JP3876868B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気を用いて炊飯を行う炊飯器に関するものである。
従来、この種の炊飯器はすでに存在している(例えば、特許文献1参照)。
これは、炊飯器本体内に、水タンクと、水タンク加熱手段からなる蒸気発生手段を備え、炊飯中に所定のプログラムにより、水タンク加熱手段が駆動し、水タンクを加熱することで、水タンク内の水を加熱蒸発させ、蒸気を鍋内に供給するものである。
特開2003−144308号公報
しかしながら、従来の構成では、使用者が誤って蒸気発生手段の水タンクに十分な水を供給せず、水タンク内に少量しか水が入っていなかった場合、炊飯途中に水タンク内の水がなくなってしまう恐れがあり、水タンク自体およびその周辺部が温度上昇し、変形したり故障したりするものである。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、炊飯途中で蒸気発生手段の水がなくなった場合でも、加熱により蒸気発生手段自体およびその周辺部が温度上昇して変形したり故障したりすることをなくした炊飯器を提供することを目的とするものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、蒸気発生手段内の水の有無を検知する空検知手段を有し、空検知手段の水無し検知により蒸気発生手段の動作を停止させ、水容器は、少なくとも一部が内側に狭まった構成としたものである。
これにより、炊飯途中で蒸気発生手段の水がなくなった場合でも、蒸気発生手段の動作を停止するため、加熱により蒸気発生手段自体およびその周辺部が温度上昇して変形したり故障したりすることがなくなり、より信頼性の高い炊飯器が提供できる。さらに水容器の着脱時に水容器と空検知手段が摩擦し、水容器あるいは空検知手段の表面が削れて破損したり、空検知手段の検知感度が悪化したりする恐れを低減し、より信頼性の高い炊飯器を提供することが可能となる。
本発明の炊飯器は、炊飯途中で蒸気発生手段の水がなくなった場合でも、加熱により蒸気発生手段自体およびその周辺部が温度上昇して変形したり故障したりすることがなくなり、より信頼性の高い炊飯器が提供できる。
の発明は、着脱自在の鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋に蒸気を供給する蒸気発生手段とを備え、前記蒸気発生手段は、蒸気発生手段内の水の有無を検知する空検知手段を有し、空検知手段の水無し検知により蒸気発生手段の動作を停止させ、前記蒸気発生手段は、着脱自在で貯水する水容器と、水容器を加熱する水容器加熱手段と、水容器の側面に接した空検知手段とを有し、前記水容器は、少なくとも一部が内側に狭まった構成としたことにより、炊飯途中で蒸気発生手段の水がなくなった場合でも、蒸気発生手段の動作を停止するため、加熱により蒸気発生手段自体およびその周辺部が温度上昇して変形したり故障したりすることがなくなり、より信頼性の高い炊飯器が提供できる。さらに、水容器内の水が完全に空となる前に徐々に水容器の側面の温度が上昇するので、水を少量残した状態で空に近い低水量と検知することができる。したがって、完全に水容器内の水がなくなる前に、空検知手段が水無しと判断し、水容器加熱手段の動作を停止することで、水が炊飯途中で足りなくなる際の水容器の温度上昇をさらに低減することができ、信頼性の高い炊飯器を提供することが可能となる。さらに、水容器の着脱時に水容器と空検知手段が摩擦し、水容器あるいは空検知手段の表面が削れて破損したり、空検知手段の検知感度が悪化したりする恐れを低減し、より信頼性の高い炊飯器を提供することが可能となる。
