JP3165737B2 - 自動排水装置 - Google Patents

自動排水装置

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JP3165737B2
JP3165737B2 JP14837492A JP14837492A JP3165737B2 JP 3165737 B2 JP3165737 B2 JP 3165737B2 JP 14837492 A JP14837492 A JP 14837492A JP 14837492 A JP14837492 A JP 14837492A JP 3165737 B2 JP3165737 B2 JP 3165737B2
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽、洗面台等の槽底
面に設置されている排水栓を必要に応じて自動又は手動
により、任意に開閉可能となした自動排水装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、浴槽に設置されている排
水装置は、浴槽の底面に穿孔した排水口に鎖で繋いだ排
水栓を抜差して止栓,開栓をするものが大半を占めてい
る。そして、前記排水栓は、その使用に際して止栓する
場合は、水平に平均した圧力で排水口に押え込まないと
漏水することがあり、又、入浴中に誤って排水栓と繋が
っている鎖に触れたりして、これを動かし傾斜させると
漏水を引き起す等の問題があった。更に、浴槽の残湯を
排出するときは前記排水栓の鎖を引き上げて排水口を開
栓していたが、浴槽の残湯が満杯の場合、手を残湯の中
に入れて鎖を引き上げることになるので、主婦等が台所
仕事の途中において、残湯の中に手を突込んで排水栓を
開栓することは、残湯により手が汚れるという抵抗感が
ある。特に、ホテル等に設置されている浴槽の残湯排出
にはその感が強い。このため、近年手を残湯で汚すこと
なく、排水栓を外部から開栓操作できるようにすること
が望まれていた。
【0003】前記の問題に鑑み、例えば、図10で示す
ように、浴槽の外から排水栓を開閉することができるも
のも考案されている。即ち、図10において、浴槽1底
部の排水口2と連通して排水管3を設け、この排水管3
内に排水栓4を上端に止着した支持棒5を収容し、一
方、浴槽1のリム部上部端縁1aに手動操作用の摘み6
を突出させた操作杆7と前記支持棒5とは、枢軸8を中
心として回動する連結杆9により駆動連結されており、
排水栓4の操作に当っては、手動操作にて摘み6を2点
鎖線で示すように押下げると、排水栓4が図10に2点
鎖線で示すように上昇して開栓し、逆に、摘み6を図1
0の実線で示すように手動で引上げると、排水栓4は実
線で示す如く排水口2を閉栓するように構成されてい
る。
【0004】又、最近では図11及び図12で示すよう
に、排水栓を手動でなく電動操作により自動開閉するも
のが開発されている。例えば、図11に示す自動排水装
置60は、浴槽1底部の排水口2に昇降可能に設けて該
排水口2を開閉自在に覆う排水栓4の下側に昇降軸61
を取付け、この昇降軸61の下方には、排水口2と連通
させて浴槽1の下側に配管した排水管3の垂直な管壁6
2に軸受63を介して回動軸64を、水平に、かつ、回
転自在に挿通・支持し、この回動軸64には、前記昇降
軸61の下方端と摺接するカム部材65を偏心位置で止
着して前記回動軸64を管壁62に取付けた電動機66
に減速装置67を介して駆動可能に連結する。そして、
前記排水口2の開閉操作を行う場合は、行えば、浴室外
に配置した図示しない操作スイッチによって電動機66
を、正,逆回転し、回動軸64に偏心止着したカム部材
65を半回転ずつ回動させて昇降軸61を昇降させ、こ
の昇降軸61に取付けた排水栓4を上下方向に駆動させ
て排水口2を開閉するように構成されている。
【0005】更に、図12に示す自動排水装置70は、
排水口2にこれを開閉する排水栓4を設ける代わりに、
図12で示すように、通水孔71を設けた目皿72を着
脱自在に取付けた排水口2と連通して浴槽1の下側に配
管した排水管3の配管途中(排水口2に近接する位置)
に、電動バルブ73を配管接続し、浴槽1内の湯水を排
出する場合とか、あるいは、浴槽1に湯水を供給すると
きは、前記配管途中に設けた電動バルブ73を外部から
駆動操作して排水管3を開閉することにより、湯水を浴
槽1から排水することができるように構成してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然るに、図10で示す
ように、排水栓を手動操作にて開閉する装置において
は、浴槽のリム部上面に排水栓を手動操作する摘みが突
出しているため、入浴に際して幼児等の入浴者が前記摘
