JP2014000284A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】少ない消費電力で美味しいご飯が炊け炊飯器を提供する。
【解決手段】炊飯器本体1の上部開口部1dを開閉する蓋3の下部に配され鍋2の開口部2aを覆う内蓋4と、蒸気を加熱して過熱蒸気を生成する過熱蒸気発生装置15と、生成された過熱蒸気を排出する過熱蒸気投入管17と連通すると共に内蓋4に配され過熱蒸気を鍋2内に投入する過熱蒸気投入口4bと、内蓋4に配され鍋2内の蒸気を炊飯器外に排出する蒸気排出穴31の上部に配された逆止弁21とを備え、鍋2内の圧力が大気圧以上になると逆止弁21が開放し、鍋2内の圧力が大気圧以下になると逆止弁21が封鎖するもので、鍋2内の圧力が大気圧以下で蒸気排出穴31が逆止弁21で封鎖されている時に過熱蒸気を供給すると、過熱蒸気が外部に放出されることなく鍋2内に十分に充満され、過熱蒸気の熱量が素早くご飯に伝わるので、少ない消費電力で、熱効率、食味が向上する。
【選択図】図1
【解決手段】炊飯器本体1の上部開口部1dを開閉する蓋3の下部に配され鍋2の開口部2aを覆う内蓋4と、蒸気を加熱して過熱蒸気を生成する過熱蒸気発生装置15と、生成された過熱蒸気を排出する過熱蒸気投入管17と連通すると共に内蓋4に配され過熱蒸気を鍋2内に投入する過熱蒸気投入口4bと、内蓋4に配され鍋2内の蒸気を炊飯器外に排出する蒸気排出穴31の上部に配された逆止弁21とを備え、鍋2内の圧力が大気圧以上になると逆止弁21が開放し、鍋2内の圧力が大気圧以下になると逆止弁21が封鎖するもので、鍋2内の圧力が大気圧以下で蒸気排出穴31が逆止弁21で封鎖されている時に過熱蒸気を供給すると、過熱蒸気が外部に放出されることなく鍋2内に十分に充満され、過熱蒸気の熱量が素早くご飯に伝わるので、少ない消費電力で、熱効率、食味が向上する。
【選択図】図1
Description
本発明は、炊飯器に関するもので、特に、鍋の開口部から鍋内に100℃を超える過熱蒸気を供給する過熱蒸気発生装置を備えた炊飯器に関するものである。
従来、この種の炊飯器としては、種々の構造のものが知られている。例えば、蓋の内部空間に配置された蒸気管(蒸気経路)の周囲にヒータを取り付け、ヒータにより蒸気管を加熱することで、蒸気管内を通る蒸気を加熱して、100℃を超える過熱蒸気を生成し、その過熱蒸気を鍋内に供給するようにした炊飯器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような従来の炊飯器においては、過熱蒸気の潜熱をご飯に伝える熱効率が低く、使用する消費電力量に対しての食味が低い、また、消費電力量が高いなどの課題があった。
すなわち、炊飯器の蓋に蒸気筒が配設されて、鍋内の空間と炊飯器外の空間が直結される構成では、過熱蒸気発生装置で得られた過熱蒸気は、内蓋の噴出穴から鍋内に一旦は充満し、ご飯へ熱量を伝えるが、蒸気筒の穴からすぐに炊飯器外に蒸気が噴出し、使用した消費電力量の蒸気の熱量の一部しかご飯に伝わらない現象となり、熱効率の低い熱交換になっている。そのため、使用した消費電力量で得た過熱蒸気の熱量を効率良くご飯に伝える必要がある。
そこで、ご飯へ十分な熱量を与えるために、過熱蒸気の温度を高くしたり、または過熱蒸気の鍋内投入量を増やすことなどが考えられるが、いずれも過熱蒸気のために使用する消費電力量が増えることになる。また、過熱蒸気生成のための過熱蒸気発生ユニットは蓋内に内蔵されているため、使用する消費電力量が増えると、該過熱蒸気発生ユニットの熱が蓋の外郭部材に伝達されて、蓋の外郭部材が高温になる。これにより、例えば、蓋の外郭部材が樹脂により構成されている場合には、蓋の外郭部材が変形又は溶融することが起こり得る。