の発明は、着脱自在の鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋に蒸気を供給する蒸気発生手段とを備え、前記蒸気発生手段は、蒸気発生手段内の水の有無を検知する空検知手段を有し、空検知手段の水無し検知により蒸気発生手段の動作を停止させ、前記空検知手段は、温度検知手段で構成し、前記水容器は、少なくとも一部が内側に狭まった構成としたことにより、炊飯途中で蒸気発生手段の水がなくなった場合でも、蒸気発生手段の動作を停止するため、加熱により蒸気発生手段自体およびその周辺部が温度上昇して変形したり故障したりすることがなくなり、より信頼性の高い炊飯器が提供できる。さらに、蒸気発生手段内の水無し判定をする以外に、蒸気発生手段内の水温を検知することができる。したがって、蒸気発生手段内の水を沸騰直前の状態に保持することが可能となり、蒸気を投入するタイミングに合わせて蒸気を瞬時に投入することができ、さらに食味を向上させた炊飯器を提供することが可能となる。さらに、水容器の着脱時に水容器と空検知手段が摩擦し、水容器あるいは空検知手段の表面が削れて破損したり、空検知手段の検知感度が悪化したりする恐れを低減し、より信頼性の高い炊飯器を提供することが可能となる。
の発明は、着脱自在の鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋に蒸気を供給する蒸気発生手段とを備え、前記蒸気発生手段は、蒸気発生手段内の水の有無を検知する空検知手段を有し、空検知手段の水無し検知により蒸気発生手段の動作を停止させ、前記蒸気発生手段は、着脱自在で貯水する水容器と、水容器を加熱する水容器加熱手段と、水容器の側面に接した空検知手段とを有し、前記空検知手段は、水容器の被加熱部に接し、前記水容器の被加熱部は、水容器の内側に狭まっていることにより、炊飯途中で蒸気発生手段の水がなくなった場合でも、蒸気発生手段の動作を停止するため、加熱により蒸気発生手段自体およびその周辺部が温度上昇して変形したり故障したりすることがなくなり、より信頼性の高い炊飯器が提供できる。さらに、水容器内の水が完全に空となる前に徐々に水容器の側面の温度が上昇するので、水を少量残した状態で空に近い低水量と検知することができる。したがって、完全に水容器内の水がなくなる前に、空検知手段が水無しと判断し、水容器加熱手段の動作を停止することで、水が炊飯途中で足りなくなる際の水容器の温度上昇をさらに低減することができ、信頼性の高い炊飯器を提供することが可能となる。さらに、水容器内が低水量になったときに、最も敏感に温度上昇を検知することができるため、水容器の温度上昇をさらに低減することができ、信頼性の高い炊飯器を提供することが可能となる。さらに、被加熱部からの熱が周辺部にまで伝達されにくくすることができ、周辺部の温度上昇を低減し、より信頼性の高い炊飯器を提供することが可能となる。
の発明は、着脱自在の鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋に蒸気を供給する蒸気発生手段とを備え、前記蒸気発生手段は、蒸気発生手段内の水の有無を検知する空検知手段を有し、空検知手段の水無し検知により蒸気発生手段の動作を停止させ、前記空検知手段は、温度検知手段で構成し、前記空検知手段は、水容器の被加熱部に接し、前記水容器の被加熱部は、水容器の内側に狭まっていることにより、炊飯途中で蒸気発生手段の水がなくなった場合でも、蒸気発生手段の動作を停止するため、加熱により蒸気発生手段自体およびその周辺部が温度上昇して変形したり故障したりすることがなくなり、より信頼性の高い炊飯器が提供できる。さらに、蒸気発生手段内の水無し判定をする以外に、蒸気発生手段内の水温を検知することができる。したがって、蒸気発生手段内の水を沸騰直前の状態に保持することが可能となり、蒸気を投入するタイミングに合わせて蒸気を瞬時に投入することができ、さらに食味を向上させた炊飯器を提供することが可能となる。さらに、水容器内が低水量になったときに、最も敏感に温度上昇を検知することができるため、水容器の温度上昇をさらに低減することができ、信頼性の高い炊飯器を提供することが可能となる。さらに、被加熱部からの熱が周辺部にまで伝達されにくくすることができ、周辺部の温度上昇を低減し、より信頼性の高い炊飯器を提供することが可能となる。
の発明は、特に、第または第の発明における水容器の被加熱部は、水容器の内側に狭まっていることにより、非加熱部からの熱が周辺部にまで伝達されにくくすることができ、周辺部の温度上昇を低減し、より信頼性の高い炊飯器を提供することが可能となる。
