JP3548710B2 - スラストロック機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽や洗面器等の槽体に設けられた排水栓を遠隔操作で開閉するスラストロック機構に関するものである。
【0002】
【従来技術】
スラストロック機構は、実公平7−26464号公報などで周知なように、上面に係合歯を有する固定リングと下面に被係合歯を有する回転リングとを同軸上に具備した支持軸と、内面に係止歯を形成し且つ前記支持軸を上下動可能に収容した案内筒と、前記支持軸を閉栓方向に付勢する支持軸の戻し弾機とで構成される。
また、閉栓から開栓へのスラストロック機構の動作を以下に詳述する。まず操作部の遠隔操作による押動力がレリースワイヤを介して支持軸に伝達され、次いで、該押動力は前記戻し弾機の付勢力に抗して支持軸を押動することにより固定リングが回転リングを案内筒の内面に形成されている係止歯上方まで押し上げる。その際、回転リングは固定リングの係合歯と回転リングの被係合歯との噛合の関係で正方向に回動し、該押動力が無くなると同戻し弾機の付勢力を受けて支持軸は、回転リングとともに下降を開始する。しかし、下降途中で被係合歯が案内筒内面に形成された係止歯に係止し、開栓状態のままで停止し所望の開栓動作を完了する。
いっぽう開栓から閉栓への動作は以下の通りである。操作部の遠隔操作による押動力がレリースワイヤを介して支持軸を押動し、それとともに固定リングならびに回転リングが押し上げられ、噛合する固定リングの係合歯と回転リングの被係合歯との両歯の関係で、回転リングは更に正方向に微小角度回動する。該押動力が無くなると前記戻し弾機の付勢力を受けて支持軸は回転リングとともに下降を開始する。ここで被係合歯が係止歯における外端の鋸歯部分に係合することで、回転リングは正方向に更に回動し、その鋸歯部分の案内機能で案内溝に案内さけて回転リングが支持軸とともに降下し、閉栓状態へと移行する。
以上のように、該スラストロック機構とは、ロックとアンロックをレリースワイヤによる押動操作の度に交互に繰り返す機構である。
【0003】
また、このスラストロック機構を使用して排水栓を開閉する排水装置として、操作部の手動操作力をレリースワイヤを介してスラストロック機構に伝達し、そのスラストロック機構で支持されている栓蓋を上下動させて排水部を開閉したり、実公平5−23653号公報や特開2000−73426号公報に開示するようにソレノイドやモータによる駆動力を、レリースワイヤを介してスラストロック機構に伝達し、それによりスラストロック機構を介して同様に栓蓋を上下動させて排水部を開閉するようにしたものがあり、特開2000−73426号公報に至っては、電動操作と手動操作との双方が適宜行えるようにして、停電時でも排水部を開閉できる便利さを備えている。
【0004】
前記スラストロック機構に内蔵される支持軸の戻し弾機は、支持軸を収容して案内する案内筒の天部と、回転リング上面に接近して支持軸外周部分に形成した鍔部とに亘って介在され、回転リングはその鍔部と固定リングとの間にクリアランス(1mm未満程度)をもって回動可能に支持されている。
そのため、現実には開栓状態から閉栓状態への移行初期段階、あるいは閉栓状態から開栓状態への移行末期段階で、前記回転リングには一時的ではあるが、支持軸戻し弾機の付勢力を受けず且つ固定リングの係合歯との係合関係も成立しない状態、すなわち回転リングが自由に回動可能な状態が存在する。
また、このスラストロック機構では、栓蓋の支持軸が上下動可能に案内筒に収容される関係上、その摺動部から僅かではあるが、排水が進入し、それが案内筒内面の鋸歯状の係止歯上面、回転リングの上面、案内筒の底部、そして係合歯や被係合歯の表面等に水膜を生成することがある。
【0005】
そのため、開栓状態から閉栓状態への移行初期段階における回転リングが自由な回動可能な状態では、回転リング上面と鍔部との間の水膜による回転リングを持上げて密着させる表面張力現象と、案内筒内面の前記係止歯と回転リングの被係合歯との間の水膜による回転リングを逆回動させる表面張力現象とが生じる。その両表面張力現象によって、自由に回動可能な状態の回転リングの被係合歯は、上昇時に正方向に微小角度回動することなく、係止歯の鋸歯をガイド面に上昇して逆方向に回動し、下降時に案内筒内面に形成された係止歯に再度係止して開栓状態となる、所謂空作動現象が起こることがある。