また、蓋の外郭部材が金属により構成される場合には、火傷の危険性が高くなるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、過熱蒸気の熱量を効率良くご飯に伝え、使用する消費電力量を少なくし、かつ食味向上があり省エネ性が高く、また、消費電力量を少なくすることで、蓋の外郭部材の温度が高くなることを抑え、例えば蓋の外郭部材が樹脂により構成される場合には、蓋の外郭部材が変形又は溶融することを防止し、更に、蓋の外郭部材が金属により構成される場合には、火傷の危険性を低くすることができる炊飯器を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、炊飯器本体の内部に収納される鍋と、前記炊飯器本体の上部開口部を開閉可能な中空構造の蓋と、蒸気を加熱して過熱蒸気を生成する過熱蒸気発生装置と、前記過熱蒸気発生装置に前記蒸気を供給する蒸気供給管と、前記過熱蒸気発生装置で生成された過熱蒸気を排出する過熱蒸気投入管と、前記蓋の下部に配され前記鍋の開口部を覆う内蓋と、前記過熱蒸気投入管と連通すると共に前記内蓋に配され前記過熱蒸気を前記鍋内に投入する過熱蒸気投入口と、前記内蓋に配され前記鍋内の蒸気を炊飯器外に排出する蒸気排出穴と、前記蒸気排出穴の上部に配された逆止弁とを備え、前記鍋内の圧力が大気圧以上になると前記逆止弁が開放し、前記鍋内の圧力が大気圧以下になると、前記逆止弁が封鎖するようにしたもので、過熱蒸気投入口から鍋内に過熱蒸気を投入する際に鍋内の圧力が大気圧以下になっていると、蒸気排出穴が逆止弁で封鎖されているので、過熱蒸気が鍋内に十分に充満され、過熱蒸気の熱量を素早くご飯に伝えることができ、かつ、充満した過熱蒸気が外部に放出されにくい構成であるため、熱効率、食味が向上すると共に、過熱蒸気を生成するための消費電力量を少なくすることができる。
本発明の炊飯器は、過熱蒸気投入口から鍋内に投入された過熱蒸気は、鍋内に十分に充満され、過熱蒸気の熱量を素早くご飯に伝えることができ、かつ、充満した過熱蒸気が外部に放出されにくい構成であるため、熱効率、食味が向上すると共に、過熱蒸気を生成するための消費電力量を少なくすることができる。
第1の発明は、炊飯器本体の内部に収納される鍋と、前記炊飯器本体の上部開口部を開閉可能な中空構造の蓋と、蒸気を加熱して過熱蒸気を生成する過熱蒸気発生装置と、前記過熱蒸気発生装置に前記蒸気を供給する蒸気供給管と、前記過熱蒸気発生装置で生成された過熱蒸気を排出する過熱蒸気投入管と、前記蓋の下部に配され前記鍋の開口部を覆う内蓋と、前記過熱蒸気投入管と連通すると共に前記内蓋に配され前記過熱蒸気を前記鍋内に投入する過熱蒸気投入口と、前記内蓋に配され前記鍋内の蒸気を炊飯器外に排出する蒸気排出穴と、前記蒸気排出穴の上部に配された逆止弁とを備え、前記鍋内の圧力が大気圧以上になると前記逆止弁が開放し、前記鍋内の圧力が大気圧以下になると、前記逆止弁が封鎖するようにしたもので、過熱蒸気投入口から鍋内に過熱蒸気を投入する際に鍋内の圧力が大気圧以下になっていると、蒸気排出穴が逆止弁で封鎖されているので、過熱蒸気が鍋内に十分に充満され、過熱蒸気の熱量を素早くご飯に伝えることができ、かつ、充満した過熱蒸気が外部に放出されにくい構成であるため、熱効率、食味が向上すると共に、過熱蒸気を生成するための消費電力量を少なくすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の逆止弁を金属性の球体で構成し、前記逆止弁を受ける逆止弁受けを配設し、蓋内には、前記逆止弁受けの中で前記逆止弁の移動を可能にするソレノイドを配設したもので、蒸気排出穴の逆止弁による開放、封鎖を確実に行うことができる。
