JP2009089791A - 給茶機 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型でありながら、一度の注出操作で大量の湯を湯タンク18から注出するときでも、給茶中止になるのを防止し、給茶を継続できる給茶機を提供する。
【解決手段】一度の注出操作毎に湯呑茶碗1杯分の注出量の湯を湯タンク18から注出する通常注出モードと、一度の注出操作でポットに注出する総注出量の湯を湯タンク18から注出する大容量注出モードとを選択可能とする。大容量注出モードの選択時には、総注出量の湯の注出を複数回に分割するとともに1回の湯の注出毎に所定の注出休止期間をあけることにより、湯タンク18から湯を間欠注出する。
【選択図】図1
【解決手段】一度の注出操作毎に湯呑茶碗1杯分の注出量の湯を湯タンク18から注出する通常注出モードと、一度の注出操作でポットに注出する総注出量の湯を湯タンク18から注出する大容量注出モードとを選択可能とする。大容量注出モードの選択時には、総注出量の湯の注出を複数回に分割するとともに1回の湯の注出毎に所定の注出休止期間をあけることにより、湯タンク18から湯を間欠注出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、茶飲料を提供する給茶機に関する。
従来、給茶機では、湯タンク内に常に一定量を保つように給水される水をヒータで沸き上げて貯湯しておき、注出ボタンの操作により、予め設定された湯呑茶碗1杯分の湯を湯タンクから茶葉を入れた茶漉しに注出し、茶漉しで漉した茶飲料を湯呑茶碗に注出している。また、給茶は、茶漉しに供給した同じ茶葉を例えば5回(5杯分)程度使用して交換するようにしているが、初回や終わり近くの回に注出された茶飲料の濃度が薄くなりやすいため、それら初回または終わり近くの回では、1杯分の注出量の湯を複数回に分けて注出することにより、蒸らし効果を持たせて茶飲料の濃度が濃くなるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
また、このような給茶機では、湯呑茶碗に1杯分の茶飲料を注出する運用以外に、ポットなどの大容量容器に大量の茶飲料を注出する運用の仕方がある。
このような大量の茶飲料を注出する運用では、注出ボタンを操作して湯呑茶碗1杯分の湯を湯タンクから注出させる運用をそのまま利用し、茶飲料を1回注出する毎に注出ボタンを操作し、注出ボタンを複数回操作して大量の茶飲料を容器に注出させる方法があるが、これでは、注出ボタンを複数回操作しなければならないために手間がかかるとともに時間もかかってしまう。
そこで、大量の茶飲料を注出する運用に対応して、一度の注出ボタンの操作で、湯タンクから複数杯分の湯を連続注出することにより、手間を省くとともに注出時間を短縮する方法がある。
特許第3530386号公報(第4−5頁、図2)
例えば、ファーストフード店内などで利用される給茶機は、設置可能なスペースが限られているために小型であることが要求される。
このような小型の給茶機では、湯タンクの容量が小さく、茶飲料を湯呑茶碗1杯ずつ注出する場合には給茶停止などの影響が少ないものの、ポットなどの大容量容器に大量の茶飲料を連続注出する場合には給茶停止などの影響が発生しやすい。
すなわち、ポットなどの大容量容器に大量の茶飲料を連続注出する場合、湯タンクから大量の湯を連続注出することによって、その注出分の水量の水が湯タンクに給水されるため、湯タンク内の湯の温度が急激に下がってしまい、湯の温度が給茶可能な温度より下がれば、給茶中止になってしまう。あるいは、湯タンクから大量の湯を連続注出することによって、湯タンクへの給水が間に合わず、湯タンク内の湯の水位が急激に下がってしまい、湯の水位が注出可能な水位より下がれば、給茶中止になってしまう。
このような連続注出時に給茶の中止になってしまうのを防止するには、湯タンクの容量を大きくすればよいが、それでは給茶機が大型になってしまい、ファーストフード店内などで利用される小型の給茶機の要求に対応できない。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、小型でありながら、一度の注出操作で大量の湯を湯タンクから注出するときでも、給茶中止になってしまうのを少なくでき、給茶を継続できる給茶機を提供することを目的とする。
