JP4370701B2 - チャイルドシート及びシートベルトクリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートベルト装置のベルトによって自動車の座席上に固定設置されるチャイルドシート及びこのシートベルトをチャイルドシートに係止するためのチャイルドシート用シートベルトクリップに係り、特に、左右の両側面にベルト通し口を有したチャイルドシートと、このベルト通し口に設置されるシートベルトクリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の座席に設置されるチャイルドシートとして、その左右の側面にベルト通し口を有し、このベルト通し口に3点式シートベルト装置のシートベルトが通されることにより該座席に固定されるものが知られている。
【0003】
3点式シートベルト装置は、周知の通り、シートベルトの一端側がシートベルトリトラクタに対し巻取り及び繰出し可能に接続され且つこのシートベルトリトラクタにより常時巻取り方向の張力が加えられている。このシートベルトの他端部がラップアンカに連結されている。また、このシートベルトの途中部分はタングのベルト掛通部に掛け通されており、このタングが該座席の他方の側の下部に設置されたバックルに接続される。このタングよりもリトラクタ側がショルダーベルト部であり、ラップアンカ側がラップベルト部となる。
【0004】
このような3点式シートベルト装置を備えた自動車の座席にチャイルドシートを載せ、このシートベルトによってチャイルドシートを固定するにあたっては、この座席の一方の側から、該タングを先頭にしてこのチャイルドシートの一方のベルト通し口に挿通し、さらに他方のベルト通し口に挿通し、このタングをバックルに接続する。
【0005】
このシートベルトのショルダーベルト部は、該一方のベルト通し口から延出し上方へ延在している。
【0006】
このシートベルトには、リトラクタから常時張力が加えられており、ベルト通し口に通されたラップベルト部がこの張力により緊張してベルト通し口の下部を押え、このチャイルドシートを座席に固定するようになる。
【0007】
ところが、このようにシートベルトによってチャイルドシートが固定された状態にあっても、このシートベルトがリトラクタから繰り出された場合には、ベルト通し口に通されたショルダーベルト部及びラップベルト部の緊張が緩む。
【0008】
このようなシートベルトの緩みを防止するための手段の一つに「ロッキングクリップ」と称されるものがある。
【0009】
このロッキングクリップは、シートベルトの互いに重なっている部分同士を挟持する挟持部材であり、チャイルドシートを自動車の座席に設置し、前述のようにシートベルトを引き回してこのチャイルドシートを座席に固定した後に、例えばタングのベルト掛通部近傍やベルト通し口の開口付近において、シートベルトのショルダーベルト部とラップベルト部とが重なっている部分に装着され、これらのショルダーベルト部とラップベルト部とを互いにずれることがないようにするものである。
【0010】
このようにシートベルトのショルダーベルト部とラップベルト部とが重なっている部分にロッキングクリップが装着されることにより、シートベルトがシートベルトリトラクタから繰り出された場合でも、該クリップよりもラップベルト側の緩みが防止される。
【0011】
このロッキングクリップは、チャイルドシート本体とは別体の小部品であるため、紛失しやすい。
【0012】
これに対し、米国特許6,048,028のロックオフクリップを備えたチャイルドシートのように、チャイルドシートに対し、ベルト通し口に挿通されたシートベルトのショルダーベルト部を係止するための係止部材が取り付けられたものが知られている。
【0013】
以下に、第6〜9図を参照し、米国特許6,048,028に開示されたロックオフクリップを備えたチャイルドシートについて説明する。
【0014】
第6図は3点式シートベルト装置を備えた自動車の座席に設置されたこのチャイルドシートの斜視図、第7図はこのチャイルドシートの下側から装置斜視図であり、第8図はこのチャイルドシートに取り付けられたロックオフクリップの正面側からの斜視図、第9図はこのロックオフクリップの裏面側からの斜視図である。
【0015】
チャイルドシート100は、その左右の側面に、それぞれシートベルトが挿通されるベルト通し口102,104を備えている(右側のベルト通し口104は図示略。)。また、このチャイルドシート100の左右の側面には、これらのベルト通し口102,104に挿通されたシートベルトのショルダーベルト部をこのチャイルドシート100に係止するためのロックオフクリップ110が取り付けられている。
【0016】
