JP2004068327A - 遠隔操作式排水栓装置 - Google Patents

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JP2004068327A JP2002226671A JP2002226671A JP2004068327A JP 2004068327 A JP2004068327 A JP 2004068327A JP 2002226671 A JP2002226671 A JP 2002226671A JP 2002226671 A JP2002226671 A JP 2002226671A JP 2004068327 A JP2004068327 A JP 2004068327A
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Hiroshi Hotta
堀田 広志
Hideyuki Matsumura
松村 秀幸
Yoshinobu Takeda
竹田 好伸
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Abstract

【課題】駆動部の動作不良による、排水口の止水不良を防止すること。
【解決手段】槽体の排水口を上下動作に伴って開閉する弁体と、弁体の開閉を操作する操作部と、弁体の下方に配置されて弁体を上方に押し上げる動作軸を備え、操作部への操作毎に動作軸の上昇を支持/支持を解除して動作軸を降下、を繰り返す駆動部と、円筒形状のアウターチューブ、アウターチューブ内を進退自在に収納されたインナーワイヤ、インナーワイヤを常に操作部側に付勢する戻りスプリング、とから構成され、一方は操作部に、他方は駆動部とに接続されるレリースワイヤと、排水口から下水に配管される排水流路と、から成り、更に駆動部を排水流路から隔離するための水密部材を、動作軸に当接するようにして配置し、レリースワイヤのインナーワイヤと、駆動部の動作軸を一体的に構成したことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗面台、浴槽等の槽体に取り付けられる遠隔操作式排水栓装置に関するものであって、更に詳しくは、操作部の押し操作毎に排水口の開口/閉口を繰り返す、ワンウェイ式と呼ばれる遠隔操作排水栓装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より洗面台、浴槽等の槽体には、排水口に備えられた止水用の弁体に直接手を触れることなく、操作部の操作によって排水口を開閉することができる遠隔操作式排水栓装置が利用されている。
以下に槽体を有する洗面台に用いた従来例を図面を参照しつつ説明する。
図9から図11に示した従来の実施例による遠隔操作式排水装置は、弁体、排水栓本体、排水流路、操作部、レリースワイヤ、駆動部、等より構成されてなる。以下に各部材の構造を記す。
弁体は略円盤状の弁部と、該弁部の中心より直下方向に垂下した弁軸から成る。排水栓本体は上方に排水口を、また上端周縁にフランジを設けると共に、側面に螺子形状を備えた筒状の部材であって、また下流側に後記する排水管を接続して成る。
排水流路は、排水が下水側へと流れる流路を指し、詳細には排水管を用いて筒状の管体の途中部分を横方向に屈曲させて屈曲部を形成し、屈曲部の底面の、弁軸略直下位置に挿通孔を設け、更に屈曲部より下流側はそのまま側面方向に延出して排出口を設けてなる。
操作部は、後記する駆動部の動作を操作するツマミ部を備えてなる。
レリースワイヤは、操作部の動作を駆動部に伝達する部材であって、側面方向に対して可撓性を備えた円筒状のアウターチューブと、該アウターチューブ内に配置され、アウターチューブ内に滑動自在に配置されたインナーワイヤと、から成る。このレリースワイヤのインナーワイヤは、一方はツマミ部の下端に接続し、他方は、操作部の押し操作毎に動作軸後端に当接して動作軸を押し上げるように構成してなる。また、該レリースワイヤはインナーワイヤを常に操作部側に付勢する戻りスプリングを内蔵している。
またアウターチューブには、後記する駆動部と蛇腹パッキン、またレリースワイヤを、屈曲部の外側に適宜な状態で取り付ける為の取付ナットを備えて成る。
駆動部は、上下方向に昇降自在で、排水口の開口時には弁体を押し上げた状態で支持し、閉口時には前記支持状態を解除して自重及び弁体の荷重により降下する動作軸と、該動作軸上端と嵌合して動作軸に被装する、ゴム等の柔軟で防水性を備えた材質から構成された水密部材としての蛇腹形状の蛇腹パッキンを備えて成る。この蛇腹パッキンはインナーワイヤが前進する毎に、図5(c)に示したように上方に伸長し、且つインナーワイヤが後退した際には図5(a)に示したように動作軸の降下に伴って収縮した状態に戻る働きを持つ。
