
特開平5−116267号公報 特開2004−276429号公報
ところで、インサート部材の全てを金属製とすると、FRP構造体の重量が増加してしまう。そこで、図7に示されるように、FRP構造体50では、インサート部材の各部位の機能に応じて材質を最適化することが考えられる。具体的には、インサート部材において、ネジ穴が形成される内側部材52については、その締結機能を確保するために金属製とする。一方、内側部材52に接合された外側部材54については、内側部材52を保持する機能を確保すればよいため、軽量なFRP製とする。
しかし、このようにインサート部材が2つの材質からなる場合には、FRP構造体の製造時にFRPを硬化させるために加熱すると、金属とFRPとの熱膨張率の違いにより、内側部材52と外側部材54との間で剥離が生じて、FRP構造体50と他の部材との強固な締結が損なわれてしまう。このようなインサート部材の剥離を防止するためには、例えば、次に説明する方法が採用され得る。
即ち、内側部材52と外側部材54との間で剥離が生じることを防止するために、FRP構造体50の製造時に、室温程度の比較的に低い温度でFRPを固化させる。しかしながら、このようにFRPを低温で固化させた場合には、FRP構造体50の耐熱性能が低くなってしまう。また、低温で固化させたとしても、金属製の内側部材52とFRP製の外側部材54とに熱膨張差があることに変わりはないため、FRP構造体50の使用環境次第で、内側部材52と外側部材54との間で剥離が生じる可能性が残っている。
そこで、本発明は、金属製インサートとFRP製インサートとの間で剥離が生じても、強固な締結状態が損なわれることを防止可能なFRP構造体を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係る繊維強化プラスチック構造体は、コア部材と、コア部材を覆う繊維強化プラスチック製の外皮部材と、コア部材の外部から内部まで延設された棒状の部材であって、外部に露出した一端には、取付対象物に締結するための締結部が形成され、外部から内部に進むほど、軸線に垂直な断面積が拡大する抜け止め部が形成されている、金属製の第1インサート部材と、第1インサート部材の抜け止め部と係合する係合部が形成されている、繊維強化プラスチック製の第2インサート部材と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、繊維強化プラスチック構造体において、金属製の第1インサート部材には、外部から内部に進むほど、軸線棒軸に垂直な断面積が拡大する抜け止め部が形成されており、第1インサート部材の抜け止め部は、第2インサート部材の係合部と係合されている。よって、第1インサート部材と第2インサート部材とが剥離しても、第1インサート部材は第2インサート部材から抜けることがなく、繊維強化プラスチック構造体と他の部材との強固な締結状態が損なわれることを防止することができる。
上述した繊維強化プラスチック構造体において、第1インサート部材の抜け止め部は、外部から内部に進んだ距離に比例して直径が増加するテーパ形状を有していることが好ましい。この構成によれば、第1インサート部材と第2インサート部材とが剥離した場合でも、第1インサート部材と第2インサート部材との隙間の大きさに拘らず、第1インサート部材と第2インサート部材とをテーパ面全域で係合させることができる。よって、第1インサート部材と第2インサート部材との接触面積を大きくして、繊維強化プラスチック構造体の締結状態を安定させることができる。
また、上述した繊維強化プラスチック構造体において、第1インサート部材には、軸線に沿って広がる当接面からなる回り止め部が形成されていることが好ましい。この構成によれば、第1インサート部材と第2インサート部材とが剥離した場合でも、第1インサート部材には回り止め部が形成されているため、第2インサート部材に対して第1インサート部材が回転することが防止されている。ここで、回り止め部の当接面は、第2インサート部材と広い面積で当接するため、締結時に第1インサート部材に作用するトルクに抗して第1インサート部材の回転を抑止することができる。
また、上述した繊維強化プラスチック構造体において、第1インサート部材の締結部は、外部に露出した端面から加工されたネジ穴を含んでおり、第1インサート部材の締結部の端面は、外皮部材の外面よりも内側に退避していることが好ましい。この構成によれば、第1インサート部材の締結部の端面は、外皮部材の外面よりも内側に退避しており、繊維強化プラスチック構造体を製造する観点から好ましい。即ち、第1インサート部材の締結部の端面は、外皮部材の外面よりも内側に退避しているように構成されると、繊維強化プラスチック構造体を成形型を用いて製造した場合に、第1インサート部材の締結部の端面が成形型に引っ掛かることがなく、繊維強化プラスチック構造体を容易に成形型から取り出すことができる。