みに誤って足を引掛けた場合、浴室内で転倒して怪我を
したり、あるいは、幼児が摘みをいたずらして押下げる
ことにより、浴槽内の湯を誤って排出してしまうという
問題があった。
【0007】又、図11及び図12で示す自動排水装置
60,70は、排水栓や排水管内を開閉するための駆動
手段となる電動機や電動バルブ等を備えた電動駆動部
が、浴槽の下側や排水管の配管途中に設置してあるた
め、停電時においては、電動駆動部を手動操作すること
ができないので、排水栓を開閉することができず、最悪
の場合、停電が回復するまで浴槽水の排出ができなくな
るという問題があった。
【0008】又、前記電動駆動部が故障したときも、停
電時と同様に、電動駆動部を外部に取出して修理するこ
とが難しく、浴槽の修理が完了するまで使用できないと
いう問題があった。更に、電動駆動部を電動機で構成し
た場合、浴槽の掃除等に際して湯水を排水するために排
水栓を開放した(排水口から排水栓が上昇していると
き)際、誤って排水栓を足で踏みつけたりする等、排水
栓に過負荷が加わると、カム部材を止着している回動軸
が湾曲したりして、排水栓の昇降(開閉)が円滑に行え
なくなったり、電動駆動部を円滑・良好に作動させるこ
とができなくなるという問題があった。
【0009】本発明は、前述した種々の問題点に鑑み、
浴槽のリム部上部に取付けた電動駆動部を内蔵する駆動
手段を設置し、この駆動手段と排水栓とを駆動伝達軸を
介して駆動結合し、前記排水栓を必要に応じて前記電動
駆動部により、遠隔操作にて自動開閉させるとともに、
停電時等には電動駆動部を手動操作して排水栓を手動で
任意に開閉可能となした浴槽等における自動排水装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の問題点
を解決するために、浴槽のリム部上部に、槽底部の排水
口を開閉する排水栓駆動用の電動駆動部を内蔵した駆動
手段を取付け、この駆動手段と前記排水栓とは、駆動ロ
ッドと操作レバーとを接離可能に分割して構成した駆動
伝達軸にて駆動可能に連結する。
【0011】そして、前記排水栓を作動させる駆動手段
を形成するための電動駆動部は、磁性材料により形成し
た中空円筒状のヨークと、中央に永久磁石を介在させ、
かつ、両側に磁性部材を配設して前記ヨークの軸芯にそ
の軸方向に沿って移動可能に配置した可動鉄心と、この
可動鉄心の外側に配置され、かつ、電源と接続されて可
動鉄心の吸引時に前記永久磁石と協働して前記可動鉄心
に吸引磁束を発生させる電磁コイルと、前記コイルの下
側に配置されて可動鉄心を吸引・復帰させるための固定
鉄心と、可動鉄心に貫通止着されてその上、下方向に突
出し、しかも、その下方端側においては、前記固定鉄心
を貫通して駆動ロッドと連接する可動ロッドと、この可
動ロッドの前記可動鉄心の上方に突出する上方端側に具
備した可動鉄心の手動操作時における押動力軽減手段
と、更に、ヨークの上方に具備されて前記押動力軽減手
段と可動鉄心の可動ロッドとは個別に当接して前記可動
鉄心を手動投入(吸引)・手動復帰を可能とした投入及
び復帰用の各操作釦とを備えた自己保持型のソレノイド
によって構成する。
【0012】更に、電動駆動部を構成するソレノイド
は、中空円筒状のヨークの外側に、樹脂製の被覆ケース
を、その内部に該ケース内に浸入する水を外部に排出す
る排水溝を具備した状態で嵌着し、この被覆ケースを水
槽上縁の内側に垂設可能に構成したので、その作用は次
に示すとおりである。
【0013】
【作用】本発明は、前記のように浴槽のリム部上部に、
自己保持型のソレノイドからなる電動駆動部を内蔵した
駆動手段を設置し、この駆動手段と槽底部の排水栓と
は、分割自在な駆動伝達軸を介在させて駆動可能に連結
してあるので、電動駆動部が故障した場合、その部位の
みをリム部上方に容易に引き出すことができるため、前
記駆動手段の故障時における補修や保守,点検等の作業
が容易に行うことができる。
【0014】又、駆動手段の電動駆動部は自己保持型の
ソレノイドからなり、この電動駆動部の可動鉄心を固定
鉄心に吸引させるときは、復帰時に比べて大きな電流を
電磁コイルに瞬時通電することにより、可動鉄心を構成
する磁性部材に流れる磁束と永久磁石の磁束との相乗作
用によって、可動鉄心を大きな吸引力により固定鉄心に
吸引させ、排水口を水密に閉塞している排水栓を、湯水
の水圧に抗して迅速に開栓する。開栓後可動鉄心は、永
久磁石の磁束のみによって固定鉄心に吸引・保持されて
開栓状態を維持する。逆に、排水口を閉塞する場合は、
電磁コイルに永久磁石の磁束の向きと逆方向の磁束が発
生するだけの小電力を瞬時通電し、永久磁石の磁束を打
消して永久磁石による可動鉄心に対する吸引力を一旦解
除し、可動鉄心を復帰用のばねにより原位置に復帰させ