【0006】
空作動現象は、開栓・閉栓状態が目視で確認できない台所やダイニングルーム等で排水栓や給水、給湯を集中制御する場合に、特に問題となる。たとえば、排水栓が空作動現象により開栓状態のまま、通電用スイッチの操作に連動する給湯機等からの給水、給湯が行われた場合、家人が気付くまで水が垂れ流しされ、多量の水や給湯機の燃料が無駄になる。また、リモートコントロールで家庭外部から制御する場合に至っては、給湯機の異常加熱等の危惧もあり、危険でもあった。
これを防止するためには、例えば回転リング自体を重量化して自重で空作動しないよう回転リングを回転させる方法が提案される。
しかし、回転リング全体を金属製にしたり、金属製のスリーブを一体的に設けたりすると、コスト的に有利ではなくなり、工夫を要する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、前記空作動現象の発生を別部材を使用せずに防止するスラストロック機構を提供することにある。
その詳細は、表面張力現象による回転リングの逆回転が誘発する空作動現象を別部材を使用することなく防止するスラストロック機構を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するために講じた技術的手段は、手動による遠隔操作または電動による遠隔操作、もしくはその両方による遠隔操作でレリースワイヤを介して駆動力を伝達して浴槽や洗面器等の槽体に設けた排水栓を開閉するスラストロック機構において、案内筒内面に形成した係止歯に排水溝を連通していることを要旨とするものである。
【0009】
この技術的手段によれば、案内筒内面の係止歯に排水溝を連通させているから、長期的使用で水が案内筒内に進入してもその排水溝の案内作用によって係止歯上に停滞する水の量を少なく抑制する。それ故、開栓状態における回転リングの被係合歯と案内筒内面の係止歯との密着力が弱くなる。そして、開栓状態から閉栓状態への移行初期段階で回転リングに自由な回動可能な状態で生じても回転リングの被係合歯と案内筒内面の係止歯との間にその被係合歯を逆回転方向に持上げる表面張力現象を防止し、ひいては前記空作動現象の発生を確実に防止する。
【0010】
また、回転リングの被係合歯を、案内筒内面の係止歯、固定リングの係合歯に対して線接触もしくは点接触する形状に形成しているとより有効なものである。この線接触する形状とは、例えば凸曲面形状等であり、また点接触とは、例えば球面形状等に形成することを指す。
【0011】
この技術的手段によれば、回転リングの被係合歯と案内筒内面の係止歯との密着力がより一層弱くなる。それ故、回転リングの被係合歯と案内筒内面の係止歯との間にその被係合歯を逆回転方向に持上げる表面張力現象が防止される。
【0012】
また、回転リングの被係合歯に両端を開放した溝を1本または複数本凹設しているとより好適なものとなる。この場合、その溝は、歯長さ方向及び/または歯幅方向のものである。
【0013】
この技術的手段では、進入する水が排水溝から排除される上、回転リングの被係合歯と案内筒内面の係止歯との密着力が更に弱くなる。それ故、仮に開栓状態から閉栓状態への移行初期段階で回転リングに自由な回動可能な状態で生じても回転リングの被係合歯と案内筒内面の係止歯との間に被係合歯の溝から空気が進入して同被係合歯と係止歯との間の水を排水して表面張力現象の発生を防止する。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は、本発明スラストロック機構を使用した排水装置の第1の実施の形態を、図4(a)は、同第2の実施の形態を、図4(b)は、同第3の実施の形態を、更には図5は、第4の実施の形態を、図6は、第5の実施の形態を、そして図7及び図8は第6の実施の形態を各々示している。まず、第1の実施の形態を説明すると、符号Aは、スラストロック機構1を有する排水部、Bは、操作部である。
【0017】
排水部Aは、フランジ101を有する排水口金具100を浴槽や洗面器等の槽体200の底に開設されている排水口201に取付け、レリースワイヤWのガイド筒300を連絡し、排水口金具100内に設けられているスラストロック機構1に操作部Bからの駆動力をそのレリースワイヤWを介して伝達して、栓蓋2の開閉を交互に行なうようになっている。