の発明は、着脱自在の鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋に蒸気を供給する蒸気発生手段とを備え、前記蒸気発生手段は、蒸気発生手段内の水の有無を検知する空検知手段を有し、空検知手段の水無し検知により蒸気発生手段の動作を停止させ、蒸気発生手段は、水容器を収納する水容器収納部を備え、水容器収納部は外気とつながる通路を備えたことにより、炊飯途中で蒸気発生手段の水がなくなった場合でも、蒸気発生手段の動作を停止するため、加熱により蒸気発生手段自体およびその周辺部が温度上昇して変形したり故障したりすることがなくなり、より信頼性の高い炊飯器が提供できる。さらに、水容器と水容器収納部との間の空気が外気と換気することが可能となり、水容器の熱量が水容器収納部に伝達されにくく、水容器収納部の温度上昇を低減し、より信頼性の高い炊飯器を提供することが可能となる。
の発明は、着脱自在の鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋に蒸気を供給する蒸気発生手段とを備え、前記蒸気発生手段は、蒸気発生手段内の水の有無を検知する空検知手段を有し、空検知手段の水無し検知により蒸気発生手段の動作を停止させ、前記空検知手段の水無し検知後に蓋の開閉を行うと、前記蒸気発生手段の動作を可能とし、蓋の開閉により、前記蒸気発生手段に給水したかどうか使用者に確認を促す報知手段を備えたことにより、炊飯途中で蒸気発生手段の水がなくなった場合でも、蒸気発生手段の動作を停止するため、加熱により蒸気発生手段自体およびその周辺部が温度上昇して変形したり故障したりすることがなくなり、より信頼性の高い炊飯器が提供できる。さらに、使用者が蒸気発生手段内の水がないことに気付き、蓋を開けて水を補充して蓋を閉めた場合にも蒸気を使用した炊飯を行うことができ、使用性を向上した炊飯器を提供することができる。さらに、蓋の開閉のたびに使用者に蒸気発生手段に給水したかどうかを想起させることで、蒸気発生手段の水無し状態で炊飯を行う機会を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1における炊飯器および蒸気発生手段を示すものである。
図1において、炊飯器本体1は、米と水を収納する鍋2と、鍋2を誘導加熱する加熱手段3と、鍋2の開口部を閉じる蓋4と、蒸気を発生させる蒸気発生手段5(詳細は図2に示す)を備えている。蓋4には鍋2の上方開口部を密閉する内蓋6が設けられており、内蓋6を加熱する内蓋加熱手段7が設けられている。蒸気発生手段5から発生した蒸気を鍋2内に誘導するための蒸気経路8は蓋4内に設けられており、蒸気経路8は蒸気発生手段5と鍋2とを連通接続する。制御手段9は、加熱手段3、内蓋加熱手段7および蒸気発生手段5を制御する。また、蓋4の開閉を検知する蓋開閉検知手段20が装備されている。
図2において、蒸気発生手段5は、着脱可能で略透明な有底の貯水タンク10と、貯水タンク10から滴下した水を溜めて蒸発させる蒸発部11と、貯水タンク10の水量を光で検知する空検知手段12で構成されている。貯水タンク10は底に栓13のある滴下穴14を設けてある。貯水タンク10の栓13は、貯水タンク10が貯水タンク収納部15から離脱している間は重力あるいは水圧で滴下穴14に押し付けられて滴下穴14を閉じ、貯水タンク10を貯水タンク収納部15にセットすると、貯水タンク収納部15の一部によって栓13が押し上げられて滴下穴14は開かれる(図の状態)。
蒸発部11は給水弁16を介して貯水タンク10から滴下される水を溜め、ヒーターからなる蒸発加熱手段17により蒸発部11自体を加熱し、溜まった水を蒸発させる。また、蒸発部11は、蒸発部支持部18および貯水タンク収納部15、蒸気経路8によって支持されている。制御手段9(図1)は、給水弁駆動手段19であるソレノイドを動作させることによって給水弁16を開閉し、水の供給を実行・停止する。水が蒸発して発生した水蒸気は蒸気経路8を通って鍋2に供給される。