このチャイルドシート100は、第6図に示すように、自動車の座席に後向きに設置され、シートベルト130が前述のように各ベルト通し口102,104に通されることによって該座席に固定されている。そして、これらのベルト通し口の一方(第6,7図においてはベルト通し口102)から延出し且つ該座席の一方の側の上方へ延在したショルダーベルト部132がロックオフクリップ110によってチャイルドシート100に係止されている。
【0017】
ロックオフクリップ110には、各ベルト通し口102,104に挿通されたシートベルト130のショルダーベルト部132が引き通される略々U字形のスリット112が設けられている。このスリット112は、ベルト通し口102,104の上側の縁部と略平行に延在した1対の小スリット112a,112bと、これらの小スリット112a,112bの一端側同士を連通した連通部112cとから構成され、各小スリット112a,112bのスリット幅は、いずれも該シートベルト130のショルダーベルト部132の厚みよりもわずかに小さいものとなっている。
【0018】
このロックオフクリップ110のスリット112によって囲まれた部分は、第8図に示した矢印H方向に弾性的に変形させることができる舌片部114となっている。また、スリット112の周縁部は、このスリット112を挟んで舌片部114を取り囲む囲枠部116となっている。
【0019】
チャイルドシート100を座席に固定する場合、シートベルト130のタング及びそれに引き続くショルダーベルト部132及びラップベルト部134を通し口102,104に通し、タングをバックルにラッチさせる。次いで、チャイルドシート100を座席に下向きに強く押し付け、この状態でショルダーベルト部132を上方に強く引き、ショルダーベルト部132及びラップベルト部134の緩みを取り除く。そして、このショルダーベルト部132をロックオフクリップ110の小スリット112a,112bに差し込む。これにより、ショルダーベルト部132は、各小スリット112a,112b内において舌片部114と囲枠部115との間に挟持され、その長手方向にスリット112を通り抜けることが阻止された状態となる。
【0020】
このようにショルダーベルト部132がロックオフクリップ110に係止されることにより、シートベルト130のショルダーベルト部132がシートベルトリトラクタ(図示略)から繰り出された場合であっても、このショルダーベルト部132の緩みがロックオフクリップ110よりもタング側に伝わることがなく、チャイルドシート100の座席への固定が保たれる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
このチャイルドシート100をシートベルト130で固定する場合、あるいはシートベルト130のショルダーベルト部132がロックオフクリップ110に係止された後に、このショルダーベルト部132の係止位置を変更する際には、このショルダーベルト部132をスリット112から完全に抜き出した状態でショルダーベルト132を上に引き、次いでこのショルダーベルト132をスリット112に引き通すことになる。
【0022】
このため、例えば、使用者が片手でチャイルドシート100を押え付けたままもう一方の手でこのショルダーベルト部132をスリット112に差し込むような場合、容易にはこのショルダーベルト部132をスリット112に差し込むことができない。
【0023】
本発明は、自動車の座席に対しチャイルドシートを堅固に固定することができ、しかも、このシートベルトのシートベルトクリップへの係止位置を容易に調節することが可能なチャイルドシート及びチャイルドシート用シートベルトクリップを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明のチャイルドシート用シートベルトクリップは、チャイルドシートの側面のベルト通し口に設置されるチャイルドシート用シートベルトクリップであって、該チャイルドシートの略前後方向に延在する舌片部と、該舌片部を囲む囲枠部とを有し、該舌片部と該囲枠部との間のスリットにシートベルトが引き通されるシートベルトクリップにおいて、該舌片部の先端側におけるスリット幅は、基端側におけるスリット幅よりも大きいことを特徴とするものである。
【0025】
かかる本発明のチャイルドシート用シートベルトクリップにおいては、シートベルトのショルダーベルト部は、該舌片部の基端側と囲枠部との間に挟持されることによってその長手方向への移動が阻止され、このショルダーベルト部がしっかりとシートベルトクリップに係止されるようになる。また、ショルダーベルト部を舌片部の先端側に掛けたときには、該先端側のスリット幅が大きいので、ショルダーベルト部を自在にその長手方向にスリップさせることができる。
【0026】
