JP2002054206A - 排水装置 - Google Patents

排水装置

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JP2002054206A
JP2002054206A JP2000242941A JP2000242941A JP2002054206A JP 2002054206 A JP2002054206 A JP 2002054206A JP 2000242941 A JP2000242941 A JP 2000242941A JP 2000242941 A JP2000242941 A JP 2000242941A JP 2002054206 A JP2002054206 A JP 2002054206A
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ring
rotating ring
rotary ring
tooth
phenomenon
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JP2000242941A
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English (en)
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Daiji Sakai
大路 酒井
Yoichi Maeda
陽一 前田
Kenji Sasaki
健二 佐々木
Hirotaka Ito
弘貴 伊藤
Masaki Ishigaki
征樹 石垣
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Toto Ltd
Japan Alpha Co Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Japan Alpha Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転リング上面と鍔部との間の表面張力現象
と、前記回転リング下面の被係合歯と案内筒内側の係止
歯との間の表面張力現象による回転リングの逆回転が誘
発する空作動現象を簡単な手段で防止する排水装置を提
供する。 【解決手段】 リング付勢弾機416で回転リング41
2の被係合歯412aを固定リング411の係合歯41
1aに噛合する方向に常時付勢させている。そのため、
開栓状態から閉栓状態への移行初期段階での回転リング
412の自由な回動可能な状態を強制的に無くし、それ
によって回転リング412上面と鍔部413aとの間の
表面張力現象、および前記回転リング412下面の被係
合歯412aと案内筒414内側の係止歯414aとの
間の表面張力現象に起因する回転リング412の逆回動
を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽や洗面器等の
槽体に設けられた排水栓を遠隔操作で開閉する排水装置
に関するものである。
【0002】
【従来技術】この種の排水装置として、操作部の手動操
作力をレリースワイヤを介して排水栓機構に伝達し、そ
の排水栓機構で支持されている栓蓋を上下動させて排水
部を開閉したり、実公平5−23653号公報や特開2
000−73426号公報に開示するようにソレノイド
やモータによる駆動力を、レリースワイヤを介して排水
栓機構に伝達し、それにより排水栓機構を介して同様に
栓蓋を上下動させて排水部を開閉し、特開2000−7
3426号公報に至っては、電動操作と手動操作との双
方が適宜行えるようにして、停電時でも排水部を開閉で
きる便利さを備えている。これら排水装置に使用される
排水栓機構として、スラストロック機構が採用されてい
るものがある。
【0003】このスラストロック機構は、実公平7−2
6464号公報などで周知なように、上面に係合歯を有
する固定リングと下面に被係合歯を有する回転リングと
を同軸上に具備した支持軸と、内面に係止歯を形成し、
且つ前記支持軸を上下動可能に収容した案内筒と、前記
支持軸を閉栓方向に付勢する支持軸の戻し弾機とで構成
される。また、閉栓から開栓へのスラストロック機構の
動作を以下に詳述する。まず操作部の遠隔操作による押
動力がレリースワイヤを介して支持軸に伝達され、次い
で、該押動力は前記戻し弾機の付勢力に抗して支持軸を
押動することにより固定リングが回転リングを案内筒の
内面に形成されている係止歯上方まで押し上げる。その
際、回転リングは固定リングの係合歯と回転リングの被