また、その他の部材として、排水栓本体の側面に設けた螺子に螺合して、排水栓本体を洗面ボウルに設けた排水口に取着するためのナットと、排水管の排出口に接続するためのトラップ配管を備えて成る。
【0003】
前記した駆動部の機構としては様々な機構が考えられるが、この従来例においては、スラストロック機構と呼ばれる、図8に示した動作軸と、該動作軸に固定された、鋸歯状のカムリングからなる固定カムリングと、凸部を備え、動作軸に回動及び昇降が自在な状態に軸着された鋸歯状のカムリングからなる回転カムリングと、動作軸、固定カムリング、及び回転カムリングを収納する、内面に溝部及び鋸歯状の傾斜壁を備えたケーシングと、から構成される機構を採用している。
【0004】
以下に前記したスラストロック機構の動作の概要を説明する。
尚、インナーワイヤの動作については、説明を容易とするため、排水口側を前方、操作軸側を後方と表現する。
図8(a)に示したように、動作軸は自重によって降下している。
このとき、操作部のツマミ部に使用者が押し操作を加えると、インナーワイヤが戻りスプリングを圧縮しつつ前進し、インナーワイヤ先端が動作軸後端に当接されて動作軸を押し上げる。更に回転カムリングが溝部を乗り越えて上昇すると図8(b)に示したように回転カムリングがケーシング及び固定カムリングに挟まれて僅かに回転する。
次に、使用者がツマミ部から手を離すとレリースワイヤの戻りスプリングの圧縮が解放されてインナーワイヤが後退する。
このとき、インナーワイヤと同時に動作軸は自重により降下するが、回転カムリングの凸部が回転によって溝部よりも位置をずらしているので、図8(c)に示したように、回転カムリングの凸部がケーシングの傾斜壁に歯合して、図8(c)に示したように動作軸がケーシングより突出した支持状態で停止する。
この状態より再びツマミ部に使用者が押し操作を加えると、再度インナーワイヤが戻りスプリングを圧縮しながら前進し、先端が動作軸後端に当接されて動作軸を押し上げ、図8(d)に示したように回転カムリング上端面がケーシング及び固定カムリングに挟まれて僅かに回転した状態となる。
更に、使用者が操作部から手を離すとインナーワイヤの戻りスプリングの圧縮が解放されてインナーワイヤが後退し、動作軸とインナーワイヤの先端の当接が解除され、図8(e)に示したように回転カムリングの凸部は回転によりケーシングの溝部側に移動するため、図8(e)に示したようにケーシングの傾斜壁とは歯合を生じない。このため、動作軸は自重により降下し支持解除の状態に戻る。以後、この操作を繰り返すことで、動作軸が上昇して支持/支持を解除して降下、を自在に選択することができる。
【0005】
上記の各部材から構成された遠隔操作式排水栓装置を、洗面ボウル等の水槽に設けられた排水口に取着する場合、まず排水栓本体のフランジとナットとで排水口の周縁を挟持させて、排水口に排水栓本体を取着し、次いで該排水栓本体に排水流路である排水管を、更に排水管の排出口に排水流路であるトラップ配管を、それぞれ接続する。次に蛇腹パッキンを被装した動作軸を、下方から排水管の屈曲部分に設けた挿通孔に挿通させる。さらに蛇腹パッキンの周縁が挿通孔の周縁に水密的に当接し、且つ動作軸の後端にインナーワイヤ先端が適宜当接して動作軸を押し上げるような状態に嵌合させ、取付ナットを屈曲部分に取り付けて固定する。また操作部を、ツマミ部がインナーワイヤに接続され、ツマミ部の押し操作に併せてインナーワイヤが動作するような状態にて、洗面ボウル等の適宜位置に取り付ける。更に弁体を、開口時に弁軸が動作軸に載上するようにして排水口に配置して、遠隔操作式排水栓装置の取り付けが完了する。
【0006】
前記のように取着した遠隔操作式排水栓装置を使用する場合、まず排水口が閉口した状態、即ち動作軸が下方に下がった状態とする。この状態から操作部のツマミ部に操作を加えて、レリースワイヤのインナーワイヤを前進させると、インナーワイヤ先端が駆動部の動作軸を押し上げ、前記段落0004に記載したスラストロック機構の作用により、弁軸を押し上げた支持状態、即ち排水口が開口した状態で固定される。この状態から再度操作部のツマミ部に押し込み操作を加えて、レリースワイヤのインナーワイヤを前進させると、インナーワイヤ先端が駆動部の動作軸を押し上げ、スラストロック機構の支持状態が解除され弁軸と動作軸とが降下し、排水口が閉口される。以下、同様の操作の繰り返しをすることで、排水口を遠隔操作で開閉できる。また、前記段落0003乃至前記段落0005のように構成することで駆動部を排水流路内に配置しない構成とすることができる。これによって、排水流路内に駆動部を配置した場合と比べ、排水性能が悪化したり、駆動部にゴミや髪の毛等が保持機構に絡まったりして、動作不良や故障を生じることがない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記のような従来の遠隔操作式排水栓装置においては以下のような問題点があった。
