JPH0589571U - 排水栓構造 - Google Patents

排水栓構造

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JPH0589571U
JPH0589571U JP3261892U JP3261892U JPH0589571U JP H0589571 U JPH0589571 U JP H0589571U JP 3261892 U JP3261892 U JP 3261892U JP 3261892 U JP3261892 U JP 3261892U JP H0589571 U JPH0589571 U JP H0589571U
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良博 山根
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東陶機器株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排水栓が開いているときこれを閉じる方向に
外力が作用しても、これを緩衝することによって排水栓
自身及びこれを操作するための部材の損傷を防ぐこと。 【構成】 操作部との間に連鎖機構等の伝達系によって
連接され、操作部により栓体を開いたときにその位置に
拘束するロック機構を備えた排水栓において、栓体が開
いているときこの栓体を閉じる方向に作用する外力を吸
収し、且つ伝達系への作用力の伝達を阻止する緩衝機構
を備える。栓体を操作部によって開くと、ロック機構に
よってこの栓体はその着座面から浮き上がった位置に静
止する。そして、この栓体を閉じようとする外力が加わ
ると、緩衝機構がこの外力を吸収して緩衝する。また、
栓体を閉じようとする外力が緩衝機構に作用しても、こ
の外力は操作部側の伝達系には伝わらず、操作部及び伝
達系に衝撃や大きな負荷が加わることが防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば浴槽の底部に設けられる遠隔操作式の排水栓に係り、特に 栓を開いているときに閉じる向きに外力を受けても排水栓自身や遠隔操作のため の部材の損傷を防ぐようにした排水栓の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
浴槽や洗面器等の底部に設ける排水栓には、玉鎖に繋いでこれを引き上げるこ とによって栓を開くものが最も簡易なものとして知られている。これに代えて、 近来では、槽の外部に排水栓の操作機構を組込み、槽のリム面に設けた押しボタ ンや回転式のハンドルによって遠隔操作するものが広く利用されている。
【0003】 このような遠隔操作式の排水栓としては、たとえば実開昭64−668号公報 に記載されたものがその一つの典型である。これは、洗面槽等の水槽の排水口に 栓体を上下に移動可能に組み込み、この栓体を水槽の上面等に設けた操作部にリ ンク機構に連接したものである。そして、操作部には、栓体を開いた状態にロッ クするため、たとえばこの公報に記載のようにシャープペンシル等のノック機構 を備える。
【0004】 また、浴槽の底部に設ける排水栓も、遠隔操作式としたものでは、操作部と排 水栓とをリンク機構によって連接し、その操作部には各種のロックのための機構 が組み込まれる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
たとえば、浴槽を掃除する場合では、排水栓を開いたままとして水を垂れ流し ながら作業することが多い。このとき、ブラシ等を使って浴槽の内面をこすった り、浴槽が大型のものであれば人がその中に入って掃除をすることになる。
【0006】 このような作業のとき、誤って排水栓を閉じる方向に押してしまったり、足で 踏んでしまったりする恐れがある。特に、足で踏んでしまうと、排水栓に掛かる 荷重が大きいため、排水栓は瞬時に閉じてしまう。
【0007】 ところが、排水栓の栓体はリンク機構やワイヤー等によって操作部に連接され ているので、栓体が急激に閉じてしまえば、これらの部材にも衝撃が加わる。こ のため、部材の破損や作動不良を招く恐れが高い。特に、排水栓の栓体を開いた 位置にロックする機構を備えるものでは、栓体とロック機構との間の部材が緊張 した状態または剛的に接続されるので、栓体に加わる衝撃が直接ロック機構に伝 わる。したがって、同様にロック機構の破損や作動不良の原因となりやすい。