係合歯との噛合の関係で正方向に回動し、該押動力が無
くなると同戻し弾機の付勢力を受けて支持軸は、回転リ
ングとともに下降を開始する。しかし、下降途中で被係
合歯が案内筒内面に形成された係止歯に係止し、開栓状
態のままで停止し所望の開栓動作を完了する。いっぽう
開栓から閉栓への動作は以下の通りである。操作部の遠
隔操作による押動力がレリースワイヤを介して支持軸を
押動し、それとともに固定リングならびに回転リングが
押し上げられ、噛合する固定リングの係合歯と回転リン
グの被係合歯との両歯の関係で、回転リングは更に正方
向に微小角度回動する。該押動力が無くなると前記戻し
弾機の付勢力を受けて支持軸は回転リングとともに下降
を開始する。ここで被係合歯が係止歯における外端の鋸
歯部分に係合することで、回転リングは正方向に更に回
動し、その鋸歯部分の案内機能で案内溝に案内さけて回
転リングが支持軸とともに降下し、閉栓状態へと移行す
る。以上のように、該スラストロック機構とは、ロック
とアンロックをレリースワイヤによる押動操作の度に交
互に繰り返す機構である。
【0004】このスラストロック機構に内蔵される支持
軸の戻し弾機は、支持軸を収容して案内する案内筒の天
部と、回転リング上面に接近して支持軸外周部分に形成
した鍔部とに亘って介在され、回転リングはその鍔部と
固定リングとの間にクリアランス(1mm程度)をもっ
て回動可能に支持されている。そのため、現実には開栓
状態から閉栓状態への移行初期段階、あるいは閉栓状態
から開栓状態への移行末期段階で、前記回転リングには
一時的ではあるが、支持軸戻し弾機の付勢力を受けず且
つ固定リングの係合歯との係合関係も成立しない状態、
すなわち回転リングが自由に回動可能な状態が存在す
る。また、このスラストロック機構では、栓蓋の支持軸
が上下動可能に案内筒に収容される関係上、その摺動部
から僅かではあるが、排水が進入し、それが案内筒内面
の鋸歯状の係止歯上面、回転リングの上面、案内筒の底
部、そして係合歯や被係合歯の表面等に水膜を生成する
ことがある。
【0005】そのため、開栓状態から閉栓状態への移行
初期段階における回転リングが自由な回動可能な状態で
は、回転リング上面と鍔部との間の水膜による回転リン
グを持上げて密着させる表面張力現象と、案内筒内面の
前記係止歯と回転リングの被係合歯との間の水膜による
回転リングを逆回動させる表面張力現象とが生じる。そ
の両表面張力現象によって、自由に回動可能な状態の回
転リングの被係合歯は、上昇時に正方向に微小角度回動
することなく、係止歯の鋸歯をガイド面に上昇して逆方
向に回動し、下降時に案内筒内面に形成された係止歯に
再度係止して開栓状態となる、所謂空作動現象が起こる
ことがある。空作動現象は、開栓・閉栓状態が目視で確
認できない台所やダイニングルーム等で排水栓や給水、
給湯を集中制御する場合に、特に問題となる。たとえ
ば、排水栓が空作動現象により開栓状態のまま、通電用
スイッチの操作に連動する給湯機等からの給水、給湯が
行われた場合、家人が気付くまで水が垂れ流しされ、多
量の水や給湯機の燃料が無駄になる。また、リモートコ
ントロールで家庭外部から制御する場合に至っては、給
湯機の異常加熱等の危惧もあり、危険でもあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来事情
に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、回転リ
ング上面と鍔部との間の表面張力現象と、前記回転リン
グ下面の被係合歯と案内筒内側の係止歯との間の表面張
力現象による回転リングの逆回転が誘発する空作動現象
を簡単な手段で防止する排水装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に講じた技術的手段は、手動による遠隔操作または電動
による遠隔操作、もしくはその両方による遠隔操作でレ
リースワイヤを介して排水栓機構に駆動力を伝達し、浴
槽や洗面器等の槽体に設けた排水栓を開閉する排水装置
において、前記排水栓機構としてスラストロック機構を
使用し、該スラストロック機構は、栓蓋の支持軸中途部
と回転リングとの間に介在して回転リングを閉栓方向に
付勢するリング付勢弾機を備えていることを要旨とする
ものである。なお、栓蓋の支持軸を閉栓方向に付勢する
戻し弾機は、スラストロック機構を内設する案内筒内、
操作側にどちらに設けても自由である。
【0008】この技術的手段によれば、リング付勢弾機
で回転リングの被係合歯を固定リングの係合歯に噛合す