請求項1記載の給茶機は、水が給水されるとともに給水された水をヒータにより沸き上げて貯湯する湯タンク、及びこの湯タンクから湯を注出する注出手段を備え、前記湯タンクから注出された湯を用いて茶飲料を提供する給茶機であって、一度の注出操作毎に予め設定された通常注出量の湯を前記注出手段により注出する通常注出モード、及び一度の注出操作で前記通常注出モード時の通常注出量よりも多い予め設定された総注出量の湯を前記注出手段により注出する大容量注出モードを少なくとも有し、これら注出モードのいずれか1つを選択する注出モード選択手段と、前記大容量注出モードが選択された場合、総注出量の湯の注出をその総注出量に応じて複数回に分割するとともに1回の注出毎に所定の注出休止期間をあけて前記注出手段により間欠注出させる注出制御手段とを具備しているものである。
請求項2記載の給茶機は、水が給水されるとともに給水された水をヒータにより沸き上げて貯湯する湯タンク、及びこの湯タンクから湯を注出する注出手段を備え、前記湯タンクから注出された湯を用いて茶飲料を提供する給茶機であって、一度の注出操作毎に予め設定された通常注出量の湯を前記注出手段により注出する通常注出モード、及び一度の注出操作で前記通常注出モード時の通常注出量よりも多い予め設定された総注出量の湯を前記注出手段により注出する大容量注出モードを少なくとも有し、これら注出モードのいずれか1つを選択する注出モード選択手段と、前記大容量注出モードが選択された場合、総注出量とこの総注出量よりも少ない予め設定された1回分の注出量とから湯の注出回数を求めるとともに最終注出回の注出量を求める演算手段と、前記大容量注出モードが選択された場合、総注出量の湯の注出を前記演算手段で求められた注出回数に分割するとともに1回分の注出量の湯の注出毎に所定の注出休止期間をあけて前記注出手段により間欠注出させ、最終注出回には最終注出回の注出量分を前記注出手段により注出させる注出制御手段とを具備しているものである。
請求項3記載の給茶機は、請求項1または2記載の給茶機において、注出制御手段は、大容量注出モード時に、湯の注出時間より注出休止時間を長くするものである。
請求項1記載の給茶機によれば、一度の注出操作毎に予め設定された通常注出量の湯を湯タンクから注出する通常注出モードと、一度の注出操作で通常注出モード時の通常注出量よりも多い予め設定された総注出量の湯を湯タンクから注出する大容量注出モードとを選択可能とし、さらに、大容量注出モードが選択された場合には、総注出量の湯の注出をその総注出量に応じて複数回に分割するとともに1回の注出毎に所定の注出休止期間をあけて湯タンクから間欠注出させるため、湯タンクの容量が小さい小型の給茶機であっても、湯タンクの湯の温度低下や、湯タンクへの給水が間に合わないなどによって給茶中止になってしまうのを少なくでき、給茶を継続できる。
請求項2記載の給茶機によれば、一度の注出操作毎に予め設定された通常注出量の湯を湯タンクから注出する通常注出モードと、一度の注出操作で通常注出モード時の通常注出量よりも多い予め設定された総注出量の湯を湯タンクから注出する大容量注出モードとを選択可能とし、さらに、大容量注出モードが選択された場合には、総注出量とこの総注出量よりも少ない予め設定された1回分の注出量とから湯の注出回数を求めるとともに最終注出回の注出量を求め、総注出量の湯の注出を求められた注出回数に分割するとともに1回分の注出量の湯の注出毎に所定の注出休止期間をあけて湯タンクから間欠注出させ、最終注出回には最終注出回の注出量分を湯タンクから注出させるため、湯タンクの容量が小さい小型の給茶機であっても、湯タンクの湯の温度低下や、湯タンクへの給水が間に合わないなどによって給茶中止になってしまうのを少なくでき、給茶を継続できる。
請求項3記載の給茶機によれば、請求項1または2記載の給茶機の効果に加えて、大容量注出モード時には、湯の注出時間より注出休止時間を長くするため、総注出量分の湯の注出時間はかかるものの、給茶中止になってしまうのを確実に少なくできる。
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図4及び図5に示すように、給茶機11は、箱形の給茶機本体12、及びこの給茶機本体12の前面上部側に開閉可能に取り付けられた前面扉13を備えている。給茶機本体12の前面下部には茶飲料を注出する小容量容器である湯呑茶碗14を載せる置き台15が配設されているとともに、この置き台15と前面扉13との間に湯呑茶碗14を茶飲料の注出位置に対して出し入れする開口部16が形成されている。
