JP2004090646A - インクジェットプリンタのカラー印刷方法 - Google Patents

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Abstract

  【課題】 カラーカートリッジに収容された複数のカラーインクを使用してカラー画像を記録用紙に印刷するインクジェットプリンタのカラー印刷方法を提供する。 
  【解決手段】 複数のカラーインク各々の残量を検出する段階と,検出された各カラーインクの残量と既設定の基準残量とを比較し,少なくとも1種のカラーインクの残量が基準残量より少ないか否かを判断する段階と,検出された各カラーインクの残量のうち少なくとも1種のカラーインクの残量が基準残量より少ない場合には,全てのカラーインクを使用して画像を印刷する正常印刷モードと,相対的に多く残ったカラーインクのうちから選択される少なくとも1種のカラーインクを使用して画像を印刷するインク節約印刷モードのうちいずれか1種の印刷モードを選択できるようにし,選択された印刷モードにより画像を印刷する段階とからなる。
【選択図】 図2

Description

 本発明は,インクジェットプリンタのカラー印刷方法に関し,さらに詳細には,カラー画像印刷用インクを節約可能なインクジェットプリンタのカラー印刷方法に関する。
 一般的に,インクジェットプリンタは,記録用紙を移送させながら,記録用紙の移送方向に対して直角方向に往復移動するキャリッジに搭載されたインクカートリッジから記録用紙にインク液滴を吐出して画像を形成するプリンタをいう。特に,カラー画像を印刷するためのカラーインクジェットプリンタには,B(ブラック)インクを収容したモノカートリッジと,多種のカラー(例えばシアン,マゼンタ及びイエローカラー)のインクを収容したカラーカートリッジがキャリッジに搭載されており,このようなカラーインクを組み合わせることによりカラー画像が具現化される。
 図1に,従来のカラーカートリッジの構造を概略的に示す(例えば,特許文献1参照)。図1に示すように,カラーカートリッジ10は,所定の内部空間を有したハウジング12と,ハウジンク12の底部に設けられて記録用紙にインク液滴を吐出する記録ヘッド18を具備する。ハウジング12の内部空間は,ハウジング12の内部に垂直に設けられた2つの隔壁14により3つのインクチャンバ16a,16b,16cに区画される。3つのインクチャンバ16a,16b,16cには,シアン,マゼンタ及びイエローカラーのインク17a,17b,17cが各々収容されている。このインク17a,17b,17cは,3つのインクチャンバ16a,16b,16c各々の底部に設けられたインク通路19a,19b,19cを通じて記録ヘッド18に供給され,記録ヘッド18から記録用紙に向かって液滴状で吐出される。
 図示のように,一般的に3つカラーインク17a,17b,17cは一つのカラーカートリッジ10に共に収容されているので,印刷される画像の色相構成により3つカラーインク17a,17b,17cは消耗される程度が各々異なる。従って,3つカラーインク17a,17b,17cのうちいずれか1種のカラーインクがまず最初に枯渇し,その後に残り2種のカラーインクが順次枯渇する。このように,いずれか1種のカラーインクがまず枯渇すると,その後からは所望の色相の画像を印刷することができない。このような場合,従来においては,プリンタから単純にあるカラーインクが枯渇したことを警告するメッセージが表示されるが,ユーザが警告メッセージを無視して印刷を進めると,プリンタは残っているカラーインクだけ使用して画像を印刷する。例えば,イエローカラーのインク17cが枯渇した場合には,プリンタはシアンとマゼンタカラーインク17a,17bだけ使用して画像を印刷するので,イエロー色相を有した画像の部分は印刷されない。そして,イエロー及びマゼンタ色相のインク17c,17bが枯渇した場合には,プリンタは残っているシアンカラーインク17aだけ使用して画像を印刷するので,イエロー色相を有した画像の部分とマゼンタ色相を有した画像の部分とは印刷されない。
特開平6−233092号公報