る方向に常時付勢させることにより、開栓状態から閉栓
状態への移行初期段階での回転リングの自由な回動可能
な状態を強制的に無くし、それによって回転リング上面
と鍔部との間の表面張力現象、および前記回転リング下
面の被係合歯と案内筒内側の係止歯との間の表面張力現
象に起因する回転リングの逆回動を阻止でき、ひいては
前記空作動現象の発生を確実に防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図5は、本発明排水装置
の第1の実施の形態を、図6は、第2、第3の実施の形
態を各々示している。まず、第1の実施の形態を説明す
ると、符号1は、排水部、2は、操作部である。
【0010】排水部1は、フランジ111を有する排水
口金具11を浴槽や洗面器等の槽体Aの底に開設されて
いる開口21に取付け、レリースワイヤ3のガイド筒3
1を連絡し、排水口金具11内に設けられている排水栓
機構41に操作部2からの駆動力をそのレリースワイヤ
3を介して伝達して、栓蓋51の開閉を交互に行なうよ
うになっている。
【0011】本発明では、排水栓機構41として、スラ
ストロック機構(後述では符号41を付して説明する)
を使用している。このスラストロック機構41は、従来
から周知な構造で、固定リング411と回転リング41
2とを回転リング412を上にして同軸上に具備した支
持軸4113と、その支持軸413を上下動可能に収容
する案内筒414と、その支持軸413を閉栓方向に付
勢する支持軸413用の戻し弾機415を備え、前記固
定リング411は、上面に係合歯411aを、回転リン
グ412は、下面に被係合歯412aを有し固定リング
411上において支持軸413から突設した鍔部413
aとの間に回転可能に遊嵌合され、案内筒414は、ガ
イド溝414bを介して上面に係止歯(鋸歯)414a
を備えていること、従来同様である。
【0012】このスラストロック機構の前記戻し弾機4
15は、前記鍔部413aと案内筒414の天部との間
に介在され、常時その支持軸414を下方、即ち閉栓方
向に付勢しており、本発明ではその鍔部413aと回転
リング412との間に更にリング付勢弾機416が介在
させてある。
【0013】操作部2は、手動時に操作するための手動
ボタン12と、通電時に駆動するソレノイド可動鉄心2
2と、固定鉄心32と、コイル42と、これらを収容す
るケース52と、手動ボタン12とソレノイド可動鉄心
22を連結する連結軸62と、ソレノイド可動鉄心22
をレリースワイヤ3に動力を伝達する十字部材72と、
戻し補助弾機82と、戻し補助弾機82の付勢力による
ソレノイド可動鉄心22等の飛び出しを阻止するストッ
パー部材92と、これらの部材を収納するソレノイド操
作ケース102と、ソレノイド操作ケース102を前記
槽体Aに固定するための固定ケース112とで構成され
ている。
【0014】前記するソレノイド操作ケース102に
は、同ケース102内の最下部に戻し補助弾機82を挿
入し、その戻し補助弾機82上に十字部材72を配置
し、更にその上部には、ソレノイド可動鉄心22、固定
鉄心32、コイル42を収納したケース52、ストッパ
ー部材92の順に組立て、連結軸62をソレノイド可動
鉄心22に取付けている。また、このソレノイド操作ケ
ース102の下部に設けたネジ孔には、下方からレリー
スワイヤ3のインナーワイヤ13を通して、ケース固定
ネジを捻じ込んでソレノイド操作ケース102とレリー
スワイヤ3を組付けている。一方、レリースワイヤ3の
排水側端部は、前記スラストロック機構41の案内筒4
14の底部に捻じ込み、手動ボタン12を連結軸62に
取付けている。
【0015】また、図1、図5に示すように手動ボタン
12には、栓蓋51の開閉状態を検出するための磁石1
21を同手動ボタン12の側面部または、下部に取付け
ると共にソレノイド操作ケース102には、その磁石1
21と反応して、排水栓制御装置(図示せず)に信号を
送る部材102aを設け、栓蓋開閉の誤動作を防ぐよう
になっている。
【0016】次に前述のように組立てられた排水装置の
手動による遠隔操作及び各部材の動作について説明す
る。図1の状態から図5に示すように手動ボタン12を
押すと連結軸62とソレノイド可動鉄心22が十字部材
72を押すことにより、インナーワイヤ13が排水部側
へ移動し、栓蓋51を押し上げて栓を開く。このとき、
排水部1内のスラストロック機構41が作動して開栓状
態を保持する。即ち、前記手動ボタン12の押動力でイ
ンナーワイヤ13を戻し弾機415、戻し補助弾機82
の付勢力に抗して支持軸413を押動することにより固