給茶機本体12内の右側には、湯を貯湯する湯タンク18、及びこの貯湯タンク18の前側に給茶機11を制御する制御部19がそれぞれ配設され、この制御部19の前面には内部操作部20が配設されている。
給茶機本体12内の左側には、茶飲料の原料として茶葉を収納するとともに設定された所定量ずつ供給する原料供給手段としてのキャニスタ22、このキャニスタ22から供給される茶葉を受け入れて下方へ案内する原料シュート23、この原料シュート23で導かれる茶葉を受け入れる注出部としての茶漉しユニット24、湯タンク18から取り出される湯を茶漉しユニット24の茶葉に注出するシャワーノズルである注出ノズル25、茶漉しユニット24で漉された茶飲料を受け入れて注出口26から注出するロート27、茶漉しユニット24を後方へ反転させて注出済みの茶葉つまり茶殻を図示しない排出箱などに排出させる交換ユニット28がそれぞれ配設されている。
また、前面扉13には、注出操作手段としてのお茶スイッチ31、電源が入っているか否かを点灯、消灯で表示する電源ランプ32、及び湯タンク18の湯が適温にあるか否かを点灯、消灯で表示する適温ランプ33がそれぞれ配設されている。
次に、内部操作部20には、注出モード選択手段としての注出モード選択スイッチ41、茶葉交換ボタン42、茶葉交換回数設定手段としての茶葉交換回数設定器43、初回茶葉量設定器44、追加茶葉量設定器45、注出量設定手段としての注出量設定器46が配設されている。
図3には、内部操作部20の各設定器43〜46、及び内部操作部20に貼り付けられたラベルなどの操作案内部47を示す。
操作案内部47の上部には注出モード選択スイッチ41の操作案内が表示されている。そして、注出モード選択スイッチ41は、お茶スイッチ31の一度の操作で湯タンク18から注出する湯の量(茶飲料の量)を選択するもので、湯呑茶碗14の1杯分の茶飲料または2杯分の茶飲料のいずれかを通常注出量として注出する1杯用及び2杯用の通常注出モード、これら通常注出量よりも多い大量の茶飲料を総注出量として大容量容器としてのポットに注出する大容量注出モードのいずれか1つを選択可能としている。
茶葉交換ボタン42は、茶葉の交換回数に関係なく、手動操作で茶漉しユニット24の茶葉を交換させるためのものである。
茶葉交換回数設定器43は、茶漉しユニット24の茶葉を何回注出に使用したら自動的に交換するかの回数を選択するもので、ボリュームなどで構成されていて回動操作する摘み43aを備えている。操作案内部47には、摘み43aの周囲に対応して、回数を示す目盛りが表示されている。
初回茶葉量設定器44は、初回にキャニスタ22から茶漉しユニット24に供給する茶葉量を選択するもので、ボリュームなどで構成されていて回動操作する摘み44aを備えている。操作案内部47には、摘み44aの周囲に対応して、1杯用の茶葉量を示す内周の目盛り、2杯及びポット用の茶葉量を示す外周の目盛りが表示されている。
追加茶葉量設定器45は、1杯毎にキャニスタ22から茶漉しユニット24に追加供給する茶葉の量を選択するもので、ボリュームなどで構成されていて回動操作する摘み45aを備えている。操作案内部47には、摘み45aの周囲に対応して、1杯用の茶葉量を示す内周の目盛り、2杯及びポット用の茶葉量を示す外周の目盛りが表示されている。
注出量設定器46は、湯タンク18から注出する注出量(茶飲料の注出量)を選択するもので、ボリュームなどで構成されていて回動操作する摘み46aを備えている。操作案内部47には、摘み46aの周囲に対応して、1杯用の注出量を示す最内周の目盛り、2杯用の注出量を示す中間の周の目盛り、ポット用の注出量を示す最外周の目盛りが表示されている。
次に、図1に示すように、湯タンク18の下部には湯タンク18に水を給水する給水路51が接続され、この給水路51には給水電磁弁52が配設されている。湯タンク18の上部には水位を検知する水位検知手段53が配設されている。そして、水位検知手段53の検知に基づいて湯タンク18の水位が一定になるように、制御部19によって給水電磁弁52が開閉制御される。
湯タンク18内には給水された水を所定温度の湯に沸き上げるヒータ54が配設されている。湯タンク18には湯温を検知する湯温検知手段55が配設されている。そして、湯温検知手段55の検知に基づいて湯タンク18の湯温が予め設定された沸き上がり温度である例えば90℃となるように、制御部19によってヒータ54の通電が制御される。