 しかしながら,上記のように,従来においては,カラーカートリッジに収容された3つカラーインクのうちいずれか1種または2種のカラーインクが枯渇した場合には所望の色相の画像,即ち全てのカラーインクを使用して印刷したような品質の画像を得ることができない。また,このような場合に,所望の色相の画像を印刷するためには,他のカラーインクが残っていても新しいカラーカートリッジに替えなければならない。即ち,従来のインクジェットプリンタにおいては,いずれか1種のカラーインクが枯渇すると新しいカラーカートリッジに交換しなければならないので,その交替周期が比較的短く,まだ残っているインクもそれ以上使えないために共に捨てられるという問題がある。
 したがって,本発明は,上記従来の課題を解決するために創出されたものであり,本発明の目的は,特にいずれか1種以上のカラーインクが基準残量より少なくなった場合にはユーザに様々な印刷モードを選択できる機会を提供することにより多く消耗したカラーインクを節約することが可能な新規かつ改良されたインクジェットプリンタのカラー印刷方法を提供することにある。
 上記課題を解決するため,本発明の第1の観点においては,カラーカートリッジに収容された複数のカラーインクを使用してカラー画像を記録用紙に印刷するインクジェットプリンタのカラー印刷方法において,(a)前記複数のカラーインク各々の残量を検出する段階と,(b)前記検出された各カラーインクの残量と既設定の基準残量とを比較し,少なくとも1種のカラーインクの残量が前記基準残量より少ないか否かを判断する段階と,(c)前記検出された各カラーインクの残量のうち少なくとも1種のカラーインクの残量が前記基準残量より少ない場合には,全てのカラーインクを使用して画像を印刷する正常印刷モードと,相対的に多く残ったカラーインクのうちから選択される少なくとも1種のカラーインクを使用して画像を印刷するインク節約印刷モードのうちいずれか1種の印刷モードとを選択可能であり,前記選択された印刷モードにより画像を印刷する段階とを,からなるインクジェットプリンタのカラー印刷方法が提供される。
 また,前記(c)段階は,前記正常印刷モードと,相対的に多く残ったカラーインクのうちから選択されるいずれか1種のカラーインクだけを使用して画像を印刷する単一色印刷モードと,相対的に多く残ったカラーインクのうちから選択される2種のカラーインクを使用して画像を印刷する2色印刷モードとを含む印刷モード選択窓を表示する第1段階と,前記正常印刷モード,前記単一色印刷モード及び前記2色印刷モードのうちいずれか1種の印刷モードを選択する第2段階と,前記選択された印刷モードにより画像を印刷する第3段階と,からなる,如く構成されるのが好ましい。
 また,前記(c)段階は,前記正常印刷モードと前記インク節約印刷モードとを含む印刷モード選択窓を表示する第1段階と,前記正常印刷モードと前記印刷節約印刷モードのうちいずれか1種の印刷モードを選択する第2段階と,前記選択された印刷モードが前記インク節約印刷モードであるか否かを判断する第3段階と,前記選択された印刷モードが前記インク節約印刷モードである場合には,相対的に多く残ったカラーインクのうちから選択されるいずれか1種のカラーインクだけを使用して画像を印刷する単一色印刷モードと,相対的に多く残ったカラーインクのうちから選択される2種のカラーインクを使用して画像を印刷する2色印刷モードとを含むインク節約印刷モードの種類選択窓を表示する第4段階と,前記単一色印刷モードと前記2色印刷モードのうちいずれか1種の印刷モードを選択する第5段階と,前記第2段階と第5段階にて選択された印刷モードにより画像を印刷する第6段階と,からなる,如く構成されるのが好ましい。
 また,さらに,前記(a)段階後に,検出された各カラーインクの残量を表示する段階を含む,如く構成するのが好ましい。
 また,前記(c)段階において,検出された各カラーインクの残量が表示される,如く構成するのが好ましい。
 また,前記(c)段階においてて,警告メッセージが表示される,如く構成するのが好ましい。
 また,前記単一色印刷モードは,選択された1種のカラーインクを使用して全ての色相の画像を印刷する印刷モードである,如く構成するのが好ましい。
 また,前記2色印刷モードは,選択された2種のカラーインクに該当する色相の画像を印刷する印刷モードである,如く構成するのが好ましい。
 本発明によるインクジェットプリンタのカラー印刷方法によれば,以下のような効果がある。
 第1に,いずれか1種のカラーインクの残量が基準残量より少ないか枯渇した場合には,ユーザの判断により相対的に多く残っているカラーインクだけを選択してカラー画像を印刷することにより,多く消耗したカラーインクを節約できる。従って,必要な時期に全てのカラーインクを使用してカラー画像を印刷できて優秀な品質の画像を得られる。