定リング411が回転リング412をガイド溝414b
をガイドとして案内筒414の内面に形成されている鋸
歯状の係止歯414a上方まで押し上げる。この時、回
転リング412は前記するリング付勢弾機416の付勢
力を受けて固定リング411の係合歯411aでその被
係合歯412aが案内されて正方向に回動する(図4
(a))。そして押動力が無くなると前記戻し弾機41
5の付勢力を受けて支持軸413は、回転リング412
とともに下降を開始し、下降途中で被係合歯412aが
前記係止歯414aに係止し、開栓状態となる(図4
(b))。再度手動ボタン12を押動すると、十字部材
72がインナーワイヤ13を押し下げ、支持軸413と
ともに固定リング411ならびに回転リング412を押
し上げてリング付勢弾機416の付勢力で回転リング4
12の被係合歯412aを固定リング411の係合歯4
11aに係合して回転リング412を更に正方向に微小
角度回動させる(図4(c))。そして押動力が無くな
ると前記戻し弾機415の付勢力を受けて支持軸413
は回転リング412とともに下降する。その途中で被係
合歯412aが係止歯414aにおける外端の鋸歯部分
に係合して回転リング412は正方向に回動し、その鋸
歯部分の案内機能で案内溝414bに案内されて回転リ
ング412が支持軸413とともに降下し、閉栓状態と
なる(図4(d))。
【0017】また、電動による遠隔操作では、浴室、洗
面所或いはそれ以外の場所に設けた操作パネル100の
スイッチ101を押すことにより、コイル42に通電さ
れ、図5に示すようにソレノイド可動鉄心22が固定鉄
心32側に移動して十字部材72を押し下げ、手動によ
る遠隔操作と同様の原理で排水部1を開く。また、スイ
ッチ101で、再度通電すると、ソレノイド可動鉄心2
2が十字部材72を押し下げると同時にスラストロック
機構41が解除され、夫々の部材は、戻し弾機415、
戻し補助弾機82の付勢力で元の状態に戻り閉栓する。
通電動作は、手動時と同様であるため、手動による遠隔
操作、電動による遠隔操作を交互に行なっても栓は支障
なく開閉できる。
【0018】また、使用者に栓蓋51の位置を明確にで
きるように手動ボタン12に磁石121とその磁石12
1に反応する部材102aを設けている。開栓状態では
手動ボタン12の上面は固定ケースとほぼ同一面上にあ
り、手動ボタン12に取付けた磁石121は、操作ケー
ス102に設けた部材102aと距離があり離間してい
るために反応せずに信号も前記排水栓制御装置に送ら
ず、操作パネル100の閉栓状態のランプ200を点灯
させる。手動ボタン12が手動遠隔操作、電動遠隔操作
に関らず、栓蓋51を上昇させて開栓すると、所定の位
置まで下がった手動ボタン12の磁石121と部材10
2aとが反応して信号を同排水栓制御装置に送り、操作
パネル100の開栓状態を示すランプ300を点灯させ
る。これによって使用者に栓蓋51の位置を知らせ、誤
操作を防ぐことができるし、給湯機などと連動する場合
でも、排水栓制御装置が栓蓋51の位置を確認し、開栓
状態では給湯しないように制御する安全策が採れるよう
に制御される。
【0019】本発明では、前記のように鍔部413aと
回転リング412との間にリング付勢弾機416が介在
させてある。
【0020】このリング付勢弾機416は、回転リング
412の被係合歯412aを固定リング411の係合歯
411aに噛合する方向に常時付勢させ、それによって
開栓状態から閉栓状態への移行初期段階での回転リング
412の自由な回動可能な状態を強制的に無くして、回
転リング412上面と鍔部413aとの間の表面張力現
象、回転リング412下面の被係合歯412aと案内筒
414内側の係止歯414aとの間の表面張力現象に起
因する回転リング412の逆回動を阻止して、開栓状態
から閉栓状態に移行しない空作動現象を防止する働きが
ある。
【0021】次に、第2、第3の実施の形態は、共に操
作部2の変形例を示し、排水部1を含むその他の構造は
前記する実施の形態と同様であるため、具体的な説明は
省略する。
【0022】第2の実施の形態は、図6(a)に示し、
その操作部2は、手動ボタン12と、手動ボタン12か
ら下側に延びる延長軸122と、モータ112と、モー
タ112に連結されたモータ軸112aと、モータ軸1
12aに取付けられた歯車駆動部材132と、これらを
収容するモータ操作ケース142と、そのモータ操作ケ
ース142を槽体Aに固定するための固定ケース152
とで構成されている。モータ操作ケース142内の最下
部には、戻り補助弾機82を挿入し、同弾機82上に延
