JP2005007834A - インクの選択による印刷性能の特徴の変更 - Google Patents

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幸一 大槻
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Abstract

【課題】印刷ヘッドのノズル群から吐出するインクの種類を変更することによって、印刷性能の特徴の異なる別の種類の印刷を高画質に行う技術を提供する。
【解決手段】少なくとも1つの標準インクと、標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で濃度が薄い第1淡インクとを含む利用可能な複数のインクのうち、第1淡インクをブラック系インクに交換することで、印刷性能の特徴の異なる別の種類の印刷を行い、さらに、インクセットの変更に応じてノズル群のクリーニング処理を実行する。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクを印刷媒体上に吐出することによって画像の印刷を行う印刷技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インク滴を吐出することにより、印刷媒体上にインクドットを形成して画像を印刷する印刷装置(以下インクジェット式印刷装置)が、画像の出力装置として広く使用されている。インクジェット式印刷装置の印刷ヘッドには、複数のノズル群が設けられており、これらのノズル群は互いに異なるインクをそれぞれ吐出する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−343731
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のインクジェット式印刷装置では、各ノズル群から吐出されるインクの種類が予め決まっており、インクの種類を変更することによって、印刷性能の特徴が異なる別の種類の印刷を行うことは考慮されていなかった。
【0005】
また、インクの種類を変更することによって、種類の異なるインクが混ざり合う場合があるが、このような混合インクが印刷媒体上に吐出されると、印刷画像の画質が低下する可能性があった。
【0006】
この発明は、従来技術における上述の問題を解決するためになされたものであり、印刷ヘッドのノズル群から吐出するインクの種類を変更することによって、印刷性能の特徴の異なる別の種類の印刷を高画質に行う技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するために、この発明は、同一のインクを吐出する複数のノズルで構成されるノズル群を複数有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドと印刷媒体とを相対的に移動させる主走査と、前記主走査の方向と交わる方向に相対的に移動させる副走査を行うとともに、主走査中にノズルから印刷媒体上にインクを吐出することによって、画像の印刷を行う印刷装置であって、少なくとも1つの標準インクと、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で濃度が薄い第1淡インクと、を含む第1インクセットのそれぞれのインクを吐出するために利用可能な複数のノズル群を有する印刷ヘッドと、前記各ノズル群に供給するためのインクをそれぞれ収容するためのインクタンクを有する1つまたは複数のインクカートリッジを装着可能なインクカートリッジ装着部と、前記ノズル群のクリーニング処理を実行可能なクリーニング処理部と、を備え、前記印刷装置は、前記第1淡インクのインクタンクをブラック系インクのインクタンクに交換することで、前記第1インクセットとは異なるインクセットを利用した印刷を行うことが可能であり、前記クリーニング処理部は、前記インクセットの変更に応じて、前記クリーニング処理を実行する。
【0008】
この印刷装置によれば、異なるインクセットを用いて、画質や印刷速度などの印刷性能の特徴の異なる別の種類の印刷を行うとともに、インク種類の変更によって生じた混合インクによる印刷画像の画質低下を抑制することができる。
【0009】
上記印刷装置において、前記標準インクは、互いに組み合わせて用いることにより無彩色を表現可能な複数の基本色インクを含むのが好ましい。
【0010】
こうすることで、それぞれのインクセットが基本色インクを含むので、利用頻度の高い通常のカラー印刷と、別の種類の印刷とを、インクカートリッジを交換することなく行うことができる。
【0011】
上記各印刷装置において、前記標準インクは、ブラックインクを含むのが好ましい。
【0012】
こうすることで、それぞれのインクセットがブラックインクを含むので、利用頻度の高い通常のモノクロ印刷と、別の種類の印刷とを、インクカートリッジを交換することなく行うことができる。
【0013】
上記各印刷装置において、前記第1淡インクのインクタンクを、前記ブラックインクより濃度が薄い第1淡ブラックインクのインクタンクに交換することで、前記ブラックインクと前記第1淡ブラックインクとを含む第2インクセットを利用した印刷を行うことが可能であるのが好ましい。
【0014】
こうすることで、前記ブラックインクと、前記第1淡ブラックインクとを利用した、高画質な印刷を行うことができる。
【0015】
上記各印刷装置において、前記第1インクセットは、さらに、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で濃度が薄い第2淡インクを含み、前記第1淡インクと第2淡インクの一方のインクのインクタンクを、前記ブラックインクより濃度が薄い第1淡ブラックインクのインクタンクに交換するとともに、他方のインクのインクタンクを前記第1淡ブラックインクより濃度が薄い第2淡ブラックインクのインクタンクに交換することで、前記ブラックインクと、前記第1淡ブラックインクと、前記第2淡ブラックインクとを含む第3インクセットを利用した印刷を行うことが可能であるのが好ましい。
【0016】
こうすることで、前記ブラックインクと、前記第1淡ブラックインクと、前記第2淡ブラックインクとを利用した、高画質な印刷を行うことができる。
【0017】
上記各印刷装置において、前記第1淡インクのインクタンクを、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で、濃度が濃い第1濃インクのインクタンクに交換することで、前記標準インクと、前記第1濃インクとを含む第4インクセットを利用した印刷を行うことが可能であるのが好ましい。
【0018】
こうすることで、前記標準インクと、前記第1濃インクとを利用した、高画質な印刷を行うことができる。
【0019】
上記各印刷装置において、前記第1淡インクを吐出するためのノズル群の各ノズルは、前記ブラックインクを吐出するためのノズル群の各ノズルと異なる副走査方向位置に配置されており、前記第1淡インクのインクタンクを、前記ブラックインクと同じ第1ブラックインクのインクタンクに交換することで、前記ブラックインクと前記第1ブラックインクとを含む第5インクセットを利用した印刷を行うことが可能であるのが好ましい。
【0020】
こうすることで、前記第1淡インクを吐出するためのノズル群と、前記ブラックインクを吐出するためのノズル群とは、それぞれが異なるラスタライン(1回の主走査によって記録できる主走査ライン)を同時に記録することができるので、これらのノズル群を同時に利用することで、より広い領域を同時に記録することができる。よって、前記ブラックインクを吐出するためのノズル群と、前記第1ブラックインクを吐出することが可能なノズル群とを利用した、高速モノクロ印刷を行うことができる。
【0021】
上記各印刷装置において、前記第1インクセットは、さらに、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で濃度が薄い第2淡インクを含み、
前記第1淡インクを吐出するためのノズル群の各ノズルは、前記第2淡インクを吐出するためのノズル群の各ノズルと異なる副走査方向位置に配置されており、前記第5インクセットは、前記第1淡インクと前記第2淡インクとの2つのインクのインクタンクを、それぞれ前記第1ブラックインクのインクタンクに交換したものであるのが好ましい。
【0022】
こうすることで、前記第1淡インクを吐出するためのノズル群と、前記第2淡インクを吐出するためのノズル群とは、それぞれが異なるラスタラインを同時に記録することができるので、これらのノズル群を同時に利用することで、より広い領域を同時に記録することができる。よって、前記ブラックインクを吐出するためのノズル群と、前記第1ブラックインクを吐出することが可能な2つのノズル群とを利用した、高速モノクロ印刷を行うことができる。
【0023】
上記各印刷装置において、前記第1インクセットは、さらに、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で濃度が薄い第2淡インクを含み、前記第1淡インクを吐出するためのノズル群の各ノズルと、前記第2淡インクを吐出するためのノズル群の各ノズルとは、前記ブラックインクを吐出するためのノズル群の各ノズルと異なる副走査方向位置に配置されており、前記第1淡インクと前記第2淡インクのうちの一方のインクのインクタンクを、前記ブラックインクと同じ第1ブラックインクのインクタンクに交換するとともに、他方のインクのインクタンクを、前記ブラックインクより濃度が薄い第1淡ブラックインクのインクタンクに交換することで、前記ブラックインクと、前記第1ブラックインクと、前記第1淡ブラックインクとを含む第6インクセットを利用した印刷を行うことが可能であるのが好ましい。
【0024】
こうすることで、前記ブラックインクを吐出するためのノズル群と、前記第1ブラックインクを吐出することが可能なノズル群とを利用した、高速モノクロ印刷を行うことができる。さらに、前記ブラックインクを吐出するためのノズル群と、前記第1淡ブラックインクを吐出することが可能なノズル群とを利用した、高画質な印刷を行うことができる。
【0025】
上記各印刷装置において、前記第1インクセットは、さらに、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で濃度が薄い第2淡インクを含み、前記第1淡インクを吐出するためのノズル群の各ノズルと、前記第2淡インクを吐出するためのノズル群の各ノズルとは、前記ブラックインクを吐出するためのノズル群の各ノズルと異なる副走査方向位置に配置されており、前記第1淡インクと前記第2淡インクのうちの一方のインクのインクタンクを、前記ブラックインクと同じ第1ブラックインクのインクタンクに交換するとともに、他方のインクのインクタンクを、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で、濃度が濃い第1濃インクのインクタンクに交換することで、前記ブラックインクと、前記第1ブラックインクと、前記第1濃インクとを含む第7インクセットを利用した印刷を行うことが可能であるのが好ましい。
【0026】
こうすることで、前記ブラックインクを吐出するためのノズル群と、前記第1ブラックインクを吐出することが可能なノズル群とを利用した、高速モノクロ印刷を行うことができる。さらに、前記標準インクと、第1濃インクとを利用した、高画質な印刷を行うことができる。
【0027】
上記各印刷装置において、前記インクカートリッジ装着部は、各インク毎に独立したインクカートリッジを装着することが可能であるのが好ましい。
【0028】
こうすることで、交換が必要なインクのみを収容するインクカートリッジを選択して交換することができるので、各インクを無駄なく利用することができる。
【0029】