また、上述した繊維強化プラスチック構造体と、当該繊維強化プラスチック構造体が取り付けられる取付対象物とを含む締結構造において、第1インサート部材の端面に対向する取付対象物の部位には、当該端面に向けて突出する突出面が設けられており、第1インサート部材の端面は、取付対象物の突出面に当接しており、端面の周囲の外皮部材は、取付対象物から離れていることが好ましい。この構成によれば、繊維強化プラスチック構造体が取付対象物に取り付けられた状態において、外皮部材は取付対象物から離れている。即ち、繊維強化プラスチック構造体の外皮部材が押圧された状態とならないため、外皮部材のクリープにより締結が緩んでしまうことを未然に防止することができる。
また、上述した締結構造において、外皮部材及び取付対象物は、両部材の隙間に充填された接着剤により固着されていることが好ましい。この構成によれば、接着剤を用いて外皮を取付対象物に固着することで、繊維強化プラスチック構造体を取付対象物により強固に固定することができる。
本発明のFRP構造体によれば、金属製インサートとFRP製インサートとの間で剥離が生じても、強固な締結状態が損なわれることを防止することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るFRP構造体の好適な実施形態について説明する。なお、以下に説明するFRP構造体は、その軽量で高剛性の特性から、自動車、船舶、航空機などの構造用部材を用途として用いることができる。自動車の部材としては、ルーフ、フロア、ドア、バンパなどである。
本実施形態においてFRP構造体は柱状の部材であり、FRP構造体の略矩形の断面が図1に示されている。図1に示されるように、FRP構造体10は、FRP構造体10の内部に配置されるコア部材12と、コア部材12に差し込まれるように配置される金属製の第1インサート部材14と、第1インサート部材14を保持するように配置されるFRP製の第2インサート部材16とを備えている。そして、コア部材12、第1インサート部材14及び第2インサート部材16が組み合わされて結合体が構成されており、その結合体がFRP製の外皮部材18により覆われている。なお、FRP製の第2インサート部材16は、2つの部材を接着剤で接合して構成されている。第2インサート部材16の一方の部材は、第1インサート部材14に沿って配置された円筒状の第1片16Aであり、第2インサート部材16の他方の部材は、第1片16Aと外皮部材18との間に配置された板状の第2片16Bである。
ここで、第2インサート部材16及び外皮部材18を構成する繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics:FRP)とは、強化繊維にマトリックス樹脂を含浸して固化することで得られる材料である。強化繊維としては、本実施形態で用いられる炭素繊維の他に、ガラス繊維等の無機繊維や、ケブラー繊維、ポリエチレン繊維、ポリアミド繊維などの有機繊維からなる強化繊維が挙げられる。さらに、マトリックス樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂や、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
FRP構造体10において、コア部材12は、FRP構造体10の内部に配置される部材であり、FRP構造体10の形状を概略決定している。本実施形態では、FRP構造体10が柱状の部材であるため、コア部材12も柱状の部材であり、図1において紙面に垂直に延びている。コア部材12は、FRP構造体10の重量を増加させることなく剛性に高めるために、ポリウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム、アクリルフォーム、塩化ビニルフォーム、ポリイミドフォーム等の硬質フォームを材質としている。但し、コア部材12の材質は、これらに限られず、ケミカルウッド材や木材、ハニカム材等を用いることもできる。
第1インサート部材14は、FRP構造体10の外部から内部まで延設されて、FRP構造体10の中心付近まで延びる棒状の部材である。FRP構造体10を他の部材に締結可能とするために、第1インサート部材14は、鋼、アルミニウム、チタン等の金属材料を材質として、その一部に雌ネジや雄ネジなどの締結部が機械加工されて形成される。より詳しく説明すると、第1インサート部材14の外側の端部は、残りの部分から突き出た突出部14aとなっている。そして、突出部14aの端面14bは、FRP構造体10の外部に露出しており、この端面14bから軸線Lに沿ってネジ穴14cが形成されている。
また、図2に示されるように、第1インサート部材14の外周面の一部14d,14eは、軸線Lに対して3°〜10°のテーパ状となっており、FRP構造体10の外部から内部へ進んだ距離に比例してテーパ面14d,14eが拡径している。言い換えれば、第1インサート部材14は、FRP構造体10の外部から内部へ進むほど、軸線Lに垂直な断面積が増加している。第1インサート部材14のテーパ部位14d,14eが、第1インサート部材14がFRP構造体10から抜けることを防止するための抜け止め部となっている。