【0018】
このスラストロック機構1は、従来から周知な構造で、固定リング21と回転リング31とを回転リング31を上にして同軸上に具備した支持軸11と、その支持軸11を上下動可能に収容する案内筒Kと、その支持軸11を閉栓方向に付勢する支持軸用の戻し弾機41とを備え、前記固定リング21は、上面に係合歯211を、回転リング31は、下面に被係合歯311を有し固定リング21上において支持軸11から突設した鍔部111との間に回転可能に遊嵌合され、案内筒Kは、ガイド溝51を介して上面に係止歯(鋸歯状)61を備えていること、従来同様である。
【0019】
このスラストロック機構1の前記戻し弾機41は、前記鍔部111と案内筒Kの天部との間に介在され、常時その支持軸11を下方、即ち閉栓方向に付勢しており、本発明では鋸歯状の係止歯61に排水溝611を連通させてある。
【0020】
操作部Bは、手動時に操作するための手動ボタン3と、通電時に駆動するソレノイド可動鉄心4と、固定鉄心5と、コイル6と、これらを収容するケース7と、手動ボタン3とソレノイド可動鉄心4を連結する連結軸8と、ソレノイド可動鉄心4をレリースワイヤWに動力を伝達する十字部材9と、戻し補助弾機10と、戻し補助弾機10の付勢力によるソレノイド可動鉄心4等の飛び出しを阻止するストッパー部材12と、これらの部材を収納するソレノイド操作ケース13と、ソレノイド操作ケース13を前記槽体200に固定するための固定ケース14とで構成されている。
【0021】
前記するソレノイド操作ケース13には、同ケース13内の最下部に戻し補助弾機10を挿入し、その戻し補助弾機10上に十字部材9を配置し、更にその上部には、ソレノイド可動鉄心4、固定鉄心5、コイル6を収納したケース7、ストッパー部材12の順に組立て、連結軸8をソレノイド可動鉄心4に取付けている。
また、このソレノイド操作ケース13の下部に設けたネジ孔には、下方からレリースワイヤWのインナーワイヤw1を通して、ケース固定ネジを捻じ込んでソレノイド操作ケース13とレリースワイヤWを組付けている。
一方、レリースワイヤWの排水側端部は、前記スラストロック機構1の案内筒Kの底部に捻じ込み、手動ボタン3を連結軸8に取付けている。
【0022】
また、図1に示すように手動ボタン3には、栓蓋2の開閉状態を検出するための磁石400を同手動ボタン3の側面部または、下部に取付けると共にソレノイド操作ケース13には、その磁石400と反応して、排水栓制御装置(図示せず)に信号を送る部材500を設け、栓蓋2開閉の誤動作を防ぐようになっている。
【0023】
次に前述のように組立てられた排水装置の手動による遠隔操作及び各部材の動作について説明する。
図3(回転リング31の係合歯311実線)の状態から手動ボタン3を押すと連結軸8とソレノイド可動鉄心4が十字部材9を押すことにより、インナーワイヤw1が排水部A側へ移動し、栓蓋2を押し上げて栓を開く。このとき、排水部A内のスラストロック機構1が作動して開栓状態を保持する。即ち、前記手動ボタン3の押動力でインナーワイヤw1を戻し弾機41、戻し補助弾機10の付勢力に抗して支持軸11を押動することにより固定リング21の係合歯211が回転リング31の被係合歯311をガイド溝51をガイドとして案内筒Kの内面に形成されている鋸歯状の係止歯61上方まで押し上げる。そして押動力が無くなると前記戻し弾機41の付勢力を受けて支持軸11は、回転リング31とともに下降を開始し、下降途中で被係合歯311が前記係止歯61に係止し、開栓状態となる。再度手動ボタン3を押動すると、十字部材9がインナーワイヤw1を押し下げ、支持軸11とともに固定リング21ならびに回転リング31を押し上げて回転リング31の被係合歯311を固定リング21の係合歯211に係合して回転リング31を更に正方向に微小角度回動させる。そして押動力が無くなると前記戻し弾機41の付勢力を受けて支持軸11は回転リング31とともに下降する。その途中で被係合歯311が係止歯61における外端の鋸歯部分に係合して回転リング31は正方向に更に回動し、その鋸歯部分の案内機能でガイド溝51に案内されて回転リング31が支持軸11とともに降下し、閉栓状態となる。
【0024】