 第2に,基準残量より少ないカラーインクは使用せずに維持することにより,各カラーインクの消耗程度を比較的均一に調節できるので,各カラーインクの枯渇時期が同じようになってカラーカートリッジの交替周期が長くなる。
 以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施の形態)
 まず,図2に基づいて,第1の実施の形態にかかるカラー印刷方法を行うインクジェットプリンタの構成を説明する。なお,図2は,第1の実施の形態にかかるカラー印刷方法を行うインクジェットプリンタの構成を示すブロック図である。図3は,第1の実施の形態にかかるインクジェットプリンタのカラー印刷方法を説明するためのフローチャートである。
 まず,図2に示すように,インクジェットプリンタ20には,インクカートリッジ23から供給されたインクを使用して記録用紙に画像を印刷する機能を行うプリンタエンジン部26と,プリンタ20各部分の作動を制御するプリンタ制御部21とが設けられている。インクカートリッジ23は,黒(B)インクを収容したモノカートリッジ24と,様々なカラー(例えばシアン(C),マゼンタ(M)及びイエロー(Y)カラー)のインクを収容したカラーカートリッジ25とを含む。インクジェットプリンタ20には,Bインクと様々なカラーインク各々の残量を検出するインク残量検出部22が設けられる。
 プリンタ制御部21は,コンピュータ30に内蔵されているプリンタドライバ31とインターフェースされており,インク残量検出部22から検出された各カラーインクの残量についてのデータはプリンタ制御部21を通じてコンピュータ30に内蔵されているプリンタドライバに31に伝送される。
 プリンタドライバ31は,各カラーインクの残量により適した印刷モードをユーザが選択できるようにする印刷モード選択窓を表示部32を通じて表示する。そして,プリンタドライブ31は,選択された印刷モードにより画像データを処理し,その処理されたデータをユーザにより選択された印刷モードによりプリンタ20に印刷させる制御信号と共にプリンタ制御部21に伝送する。それにより,プリント制御部21はプリンタエンジン部26を制御して選択された印刷モードで記録用紙に画像を印刷する。
 次に,図2と図3に基づいて,本実施形態にかかるカラー印刷方法を段階的に説明する。
 まず,ステップS110で,プリンタドライバ31から印刷命令信号がプリンタ制御部21に伝送されると,プリンタ制御部21は,インク残量検出部22を制御して複数の複数カラーインク各々の残量を検出する(ステップS110)。このとき,Bインクの残量も共に検出することができる。
 次いで,ステップS120で,インク残量検出部22から検出された各カラーインクの残量についてデータはプリンタ制御部21を通じてプリンタドライバ31に伝送される。それにより,プリンタドライバ31では検出された各カラーインクの残量を表示部32を通じて表示する(ステップS120)。このとき,各カラーインクの残量はユーザが容易に認識できる様々な方法(例えばパーセントまたは棒グラフなど)で表示され,Bインクの残量も同じ方法で一緒に表示することができる。そして,いずれか1種以上のカラーインクが枯渇した場合には,そのインクが枯渇したことを,例えば「EMPTY」などで表示できる。一方,この段階(ステップS120)は,後述する印刷モード選択窓表示段階(ステップS150)にて共に行われることができる。
 その後,ステップS130で,プリンタドライバ31にて,各カラーインクの残量と既設定の基準残量とを比較し,少なくとも1種のカラーインクの残量が基準残量より少ないか否かを判断する(ステップS130)。基準残量は初期の全量に比べて略10%〜20%程度に決められる。
 判断の結果,検出された各カラーインクの残量が全て基準残量以上の場合には,ステップS140に移行し,プリンタドライバ31は正常印刷モードで印刷することを命令する信号と共に全ての色相の画像データをプリンタ制御部21に伝送し,それによりプリンタエンジン部26は全てのカラーインクを使用して記録用紙に画像を印刷する(ステップS140)。