長軸122を位置させ、モータ操作ケース142の側面
部の開口孔(図示せず)からモータ軸112aを内部に
挿入し、その先端に歯車駆動部材132を取付け固定し
ている。モータ112は、防湿対策のため、防湿ケース
(図示せず)を設け、ネジなどでモータ操作ケース14
2に固定される。
【0023】次にこのように組立てられた第2の実施の
形態の排水装置の手動による遠隔操作について説明す
る。モータ軸112aに取付けられた歯車駆動部材13
2の凹凸部132aは、延長軸122の凹凸部122a
と噛み合わない位置に組立てられ、この位置を原点とし
て動作するようになるので、手動ボタン12を押動する
と、延長軸122がインナーワイヤ13を直接押し下
げ、前記実施の形態と同様に栓蓋51を上昇させて開栓
し、再び手動ボタン12を押動すると、栓蓋51が下降
して閉栓する。
【0024】また、電動による遠隔操作の場合には、前
記実施の形態と同様に操作パネル100のスイッチ10
1を押すと、モータ112に通電され、モータ軸112
aが回転して歯車駆動部材132の凹凸部132aと延
長軸122の凹凸部122aとが噛み合って延長軸12
2を押し下げ、それに伴ってインナーワイヤ13が支持
軸413を押し上げスラストロック機構41が作動し、
モータ112は回転を停止し、開栓状態を維持する。そ
して再びスイッチ101を押すと、歯車駆動部材132
の凹凸部132aが延長軸122の凹凸部122aと噛
み合ってインナーワイヤ13を押し下げ、スラストロッ
ク機構41が解除されると同時に歯車駆動部材132と
延長軸122とが噛み合わなくなるため、戻し弾機41
5、戻し補助弾機82の付勢力で各々の部材が元の位置
に戻り、閉栓する。また、モータ112の回転が停止し
た開栓状態では、歯車駆動部材132は戻し補助弾機8
2の付勢力で元の上昇位置に復帰しているため、電気的
操作後に手動ボタン12を操作した場合でも、開栓する
ことができる。
【0025】次に図6(b)に示す第3の実施の形態を
説明する。操作部2は、側面部に切欠き12a、12a
を設けた手動ボタン12と、モータ112と、モータ1
12に直結されたクランク軸112bと、手動ボタン1
2とクランク軸112bの動力を受ける皿状部材162
と、これらを収納するモータ操作ケース142と、モー
タ操作ケース142を槽体Aに固定するための固定ケー
ス152などで構成されている。モータ操作ケース14
2内の最下部には、戻し補助弾機82を配置し、その戻
し補助弾機82の上に皿状部材162を置き、モータ操
作ケース142の側面には、クランク軸112bを通す
ための開口孔142aを設け、クランク軸112bを開
口孔142aを通してモータ112に直結させている。
また、モータ操作ケース142は、前記する実施の形態
と同様に槽体Aに取付けられた後、手動ボタン12を操
作部2に取付けている。前記する切欠き12a、12a
は、クランク軸112bの回避するために側面部に設け
られている。レリースワイヤ3のモータ操作ケース14
2との接続、排水部1の接続も前記する実施の形態と同
様の方法で行なわれる。また、モータ112は、クラン
ク軸112bと直結した後、モータ操作ケース142に
取付けられるが、防湿対策や取付け方法は前記する実施
の形態と同様である。
【0026】そして、このように組立てられた第3の実
施の形態の排水装置の操作について簡単に説明すると、
操作パネル100のスイッチ101を押すと、モータ1
12に通電され、クランク軸112bが回転して、皿状
部材162を押し下げ、前記と同様の原理で栓を開き、
モータ112は回転して停止する。手動ボタン12は皿
状部材162の下降とともに自重で下がる。再度スイッ
チ101を押すと、クランク軸112bが再度回転し
て、皿状部材162を押し下げ、排水部1のスラストロ
ック機構41を解除して、戻し弾機415、戻し補助弾
機82の付勢力で各々の部材が元の位置に戻り、閉栓す
る。また、手動操作では、手動ボタン12を直接押すこ
とによって皿状部材162が押し下げられ、スラストロ
ック機構41の機能で閉栓と、開栓とが交互に行なうこ
とができる。
【0027】尚、前記第2、第3の実施の形態も、前記
第1の実施の形態と同様に使用者に栓蓋の位置を明確に
できるように手動ボタン12に磁石121を設け、モー
タ操作ケース142にその磁石121と反応して排水栓
制御装置(図示せず)に信号を送る部材142bを設
け、排水栓の誤動作を防ぐようになっている。
【0028】また、操作筒内を摺動可能な手動ボタンに
インナーワイヤを連結した単純な操作部を構成し、その