また、電動による遠隔操作では、浴室、洗面所或いはそれ以外の場所に設けた操作パネル600のスイッチ601を押すことにより、コイル6に通電され、ソレノイド可動鉄心4が固定鉄心5側に移動して十字部材9を押し下げ、手動による遠隔操作と同様の原理で排水部Aを開く。また、スイッチで602、再度通電すると、ソレノイド可動鉄心4が十字部材9を押し下げると同時にスラストロック機構1が解除され、夫々の部材は、戻し弾機41、戻し補助弾機10の付勢力で元の状態に戻り閉栓する。通電動作は、手動時と同様であるため、手動による遠隔操作、電動による遠隔操作を交互に行なっても栓は支障なく開閉できる。
【0025】
また、使用者に栓蓋2の位置を明確にできるように手動ボタン3に磁石400とその磁石に反応する部材500を設けている。開栓状態では手動ボタン3の上面は固定ケース14とほぼ同一面上にあり、手動ボタン3に取付けた磁石400は、操作ケース13に設けた部材500と距離があり離間しているために反応せずに信号も前記排水栓制御装置に送らず、操作パネル600の閉栓状態のランプ603を点灯させる。手動ボタン3が手動遠隔操作、電動遠隔操作に関らず、栓蓋2を上昇させて開栓すると、所定の位置まで下がった手動ボタン3の磁石400と部材500とが反応して信号を同排水栓制御装置に送り、操作パネル600の開栓状態を示すランプ604を点灯させる。これによって使用者に栓蓋2の位置を知らせ、誤操作を防ぐことができるし、給湯機などと連動する場合でも、排水栓制御装置が栓蓋2の位置を確認し、開栓状態では給湯しないように制御する安全策が採れるように制御される。
【0026】
本発明では、前記のように案内筒K内面に形成される鋸歯状の係止歯61に排水溝611を連通させてある。
【0027】
この排水溝611は、図3に示すように鋸歯状の係止歯61各々の傾斜下端部に案内筒K底までの高さで形成してあるが、途中までの高さでも良く、またその位置であるが、各係止歯61の中途部に形成するも自由である。
そして、この排水溝611は、長期的使用で水が案内筒K内に進入してもその水を鋸歯状の係止歯61に停滞させずに排水(落下)させて各係止歯61に停滞する水の量を少なく抑制する働きがある。それによって開栓状態から閉栓状態への移行初期段階で回転リング31に自由な回動可能な状態が生じようとも回転リング31下面の被係合歯311と係止歯61との間の表面張力現象の発生を防止して、回転リング31の逆回動を阻止して、開栓状態から閉栓状態に移行しない空作動現象を防止する働きがある。
【0028】
次に、第2、第3の実施の形態は、共に操作部Bの変形例を示し、排水部Aを含むその他の構造は前記する実施の形態と同様であるため、具体的な説明は省略する。
【0029】
第2の実施の形態は、図4(a)に示し、その操作部Bは、手動ボタン3と、手動ボタン3から下側に延びる延長軸3aと、モータ15と、モータ15に連結されたモータ軸15aと、モータ軸15aに取付けられた歯車駆動部材16と、これらを収容するモータ操作ケース17と、そのモータ操作ケース17を槽体200に固定するための固定ケース18とで構成されている。
モータ操作ケース17内の最下部には、戻り補助弾機10を挿入し、同弾機10上に延長軸3aを位置させ、モータ操作ケース17の側面部の開口孔(図示せず)からモータ軸15aを内部に挿入し、その先端に歯車駆動部材16を取付け固定している。
モータ15は、防湿対策のため、防湿ケース(図示せず)を設け、ネジなどでモータ操作ケース17に固定される。
【0030】
次にこのように組立てられた第2の実施の形態の排水装置の手動による遠隔操作について説明する。
モータ軸15aに取付けられた歯車駆動部材16の凹凸部は、延長軸3aの凹凸部と噛み合わない位置に組立てられ、この位置を原点として動作するようになるので、手動ボタン3を押動すると、延長軸3aがインナーワイヤw1を直接押し下げ、前記実施の形態と同様に栓蓋を上昇させて開栓し、再び手動ボタン3を押動すると、栓蓋2が下降して閉栓する。
【0031】