第3の発明は、特に、第1の発明の逆止弁を弾性体で構成し、前記逆止弁がバネ部材で付勢される構成とし、鍋内の圧力が前記バネ部材の付勢力より大きくなると、前記逆止弁が開放する構成とし、鍋内の圧力が、前記バネ部材の付勢力より小さい場合は、前記逆止弁が開放しない構成としたもので、安価な構成で、蒸気排出穴の逆止弁による開放、封鎖を確実に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における炊飯器の模式断面図、図2は、同炊飯器の逆止弁の周辺の構造を示す部分拡大断面図である。
図1は、本発明の実施の形態1における炊飯器の模式断面図、図2は、同炊飯器の逆止弁の周辺の構造を示す部分拡大断面図である。
図1において、本実施の形態にかかる炊飯器は、内部に鍋収納部1aが形成された略有底筒状の炊飯器本体1と、鍋収納部1aに収納され、米と水が入れられる鍋2とを備えている。炊飯器本体1の上部には、炊飯器本体1の上部開口部1dを開閉可能な中空構造の蓋3が取り付けられている。蓋3の内側(鍋2の開口部2aを覆う側)には、鍋2の開口部2aを密閉可能な略円盤状の内蓋(加熱板ともいう)4が着脱可能に取り付けられている。
炊飯器本体1の鍋収納部1aは、上枠1bとコイルベース1cとで構成されている。上枠1bは、収納された鍋2の側壁2bに対して所定の隙間が空くように配置される筒状部分1baと、筒状部分1baの上部から外方に突出し炊飯器本体1の上部開口部1dの内周部に嵌合するフランジ部1bbとを備えている。また、フランジ部1bbには、水タンク5を収納する水タンク収納部1bcが形成されている。
水タンク5は、蒸気を生成するための水を入れる有底筒状の容器である。水タンク収納部1bcの外周面には、水タンク5を加熱(誘導加熱)する水タンク加熱装置の一例である水タンク加熱コイル6が取り付けられている。なお、水タンク加熱コイル6に代えて、ヒータ(図示せず)により水タンク5を加熱するように構成してもよい。水タンク加熱コイル6が水タンク5を加熱することにより、水タンク5内の水が沸騰して、約100℃の蒸気が生成される。また、水タンク収納部1bcの側部には開口1bdが設けられている。当該開口1bdには、水タンク5の温度を測定するための水タンク温度センサ7が、水タンク収納部1bcに収納された水タンク5の側部に当接可能に配置されている。
コイルベース1cは、鍋2の下部の形状に対応して有底筒状に形成され、その上部が上枠1bの筒状部分1baの下端部に取り付けられている。コイルベース1cの外周面には、鍋2を加熱(誘導加熱)する鍋加熱装置の一例である鍋底加熱ユニット8が取り付けられている。鍋底加熱ユニット8は、底内加熱コイル8aと底外加熱コイル8bとで構成されている。底内加熱コイル8aは、コイルベース1cを介して鍋2の底部の中央部周囲に対向するように配置されている。底外加熱コイル8bは、コイルベース1cを介して鍋2の底部のコーナー部に対向するように配置されている。
コイルベース1cの底部の中央部分には開口1caが設けられている。当該開口1caには、鍋2の温度を測定するための鍋温度検知部の一例である鍋温度センサ9が、鍋収納部1aに収納された鍋2の底部に当接可能に配置されている。鍋2の温度は、鍋2内の被炊飯物の温度と略同じであるので、鍋温度センサ9が鍋2の温度を検知することで、鍋2内の被炊飯物の温度を知ることができる。
蓋3は、その外郭を構成する上外郭部材3aと下外郭部材3bとを備えている。また、蓋3は、ヒンジ軸3Aを備えている。ヒンジ軸3Aは、蓋3の開閉軸となるもので、炊飯器本体1の上枠1bにその両端部が回動自在に固定されている。蓋3には、その中央部付近を蓋3の厚み方向に貫通するように貫通穴3cが設けられ、当該貫通穴3cに蒸気筒10が着脱可能に取り付けられている。蒸気筒10の上壁及び底壁には、鍋2内の余分な蒸気を炊飯器の外部に排出できるように、蒸気逃がし孔10a、10bが設けられている。蓋3の内蓋4側の貫通穴3cの周囲には、環状のパッキン11が取り付けられている。
