JP2004069264A - 湯供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部へ供給する湯を貯えるタンクを備えた湯供給装置において、簡単な構成で適温かつ適量の湯をタンクに常に貯えておけるようにする。
【解決手段】貯湯タンク12には給水バルブ15を介して水道水が供給されて、加熱器16によって加熱される。また、貯湯タンク12内には、湯温を検出する温度センサ18と、湯が上限水位に達したことを検出する上限水位スイッチ17cが設けられている。最初、連続給水および連続過熱を行って、貯湯タンク12内に設定温度の湯を中間水位になるまで貯える。温度センサ18により検出された湯温が所定の下限温度よりも高いことを条件に給水バルブ15を開き、かつ温度センサ18によって検出された湯温が下限温度に達した時点で給水バルブ18を閉じることにより、貯湯タンク12内の水位が上限水位に達したことが検出されるまで、外部給水源から貯湯タンク12内への給水が断続的に行われる。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定温度範囲に保たれた湯をタンク内に貯えておき、同貯えられた湯を外部に供給する湯供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置としては、例えば特公平6−77540号公報に示されるように、タンク内に所定温度範囲に保たれた湯を貯えておき、同貯えられた湯を茶葉に適量だけ注いで茶湯を抽出する給茶器は知られている。この給茶器においては、貯湯タンク内の水位を10レベルに分けるとともに、同10レベルの水位をそれぞれ検出可能な水位センサを用意しておき、水位が低くなると、水位センサを用いて1レベル分だけ給水して、その後に加熱器を作動させて、貯湯タンク内の湯温を適温まで上昇させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の装置にあっては、水位を1レベルだけ下げた直後にタンク内の湯温が下がり過ぎて、同直後の茶湯の抽出が困難になる場合がある。また、水位を下げるための1レベルずつの水位を検出可能な水位センサが必要となり、装置が複雑化するという問題もある。
【0004】
【発明の概要】
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、簡単な構成で、常に適切な温度の湯を外部へ供給できる湯供給装置を提供することにある。
【0005】
前記目的を達成するために、本発明に係る湯供給装置は、湯を貯えるためのタンクと、外部給水源からタンクへの給水経路に介装された給水バルブと、タンク内の湯または水を加熱する加熱器と、タンク内の湯温を検出する温度センサと、タンク内の湯面レベルが所定の上限レベルに達したことを検出する第1レベルセンサと、加熱器を作動制御してタンク内の湯を所定温度範囲に保つ加熱制御手段と、温度センサによって検出された湯温が所定の下限温度よりも高いことを条件に給水バルブを開き、かつ温度センサによって検出された湯温が下限温度に達した時点で給水バルブを閉じることにより、タンク内の湯面レベルが上限レベルに達したことが第1レベルセンサによって検出されるまで、外部給水源からタンク内への給水を断続的に行わせる給水制御手段とを備えたことにある。
【0006】
この場合、例えば、タンク内に貯えられた湯は外部に供給されて飲料生成のために用いられる。例えば、前記湯を、コーヒー粉、茶葉などに注いでコーヒー液、茶湯などを抽出したり、粉末ジュースを溶かすために用いたり、濃縮飲料をうすめるために用いたりして、飲料を生成することができる。
【0007】
また、例えば、前記加熱制御手段を、給水制御手段によって給水バルブが閉じられた時点で加熱器を作動させてタンク内の湯温を上昇させ、温度センサによって検出された湯温が所定の上限温度に達した時点で加熱器の作動を停止させるように構成するとともに、前記給水制御手段を、加熱制御手段が加熱器の作動を停止させた時点で給水バルブを開くように構成できる。
【0008】
また、前記加熱制御手段を、タンク内の湯面レベルが上限レベルに達したことが第1レベルセンサによって検出され、かつ温度センサによって検出された湯温が上限温度に達するまで、加熱器を連続的に作動させるように構成するとともに、前記給水制御手段を、温度センサによって検出された湯温が所定の上限温度に達した時点で給水バルブを開くようにも構成できる。
【0009】
上記のように構成した本発明によれば、温度センサによって検出されたタンク内の湯温を用いて、タンク内の湯面レベルが上限レベルに達するまで、タンク内の湯温が所定の下限温度よりも高いことを条件に給水が開始され、タンク内の湯温が下限温度に達した時点で前記給水が停止される断続的な給水が行なわれる。したがって、タンク内の湯量を増加させる場合にも、タンク内の湯温は常に下限温度以上に保たれる。これにより、この下限温度を外部へ供給される湯の適温の下限値に設定すれば、タンク内の湯量を増加させている最中を含めて、常に外部へ適温の湯を供給可能となる。また、タンク内に一度に給水される給水量の制御に、水位センサによって検出される水位ではなく、温度センサによって検出された湯温を用いるようにしたために、装置の構成を簡単にできる。
【0010】
また、前述のように、前記加熱制御手段によって、加熱器を連続的に作動させるようにした場合には、タンク内の湯面レベルが上限レベルに達するまで、タンク内の湯は連続的に加熱され続ける。したがって、初期における給水、タンク内の湯が大量に使われた場合などのように、タンクに大量の水を補給する必要がある場合には、タンク内の液面レベルを上限レベルまで短時間で上昇させることができる。
【0011】