上記構成において、動作を説明する。使用者は米と水を鍋2に、所定量の水を貯水タンク8に準備し、炊飯器本体1にセットした後、炊飯器の電源を入れ、炊飯開始ボタン(図示せず)を押すと炊飯行程が開始される。炊飯行程が始まると所定のプログラムにしたがって加熱手段3および内蓋加熱手段7、蒸発加熱手段17による加熱を行う。炊飯前に十分水が貯水タンク8に準備されている場合には、所定のプログラムにより、最適タイミング(例えば、むらし行程)で蒸気発生手段5により発生した加熱蒸気が蒸気経路8を通して鍋2内に供給され、ご飯に必要な熱量を与える。加熱手段3と加熱蒸気によってお米に十分な熱量が与えられるので、おいしいご飯が得られる。炊飯行程が終了すると、自動的に保温行程に移行し、使用者はいつでもあたたかいご飯を得られる。
蒸気発生手段5で蒸気を発生させる際には、まず制御手段9が給水弁駆動手段19を動作させて給水弁16を開く。給水弁16が開かれると、貯水タンク10から水が滴下される。また制御手段9は蒸発加熱手段17を加熱し、貯水タンク10から供給された水を加熱・蒸発させる。貯水タンク10からは蒸発量とほぼ同じ水量が補給される。蒸発部11で発生した蒸気は蒸発部11でさらに加熱されて加熱蒸気となり、蒸気経路8を通って鍋2に加熱蒸気が供給される。蒸気の発生を止める場合には、制御手段9が給水弁16を閉じ、蒸発加熱手段17の動作を停止する。
空検知手段12は、光が水により屈折することを利用して、発光部からの光が受光部に届くかどうかを検知し、貯水タンク10内の水の有無を判断する。空検知手段12は、空検知手段12が設置されている高さまで貯水タンク10内に水があれば、光の屈折が生じるので、受光部に光が届かないので水があると判断し、それ以下の水位しかない場合には水無し(空)であると判定する。水がある場合には、空検知手段12が水有りと判定して、蒸気発生手段5が蒸気を発生させる。しかし、初期に貯水タンク10内の水が少ない、あるいは無い状態では、炊飯途中で空検知手段12が水無しと判定し、制御手段9は蒸気の発生を止めて、それ以降の炊飯中には、再び蒸気を発生させない。そのため、蒸発部11の過度の温度上昇を低減することができる。
以上のように、本実施の形態においては、蒸気発生手段5が空検知手段12を有し、空検知手段12が水無しと判定すると、蒸発加熱手段17の動作を停止することによって、蒸発部11の温度上昇を低減することができるので、蒸発部11に接するために蒸発部11の熱が伝達されやすい蒸発部支持部18の温度上昇が低減されて、蒸発部支持部18が温度上昇し変形する恐れを低減することができる。
また、空検知手段12が水無しと判定し、蒸気発生を停止した場合でも、蓋開閉検知手段20が蓋4の開閉を検知すると、再び蒸気発生を可能とする。
これにより、炊飯途中に使用者が貯水タンク10に給水していないことに気付き、蓋2を開いて給水した場合など、途中で給水した場合でも蒸気を使用して炊飯することが可能であり、使用性を向上させることができる。
また、空検知手段12は貯水タンク10の上方に配置して、貯水タンク10内の水表面での光の反射を利用するなど、水の有無を検知できれば他の場所に配置してもよい。なお、空検知手段12は、光を用いたものでなくても、赤外線式や電極式、フロートを用いたものなどの他の手段でも、水無し検知ができれば同様の効果が得られる。また、貯水タンク10は一部のみ略透明でもよいし、空検知手段12として光を用いない場合には、略透明である必要はない。
また、蒸発加熱手段17は蒸発部を加熱して水を蒸発できれば、誘導加熱やその他の手段を用いてもよい。
また、蒸気発生手段5は、貯水する貯水タンク10自体を加熱して蒸気を発生させる構成や炊飯中に発生した蒸気を回収しさらに加熱する構成としてもよい。
また、給水弁駆動手段19はソレノイドでなくとも、モータや水の浮力を利用したものでもよい。
(実施の形態2)
図3〜図5は、本発明の実施の形態2における炊飯器の蒸気発生手段および表示部を示すものである。実施の形態1と同一部分は同一符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