また、蓋3には、内蓋4の温度を検知する内蓋温度検知部の一例である内蓋温度センサ12が取り付けられている。蓋3の底壁となる下外郭部材3bの内面(蓋内側)には、内蓋4を誘導加熱する内蓋加熱装置の一例である内蓋加熱コイル13が取り付けられている。
内蓋4は、誘導加熱が可能なステンレスなどの磁性体金属で構成されている。内蓋4の外周部の鍋2側の面には、環状のパッキン14が取り付けられている。パッキン14は、蓋3が閉状態にあるときに鍋2のフランジ部に密着するように設けられている。
また、蓋3の内部には、鍋2内に100℃を超える過熱蒸気を投入するための過熱蒸気発生装置15が設けられている。過熱蒸気発生装置15は、水タンク5で発生した約100℃の蒸気を加熱して過熱蒸気を生成可能に構成されている。過熱蒸気発生装置15には、蒸気供給管16と過熱蒸気投入管17とが接続されている。また、過熱蒸気発生装置15には、過熱蒸気発生装置15で生成された過熱蒸気の温度を検知する過熱蒸気温度検知部の一例である過熱蒸気温度センサ18が当接している。
蒸気供給管16は、蓋3が閉状態にあるときに水タンク5内と連通し、水タンク5内で発生した蒸気を過熱蒸気発生装置15へ導くように設けられている。蒸気供給管16の水タンク5側の端部には、環状のパッキン19が取り付けられている。パッキン19は、蓋3が閉状態にあるときに水タンク5のフランジ部に密着するように設けられている。
過熱蒸気投入管17は、蓋3が閉状態にあるときに内蓋4に設けられた過熱蒸気投入孔4bを通じて鍋2内と連通し、過熱蒸気発生装置15で生成された過熱蒸気を鍋2内へ投入するように設けられている。過熱蒸気投入管17の鍋2側の端部には、環状のパッキン20が取り付けられている。パッキン20は、蓋3が閉状態にあるときに内蓋4の過熱蒸気投入孔4bの周囲に密着するように設けられている。
また、蓋3の内部には、過熱蒸気発生装置15で生成された過熱蒸気が蒸気筒10を通じて炊飯器外に放出しないように逆止弁21を設けている。逆止弁21は、金属製の球体で形成されると共に、内蓋4に設けられた逆止弁受け22に載置され、逆止弁21をカバーする逆止弁カバー23を逆止弁受け22の上部に設けて、逆止弁カバー23と内蓋4の間には、板状のパッキン24を設けている。
更に、蓋3の下外郭部材3bには、逆止弁21を動かすためのソレノイド25を設けている。また、下外郭部材3bには、逆止弁カバー23を収納するための逆止弁カバー収納部3dを設け、逆止弁カバー収納部3dには、ソレノイド25の軸を通す穴26を設けている。穴26の周囲部には、蓋3内部に炊飯中に発生する蒸気の進入を防止するためのソレノイドパッキン27を設けている。
また、蓋3には、炊飯コース、炊飯時間などの各種情報を表示する液晶ディスプレイなどの表示部28と、白米コースや玄米コース、白米(柔らかめ)コースなどの複数の炊飯コースの中から特定の炊飯コースを選択可能な炊飯コース選択部の一例である操作部29とが設けられている。操作部29は、炊飯コースの選択の他、炊飯の開始、取り消し、予約などの実行を指示できるように、炊飯開始ボタンなどの複数のボタン(図示せず)で構成されている。使用者は、表示部28の表示内容を参照しつつ、操作部29にて特定の炊飯コースを選択し、炊飯開始を指示することができる。
炊飯器本体1の内部には、炊飯制御部30が搭載されている。炊飯制御部30は、米を炊飯するための炊飯シーケンスを複数記憶する記憶部(図示せず)を備えている。ここで、「炊飯シーケンス」は、主に、予熱、昇温、沸騰維持、蒸らしの4つの工程からなり、各工程を順に行うにあたって、各工程において通電時間、加熱温度、加熱時間、加熱出力等が予め決められている炊飯の手順をいう。