このようなシートベルトクリップを備えたチャイルドシートにあっては、その左右の側面に設けられたベルト通し口にシートベルトのショルダーベルト部及びラップベルト部が通され、これらのショルダーベルト部とラップベルト部とによってチャイルドシートが自動車の座席に固定される。
【0027】
ショルダーベルト部のシートベルトクリップに対する固定位置を調節するには、ショルダーベルト部を該舌片部の先端側に掛け、上方に強く引いて緩みを取る。そして、チャイルドシートがショルダーベルト部とラップベルト部とによってしっかりと押えられるようになったところで、ショルダーベルト部をスリットに沿って舌片部の該基端側に移動させ、このショルダーベルト部を舌片部と囲枠部との間に挟持させる。
【0028】
これにより、ショルダーベルト部がシートベルトクリップに係止される。この係止状態にあっては、シートベルトがシートベルトリトラクタから繰り出されても、このショルダーベルト部の該クリップよりもラップベルト側の緩みが防止される。
【0029】
本発明のチャイルドシート及びチャイルドシート用シートベルトクリップにあっては、このシートベルトクリップのスリットに引き通されたシートベルトのショルダーベルト部は、シートベルトクリップから完全に取り外すことなく、舌片部の先端側に掛けたままで引いて緩みを取ることができるため、このショルダーベルト部のシートベルトクリップに対する係止位置の変更、調節を容易に行うことができる。
【0030】
なお、本発明の一態様においては、スリットに取り囲まれた舌片部の先端側の幅員を基端側の幅員よりも小さくすることにより、該スリットの幅が、該舌片部の先端側において該舌片部の基端側よりも大きなものとされる。
【0031】
本発明のチャイルドシート用シートベルトクリップは、前記ベルト通し口の内部に差し込まれるベース部と、該ベース部に連なっており、該ベルト通し口の開口面に沿って配置されるように該ベース部から立ち上がる立上部とを有し、該立上部に前記舌片部及び囲枠部が設けられていることが好ましい。
【0032】
本発明のチャイルドシート用シートベルトクリップは、左右の両側面にベルト通し口が設けられ、該ベルト通し口にチャイルドシート用シートベルトクリップが設けられたチャイルドシートに適用される。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0034】
第1図は本発明の実施の形態に係るチャイルドシートの斜視図、第2図はこのチャイルドシート用シートベルトクリップの先端側からの斜視図、第3図はこのチャイルドシート用シートベルトクリップの後端側からの斜視図、第4図は第3図のIV−IV線に沿う断面図であり、第5図は、このシートベルトクリップとシートバックとの係合関係を示すチャイルドシート用シートベルトクリップのベルト通し口部分の拡大図である。
【0035】
チャイルドシート1は、自動車の座席に設置され、シートベルト装置のベルトによって該座席に固定されるものであり、第1図の通り、チャイルドシート本体2と、このチャイルドシート本体2を支える基台3と、このチャイルドシート1に座った幼児の体を拘束して車両衝突時の衝撃から幼児を保護するハーネス4とを有している。このチャイルドシート1を自動車の座席に設置する際には、このチャイルドシート1が車両後方を向くように配置する。
【0036】
チャイルドシート本体2は、このチャイルドシート1の略前後方向に延在した座部21と、この座部21の後端側から上方に延出した背もたれ部22と、座部21の左右両側に配置され、このチャイルドシート本体2の上方に向かって延出した1対の袖壁部23とを有している。また、このチャイルドシート本体2には、座部21の上面を覆うシートクッション24が設置されている。このシートクッション24の左右の縁部は各袖壁部23の内向き面(各袖壁部23の向かい合った側の面。これに対し、各袖壁部23の互いに離反する方向を向いた側の面を袖壁部23の外向き面と称す。)を覆っている。
【0037】
各袖壁部23には、この外向き面から内向き面に達するようにシートベルト挿通用のベルト通し口25が貫設されている。各ベルト通し口25は互いに対向するように配置されている。ベルト通し口25は、座部21の上面と略同高さに配置されており、各ベルト通し口25に通されたシートベルトは、座部21の上面とシートクッション24との間を引き回される。
【0038】
また、これらのベルト通し口25は、シートベルトに取り付けられたタングを通すことができる大きさを有している。
【0039】
各ベルト通し口25には、チャイルドシート1が3点式シートベルト装置によって固定された場合に、これらのベルト通し口25に通されたシートベルトのショルダーベルト部を係止するためのシートベルトクリップ5が設置されている。
【0040】