即ち、第1インサート部材14の軸線Lに垂直な断面積が増加するために、第1インサート部材14の外側への移動を抑止するように、第2インサート部材の第1片16Aは第1インサート部材14と係合する。よって、FRP構造体10の製造時に、第1インサート部材14及び第2インサート部材16を加熱して、両部材14,16間に剥離が生じても、第1インサート部材14は第2インサート部材の第1片16Aにより保持されて、FRP構造体10から抜けることがない。このような構成とすることで、FRP構造体10の締結に緩みが生じることを未然に防止することができる。
また、上述した第1インサート部材14において、テーパ状の抜け止め部14d,14eが、外部から内部へ進んだ距離に比例して直線的に拡径していることが、特に好ましい。仮に、抜け止め部14d,14eが、外部から内部へ進んだ距離に比例して直線的に拡径しない場合には、第1インサート部材14と第2インサート部材の第1片16Aとの剥離による隙間の大きさによっては、第1インサート部材14と第2インサート部材の第1片16Aとは局部的に当接することとなる。これに対して、抜け止め部14d,14eが、外部から内部へ進んだ距離に比例して直線的に拡径した場合には、第1インサート部材14と第2インサート部材の第1片16Aとの間の隙間の大きさに拘らず、第1インサート部材14と第2インサート部材の第2片16Aとはテーパ面全域で係合する。よって、第1インサート部材14と第2インサート部材の第1片16Aとの接触面積を大きくして、FRP構造体10の締結状態を安定させることができる。
また、上述した第1インサート部材14において、2つのテーパ状の抜け止め部14d,14eの間の部位14f,14gは、軸線Lに沿って互いに平行に延びる平面(当接面)となっており、この平面状の部位14f,14gが、第1インサート部材14がFRP構造体10の内部で回転することを防止するための回り止め部となっている。第1インサート部材14のネジ穴14bにボルトを締め付けるときには、第1インサート部材14には大きなトルクが作用する。回り止め部の平面14f,14gは第2インサート部材の第1片16Aと広い面積で当接するため、上記のトルクにより第1インサート部材14が回転することを防止することができる。なお、第1インサート部材14の当接面14f,14gは、軸線Lに平行に広がってもよいし、軸線Lから傾いて広がってもよい。
図3に示されるように、第2インサート部材の第1片16Aは、第1インサート部材14の突出部14aを除いて、第1インサート部材14の周囲に配置されている。第2インサート部材の第1片16Aは、シートモールディングコンパウンド(Sheet Molding Compound:SMC)プレス法により製作されることが好ましい。即ち、第1インサート部材14を成形型にセットしてから、強化繊維にマトリックス樹脂を含浸させた半硬化状態のプリプレグを裁断した小片を成形型に投入し、130℃で2時間程度加熱することにより、第2インサート部材の第1片16Aが得られる。なお、第2インサート部材の第1片16Aは、特許請求の範囲における第2インサート部材の係合部に対応している。
また、図3に示されるように、第2インサート部材の第2片16Bは、第1インサート部材14の突出部14aを挿通可能な2つの貫通穴16Bhが形成された板状の部材である。第2インサート部材の第2片16Bは、広い面積で外皮部材18と当接することにより、外皮部材18に作用する単位面積当たりの圧力を低減するための当接部となっている。強化繊維にマトリックス樹脂を含浸させた半硬化状態のプリプレグを切断して円形の貫通穴16Bhを形成してから、プリプレグを8枚程度積層し、130℃で2時間程度加熱することにより、第2インサート部材の第2片16Bが得られる。
図4に示されるように、コア部材12には、第2インサート部材16の形状に合わせて、嵌合穴12aが形成されている。第1インサート部材14及び第2インサート部材16を組み合わせてから嵌合穴12aに嵌め込むと、コア部材12の一面12bと、第2インサート部材の第2片16Bの一面16Biとは、面一となる。このように、コア部材12、第1インサート部材14及び第2インサート部材を組み合わせることで、これらの部材の結合体11が得られる。
外皮部材18は、FRPを材質としている。外皮部材18は、FRP構造体10を飛躍的に強化するために、強化繊維基材をマトリックス樹脂で固化して形成されている。ここで、強化繊維基材とは、強化繊維が薄く一方向又は複数方向に並べられた素材形態や、強化繊維が織物状に編みこまれた素材形態である。図5に示されるように、強化繊維にマトリックス樹脂を含浸させた半硬化状態のプリプレグ18を、上記の結合体11の外周に8枚程度積層して巻いてから、FRP構造体10を成形型C1に載せて、全体をナイロンバッグC2で包む。そして、ナイロンバッグC2の内部を真空減圧したまま、130℃で2時間程度加熱してマトリックス樹脂を固化させることにより、外皮部材18が得られる。なお、第1インサート部材14の端面14bは、外皮部材18により覆われず、外部に露出されることとなる。