また、本発明の他の特徴は、前記湯供給装置に、さらに、タンク内の湯面レベルが上限レベルよりも低い所定の中間レベルに達したことを検出する第2レベルセンサと、タンク内の湯面レベルが中間レベルに達したことが第2レベルセンサによって検出されるまで給水バルブを連続的に開き、タンク内の湯面レベルが中間レベルに達したことが第2レベルセンサによって検出された時点で給水バルブを閉じることにより、タンクに初期給水する初期給水制御手段と、温度センサによって検出されたタンク内の湯温が上限温度になるまで、加熱器を作動させ続ける初期加熱制御手段とを設けたことにある。
【0012】
この本発明の他の特徴によれば、タンク内に最低限の湯量を確保する必要がある場合、中間レベルをこの最低限の湯量に合わせれば、初期給水制御手段および初期加熱制御手段の作用によって最低限の湯量を必ず確保できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明すると、図1は本発明に係る湯供給装置を含む飲料供給システムの全体を示す正面図である。この飲料供給システムは、湯を生成して供給する湯供給装置10と、抽出された飲料としてのコーヒー液を冷却して貯留する冷却貯留装置40と、飲料原料としてのコーヒー粉を用いてコーヒー液を抽出する抽出装置60とを備えている。
【0014】
湯供給装置10は、図1および図2に示すように、直方体状のハウジング11の内部に、断熱構造の貯湯タンク12が収容されているとともに、同貯湯タンク12の下方には給水口13が配設されている。給水口13には外部水道系に接続された管体(図示しない)が接続されて、外部水道源から水道水が給水口13に供給されるようになっている。この給水口13に供給された水道水は、給水管14を介して貯湯タンク12に供給される。給水管14には、電気的に開閉の制御される給水バルブ15が介装されている。
【0015】
貯湯タンク12内には、加熱器16、下限水位スイッチ17a、中間水位スイッチ17b、上限水位スイッチ17cおよび温度センサ18が収容されている。加熱器16は、貯湯タンク12の底面近傍位置に配置され、通電・非通電制御により貯湯タンク12内の湯(または水)を選択的に加熱する。下限水位スイッチ17a、中間水位スイッチ17bおよび上限水位スイッチ17cは、貯湯タンク12内の湯(または水)の下限水位(保安水位に対応)、中間水位および上限水位(満水水位に対応)をそれぞれ検出する水位センサを構成するもので、貯湯タンク12内の湯(または水)が各水位未満であるときオフ状態にあり、各水位以上になるとオン状態に切り換わるフロートタイプの検出スイッチである。温度センサ18は貯湯タンク12の底面近傍に設けられて、同貯湯タンク12内の湯温(または水温)を検出する。
【0016】
ハウジング11の前面には、湯を取り出すための手動式の湯取り出しコック21が設けられている。この湯取り出しコック21は、取り出し管22を介して貯湯タンク12に連通している。したがって、ユーザは、湯取り出しコック21を操作することにより、貯湯タンク12内の湯を外部に取り出すことができる。
【0017】
ハウジング11内には、吸入管23aを取り出し管22に接続させたポンプ23も配置されている。ポンプ23は、その作動時に貯湯タンク12内の湯を取り出し管22および吸入管23aを介して汲み上げ、その吐出ポートに接続された供給管24に前記汲み上げた湯を吐出する。供給管24は上方に延設されて、その上端には耐熱性かつ可撓性の給湯ホース25の一端が接続されている。この給湯ホース25は、ハウジング11の上端面に設けた天板26を介して上方に導かれて、抽出装置60に接続されている。また、供給管24の上部には、先端にて貯湯タンク12内に開口した戻し管27が基端部にて接続されており、ポンプ23の作動停止時に給湯ホース25内に残っている湯が貯湯タンク12に戻されるようになっている。
【0018】
また、ハウジング11の正面には、ユーザにより操作されて、湯供給装置10の作動態様を設定するための操作パネル28が設けられている。この操作パネル28には、図1および図3に示すように、設定表示部28a、適温表示部28b、アップ操作部28c、ダウン操作部28d、設定操作部28eおよびドリップ操作部28fが設けられている。設定表示部28aおよび適温表示部28bの裏面には、表示器31および発光素子32が配置されており、表示器31による表示内容および発光素子32の点灯が操作パネル28の正面側から視覚確認できるようになっている。アップ操作部28c、ダウン操作部28d、設定操作部28eおよびドリップ操作部28fの裏面には、アップスイッチ33、ダウンスイッチ34、設定スイッチ35およびドリップスイッチ36がそれぞれ配置されている。これらの各操作部28c〜28fは前後方向に弾性変形するように構成されており、ユーザによる各操作部28c〜28fの押圧操作により、各スイッチ33〜36がオフ状態からオン状態に切り換えられるようになっている。
【0019】
これらの表示器31、発光素子32、アップスイッチ33、ダウンスイッチ34、設定スイッチ35およびドリップスイッチ36は、ハウジング11内に組み込まれた電気制御装置内の一部をなすマイクロコンピュータ37に接続されている。表示器31は、貯湯タンク12内の湯量および湯温を表示したり、湯温およびコーヒー液のドリップ態様の設定時に温度、時間などを表示したり、温度異常警告などを表示する。発光素子32は、貯湯タンク12内の湯が適温であるとき、その旨を点灯により表示する。アップスイッチ33、ダウンスイッチ34および設定スイッチ35は、前記ドリップ態様の設定操作に利用される。ドリップスイッチ36は、コーヒー液のドリップの指示操作のために利用される。
【0020】