上記各印刷装置において、前記印刷ヘッドは、前記インクカートリッジ装着部と独立して移動することが可能であるとともに、前記インクカートリッジ装着部に装着されたインクカートリッジとインク供給路を介して接続されているのが好ましい。
【0030】
こうすることで、印刷ヘッドを移動させる機構を簡略化することができる。
【0031】
上記各印刷装置において、利用するインクが異なる複数のインク色印刷モードの中から、利用するインク色印刷モードを選択することをユーザに許容する印刷モード選択部を、備えるのが好ましい。
【0032】
こうすることで、所望のインク色印刷モードでの印刷を行うことができる。
【0033】
上記各印刷装置において、前記インクカートリッジは、収容しているインクの種類を含む情報を格納するメモリを備え、前記印刷装置は、前記メモリが格納している情報を読み取る読み取り部を備え、前記印刷モード選択部は、前記読み取り部が読み取った情報に基づいて、利用することが可能なインク色印刷モードを表示するとともに、前記利用可能なインク色印刷モードの中から利用するインク色印刷モードを選択することをユーザに許容するのが好ましい。
【0034】
こうすることで、装着されているインクカートリッジに収容されているインクに対応したインク色印刷モードを選択することができる。
【0035】
上記各印刷装置において、前記印刷モード選択部は、前記読み取り部が読み取った情報に基づいて、装着されたインクセットが予定されたものであるか否かの判断を行い、予定されたインクセットではないと判断された場合に、警告を出力するのが好ましい。
【0036】
こうすることで、予定されていないインクカートリッジを装着して印刷を行うことを防止することができる。
【0037】
上記各印刷装置において、前記印刷モード選択部は、前記読み取り部が読み取った情報に基づいて、選択されたインク色印刷モードが必要とするインクの全てが装着されているか否かの判断を行い、必要とするインクのうち少なくとも一部のインクが装着されていないと判断された場合に、選択されたインク色印刷モードを利用するために必要となるインクカートリッジの装着および交換の案内を出力するのが好ましい。
【0038】
こうすることで、所望のインク色印刷モードでの印刷を行うために必要なインクの装着および交換を容易に行うことができる。
【0039】
上記各印刷装置において、第1の表色系で表された第1の画像データから、前記印刷装置で利用可能なインクで構成される第2の表色系で表された第2の画像データへの変換を、ルックアップテーブルを使用して行う色変換部と、前記複数のインク色印刷モードに対応して準備される複数のルックアップテーブルと、を備え、前記色変換部は、選択されたインク色印刷モードに対応したルックアップテーブルを選択して使用するのが好ましい。
【0040】
こうすることで、画像データをインク量データに変換する処理を、ルックアップテーブルを参照することで迅速に行うことができる。さらに、複数のインク色印刷モードに対応したルックアップテーブルを備え、選択されたインク色印刷モードに対応したルックアップテーブルを選択して使用するので、選択されたインク色印刷モードでの印刷を行うことができる。
【0041】
なお、この発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、印刷方法および印刷装置、印刷制御方法および印刷制御装置、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.装置の構成:
B.実施例:
C.変形例:
【0043】
A.装置の構成:
図1は、本発明の一実施例としての印刷システムの構成を示すブロック図である。この印刷システムは、印刷制御装置としてのコンピュータ90と、印刷部としてのプリンタ20と、を備えている。なお、プリンタ20とコンピュータ90の組み合わせを、広義の「印刷装置」と呼ぶことができる。
【0044】
コンピュータ90では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からは、これらのドライバを介して、プリンタ20に転送するための印刷データPDが出力されることになる。アプリケーションプログラム95は、処理対象の画像に対して所望の処理を行い、また、ビデオドライバ91を介してCRT21に画像を表示する。
【0045】
アプリケーションプログラム95が印刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライバ96が、画像データをアプリケーションプログラム95から受け取り、これをプリンタ20に供給するための印刷データPDに変換する。図1に示した例では、プリンタドライバ96の内部には、解像度変換モジュール97と、色変換部としての色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュール99と、印刷データ生成モジュール100と、印刷モード選択部101と、複数のルックアップテーブルLUTと、が備えられている。ルックアップテーブルLUTは、印刷モード選択部101で選択可能な複数のインク色印刷モードに対応して、複数準備される。ルックアップテーブルLUTと、解像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュール99と、印刷データ生成モジュール100とは、印刷データ生成部として機能する。
【0046】
印刷モード選択部101は、利用可能な複数のインク色印刷モードがそれぞれ必要としているインクに関する情報を保持している。また、プリンタ20からのインク情報信号を受信することで、利用することが可能なインクに関する情報を利用することができる。印刷モード選択部101は、これら2つのインクに関する情報を比較することで、利用可能なインク色印刷モードを選択し、利用可能なインク色印刷モードの中から利用するインク色印刷モードを選択することをユーザに許容することができる。さらに、選択されたインク色印刷モードが利用できるか否かの判断を行ったり、選択されたインク色印刷モードが利用できないと判断された場合に、必要となるインクカートリッジの装着および交換の案内を行ったりすることもできる。印刷モード選択部101と、印刷モード選択部101が受信するインク情報信号の詳細については後述する。
【0047】
解像度変換モジュール97は、アプリケーションプログラム95が扱っているカラー画像データの解像度(即ち、単位長さ当りの画素数)を、プリンタドライバ96が扱うことができる解像度に変換する役割を果たす。こうして解像度変換された画像データは、まだRGBの3色からなる画像情報である。色変換モジュール98は、複数のルックアップテーブルLUTの中から、選択されたインク色印刷モードに対応したルックアップテーブルLUTを選択して参照しつつ、各画素ごとに、RGB画像データ(第1の画像データ)を、プリンタ20が利用可能な複数のインク色の多階調データ(第2の画像データ)に変換する。
【0048】
色変換された多階調データは、例えば256階調の階調値を有している。ハーフトーンモジュール99は、インクドットを分散して形成することにより、プリンタ20でこの階調値を表現するためのハーフトーン処理を実行する。ハーフトーン処理された画像データは、印刷データ生成モジュール100によりプリンタ20に転送すべきデータ順に並べ替えられ、最終的な印刷データPDとして出力される。なお、印刷データPDは、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータとを含んでいる。
【0049】
なお、プリンタドライバ96は、印刷データPDを生成する機能を実現するためのプログラムに相当する。プリンタドライバ96の機能を実現するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0050】
図2は、プリンタ20の概略構成図である。プリンタ20は、紙送りモータ22によって印刷用紙Pを副走査方向に搬送する副走査送り機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ30をプラテン26の軸方向(主走査方向)に往復動させる主走査送り機構と、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッドユニット60(「印刷ヘッド集合体」とも呼ぶ)を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ22,キャリッジモータ24,印刷ヘッドユニット60および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュータ90に接続されている。
【0051】
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモータ22の回転をプラテン26と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図示省略)。また、キャリッジ30を往復動させる主走査送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ30を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ30の原点位置を検出する位置センサ39とを備えている。
【0052】
図3は、制御回路40を中心としたプリンタ20の構成を示すブロック図である。制御回路40は、CPU41と、プログラマブルROM(PROM)43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG)45とを備えた算術論理演算回路として構成されている。この制御回路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェースを専用に行なうI/F専用回路50と、このI/F専用回路50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ22およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回路54とを備えている。ヘッド駆動回路52は、データ読み込み部53を備えている。
【0053】
I/F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56を介してコンピュータ90から供給される印刷データPDを受け取ることができる。プリンタ20は、この印刷データPDに従って印刷を実行する。なお、RAM44は、ラスタデータを一時的に格納するためのバッファメモリとして機能する。
【0054】
図4は、印刷ヘッドユニット60の斜視図である。印刷ヘッドユニット60は、インクカートリッジ装着部62と印刷ヘッド28とを備えている。インクカートリッジ装着部62には、図3にも示すように、ブラックインクKを収容するブラックインクカートリッジ171Kと、イエロインクYを収容するイエロインクカートリッジ171Yと、シアンインクCを収容するシアンインクカートリッジ171Cと、第1淡インクとしての淡シアンインクLCを収容する淡シアンインクカートリッジ171LCと、マゼンタインクMを収容するマゼンタインクカートリッジ171Mと、第2淡インクとしての淡マゼンタインクLMを収容する淡マゼンタインクカートリッジ171LMと、を装着することが可能である。この実施例では、イエロインクYと、シアンインクCと、マゼンタインクMと、の3つのインクを基本色インクとして用いている。さらに、3つの基本色インク(Y,C,M)とブラックインクKとの4つのインクを標準インクとして用いており、これらの4つの標準インクを用いることによって、カラー印刷とモノクロ印刷とを行うことができる。
【0055】