通常蛇腹パッキンは伸長、又は収縮したときに無理が生じないよう、図5(b)に示した、伸長と収縮の中間の形状で成形される。このようにすることで、図5(c)のように伸長または図5(a)のように収縮のいずれの状態であっても蛇腹パッキンにあまり負担がかからないようにすることができる。排水口が閉口する際、インナーワイヤが後退するとスラストロック機構の動作軸は、動作軸の自重及び弁体の荷重によって降下する。
しかし動作軸は蛇腹パッキンによって被装されており、インナーワイヤの後退の際に、比較的柔軟性の弱い材質を使用するなどして蛇腹パッキンの復元力が大きい場合、動作軸の自重に蛇腹パッキンの復元力が勝ってしまい、蛇腹パッキンが図5(b)に示した成型時の形状、すなわち図5(c)に示した伸長と図5(a)に示した収縮の中間の形状で静止し、動作軸が正常位置まで降下することができなくなる場合があった。
この場合でも、通常は弁体の荷重が動作軸に働くため、動作軸の自重と共に弁体の荷重によって蛇腹パッキンが降下するが、弁体が多少傾斜して弁体の荷重が動作軸と排水口周縁などに分散し、その分動作軸に働く荷重が小さくなると蛇腹パッキンの復元力が動作軸の自重と弁体の自重に勝ってしまい弁体が降下せず、従って排水口が完全に閉口することができなくなる、という問題があった。
また、この場合は動作軸の降下が完全でないためにスラストロック機構の固定カムリングと回転カムリングが歯合できなくなり、スラストロック機構が完全に働くことができず、作動不良の原因ともなっていた。
【0008】
また、前記蛇腹パッキンに代えて例えば水密部材としてオーリングを動作軸の周囲に当接させて用いた場合には、可動部分である動作軸にオーリングが密着しているため、インナーワイヤが後退しても動作軸はオーリングとの摩擦によって正常位置まで降下することができなくなり、蛇腹パッキンの場合と同様に作動不良が生じる場合があった。
本発明は前記問題点を解決するために発明されたものであって、
1.駆動部の支持/支持解除の動作を円滑にする
2.排水が侵入することでの駆動部の作動不良、破損を防止する
3.駆動部の動作不良による、水槽の止水不良を完全に防止する
ことを目的としている。
【0009】
【問題を解決するための手段】
本発明の遠隔操作式排水栓装置は、排水口(1)を開口した槽体と、前記排水口(1)を上下動作に伴って開閉する弁体(2)と、該弁体(2)の開閉を操作する操作部(3)と、前記弁体(2)の下方に配置されて弁体(2)を上方に押し上げる動作軸(4a)を備え、操作部(3)への操作毎に該動作軸(4a)の上昇を支持/支持を解除して動作軸(4a)を降下、を繰り返す駆動部と、円筒形状のアウターチューブ(5a)、該アウターチューブ(5a)内を進退自在に収納されたインナーワイヤ(5b)、インナーワイヤ(5b)を常に操作部(3)側に付勢する戻りスプリング(6)、とから構成され、一方は操作部(3)に、他方は駆動部に接続されるレリースワイヤ(5)と、排水口(1)から下水に配管される排水流路(7)と、から成る遠隔操作式排水栓装置において、駆動部を排水流路(7)から隔離するための水密部材を、動作軸(4a)に当接するようにして配置し、更に前記レリースワイヤ(5)のインナーワイヤ(5b)と、前記駆動部の動作軸(4a)を一体的に構成したことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
【0010】
本発明の遠隔操作式排水栓装置は、前記隔離部材を、前記駆動部の動作軸(4a)に被装され、動作軸(4a)が上昇した際には伸長し、動作軸(4a)が降下した際には収縮する、上下方向に伸縮自在な蛇腹パッキン(8)としたことを特徴とする前記段落0009に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
【0011】