る。従って、排水栓を開栓する力(押上力)の解除によ
り、排水栓は自重降下して排水口を閉塞する。従って、
排水栓の開栓時、排水栓に荷重が加えられても、その荷
重は駆動伝達軸を介して可動鉄心を押し上げるのみであ
るため、荷重によって電動駆動部が破損することはな
い。
【0015】更に、本発明は、駆動手段が故障したり停
電時等に際しては、電動駆動部の上部に設けた投入用の
操作釦を押動するだけで、可動鉄心を押し下げて永久磁
石の作用により固定鉄心との吸引を容易に行わせ、又、
可動鉄心の復帰時は、復帰用操作釦の押し下げにより、
押動力軽減手段の梃子作用にて固定鉄心に吸引している
可動鉄心を小さな力で自己復帰させることができるた
め、排水栓の手動操作が容易となり、浴槽の給・排水を
駆動手段の故障等によって妨げられることは全くない。
【0016】その上、本発明においては、電動駆動部の
ヨークと、このヨークの外側に嵌着した被覆ケースとの
間において、浸入水を電動駆動部の外部に排水するため
の排水溝が特別に形成されているので、例えば、浴槽内
の水の溢流により、これがリム部内に流入して前記電動
駆動部内に浸入しようとした場合、電動駆動部自体に設
けた前記排水溝によって浸入水を容易に外部に排出する
ことができるため、電動駆動部を水回り付近に配置して
も、長期にわたり安定した状態で使用することができ、
信頼性の高い自動排水装置の提供が可能となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を浴槽用排水栓の開閉手段に実
施した例を図1ないし図9によって説明する。最初に、
図1,2において、11は浴槽で、その浴槽11の底部
には排水口12が開口されている。13は浴槽11上部
のリム部a内において、浴槽11の側面から底部にまた
がって配管した伝達軸挿入管で、排水口12及び連通口
14と連通する排水管13aとは一体的に連接されてい
る。15は排水口12を開閉する排水栓で、その外周縁
の下方には排水口12の内周面と係合するための案内ガ
イド16が一体的に形成されている。17は前記排水栓
15の裏面に垂設した支軸で、この支軸17には伝達軸
挿入管13内において、操作レバー18が枢着されてい
る。前記操作レバー18は図1で示すように、ほぼ逆へ
字形に形成した偏平な梃子杆19と連結杆20とによっ
て構成されている。そして、前記連結杆20には、梃子
杆19との枢支部付近において、両者が上向には回動す
るが、逆方向には回動しないように図示しない回り止め
部材が一体的に形成されている。
【0018】21は浴槽11上部のリム部a内側の最上
部に取付けた排水栓15駆動用の駆動手段で、自己保持
型のソレノイドからなる電動駆動部21aが内蔵されて
おり、その構造を図3により説明する。22は電磁コイ
ル23を巻装した筒状ボビンを示し、このボビン22の
一方の開口端(図3の下部側)には、中央部に縦孔bを
穿孔した固定鉄心24を嵌着し、他方の開口端(図3の
上部側)にはボビン22の中空孔を塞がないようにして
補助ヨーク25がボビン22の上方に突出させた状態で
嵌着されている。そして、前記電磁コイル23の外側に
は、該コイル23を囲繞する中空円筒状のヨーク26
が、前記補助ヨーク25と固定鉄心24とにまたがって
嵌着保持されている。
【0019】27はボビン22の中空孔内に上下動可能
に挿入した可動鉄心で、この可動鉄心27は図3で示す
ように、固定鉄心24側に第1の磁性部材cを有し、補
助ヨーク25側には第2の磁性部材dを有し、更に、前
記第1及び第2の磁性部材c,d間に永久磁石28を介
して形成されており、その組立に際しては、固定鉄心2
4の縦孔bを貫通する可動ロッド29のほぼ中央に設け
た係止段部eに第1の磁性部材cを嵌挿し、つづいて、
可動ロッド29に螺設したねじ部fに永久磁石28と第
2の磁性部材dを前記第1の磁性部材c上に載せて螺着
することにより、可動鉄心27を可動ロッド29に取付
ける。
【0020】30は補助ヨーク25上において、下部を
補助ヨーク25から突出するヨーク26内に可動ロッド
29の上方端を突出させた状態で螺装した可動鉄心27
の上昇範囲を規制する帽子状のストッパー、31は可動
鉄心27の上部に載置した緩衝材、32は前記ストッパ
ー30の上方に突出する可動ロッド29の突出端に先端
側を遊合してなるほぼV字形のレバー体で、その基端側
は図3のように、ヨーク26の内周面の延長線上の位置
まで延出して形成されており、このレバー体32は可動
鉄心27を手動操作にて上昇させる場合、梃子の原理を
応用して小さな力で可動鉄心27を原位置に復帰させる
ことができるようになっている。33はレバー体から突
出する可動ロッド29の突出端に、レバー体32と当接
させた状態で螺着したバネ受座(係止部材)であり、3
4はバネ受座33の抜脱を阻止するナットである。