 一方,判断の結果,検出された各カラーインクの残量のうち少なくとも1種のカラーインクの残量が基準残量より少ない場合には,ステップS150に移行し,プリンタドライバ31は表示部32を通じて印刷モード選択窓を表示する(ステップS150)。このとき,いずれか1種以上のカラーインクの残量が基準残量より少ないことを警告する警告メッセージも共に表示することができる。
 印刷モード選択窓には,全てのカラーインクを使用して画像を印刷する正常印刷モードと,相対的に多く残ったカラーインクのうちから選択されるいずれか1種のカラーインクだけを使用して画像を印刷する単一色印刷モードと,相対的に多く残ったカラーインクのうちから選択される2種のカラーインクを使用して画像を印刷する2色印刷モードが表示することができる。具体的に,単一色印刷モードはC,M及びYカラーのインクのうちからいずれか1種のカラーインクを選択できるように表示され,2色印刷モードは2種のカラーインクを選択できるように表示される。
 例えば,Yカラーインクの残量が基準残量より少ないか枯渇した場合には,印刷モード選択窓に下記のように4つの印刷モードを含むことができる。
  (1)正常印刷モードで印刷
  (2)Cカラーインクだけで印刷
  (3)Mカラーインクだけで印刷
  (4)C及びMカラーインクを使用して印刷
 他の,例えばY及びMカラーインクの残量が基準残量より少ないか枯渇した場合には,印刷モード選択窓に下記のように2種の印刷モードを含むことができる。
  (1)正常印刷モードで印刷
  (2)Cカラーインクだけで印刷
 次いで,ステップS160で,上記のように表示された印刷モード選択窓を通じてユーザがいずれか1種の印刷モードを選択する(ステップS160)。このとき,ユーザは,印刷しようとする文書の重要度と各カラーインクの残量を勘案して適正な印刷モードを選択できる。即ち,現在印刷しようとする文書の重要度が低い場合には,単一色印刷モードまたは2色印刷モードを選択することにより,次の重要な文書の印刷のために相対的に残量が少ないカラーインクを節約できる。しかし,現在印刷しようとする文書の重要度が高い場合には,正常印刷モードを選択することにより高画質のカラー画像を得られる。
 その後,ステップS170で,いずれか1種の印刷モードが選択された場合には,プリンタドライバ31は,選択された印刷モードにより画像データを処理し,そのデータを選択された印刷モードにより画像を印刷することを命令する信号と共にプリンタ制御部21に伝送し,プリンタ制御部21はプリンタエンジン部26を制御して選択された印刷モードで記録用紙に画像を印刷する(ステップS170)。
 具体的に,正常印刷モードで画像を印刷する場合には,プリンタ20は3種のカラーインクを全て使用して印刷する。従って,プリンタドライバ31は全ての色相の画像データをプリンタ制御部21に伝送する。ただし,いずれか1種のカラーインクが枯渇した場合にはその色相に該当する画像は印刷されないので,ユーザはその場合に印刷モードの選択を慎重にしなければならない。
 一方,単一色印刷モードで画像を印刷する場合には,プリンタ20は選択された1種のカラーインクだけを使用して画像を印刷する。このとき,選択された1種のカラーインクだけを使用して全ての色相の画像を印刷するか,または選択された1種のカラーインクに該当する色相の画像だけを印刷することもできる。前者の場合には,プリンタドライバ31は画像データを選択された1種の色相の画像データに変換処理してプリンタ制御部21に伝送し,後者の場合にはプリンタドライバ31は全ての色相の画像データをそのままプリンタ制御部21に伝送する。ところで,後者の場合には選択されていない色相の画像部分は印刷されずに画質が悪くなる恐れがあるので,前者の場合がより好ましい。
 そして,2色印刷モードで画像を印刷する場合には,プリンタ20は選択された2種のカラーインクを使用して画像を印刷する。このときにも,全ての色相の画像を印刷するか,または選択された2種のカラーインクに該当する色相の画像だけを印刷できる。プリンタドライバ31も前述したのように画像データをプリンタ制御部21に伝送する。ところで,2色印刷モードでは,後者の場合がより好ましい。それは,上記単一色印刷モードと相異なる方式で印刷することによりユーザに対して選択の幅を広めることができ,またカラー画像は普通2種以上のカラーインクが組み合わされて印刷されるので,1種のカラーインクがなくなっても画質の低下はそれほど激しくないからである。
(第2の実施の形態)
