JPH05116267A - インサート付サンドイツチ板の製造方法 - Google Patents

インサート付サンドイツチ板の製造方法

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JPH05116267A
JPH05116267A JP4094196A JP9419692A JPH05116267A JP H05116267 A JPH05116267 A JP H05116267A JP 4094196 A JP4094196 A JP 4094196A JP 9419692 A JP9419692 A JP 9419692A JP H05116267 A JPH05116267 A JP H05116267A
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JP
Japan
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insert
sandwich plate
core material
filler
skin
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JP4094196A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kawakami
和夫 川上
Masato Otsuka
正人 大塚
Hiroshi Sato
博 佐藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サンドイッチ板へインサートを装着する際、
インサートの下部への充てん剤の流入を阻止する。 【構成】 サンドイッチ板にリング状の切込を機械加工
により形成し、この切込により囲まれる部分の表皮とコ
ア材を押しつぶしたのち、あるいはこの部分の表皮を除
去してコア材のみを押しつぶしたのち、インサートを挿
入し、充てん剤により固着する。 【効果】 軽量で安価なサンドイッチ板を製造すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、航空機や人工衛星構
造体などに用いられるインサート付サンドイッチ板の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は例えばSHUR−LOK COR
PORATIONのカタログに記載された従来のインサ
ート付サンドイッチ板の断面図、図9はその製造方法を
示す断面図である。図において、1はサンドイッチ板
で、ハニカムコア等のコア材1aと、それを両面からは
さむ2枚の表皮1b、1cと、コア材1aおよび表皮1
b、1cを固着するための接着剤1d、1eとから成
る。3はサンドイッチ板1の下穴2に装着されたインサ
ート、4はサンドイッチ板1のコア材1aとインサート
3とを互いに固着するための充てん剤、5はインサート
3とサンドイッチ板1の表皮1bとの高さを同一にする
ためのプレート、6はプレート5とインサート3、およ
びプレート5と表皮1bとを互いに固定するための両面
粘着テープである。
【0003】次に、従来のインサート付サンドイッチ板
の製造方法について説明する。コア材1aとそれをはさ
む両面の2枚の表皮1b、1cから成るサンドイッチ板
1に、図6に示すように、機械加工により下穴2を形成
する。次いで下穴2に、両面粘着テープ6によりプレー
ト5に固定されているインサート3を挿入し、上記両面
粘着テープ6でサンドイッチ板1の表皮1bとプレート
5を固定する。次いでプレート5の充てん用穴5aから
インサート3の充てん用穴3aを通してインサート3の
周囲に充てん剤4を充てんし、サンドイッチ板1のコア
材1aとインサート3を固着する。充てん剤4の硬化
後、プレート5を取り除き、両面粘着テープ6を除去す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のインサート付サ
ンドイッチ板の製造方法では、インサートをその周囲に
充てん剤を充てんして固着するため、サンドイッチ板の
板厚が厚くなるにつれて、充てん剤の量が増加し、その
結果としてサンドイッチ板の重量が増して、航空機や人
工衛星などの軽量性を損なうという問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、板厚の厚いサンドイッチ板でも
充てん剤の重量の増加を抑え、これにより軽量性を損な
うことがない改良された安価なインサート付サンドイッ
チ板を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は次のインサート
付サンドイッチ板の製造方法である。 (1)コア材と、それをはさむ両面の2枚の表皮とから
成るサンドイッチ板に、リング状の切込を形成し、その
切込で囲まれる部分の表皮とコア材を押しつぶしてイン
サートを挿入したのち、インサートの周囲に充てん剤を
充てんしてインサートを固着することを特徴とするイン
サート付サンドイッチ板の製造方法。…〔製造方法
(1)〕 (2)コア材と、それをはさむ両面の2枚の表皮とから
成るサンドイッチ板に、リング状の切込を形成し、その
切込で囲まれる部分の表皮を除去したのち、その部分の