【0021】35は中空円筒状のヨーク26の外側を囲
繞する筒状の被覆ケースで、内周面には図5で示すよう
に、ヨーク26外周と摺接する突条36を被覆ケース3
5の軸方向に複数条設け、この被覆ケース35に固定、
可動鉄心24,27等からなるソレノイド本体Aを収容
したヨーク26を、その下端を被覆ケース35内下部の
係止部36aに係止させて収容保持し、前記被覆ケース
35の上部開口端には、その外周縁にねじ部を備えた鍔
部37を設け、被覆ケース35の内周面に摺接する内筒
gと、前記鍔部37のねじ部と螺合するねじ部分を内側
に螺設した外筒hからなる2重円筒状のキャップ38
を、図3のように、内筒gをストッパー30の上端周縁
に当接させて、外筒hを前記鍔部37のねじ部に螺着す
ることにより、前記ソレノイド本体Aをヨーク26を介
して被覆ケース35内に収容・固定する。
【0022】40は可動鉄心27の手動操作時、レバー
体32から突出する可動ロッド29の頂部を下方に押動
して可動鉄心27の投入操作を行うための投入操作釦、
41は前記投入操作釦40外側に、該操作釦40を抜脱
不能に係止させて嵌合した可動鉄心27の手動復帰用の
操作釦で、その下部はキャップ38の内筒g内に抜脱不
能に係止させた状態で、レバー体32の延出端と常時当
接するよう前記内筒gに嵌合保持されており、これら手
動投入及び手動復帰用の各操作釦40,41を具備させ
ることによって電動駆動部21aの手動操作手段39を
構成する。
【0023】なお、図3において、42は固定鉄心24
と可動鉄心27との間に介挿した可動鉄心27復帰用の
ばね、43はストッパー30と復帰操作釦41との間に
挿入した操作釦41上動用の圧縮ばね、44はバネ受座
33と投入操作釦40との間に挿入した該操作釦40上
動用の圧縮ばねであり、前記手動操作手段39を構成す
る投入及び復帰の各操作釦40,41は個々の係止手段
により抜脱不能に係止され、かつ、圧縮ばね43,44
の付勢力によって常時上方に付勢された状態でキャップ
38に上下動可能に取付けられている。45は電動駆動
部21aのリード線保護カバー、46は電動駆動部21
a取付用のナットで、前記電動駆動部21aを、浴槽1
1のリム部a上縁の開口iからリム部a内に挿入し、そ
の内部に付設した取付板47に係載し、この状態で、リ
ム部aの側面に設けた図示しない点検口(伝達軸挿入管
13にもあり)を利用して前記ナット46を取付板47
の下側から被覆ケース35のねじ部に螺着することによ
り、電動駆動部21aを取付板47に止着する。前記電
動駆動部21aの取付け後、図1で示すように、リム部
aの図示しない点検口を利用して可動鉄心27の可動ロ
ッド29下部のねじ部48に、あらかじめ、前記電動駆
動部21aの取付板47への止着前に開口iを通して排
水管13内に操作レバー18の最上端と接離可能に挿入
しておいた駆動ロッド49の上端を螺装して連結するこ
とにより、電動駆動部21aと排水栓15は、前記駆動
ロッド49、操作レバー18とからなる駆動伝達軸49
aを介して駆動可能に結合される。50はリム部aの開
口iに取外し自在に被着したゴム等耐水性に優れた材料
からなる蓋体である。
【0024】次に、本発明装置の動作について説明す
る。最初に、浴槽11に張っている残湯を、排水栓15
を開放して排水口12から排水管13aに排水する場合
について説明する。排水栓15を開く場合は、はじめ
に、電動駆動部21aの電磁コイル23に所定方向の電
流を図示しない手段にて瞬時通電する。この場合の通電
は、電磁コイル23に可動鉄心27が固定鉄心24に吸
引される方向の電流を供給する。この結果、ヨーク26
→補助ヨーク25→可動鉄心27の第2の磁性部材d→
永久磁石28→第1の磁性部材c→空隙→固定鉄心24
よりなる閉磁路が形成され、この閉磁路内を流れる磁束
によって可動鉄心27に吸引力が作用し、該可動鉄心2
7は固定鉄心24側に復帰ばね42の力に抗して移動し
固定鉄心24に吸引する。そして、可動鉄心27の吸引
後電磁コイル23への通電を断っても、永久磁石28の
磁束が前記閉磁路内に透過され続けるため、可動鉄心2
7は図3のように、前記永久磁石28の磁気的吸引力に
より、その吸引状態が保持される。即ち、自己保持状態
を維持する。
【0025】前記のように、可動鉄心27が作動する
と、可動ロッド29は図1,3で示すように、下方に移
動し、駆動伝達軸49aの駆動ロッド49を押し下げ、
この駆動ロッド49と接離可能に設けた操作レバー18
の上端を押圧する。すると、操作レバー18は伝達軸挿
入管13の水平部分において横方向(図1の右方向)に
槓動して、その他方端に枢着した排水栓15を押し上げ
て開栓し、浴槽11内の残湯を排水口12から排水管1
3a内に排水させる。
【0026】次に、浴槽11内の残湯が排水されたあ