これらのインクカートリッジには、インク情報のメモリとしての、メモリ181K、181Y、181C、181LC、181M、181LM、がそれぞれ設けられている。これらのメモリには、インクカートリッジに収容されているインクの種類を特定するためのインク情報が格納されている。これらのインク情報は、インクカートリッジ装着部62に設けられた6つのメモリ読み込み部82K、82Y、82C、82LC、82M、82LMを介し、データ読み込み部53(図3)によって読み出され、I/F専用回路50とコネクタ56とを介してコンピュータ90にインク情報信号として送られる。6つのメモリ読み込み部とデータ読み込み部53とは、インク情報の読み取り部として機能する。また、インクカートリッジ装着部62には、インクカートリッジの装着場所を案内するためのラベル64が設けられている。
【0056】
なお、このインクカートリッジ装着部62には、上述の6つのインクカートリッジ以外の、他のインクを収容するインクカートリッジを装着することができる。詳細については、後述する。
【0057】
インクカートリッジ装着部62には、各インクカートリッジに挿入されてインク流路を形成するための6個の導入管72K、72Y、72C、72LC、72M、72LM、が立設されている。これらの導入管は、印刷ヘッドユニット60の下部に装備されている印刷ヘッド28が有する各ノズル群に接続されている。印刷ヘッド28の詳細については後述する。
【0058】
以上説明したハードウェア構成を有するプリンタ20は、紙送りモータ22により印刷用紙Pを搬送しつつ、キャリッジ30をキャリッジモータ24により往復動させ、同時に印刷ヘッド28を駆動して、各色インク滴の吐出を行い、インクドットを形成して印刷用紙P上に多色多階調の画像を形成する。
【0059】
B.実施例:
B1.実施例1:
図5は、実施例1における印刷ヘッド28の下面におけるノズル配列を示す説明図である。印刷ヘッド28の下面には、6つのノズル群N11〜N16が設けられている。各ノズル群を構成する複数のノズルNzは副走査方向SSに沿ってそれぞれ整列している。図5の例では、1つのノズル群の複数のノズルNzは副走査方向SSに沿って一直線上に配列されているが、千鳥状に配列されていてもよい。
【0060】
図6は、実施例1が利用することが可能な4種類のインクセットIS11〜IS14と、それぞれのインクセットが有するインクの種類と、各インクが利用するノズル群を示した説明図である。第1インクセットIS11として、6つのインク(K,Y,C,LC,M,LM)を利用することができる。それぞれのインクは、ノズル群N11〜N16からそれぞれ吐出される。
【0061】
淡シアンインクLCは、シアンインクCと色相がほぼ同じで明度の高い(すなわち濃度の薄い)インクである。淡マゼンタインクLMは、マゼンタインクMと色相がほぼ同じで明度の高いインクである。これらの淡インクを比較的明るい領域に用いることで、インクドットの数を増やすことができ、インクドットの数が少ないほど目立ちやすい粒状性(画像のざらつき)を改善することができる。よって、比較的明るい領域の印刷画質を向上させることができる。
【0062】
第2インクセットIS12は、第1インクセットIS11の淡シアンインクLCを、第1淡ブラックインクLKに交換したものである。すなわち、淡シアンインクカートリッジ171LCを、第1淡ブラックインクLKを収容するインクカートリッジに交換したものである。このインクカートリッジにも、他のインクカートリッジと同様のメモリが設けられており、メモリ読み込み部を介したインク情報の読み取りが可能である。インクを交換する場合には、メモリが設けられたインクカートリッジが交換される。
【0063】
第2インクセットIS12は、ノズル群N16に対応するインクが空欄となっているが、これは、ノズル群N16を利用しないことを意味している。このように、利用しないノズル群がある場合には、利用しないノズル群に対応するインクカートリッジとして、任意のインクのインクカートリッジを装着したり、あるいは、インクカートリッジを外したりしても、印刷を行うことができるようにプリンタ20を構成するのが好ましい。こうすることで、必要最小限のインクカートリッジを準備することで印刷を行うことができる。なお、各インクセットを利用するメリットについては、後述する。
【0064】
第3インクセットIS13は、第1インクセットIS11の淡シアンインクLCを、第1淡ブラックインクLKに交換し、また、淡マゼンタインクLMを、第2淡ブラックインクLLKに交換したものである。
【0065】
第1淡ブラックインクLKは、ブラックインクKよりも明度の高いインクである。第2淡ブラックインクLLKは、第1淡ブラックインクLKよりもさらに明度の高いインクである。比較的明るい領域では、より明度の高いブラックインクを用いることで粒状性を改善することができる。また、比較的暗い領域では、より明度の低いブラックインクを用いることでインクドットの数を制限することができる。よって、インクドットの数が多い場合に目立ちやすいバンディング(筋状の画質劣化)を抑制することができる。さらに、濃度の異なる3種類のブラックインクを用いるので、階調性の良いモノクロ印刷を行うことができる。
【0066】
第4インクセットIS14は、第1インクセットIS11の淡シアンインクLCを、第1濃インクとしての濃イエロインクDYに交換したものである。
【0067】
濃イエロインクDYは、イエロインクYと色相がほぼ同じで明度の低いインクである。比較的暗い領域に用いることで、インクの打ち込み量を減らし、にじみやバンディングを抑制することができ、カラー画像の印刷画質を向上させることができる。
【0068】
なお、第1インクセットIS11を他のインクセットに変える際に、淡シアンインクLCを置き換えるインクの種類と、淡マゼンタインクLMを置き換えるインクの種類とを、入れ換えても良い。具体的には、第2インクセットIS12と第4インクセットIS14を構成する際に、第1インクセットIS11の淡シアンインクLCを、第1淡ブラックインクLKや濃イエロインクDYに置き換える代わりに、淡マゼンタインクLMを、第1淡ブラックインクLKや濃イエロインクDYに置き換えるようにしてもよい。また、第3インクセットIS13を構成する際に、淡シアンインクLCを第2淡ブラックインクLLKに置き換え、淡マゼンタインクLMを第1淡ブラックインクLKに置き換えるようにしてもよい。このような淡シアンインクLCと淡マゼンタインクLMとの立場の交換は、後述する他の実施例でも同様に可能である。
【0069】
図7は、各インクセットIS11〜IS14と、利用することが可能なインク色印刷モードとの関係を示した説明図である。なお、本明細書において「インク色印刷モード」とは、実際に用いるインクの組み合わせが異なる印刷モードを意味する。各表の上段に、各インクセットが有するインクの種類が示され、下段に、利用することが可能なインク色印刷モードと、各インク色印刷モードが利用するインクの組み合わせと、が示されている。
【0070】
第1インクセットIS11を利用する場合は、図7(a)に示すように、4つの標準インク(K,Y,C,M)を利用する通常の4色カラー印刷モードと、6つのインク(K,Y,C,LC、M,LM)を利用する第1種高画質カラー印刷モードとを、利用することができる。ブラックインクKのみを用いるモノクロ印刷モードも利用可能であるが、図示が省略されている。これは、他のインクセットについても同様である。
【0071】
第1種高画質カラー印刷モードでは、4つの標準インク(K,Y,C,M)と、淡シアンインクLCと、淡マゼンタインクLMとを用いて、比較的明るい領域の粒状性を改善したカラー印刷を行うことができる。
【0072】
4色カラー印刷モードでは、淡シアンインクLCと淡マゼンタインクLMに対応する欄が空欄となっているが、これは、これらの淡シアンインクLCと淡マゼンタインクLMとを利用しないことを意味している。このように、利用しないインクが有る場合には、利用しないインクに対応するインクカートリッジを外したり、利用しないインクに対応するインクカートリッジの代わりに、他のインクカートリッジが装着したりしてあっても、印刷を行うことができるようにプリンタ20を構成してもよい。こうすることで、必要最小限のインクを準備することで印刷を行うことができる。
【0073】
第2インクセットIS12を利用する場合は、図7(b)に示すように、4つの標準インク(K,Y,C,M)を利用する4色カラー印刷モードと、ブラックインクKと第1淡ブラックインクLKとを利用する第1種高画質モノクロ印刷モードと、4つの標準インク(K,Y,C,M)と、第1淡ブラックインクLKとを利用する第2種高画質カラー印刷モードと、を利用することができる。
【0074】
第1種高画質モノクロ印刷モードでは、ブラックインクKと第1淡ブラックインクLKとを用いて、比較的明るい領域の粒状性を改善し、比較的暗い領域のバンディング(筋状の画質劣化)を抑制したモノクロ印刷を行うことができる。
【0075】
第2種高画質カラー印刷モードでは、4つの標準インク(K,Y,C,M)と、第1淡ブラックインクLKとを用いて、比較的明るい領域の粒状性を改善し、比較的暗い領域のバンディングを抑制したカラー印刷を行うことができる。
【0076】
第3インクセットIS13を利用する場合は、図7(c)に示すように、第2インクセットIS12を利用する場合に利用可能な3つのインク色印刷モード(4色カラー印刷モード、第1種高画質モノクロ印刷モード、第2種高画質カラー印刷モード)に加えて、第2種高画質モノクロ印刷モードと、第3種高画質カラー印刷モードと、が利用可能である。
【0077】
第2種高画質モノクロ印刷モードでは、ブラックインクKと、第1淡ブラックインクLKと、第2淡ブラックインクLLKとを用いて、比較的明るい領域の粒状性を改善し、比較的暗い領域のバンディングを抑制したモノクロ印刷を行うことができる。第2種高画質モノクロ印刷モードは、第1種高画質モノクロ印刷モードと比べて、より多くの明度の異なるブラックインクを用いることができるので、より滑らかに明度階調を再現することが可能である。
【0078】
第3種高画質カラー印刷モードでは、4つの標準インク(K,Y,C,M)と、第1淡ブラックインクLKと、第2淡ブラックインクLLKとを利用して、比較的明るい領域の粒状性を改善し、比較的暗い領域のバンディングを抑制したカラー印刷を行うことができる。
【0079】
第4インクセットIS14を利用する場合は、図7(d)に示すように、4つの標準インク(K,Y,C,M)を利用する4色カラー印刷モードと、4つの標準インク(K,Y,C,M)と、濃イエロインクDYとを利用する第4種高画質カラー印刷モードと、を利用可能である。
【0080】
第4種高画質カラー印刷モードでは、4つの標準インク(K,Y,C,M)と、濃イエロインクDYとを利用して、比較的暗い領域のバンディングを抑制した、カラー印刷を行うことができる。
【0081】
上述の4つのインクセットIS11〜IS14は、第1インクセットIS11を基に、4つの標準インク以外の淡シアンインクLCや淡マゼンタインクLMを、必要に応じて他のインクに交換したものである。すなわち、4つのインクセットIS11〜IS14は、いずれも、通常の4色カラー印刷を行うことが可能な4つの標準インクを含んでいる。よって、利用頻度の高い通常の4色カラー印刷モードと、別の種類のインク色印刷モードとを、インクカートリッジを交換することなく、利用することができる。
【0082】
装着できるインクカートリッジの組み合わせは、上述のインクセット(IS11〜IS14)の実施例に限られるものではなく、利用したいインク色印刷モードに必要なインクカートリッジのみを装着して印刷を行うことを許容してもよい。例えば、第2種高画質モノクロ印刷モードを利用したい場合には、ブラックインクKと、第1淡ブラックインクLKと、第2淡ブラックインクLLKの3つのインクからなるインクセットのためのインクカートリッジのみを装着して印刷を行うことを許容してもよい。
【0083】