 次に,図4に基づいて,第2の実施の形態にかかるインクジェットプリンタのカラー印刷方法について説明する。なお,図4は,第2の実施の形態にかかる好ましいインクジェットプリンタのカラー印刷方法を説明するためのフローチャートである。なお,第2の実施の形態においては,上記第1の実施の形態における様々な段階が同一なので,同一段階については,重複説明の避けるためにその説明を省略するか,あるいは簡略にする。
 まず,図2と図4に示すように,ステップS210で,プリンタドライバ31からの印刷命令信号によりインク残量検出部22は複数のカラーインク各々の残量を検出する(ステップS210)。検出された各カラーインクの残量についてのデータはプリンタ制御部21を通じてプリンタドライバ31に伝送される。
 次いで,ステップS220で,プリンタドライバ31にて,検出された各カラーインクの残量と既設定の基準残量とを比較し,少なくとも1種のカラーインクの残量が基準残量より少ないか否かを判断する(ステップS220)。
 判断の結果,検出された各カラーインクの残量が全て基準残量以上の場合には,ステップS230に移行し,プリンタドライバ31からの印刷命令信号によりプリンタエンジン部26は全てのカラーインクを使用して正常に記録用紙に画像を印刷する(ステップS230)。
 一方,判断の結果,検出された各カラーインクの残量のうち少なくとも1種のカラーインクの残量が基準残量より少ない場合には,ステップS240に移行し,プリンタドライバ31は表示部32を通じて印刷モード選択窓を表示する(ステップS240)。このとき,いずれか1種以上のカラーインクの残量が基準残量より少ないことを警告する警告メッセージも共に表示することができる。また,検出された各カラーインクの残量も共に表示することができる。一方,各カラーインクの残量は上記第1の実施の形態におけるようにインク残量検出段階(ステップS210)後に表示することもできる。
 印刷モード選択窓には,全てのカラーインクを使用して画像を印刷する正常印刷モードと,相対的に多く残ったカラーインクのうちから選択される少なくとも1種のカラーインクを使用して画像を印刷するインク節約印刷モードとが表示される。具体的に,本発明の第2実施形態では印刷モード選択窓表示段階(ステップS240)にて,印刷モード選択窓には下記のように2種類の印刷モードが含むことができる。
  (1)正常印刷モードで印刷
  (2)インク節約印刷モードで印刷
 次いで,ステップS250で,上記のように表示された印刷モード選択窓を通じてユーザが正常印刷モードとインク節約印刷モードのうちいずれか1種の印刷モードを選択する(ステップS250)。このとき,前述の如くユーザは印刷しようとする文書の重要度と各カラーインクの残量とを勘案して適正な印刷モードを選択できる。即ち,現在印刷しようとする文書の重要度が低い場合には,相対的に残量が少ないカラーインクを節約するためにインク節約印刷モードを選択できる。
 その後,ステップS260で,プリンタドライバ31にて選択された印刷モードがインク節約印刷モードであるか否かを判断する(ステップS260)。
 判断の結果,選択された印刷モードが正常印刷モードなである場合には,ステップS291に移行し,プリンタドライバ31は正常印刷モードで印刷することを命令する信号と共に全ての色相の画像データをプリンタ制御部21に伝送し,このことによりプリンタエンジン部26は全てのカラーインクを使用して記録用紙に画像を印刷する(ステップS291)。
 一方,判断の結果,選択された印刷モードがインク節約印刷モードである場合には,ステップS270に移行し,プリンタドライバ31は表示部32を通じてインク節約印刷モードの種類選択窓を表示する(ステップS270)。
 インク節約印刷モードの種類選択窓には,相対的に多く残ったカラーインクのうちから選択されるいずれか1種のカラーインクだけを使用して画像を印刷する単一色印刷モードと,相対的に多く残ったカラーインクのうちから選択される2種のカラーインクを使用して画像を印刷する2色印刷モードとが表示することができる。具体的に,単一色印刷モードはC,M及びYカラーのインクのうちからいずれか1種のカラーインクを選択できるように表示され,2色印刷モードは2種のカラーインクを選択できるように表示される。
 例えば,Yカラーインクの残量が基準残量より少ないか枯渇した場合には,印刷モード選択窓には下記のように3種の印刷モードを含むことができる。
  (1)Cカラーインクだけで印刷
  (2)Mカラーインクだけで印刷