また、電動による遠隔操作の場合には、前記実施の形態と同様に操作パネル600のスイッチ601を押すと、モータ15に通電され、モータ軸15aが回転して歯車駆動部材16の凹凸部と延長軸3aの凹凸部とが噛み合って延長軸3aを押し下げ、それに伴ってインナーワイヤw1が支持軸11を押し上げスラストロック機構1が作動し、モータ15は回転を停止し、開栓状態を維持する。そして再びスイッチ602を押すと、歯車駆動部材16の凹凸部が延長軸3aの凹凸部と噛み合ってインナーワイヤw1を押し下げ、スラストロック機構1が解除されると同時に歯車駆動部材16と延長軸3aとが噛み合わなくなるため、戻し弾機41、戻し補助弾機10の付勢力で各々の部材が元の位置に戻り、閉栓する。また、モータ15の回転が停止した開栓状態では、歯車駆動部材16は戻し補助弾機10の付勢力で元の上昇位置に復帰しているため、電気的操作後に手動ボタン3を操作した場合でも、開栓することができる。
【0032】
次に図4(b)に示す第3の実施の形態を説明する。
操作部Bは、側面部に切欠き3b、3bを設けた手動ボタン3と、モータ15と、モータ15に直結されたクランク軸19と、手動ボタン3とクランク軸19の動力を受ける皿状部材20と、これらを収納するモータ操作ケース22と、モータ操作ケース22を槽体200に固定するための固定ケース23などで構成されている。
モータ操作ケース22内の最下部には、戻し補助弾機10を配置し、その戻し補助弾機10の上に皿状部材20を置き、モータ操作ケース22の側面には、クランク軸19を通すための開口孔19aを設け、クランク軸19を開口孔19aを通してモータ15に直結させている。
また、モータ操作ケース22は、前記する実施の形態と同様に槽体200に取付けられた後、手動ボタン3を操作部Bに取付けている。
レリースワイヤWのモータ操作ケース22との接続、排水部Aの接続も前記する実施の形態と同様の方法で行なわれる。
また、モータ15は、クランク軸19と直結した後、モータ操作ケース17に取付けられるが、防湿対策や取付け方法は前記する実施の形態と同様である。
【0033】
そして、このように組立てられた第3の実施の形態の排水装置の操作について簡単に説明すると、操作パネル600のスイッチ601を押すと、モータ15に通電され、クランク軸19が回転して、皿状部材20を押し下げ、前記と同様の原理で栓を開き、モータ15は回転して停止する。手動ボタン3は皿状部材20の下降とともに自重で下がる。再度スイッチ602を押すと、クランク軸19が再度回転して、皿状部材20を押し下げ、排水部Aのスラストロック機構1を解除して、戻し弾機41、戻し補助弾機10の付勢力で各々の部材が元の位置に戻り、閉栓する。また、手動操作では、手動ボタン3を直接押すことによって皿状部材20が押し下げられ、スラストロック機構1の機能で閉栓と、開栓とが交互に行なうことができる。
【0034】
尚、前記第2、第3の実施の形態も、前記第1の実施の形態と同様に使用者に栓蓋の位置を明確にできるように手動ボタン3に磁石400を設け、モータ操作ケース17、22にその磁石400と反応して排水栓制御装置(図示せず)に信号を送る部材500を設け、排水栓の誤動作を防ぐようになっている。
【0035】
次に第4の実施の形態を説明すると、この実施の形態は、前記第1の実施の形態に加えて回転リング31の被係合歯311を鋸歯状の係止歯61に線接触する凸曲面(311a)形状に形成したものである。
【0036】
このように回転リング31の被係合歯311を凸曲面形状にすることによって、その被係合歯311と案内筒K内面の鋸歯状の係止歯61との密着力が線接触で第1の実施の形態に比べて格段に弱くなり、回転リング31の被係合歯311とその鋸歯状の係止歯61との間で被係合歯(回転リング)311を逆回転方向に持上げる表面張力現象の発生を防止する上で、より好適なものになる。
【0037】
更に第5の実施の形態は、前記第4の実施の形態に加えて回転リング31の被係合歯311にその回転リング31の被係合歯311に両端を開放した歯長さ方向及び/または歯幅方向に延びる溝311bを1本または複数本凹設した例を示している。
この実施の形態では、回転リング31の被係合歯311が鋸歯状の係止歯61に対する接触を線接触に止めた上、溝311bを設けたことから、開栓状態から閉栓状態への移行初期段階で回転リング31に自由な回動可能な状態が生じてもその溝から空気が進入して、表面張力現象の発生をより防止する上で有効となる。
【0038】