プリンタ20に装着されている特定のインクセットで実現可能なインク色印刷モードは複数存在するのが普通であり、ユーザは、その中から実際に利用するインク色印刷モードを選択することができる。図8は、プリンタドライバ96の印刷モード選択部101(図1)を利用して、インク色印刷モードを設定する様子を示す説明図である。図8(a)は、5つのインク(K,Y,C,LK,M)のためのインクカートリッジが装着されている場合を示し、図8(b)は、6つのインク(K,Y,C,LK,M,LLK)のためのインクカートリッジが装着されている場合を示している。図示されているように、ユーザがプリンタドライバ96の印刷モード選択画面を開くと、印刷モード選択部101がインク色印刷モードの選択を行う画面をCRT21上に表示する。表示された画面は、インク種類表示部202と、印刷モード表示部204と、を有している。
【0084】
インク種類表示部202には、インクカートリッジ装着部62に適宜装着することができる6つのインクカートリッジを示す6つの四角枠が表示されている。それぞれの四角枠の上部には、インクカートリッジ装着部62(図4)に設けられたラベル64と同じラベル206が、インクカートリッジを区別するために示されている。6つの四角枠の中には、それぞれのインクカートリッジが収容するインクの種類を示す記号が表示されている。インクカートリッジが収容するインクの種類は、プリンタ20から印刷モード選択部101に送られるインク情報信号に基づいて識別することができる。空欄の四角枠は、対応するインクカートリッジが装着されていないことを意味している。
【0085】
印刷モード表示部204には、装着されているインクを用いて利用することができるインク色印刷モードの一覧が表示される。印刷モード選択部101は、複数のインク色印刷モードがそれぞれ必要としているノズル群とインクの種類との組み合わせに関する情報、すなわち、インクカートリッジとインクの種類の組み合わせに関する情報を保持している。印刷モード選択部101は、この情報を上述のインク情報信号から得られた情報と比較して、それぞれのインク色印刷モードを利用することができるか否かの判断を行うことができる。例えば、第1種高画質モノクロ印刷モードが利用可能か否かについて判断するためには、ラベル64(図4)によって1と示された位置に装着されたインクカートリッジがブラックインクKを収容しており、4と示された位置に装着されたインクカートリッジが第1淡ブラックインクLKを収容していることを確認すればよい。
【0086】
各インクとノズル群との対応関係を限定せずに、各インク色印刷モードが必要とするインクが利用可能であることを確認することで、それぞれのインク色印刷モードが利用可能かどうかの判断を行うようにしてもよい。例えば、第1種高画質モノクロ印刷モードが利用可能か否かについて判断するためには、必要とする、ブラックインクKと第1淡ブラックインクLKとが、いずれかのインクカートリッジに収容されていることを確認すればよい。この場合、印刷データ生成モジュール100(図1)は、必要なインクを利用することができるノズル群を印刷に使用するように、印刷データの加工(ラスタデータのノズル群への割り当て)を行う。
【0087】
印刷モード表示部204において、選択されているインク色印刷モードは、例えば色が反転して表示される。また、インク種類表示部202は、選択されているインク色印刷モードが利用するインクを二重線で囲うことで、利用しないインクと区別している。
【0088】
図9は、インク色印刷モード設定画面の他の例を示す説明図である。この例では、図8の例とは異なり、印刷モード表示部204には、装着されているインクカートリッジとは無関係に、プリンタ20で利用することができるインク色印刷モードの一覧が選択可能な状態で表示される。1つのインク色印刷モードがユーザによって選択されると、印刷モード選択部101は、選択されたインク色印刷モードを利用するために必要なインクカートリッジが装着されているか否かを判断する。必要なインクカートリッジが装着されていないと判断された場合には、印刷モード選択部101はインク種類表示部202に、インクカートリッジの交換および装着の案内を表示する。図9の例では、交換前後のインクカートリッジの種類が矢印で示されている。
【0089】
図10は、インク色印刷モード設定画面のさらに他の例を示す説明図である。この例では、印刷モード選択部101は、装着されたインクカートリッジによるインクセットが、プリンタ20で予定されている複数組のインクセットのいずれかに該当するか否かを判断する。予定されているインクセットのいずれにも該当しない場合には、印刷モード選択部101は、印刷モード表示部204にはインク色印刷モードを表示せず、印刷ができない旨のメッセージ208を警告として表示する。
【0090】
上述の図8〜図10の3つの例は、いずれも、その表示の一部、又は、全部をプリンタ20(図2)の操作パネル32に表示するようにしてもよい。例えば、インク種類表示部202を操作パネル32に表示することで、インクカートリッジの交換作業を、操作パネル32に表示されたインク種類表示部202を見ながら行うことができる。
【0091】
インク情報は、インクカートリッジを装着したり取り外したりするたびに、印刷モード選択部101に送られるように構成することが好ましい。こうすることで、印刷モード選択部101が常に最新の情報を表示することができる。あるいは、インク色印刷モードを設定する時や、印刷を行う時など、インク色印刷モードの設定が必要なときに、随時、インク情報が印刷モード選択部101に送られるようにしてもよい。こうすることで、装着されているインクの種類に基づいたインク色印刷モードの設定を確実に行うことができる。
【0092】
次に、この実施例におけるルックアップテーブルLUTと色変換モジュール98(図1)について説明する。ルックアップテーブルLUTは、RGBの各階調値に対する各インク量の階調値を記憶したテーブルであり、利用するインクの種類が異なる複数のインク色印刷モードに対応して、複数準備される。例えば、4色カラー印刷モード用のルックアップテーブルLUTには、RGBの各階調値に対する4つのインク(K,Y,C,M)のインク量階調値が記憶されている。色変換モジュール98は、複数準備されたルックアップテーブルLUTの中から、印刷モード選択部101で選択されたインク色印刷モードに対応したルックアップテーブルLUTを選択し参照しつつ、RGB画像データ(第1の画像データ)を、各インクの量に相当する多階調データ(第2の画像データ)に変換する。このようにルックアップテーブルLUTを参照してデータ変換を行うことで、所望のインク色印刷モードでの印刷を迅速に行うことができる。ここで、RGBの各階調値とインク量の階調値は256段階に細分されており、0以上255以下の値をとる。なお、RGBの各階調値や、インク量の階調値は256段階に限定されるものではない。より多い段階数、例えば512段階とすることで、さらに高画質な印刷を行うことができ、より少ない段階数、例えば128段階とすることで、ルックアップテーブルを記録するのに必要な記録媒体の大きさを小さくすることができる。なお、第1の画像データを、RGBの3つの色成分からなる画像データに限定するものではなく、L*a*b*表色系や、XYZ表色系など様々な表色系の画像データを第1の画像データとして用いることができる。
【0093】
B2.実施例2:
実施例2のプリンタ20の構成は、実施例1とほぼ同様であるが、印刷ヘッド28の構成が実施例1と異なる。図11は、実施例2における印刷ヘッド28aの下面におけるノズル配列を示す説明図である。印刷ヘッド28aの下面には、6つのノズル群N21〜N26が設けられている。各ノズル群を構成する複数のノズルNzは副走査方向SSに沿ってそれぞれ整列している。さらに、ノズル群N21、N23、N25を構成するノズルの副走査方向SSの位置と、ノズル群N22、N24、N26を構成するノズルの副走査方向SSの位置とが、互いに異なっている。よって、3つのノズル群N21、N23、N25が1回の主走査で記録するラスタラインと、3つのノズル群N22、N24、N26が同じ主走査で記録するラスタラインとは、異なっている。
【0094】
図12は、実施例2が利用することが可能な7種類のインクセットIS21〜IS27と、それぞれのインクセットが有するインクの種類と、各インクが利用するノズル群を示した説明図である。最初の4つのインクセットIS21〜IS24は、図6に示した実施例1のインクセットIS11〜IS14と同一である。実施例2では、これらの4つのインクセットIS21〜IS24に加えて、第5インクセットIS25と、第6インクセットIS26と、第7インクセットIS27とを利用することが可能である。
【0095】
第5インクセットIS25は、第1インクセットIS21の淡シアンインクLCを、第1ブラックインクK1に交換したものである。
【0096】
第1ブラックインクK1はブラックインクKと同じインクである。同じブラックインクを吐出するノズル群N21とノズル群N24とは、ノズルの副走査方向の位置が異なるため、同時に利用することで、互いに異なるラスタライン上でのブラックドットの記録を同時に行うことが可能である。よって、ノズル群N21とノズル群N24とを同時に利用することで、実質的な印刷速度の速い、高速モノクロ印刷を行うことが可能である。
【0097】
第6インクセットIS26は、第1インクセットIS21の淡シアンインクLCを第1ブラックインクK1に交換し、また、淡マゼンタインクLMを第1淡ブラックインクLKに交換したものである。第5インクセットIS25と同様に、2つのブラックインク(K,K1)を同時に利用した高速モノクロ印刷を行うことができる。また、2つのブラックインク(K,K1)の少なくとも一方と、第1淡ブラックインクLKとを用いて、比較的明るい領域の粒状性を改善し、比較的暗い領域のバンディングを抑制した印刷を行うことができる。
【0098】
第7インクセットIS27は、第1インクセットIS21の淡シアンインクLCを第1ブラックインクK1に交換し、淡マゼンタインクLMを第1濃インクとしての濃イエロインクDYに交換したものである。第5インクセットIS25と同様に、2つのブラックインク(K,K1)を同時に利用した高速モノクロ印刷を行うことができる。また、4つの標準インク(K,Y,C,M)と、濃イエロインクDYとを利用して、比較的暗い領域のバンディングを抑制した、カラー印刷を行うことができる。
【0099】
図13は、3つのインクセットIS25〜IS27と、利用することが可能なインク色印刷モードとの関係を示した説明図である。各表の上段に、各インクセットが有するインクの種類が示され、下段に、利用することが可能なインク色印刷モードと、各インク色印刷モードが利用するインクの組み合わせと、が示されている。なお、第1インクセットIS21〜第4インクセットIS24については、図7の第1インクセットIS11〜第4インクセットIS14と同じなので省略する。
【0100】
第5インクセットIS25を利用する場合は、図13(a)に示すように、4つの標準インク(K,Y,C,M)を利用する通常の4色カラー印刷モードと、二つのブラックインク(K,K1)を利用する第1種高速モノクロ印刷モードとを、利用することができる。
【0101】
第6インクセットIS26を利用する場合は、図13(b)に示すように、4つの標準インク(K,Y,C,M)を利用する通常の4色カラー印刷モードと、二つのブラックインク(K,K1)を利用する第1種高速モノクロ印刷モードと、ブラックインクKと第1淡ブラックインクLKとを利用する第1種高画質モノクロ印刷モードと、4つの標準インク(K,Y,C,M)と第1淡ブラックインクLKとを利用する第2種高画質カラー印刷モードと、を利用することができる。
【0102】
第7インクセットIS27を利用する場合は、図13(c)に示すように、4つの標準インク(K,Y,C,M)を利用する通常の4色カラー印刷モードと、二つのブラックインク(K,K1)を利用する第1種高速モノクロ印刷モードと、4つの標準インク(K,Y,C,M)と濃イエロインクDYとを利用する第4種高画質カラー印刷モードと、を利用することができる。
