JP2004090894A - 車両用シートのシートベルト保持構造 - Google Patents
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Abstract
【構成】シートクッションSCの外側面Sを構成するトリムカバー3に、シートベルト保持用のストラップ1の一端を縫着し、ストラップ1の他端をシートクッションSCの外側面Sに着脱自在に取付け、該ストラップ1とシートクッションSCの外側面Sとの間にシートベルトのウェビング2を挿通して保持することを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗員拘束用ウェビングを備えた車両用シートのシートベルト保持構造、詳しくは、シートクッション下方の車体からシートクッションの外側面と車両側壁との間に挿通してシートクッション上に引き出すシートベルトの保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のリャシート用のシートベルト装置には、ウェビングをシートクッションの外側面後部と車両側壁との間を挿通してシートクッション上に引き出したものがある。
以上のシートクッションの外側面後部は、車両側壁に沿うように湾曲状に切欠形成されている。
【0003】
なお、以上のウェビングの先端にはタングが設けてあり、このタングに車両側壁上部に一端を取付けたウェビングが一体に連結され、このタングをシートクッションの反対側の車床に設けたウェビングのバックルに結着することにより、乗員の身体を拘束するように形成されている。
【0004】
一方、フロントシート用のシートベルト装置には、例えば、実開平3ー45357号公報に開示するように、シートクッションの外側面方向からシートクッション方向にウェビングを引き出すものがあり、このウェビングはシートクッションの外側面に設けた環状に合成樹脂で成形した挿通部に挿通している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、前記リャシート用のシートベルト装置は、シートクッションと車両側壁との間に配設したウェビングがシートクッション側などに取付けられていないため、シートクッションの外側面における前部と車両側壁との間にウェビングが移動し、元の位置であるシートクッションの外側面の後部に戻らない。従って、再度シートベルトを装着する際に、ウェビングを元の位置に乗員が戻す必要がある。
【0006】
一方、前記フロントシート用のシートベルト装置の挿通部をリャシートのシートクッションに使用すると、前記リャシートのシートベルト装置の不具合を除去できるが、リャシートクッションの外側面が車体側壁に密接している。そのため、シートクッションを車体に組付る際に、あらかじめ車体に一端を固着するウェビングが挿通部に挿通し難い欠陥がある。
【0007】
そこで、本発明は、斯様にシートクッションの外側面が車両側壁に密接し、そのシートクッションと車両側壁との間からウェビングを引き出すものにおいて、ウェビングの前後方向の移動を規制し、且つ、ウェビングがシートクッション側に容易に取付け得るようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本発明に係る車両用シートのシートベルト保持構造は、前記シートクッションの外側面に前後方向に向けて柔軟材からなるシートベルト保持用ストラップを設け、該ストラップは前端をシートクッションの外側面を構成するトリムカバーに一体に縫着し、後端をシートクッションの外側面に着脱自在に固定して、ストラップとシートクッションの外側面との間にシートベルトを挿通して保持することを特徴とする構成である。
【0009】
以上の構成により、ウェビングはストラップに挿通されているため、前後方向の移動が規制される。また、シートクッションを車体に組付時に、ストラップの後端側を開放した状態で、ストラップ内にウェビングを挿入し、挿入後、後端側を閉口できるため、ウェビングの取付性が良好になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2は、リャシートにおけるシートクッションSCの下方に位置する車体に基端側を固定したウェビング2のシートクッションSCに対する保持状態を示す。
【0011】
シートクッションSCはその外側面が車両側壁Bに密接するように、即ち、車両側壁Bの内面形状に沿うように、外側面Sの後部側が前部側に対して図2に示すように湾曲状に切欠形成されている。
【0012】
なお、図中SBはシートバックを示し、シートベルトは従来と同様にシートバックSBの車両側壁Bの上部に一端をリトラクターを介して連結するウェビング(不図示)と、前記シートクッションSCのウェビング2を保持する外側面Sに対して反対側の側面方向に設けたバックル21付のウェビングと、前記ウェビング2との結着による三点支持構造である。図中20はウェビング2及び車両側壁上部に連結する前記ウェビングとを固着するタングで、前記バックル21に一体に結合して乗員の身体を拘束する。
【0013】
図1、図2に示すウェビング2は、柔軟性を有する布、帯などからなるシートベルト保持用のストラップ1に挿通されることにより保持される。
【0014】
ストラップ1は図3、図4に示すように、前端10がシートクッションSCの外側面Sを構成するトリムカバー3に縫糸12によって一体に縫着され、他端11はベルベット式ファスナ13、14などのファスナ、或いは、相互に係合するホックなどのシートクッションSCの外側面に着脱自在に取付けられている。