マイクロコンピュータ37は、図4,5の湯量・湯温制御プログラム、図6の温度異常検出プログラム、図7のドリップ制御プログラム、その他のプログラムを記憶していて、それらの実行により本飲料供給システムの各種作動を制御する。このマイクロコンピュータ37には、前述した下限水位スイッチ17a、中間水位スイッチ17b、上限水位スイッチ17cおよび温度センサ18も接続されていて、これらの検出信号がマイクロコンピュータ37に入力されるようになっている。また、マイクロコンピュータ37には、前述した給水バルブ15、加熱器16およびポンプ23も接続されており、それらの各作動がマイクロコンピュータ37によって制御されるようになっている
【0021】
次に、冷却貯留装置40について説明する。この冷却貯留装置40は、図1に示すように、その正面に冷却されたコーヒー液を取り出すための一対のコーヒー液取り出しコック41,41および貯留されたコーヒー液の量を表示する一対の表示器42,42をそれぞれ有する。表示器42,42は、図示しない水位センサによるコーヒー液の貯留量の検出に応じて、同コーヒー液の貯留量を表示するものである。
【0022】
冷却貯留装置40は、図8に示すように、直方体状のハウジング43内に、一対のコーヒー液取り出しコック41,41および表示器42,42にそれぞれ対応して、コーヒー液を貯留するための有底円筒状の一対の飲料タンク44,44を収容している。飲料タンク44,44の各上面はそれぞれ開口しており、コーヒー液が上方から注がれるようになっている。ハウジング43の上端面は天板45によって覆われているが、同天板45には飲料タンク44,44の開口に合わせて開口穴が設けられ、同開口穴には蓋46,46が着脱可能に組み付けられている。飲料タンク44、44の底面には、コーヒー液取り出しコック41、41に一端をそれぞれ接続してなる取り出し管47、47の他端がそれぞれ接続されており、コーヒー液取り出しコック41、41の各操作により飲料タンク44,44内に貯留されているコーヒー液が外部に取り出されるようになっている。
【0023】
飲料タンク44、44は、ハウジング43内に配設された断熱構造かつ有底円筒状の一対の冷却用水槽48,48内に所定距離を隔てて収容されている。飲料タンク44,44の各外周面と冷却用水槽48,48の各内周面との間には、冷却用空間RR、RRがそれぞれ形成されている。これらの冷却用空間RR、RRは冷却水で満たされたおり、同冷却水は飲料タンク44、44の外周上にそれぞれ巻かれた一対の蒸発管49、49により冷却され、それらの一部は氷結する。なお、蒸発管49,49は、図示しない冷凍装置により冷却される。これにより、飲料タンク44,44内のコーヒー液は、冷却水により、それぞれ間接的に冷却される。
【0024】
次に、抽出装置60について説明する。図1、図9および図10に示すように、冷却貯留装置40の天板45の左右方向両端には一対の側板51,51が立設されており、両側板51,51には上下に離間して設けた一対のガイドロッド52,52がそれらの各両端にてそれぞれ固定されている。抽出装置60は、略直方体状に形成したハウジング61の裏面に固着した支持部材62に設けた貫通穴にガイドロッド52,52を貫通させることにより、左右方向に摺動可能に支持されている。
【0025】
ハウジング61の裏面には、湯供給装置10に一端にて接続された給湯ホース25の他端が脱着可能に接続される給湯口63も組み付けられている。この給湯口63は給湯管64を介して散水器65に連通している。散水器65の下面には、複数の小穴を設けたシャワーヘッド65aが脱着可能に組み付けられ、給湯ホース25、給湯口63および給湯管64を介して散水器65に供給された湯が下方に向けてシャワー状に散水されるようになっている。
【0026】
ハウジング61の下面左右方向両端には、前後方向に延設された一対のガイドレール66,66が固着されており、同ガイドレール66,66にコーヒーチャンバ70が組み付けられるようになっている。このコーヒーチャンバ70は、漏斗状に構成されていて底面中央に抽出口71を有し、フィルタが装着されるとともに同フィルタ上にコーヒー粉を収容して散水によりコーヒー液を抽出口71から抽出するためのものである。このコーヒーチャンバ70は、その左右方向の両上端部にフランジ部72,72が設けられていて、これらのフランジ部72,72と前記ガイドレール66,66との各係合により前後方向に摺動可能になっている。抽出装置60に組み付けた状態にあるコーヒーチャンバ70の正面側には、取っ手73が設けられている。
【0027】
次に、上記のように構成した実施形態の動作を説明する。具体的な動作説明に入る前に、この実施形態におけるコーヒー液のドリップ態様、すなわち湯供給装置10から抽出装置60への湯の供給態様について説明しておく。この実施形態では、図11に示すように、コーヒー粉に湯を散水してコーヒー液を抽出する際、湯供給装置10から抽出装置60への湯の供給工程すなわち抽出装置60における湯の散水工程を複数回に分けている。具体的には、1次、2次および3次の3回の散水を行い、1次散水と2次散水との間に「むらし」工程を挿入し、2次散水と3次散水との間に休止工程を挿入している。
【0028】
「むらし」工程は、1次散水によってコーヒー粉に適量の湯を散水した後、コーヒー粉を所定時間むらすことにより、主にコーヒーのうまみを抽出するための散水中断工程である。休止工程は、コーヒー粉の量、種類、グラインドの細かさなどの違いによって湯がコーヒーチャンバ70から溢れないようにするために、湯の散水を2次散水と3次散水との間で所定時間だけ中断する工程である。なお、前記「むらし」工程においても、この休止工程のように、湯がコーヒーチャンバ70から溢れることを防止する機能も合わせてもつ。
【0029】