と、排水栓15を閉栓して排水口12を閉塞する場合に
ついて説明する。この場合は、電動駆動部21aの可動
鉄心27の吸引状態を解消すればよく、電磁コイル23
に吸引時の通電電流より小さく、かつ、通電方向が逆向
きの電流を瞬時通電し、永久磁石28の磁束を打消す磁
束を誘起させる。このため、可動鉄心27に対する永久
磁石28の吸引力が減少し、もしくは、零になると、復
帰ばね42の付勢力により、可動鉄心27は上方に押し
上げられて固定鉄心24から離脱し、図4に示すよう
に、緩衝材31を介してストッパー30に受け止められ
ることにより、原位置に復帰する。
【0027】前記可動鉄心27が原位置に復帰すると、
可動ロッド29も図4に示すように上昇し、駆動伝達軸
49aの駆動ロッド49を介しての操作レバー18の押
圧を解く。この結果、操作レバー18はその上端と駆動
ロッド49との間に隙間が生じるため、排水栓15の自
重降下に伴い図2で示すように、原位置に戻り、排水栓
15を閉栓して排水口12を閉塞するものである。
【0028】次に、前記排水栓15の開栓時と閉栓時に
おける電動駆動部21aの吸引力と復帰力との関係を説
明する。最初に、浴槽11内の残湯を排水する場合、排
水口12を閉塞する排水栓15には残湯による水圧が荷
重となって加えられている。前記排水栓15に加わる荷
重は次の(1)式で求めることができる。
【0029】
【数1】
【0030】ここで、 Wo :排水栓開栓時の合成荷
重 Wh :排水栓の表面に加わる荷重(水圧) Wk :排水栓の重量 Wl :排水栓の排水口閉塞時における周囲摩擦荷重 H :浴槽の水位 m :水の比重 D :排水栓の直径 を表すものである。
【0031】前記の(1)式で判るように、排水栓15
を開栓する場合は、図8において、排水栓15が受ける
荷重(Wo)と、水位(H)との関係を示す図で明らか
なように、開栓時の合成荷重(Wo)を上回る吸引力が
電動駆動部21aには必要となる。
【0032】前記により、電動駆動部21aは次の
(2)式で表される吸引力が得られるように設計すれば
よいことになる。
【0033】
【数2】
【0034】ここで、 Fs:電動駆動部の吸引力 K :定数 Φm:永久磁石の磁束 Φi:電磁コイルに電流を流すことによって生ずる磁束 Wo:排水栓開栓時の合成荷重 Ws:復帰ばねの付勢力 を表すものである。
【0035】以上のように、本発明装置においては、排
水栓15の開栓に当っては、浴槽11内に湯水を満水に
張った場合、排水栓15に加わる水圧による荷重を想定
して電動駆動部21aが、前記荷重に打勝つ吸引力を得
ることができるように構成されているので、電磁コイル
23への瞬時通電により、排水栓15は直ちに開栓して
浴槽11内の水を排水口12から排水管13a内に排水
することができる。排水口12の開口により排水が開始
されると、図8で示すように、排水栓15の開栓後にお
ける合成荷重(Wo’)は、図8に1点鎖線で示すよう
に、水位の減少に伴い順次軽減されることとなる。
【0036】この結果、電動駆動部21aは排水栓15
の開栓時のみ、閉栓時に比べて約2倍の電流を電磁コイ
ル23に瞬時通電して、可動鉄心27を大きな吸引力で
固定鉄心24に吸引させ、吸引後は直ちに図示しない遮
断手段により通電を断っても、前記のように、開栓後排
水栓15に加えられる荷重が順次軽減されるため、電動
駆動部21aの可動鉄心27は、復帰ばね42の力に打
勝つ永久磁石28の磁束により、吸引状態を維持するこ
とができるので、排水口12は開口状態を続けて排水が
良好に行えるとともに、電動駆動部21aへの通電を断
って排水を続行することが可能となるばかりか、排水作
業は電動駆動部21aを小電力で駆動させることがで
き、排水栓15の駆動源における省エネ効果を向上させ
ることができる。
【0037】次に、浴槽11の残湯を排水したあと、排
水口12を排水栓15により閉栓する場合について説明
する。この場合、排水栓15には荷重が全く加えられて
いないので、電動駆動部21aの可動鉄心27を原位置
に復帰させることにより、排水栓15はその自重により
降下して排水口12を閉塞するようになっている。従っ
て、電動駆動部21aの可動鉄心27の吸引力を解除す
るには、可動鉄心27を固定鉄心24に吸引保持させて
いる永久磁石28の吸引力を、復帰ばね42の力が打勝
つように軽減させればよい。
【0038】前記永久磁石28による可動鉄心27に対
する吸引力を軽減させるには次の(3)式で求めること
ができる。
【0039】
【数3】
【0040】ここで、 Fr:電動駆動部の保持力 K :定数 Φm:永久磁石の磁束 Φi:電磁コイルに電流を流すことによって生ずる磁束 Ws:復帰ばねの付勢力 を表すものである。そして、実際に可動鉄心27の保持