図3において、蒸気発生手段5は、着脱可能で略有底円筒形の容器である水容器21と、この水容器21を収納する水容器収納部22と、水容器21を誘導加熱するコイルからなる水容器加熱手段23と、空検知手段12で構成されている。水容器21は鉄などの磁性体金属からなり、水容器収納部22は樹脂部品からなる。水容器21と水容器収納部22の間には隙間が存在する。水容器加熱手段23である加熱コイルは水容器収納部22の外側に固定されており、水容器21の底とほぼ同じ高さから水容器21の中間の高さまでに合わせて配置されている。空検知手段12は水容器加熱手段23の上側に、水容器21の側面に接するように配置し、水容器収納部22に固定されている。空検知手段12は、温度検知手段24と、温度検知手段24の外側に配置した水容器接触部25と、温度検知手段24と水容器接触部25を水容器21に付勢するばね26から構成されている。温度検知手段24はばね26により付勢されることにより、水容器21が多少傾いて収納されても同じように水容器21の側壁面に当接し、温度検知手段24の検知感度が鈍くなりにくくしている。
上記構成において、動作を説明する。使用者は米と水を鍋2に、所定量の水を水容器21にセットし、炊飯器の電源を入れ、炊飯開始ボタン(図示せず)を押すと炊飯行程が開始される。炊飯行程が始まると、所定のプログラムにしたがって加熱手段3および内蓋加熱手段7、水容器加熱手段23による加熱を行う。炊飯前に十分水が補給されている場合には、実施の形態1と同様、所定のプログラムにしたがって水容器加熱手段23により水容器21内の水は蒸発して加熱蒸気となり、蒸気経路8を通って鍋2内に供給され、ご飯に必要な熱量を与える。加熱手段3と加熱蒸気によってお米に十分な熱量が与えられるので、おいしいご飯が得られる。炊飯行程が終了すると、自動的に保温行程に移行し、使用者はいつでもあたたかいご飯を得られる。
炊飯前に水容器21に十分でない少量の水しか補給されていない、あるいは水容器21内に全く水がない場合には、炊飯途中に所定のプログラムにしたがって水容器加熱手段23を動作させて水容器21を加熱させると、炊飯途中で水容器21が水無しとなってしまう。少量でも水がある場合には、加熱された水容器21の熱量は水の加熱および蒸発のために使用されるため、水容器21自体の温度が上昇することはなく、水の沸騰温度である約100℃前後の温度となるが、水が非常に少なくなると、水容器21自体の温度も徐々に上昇しはじめる。さらに、水がなくなると、水容器21の熱量は行き場を失い、水容器21自体の温度が急激に上昇する。しかし、空検知手段12を設けることで、水容器21に付勢された温度検知手段24が水容器接触部25を介して水容器21の温度を検知し、ある一定以上の温度(例えば、120℃)を超えた時に水がなくなったと判断し、制御手段9は水容器加熱手段23の動作を停止し、水容器21のそれ以上の温度上昇を低減する。したがって、水容器収納部22に伝達される熱量も低減される。
また、炊飯中の所定のタイミングで蒸気を鍋2に投入するためには、直前に水の温度が適温(例えば、95℃など)になっている必要がある。水容器21の壁面温度は水容器21内の水と熱量を与え合ってほぼ近い温度となることから、空検知手段12として温度検知手段24を用いて水容器21の壁面温度を検知することで、水容器21内の水の温度を検知することが可能となる。そのため、蒸気投入のタイミングまでに徐々に水容器21を加熱するなどして、所定のタイミングに確実に蒸気を発生させることができる。
以上のように、空検知手段12として温度検知手段24を用いることで、空検知以外に水の温度も検知することが可能となり、蒸気の投入のタイミングを確実に制御することが可能となるため、より食味を向上することができる。
なお、水容器加熱手段23はヒーターなどの他の加熱手段でも良いし、水容器収納部22の底部に配置してもよい。誘導加熱により加熱させない場合は水容器21の素材は磁性体金属でなくてもよい。
また、水容器21内の水が非常に少なくなってくると、水容器21が水に与える熱量は次第に少なくなり、余った熱量によって水容器21の壁面温度が徐々に上昇する。しかし、まだ水が存在するので、水無しのときと違って水容器21の壁面温度の上昇は比較的緩やかである。また、まだ水と接している水容器21の底部の温度は上昇しない。そのため、空検知手段12である温度検知手段24を水容器21の側面に接するように構成することにより、以上のような水容器21の壁面の緩やかな温度上昇を検知して、水が完全になくなる前に水容器加熱手段23を停止できる。水が残ったまま加熱を停止することで、水容器21に蓄えられた熱量は速やかに水に吸収され、水容器21の温度上昇を非常に低減することができる。