【0103】
印刷モード選択部101(図1)は、実施例1と同様のものを用いることができる。ここで、第1種高速モノクロ印刷モードが選択された場合には、印刷データ生成モジュール100は、ハーフトーンモジュール99によって形成されたドットデータを、ノズル群N21とノズル群N24とを印刷に使用するように加工(ラスタデータのノズル群への割り当て)する。色変換モジュール98、ルックアップテーブルLUTの構成は、実施例1と同様のものを用いることができる。
【0104】
B3.実施例3:
実施例3のプリンタ20の構成は、実施例2とほぼ同様であるが、印刷ヘッド28の構成が実施例2と異なる。図14は、実施例3における印刷ヘッド28bの下面におけるノズル配列を示す説明図である。印刷ヘッド28bの下面には、6つのノズル群N31〜N36が設けられている。各ノズル群を構成する複数のノズルNzは副走査方向SSに沿ってそれぞれ整列している。さらに、3つのノズル群N31〜N33の各ノズルは、互いに副走査方向SSにオフセットした位置に配置されている。他の3つのノズル群N34〜N36も同様である。また、第1と第4のノズル群N31、N34は同じ副走査位置に配置されている。同様に、第2と第5のノズル群N32、N35も同じ副走査位置に配置され、第3と第6のノズル群N33、N36も同じ副走査位置に配置されている。
【0105】
図15は、実施例3が利用することが可能な7種類のインクセットIS31〜IS37と、それぞれのインクセットが有するインクの種類と、各インクが利用するノズル群を示した説明図である。第5インクセットIS35以外のインクセットIS31〜IS34、IS36、IS37は、実施例2のインクセットIS21〜IS24、IS26、IS27とそれぞれ同一である。但し、各インクのノズル群への割り当ては、実施例2とは異なっている。実施例3の第5インクセットIS35は、第1インクセットIS31の淡シアンインクLCと淡マゼンタインクLMとを、それぞれ第1ブラックインクK1に交換したものである。
【0106】
第1ブラックインクK1はブラックインクKと同じインクである。同じブラックインクを吐出するノズル群N31とノズル群N35とノズル群N36とは、ノズルの副走査方向の位置が互いに異なるため、同時に利用することで、互いに異なるラスタラインの記録を同時に行うことが可能である。よって、ノズル群N31とノズル群N35とノズル群N36とを同時に利用することで、印刷速度の速い高速モノクロ印刷を行うことが可能である。
【0107】
図16は、インクセットIS35で実現可能なインク色印刷モードを示した説明図である。なお、第5インクセットIS35以外のインクセットについては、図7および図13と同様であるので省略する。
【0108】
第5インクセットIS35を利用する場合は、図16に示すように、4つの標準インク(K,Y,C,M)を利用する通常の4色カラー印刷モードと、2つのブラックインク(K,K1)を利用する第1種高速モノクロ印刷モードと、3つのブラックインク(K,K1,K1)を利用する第2種高速モノクロ印刷モードとを、利用することができる。
【0109】
第2種高速モノクロ印刷モードは、第1種高速モノクロ印刷モードよりも利用するノズル群の数が多いので、より高速に印刷を行うことができる。
【0110】
印刷モード選択部101(図1)は、実施例1と同様のものを用いることができる。ここで、第2種高速モノクロ印刷モードが選択された場合には、印刷データ生成モジュール100は、ハーフトーンモジュール99によって形成されたドットデータを、ノズル群N31とノズル群N35とノズル群N36とを印刷に使用するように加工(ラスタデータのノズル群への割り当て)する。色変換モジュール98、ルックアップテーブルLUTの構成は、実施例1と同様のものを用いることができる。
【0111】
B4.実施例4:
図17は、印刷ヘッドとインクカートリッジ装着部との別の構成例を説明する説明図である。駆動ベルト36に連結された印刷ヘッド28cとインクカートリッジ装着部62cとは、インク供給路661〜666によって接続されている。この実施例では、印刷ヘッド28cが有する6つのノズル群(図示せず)と、インクカートリッジに設けられた6つの導入管721〜726とが、それぞれ接続されている。
【0112】
6つのインク供給路661〜666の途中には、インクを一時的に溜めるダンパ部681〜686がそれぞれ設けられている。インク供給路が長くなると、インクの供給速度の最大値が小さくなる傾向があるが、インク供給路の途中に設けられたダンパ部を介した印刷ヘッドへのインク供給を行うことによって、インクの消費量が一時的に増加する場合があっても、安定したインクの供給を行うことができる。インクの供給速度がインクの消費速度と比べて十分速い場合には、ダンパ部を省略しても良い。
【0113】
印刷ヘッド28cとダンパ部681〜686とを接続するインク供給路は、印刷ヘッド28cがその移動範囲内を自由に移動できるように、ゴムやシリコンなどの弾性体を用いたチューブで構成されるとともに、十分な長さを有している。ダンパ部681〜686が印刷ヘッド28cと一体に構成されている場合(後述する)には、ダンパ部681〜686とインクカートリッジ装着部62cとを接続するインク供給路が、印刷ヘッド28cが移動範囲内を自由に移動できるように構成される。こうすることで、印刷ヘッドをインクカートリッジ装着部と独立して移動させることができるため、印刷ヘッドを移動させる機構を簡略化することができる。
【0114】
インクカートリッジ装着部62cは、印刷ヘッド28cと独立して任意の位置に設けることができる。例えば、インクカートリッジを装着する部分が印刷装置の外部に現れるように構成してもよい。こうすることで、印刷装置内部を操作せずに容易にインクカートリッジの交換作業を行うことができる。また、大容量のインクカートリッジを装着可能な構成とすることもできる。こうすることで、インクカートリッジの交換頻度を低減させることができる。
【0115】
ダンパ部681〜686も、印刷ヘッド28cと独立して任意の位置に設けることができるが、ダンパ部内の液面とノズル群との水頭差が、ノズル群に依らず同じとなるように構成するのが好ましい。こうすることで、水頭差の差異によるインク吐出の容易さの違いに対応するために吐出性能の異なるノズル群を準備する必要が無くなり、同じ吐出性能のノズル群を用いて印刷ヘッドを構成することができる。また、ダンパ部681〜686を印刷ヘッド28cと一体に構成してもよい。こうすることで、印刷ヘッド28cとダンパ部681〜686とを接続するための作業を省略することができる。
【0116】
インクカートリッジを交換する際には、インク供給路やダンパ部内に溜まっているインクを吐出させたり吸い出したりするクリーニングを行うのが好ましい。例えば、ノズル群から強制的にインクを吸引する機構を用いて、溜まっているインクを吸引するクリーニングを行う構成としてもよく、インクカートリッジ交換後に溜まっているインクを吐出させることによってクリーニングを行う構成としてもよい。また、インクカートリッジを交換する際に、クリーニング用の液体を収容するクリーニング用インクカートリッジを装着して、吸引クリーニングを行ったり、溜まっているインクを吐出させるクリーニングを行ったりしても良い。こうすることで、2種類のインクを混ぜることなくクリーニングを行うことができる。
【0117】
B5.実施例5:
図18は、プリンタ20(図1)が備えるクリーニング機構200の概略を示す説明図である。クリーニング機構200は、ヘッドキャップ210と、ホース220と、ポンプローラ230とを備えている。クリーニング機構200は、印刷ヘッド28が有するノズル群のクリーニング処理を実行する。
【0118】
印刷ヘッド28は、6つのノズル群N11〜N16を備えている(図5)。ヘッドキャップ210の内部空間は、ノズル群の数に合わせ、6つの吸引室V1〜V6に分けられている。ヘッドキャップ210は、図示しない駆動機構で駆動されて印刷ヘッド28に向かって移動し、印刷ヘッド28の下面に密着する。すると、6つの吸引室V1〜V6は、印刷ヘッド28の各ノズル群を覆う6つの密閉空間を形成する。これら6つの密閉空間の各々は、ヘッドキャップ210内でそれぞれが備える図示しない電磁弁を介して、ホース220に接続されている。各密閉空間が電磁弁を備えているのは、ノズル群毎にクリーニングを行うことを可能とするためである。
【0119】
なお、印刷ヘッドとしては、図5の印刷ヘッド28の例に限らず、種々の構成の印刷ヘッドを利用可能である。いずれの場合も、ヘッドキャップ210は、印刷ヘッドのノズル群に対応する密閉空間を形成可能であるように構成することが好ましい。
【0120】
ポンプローラ230は、その周縁部の近傍に2つの小ローラ232,234を有している。これらの2つの小ローラ232,234の周囲には、ホース220が巻回されている。また、ポンプローラ230は、紙送りモータ22(図2)によって駆動されることが可能である。ポンプローラ230が紙送りモータ22に駆動され、矢印A方向に回転すると、小ローラ232,234によってホース220内の空気が押され、ヘッドキャップ210内の各密閉空間から空気が排気される。いずれの密閉空間から排気するかは、電磁弁を開閉することにより制御される。
【0121】
ヘッドキャップ210内の密閉空間から空気が排気されると、密閉空間内の圧力が下がり、強制的にノズルからインクが吸引される。吸引されたインクは、ホース220を経て、外部に排出される。
【0122】
図19は、プリンタ20の制御回路40(図3)が実行するクリーニング処理ルーチンを表すフローチャートである。
【0123】
ステップS100では、制御回路40のCPU41は、インクセット変更の有無の判定を行う。CPU41は、データ読み込み部53(図3)が読み込んだインクカートリッジのインク情報を、予め、RAM44に格納しておくことが可能である。また、CPU41は、インクカートリッジが交換された場合に、データ読み込み部53が読み込んだインク情報と、RAM44に格納されたインク情報とを比較することによって、インクカートリッジが収容するインクの種類に変更が生じたか否かの判定を行うことができる。CPU41は、インクの種類に変更が生じた場合に、インクセットに変更があると判定する。
【0124】
インクセットに変更がない場合(ステップS100:No)には、制御回路40は、インクセットに変更が生じるまで、ステップS100を繰り返し実行する。
【0125】
インクセットに変更がある場合(ステップS100:Yes)には、制御回路40は、更新されたインク情報をRAM44に格納した後に、クリーニング機構200(図18)を用いたノズル群クリーニング処理を実行する(ステップS110)。
【0126】
インクセットに変更がある場合には、種類の異なるインクが混ざり合う場合がある。このような混合インクは、印刷媒体上で意図しない色を再現し、印刷画像の画質に悪影響を与える可能性がある。特に、淡インクとブラック系インクとを交換する場合には、無彩色の画像領域や明るい画像領域の画質が、混合インクの影響を強く受ける場合がある。
【0127】
例えば、図6に示す、第1インクセットIS11から第2インクセットIS12への変更を行った場合には、ノズル群N14は、第1淡ブラックインクLKの代わりに、淡シアンインクLCと第1淡ブラックインクLKとの混合インクを吐出する可能性がある。このような混合インクは、無彩色からシアンの色相に偏った色を再現する。一方、人の色覚は無彩色からのずれを敏感に感じることができる。その結果、無彩色の画像領域に、このような混合インクが吐出されると、混合インクの色が不自然に目立つ可能性がある。
【0128】
また、図12に示す、第5インクセットIS25から第1インクセットIS21への変更を行った場合には、ノズル群N24は、淡シアンインクLCの代わりに、淡シアンインクLCと第1ブラックインクK1との混合インクを吐出する可能性がある。このような混合インクは、色相はシアンであるが、淡シアンインクLCと比べて明度が低く、そのインクドットが目立ちやすい場合が多い。その結果、明るい画像領域に淡シアンインクLCの代わりに混合インクが吐出されると、混合インクのインクドットが目立ち、粒状性が低下する可能性がある。