コア材を押しつぶしてインサートを挿入し、次いでイン
サートの周囲に充てん剤を充てんしてインサートを固着
することを特徴とするインサート付サンドイッチ板の製
造方法。 …〔製造方法(2)〕 (3)コア材と、それをはさむ両面の2枚の表皮とから
成るサンドイッチ板に、下穴を形成し、この下穴に挿入
したインサートのフランジ部に接着剤により固着された
FRP板を、接着剤を介して表皮に固着することを特徴
とするインサート付サンドイッチ板の製造方法。
…〔製造方法(3)〕
【0007】
【作用】この発明の製造方法(1)または(2)のイン
サート付サンドイッチ板の製造方法においては、インサ
ートの周囲に充てん剤を充てんした際、インサートの下
の押しつぶされた表皮とコア材、あるいはコア材のみに
より、インサートの下の空間には充てん剤が入り込ま
ず、従ってサンドイッチ板のコア材の空間において板厚
方向の全てにわたって充てんされることはない。
【0008】この発明の製造方法(3)のインサート付
サンドイッチ板の製造方法においては、インサートのフ
ランジ部に接着剤により固着されたFRP板が接着剤を
介して表皮にも固着されているので、インサートはその
周囲に充てん剤を充てんしなくてもサンドイッチ板に固
着される。このため全体が軽量化するとともに、充てん
材と表皮の線膨張係数の違いによるクラックや剥離など
は発生しない。
【0009】
【実施例】
実施例1 以下、この発明の実施例を図について説明する。図1は
製造方法(1)の実施例により製造されたインサート付
サンドイッチ板を示す断面図、図2はその製造方法を示
す断面図である。図において、図5および図6と同一符
号は同一または相当部分を示す。7はサンドイッチ板1
に形成するリング状の切込で、溝状に形成されている。
1fはリング状の切込7で囲まれる表皮、1gは切込7
によって囲まれるコア材である。
【0010】上記のインサート付サンドイッチ板の製造
方法は、サンドイッチ板1に機械加工により、図2に示
すように、リング状の切込7を形成する。次いで、リン
グ状の切込7で囲まれる部分の表皮1fとコア材1gを
押しつぶしたのち、従来と同様の方法にてインサート3
を挿入し、充てん剤4を充てんし、硬化させて、インサ
ート3を装着する。
【0011】このようにして製造されたサンドイッチ板
1では、インサート3の周囲に充てんされた充てん剤4
は、押しつぶされた部分の表皮1fにさえぎられ、イン
サート3の下部のコア材1aには充てんされず、従って
充てん剤4の充てん量はサンドイッチ板1の板厚に左右
されず、必要最低限の量で済むことになり、インサート
付サンドイッチ板全体の重量が軽量化する。
【0012】また、従来に比べ、充てん剤の使用量も少
なくて済み、サンドイッチ板1に形成するインサート装
着用下穴の機械加工も短時間で済むので、安価なインサ
ート付サンドイッチ板が得られる。
【0013】実施例2 図3は製造方法(2)の実施例により製造したインサー
ト付サンドイッチ板の断面図、図4はその製造方法を示
す断面図である。この実施例の製造方法は、リング状の
切込7内の表皮1fとコア材1gの部分が押しつぶしに
くい場合に適した方法である。この方法では図4に示す
ように、リング状の切込7で囲まれる部分の表皮1fを
除去したのち、コア材1gのみを押しつぶして、インサ
ート3を装着する。この場合押しつぶされたコア材1g
が充てん剤4のインサート3の下部への流入を阻止する
ので、前記実施例1と同様の効果を奏する。
【0014】実施例3 図5は製造方法(3)の実施例により製造したインサー
ト付サンドイッチ板の断面図である。図において、11
はインサート3のフランジ部3aおよび片側の表皮1b
を覆うFRP(繊維強化プラスチック)板、12は表皮
1bおよびフランジ部3aとFRP板11を固着する接
着剤である。
【0015】コア材1aはセルサイズが3/8ないし1
/2インチのアルミニウムハニカムコアからなり、表皮
1b、1cは厚さ0.05〜0.15mmのCFRP
(炭素繊維強化プラスチック)からなり、インサート3
はアルミニウム合金からなり、FRP板11はCFRP
からなる。CFRPの樹脂ならびに接着剤1d、1eお
よび12はエポキシ樹脂系である。FRP板11の厚
さ、面積などはインサート3にかかる引抜荷重により決
定する。
【0016】上記のインサート付サンドイッチ板は、予
め接着剤12を塗布したFRP板11にインサート3の
フランジ部3aを固着し、このインサート3を図9と同
様にサンドイッチ板1の片側に形成した下穴2に挿入し
て埋込むと同時に、FRP板11を接着剤12により表
皮1bに固着して製造する。
【0017】こうして製造したインサート付サンドイッ
チ板は、表皮1bに固着したFRP板11にインサート
3のフランジ部3aが固着されているので、インサート
3の周囲に充てん剤4を充てんしなくても、インサート
3はサンドイッチ板1に保持され、固着状態を維持す
る。この状態でインサート3の取付穴に他部品をねじ込
んで取付ける。
【0018】上記のインサート付サンドイッチ板は、充
てん剤4がないため軽量となり、また表皮1bが0.0
5〜0.15mmと薄い場合でも、充てん材4と表皮1
bの線膨張係数の違いによるクラックや剥離は生じな
い。
【0019】この実施例では、コア材1aおよびインサ
ート3がアルミニウム製であるため、軽量となり、また