まず、この飲料供給システムの使用にあたっては、前記各工程の時間および貯湯タンク12内の湯温を設定しておく。各工程の時間の設定に関しては、ユーザが、アップ操作部28c、ダウン操作部28dおよび設定操作部28eを同時に5秒以上押圧し続けることにより、アップスイッチ33、ダウンスイッチ34および設定スイッチ35を同時に5秒以上オンさせる。これにより、図示しないドリップ態様設定プログラムの実行がマイクロコンピュータ37によって開始される。このドリップ態様設定プログラムの実行時には、表示器31に各工程ごとに時間が表示され、ユーザは、この表示器31の時間表示を見ながらアップ操作部28cおよびダウン操作部28dを操作することにより表示時間を変更し、設定操作部28eを操作することにより各工程の時間を設定する。この操作を順次行うことにより、1次散水工程、「むらし」工程、2次散水工程、休止工程および3次散水工程の各時間TX(1)〜TX(5)が順次設定される。この時間TX(1)〜TX(5)はマイクロコンピュータ37内に新たな更新があるまで保存される。なお、前記各工程の時間TX(1)〜TX(5)を予め定めておき、変更不能にしてもよい。
【0030】
また、貯湯タンク12内の湯温を設定するにあたっては、ユーザは、設定操作部28eのみを5秒以上押圧し続けることにより、設定スイッチ35を5秒以上オンさせる。これにより、図示しない温度設定プログラムの実行がマイクロコンピュータ37によって開始される。この温度設定プログラムの実行時には、表示器31に温度が表示され、ユーザは、この表示器31の温度表示を見ながらアップ操作部28cおよびダウン操作部28dを操作することにより表示温度を変更し、設定操作部28eを操作することにより温度を設定する。この設定温度はマイクロコンピュータ37内に新たな更新があるまで保存される。なお、前記設定温度を予め定めておき、変更不能にしてもよい。
【0031】
次に、貯湯タンク12内の湯量および湯温を適切に保つ動作について説明する。図示しない電源スイッチの投入などにより、本飲料供給システムの作動が開始されると、マイクロコンピュータ37は図4,5の湯量・湯温制御プログラムの実行をステップS10にて開始する。このプログラムの実行開始後、マイクロコンピュータ37はステップS12にて中間水位スイッチ17bがオフ状態すなわち貯湯タンク12内の水位が中間水位未満であるかを判定する。中間水位スイッチ17bがオン状態にあれば、ステップS12にて「No」と判定して図5のステップS32に進むが、中間水位スイッチ17bがオフ状態にあれば、ステップS12にて「Yes」と判定して、ステップS14にて給水バルブ15を開く。これにより、外部の水道源からの水道水が、給水口13、給水管14および給水バルブ15を介して貯湯タンク12に給水され始める。
【0032】
前記ステップS14の処理後、マイクロコンピュータ37は、ステップS16にて、下限水位スイッチ17aがオン状態すなわち貯湯タンク12内の水位が下限水位以上であるかを判定する。下限水位スイッチ17aがオン状態になければ、ステップS16にて「No」と判定して、ステップS16の判定処理を繰り返し実行し続ける。前記貯湯タンク12への給水により、貯湯タンク12内の水位が下限水位以上になると、ステップS16にて「Yes」と判定して、ステップS18〜S22の処理を実行する。このステップS18〜S22の処理は、貯湯タンク12の水(または湯)の水位を中間水位まで上昇させるとともに、同貯湯タンク12内の水(または湯)を加熱する処理である。すなわち、貯湯タンク12内の水(または湯)の水位が中間水位未満であれば、ステップS22にて「No」と判定してステップS18〜S22の処理を繰り返し実行し続ける。このステップS18〜S22の循環処理中、貯湯タンク12内の水(または湯)の温度が下限温度以下になったり、以前から下限温度以下であったならば、ステップS18にて温度センサ18による検出温度に基づいて「Yes」と判定し、ステップS20にて加熱器16に通電する。なお、この下限温度とは、加熱を必要とする貯湯タンク12内の湯温であり、前述した貯湯タンク12内の湯の設定温度よりも予め決めた所定温度だけ低い温度である。この加熱器16への通電により、貯湯タンク12内の水(または湯)の温度は上昇する。
【0033】
このようなステップS18〜S22の循環処理中、水道源から貯湯タンク12内への給水により、貯湯タンク12内の水位が中間水位以上になると、中間水位スイッチ17bがオン状態に切換えられる。この中間水位スイッチ17bのオン状態への切換えにより、ステップS22にて「Yes」と判定し、ステップS24にて給水バルブ15を閉じる。これにより、水道源から貯湯タンク12への給水が停止する。
【0034】
前記ステップS24の処理後、ステップS26にて温度センサ18から検出温度を入力して、貯湯タンク12内の湯温が設定温度以上であるかを判定し、同湯温が設定温度未満である限り、ステップS26の判定処理を繰り返し続行する。一方、前記加熱器16への通電により、貯湯タンク12内の湯温が設定温度以上になると、ステップS26にて「Yes」と判定し、ステップS28にて加熱器16の通電を解除する。
【0035】
この場合、ステップS12,S14,S22,S24の処理は一般的には初期給水工程として機能し、貯湯タンク12内に初期に給水する場合、および貯湯タンク12内の湯が大量に消費された場合に、貯湯タンク12には最低限確保されるべき湯量に対応した中間水位まで水道源から連続的に給水される。また、ステップS18,S20,S26、S28の処理は、前記初期給水処理後の初期加熱処理に相当するもので、図14の破線で示すように、初期給水された水の温度を設定温度まで上昇させる。これにより、貯湯タンク12内には抽出装置60へのユーザの供給を可能とする温度かつ量の湯が確保され、ユーザは、ドリップ操作部28fの押圧操作により、詳しくは後述するようにコーヒー液を抽出させることが可能になる。
【0036】
