JP2004082825A - シートベルトのバックル保持機構 - Google Patents

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Abstract

【目的】シートベルトの先端に有するバックルを乗員の手数を要することなく収納できるようにすることである。
【構成】ベルトアンカーカバー1の収納凹部10内に、シートベルトBのバックルB近傍部分を挿通して弾力によってバックルBを収納凹部10内に挿着して保持する弾性保持部2を設けたことを特徴とする。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用シートに備えるシートベルトにおけるシートベルトのバックル保持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用シートのシートクッション後方の車床に、シートベルトのアンカーを固着し、このアンカーに、先端にバックルを有するシートベルトを結着し、シートベルトの使用時にバックルをシートクッションの着座面側に引き出してタッグを係止するものがある。
【0003】
以上のシートベルトは不使用時にシートクッションの後部とシートバックの下端部との間に配設した収納凹部内にバックルを収納している(例えば、実開平1ー73444号公報、実開昭52ー170421号公報)。
【0004】
そして、以上の収納凹部は、カバー部材(例えば、ヒンジカバー)に設けており、収納凹部内に収納したバックルの離脱を防止する係合部が収納凹部内に設けてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来品はシートベルトを使用後、その都度バックルを乗員が手で収納凹部内に収納する必要がある。
【0006】
そのため、バックルの収納に手数を要とする。特に、シートベルトを外して降車体勢でのバックルの収納は面倒であるため、バックルは収納部に収納されずにシートクッションの着座面上に出したままになる。
【0007】
そこで、本発明は構造簡単にして以上の従来品の不具合を解消することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本発明に係るシートベルトのバックル保持機構は、車体側のアンカーに結着するシートベルトの挿通孔と、シートベルトの先端に設けたバックルを収納する収納凹部とを有するベルトアンカーカバー、前記収納凹部内に設けて前記シートベルトのバックル近傍部分を挿通して弾力によってバックルを収納凹部内に挿着し保持する弾性保持部とからなる構成である。
【0009】
以上の構成により、シートベルトの使用後、バックルは弾性保持部の弾力によって、収納凹部内に挿着され、収納凹部内に弾性保持部の弾力によって保持される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2は本発明に係る構造を有する自動車用シートを示し、図中SBはシートバック、SCはシートクッションを各々示し、そのシートバックSBの下方でシートクッションSCの後方に、ベルトアンカーカバー1が配設され、このベルトアンカーカバー1によって車体4側に固着したシートベルトのアンカー及びシートバックSBとシートクッションSCとの間より露出する車体が被覆されている。
【0011】
以上のベルトアンカーカバー1に、シートベルトのバックルBが収納されている。なお、図示するシートバックSBは、図2に示すように車体4側のブラケット3に前方に前倒し可能に取付けられ、シートクッションSCは前方に跳ね上げ可能に車体4に取付けられている。
【0012】
以上のベルトアンカーカバー1は、図3、図4に示すように構成され、車体4に締結材(不図示)で締結されている。
即ち、シートベルトカバー1はシートバックとシートクッションとの間に発生する間隙、つまり前記シートバックSB下方とシートクッションSCの後方間の外部に露出する車体を被覆する大きさに形成されている(図示するものは、左右に分割形成されている)。
【0013】
そして、車体4側に固着したアンカー5に結着するシートベルトBを挿通するための挿通孔11、11が上端縁より略U字状に開孔され、この挿通孔11、11の両側若しくは片側にシートベルトBの先端に設けたバックルBを収納するための収納凹部10、10が設けてある。
【0014】
この各収納凹部10、10内における挿通孔11、11側には、ゴムバンドなどからなる弾性保持部2を前後方向に向けて架設して、シートベルトBのバックルB近傍を挿通するように構成している。
この弾性保持部2の両端は図4に示すように、シートベルトアンカーカバー1の裏側に係止片20によって固定されている。
【0015】
従って、図4鎖線に示すように、弾性保持部2の弾力によって収納凹部10内に収納されているバックルBは、その収納状態を保持され、収納凹部10から外部に離脱することがない。
【0016】
図5はシートベルトBの使用状態を示し、バックルBを収納凹部10から外部に取り出して、そのバックルBに他のシートベルト(不図示)のタッグ(不図示)を係止することにより、シートベルトの使用状態となる。
【0017】
この状態において、弾性保持部2は伸長されるため、復元力が大となる。そのため、降車時等においてタッグをバックルBより外すと、弾性保持部2の強い弾力により、バックルBは収納凹部10内に自動的に収納され、前述の如く、収納凹部10内に保持される。
【0018】
【発明の効果】
本請求項1の発明によれば、バックルは弾性保持部の弾力によってベルトアンカーカバーの収納凹部内に挿着され、収納状態を保持されるため、従来の如く、乗員がシートベルト使用後、その都度、バックルを収納凹部内に収納する手数が省ける。
【0019】
また、弾性保持部がバックル収納用部材とバックル保持部材となるため、構造が簡単になる。
【0020】
本請求項2の発明によれば、ベルトアンカーカバーがシートバックとシートクッションとの間に発生する間隙を被覆する化粧カバーにもなり得るため、シートの外観品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る構造を有する自動車用シートの斜視図である。
【図2】同部分切欠側面図である。
【図3】本発明に係る構造のシートベルトアンカーカバーの斜視図である。
【図4】図3のIVーIV線断面図である。
【図5】シートベルトの使用状態を示す断面図である。
【符号の説明】
B   バックル
   シートベルト
1   シートベルトアンカーカバー
2   弾性保持部
10   収納凹部
11   挿通孔

Claims (2)

  1. 車体側のアンカーに結着するシートベルトの挿通孔と、シートベルトの先端に設けたバックルを収納する収納凹部とを有するベルトアンカーカバー、
    前記収納凹部内に設けて前記シートベルトのバックル近傍部分を挿通して弾力によってバックルを収納凹部内に挿着し保持する弾性保持部、
    とからなるシートベルトのバックル保持機構。
  2. 前記ベルトアンカーカバーはシートバックとシートクッション間の間隙を被覆する大きさに形成してなる請求項1記載のシートベルトのバックル保持機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007112424A (ja) * 2005-09-20 2007-05-10 Toyota Auto Body Co Ltd シートベルト装置の収納構造

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