力を軽減するには、前記(3)式において永久磁石28
の磁束を軽減する必要がある。
【0041】従って、前記に基づき、Fr<Wsとする
ことによってはじめて可動鉄心27は固定鉄心24との
吸引状態が解かれ、復帰ばね42の付勢力によって原位
置に急速復帰するものである。前記の閉栓作業を電磁コ
イル23への通電により実現するには、電磁コイル23
には、可動鉄心27の吸引時とは逆方向で弱小の通電電
流を瞬時通電させると、電動駆動部21aの閉磁路内に
永久磁石28の磁束を打消す磁束が誘起され、これによ
り、永久磁石28による可動鉄心27に対する吸引力が
軽減し、復帰ばね42の付勢力が可動鉄心27の吸引力
に打勝って可動鉄心27を急速に原位置に戻すことにな
る。
【0042】前記可動鉄心27が原位置(図4参照)に
復帰すると、駆動伝達軸49aは可動ロッド29と連接
しているので、可動鉄心27とともに上動する。このた
め、前記駆動伝達軸49aを構成する駆動ロッド49と
操作レバー18との間に隙間が必然的に生じるので、排
水栓15はその開栓が解かれ、自重により排水口12側
に降下して排水口12を閉塞する。前記排水栓15の降
下、即ち、閉栓作用により、操作レバー18は伝達軸挿
入管13内を時計方向に移動し、図2のように、駆動ロ
ッド49の下方端と接触可能な位置まで移動して排水栓
15を確実に閉栓させる。このように、排水栓15の閉
栓に際しても、閉栓時と同様に小電力にて電動駆動部2
1aを駆動させることが可能となる。
【0043】なお、排水途中で排水作業を一時停止させ
て浴槽11の内部を清掃したりしたあと、再び排水作業
を続行するような場合も、前記と同様の操作を行えばよ
いことは勿論である。
【0044】次に、排水栓15を手動によって開閉する
場合について説明する。はじめに、図6において、可動
鉄心27を固定鉄心24に吸引させて排水栓15を開栓
する場合について説明する。開栓に先立ち、浴槽11上
部のリム部aの開口iを閉鎖している蓋体50を取外し
たあと、図6で示すように、手動操作手段39を構成す
る手動操作用の投入操作釦40を圧縮ばね44の力に抗
して下方に押動し、該操作釦40の内側中心に設けたボ
スにて可動ロッド29の頂部を押動し、可動鉄心27を
復帰ばね42の力に抗して押し下げ、固定鉄心24に永
久磁石28の吸引力を利用して吸引させる。前記可動鉄
心27の吸引により可動ロッド29を介して駆動ロッド
49が降下して排水栓15を上動させ、排水口12を前
記同様にして開口するものである。これにより、電動駆
動部21aの故障時や停電時等においても、容易に排水
栓15の開栓を行うことができる。
【0045】つづいて、固定鉄心24に吸引されている
可動鉄心27の吸引を解いて排水栓15を手動で閉栓す
る場合について説明する。この場合は、図7で示すよう
に、手動操作用の復帰操作釦41を圧縮ばね43の力に
抗して押し下げると、該操作釦41の下端縁の一部がレ
バー体32の延出端を押し下げる。すると、前記レバー
体32は図9で示すように、レバー体32のストッパー
30の頂部と接触している個所Jを支点としてその長片
1 側が押し下げられ、逆に、短片L2 側は押し上げら
れて、該短片L2 側の突端と当接しているバネ受座33
を梃子作用にて押し上げ、可動ロッド29を圧縮ばね4
4の力に抗して上動させる。
【0046】前記レバー体32を梃子作用にて小さな力
で操作する原理は、次式によって求めることができる。
【0047】
【数4】
【0048】ここで、 W1 :操作釦の操下力 W2 :可動ロッドに働く押上力 L1 :レバー体の長片の長さ寸法 L2 :レバー体の短片の長さ寸法 θ :長片側の傾斜角度 α :短片側の傾斜角度 をそれぞれ表す。そして、今、W1 =1kg,L1
5,L2 =1,α=45°,θ=30とした場合のW2
を求めると、 W2 ×1×cos45°=1×5×cos30° 2 =6.1kgとなる。 この結果、復帰操作釦41は小さな力で押圧しても、可
動ロッド29には大きな力が加わり、可動鉄心27を永
久磁石28の吸引力に抗して容易に固定鉄心24から離
脱させて原位置に復帰させることができる。これによ
り、本発明装置は停電時等において手動操作する場合、
大きな力を要することなく簡易に操作が行えるばかり
か、投入及び復帰用の操作釦40,41は、いずれも押
し下げるだけで操作が行えるため、電動駆動部21aが
故障したり、停電時においても、排水栓15の開閉操作
が婦女子でも容易に行うことができる。
【0049】次に、入浴時の溢流水とか、あるいは、浴
槽11の清掃中のはね水等がリム部aの開口iから排水
栓15の駆動手段21である電動駆動部21aの取付部
からその内部に浸入した場合、電動駆動部21aは各部
材の組付接合部には、Oリングやパッキン等のシール部