前記ステップS28の処理後、プログラムは図5のステップS30以降に進められる。ステップS30においては、上限水位スイッチ17cがオン状態にあるか、すなわち貯湯タンク12内の水位が上限水位以上であるかを判定する。いま、上限水位スイッチ17cがオフ状態にあれば、ステップS30にて「No」と判定して、ステップS32にて、温度センサ18による検出温度に基づき、貯湯タンク12内の湯温が下限温度よりも高いかを判定する。前記湯温が下限温度以下であれば、ステップS32にて「No」と判定して、ステップS42に進む。前記湯温が下限温度よりも高ければ、ステップS32にて「Yes」と判定して、ステップS34にて給水バルブ15を開いて、水道源から貯湯タンク12に給水する。
【0037】
前記ステップS34の処理後、ステップS36,S38の判定処理を実行する。ステップS36においては、上限水位スイッチ17cがオン状態にあるか、すなわち貯湯タンク12内の水位が上限水位以上であるかを判定する。ステップS38においては、温度センサ18による検出温度に基づき、貯湯タンク12内の湯温が下限温度以下であるかを判定する。上限水位スイッチ17cがオフ状態にあり、かつ湯温が下限温度よりも高い限り、両ステップS36,S38にて共に「No」と判定して、ステップS36,S38の循環処理を繰り返し実行する。前記ステップS34の貯湯タンク12への給水により、貯湯タンク12内の湯温が低下して下限温度以下になると、ステップS38にて「Yes」と判定して、ステップS40にて給水バルブ15を閉じる。また、前記給水により貯湯タンク12内の湯面が上限水位以上になった場合には、ステップS36の「Yes」との判定により、ステップS40にて給水バルブ15を閉じる。ステップS40の処理後、ステップS42に進む。
【0038】
ステップS42においては、加熱器16に通電することにより、貯湯タンク12内の湯(または水)を加熱する。次に、ステップS44にて、温度センサ18による検出温度に基づき、貯湯タンク12内の湯温が設定温度以上であるかを判定し、同湯温が設定温度以上になるまで、ステップS44にて「No」と判定し続ける。そして、前記湯温が設定温度以上になると、ステップS44にて「Yes」と判定して、ステップS46にて加熱器16の通電を解除する。この後、ステップS12に戻るが、貯湯タンク12内の水位が中間水位以上である限り、ステップS12にて「No」と判定して、前述したステップS30〜S46の処理を繰り返し実行する。
【0039】
すなわち、貯湯タンク12内の湯温が下限温度以下であれば、設定温度になるまで貯湯タンク12内の湯が加熱される処理がなされる。そして、貯湯タンク12内の水位が中間水位以上である限り、貯湯タンク12内の湯温が下限温度よりも高い状態では、同湯温が下限温度になるまで水道源から貯湯タンク12に給水され、その後に設定温度になるまで貯湯タンク12内の湯が加熱される。したがって、貯湯タンク12の水位が中間水位に達して同タンク12内の水が下限温度以上に加熱された後には、同タンク12内の湯温は下限温度以上に保たれたまま同タンク12内の湯は上限水位まで増加する。このような貯湯タンク12内の湯温の変化を図14に破線で示すが、同湯温は実際にはオーバーシュートによって下限温度よりも若干低い温度まで下がるとともに、設定温度よりも若干高い温度まで上昇する。
【0040】
一方、貯湯タンク12内の水位が上限水位以上であって上限水位スイッチ17cがオン状態にあれば、ステップS30にて「Yes」と判定してステップS48に進む。ステップS48にて、貯湯タンク12内の湯温が下限温度以下であるかを判定する。前記湯温が下限温度よりも高ければ、ステップS48にて「No」と判定してステップS12に戻る。一方、貯湯タンク12内の湯温が下限温度以下になると、ステップS48にて「Yes」と判定し、前述したステップS42〜S46と同様なステップS50〜S54の処理により、貯湯タンク12内の湯温は下限温度以上かつ設定温度以下に保たれ続ける。
【0041】
前記のような湯量・湯温制御プログラムの実行中、マイクロコンピュータ37は、温度異常検出プログラムを所定の短時間ごとに割り込み実行する。この温度異常検出プログラムの実行は、図6のステップS60にて開始され、ステップS62にて温度センサ18による検出湯温が所定の異常温度T1(図14の破線参照)以上であるかを判定することにより、湯温が異常高温であるかを判定する。なお、この異常温度T1は、設定温度よりも若干高い温度に設定されている。前記検出湯温が異常温度T1以上であれば、ステップS62にて「Yes」と判定して、ステップS64にて表示器31に湯温が異常高温である旨を表示することにより、ユーザに警告する。そして、ステップS66にて、温度異常検出プログラムの実行を終了する。なお、この異常高温の表示に代えまたは加えて、ブザー音を発生させたり、本飲料供給システムの使用を禁止したりするようにしてもよい。
【0042】
次に、コーヒー液を抽出する動作について説明する。この場合、ユーザはコーヒー粉をフィルタの装着されたコーヒーチャンバ70内に入れて、コーヒーチャンバ70のフランジ部72,72を抽出装置60のガイドレール66,66に係合させて、同コーヒーチャンバ70を後方に押し込んで抽出装置60に装着する。そして、ユーザは一対の飲料タンク44,44のうちの所望の飲料タンク44側の蓋46を外し、同蓋46を外した側の飲料タンク44の真上にコーヒーチャンバ70が位置するように、抽出装置60をガイドロッド52,52に沿って左右方向に移動させる。なお、これらのコーヒーチャンバ70の装着、蓋46を外すこと、および抽出装置60の移動の順番はどのような順番であってもよい。また、蓋46を外した開口部にコーヒー粉を除去するとともに異物の侵入を防ぐ網を嵌め込んでおき、蓋46の開閉を頻繁に行わないようにしてもよい。