第2図〜第4図の通り、このシートベルトクリップ5は、このベルト通し口25の内周面下側の平坦な面に固着されたベース部51と、このベース部51の後端側(ベース部51の差込方向に対して後端側。)から立ち上がり、ベルト通し口25の開口面に沿って延在するプレート状の立上部52とを有している。
【0041】
立上部52の基端側には、ベルト通し口25内にタング及びシートベルトを導入するためのベルト導通口56が設けられている。
【0042】
立上部52には、ショルダーベルト部62を引き通すためのスリット53が設けられている。このスリット53は、チャイルドシートの略前後方向に延在した平行な1対の小スリット53a,53bと、これらの小スリット53a,53bの一方の端部同士を連通した連通部53cとからなる横向きの略々U字形状のものである。このスリット53によって囲まれた部分には、チャイルドシートの略前後方向に延在する所定長さを有した舌片部54が形成されている。また、スリット53の周縁部は、このスリット53を挟んで舌片部54を取り囲む囲枠部55となっている。
【0043】
舌片部54は、その先端側の幅員が該基端側の幅員よりも小さいものとなっている。即ち、舌片部54は、先端側が細幅部となっており、基端側が太幅部となっている。舌片部54と囲枠部55とによって挟まれた各小スリット53a,53bのスリット幅は、舌片部54の該先端側において舌片部54の該基端側よりも大きなものとなっている。
【0044】
なお、各小スリット53a,53bのスリット幅は、舌片部54の該先端側ではシートベルトの厚みよりも大きく、舌片部54の該基端側では、シートベルトの厚みよりもわずかに小さいものとなっている。
【0045】
このような小スリット53a,53bを有したスリット53にシートベルトのショルダーベルト部62を引き通して舌片部54の該先端側に該ショルダーベルト部62を掛けたときには、ショルダーベルト部62は、その長手方向にスリップないしスライドすることができる。一方、ショルダーベルト部62を舌片部54の該基端側に掛けた場合は、ショルダーベルト部62は舌片部54と囲枠部55とに挟まれてその長手方向にスリップないしスライドすることができず、シートベルトクリップ5に係止された状態となる。
【0046】
スリット53にショルダーベルト部62を引き通す際には、第5図の通り、このショルダーベルト部62を囲枠部55の外面側に配置させると共に、スリット53を通して舌片部54の裏側に引き通す。
【0047】
なお、第4図に示すように、この舌片部54は、該連通部53cに臨む先端部分が立上部52の正面側に反るように屈曲されており、この舌片部54の該先端側から比較的容易にショルダーベルト部62をスリット53の各小スリット53a,53bに差し込むことができるようになっている。
【0048】
チャイルドシート1は、その座面が自動車の座席に対して車両後方を向くように設置された場合に、その左右の袖壁部23に設けられたベルト通し口25にそれぞれシートベルトが掛通され、このシートベルトによって該座席に固定される。
【0049】
以下に、3点式シートベルト装置を備えた自動車の座席に対し、チャイルドシート1を、その座面が車両後方を向くように設置した後、シートベルト60によって固定する手順について説明する。
【0050】
このシートベルト60のショルダーベルト部62は、シートベルトリトラクタ(図示略)に対し巻取り及び繰出し可能に接続されている。この座席の一方の側には、シートベルト60のラップベルト部64の下端部がラップアンカ(図示略)等を介して固定されている。このシートベルト60の途中部分はタング(図示略)のベルト掛通部に掛け通されており、このタングは、座席の他方の側に設置されたバックル(図示略)に接続される。
【0051】
シートクッション24をめくっておき、このシートベルト60の該タング及びそれに引き続くショルダーベルト部62とラップベルト部64とをチャイルドシート1の一方の袖壁部23のクリップ5のベルト導通口56を通して一方のベルト通し口25に通す。ショルダーベルト部62とラップベルト部64とは、座部21の上面に沿って引き回された後、他方の袖壁部23の内向き面側から他方のベルト通し口25に通され、他方の袖壁部23のクリップ5のベルト導通口56から引き出される。その後、該タングがバックルに接続される。
【0052】
次いで、前記一方のベルト通し口25から延出したショルダーベルト部62を、シートベルトクリップ5のスリット53に差し込み、舌片部54の先端側(細幅部)に掛ける。
【0053】
この状態で、チャイルドシート1を該座席に下向きに押し付けると共に、ショルダーベルト部62を上方へ引張ることによりショルダーベルト部62及びラップベルト部64の緩みを取る。そして、チャイルドシート1がこれらのショルダーベルト部62とラップベルト部64とによってしっかりと押えられるようになったところで、ショルダーベルト部62をスリット53内を舌片部54に沿ってその基端側に移動させ、舌片部54の基端側の太幅部と囲枠部55との間に挟持させる。