材を配置して、前記電磁コイル23や可動鉄心27を内
蔵する中空筒状のヨーク26内に水が入らないよう構成
されているが、前記溢流水等がキャップ38、各操作釦
40,41等の微少な隙間からストッパー30が位置す
る部位に浸入した場合、図5で示すように、ヨーク26
の外側を囲繞する被覆ケース35の内側には、ヨーク2
6を嵌挿保持する複数の突条36間に、凹条の排水溝5
1が被覆ケース35と一体に凹設形成されているので、
前記浸入水は、ヨーク26外側において、排水溝51を
伝って排水管13内に流下するように構成されているた
め、前記侵入水によってソレノイド21が駆動しなくな
るのを確実に防ぐことができる。
【0050】更に、駆動手段21の電動駆動部21aの
故障により、電動駆動部21を交換したりする場合は、
電動駆動部21aを手動操作するときと同様に、リム部
aの開口iを閉鎖している蓋体50を取外し、次に電動
駆動部21aの手動操作手段39を構成するキャップ3
8を、被覆ケース35の上部開口端に設けた鍔部37の
ねじ部との螺合を解いて開口iから取出す。この結果、
投入,復帰の各操作釦40,41は、前記キャップ38
による抜止効果が解消されるため、そのまま開口iから
引き出すことができる。前記操作釦40,41を取り出
したあと、残りのソレノイド本体Aは、可動ロッド29
を以て可動鉄心27を取り出すと同時に、電磁コイル2
3,補助ヨーク25,ヨーク26,固定鉄心24の各部
材を被覆ケース35から一体的に引き出す。このため、
可動ロッド29の下方端に連接されている駆動ロッド4
9も、同時に伝達軸挿入管13から取り出すことができ
る。このように、電動駆動部材21aが故障した場合、
キャップ38の螺合を解くことにより簡易に電動駆動部
材21aをリム部a上方に引き出すことができるので、
自動排水装置の修理や保守・点検を容易に行うことが可
能となる。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、次に示すような効果を有する。 (1)、本発明は、排水栓を自動開閉する電動駆動部を
内蔵した駆動手段が浴槽のリム部材上部に設置されてお
り、しかも、電動駆動部と排水栓とは分割可能な駆動伝
達軸にて駆動可能に結合されているので、電動駆動部の
故障に際しても、前記電動駆動部は容易に浴槽のリム部
から取り出して交換することができることはもとより、
その保守・点検も簡易に行い得、電動駆動部の故障によ
って湯水の給・排水が行えないという従来の問題を確実
に解消することができる。
【0052】(2)、又、駆動手段に用いる自己保持型
ソレノイドからなる電動駆動部の可動鉄心には、その中
央部分に永久磁石が介在させてあるので、特に、可動鉄
心の吸引後はこの永久磁石の吸引力の利用により、電流
を通電しなくても吸引が行い得、電力の省エネ化がはか
れるとともに、復帰時には永久磁石の吸引力が強く作用
することも少なく、これにより小電力による吸引力の解
除が行える等、駆動源としての利用に際し省エネ効果を
十分に発揮させることができる。
【0053】(3)、更に、停電等に際して電動駆動部
が手動操作できるとともに、その手動操作に際しては、
特に、可動鉄心の復帰操作に当っては、押動力軽減手段
による梃子作用によって大きな力を要することなく、可
動鉄心の復帰操作が可能なため、婦女子等においても手
軽に操作することができる。その上、前記の手動操作
は、可動鉄心の吸引、復帰に際して各操作釦を単に押動
するのみで操作できるように構成されているので、手動
操作は前記のように大きな力を要しないことと相まって
迅速・容易に行い得、至便である。
【0054】(4)、その上、本発明は水回りの場所で
の使用に際しても、電動駆動部の外側を排水溝を備えた
被覆ケースにて囲繞してあるため、万一、浸入水が電動
駆動部の内部に侵入しても、これを良好に外部に排水す
る手段が特別に具備されているので、電動駆動部は長期
間にわたり安定した状態での使用が可能となり、駆動源
としての使用に際し、その信頼性を著しく向上させるこ
とができる。
【0055】(5)、 又、排水栓を開栓して浴槽内を
清掃しているとき、誤って排水栓を足で踏付けた場合、
排水栓の駆動手段は自己保持型ソレノイドからなる電動
駆動部で構成されている関係上、排水栓はそのまま降下
して排水口を閉塞するとともに、操作レバー及び駆動ロ
ッドからなる駆動伝達軸を介して可動鉄心を永久磁石の
吸引力に抗して原位置に戻すことができるので、開栓状
態の排水栓を誤って踏むことにより、駆動手段を破損し
たり、足を怪我したりするといった事故を確実に防ぐこ
とができる。その上、駆動伝達軸は伝達軸挿入管から抜
き取ることができるため、前記挿入管が湯水により汚損
されても容易に清掃ができ、駆動伝達軸を長期にわたり