本発明の遠隔操作式排水栓装置は、前記駆動部を、ケーシング(4b)と、該ケーシング(4b)内に、インナーワイヤ(5b)の押し込み操作毎に上昇した状態で支持固定/支持を解除して降下、を繰り返す、インナーワイヤ(5b)と一体的に構成された動作軸(4a)と、から成るスラストロック機構(4)を組み込んで構成したことを特徴とする前記段落0009または前記段落0010に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に洗面台に用いた本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1から図7に示した実施例による遠隔操作式排水装置は、弁体(2)、排水栓本体(10)、排水流路(7)、操作部(3)、駆動部、レリースワイヤ(5)、等より構成されてなる。
以下に各部材の構造を記す。
弁体(2)は後記する排水口(1)を開閉するための部材であって、略円盤状の弁部(2a)と、該弁部(2a)の中心より直下方向に垂下した弁軸(2b)から成る。
排水栓本体(10)は上方に排水口(1)を、また上端周縁にフランジを設けると共に側面に螺子形状を備えた筒状の部材であって、また下流側に後述する排水管(7a)を接続して成る。
排水流路(7)は、排水が下水側へと流れる流路を指し、詳しくは排水管(7a)を用いて筒状の管体の途中部分を横方向に屈曲させて屈曲部分を形成し、屈曲部分の底面の、弁軸略直下位置に挿通孔(7c)を設け、更に屈曲部分より下流側はそのまま側面方向に延出して排出口を設けてなる。
操作部(3)は、駆動部の動作を操作する、ツマミ部(3a)を備えてなる。
レリースワイヤ(5)は、操作部(3)の動作を駆動部に伝達する部材であり、側面方向に対して可撓性を備えた円筒状のアウターチューブ(5a)と、該アウターチューブ(5a)内に配置され、アウターチューブ(5a)内に滑動自在に配置されたインナーワイヤ(5b)と、から成る。このレリースワイヤ(5)のインナーワイヤ(5b)は、後記する駆動部の動作軸(4a)と一体的に構成され、操作部(3)側はツマミ部(3a)の下端に接続してなり、他方駆動部側は、操作部(3)の押し操作毎に動作軸(4a)を上昇させるように構成され、駆動部のスラストロック機構(4)を動作させる。また、該レリースワイヤ(5)にはインナーワイヤ(5b)を常に操作部(3)側に付勢する戻りスプリング(6)を内蔵している。
またアウターチューブ(5a)の外側に、後記する駆動部と蛇腹パッキン(8)、またレリースワイヤ(5)を、屈曲部分の外側に適宜な状態で取り付ける為の取付ナット(11)を備えて成る。
駆動部は、上下方向に進退自在で、排水口(1)の開口時には弁体(2)を押し上げた状態で支持し、閉口時には前記支持状態を解除してレリースワイヤ(5)の戻りスプリング(6)の付勢により降下する動作軸(4a)と、該動作軸(4a)上端に嵌合して被装する、ゴム等の柔軟で防水性を備えた材質から構成された蛇腹形状を有する蛇腹パッキン(8)を備えて成る。この蛇腹パッキン(8)はインナーワイヤ(5b)が動作軸(4a)へ前進する毎に上昇し、且つインナーワイヤ(4a)が後退した際には元の形に収縮する働きを持つ。
また、その他の部材として、排水栓本体(10)の側面に設けた螺子に螺合して、排水栓本体(10)を洗面ボウルに設けた排水口(1)に取着するためのナットと、排水管(7a)の排出口に接続するためのトラップ配管(7b)を備えて成る。
【0013】
前記した駆動部の機構としては様々な機構が考えられるが、この実施例においては、スラストロック機構(4)が設けられている。このスラストロック機構(4)を、以下に図面を参照しつつ説明する。
図8に示したスラストロック機構は、前記レリースワイヤ(5)のインナーワイヤ(5b)と一体的にカシメ固定された動作軸(4a)と、
該動作軸(4a)に固定された、鋸歯状のカムリングからなる固定カムリング(4c)と、
凸部を備え、動作軸(4a)に回動及び昇降が自在な状態に軸着された鋸歯状のカムリングからなる回転カムリング(4d)と、
円筒形状であって、動作軸(4a)、固定カムリング(4c)、及び回転カムリング(4d)を収納する、内面に溝部(4e)及び鋸歯状の傾斜壁(4f)を備え、下端をアウターチューブ(5a)の端部に載置させ、上端は動作軸(4a)が上昇可能に開口されている蓋(4g)を嵌合固定させたケーシング(4b)と、から構成される。
【0014】
以下に記したスラストロック機構(4)の動作を、図8を参照しつつ説明する。尚、図8においては説明が容易なようにスラストロック機構(4)のみ図示している。
図8(a)において、動作軸(4a)はレリースワイヤ(5)に内蔵された戻りスプリング(6)の付勢によって降下している。