尚、実施の形態では図示しないが、前記第1の実施の形態に加えて回転リング31の被係合歯311を鋸歯状の係止歯61に点接触する形状、例えば球面形状に形成しても良いものであるし、そしてその被係合歯311に、歯長さ方向及び/または歯幅方向に前記溝を形成して、対処しても良いものである。
【0041】
更に第6の実施の形態を説明すると、この実施の形態は、スラストロック機構が前記第1〜第5の実施の形態に対してコンパクト(小型)にタイプを示している(特開平11−293734号公報参考)。
スラストロック機構1は、案内筒Kに上下動可能に案内される栓蓋2の支持軸11と、その支持軸11に回転可能に設けられ上下両面に被係合歯311、311を有する回転リング31と、該支持軸11を下方に付勢する支持軸の戻し弾機41と、前記案内筒Kの天部に刻設された係合歯211と、同案内筒Kの内周面に形成された鋸歯状の係止歯61とを備え、前記案内筒Kを、排水口金具100に上方から抜差し可能に係止させてある。
【0042】
回転リング31は、支持軸に設けられた2個の鍔部112、112間に同軸をもって回転可能に挿嵌されており、前記係合歯211と係止歯61に係合する被係合歯311、311を上下面に形成している。
この被係合歯311、311は、上側が係合歯用、下側が鋸歯状の係止歯用である。
係合歯211は、案内筒Kの天部に鋸歯状に直接刻設することによって形成されている。
係止歯61は、案内筒Kの側壁に互いに90度の間隔を空けて4個形成されており、この係止歯61の上端は、鋸状歯部で構成してあること前記各実施の形態と同様である。
また、前記被係合歯311、311は、上側が前記係合歯211に係合し、下側が鋸歯状の係止歯61に係合するようになっている。
前記する係合歯311と係止歯61は、向い合うように対向配置されるようになっている。
また、前記係止歯211、211相互間は、回転リング31における被係合歯311が嵌合してガイドされるガイド溝51になっており、そのガイド溝51の長さは、少なくと支持軸11が栓蓋2を排水口金具100に密着できるように下降できる長さにしてある。
そして、戻し弾機41は、上側の鍔部112と前記天部との間に介在されている。
【0043】
前記案内筒Kは、排水口金具100から突設し先端に平面視C型状の係止部102aを有するブラケット102のその係止孔102bに抜き差し可能に係止する環状係止凹部K1をその外周面中途部に周設してある。
また、案内筒Kの下端に螺合で接続されるレリースワイヤWの他端側先端のプランジャーが前記手動ボタンを押動操作する度に支持軸11下端に凹設された凹部(図示せず)底を押し上げて、栓蓋2が上昇して開栓するようになっている。
【0044】
本実施の形態では、前記のように案内筒K内面に形成される鋸歯状の係止歯61に排水溝611を連通させてある。
【0045】
この排水溝611は、前記と同様に鋸歯状の係止歯61各々の下端部に案内筒K底までの高さで形成してあるが、各係止歯61…の中途部に形成するも自由である。
【0046】
図8は、スラストロック機構の作動状態を示し、(実線参考)は、閉栓状態を示し、回転リング31の被係合歯311が案内筒Kの前記ガイド溝51でガイドされて下降状態にある。この状態から操作部の手動ボタンを戻し弾機41の弾撥力に抗して押動操作すると、レリースワイヤ(詳細にはインナーワイヤ)で支持軸11が押し上げられて、回転リング31の上側の被係合歯311が鋸歯状の係合歯211に係合して回転される。そして、その押動力を停止すると、回転リング31の下側の被係合歯311が係止歯61に係合し回転され、開栓状態となる。再度操作部を押動操作すると、回転リング31の上側の被係合歯311が前記鋸歯状の係合歯211において隣に位置する鋸状歯部に係合し回転される。そして、押動力を停止すると、回転リング31の下側の被係合歯311が前記係止歯61に係合して回転され且つ被係合歯311が前記ガイド溝51でガイドされて下降し閉栓状態へと移行する。
【0047】
そして、この排水溝611は、長期的使用で水が案内筒K内に進入してもその水を鋸歯状の係止歯61に停滞させずに排水(落下)させて各係止歯61…に停滞する水の量を少なく抑制し、開栓状態から閉栓状態への移行初期段階で回転リング31に自由な回動可能な状態が生じようとも回転リング31下面の被係合歯311と案内筒K内側の係止歯61との間の表面張力現象の発生を防止して、回転リング31の逆回動を阻止して、開栓状態から閉栓状態に移行しない空作動現象を防止する。