【0129】
従って、淡インクとブラック系インクとを交換する場合には、特に、無彩色の画像領域や明るい画像領域に混合インクが吐出されないように、ノズル群のクリーニング処理を実行することが好ましい。そこで、本実施例では、ステップS110(図19)において、制御回路40は、インクの種類の変更によって生じた混合インクを予め吐出させるクリーニング処理を実行する。具体的には、制御回路40は、ヘッドキャップ210(図18)を印刷ヘッド28の下面に密着させ、インク種類の変更があったノズル群に対応する密閉空間の電磁弁を開状態にし、ポンプローラ230の駆動を行う。その結果、インク種類の変更のあったノズル群から、混合インクを強制的に吐出させることができる。本実施例では、制御回路40とクリーニング機構200とが、本発明における「クリーニング処理部」に相当する。
【0130】
ノズル群から吐出させるインクの量(以下、クリーニング吐出インク量と呼ぶ)は、インク種類の変更によって生じた混合インクの全てを吐出可能な量とすることが好ましい。混合インクの量は、インクを収容するインクカートリッジから印刷ヘッドのノズルへ至るインクの流路の長さや形状に応じて変わる値である。このようなクリーニング吐出インク量は、実際にインクの種類を変更してインクを吐出させた場合の、吐出させたインクが再現する色の官能評価に基づいて決定することができる。この際、吐出させたインクが意図した色を再現するように、クリーニング吐出インク量を設定することが好ましい。なお、本実施例では、クリーニング吐出インク量を、クリーニング機構200によるインクの吸引時間によって調整することができる。
【0131】
なお、制御回路40が、プリンタ20の電源のオン、オフ状態に係わらず、データを保持することが可能な不揮発性メモリを備え(図示せず)、不揮発性メモリが、データ読み込み部53が読み込んだインク情報を格納する構成としても良い。こうすれば、プリンタ20の電源がオフの状態でインクカートリッジの交換を行った場合でも、電源がオンの状態に変化したときに制御回路40が図19に示すクリーニング処理ルーチンを実行することによって、制御回路40のCPU41は、インクセットの変更の有無の判定を適切に実行することができる。このような不揮発性メモリとしては、EEPROM等の種々のメモリを用いることができる。
【0132】
また、ノズル群クリーニング処理を実際に実行するか否かの選択をユーザに許容してもよい。図20は、選択をユーザに許容する選択画面の一例を示す説明図である。図19のステップS110において、制御回路40は、操作パネル32(図2)に図20に示す選択画面を表示する。ユーザが実行することを選択した場合に、制御回路40はノズル群クリーニング処理を実行する。こうすれば、ユーザの都合に合わせてノズル群クリーニング処理を実行することができる。また、このような選択画面を、プリンタドライバ96を介してCRT21に表示しても良い。
【0133】
また、図19にインクセットの変更有無判定(ステップS100)を、制御回路40の代わりにプリンタドライバ96(図1)が実行する構成としても良い。図1の例では、プリンタドライバ96の印刷モード選択部101は、プリンタ20から受信したインク情報に基づいて、インクセットの変更の有無の判定(ステップS100)を行うことができる。インクセットに変更があった場合には(ステップS100:Yes)、印刷モード選択部101は、プリンタ20の制御回路40に、ノズル群クリーニング処理を実行する旨の指令を、コネクタ56を介して送信し、指令を受け取った制御回路40は、ノズル群クリーニング処理を実行する(ステップS110)。この場合、印刷モード選択部101は、本発明における「クリーニング処理指令部」に相当する。
【0134】
なお、本実施例では、クリーニング機構200を用いてインクを吸引するノズル群クリーニング処理を実行していたが、この代わりに、印刷時と同様の機構を用いてノズル群からインクを吐出させるフラッシング処理を行っても良い。この場合も、ノズル群から吐出させるインクの量は、混合インクの全てを吐出可能な量とすることが好ましい。
【0135】
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0136】
C1.変形例1:
上述した各種の実施例では、各インク毎に独立したインクカートリッジを印刷ヘッドユニット60に装着できるように、印刷ヘッドユニットが構成されているが、複数のインクタンクを有するインクカートリッジが装着可能となるように構成されても良い。例えば、全てのインクタンクを1つのインクカートリッジに収容し、1つのインクカートリッジを、適宜、装着することで、印刷を行うように構成することもできる。こうすることで、所望のインク色印刷モードに適したインクカートリッジの装着を、容易に行うことができる。一般に、本発明で使用されるインクカートリッジ装着部は、結果として複数種類のインクをそれぞれ収容するための複数のインクタンクが装着可能であれば良い。
【0137】
なお、この説明からも理解できるように、本明細書において、「インクタンク」とは、1種類のインクを収容するための容器を意味している。また、インクカートリッジとは、一体として形成され、少なくとも1つのインクタンクを有する容器を意味している。
【0138】
C2.変形例2:
制御回路40は、プリンタ20の動作環境を保持するデータベースであるMIB(Management Information Base)を備える構成とすることもできる。データ読み込み部53が読み込んだデータは、一旦、MIBに保存される。コンピュータ90は、MIBにアクセスすることにより、プリンタ20の動作環境に関する情報を得ることができる。この動作環境には、装着されているカートリッジに関する情報も含まれている。
【0139】
C3.変形例3:
上述した各種の実施例(図6,図12,図15)では、第1淡インクとしての淡シアンインクLCと第2淡インクとしての淡マゼンタインクLMの一方または双方をブラック系インク(K1,LK,LLKなど)に交換することが可能であるものとしたが、この代わりに、淡シアンインクLCと淡マゼンタインクLMの一方のみをブラック系インクと交換可能であるものとしてもよい。換言すれば、本発明では、少なくとも1つの淡インクがブラック系インクと交換可能であればよい。この結果、淡インクを用いた高画質カラー印刷と、交換したブラック系インクを用いた高画質または高速なモノクロ印刷と、の両方を同じプリンタ20で実現することが可能である、特に交換後のブラック系インクが淡ブラックインク(LKまたはLLK)を含む場合には、高画質なモノクロ印刷を行うことが可能である。また、交換後のブラック系インクが濃インク(K,K1)を含む場合には、高速なモノクロ印刷を行うことが可能である。
【0140】
C4.変形例4:
上述した各種の実施例(図6,図12,図15)では、標準インクとして、ブラックインクKと3つの基本色インク(Y,C,M)を用いているが、更に、異なる種類のインクを標準インクとして利用可能としてもよい。例えば、4つのインク(K,Y,C,M)とレッドインクを標準インクとして利用することで、赤みを帯びた領域の色相の調整をレッドインクを用いてより細かく行う高画質なカラー印刷を行うことができる。さらに、レッドインクと色相がほぼ同一で濃度の薄い淡レッドインクを用いることで、赤みを帯びた領域の階調性を改善した高画質カラー印刷を行うことができる。また、淡レッドインクを第1淡インクとしてブラック系インクに交換することで、高画質または高速なモノクロ印刷を行うことができる。
【0141】
C5.変形例5:
上述した各種の実施例(図6,図12,図15)では、基本色インクとして、シアンインクCと、マゼンタインクMと、イエロインクYの3つのインクを使用しているが、これら3つのインクに限らず、互いに組み合わせて用いることにより無彩色を表現可能な複数のインクを、基本色インクとして用いることができる。例えば、オリーブインクと、オレンジインクと、バイオレットインクと、シアンインクとを基本色インクとして用いる構成としてもよい。第1や第2の淡インクや第1濃インクは、印刷画像の画質やインクの特性などを考慮して決めることができ、例えば、淡シアンインクと淡バイオレットインクを第1および第2淡インクとして用い、濃オレンジインクを第1濃インクとして用いる構成としてもよい。
【0142】
C6.変形例6:
基本色インクを含まない標準インクを利用する構成を用いても、異なるインクセットを用いて、印刷性能の特徴の異なる別の種類の印刷を行うことができる。例えば、ブラックインクKと、シアンインクCと、淡シアンインクLCと、の3つのインクからなる標準インクを利用する構成を用いることができる。これらのインクを用いることで、ブラックインクを利用するモノクロ印刷と、ブラックインクと、シアンインクCと、淡シアンインクLCとを利用した、青色がかったグレーを用いて階調を表現する高画質なモノトーン印刷を行うことができる。また、淡シアンインクLCを第1淡インクとしてブラック系インクに交換することによって、高画質または高速なモノクロ印刷を行うことができる。
【0143】
C7.変形例7:
ブラックインクを含まない標準インクを利用する構成を用いても、異なるインクセットを用いて、印刷性能の特徴の異なる別の種類の印刷を行うことができる。例えば、マゼンタインクMと淡マゼンタインクLMとの2つのインクからなる標準インクを利用する構成を用いることができる。これらのインクを用いることで、赤みを帯びた高画質なモノクロ印刷を行うことができる。また、淡マゼンタインクLMを第1淡インクとしてブラック系インクに交換することによって、ブラック系インクを利用したモノクロ印刷と、ブラック系インクとマゼンタインクMとを利用した、赤色がかったグレーを用いて階調を表現するモノトーン印刷とを行うことができる。また、基本色インクを標準インクとして用いる構成を用いることもできる。例えば、3つの基本色インク(Y,C,M)を標準インクとして用いることで、カラー印刷を行うことができる。さらに、淡シアンインクLCや淡マゼンタインクLMを用いることで、高画質なカラー印刷を行うことができる。また、淡シアンインクLCと淡マゼンタインクを、それぞれ第1淡インクと第2淡インクとしてブラック系インクに交換することで、通常のモノクロ印刷や、高画質または高速なモノクロ印刷を行うことができる。
【0144】
C8.変形例8:
上述した各種の実施例(図6,図12,図15)では、第1インクセットに含まれる複数の淡インクの色相が互いに異なっていたが、色相がほぼ同一の淡インクを複数利用する構成を用いることもできる。例えば、ブラックインクKと、イエロインクYと、シアンインクCと、マゼンタインクMとの4つのインクを標準インクとして利用し、さらに、シアンインクCと色相がほぼ同一で濃度の薄い第1淡シアンインクと、第1淡シアンインクと色相がほぼ同一で濃度がさらに薄い第2淡シアンインクを利用する構成を用いても良い。濃度の異なる3種類のシアンインクを用いることで、青みを帯びた領域の階調性を改善した印刷を行うことができる。さらに、第1淡シアンインクと第2淡シアンインクを、それぞれ第1淡インクと第2淡インクとしてブラック系インクに交換することによって、高画質または高速なモノクロ印刷を行うことができる。
【0145】
C9.変形例9:
インク情報は、インクの有効期限や、インクの残量を特定する情報を含むように構成することができる。こうすることで、必要なインクの有効期限が過ぎている場合や、必要なインクの残量がほぼ0である場合に、インクの交換を案内することができる。
【0146】
C10.変形例10:
インクカートリッジ装着部62に設けられたメモリ読み込み部は、交換の対象となるインクカートリッジにのみ対応するように構成することもできる。上述の実施例において、ラベル64(図4)によって4および6と示された位置に装着される2つのインクカートリッジのみを交換の対象とする場合には、2つのメモリ読み込み部(82LC、82LM)のみをインクカートリッジ装着部62に設けることで、適切なインク色印刷モードを選択することができる。なお、メモリとメモリ読み込み部とは、互いに接触させることで情報を読み取る構成とすることもでき、また、互いに接触させずに情報を読み取る構成とすることもできる。
【0147】
C11.変形例11:
印刷ヘッド28が備えるノズル群の数は6つに限定するものではなく、利用可能なインクセットのインクの種類に応じて適宜設定することができる。例えば、より多くのインクを利用するためのノズル群N7を設け、濃イエロインクDYを利用可能とすることで、第1インクセットと濃イエロインクDYとの7つのインクを利用した高画質カラー印刷を行うことができる。
【0148】
C12.変形例12:
上述の各実施例では、ルックアップテーブルを用いて印刷を行っていたが、本発明は、このようなルックアップテーブルを使用しない印刷方法や印刷装置にも適用可能である。
【0149】
C13.変形例13:
この発明は、ドラムプリンタにも適用できる。このような印刷装置としては、例えばファクシミリ装置や、コピー装置がある。尚、ドラムプリンタでは、ドラム回転方向が主走査方向、キャリッジ走行方向が副走査方向となる。この発明は、インクジェットプリンタのみでなく、一般に、複数のノズル列を有する記録ヘッドを用いて印刷媒体の表面に記録を行うドット記録装置に適用することができる。
【0150】
C14.変形例14:
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図1に示したプリンタドライバ96の機能の一部または全部を、プリンタ20内の制御回路40が実行するようにすることもできる。この場合には、印刷データを作成する印刷制御装置としてのコンピュータ90の機能の一部または全部が、プリンタ20の制御回路40によって実現される。
【0151】
C15.変形例15:
本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての印刷システムの構成を示す説明図。
【図2】プリンタの構成を示す説明図。
【図3】プリンタ20における制御回路40の構成を示す説明図。
【図4】印刷ヘッドユニット60の斜視図。
【図5】実施例1における印刷ヘッド28の下面におけるノズル配列を示す説明図。
【図6】実施例1における、利用可能なインクセットと、インクの種類と、利用するノズル群との関係を示す説明図。
【図7】実施例1における、インクセットとインク色印刷モードの関係を示す説明図。
【図8】インク色印刷モードを設定する様子を示す説明図。
【図9】インク色印刷モードを設定する様子を示す説明図。
【図10】インク色印刷モードを設定する様子を示す説明図。
【図11】実施例2における印刷ヘッド28の下面におけるノズル配列を示す説明図。
【図12】実施例2における、利用可能なインクセットと、インクの種類と、利用するノズル群との関係を示す説明図。
【図13】実施例2における、インクセットとインク色印刷モードの関係を示す説明図。
【図14】実施例3における印刷ヘッド28の下面におけるノズル配列を示す説明図。
【図15】実施例3における、利用可能なインクセットと、インクの種類と、利用するノズル群との関係を示す説明図。
【図16】実施例3における、インクセットとインク色印刷モードの関係を示す説明図。
【図17】実施例4における、印刷ヘッドとインクカートリッジ装着部の構成を説明する説明図。
【図18】クリーニング機構200の概略を示す説明図。
【図19】クリーニング処理ルーチンを表すフローチャート。
【図20】選択画面の一例を示す説明図。
【符号の説明】
20…プリンタ
21…CRT
22…紙送りモータ
24…キャリッジモータ
26…プラテン
28…印刷ヘッド
28a…印刷ヘッド
28b…印刷ヘッド
28c…印刷ヘッド
30…キャリッジ
32…操作パネル
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリ
39…位置センサ
40…制御回路
41…CPU
43…P−ROM
44…RAM
45…CG
50…I/F専用回路
52…ヘッド駆動回路
53…データ読み込み部
54…モータ駆動回路
56…コネクタ
60…印刷ヘッドユニット
62…インクカートリッジ装着部
62c…インクカートリッジ装着部
64…ラベル
72K…導入管
72Y…導入管
72C…導入管
72LC…導入管
72M…導入管
72LM…導入管
82…メモリ読み込み部
82K…メモリ読み込み部
82Y…メモリ読み込み部
82C…メモリ読み込み部
82LC…メモリ読み込み部
82M…メモリ読み込み部
82LM…メモリ読み込み部
90…コンピュータ
91…ビデオドライバ
95…アプリケーションプログラム
96…プリンタドライバ
97…解像度変換モジュール
98…色変換モジュール
99…ハーフトーンモジュール
100…印刷データ生成モジュール
101…印刷モード選択部
171…インクカートリッジ
171K…ブラックインクカートリッジ
171Y…イエロインクカートリッジ
171C…シアンインクカートリッジ
171LC…淡シアンインクカートリッジ
171M…マゼンタインクカートリッジ
171LM…淡マゼンタインクカートリッジ
181K…メモリ
181Y…メモリ
181C…メモリ
181LC…メモリ
181M…メモリ
181LM…メモリ
200…クリーニング機構
210…ヘッドキャップ
220…ホース
230…ポンプローラ
232,234…小ローラ
202…インク種類表示部
204…印刷モード表示部
206…ラベル
208…メッセージ
MS…主走査方向
SS…副走査方向
IS11…第1インクセット
IS12…第2インクセット
IS13…第3インクセット
IS14…第4インクセット
IS21…第1インクセット
IS22…第2インクセット
IS23…第3インクセット
IS24…第4インクセット
IS25…第5インクセット
IS26…第6インクセット
IS27…第7インクセット
IS31…第1インクセット
IS32…第2インクセット
IS33…第3インクセット
IS34…第4インクセット
IS35…第5インクセット
IS36…第6インクセット
IS37…第7インクセット
K…ブラックインク
Y…イエロインク
C…シアンインク
LC…淡シアンインク
M…マゼンタインク
LM…淡マゼンタインク
K1…第1ブラックインク
LK…第1淡ブラックインク
LLK…第2淡ブラックインク
DY…濃イエロインク
LUT…ルックアップテーブル
N11…ノズル群
N12…ノズル群
N13…ノズル群
N14…ノズル群
N15…ノズル群
N16…ノズル群
N21…ノズル群
N22…ノズル群
N23…ノズル群
N24…ノズル群
N25…ノズル群
N26…ノズル群
N31…ノズル群
N32…ノズル群
N33…ノズル群
N34…ノズル群
N35…ノズル群
N36…ノズル群
Nz…ノズル
P…印刷用紙
PD…印刷データ

Claims (22)

  1. 同一のインクを吐出する複数のノズルで構成されるノズル群を複数有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドと印刷媒体とを相対的に移動させる主走査と、前記主走査の方向と交わる方向に相対的に移動させる副走査を行うとともに、主走査中にノズルから印刷媒体上にインクを吐出することによって、画像の印刷を行う印刷装置であって、
    少なくとも1つの標準インクと、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で濃度が薄い第1淡インクと、を含む第1インクセットのそれぞれのインクを吐出するために利用可能な複数のノズル群を有する印刷ヘッドと、
    前記各ノズル群に供給するためのインクをそれぞれ収容するためのインクタンクを有する1つまたは複数のインクカートリッジを装着可能なインクカートリッジ装着部と、
    前記ノズル群のクリーニング処理を実行可能なクリーニング処理部と、
    を備え、
    前記印刷装置は、前記第1淡インクのインクタンクをブラック系インクのインクタンクに交換することで、前記第1インクセットとは異なるインクセットを利用した印刷を行うことが可能であり、
    前記クリーニング処理部は、前記インクセットの変更に応じて、前記クリーニング処理を実行する、
    印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記標準インクは、互いに組み合わせて用いることにより無彩色を表現可能な複数の基本色インクを含む、印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記標準インクは、ブラックインクを含む、印刷装置。
  4. 請求項3に記載の印刷装置であって、
    前記第1淡インクのインクタンクを、前記ブラックインクより濃度が薄い第1淡ブラックインクのインクタンクに交換することで、前記ブラックインクと前記第1淡ブラックインクとを含む第2インクセットを利用した印刷を行うことが可能な、印刷装置。
  5. 請求項3に記載の印刷装置であって、
    前記第1インクセットは、さらに、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で濃度が薄い第2淡インクを含み、
    前記第1淡インクと第2淡インクの一方のインクのインクタンクを、前記ブラックインクより濃度が薄い第1淡ブラックインクのインクタンクに交換するとともに、他方のインクのインクタンクを前記第1淡ブラックインクより濃度が薄い第2淡ブラックインクのインクタンクに交換することで、前記ブラックインクと、前記第1淡ブラックインクと、前記第2淡ブラックインクとを含む第3インクセットを利用した印刷を行うことが可能な、印刷装置。
  6. 請求項3に記載の印刷装置であって、
    前記第1淡インクのインクタンクを、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で、濃度が濃い第1濃インクのインクタンクに交換することで、
    前記標準インクと、前記第1濃インクとを含む第4インクセットを利用した印刷を行うことが可能な、印刷装置。
  7. 請求項3に記載の印刷装置であって、
    前記第1淡インクを吐出するためのノズル群の各ノズルは、前記ブラックインクを吐出するためのノズル群の各ノズルと異なる副走査方向位置に配置されており、
    前記第1淡インクのインクタンクを、前記ブラックインクと同じ第1ブラックインクのインクタンクに交換することで、
    前記ブラックインクと前記第1ブラックインクとを含む第5インクセットを利用した印刷を行うことが可能な、印刷装置。
  8. 請求項7に記載の印刷装置であって、
    前記第1インクセットは、さらに、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で濃度が薄い第2淡インクを含み、
    前記第1淡インクを吐出するためのノズル群の各ノズルは、前記第2淡インクを吐出するためのノズル群の各ノズルと異なる副走査方向位置に配置されており、
    前記第5インクセットは、前記第1淡インクと前記第2淡インクとの2つのインクのインクタンクを、それぞれ前記第1ブラックインクのインクタンクに交換したものである、印刷装置。
  9. 請求項3に記載の印刷装置であって、
    前記第1インクセットは、さらに、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で濃度が薄い第2淡インクを含み、
    前記第1淡インクを吐出するためのノズル群の各ノズルと、前記第2淡インクを吐出するためのノズル群の各ノズルとは、前記ブラックインクを吐出するためのノズル群の各ノズルと異なる副走査方向位置に配置されており、