このとき、操作部(3)のツマミ部(3a)に使用者が押し操作を加えると、インナーワイヤ(5b)が戻りスプリング(6)を圧縮しつつ前進し、これに併せてインナーワイヤ(5b)と一体的に構成された動作軸(4a)が上昇する。更に回転カムリング(4d)が上昇して溝部(4e)を乗り越えると、図8(b)のように回転カムリング(4d)がケーシング(4b)及び固定カムリング(4c)に挟まれて僅かに回転する。
使用者がツマミ部(3a)から手を離すとレリースワイヤ(5)の戻りスプリング(6)の圧縮が解放されてインナーワイヤ(5b)が後退し、図8(c)に示したようにインナーワイヤ(5b)と共に動作軸(4a)が降下するが、回転カムリング(4d)の凸部がケーシング(4b)の傾斜壁(4f)に歯合するため、動作軸(4a)がケーシング(4b)より突出した支持状態で停止する。
この状態より再びツマミ部(3a)に使用者が押し操作を加えると、図8(d)に示したように、再度インナーワイヤ(5b)が戻りスプリング(6)を圧縮しながら前進し、動作軸(4a)を押し上げ、回転カムリング(4d)がケーシング(4b)上端面及び固定カムリング(4c)に挟まれて僅かに回転した状態となる。
使用者がツマミ部(3a)から手を離すとインナーワイヤ(5b)の戻りスプリング(6)の圧縮が解放されてインナーワイヤ(5b)が後退し、動作軸(4a)が降下するため、図8(e)に示したように、回転カムリング(4d)の凸部は回転によりケーシング(4b)の溝部(4e)側に移動し、ケーシング(4b)の傾斜壁(4f)とは歯合を生じない。このため、動作軸(4a)は戻りスプリング(6)の付勢によって降下し支持解除の状態に戻る。
以後、この操作を繰り返すことで、インナーワイヤ(5b)、動作軸(4a)が上昇して支持/支持を解除して降下を自在に選択することができる。このように、動作軸(4a)をインナーワイヤ(5b)の戻りスプリング(6)によって降下させることができる。
【0015】
上記の各部材から構成された遠隔操作式排水栓装置を、洗面ボウル(9)等の水槽に設けられた排水口(1)に取着する場合は、まず排水栓本体(10)のフランジとナットとで排水口(1)の周縁を挟持させて、排水口(1)に排水栓本体(10)を取着し、次いで該排水栓本体(10)に排水流路(7)である排水管(7a)を、更に排水管(7a)の排出口に排水流路(7)であるトラップ配管(7b)を、それぞれ接続する。次に蛇腹パッキン(8)を被装した動作軸(4a)を、下方から排水管(7a)の屈曲部分に設けた挿通孔(7c)に挿通させる。さらに蛇腹パッキン(8)の周縁が挿通孔(7c)の周縁に水密的に当接するように駆動部を配置し、更に取付ナット(11)を屈曲部分に取り付けて固定する。また操作部(3)を、ツマミ部(3a)がインナーワイヤ(5b)に接続され、ツマミ部(3a)の押し操作に併せてインナーワイヤ(5b)が動作するような状態にて、洗面ボウル(9)等の適宜位置に取り付ける。更に弁体(2)を、開口時に弁軸(2b)が動作軸(4a)に載上するようにして排水口(1)に配置して、遠隔操作式排水栓装置の取り付けが完了する。
【0016】
前記のように取着した遠隔操作式排水栓装置を使用する場合、遠隔操作式排水栓装置を排水口(1)が閉口した状態、即ち動作軸(4a)が下方に下がった状態とする。この状態から操作部(3)のツマミ部(3a)に操作を加えて、インナーワイヤ(5b)に一体的に構成された駆動部の動作軸(4a)を上昇させると、スラストロック機構(4)が作用し弁軸(2b)を押し上げた支持状態、即ち排水口(1)が開口した状態で固定される。この状態から再度操作部(3)のツマミ部(3a)に押し込み操作を加えて、レリースワイヤ(5)のインナーワイヤ(5b)と一体的に構成されたスラストロック機構(4)の動作軸(4a)を上昇させると、スラストロック機構(4)の支持状態が解除され弁軸(2b)と動作軸(4a)とが降下し、排水口(1)が閉口される。これらの動作の際に、蛇腹パッキン(8)は動作軸(4a)がインナーワイヤ(5b)に押し出されて上昇した際には上方に伸長し、また動作軸(4a)の降下の際は動作軸(4a)の自重と、弁体(2)の荷重に加え戻りスプリング(6)の働きによるインナーワイヤ(5b)の引き込みによって収縮し、動作軸(4a)は極めてスムーズに降下し、正常な位置に配置することができる。以下、同様の操作の繰り返しで、排水口(1)を遠隔操作で開閉できる。また、このようにすることで駆動部を排水流路(7)内に配置しない構成とすることができる。これによって、排水流路(7)内に駆動部を配置した場合と比べ、排水性能が悪化したり、駆動部にゴミや髪の毛等が絡まったりして、動作不良や故障を生じることがない。