  (3)C及びMカラーインクを使用して印刷
 他の,例えばY及びMカラーインクの残量が基準残量より少ないか枯渇した場合には,印刷モード選択窓は下記のように表示することができる。
  (1)Cカラーインクだけで印刷
 次いで,ステップS290で,上記のように表示された印刷モード選択窓を通じてユーザがいずれか1種のインク節約印刷モードを選択する(ステップS280)。このとき,ユーザは次に説明される各印刷モードの印刷方式を考慮して適正な印刷モードを選択できる。
 その後,ステップS292で,いずれか1種のインク節約印刷モードが選択された場合には,プリンタドライバ31は選択された印刷モードにより画像データを処理してそのデータを選択された印刷モードにより画像を印刷することを命令する信号と共にプリンタ制御部21に伝送し,プリンタ制御部21はプリンタエンジン部26を制御して選択された印刷モードで記録用紙に画像を印刷する(ステップS292)。
 具体的に,単一色印刷モードで画像を印刷する場合には,プリンタ20は選択された1種のカラーインクだけを使用して画像を印刷し,このとき前述の通り全ての色相の画像を印刷することが好ましい。一方,2色印刷モードで画像を印刷する場合には,プリンタ20は選択された2種のカラーインクを使用して画像を印刷し,このときには前述した通り選択された2種のカラーインクに該当する色相の画像だけを印刷することが好ましい。
 以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
 本発明は,無駄のないインク使用の実現可能なカラーインクジェットプリンタに効果的に適用可能である。
従来のカラーカートリッジの構造を概略的に示した部分切開斜視図である。 第1の実施の形態にかかるカラー印刷方法を行うインクジェットプリンタの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかる好ましいインクジェットプリンタのカラー印刷方法を説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態にかかるインクジェットプリンタのカラー印刷方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
 20 インクジェットプリンタ
 21 プリンタ制御部
 22 インク残量検出部
 23 インクカートリッジ
 24 モノカートリッジ
 25 カラーカートリッジ
 26 プリンタエンジン部
 30 コンピュータ
 31 ドライバ
 32 表示部

Claims (14)

  1.  カラーカートリッジに収容された複数のカラーインクを使用してカラー画像を記録用紙に印刷するインクジェットプリンタのカラー印刷方法において,
      (a)前記複数のカラーインク各々の残量を検出する段階と,
      (b)前記検出された各カラーインクの残量と既設定の基準残量とを比較し,少なくとも1種のカラーインクの残量が前記基準残量より少ないか否かを判断する段階と,
      (c)前記検出された各カラーインクの残量のうち少なくとも1種のカラーインクの残量が前記基準残量より少ない場合には,全てのカラーインクを使用して画像を印刷する正常印刷モードと,相対的に多く残ったカラーインクのうちから選択される少なくとも1種のカラーインクを使用して画像を印刷するインク節約印刷モードのうちいずれか1種の印刷モードを選択可能であり,前記選択された印刷モードにより画像を印刷する段階と,を有する,
     ことを特徴とするインクジェットプリンタのカラー印刷方法。
  2.  前記(c)段階は,
     正常印刷モードと,相対的に多く残ったカラーインクのうちから選択されるいずれか1種のカラーインクだけを使用して画像を印刷する単一色印刷モードと,相対的に多く残ったカラーインクのうちから選択される2種のカラーインクを使用して画像を印刷する2色印刷モードとを含む印刷モード選択窓を表示する第1段階と,
     前記正常印刷モード,前記単一色印刷モードあるいは前記2色印刷モードのうちいずれか1種の印刷モードを選択する第2段階と,
     前記選択された印刷モードにより画像を印刷する第3段階と,からなる,
     ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタのカラー印刷方法。
  3.  前記(c)段階は,