湯タンク18の側面には注出ノズル25に接続される給湯路56が接続され、この給湯路56に注出手段57が配設されている。この注出手段57は、給湯路56を開閉する注出電磁弁58を備え、さらに必要に応じて注出電磁弁58の開時に湯タンク18から注出する湯を注出ノズル25に送液するポンプを備えている。
そして、制御部19は、注出モード選択スイッチ41で大容量注出モードが選択された場合、総注出量とこの総注出量よりも少ない予め設定された1回分の注出量とから湯の注出回数を求めるとともに最終注出回の注出量を求める演算手段61の機能と、総注出量の湯の注出を演算手段61で求められた注出回数に分割するとともに1回分の注出量の湯の注出毎に所定の注出休止期間をあけて注出手段57により間欠注出させ、最終注出回には最終注出回の注出量分を注出手段57により注出させる注出制御手段62の機能を有している。
さらに、注出制御手段62は、大容量注出モード時に、湯の注出時間より注出休止時間を長くする機能を有している。
また、少なくとも大容量注出モードにおいて注出動作が完了したら、前面扉13に設けられるランプの点灯状態やブザーなどの報知手段によって報知する。通常注出モードでの注出動作が完了したときにも報知手段で報知してもよい。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
まず、注出モード選択スイッチ41で1杯用の通常注出モードが選択されている場合について説明する。
予め、茶葉交換回数設定器43で交換回数を設定し、初回茶葉量設定器44で初回茶葉量を設定し、追加茶葉量設定器45で追加茶葉量を設定し、注出量設定器46で注出量を設定する。
そして、全て新しい茶葉を使用した初回注出では、お茶スイッチ31が操作されると、キャニスタ22を駆動して初回茶葉量設定器44で設定される1杯分用の初回茶葉量の茶葉をキャニスタ22から茶漉しユニット24に供給するとともに、注出電磁弁58を駆動して注出量設定器46で設定されている1杯分用の注出量の湯を湯タンク18から茶漉しユニット24に注出し、茶漉しユニット24で漉した1杯分の茶飲料を予め置き台15の注出位置にセットされている湯呑茶碗14に注出する。注出動作が完了したらその旨を報知手段で報知する。
2杯目以降では、お茶スイッチ31が操作されると、キャニスタ22を駆動して追加茶葉量設定器45で設定される1杯分用の追加茶葉量の茶葉をキャニスタ22から茶漉しユニット24に追加供給するとともに、注出電磁弁58を駆動して注出量設定器46で設定されている1杯分用の注出量の湯を湯タンク18から茶漉しユニット24に注出し、茶漉しユニット24で漉した1杯分の茶飲料を置き台15の注出位置に予めセットされている湯呑茶碗14に注出する。
茶飲料の注出を繰り返し、茶葉交換回数設定器43で設定される茶葉交換回数の注出が完了したら、交換ユニット28によって茶漉しユニット24の使用済みの茶葉つまり茶殻を排出させる。そして、次回の注出が、交換後の全て新しい茶葉を使用した初回の注出となる。
なお、注出モード選択スイッチ41で2杯用の通常注出モードが選択されている場合、1杯用の通常注出モードと同様に、各設定器43〜46で2杯用の各設定事項を設定することにより、2杯分の茶飲料を一度に注出する。
また、湯タンク18からの湯の注出によって所定の水位より低下すれば、給水電磁弁52を開いて所定の水位に給水する。さらに、給水や放熱によって湯タンク18の湯温が所定の沸き上がり温度より下がれば、ヒータ54に通電して所定の沸き上がり温度に沸き上げる。
次に、注出モード選択スイッチ41でポット用の大容量注出モードが選択されている場合について説明する。
予め、茶葉交換回数設定器43で交換回数を設定し、初回茶葉量設定器44で初回茶葉量を設定し、追加茶葉量設定器45で追加茶葉量を設定し、注出量設定器46で注出量を設定する。例えば、交換回数を最大の8回、初回茶葉量を3.5g、追加茶葉量を0.5g、注出量を1400mlと設定する。
そして、お茶スイッチ31が操作されると、制御部19の演算手段61の機能により、注出量設定器46で設定されている総注出量を読み取り、この総注出量とこの総注出量よりも少ない予め設定された1回分の注出量とから湯の注出回数を求めるとともに最終注出回の注出量を求める。例えば、総注出量を1400ml、1回分の注出量を110mlとした場合、注出回数を13回とし、最終注出回の注出量を80mlとする。
キャニスタ22を駆動して初回茶葉量設定器44で設定されるポット用の初回茶葉量である3.5gの茶葉をキャニスタ22から茶漉しユニット24に供給するとともに、注出電磁弁58を駆動して1回分の注出量である110mlの湯を湯タンク18から茶漉しユニット24に注出する。