【0017】
【効果】本発明は上記のように構成したため、以下のような優れた効果を奏する。
レリースワイヤのインナーワイヤと駆動部の動作軸を一体的に構成することで、動作軸の降下を、弁体の荷重と動作軸の自重に加えてレリースワイヤの戻りスプリングの付勢によって行うことができるので、弁体を確実に上昇/降下させることができ、排水口の止水不良が発生しなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例及び従来例の、排水口の閉口状態を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例の、排水口の開口状態を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例の、排水口が閉口状態の際の駆動部付近の部分拡大断面図である。
【図4】本発明の実施例の、排水口が開口状態の際の駆動部付近の部分拡大断面図である。
【図5】本発明の実施例の、蛇腹パッキンの伸縮を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例の構成部品を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施例の、構成部品を組み立てた際の斜視図である。
【図8】本発明の実施例及び従来例の、駆動部としてのスラストロック機構の動作を示す一部切欠した斜視図である。
【図9】従来例の遠隔操作式排水栓装置の、排水口の開口状態を示す断面図である。
【図10】従来例の遠隔操作式排水栓装置の、排水口が閉口状態の際の駆動部付近の部分拡大図である。
【図11】従来例の遠隔操作式排水栓装置の、排水口が開口状態の際の駆動部付近の部分拡大図である。
【符号の説明】
1  排水口
2  弁体
2a 弁部
2b 弁軸
3  操作部
3a ツマミ部
4  スラストロック機構
4a 動作軸
4b ケーシング
4c 固定カムリング
4d 回転カムリング
4e 溝部
4f 傾斜壁
4g 蓋
5  レリースワイヤ
5a アウターチューブ
5b インナーワイヤ
6  戻りスプリング
7  排水流路
7a 排水管
7b トラップ配管
7c 挿通孔
8  蛇腹パッキン
9  洗面ボウル
10 排水栓本体
11 取付ナット

Claims (3)

  1. 排水口(1)を開口した槽体と、
    前記排水口(1)を上下動作によって開閉する弁体(2)と、
    該弁体(2)の開閉を操作する操作部(3)と、
    前記弁体(2)の下方に配置されて弁体(2)を上方に押し上げる動作軸(4a)を備え、操作部(3)への操作毎に該動作軸(4a)の上昇を支持/支持を解除して動作軸(4a)を降下、を繰り返す駆動部と、
    筒形状のアウターチューブ(5a)、該アウターチューブ(5a)内を進退自在に収納されたインナーワイヤ(5b)、インナーワイヤ(5b)を常に操作部(3)側に付勢する戻りスプリング(6)、から構成され、一方は操作部(3)に、他方は駆動部に接続されるレリースワイヤ(5)と、
    排水口(1)から下水側に配管される排水流路(7)と、
    から成る遠隔操作式排水栓装置において、
    駆動部を排水流路(7)から隔離するための水密部材を、動作軸(4a)に当接するようにして配置し、
    更に前記レリースワイヤ(5)のインナーワイヤ(5b)と、前記駆動部の動作軸(4a)とを一体的に構成したことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。
  2. 前記水密部材を、前記駆動部の動作軸(4a)に被装され、動作軸(4a)が上昇した際には伸長し、動作軸(4a)が降下した際には収縮する、上下方向に伸縮自在な蛇腹パッキン(8)としたことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置。
  3. 前記駆動部を、ケーシング(4b)と、該ケーシング(4b)内に、インナーワイヤ(5b)の押し込み操作毎に上昇した状態で支持固定/支持を解除して降下、を繰り返す、インナーワイヤ(5b)と一体的に構成された動作軸(4a)と、から成るスラストロック機構(4)より構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遠隔操作式排水栓装置。
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