【0015】
なお、図3、図4において、図中4はシートクッションSCの発泡体製パッドで、内部に線材からなるフレーム40が一体成形されている。
【0016】
以上のシートクッションSCを車体に組付時に、ストラップ1にあらかじめ車体に基端が固定しているウェビング2を挿通した後、他端11をトリムカバー3側に固定して、タング20をシートクッションSC上に引き出した後、シートクッションSCを車体に締結する。
【0017】
斯して、ウェビング2は、図3に示すようにストラップ1によって、前後方向の移動が規制されるため、従来の如く、シートクッションSCの外側面前部方向に移動することがないように保持される。
【0018】
また、前記ストラップ1は、シートクッションSCの外側面Sに設けてあり、この外側面Sは車両側壁Bに密接するため、外部から視覚されない。そのため、シートクッションSCの外観品質を向上させることができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、シートベルト保持用ストラップの他端側が着脱自在にシートクッション側に取付けられているため、ストラップに対するウェビングの取付性が良好で、車両側壁に外側面を密接するシートクッションにストラップを設けてシートベルトのウェビングを挿通して保持することができる。
【0020】
また、ストラップが柔軟性を有するため、シートクッションの外側面の湾曲状等の外形形状になじみ易く、ウェビングの前後方向の移動を規制できる。
また、ストラップを直接シートクッションのトリムカバーに縫着するため、ストラップを簡単に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明構造を備えた自動車用シートの斜視図である。
【図2】同部分断面平面図である。
【図3】図2のA部の拡大断面図である。
【図4】要部の部分切欠正面図である。
【符号の説明】
SC シートクッション
B 車両側壁
1 ストラップ
2 シートベルトのウェビング
3 トリムカバー
Claims (1)
- シートクッション下方の車体からシートクッションの外側面と車両側壁との間に挿通してシートクッション上に引き出すシートベルトの保持構造であって、
前記シートクッションの外側面に前後方向に向けて柔軟材からなるシートベルト保持用ストラップを設け、該ストラップは前端をシートクッションの外側面を構成するトリムカバーに一体に縫着し、後端をシートクッションの外側面に着脱自在に固定して、ストラップとシートクッションの外側面との間にシートベルトを挿通して保持することを特徴とする車両用シートのシートベルト保持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002258751A JP2004090894A (ja) | 2002-09-04 | 2002-09-04 | 車両用シートのシートベルト保持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002258751A JP2004090894A (ja) | 2002-09-04 | 2002-09-04 | 車両用シートのシートベルト保持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004090894A true JP2004090894A (ja) | 2004-03-25 |
Family
ID=32063292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002258751A Pending JP2004090894A (ja) | 2002-09-04 | 2002-09-04 | 車両用シートのシートベルト保持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004090894A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013091457A (ja) * | 2011-10-26 | 2013-05-16 | Honda Motor Co Ltd | バックル保持装置 |
JP2014122016A (ja) * | 2012-11-20 | 2014-07-03 | Suzuki Motor Corp | シートベルトの保持構造 |
JP2015209168A (ja) * | 2014-04-30 | 2015-11-24 | モリト株式会社 | シートベルト移動制限具及びこれに使用するホック |
-
2002
- 2002-09-04 JP JP2002258751A patent/JP2004090894A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013091457A (ja) * | 2011-10-26 | 2013-05-16 | Honda Motor Co Ltd | バックル保持装置 |
JP2014122016A (ja) * | 2012-11-20 | 2014-07-03 | Suzuki Motor Corp | シートベルトの保持構造 |
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