【0043】
このようなコーヒー液の抽出の準備後、湯供給装置10の貯湯タンク12に適温の湯が満たされていることを確認の上、ユーザは操作パネル28のドリップ操作部28fを押圧操作する。このドリップ操作部28fの押圧操作により、ドリップスイッチ36がオン状態に切換えられる。このドリップスイッチ36のオン状態への切換えにより、マイクロコンピュータ37は、図7のドリップ制御プログラムを割り込み実行する。なお、貯湯タンク12内の湯が適温でないこと、コ―ヒーチャンバ70が抽出装置60に適切に装着されていないこと、蓋46が外されていないこと、または抽出装置60の位置が不適であることを自動的に検出して、前記各場合には、ドリップ制御プログラムを実行しないで、表示器31を用いてユーザに警告を発するようにしてもよい。
【0044】
前記ドリップ制御プログラムの実行はステップS70にて開始され、マイクロコンピュータ37はステップS72にてポンプ23の作動を開始させ、ステップS74にてタイマカウント値TMを「0」にリセットする。このタイマカウント値TMは、マイクロコンピュータ37に内蔵のタイマを用いて、図示しないプログラムの実行により計時された前記リセットからの経過時間を表す。次に、マイクロコンピュータ37は、ステップS76にてタイマカウント値TMが時間データTX(1)により表された1次散水時間以上を表しているかを判定する。そして、タイマカウント値TMが時間データTX(1)により表された1次散水時間未満を表している限り、ステップS76にて「No」と判定し続ける。
【0045】
前記ステップS72の処理により、ポンプ23は作動を開始して、貯湯タンク12内の湯を取り出し管22を介して汲み上げて、供給管24、給湯ホース25および給湯管64を介して散水器65に供給する。散水器65は、シャワーヘッド65aを介して、供給された湯をコーヒーチャンバ70内のコーヒー粉上に散水する。これにより、コーヒー粉は湯を含んで膨らむとともに、抽出されたコーヒー液が抽出口71から落下して前記蓋46の外された飲料タンク44内に注がれる。
【0046】
そして、時間データTX(1)により表された1次散水時間が経過すると、ステップS76にて「Yes」と判定して、ステップS78にてポンプ23の作動を停止させ、ステップS80にてタイマカウント値TMを「0」にふたたびリセットする。タイマカウント値TMは、前記場合と同様に、前記リセットからの経過時間を表す。前記ステップS80の処理後、マイクロコンピュータ37は、ステップS82にてタイマカウント値TMが時間データTX(2)により表された「むらし」時間以上を表しているかを判定する。そして、タイマカウント値TMが時間データTX(2)により表された「むらし」時間未満を表している限り、ステップS82にて「No」と判定し続ける。
【0047】
前記ステップS78の処理により、ポンプ23は作動を停止するので、コーヒーチャンバ70内のコーヒー粉上への湯の散水は停止する。この場合、コーヒー粉は湯を含んでむらされて、その後に抽出されるコーヒー液のうまみを増加させる。
【0048】
そして、時間データTX(2)により表された「むらし」時間が経過すると、ステップS82にて「Yes」と判定して、前記ステップS72〜S76の処理と同様なステップS84〜S88の処理により、時間データTX(3)によって表された2次散水時間だけポンプ23を作動させる。したがって、コーヒー粉には、ふたたび前記2次散水時間だけ湯が散水される。
【0049】
その後、前記2次散水時間が経過すると、ステップS88の「Yes」との判定のもとに、前記ステップS78〜S82の処理と同様なステップS90〜S94の処理により、時間データTX(4)によって表された休止時間だけポンプ23の作動を停止する。したがって、コーヒー粉に対する湯の散水は、ふたたび前記休止時間だけ停止する。
【0050】
その後、前記休止時間が経過すると、ステップS94の「Yes」との判定のもとに、前記ステップS72〜S76およびステップS84〜S88の処理と同様なステップS96〜S100の処理により、時間データTX(5)によって表された3次散水時間だけポンプ23を作動させる。したがって、コーヒー粉には、ふたたび前記3次散水時間だけ湯が散水される。
【0051】
さらに、前記3次散水時間が経過すると、ステップS100にて「Yes」と判定して、ステップS102にてポンプ23の作動を停止させ、ステップS104にてドリップ制御プログラムの実行を終了する。このような一連の工程により、抽出装置60およびコーヒーチャンバ70によって抽出されたコーヒー液が飲料タンク44に貯えられる。
【0052】
そして、コーヒー液の抽出が完了した時点で、ユーザは飲料タンク44の蓋46を閉めておく。なお、コーヒー液を頻繁に抽出したり、上述のように網を蓋46を外した開口部に嵌め込んである場合には、あえて蓋46を閉める必要もない。一方、飲料タンク44内に注がれたコーヒー液は、冷却用水槽48と飲料タンク44の間の冷却用空間RRに貯えられた冷却用水によって間接冷却される。そして、ユーザは、コーヒー液取り出しコック41を操作することにより、前記抽出されるとともに冷却されたコーヒー液をコップ、グラスなどに取り出すことができる。
【0053】
上記作動説明のように、上記実施形態によれば、貯湯タンク12内の水位が上限水位よりも低い中間水位に達するまで、貯湯タンク12に連続的に給水し、その後に給水された水を設定温度まで熱するようにした。これにより、貯湯タンク12には、最低限の量の使用可能な湯が必ず確保される。そして、貯湯タンク12内の水位が中間水位以上になるとともに同タンク12内の湯温が設定温度まで上昇制御された後には、貯湯タンク12内の水位が上限水位に達するまで、貯湯タンク内の湯温を下限温度以上に保った状態で、貯湯タンク12への給水が断続的に行なわれる。なお、実際には、貯湯タンク12内の湯温はオーバーシュートのために下限温度よりも若干低い温度まで下降するとともに、設定温度よりも若干高い温度まで上昇する。したがって、貯湯タンク12内の湯量を増加させている最中を含めて、常に抽出装置60へ適温の湯を供給可能となる。また、給水量の条件を、水位センサによって検出される水位ではなく、温度センサ18によって検出された湯温を用いるようにしたために、装置の構成を簡単にできる。