各炊飯シーケンスは、複数の炊飯コースのいずれかにそれぞれ対応している。炊飯制御部30は、操作部29にて選択された炊飯コース及び各温度センサ(7、9及び12)の検知温度に基づいて、各部及び各装置の駆動を制御し、炊飯工程を実行する。また、炊飯制御部30は、操作部29にて選択された炊飯コース及び過熱蒸気温度センサ18の検知温度に基づいて、過熱蒸気を過熱蒸気発生装置15に生成させる。
次に、逆止弁21の動作について説明する。炊飯の沸騰工程においては、ソレノイド25の軸を25aの位置にしておき、逆止弁21が、逆止弁受け22に載置していない状態にして、逆止弁受け22に設けた蒸気排出穴31から沸騰中に発生する蒸気を炊飯器外に放出している。そして、炊飯の蒸らし工程になると、水タンク5内の水を沸騰させて、過熱蒸気発生装置15内に送りこみ過熱水蒸気を生成し、過熱蒸気投入管17を通じて内蓋4に設けられた過熱蒸気投入孔4bから鍋2内に過熱蒸気を噴出させる。
その際、ソレノイド25の軸を25bの位置にしておき、逆止弁21を逆止弁受け22に載置し、蒸気排出穴31を完全に塞ぎ、過熱蒸気を炊飯器外に放出させることなく、鍋2内に過熱蒸気を充満させることで、その過熱蒸気の熱量は、ほぼ全てご飯に伝わり熱効率の高い過熱蒸気加熱を実現することができる。
この加熱方法では、熱効率が高いため、必要最小限度の過熱蒸気の量で加熱が実現するため、低消費電力の加熱が実現するとともに、使用する過熱蒸気の量を増やせば高加熱の蒸らしが実現するため、おいしいご飯を炊くことができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における炊飯器の逆止弁の周辺の構造を示す部分拡大断面図である。なお、本実施の形態における炊飯器と上記実施の形態1における炊飯器とは、逆止弁の取り付け構成のみが異なるもので、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図3は、本発明の実施の形態2における炊飯器の逆止弁の周辺の構造を示す部分拡大断面図である。なお、本実施の形態における炊飯器と上記実施の形態1における炊飯器とは、逆止弁の取り付け構成のみが異なるもので、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図3に示すように、本実施の形態における炊飯器の内蓋4には、蒸気排出穴32が設けられ、その蒸気排出穴32の上部には、シリコンゴムで構成された逆止弁33が設けられている。逆止弁33は、逆止弁スライダ34により嵌合固定されており、逆止弁スライダ34にはフランジ部35が設けられており、フランジ部35の上部に逆止弁33と内蓋4を圧接するための、圧接バネ36が設けられている。また、内蓋4には、逆止弁33と、逆止弁スライダ34と、圧接バネ36をカバーする逆止弁カバー37を設けている。
以上のような構成された本実施の形態における炊飯器の逆止弁33の動作について説明する。
炊飯の沸騰工程において、逆止弁33は、圧接バネ36により内蓋4に圧接されているため、内蓋4の蒸気排出穴32は塞がれた状態になっており、鍋底加熱ユニット8により鍋2内の調理物が加熱され、鍋2内の圧力は大気圧以上に上昇していき、圧接バネ36のバネ荷重に対し鍋2内の圧力が大きくなると、逆止弁33は上方向に移動し内蓋4の蒸気排出穴32から蒸気が炊飯器外に放出される構成にしている。
次に、炊飯の蒸らし工程になると、水タンク5内の水を沸騰させ、発生した水蒸気を過熱蒸気発生装置15内に送りこみ過熱水蒸気を生成し、過熱蒸気投入管17を通じて内蓋4に設けられた過熱蒸気投入孔4bから鍋2内に過熱蒸気を噴出させる。過熱蒸気噴出時は、鍋2内の圧力は大気圧以下のため、逆止弁33は、内蓋4の蒸気排出穴32を塞いだ状態であり、過熱蒸気を噴出し続けると、鍋2内には過熱蒸気が充満していき鍋2内の圧力が、圧接バネ36の荷重になり逆止弁33が上方向に移動するまで、過熱蒸気は、炊飯器外に放出されることはなく、過熱蒸気の潜熱の全てをご飯に伝え熱効率の高い加熱を実現することができる。