以上のように、空検知手段12である温度検知手段24を水容器21の側面に設けることで、少量の水を残したまま水容器加熱手段23を停止することができるので、水容器21に与えられた熱量は残った水に吸収され、水容器21自体の温度上昇は低減することができる。したがって、水容器21の温度上昇をさらに低減することができ、水容器収納部22の温度上昇や変形をさらに低減することができる。
加えて、空検知手段12を水容器21の側面に設けることで、水容器21と水容器接触部25との間にご飯やお米などの異物が挟まりにくく、検知感度が鈍くなりにくい。さらに、水容器21は水容器収納部22への収納時に水容器接触部25と摩擦しながら収納されるので、さらに異物が挟まりにくくすることができる。
また、空検知手段12である温度検知手段24を、図4における、水容器21の非加熱部21aに接するように配置することにより、直接加熱されて、水容器21の熱伝導性の影響を受けない非加熱部21aは、敏感に温度上昇を検知することができるので、より迅速に空検知手段12が水無しと検知することができる。
また、図4に示すように、水容器21は収納時に水容器接触部25と接触する部分よりも下部が狭くなっている段つきの形状であると、水容器21を上下に着脱する際の、水容器21の壁面と水容器接触部25の摩擦を低減することができる。したがって、水容器21の壁面および水容器接触部25が摩擦によって凹凸や傷ができ、検知感度が悪化することを低減して、より信頼性の高い炊飯器を提供することができる。
また、水容器21を非加熱部21a全周が狭くなっている段つきの形状にすることで、非加熱部21aと水容器収納部22の距離を広く確保することができ、水がなくなって非加熱部21aが加熱した場合でも、水容器収納部22への熱量の移動を低減することができ、水容器収納部22の温度上昇・変形を低減することができる。
なお、水容器21の熱量が水容器収納部22へ移動しにくくするために、水容器収納部22の非加熱部21aに対応する部分を外側に拡大するなどして、非加熱部21aと水容器収納部22の距離を確保するものであってもよい。
また、図4に示すように、水容器収納部22は底に外気と連通接続された通路27を備えていることにより、水容器21と水容器収納部22との間の空気が外気と循環するため、水容器21が温度上昇したときにも水容器収納部22まで熱が伝わりにくくなり、水容器収納部22の温度上昇および変形を低減することが可能となる。
加えて、水容器収納部22にご飯やお米などの異物が入り込んだ場合に、この通路27によって異物が炊飯器本体1外部に排出されやすくなり、異物が水容器21と水容器収納部22の間に挟まって水容器21の熱量を水容器収納部22に伝達しやすくしたり、水容器21の表面に異物が付着して焦げたりすることを低減することができる。なお、通路27は斜め方向や横方向に設けられていても、水容器収納部22の内部が外気と連通接続されておればよい。
また、図5に示すように、報知手段28はLCD29からなる。このLCD29は炊飯残時間などの炊飯に関する情報の表示機能も兼ねている。炊飯途中で空検知手段12が水無しと検知した場合には、LCD29により「水容器水不足」という表示を点灯させることで、使用者が炊飯前に十分に水容器21に水を供給していなかったことを報知し、次回以降の炊飯では事前に水容器21に水を供給することを促すことができる。これにより、炊飯前に所定の水量を水容器21に供給されない機会を低減することができる。
なお、報知手段28は、他の言葉や絵などを使用して表示しても良いし、音や、音声、光など他の手段や、点滅など他の方法でも水が不足していたことを報知できればよい。また、報知手段28は、炊飯に関する情報の表示手段とは別に、独立して設けてもよいし、何らかの表示手段と一体でもよい。