     前記正常印刷モードと前記インク節約印刷モードとを含む印刷モード選択窓を表示する第1段階と,
     前記正常印刷モードと前記印刷節約印刷モードのうちいずれか1種の印刷モードを選択する第2段階と,
     前記選択された印刷モードが前記インク節約印刷モードであるか否かを判断する第3段階と,
     前記選択された印刷モードが前記インク節約印刷モードである場合に,相対的に多く残ったカラーインクのうちから選択されるいずれか1種のカラーインクだけを使用して画像を印刷する単一色印刷モードと,相対的に多く残ったカラーインクのうちから選択される2種のカラーインクを使用して画像を印刷する2色印刷モードとを含むインク節約印刷モードの種類選択窓を表示する第4段階と,
     前記単一色印刷モードと前記2色印刷モードのうちいずれか1種の印刷モードを選択する第5段階と,
     前記第2段階と第5段階とにおいて選択された印刷モードにより画像を印刷する第6段階と,からなる,
     ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタのカラー印刷方法。
  4.  さらに,
     前記(a)段階後に,検出された各カラーインクの残量を表示する段階を含む,
     ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタのカラー印刷方法。
  5.   前記(c)段階において,検出された各カラーインクの残量が表示される,
     ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタのカラー印刷方法。
  6.  前記(c)段階において,警告メッセージが表示される,
     ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタのカラー印刷方法。
  7.  前記単一色印刷モードは,選択された1種のカラーインクを使用して全ての色相の画像を印刷する印刷モードである,
     ことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタのカラー印刷方法。
  8.  前記単一色印刷モードは,選択された1種のカラーインクに該当する色相の画像だけを印刷する印刷モードである,
     ことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタのカラー印刷方法。
  9.  前記2色印刷モードは,選択された2種のカラーインクに該当する色相の画像だけを印刷する印刷モードである,
     ことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタのカラー印刷方法。
  10.  前記2色印刷モードは,選択された2種のカラーインクを使用して全ての色相の画像を印刷する印刷モードである,
     ことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタのカラー印刷方法。
  11.  前記単一色印刷モードは,選択された1種のカラーインクを使用して全ての色相の画像を印刷する印刷モードである,
     ことを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタのカラー印刷方法。
  12.  前記単一色印刷モードは,選択された1種のカラーインクに該当する色相の画像だけを印刷する印刷モードである,ことを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタのカラー印刷方法。
  13.  前記2色印刷モードは,選択された2種のカラーインクに該当する色相の画像だけを印刷する印刷モードである,ことを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタのカラー印刷方法。
  14.  前記2色印刷モードは,選択された2種のカラーインクを使用して全ての色相の画像を印刷する印刷モードである,ことを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタのカラー印刷方法。
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