手動ボタンを押すことによって開栓、閉栓がスラストロ
ック機構を介して交互に行なわれる実施の形態も本発明
は包含するものである。
【0029】また、各実施の形態では戻し弾機(支持軸
戻し弾機)と戻し補助弾機とを併用しているが、戻し補
助弾機を戻し弾機として使用することも可能である。そ
の場合には、案内筒内の戻し弾機は必要ではない。ま
た、戻し補助弾機についても、案内筒内の戻し弾機が手
動ボタンをも押し上げることができる程度のバネ力を有
するものである場合には、敢えて必要とはしないもので
ある。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上のように、排水栓機構とし
て、栓蓋の支持軸中途部と回転リングとの間に回転リン
グを支持軸戻し弾機の付勢方向と同方向に付勢するリン
グ付勢弾機を備えたスラストロック機構を採用し、それ
によって回転リング上面と鍔部との間の表面張力現象、
および前記回転リング下面の被係合歯と案内筒内側の係
止歯との間の表面張力現象に起因する回転リングの逆回
動を阻止し、空作動現象の発生を確実に防止する手動遠
隔操作または電動遠隔操作、もしくはその両方による遠
隔操作式の排水装置である。したがって、開栓状態から
閉栓状態への移行が確実に行われるため、浴室や洗面室
はもとより開栓・閉栓状態が目視で確認できない台所や
ダイニングルーム等で制御される場合でも、空作動現象
により開栓状態にもかかわらず通電用スイッチの操作に
連動する給湯手段等からの給水、給湯が行われて、家人
が気付くまで多量の水や給湯機の燃料を無駄に消費する
こともなければ、リモートコントロールで家庭外部で湯
張りをする場合のように、確認が遅れて給湯手段が異常
加熱して火災の原因になることもなく、非常に安全であ
り、開栓状態を検出するセンサー手段を別途に付設して
空作動現象による無駄な給水、給湯を未然に防止するよ
うに制御する方法に比べて構造簡単且つ廉価で対応でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の閉栓状態を示す正面断面図
で一部省略して示す。
【図2】排水部の拡大断面図。
【図3】固定リングの係合歯、回転リングの被係合歯、
案内筒の係止歯の関係を示す展開図。
【図4】同展開図で、(a)は、回転リングの被係合歯
が固定リングの係合歯で、案内筒の係止歯上方まで押し
上げられた状態を示し、(b)は、回転リングの被係合
歯が案内筒の係止歯に係止して開栓している状態を示
し、(c)は、再度回転リングの被係合歯が固定リング
の係合歯で案内筒の係止歯上方まで持上げられた状態を
示し、(d)は、回転リングの被係合歯が案内筒の係止
歯で案内されて下降して閉栓する状態を示す。
【図5】同第1の実施の形態の開栓状態を示す正面断面
図で、一部省略して示す。
【図6】第2、第3の実施の形態の操作部の正面断面図
で、(a)は、第2の実施の形態を、(b)は、第3の
実施の形態を各々示している。
【符号の説明】
1:排水部 2:操作部 41:スラストロック機構 51:栓蓋 412:回転リング 411:固
定リング 415:戻し弾機(支持軸の戻し弾機) 416:リ
ング付勢弾機 A:槽体 82:戻し補
助弾機 411a:係合歯 412
a:被係合歯 414a:係止歯
フロントページの続き (72)発明者 前田 陽一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 佐々木 健二 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 伊藤 弘貴 三重県三重郡朝日町大字小向1918番地 株 式会社日本アルファ内 (72)発明者 石垣 征樹 三重県三重郡朝日町大字小向1918番地 株 式会社日本アルファ内 Fターム(参考) 2D061 DB03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動による遠隔操作または電動による遠
    隔操作、もしくはその両方による遠隔操作でレリースワ
    イヤを介して排水栓機構に駆動力を伝達し、浴槽や洗面
    器等の槽体に設けた排水栓を開閉する排水装置におい
    て、前記排水栓機構としてスラストロック機構を使用
    し、該スラストロック機構は、栓蓋の支持軸中途部と回
    転リングとの間に介在して回転リングを支持軸の戻し弾
    機と同方向に付勢するリング付勢弾機を備えていること
    を特徴とする排水装置。
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