【0048】
無論、この第6の実施の形態の下側の被係合歯311を第4の実施の形態と同様に凸曲面状や球面形状にしたり、第5の実施の形態と同様に下側の被係合歯311を溝付にすること自由である。
この場合の作用は、前記する各実施の形態と同様であるため、作用の説明は省略する。
【0049】
また、操作筒内を摺動可能な手動ボタンにインナーワイヤを連結した単純な操作部を構成し、その手動ボタンを人為的に押すことによって開栓、閉栓がスラストロック機構を介して交互に行なわれる実施の形態も本発明は包含するものである。
【0050】
【発明の効果】
本発明は以上のように、案内筒内面に形成した係止歯に排水溝を連通させて、排水溝の排水機能で係止歯と回転リングの被係合歯との間に表面張力現象に起因する回転リングの逆回動を防止し、空作動現象の発生を確実に防止する手動遠隔操作または電動遠隔操作、もしくはその両方による遠隔操作式の排水装置に使用するスラストロック機構である。
したがって、開栓状態から閉栓状態への移行が確実に行われるため、浴室や洗面室はもとより開栓・閉栓状態が目視で確認できない台所やダイニングルーム等で制御される場合でも、空作動現象により開栓状態にもかかわらず通電用スイッチの操作に連動する給湯手段等からの給水、給湯が行われて、家人が気付くまで多量の水や給湯機の燃料を無駄に消費することもなければ、リモートコントロールで家庭外部で湯張りをする場合のように、確認が遅れて給湯手段が異常加熱して火災の原因になることもなく、非常に安全であり、開栓状態を検出するセンサー手段を別途に付設して空作動現象による無駄な給水、給湯を未然に防止するように制御したり、回転リングを金属製にしたり、樹脂製の回転リングに金属製のスリーブを一体的にする方法に比べて構造簡単且つ廉価で対応できる。
その上、回転リングの被係合歯を、案内筒内面の係止歯、固定リングの係合歯に対して線接触もしくは点接触する形状に形成している場合には、開栓時の被係合歯の係止歯に対する密着力が非常に弱くなり、表面張力現象による回転リングの逆回動を防止する上でより有効である。
しかも、回転リングの被係合歯に両端を開放した溝を1本または平行状に複数本凹設しているものにあっては、開栓状態から閉栓状態への移行初期段階で回転リングに自由な回動可能な状態で生じても回転リングの被係合歯と案内筒内面の係止歯との間に被係合歯の溝から空気が進入して同被係合歯と係止歯との間の水を排水するから、仮に表面張力現象を発生する要因が存在しようとも表面張力現象を確実に回避する防護策となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のスラストロック機構を内蔵した排水栓の使用状態を示す縦断面図で一部切欠して示す。
【図2】要部の縦断面図。
【図3】スラストロック機構の作動状態を示す回転リングの被係合歯、固定リングの係合歯、案内筒内面の係止歯の展開図で一部切欠して示す。
【図4】第2、第3の実施の形態の操作部を示す縦断面図で、(a)は、第2の実施の形態を、(b)は、第3の実施の形態を各々示す。
【図5】第4の実施の形態のスラストロック機構を示す回転リングの被係合歯、案内筒の係止歯との関係を示す展開図で、部分拡大して示す。
【図6】図5の(6)−(6)線拡大断面図で、第5の実施の形態を示す。
【図7】第6の実施の形態を示す排水栓の縦断面図。
【図8】同回転リングの被係合歯、係合歯、係止歯の展開図。
Claims (3)
- 手動による遠隔操作または電動による遠隔操作、もしくはその両方による遠隔操作でレリースワイヤを介して駆動力を伝達して浴槽や洗面器等の槽体に設けた排水栓を開閉するスラストロック機構において、案内筒内面に形成した係止歯に排水溝を連通していることを特徴とするスラストロック機構。
- 前記回転リングの被係合歯を、案内筒内面の係止歯、固定リングの係合歯に対して線接触もしくは点接触する形状に形成していることを特徴とする請求項1記載のスラストロック機構。
- 前記回転リングの被係合歯に両端を開放した溝を1本または複数本凹設していることを特徴とする請求項1または2記載のスラストロック機構。
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