【0054】
(変形例)
次に、図4,5の湯量・湯温制御プログラムを図12,13のように変形した変形例について説明する。貯湯タンク12内の中間水位から上限水位までの湯の増量を、上記実施形態では給水および加熱の両方を断続的に行うことにより実現しているが、この変形例は、これに代えて、給水のみを断続的に行って加熱に関しては連続的に行うように変形したものである。なお、この変形例において、上記実施形態と同様な処理に関しては同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0055】
この変形例に係る湯量・湯温制御プログラムにおいても、貯湯タンク12内の水位が中間水位になり、かつ貯湯タンク12内の湯温が設定温度になるまでは、上記実施形態の場合と同様に、図12のステップS12〜S26の処理により、貯湯タンク12内に水道源から連続的に給水されるとともに、過熱器16を用いて連続的に加熱する。しかしながら、貯湯タンク12内の湯温が設定温度まで上昇した際に、上記実施形態ではステップS28の解除処理によって過熱器16の通電を一旦解除していたのに対して、変形例ではこの解除処理を省略している。そして、加熱器16への通電を継続したまま、図13のステップS30以降に進む。
【0056】
ステップS30〜S40の処理、すなわち貯湯タンク12内の湯温を下眼温度以上に保ったまま、貯湯タンク12内の水位が上限水位以上になるまで貯湯タンク12への断続的な給水を行う処理に関しても、この変形例は上記実施形態の場合とほば同じである。異なる点は、上記実施形態では、ステップS42〜S46の処理により、給水終了時点で過熱器16への通電を開始するとともに、同通電により貯湯タンク12内の湯温が上昇するごとに前記通電を解除したが、変形例では、これらのステップS42〜S46の処理を省略した点である。この省略は、前述のようにステップS10〜S26の処理後にも過熱器16の通電は継続していて、この通電の継続を維持するためである。
【0057】
なお、この変形例においては、ステップS32にて「No」すなわち貯湯タンク12内の湯温が下限温度以下であると判定されたとき、ステップS150の処理によって過熱器16に通電するようにしている。これは、貯湯タンク12内の水位が上限水位以上になった後に通電を解除した場合でも、貯湯タンク12内の湯の使用に起囚した給水により、加熱器16の非通電中に湯温が下がることの対策のためである。
【0058】
前記ステップS30〜S40の断続的給水処理により、貯湯タンク12内の水位が上限水位以上になると、ステップS30にて「Yes」と判定して、ステップS152以降に進む。ステップS152においては、温度センサ18によって検出された貯湯タンク12内の湯温が設定温度以上であるかを判定する。前記湯温が設定温度以上であれば、ステップS152にて「Yes」と判定し、ステップS154にて加熱器16の通電を解除する。したがって、加熱器16の通電は、このときはじめて解除される。
【0059】
このようにして加熱器16の通電が解除されたのちであっても、貯湯タンク12内の水位が上限水位以上であれば、上記実施形態の図5のステップS48,S50の処理と同様なステップS156,S158の処理により、加熱器16は通電される。これによって、貯湯タンク12内の湯温はふたたび設定温度まで上昇制御される。また、貯湯タンク12内の水位が上限水位未満である場合には、前述のステップS150の処理により、貯湯タンク12内の湯温は上昇制御される。
【0060】
このような変形例においても、貯湯タンク12内の水位が中間水位に達するまでは、上記実施形態と同様に動作する。また、貯湯タンク12内の水位が中間水位以上になったときも、貯湯タンク内の湯温を下限温度以上に保った状態で、貯湯タンク12への給水が断続的に行なわれる。したがって、この変形例においても、上記実施形態の場合と同様な作用効果が期待される。
【0061】
―方、この変形例においては、上記実施形態の場合と異なり、貯湯タンク12内の水位が上限水位に達し、かつ貯湯タンク12内の湯温が設定温度に達するまで、貯湯タンク12内の湯または水は連続的に加熱され続ける。図14は、貯湯タンク12内に水が全くない状態から設定温度の湯が貯湯タンク12の上限水位に達するまでの貯湯タンク12内の湯温の変化を、時間経過に従って示すグラフであり、この変形例の場合を実線で示していて、上記実施形態の場合を破線で示している。そして、貯湯タンク12内の水位が上限水位に達しかつ貯湯夕ンク12内の湯温が設定温度に達した時刻を、変形例に関して時刻t2で示し、上記実施形態に関しては時刻t1で示している。
【0062】
このようなグラフからも理解できるように、加熱器16を連続運転させる変形では、上記実施形態よりも、初期給水、貯湯タンク12内の湯が大量に使われた場合などのように、貯湯タンク12に大量の水を補給する必要がある場合には、短時間で適温の湯を貯湯タンク12の上限水位まで満たすことができる。
【0063】
また、このように加熱器16を連続運転すると、図14に示すように、上記実施形態の場合に比べて、湯温の設定温度に対するオーバーシュート分が大きくなる。したがって、上記図6の温度異常検出プログラムのステップS62にて比較される異常温度T2を上記実施形態の異常温度T1よりも高く設定しておくとよい。これによれば、前記オーバーシュートによっても、異常警告がユーザに発生されなくなる。