表皮1b、1cおよびFRP板11がCFRPであるた
め軽量でかつ強度を大きくすることができる。またCF
RPの樹脂および接着剤1d、1eおよび12をエポキ
シ系とすることにより、接着強度を大きくできるととも
に、膨張係数を近似させ、剥離を防止することができ
る。
【0020】実施例4 図6は製造方法(3)の他の実施例のインサート付サン
ドイッチ板の断面図である。この実施例では、下穴2は
貫通穴とされ、サンドイッチ板1の両側からインサート
3が埋込まれている。
【0021】上記のインサート付サンドイッチ板は、実
施例3と同様にして、サンドイッチ板1の両側からイン
サート3を埋込むことにより製造され、ほぼ同様の作用
効果を奏する。
【0022】実施例5 図7は製造方法(3)の別の実施例のインサート付サン
ドイッチ板の断面図である。この実施例では、下穴2は
貫通穴とされ、その全長に対応した長さを有するインサ
ート3が実施例3と同様に埋込まれており、ほぼ同様の
作用効果を有する。
【0023】なお、上記実施例3において、インサート
3の先端部を、接着剤によりコア材1aに接着してもよ
い。また実施例4において、2個のインサート3間のコ
ア材1aを残留させ、同様に接着剤により固着するよう
にしてもよい。さらに実施例5において、インサート3
と表皮1cを、別のFRP板11および接着剤12によ
り固着してもよい。
【0024】上記の実施例において、インサート3の種
類、形状、構造、材質等は必要により変更可能である。
また本発明は航空機や人工衛星の構造体に限らず、太陽
電池パネルその他の用途にも使用できる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明の製造方法
(1)、(2)のインサート付サンドイッチ板の製造方
法によれば、サンドイッチ板にリング状の切込を設け、
この切込で囲まれる部分の表皮とコア材を押しつぶし、
あるいは表皮を除去してコアのみを押しつぶしたのち、
インサートを装着するようにしたので、インサートの下
部には充てん剤が入り込まず、インサートの固着に必要
最低限の充てん剤の量にできるので、サンドイッチ板の
板厚に影響されない軽量なインサート付サンドイッチ板
を製造でき、また充てん剤使用量が少なく、インサート
挿入用下穴の加工時間も短くて済み、安価なインサート
付サンドイッチ板を製造することができる。
【0026】この発明の製造方法(3)のインサート付
サンドイッチ板の製造方法によれば、インサートのフラ
ンジ部および表皮をFRP板で固着するようにしたた
め、インサートの周囲に充てん剤が不要となり、軽量化
できるとともに、充てん剤と表皮の線膨張係数の差によ
るクラックや剥離は生じない。またインサートを能率よ
く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1により製造したインサート付サンドイ
ッチ板の断面図。
【図2】図1のインサート付サンドイッチ板の製造方法
を示す断面図。
【図3】実施例2により製造したインサート付サンドイ
ッチ板の断面図。
【図4】図3のインサート付サンドイッチ板の製造方法
を示す断面図。
【図5】実施例3により製造したインサート付サンドイ
ッチ板の断面図。
【図6】実施例4により製造したインサート付サンドイ
ッチ板の断面図。
【図7】実施例5により製造したインサート付サンドイ
ッチ板の断面図。
【図8】従来のインサート付サンドイッチ板の断面図。
【図9】従来のインサート付サンドイッチ板の製造方法
を示す断面図。
【符号の説明】
1 サンドイッチ板 1a、1g コア材 1b、1c、1f 表皮 1d、1e、12 接着剤 2 下穴 3 インサート 3a フランジ部 4 充てん剤 7 切込 11 FRP板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア材と、それをはさむ両面の2枚の表
    皮とから成るサンドイッチ板に、リング状の切込を形成
    し、その切込で囲まれる部分の表皮とコア材を押しつぶ
    してインサートを挿入したのち、インサートの周囲に充
    てん剤を充てんしてインサートを固着することを特徴と
    するインサート付サンドイッチ板の製造方法。
  2. 【請求項2】 コア材と、それをはさむ両面の2枚の表
    皮とから成るサンドイッチ板に、リング状の切込を形成
    し、その切込で囲まれる部分の表皮を除去したのち、そ
    の部分のコア材を押しつぶしてインサートを挿入し、次
    いでインサートの周囲に充てん剤を充てんしてインサー
    トを固着することを特徴とするインサート付サンドイッ
    チ板の製造方法。
  3. 【請求項3】 コア材と、それをはさむ両面の2枚の表
    皮とから成るサンドイッチ板に、下穴を形成し、この下
    穴に挿入したインサートのフランジ部に接着剤により固
    着されたFRP板を、接着剤を介して表皮に固着するこ
    とを特徴とするインサート付サンドイッチ板の製造方
    法。
JP4094196A 1991-04-22 1992-04-14 インサート付サンドイツチ板の製造方法 Pending JPH05116267A (ja)

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