図5において、第1インサート部材14の外部に露出した端面14bは、外皮部材18の外面18aよりも内側に2mm程度退避している。このように第1インサート部材14の端面14aが退避することは、FRP構造体10を製造する観点から好ましい。即ち、第1インサート部材14の端面14aは、外皮部材18の外面18aよりも内側に退避しているように構成されると、FRP構造体10を成形型C1を用いて製造した場合に、第1インサート部材14の締結部の端面が成形型C1に引っ掛かることがなく、FRP構造体10を容易に成形型C1から取り出すことができる。
上述したFRP構造体10が取付対象物30に固定されることにより、図6に示される締結構造1が得られる。FRP構造体10が取り付けられる取付対象物30は、板状の構造物であり、第1インサート部材14に対応して、一方面から他方面まで貫通したボルト穴30aが形成されている。各ボルト穴30aにボルト32が通されて、ボルト先端のネジ部32aが第1インサート部材14のネジ穴14cに螺着されている。このボルト締結により、FRP構造体10が取付対象物30に固定されている。
また、取付対象物30において、ボルト穴30aの周辺であって、第1インサート部材14の端面14bに対向する部位には、当該端面14bに向けて突出する突出面30bが形成されている。FRP構造体10が取付対象物30に取り付けられた状態において、第1インサート部材14の端面14bは、取付対象物30の突出面30bに当接している。一方、外皮部材18の外面18aは、取付対象物30から離れている。この構成によれば、FRP構造体10が取付対象物30に取り付けられた状態において、外皮部材18が押圧された状態とならないため、外皮部材18のクリープにより締結が緩んでしまうことを未然に防止することができる。
さらに、取付対象物30と外皮部材18との隙間には、ペースト状のエポキシ系接着剤34が充填されて固化されている。これにより、外皮部材18及び取付対象物30は、両部材18,30の隙間に充填された接着剤により互いに固着されており、FRP構造体10を取付対象物30により強固に固定することができる。
なお、上述した実施形態では、第2インサート部材16が第1片16A及び第2片16Bにより構成されたが、他の実施形態では、第2インサート部材16の第1片16A及び第2片16Bが単一の部材として構成されてもよい。
実施形態に係るFRP構造体を示す断面図である。 第1インサート部材を示す斜視図である。 FRP構造体の製造工程を示す第1の工程図である。 FRP構造体の製造工程を示す第2の工程図である。 FRP構造体の製造工程を示す第3の工程図である。 FRP構造体が取付対象物に固定された様子を示す断面図である。 従来技術に係るFRP構造体を示す断面図である。
符号の説明
1…締結構造、10…繊維強化プラスチック構造体、12…コア部材、14…第1インサート部材、14a…突出部、14b…端面、14c…ネジ穴(締結部)、14d,14e…抜け止め部、14f,14g…回り止め部、16…第2インサート部材、16A…第1片、16B…第2片、18…外皮部材、30…取付対象物、30b…突出面、32…ボルト、34…接着剤。

Claims (4)

  1. 維強化プラスチック構造体と、当該繊維強化プラスチック構造体が取り付けられる取付対象物とを含む締結構造であって、
    前記繊維強化プラスチック構造体は、
    コア部材と、
    前記コア部材を覆う繊維強化プラスチック製の外皮部材と、
    前記コア部材の外部から内部まで延設された棒状の部材であって、外部に露出した一端には、取付対象物に締結するための締結部が形成され、外部から内部に進むほど、軸線に垂直な断面積が拡大する抜け止め部が形成されている、金属製の第1インサート部材と、
    前記第1インサート部材の抜け止め部と係合する係合部が形成されている、繊維強化プラスチック製の第2インサート部材と、
    を備え、
    前記第1インサート部材の締結部は、外部に露出した端面から加工されたネジ穴を含んでおり、
    前記第1インサート部材の締結部の端面は、前記外皮部材の外面よりも内側に退避しており、
    前記第1インサート部材の端面に対向する前記取付対象物の部位には、当該端面に向けて突出する突出面が設けられており、
    前記第1インサート部材の端面は、前記取付対象物の突出面に当接しており、前記端面の周囲の外皮部材は、前記取付対象物から離れていることを特徴とする締結構造。
  2. 前記外皮部材及び前記取付対象物は、両部材の隙間に充填された接着剤により固着されていることを特徴とする請求項に記載の締結構造。
  3. 前記第1インサート部材の抜け止め部は、外部から内部に進んだ距離に比例して直径が増加するテーパ形状を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の締結構造。
  4. 前記第1インサート部材には、軸線に沿って広がる当接面からなる回り止め部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の締結構造。
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