この加熱方法では、熱効率が高いため、必要最小限度の過熱蒸気の量で加熱が実現するため、低消費電力の加熱が実現するとともに、使用する過熱蒸気の量を増やせば高加熱の蒸らしが実現するため、おいしいご飯を炊くことができる。
以上のように、逆止弁の構成の実施の形態1、2を列挙したが、構成においては本発明の構成に限るものではない。
本発明にかかる炊飯器は、過熱蒸気の熱効率を高め消費電力量を少なくした加熱方法であるため、家庭用及び業務用の炊飯器等に有用である。
1 炊飯器本体
1a 鍋収納部
1bb、35 フランジ部
1d 上部開口部
2 鍋
2a 開口部
3 蓋
3A ヒンジ軸
4 内蓋
5 水タンク
6 水タンク加熱コイル
7 水タンク温度センサ
8 鍋底加熱ユニット
9 鍋温度センサ
10 蒸気筒
11、14、19、20、24 パッキン
12 内蓋温度センサ
13 内蓋加熱コイル
15 過熱蒸気発生装置
16 蒸気供給管
17 過熱蒸気投入管
18 過熱蒸気温度センサ
21、33 逆止弁
22 逆止弁受け
23、37 逆止弁カバー
25 ソレノイド
26 穴
27 ソレノイドパッキン
28 表示部
29 操作部
30 炊飯制御部
31、32 蒸気排出穴
34 逆止弁スライダ
36 圧接バネ(バネ部材)
1a 鍋収納部
1bb、35 フランジ部
1d 上部開口部
2 鍋
2a 開口部
3 蓋
3A ヒンジ軸
4 内蓋
5 水タンク
6 水タンク加熱コイル
7 水タンク温度センサ
8 鍋底加熱ユニット
9 鍋温度センサ
10 蒸気筒
11、14、19、20、24 パッキン
12 内蓋温度センサ
13 内蓋加熱コイル
15 過熱蒸気発生装置
16 蒸気供給管
17 過熱蒸気投入管
18 過熱蒸気温度センサ
21、33 逆止弁
22 逆止弁受け
23、37 逆止弁カバー
25 ソレノイド
26 穴
27 ソレノイドパッキン
28 表示部
29 操作部
30 炊飯制御部
31、32 蒸気排出穴
34 逆止弁スライダ
36 圧接バネ(バネ部材)
Claims (3)
- 炊飯器本体の内部に収納される鍋と、前記炊飯器本体の上部開口部を開閉可能な中空構造の蓋と、蒸気を加熱して過熱蒸気を生成する過熱蒸気発生装置と、前記過熱蒸気発生装置に前記蒸気を供給する蒸気供給管と、前記過熱蒸気発生装置で生成された過熱蒸気を排出する過熱蒸気投入管と、前記蓋の下部に配され前記鍋の開口部を覆う内蓋と、前記過熱蒸気投入管と連通すると共に前記内蓋に配され前記過熱蒸気を前記鍋内に投入する過熱蒸気投入口と、前記内蓋に配され前記鍋内の蒸気を炊飯器外に排出する蒸気排出穴と、前記蒸気排出穴の上部に配された逆止弁とを備え、前記鍋内の圧力が大気圧以上になると前記逆止弁が開放し、前記鍋内の圧力が大気圧以下になると、前記逆止弁が封鎖するようにした炊飯器。
- 逆止弁を金属性の球体で構成し、前記逆止弁を受ける逆止弁受けを配設し、蓋内には、前記逆止弁受けの中で前記逆止弁の移動を可能にするソレノイドを配設した請求項1に記載の炊飯器。
- 逆止弁を弾性体で構成し、前記逆止弁がバネ部材で付勢される構成とし、鍋内の圧力が前記バネ部材の付勢力より大きくなると、前記逆止弁が開放する構成とし、鍋内の圧力が、前記バネ部材の付勢力より小さい場合は、前記逆止弁が開放しない構成とした請求項1に記載の炊飯器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012138340A JP2014000284A (ja) | 2012-06-20 | 2012-06-20 | 炊飯器 |
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