1回分の注出量の湯を注出したら、次の1回分の注出量の湯を注出する注出動作を開始するまでに、湯の注出を休止する所定の注出休止期間をあける。例えば、図2に示すように、湯の注出時間を1sec、注出休止時間を3.8secとし、これら湯の注出時間と注出休止時間とを合わせた4.8secを1回の注出動作とする。
2回目の注出動作以降から茶葉交換回数の8回目の注出までの注出動作では、キャニスタ22を駆動して追加茶葉量設定器45で設定されるポット用の追加茶葉量である0.5gの茶葉をキャニスタ22から茶漉しユニット24に追加供給するとともに、注出電磁弁58を駆動して1回分の注出量である110mlの湯を湯タンク18から茶漉しユニット24に注出する。
このような注出動作を繰り返し、茶葉交換回数設定器43で設定された茶葉交換回数である8回目の注出動作が完了したら、交換ユニット28によって茶漉しユニット24の使用済みの茶葉つまり茶殻を排出させる。
次回の9回目の注出動作の際に、キャニスタ22を駆動して初回茶葉量設定器44で設定されるポット用の初回茶葉量である3.5gの茶葉をキャニスタ22から茶漉しユニット24に供給するとともに、注出電磁弁58を駆動して1回分の注出量である110mlの湯を湯タンク18から茶漉しユニット24に注出する。
10回目の注出動作以降から12回目の注出動作では、キャニスタ22を駆動して追加茶葉量設定器45で設定されるポット用の追加茶葉量である0.5gの茶葉をキャニスタ22から茶漉しユニット24に追加供給するとともに、注出電磁弁58を駆動して1回分の注出量である110mlの湯を湯タンク18から茶漉しユニット24に注出する。
最終注出回である13回目の注出動作では、キャニスタ22を駆動して追加茶葉量設定器45で設定されるポット用の追加茶葉量である0.5gの茶葉をキャニスタ22から茶漉しユニット24に追加供給するとともに、注出電磁弁58を駆動して求められた最終注出回分の注出量である80mlの湯を湯タンク18から茶漉しユニット24に注出する。
また、湯タンク18からの湯の注出によって所定の水位より低下すれば、給水電磁弁52を開いて所定の水位に給水する。さらに、給水や放熱によって湯タンク18の湯温が所定の沸き上がり温度より下がれば、ヒータ54に通電して所定の沸き上がり温度に沸き上げる。
そして、茶漉しユニット24で漉した茶飲料は、茶漉しユニット24からの注出位置に予めセットされているポット内に注出される。したがって、一度のお茶スイッチ31の操作だけで、1400mlの茶飲料がポットに注出される。また、大容量注出モードでの注出動作が完了したらその旨を報知手段で報知する。
このように大容量注出モードで大量の茶飲料を注出する場合、総注出量の湯の注出をその総注出量に応じて複数回に分割するとともに、1回の注出毎に所定の注出休止期間をあけて湯タンク18から湯を間欠注出させるため、湯タンク18の容量が小さくても、湯タンク18の湯の温度低下や、湯タンク18への給水が間に合わないなどによって給茶中止になってしまうのを少なくでき、給茶を継続できる。
すなわち、湯タンク18から大量の湯を連続注出する場合には、連続注出分の水量の水が連続して湯タンク18に給水されるために、湯タンク18内の湯の温度が急激に下がって給茶可能な下限温度である例えば75℃を下回り、給茶中止になってしまいやすいのに対して、湯タンク18から湯を間欠注出させることにより、湯タンク18には間欠給水され、その間にヒータ54に通電して沸き上げをするため、湯タンク18内の湯の温度が急激に下がって給茶可能な温度を下回ることがなく、給茶を継続できる。
あるいは、湯タンク18から大量の湯を連続注出する場合には、湯タンク18への給水が間に合わず、湯タンク18内の湯の水位が急激に下がって注出可能な水位を下回り、給茶中止になってしまいやすいのに対して、湯タンク18から湯を間欠注出させることにより、湯タンク18内の湯の水位が急激に下がって給茶可能な水位を下回ることがなく、給茶を継続できる。
また、大容量注出モード時には、湯の注出時間より注出休止時間を長くするため、総注出量分の湯の注出時間はかかるものの、給茶中止になってしまうのを確実に少なくできる。
また、大容量注出モード時には、注出量設定器46によって総注出量を任意に設定でき、この総注出量が任意に設定された場合でも、制御部19の演算手段61により湯の注出回数及び最終注出回の注出量を適切に求め、注出制御手段62により求められた注出回数及び最終注出回の注出量に基づいて湯タンク18から湯を間欠注出させ、総注出量の茶飲料を正確に注出できる。