【0054】
これにより、チャイルドシート1は、シートベルト60によってしっかりと座席に固定される。また、ショルダーベルト部62がシートベルトクリップ5に係止されることから、シートベルト6がシートベルトリトラクタから繰り出された場合であっても、このショルダーベルト部62がクリップ5よりもラップベルト部64側にずれることがなく、ラップベルト部64の緩みが防止され、チャイルドシート1の座席への固定が確固たるものとなる。
【0055】
なお、このようにスリット53に引き通され、舌片部54の該基端側においてシートベルトクリップ5に係止されたショルダーベルト部62は、このスリット53内を舌片部54の先端側にスライドされることによって係止解除される。
【0056】
本実施の形態のシートベルトクリップ5においては、舌片部54の先端側の幅員が基端側の幅員よりも小さくなるように形成され、これにより、スリット53の幅が該舌片部54の先端側において該舌片部54の基端側よりも大きなるように構成されているが、舌片部54は等幅とし、囲枠部55のスリット53の辺縁を後退させることによりスリット53の幅が該舌片部54の先端側において該舌片部54の基端側よりも大きなるようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明のチャイルドシート及びチャイルドシート用シートベルトクリップによると、チャイルドシートの左右の側面に設けられたベルト通し口にシートベルトを掛通してこのチャイルドシートを自動車の座席に堅固に固定することができる。また、このシートベルトクリップのスリットに引き通されたシートベルトのショルダーベルト部は、シートベルトクリップの舌片部の先端側に掛けた状態でその長手方向にスリップないしスライドさせることができるため、このショルダーベルト部のシートベルトクリップに対する係止位置の調節を容易に行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るチャイルドシートの斜視図である。
【図2】実施の形態に係るチャイルドシート用シートベルトクリップの先端側からの斜視図である。
【図3】第2図のチャイルドシート用シートベルトクリップの後端側からの斜視図である。
【図4】第3図のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】実施の形態に係るチャイルドシート用シートベルトクリップとシートベルトとの係合関係を示すベルト通し口部分の拡大図である。
【図6】従来例に係るチャイルドシートの斜視図である。
【図7】第6図のチャイルドシートの下側からの斜視図である。
【図8】従来例に係るロックオフクリップの正面側からの斜視図である。
【図9】第8図のロックオフクリップの裏面側からの斜視図である。
【符号の説明】
1 チャイルドシート
5 シートベルトクリップ
23 袖壁部
25 ベルト通し口
51 ベース部
52 立上部
53 スリット
54 舌片部
55 囲枠部
56 ベルト導通口
60 シートベルト
62 ショルダーベルト部
64 ラップベルト部
Claims (4)
- チャイルドシートの側面のベルト通し口に設置されるチャイルドシート用シートベルトクリップであって、該チャイルドシートの略前後方向に延在する舌片部と、該舌片部を囲む囲枠部とを有し、該舌片部と該囲枠部との間のスリットにシートベルトが引き通されるシートベルトクリップにおいて、
該舌片部の先端側におけるスリット幅は、基端側におけるスリット幅よりも大きいことを特徴とするチャイルドシート用シートベルトクリップ。 - 請求項1において、該舌片部は、先端側の幅員が基端側の幅員よりも小さいことを特徴とするチャイルドシート用シートベルトクリップ。
- 請求項1において、該チャイルドシート用シートベルトクリップは、前記ベルト通し口の内部に差し込まれるベース部と、
該ベース部に連なっており、該ベルト通し口の開口面に沿って配置されるように該ベース部から立ち上がる立上部と
を有し、該立上部に前記舌片部及び囲枠部が設けられていることを特徴とするチャイルドシート用シートベルトクリップ。 - 左右の両側面にベルト通し口が設けられ、該ベルト通し口にチャイルドシート用シートベルトクリップが設けられたチャイルドシートにおいて、該チャイルドシート用シートベルトクリップが請求項1ないし3のいずれか1項のチャイルドシート用シートベルトクリップであることを特徴とするチャイルドシート。
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