    前記第1淡インクと前記第2淡インクのうちの一方のインクのインクタンクを、前記ブラックインクと同じ第1ブラックインクのインクタンクに交換するとともに、他方のインクのインクタンクを、前記ブラックインクより濃度が薄い第1淡ブラックインクのインクタンクに交換することで、
    前記ブラックインクと、前記第1ブラックインクと、前記第1淡ブラックインクとを含む第6インクセットを利用した印刷を行うことが可能な、印刷装置。
  10. 請求項3に記載の印刷装置であって、
    前記第1インクセットは、さらに、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で濃度が薄い第2淡インクを含み、
    前記第1淡インクを吐出するためのノズル群の各ノズルと、前記第2淡インクを吐出するためのノズル群の各ノズルとは、前記ブラックインクを吐出するためのノズル群の各ノズルと異なる副走査方向位置に配置されており、
    前記第1淡インクと前記第2淡インクのうちの一方のインクのインクタンクを、前記ブラックインクと同じ第1ブラックインクのインクタンクに交換するとともに、他方のインクのインクタンクを、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で、濃度が濃い第1濃インクのインクタンクに交換することで、
    前記ブラックインクと、前記第1ブラックインクと、前記第1濃インクとを含む第7インクセットを利用した印刷を行うことが可能な、印刷装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記インクカートリッジ装着部は、各インク毎に独立したインクカートリッジを装着することが可能である、印刷装置。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の印刷装置であって、 前記印刷ヘッドは、前記インクカートリッジ装着部と独立して移動することが可能であるとともに、前記インクカートリッジ装着部に装着されたインクカートリッジとインク供給路を介して接続されている、印刷装置。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の印刷装置であって、
    利用するインクが異なる複数のインク色印刷モードの中から、利用するインク色印刷モードを選択することをユーザに許容する印刷モード選択部を、備える印刷装置。
  14. 請求項13に記載の印刷装置であって、
    前記インクカートリッジは、収容しているインクの種類を含む情報を格納するメモリを備え、
    前記印刷装置は、前記メモリが格納している情報を読み取る読み取り部を備え、
    前記印刷モード選択部は、
    前記読み取り部が読み取った情報に基づいて、利用することが可能なインク色印刷モードを表示するとともに、前記利用可能なインク色印刷モードの中から利用するインク色印刷モードを選択することをユーザに許容する、印刷装置。
  15. 請求項14に記載の印刷装置であって、
    前記印刷モード選択部は、
    前記読み取り部が読み取った情報に基づいて、装着されたインクセットが予定されたものであるか否かの判断を行い、
    予定されたインクセットではないと判断された場合に、警告を出力する、印刷装置。
  16. 請求項14または請求項15に記載の印刷装置であって、
    前記印刷モード選択部は、
    前記読み取り部が読み取った情報に基づいて、選択されたインク色印刷モードが必要とするインクの全てが装着されているか否かの判断を行い、
    必要とするインクのうち少なくとも一部のインクが装着されていないと判断された場合に、選択されたインク色印刷モードを利用するために必要となるインクカートリッジの装着および交換の案内を出力する、印刷装置。
  17. 請求項13ないし請求項16のいずれかに記載の印刷装置であって、
    第1の表色系で表された第1の画像データから、前記印刷装置で利用可能なインクで構成される第2の表色系で表された第2の画像データへの変換を、ルックアップテーブルを使用して行う色変換部と、
    前記複数のインク色印刷モードに対応して準備される複数のルックアップテーブルと、
    を備え、
    前記色変換部は、選択されたインク色印刷モードに対応したルックアップテーブルを選択して使用する、
    印刷装置。
  18. 同一のインクを吐出する複数のノズルで構成されるノズル群を複数有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドと印刷媒体とを相対的に移動させる主走査と、前記主走査の方向と交わる方向に相対的に移動させる副走査を行うとともに、主走査中にノズルから印刷媒体上にインクを吐出することによって、画像の印刷を行う印刷部に、供給すべき印刷データを生成する印刷制御装置であって、
    前記印刷部は、
    少なくとも1つの標準インクと、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で濃度が薄い第1淡インクと、を含む第1インクセットのそれぞれのインクを吐出するために利用可能な複数のノズル群を有する印刷ヘッドと、
    前記各ノズル群に供給するためのインクをそれぞれ収容するためのインクタンクを有する1つまたは複数のインクカートリッジを装着可能なインクカートリッジ装着部と、
    前記ノズル群のクリーニング処理を実行可能なクリーニング処理部と、
    を備え、
    前記第1淡インクのインクタンクをブラック系インクのインクタンクに交換することで、前記第1インクセットとは異なるインクセットを利用した印刷を行うことが可能であり、
    前記印刷制御装置は、
    利用するインクが異なる複数のインク色印刷モードの中から、利用するインク色印刷モードを選択することをユーザに許容する印刷モード選択部と、
    前記印刷モード選択部で選択されたインク色印刷モードに対応する印刷データを生成する印刷データ生成部と、
    前記インクセットの変更に応じて、前記クリーニング処理部に前記クリーニング処理実行の指令を送るクリーニング処理指令部と、
    を備えることを特徴とする、印刷制御装置。
  19. 請求項18に記載の印刷制御装置であって、
    前記インクカートリッジは、収容しているインクの種類を含む情報を格納するメモリを備え、
    前記印刷部は、前記メモリが格納している情報を読み取る読み取り部を備え、
    前記印刷モード選択部は、前記読み取り部が読み取った情報を用いて、利用可能なインク色印刷モードを決定し、
    前記クリーニング処理指令部は、前記読み取り部が読み取った情報を用いて、前記インクセットの変更の有無の判定を行う、
    印刷制御装置。
  20. 同一のインクを吐出する複数のノズルで構成されるノズル群を複数有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドと印刷媒体とを相対的に移動させる主走査と、前記主走査の方向と交わる方向に相対的に移動させる副走査を行うとともに、主走査中にノズルから印刷媒体上にインクを吐出することによって、画像の印刷を行う印刷装置を用いて印刷を行う印刷方法であって、
    (a)少なくとも1つの標準インクと、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で濃度が薄い第1淡インクと、を含む第1インクセットのそれぞれのインクを吐出するために利用可能な複数のノズル群を有する印刷ヘッドを準備する工程と、
    (b)前記各ノズル群に供給するためのインクをそれぞれ収容するためのインクタンクを有する1つまたは複数のインクカートリッジを装着可能なインクカートリッジ装着部を準備する工程と、
    (c)前記第1淡インクのインクタンクをブラック系インクのインクタンクに交換することで、前記第1インクセットとは異なるインクセットを利用した印刷を行う工程と、
    (d)前記インクセットの変更に応じて、前記ノズル群のクリーニング処理を実行する工程と、
    を備える、印刷方法。
  21. 同一のインクを吐出する複数のノズルで構成されるノズル群を複数有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドと印刷媒体とを相対的に移動させる主走査と、前記主走査の方向と交わる方向に相対的に移動させる副走査を行うとともに、主走査中にノズルから印刷媒体上にインクを吐出することによって、画像の印刷を行う印刷部に、供給すべき印刷データを生成する印刷制御方法であって、
    前記印刷部は、
    少なくとも1つの標準インクと、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で濃度が薄い第1淡インクと、を含む第1インクセットのそれぞれのインクを吐出するために利用可能な複数のノズル群を有する印刷ヘッドと、
    前記各ノズル群に供給するためのインクをそれぞれ収容するためのインクタンクを有する1つまたは複数のインクカートリッジを装着可能なインクカートリッジ装着部と、
    前記ノズル群のクリーニング処理を実行可能なクリーニング処理部と、
    を備え、
    さらに、前記第1淡インクのインクタンクをブラック系インクのインクタンクに交換することで、前記第1インクセットとは異なるインクセットを利用した印刷を行うことが可能であり、
    前記印刷制御方法は、
    (a)利用するインクが異なる複数のインク色印刷モードの中から、利用するインク色印刷モードを選択することをユーザに許容する工程と、
    (b)前記工程(a)で選択されたインク色印刷モードに対応する印刷データを生成する工程と、
    (c)前記インクセットの変更に応じて、前記クリーニング処理部に前記クリーニング処理実行の指令を送る工程と、
    を備えることを特徴とする、印刷制御方法。
  22. 同一のインクを吐出する複数のノズルで構成されるノズル群を複数有する印刷ヘッドを備え、前記印刷ヘッドと印刷媒体とを相対的に移動させる主走査と、前記主走査の方向と交わる方向に相対的に移動させる副走査を行うとともに、主走査中にノズルから印刷媒体上にインクを吐出することによって、画像の印刷を行う印刷部に、供給すべき印刷データを生成するための処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記印刷部は、
    少なくとも1つの標準インクと、前記標準インクの中のいずれかのインクと色相がほぼ同一で濃度が薄い第1淡インクと、を含む第1インクセットのそれぞれのインクを吐出するために利用可能な複数のノズル群を有する印刷ヘッドと、
    前記各ノズル群に供給するためのインクをそれぞれ収容するためのインクタンクを有する1つまたは複数のインクカートリッジを装着可能なインクカートリッジ装着部と、
    前記ノズル群のクリーニング処理を実行可能なクリーニング処理部と、
    を備え、
    さらに、前記第1淡インクのインクタンクをブラック系インクのインクタンクに交換することで、前記第1インクセットとは異なるインクセットを利用した印刷を行うことが可能であり、
    前記コンピュータプログラムは、
    (a)利用するインクが異なる複数のインク色印刷モードの中から、利用するインク色印刷モードを選択することをユーザに許容する機能と、
    (b)前記機能(a)で選択されたインク色印刷モードに対応する印刷データを生成する機能と、
    (c)前記インクセットの変更に応じて、前記クリーニング処理部に前記クリーニング処理実行の指令を送る機能と、
    を前記コンピュータに実現させることを特徴とする、コンピュータプログラム。
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