なお、注出モード選択手段は、内部操作部20の注出モード選択スイッチ41に限らず、前面扉13に通常注出モード用の選択ボタンと、大容量注出モード用の選択ボタンとを個別に設けてもよい。
また、茶葉交換回数、初回及び次回の茶葉供給量、及び注出量の設定は、ボリュームなどの各設定器に限らず、内部操作部20などに液晶表示器などの表示パネルとテンキーを設置し、表示パネルに各設定事項を表示してテンキーで設定値を入力するようにしてもよい。
11 給茶機
18 湯タンク
41 注出モード選択手段としての注出モード選択スイッチ
54 ヒータ
57 注出手段
61 演算手段
62 注出制御手段
18 湯タンク
41 注出モード選択手段としての注出モード選択スイッチ
54 ヒータ
57 注出手段
61 演算手段
62 注出制御手段
Claims (3)
- 水が給水されるとともに給水された水をヒータにより沸き上げて貯湯する湯タンク、及びこの湯タンクから湯を注出する注出手段を備え、前記湯タンクから注出された湯を用いて茶飲料を提供する給茶機であって、
一度の注出操作毎に予め設定された通常注出量の湯を前記注出手段により注出する通常注出モード、及び一度の注出操作で前記通常注出モード時の通常注出量よりも多い予め設定された総注出量の湯を前記注出手段により注出する大容量注出モードを少なくとも有し、これら注出モードのいずれか1つを選択する注出モード選択手段と、
前記大容量注出モードが選択された場合、総注出量の湯の注出をその総注出量に応じて複数回に分割するとともに1回の注出毎に所定の注出休止期間をあけて前記注出手段により間欠注出させる注出制御手段と
を具備していることを特徴とする給茶機。 - 水が給水されるとともに給水された水をヒータにより沸き上げて貯湯する湯タンク、及びこの湯タンクから湯を注出する注出手段を備え、前記湯タンクから注出された湯を用いて茶飲料を提供する給茶機であって、
一度の注出操作毎に予め設定された通常注出量の湯を前記注出手段により注出する通常注出モード、及び一度の注出操作で前記通常注出モード時の通常注出量よりも多い予め設定された総注出量の湯を前記注出手段により注出する大容量注出モードを少なくとも有し、これら注出モードのいずれか1つを選択する注出モード選択手段と、
前記大容量注出モードが選択された場合、総注出量とこの総注出量よりも少ない予め設定された1回分の注出量とから湯の注出回数を求めるとともに最終注出回の注出量を求める演算手段と、
前記大容量注出モードが選択された場合、総注出量の湯の注出を前記演算手段で求められた注出回数に分割するとともに1回分の注出量の湯の注出毎に所定の注出休止期間をあけて前記注出手段により間欠注出させ、最終注出回には最終注出回の注出量分を前記注出手段により注出させる注出制御手段と
を具備していることを特徴とする給茶機。 - 注出制御手段は、大容量注出モード時に、湯の注出時間より注出休止時間を長くする
ことを特徴とする請求項1または2記載の給茶機。
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Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012095839A (ja) * | 2010-11-02 | 2012-05-24 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 給茶機 |
JP2013532000A (ja) * | 2010-05-21 | 2013-08-15 | ネステク ソシエテ アノニム | 人間工学的なディスペンサインターフェース |
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2007
- 2007-10-04 JP JP2007261179A patent/JP2009089791A/ja active Pending
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JP2013532000A (ja) * | 2010-05-21 | 2013-08-15 | ネステク ソシエテ アノニム | 人間工学的なディスペンサインターフェース |
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