【0064】
以上、本発明の一実施形態および変形例について説明したが、本発明の実施にあたっては、上記実施形態および変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変形も可能である。すなわち、上記実施形態および変形例では、本発明をコーヒー液を抽出する装置に適用したが、本発明は、貯湯タンク12内に貯えられた湯を外部に供給して種々の飲料を生成する種々の飲料生成装置に適用される。例えば、前記湯を、茶葉に注いで茶湯を抽出したり、粉末ジュースを溶かすために用いたり、濃縮飲料をうすめるために用いたりするなど、飲料を生成する飲料生成装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】飲料供給システムの全体を示す正面図である。
【図2】図1の湯供給装置の一部を破断するとともに拡大して示す側面図である。
【図3】湯供給装置の操作パネルと電気回路装置のブロック図である。
【図4】図3のマイクロコンピュータによって実行される湯量・湯温制御プログラムの前半部分を示すフローチャートである。
【図5】前記湯量・湯温制御プログラムの後半部分を示すフローチャートである。
【図6】図3のマイクロコンピュータによって実行される温度異常検出プログラムを示すフローチャートである。
【図7】図3のマイクロコンピュータによって実行されるドリップ制御プログラムを示すフローチャートである。
【図8】図1の冷却貯留装置の一部を破断するとともに拡大して示す側面図である。
【図9】図1の抽出装置を拡大して示す正面図である。
【図10】同抽出装置の一部を破断するとともに拡大して示す側面図である。
【図11】コーヒー液の抽出工程を説明するための工程図である。
【図12】変形例に係る湯量・湯温制御プログラムの前半部分を示すフローチャートである。
【図13】変形例に係る湯量・湯温制御プログラムの後半部分を示すフローチャートである。
【図14】貯湯タンクヘの給水時における湯温の時間変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10…湯供給装置、11…ハウジング、12…貯湯タンク、15…給水バルブ、16…加熱器、17a…下限水位スイッチ、17b…中間水位スイッチ、17c…上限水位スイッチ、18…温度センサ、23−ボンプ、25…給湯ホース、28…操作パネル、37…マイクロコンピュータ、40…冷却貯留装置、41…コーヒー液取り出しコック、44…飲料タンク、48…冷却用水槽、49…蒸発管、60…抽出装置、65…散水器、65a…シャワーヘッド、70…コーヒーチャンバ。

Claims (5)

  1. 湯を貯えるためのタンクと、
    外部給水源から前記タンクへの給水経路に介装された給水バルブと、
    前記タンク内の湯または水を加熱する加熱器と、
    タンク内の湯温を検出する温度センサと、
    タンク内の湯面レベルが所定の上限レベルに達したことを検出する第1レベルセンサと、
    前記加熱器を作動制御して前記タンク内の湯を所定温度範囲に保つ加熱制御手段と、
    前記温度センサによって検出された湯温が所定の下限温度よりも高いことを条件に前記給水バルブを開き、かつ前記温度センサによって検出された湯温が前記下限温度に達した時点で前記給水バルブを閉じることにより、前記タンク内の湯面レベルが前記上限レベルに達したことが前記第1レベルセンサによって検出されるまで、前記外部給水源から前記タンク内への給水を断続的に行わせる給水制御手段と
    を備え、前記タンク内に貯えられた湯を外部に供給する湯供給装置。
  2. 前記請求項1に記載した湯供給装置において、
    前記加熱制御手段を、前記給水制御手段によって給水バルブが閉じられた時点で前記加熱器を作動させて前記タンク内の湯温を上昇させ、前記温度センサによって検出された湯温が所定の上限温度に達した時点で前記加熱器の作動を停止させるように構成するとともに、
    前記給水制御手段を、前記加熱制御手段が加熱器の作動を停止させた時点で前記給水バルブを開くように構成した湯供給装置。
  3. 前記請求項1に記載した湯供給装置において、
    前記加熱制御手段を、前記タンク内の湯面レベルが前記上限レベルに達したことが前記第1レベルセンサによって検出され、かつ前記温度センサによって検出された湯温が前記上限温度に達するまで、前記加熱器を連続的に作動させるように構成するとともに、
    前記給水制御手段を、前記温度センサによって検出された湯温が所定の上限温度に達した時点で前記給水バルブを開くように構成した湯供給装置。
  4. 前記請求項1ないし請求項3のうちのいずれ一つに記載した湯供給装置において、
    前記タンク内の湯面レベルが前記上限レベルよりも低い所定の中間レベルに達したことを検出する第2レベルセンサと、
    前記タンク内の湯面レベルが前記中間レベルに達したことが前記第2レベルセンサによって検出されるまで前記給水バルブを連続的に開き、前記タンク内の湯面レベルが前記中間レベルに達したことが第2レベルセンサによって検出された時点で前記給水バルブを閉じることにより、前記タンクに初期給水する初期給水制御手段と、
    前記温度センサによって検出されたタンク内の湯温が前記上限温度になるまで、前記加熱器を作動させ続ける初期加熱制御手段とを設けた湯供給装置。
  5. 前記タンク内に貯えられた湯は外部に供給されて飲料生成のために用いられる前記請求項1ないし請求項4のうちのいずれ一つに記載した湯供給装置。
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