円滑に駆動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動排水装置の概略構成を示す説明図
である。
【図2】本発明の自動排水装置において排水栓の閉栓状
態を示す要部拡大断面図である。
【図3】本発明の自動排水装置に使用する電動駆動部の
縦断面図である。
【図4】本発明装置に使用する電動駆動部の復帰状態を
示す縦断面図である。
【図5】電動駆動部の要部横断平面図である。
【図6】電動駆動部を手動操作により吸引させる場合を
示す要部縦断面図である。
【図7】同じく、電動駆動部を手動操作により原位置復
帰させる場合を示す要部縦断面図である。
【図8】排水栓が受ける荷重と水位との関係を示す図で
ある。
【図9】電動駆動部を手動操作により復帰させる場合の
操作力の関係を示す説明図である。
【図10】従来の手動で排水栓を開閉する装置を示す概
略図である。
【図11】電動駆動部として電動機を用いた従来の自動
排水装置を示す要部縦断面図である。
【図12】更に、電動駆動部に電動バルブを使用した従
来の自動排水装置を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
12 排水口 13 伝達軸挿入管 15 排水栓 18 操作レバー 21 駆動手段 21a 電動駆動部 23 電磁コイル 24 固定鉄心 26 ヨーク 27 可動鉄心 28 永久磁石 29 可動ロッド 30 ストッパー 32 レバー体 33 バネ受座 35 被覆ケース 36 突条 39 手動操作手段 40 投入用操作釦 41 復帰用操作釦 42 復帰ばね 49 駆動ロッド 51 排水溝 L1 レバー体の長片 L2 レバー体の短片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮島 武秀 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機 株式会社内 審査官 赤木 啓二 (56)参考文献 実開 平2−129473(JP,U) 実開 平1−174475(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03C 1/22 E03C 1/23 A47K 1/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽のリム部上部に、電動駆動部を内蔵
    した駆動手段を有する筒状ケースを装着し、前記筒状ケ
    ースに内蔵した電動駆動部は、電磁コイル内に可動鉄心
    を軸芯に沿って移動可能に配置し、この可動鉄心が吸引
    される固定鉄心と前記電磁コイルとを閉磁路形成用のヨ
    ークに嵌装し、前記可動鉄心は、一対の磁性部材とこれ
    磁性部材の間に介挿した永久磁石とを一体的に固定し
    て形成し、この可動鉄心の軸芯には、一方を固定鉄心の
    中心部を移動可能に貫通突出させ、他方を前記可動鉄心
    の上方に突出させた可動ロッドを一体的に挿着して構成
    し、前記駆動手段の上部には、前記電動駆動部を手動操
    作する手動操作手段を設け、更に、前記駆動手段を、そ
    の下部において、浴槽の排水口を開閉する排水栓を枢着
    した操作レバーと、前記電動駆動部の可動ロッドを駆動
    可能に結合した駆動ロッドとを接離可能に当接させて
    記排水栓と駆動可能に連結し、前記駆動手段を電動又は
    手動操作させて排水口を排水栓にて自動開閉するように
    したことを特徴とする自動排水装置。
  2. 【請求項2】 前記可動ロッドの駆動ロッドと結合しな
    い可動鉄心の上方に突出する突出端には、ほぼV字形に
    曲成したレバー体の短片側の先端を遊合し、このレバ
    ー体を、可動ロッドに設けた係止部材と可動鉄心の上昇
    範囲を規制するストッパーとの間に揺動可能に介挿し、
    前記レバー体の可動ロッドから遠ざかる長片側の延出端
    には、前記手動操作手段の復帰操作釦を当接し、この復
    帰操作釦にてレバー体を梃子作用により押圧して可動鉄
    を手動復帰可能に構成したことを特徴とする請求項1
    記載の自動排水装置。
  3. 【請求項3】 前記レバー体及び可動ロッドの上方端に
    は、可動ロッドと当接して可動鉄心を手動操作にて固定
    鉄心に吸引させる投入操作釦と、前記レバー体の長片側
    の延出端と当接しこのレバー体の梃子作用にて可動鉄心
    を原位置に手動復帰させる復帰操作釦とを、それぞれ個
    別に手動操作可能に具備させて構成したことを特徴とす
    請求項1記載の自動排水装置。
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