また、報知手段28は、蓋開閉検知手段20が蓋4の開閉を検知すると、蓋4を閉じた後に「水容器確認」という表示を点滅させ、使用者に水容器21に水を入れたかどうかを意識させ、水容器21に所定の水量が供給されない機会を低減することができる。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、蒸気発生部の温度上昇や変形を低減することが可能となるので、加熱蒸気を用いた他の器具にも適用できる。
本発明の実施の形態1における炊飯器の断面図 同炊飯器の蒸気発生部の断面図 本発明の実施の形態2における炊飯器の蒸気発生部の断面図 同炊飯器における蒸気発生部の別の例を示す断面図 同炊飯器の表示部の平面図
符号の説明
1 炊飯器本体
2 鍋
3 加熱手段
4 蓋
5 蒸気発生手段
12 空検知手段
20 蓋開閉検知手段
21 水容器
21a 非加熱部
22 水容器収納部
23 水容器加熱手段
24 温度検知手段
27 通路
28 報知手段

Claims (7)

  1. 着脱自在の鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋に蒸気を供給する蒸気発生手段とを備え、前記蒸気発生手段は、蒸気発生手段内の水の有無を検知する空検知手段を有し、空検知手段の水無し検知により蒸気発生手段の動作を停止させ、前記蒸気発生手段は、着脱自在で貯水する水容器と、水容器を加熱する水容器加熱手段と、水容器の側面に接した空検知手段とを有し、前記水容器は、少なくとも一部が内側に狭まった構成とした炊飯器。
  2. 着脱自在の鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋に蒸気を供給する蒸気発生手段とを備え、前記蒸気発生手段は、蒸気発生手段内の水の有無を検知する空検知手段を有し、空検知手段の水無し検知により蒸気発生手段の動作を停止させ、前記空検知手段は、温度検知手段で構成し、前記水容器は、少なくとも一部が内側に狭まった構成とした炊飯器。
  3. 着脱自在の鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋に蒸気を供給する蒸気発生手段とを備え、前記蒸気発生手段は、蒸気発生手段内の水の有無を検知する空検知手段を有し、空検知手段の水無し検知により蒸気発生手段の動作を停止させ、前記蒸気発生手段は、着脱自在で貯水する水容器と、水容器を加熱する水容器加熱手段と、水容器の側面に接した空検知手段とを有し、前記空検知手段は、水容器の被加熱部に接し、前記水容器の被加熱部は、水容器の内側に狭まっている炊飯器。
  4. 着脱自在の鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋に蒸気を供給する蒸気発生手段とを備え、前記蒸気発生手段は、蒸気発生手段内の水の有無を検知する空検知手段を有し、空検知手段の水無し検知により蒸気発生手段の動作を停止させ、前記空検知手段は、温度検知手段で構成し、前記空検知手段は、水容器の被加熱部に接し、前記水容器の被加熱部は、水容器の内側に狭まっている炊飯器。
  5. 水容器の被加熱部は、水容器の内側に狭まっている請求項またはに記載の炊飯器。
  6. 着脱自在の鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋に蒸気を供給する蒸気発生手段とを備え、前記蒸気発生手段は、蒸気発生手段内の水の有無を検知する空検知手段を有し、空検知手段の水無し検知により蒸気発生手段の動作を停止させ、蒸気発生手段は、水容器を収納する水容器収納部を備え、水容器収納部は外気とつながる通路を備えた炊飯器。
  7. 着脱自在の鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋に蒸気を供給する蒸気発生手段とを備え、前記蒸気発生手段は、蒸気発生手段内の水の有無を検知する空検知手段を有し、空検知手段の水無し検知により蒸気発生手段の動作を停止させ、前記空検知手段の水無し検知後に蓋の開閉を行うと、前記蒸気発生手段の動作を可能とし、蓋の開閉により、前記蒸気発生手段に給水したかどうか使用者に確認を促す報知手段を備えた炊飯器。
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