【0008】 また、洗面器等の排水栓の場合でも、これを開いているときに閉じる向きに外 力が加わると、同様な問題を生じる。
【0009】 このように、浴槽,洗面器及びその他の水槽では、排水栓が開いているときに 閉じる方向へ外力が作用すると、栓自身や操作部との間の部材等が破損する可能 性が高い。
【0010】 本考案において解決すべき課題は、排水栓が開いているときこれを閉じる方向 に外力が作用しても、これを緩衝することによって排水栓自身及びこれを操作す るための部材の損傷を防ぐことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、操作部との間に連鎖機構等の伝達系によって連接され、前記操作部 により栓体を開いたときにその位置に拘束するロック機構を備えた浴槽等の槽の 底部に設ける排水栓であって、栓体が開いているとき該栓体を閉じる方向に作用 する外力を吸収し、前記伝達系及びロック機構への作用力の伝達を阻止する緩衝 機構を備えていることを特徴とする。
【0012】 また、緩衝機構は、操作部との間の伝達系の栓体側の連接端に設ける連接部材 に対して栓体をその開閉方向に移動可能に備え、栓体を開く方向に付勢する弾性 手段を連接部材と栓体自身との間に設け、更に、栓体がその着座面に着座したと きを含めて栓体と連接部材とは、この栓体の開閉動作方向に離間した位置関係を 持つ構成とすることができる。
【0013】
【作用】
栓体を操作部によって開くと、ロック機構によってこの栓体はその着座面から 浮き上がった位置に静止する。そして、この栓体を閉じようとする外力が加わる と、緩衝機構がこの外力を吸収して緩衝する。また、栓体を閉じようとする外力 が緩衝機構に作用しても、この外力は伝達系及びロック機構には伝わらず、伝達 系及びロック機構に衝撃や大きな負荷が加わることが防止される。
【0014】
【実施例】
図1は本考案の排水栓の要部を示す縦断面図であり、本実施例で浴槽の排水栓 の操作構造について説明する。
【0015】 図において、浴槽1の底部に配置した排水栓2を開閉操作するための操作部3 が浴槽1の上端のリム1aから上に臨む姿勢として組み込まれている。操作部3 と排水栓2との間には、浴槽1の側面の外壁に沿って配管したガイドチューブ4 と、このガイドチューブ4の下端に接続され浴槽1の底面に沿って設けたコネク タチューブ5とが配管されている。そして、コネクタチューブ5の管端には排水 栓2と同軸上に排水筒5aを連結し、この排水筒5aの上端に排水栓2を組み込 むと共に下端には排水管(図示せず)を接続して浴槽1からの排水を回収する。
【0016】 更に、ガイドチューブ4の内部には、操作部3に連接した合計5本のリンクロ ッド6を配置し、コネクタチューブ5の内部には梃子リンク機構7を収納する。 リンクロッド6の関節には、それぞれを連接するためのピンを利用してローラ6 aを回転自在に取り付ける。ローラ6aはガイドチューブ4の内壁に突き当たる 姿勢を持って転動し、操作部3によってリンクロッド6が昇降するときの動作を 円滑にする。
【0017】 図2は排水栓2が開いたときの要部の縦断面図である。
【0018】 排水栓2は、排水筒5aに一体化した排水金具2aを浴槽1の底面の中に組み 込み、この排水金具2aに対して栓体2bを昇降可能とした構造を持つ。栓体2 bにはパッキン2cを備えると共に下方には取付け金具2dを突き出してその周 りに十字状の横断面を持つ案内羽根2eを連結している。取付け金具2dは中空 の円筒状であり、その下端部の内周にはスプライン2fを形成し、このスプライ ン2fに係合する連接ロッド2gを互いに軸線方向に移動可能に組み込む。そし て、この連接ロッド2gと栓体2bとの間にはコイルスプリング2hを組み込み 、栓体2bと連接ロッド2gとを互いに離れる方向に付勢する。
【0019】 栓体2bに上から外力が作用しないときは、図示のようにコイルスプリング2 hの付勢力によって、連接ロッド2gは取付け金具2dに対して相対的に最も下 側に位置する。そして、連接ロッド2gの位置を固定したときには、栓体2bは 上から外力を受けるとコイルスプリング2hを収縮させながら下降する。
【0020】 排水栓2の移動子2gには、コネクタチューブ5の中の梃子リンク機構7の最 終段のリンクを連接する。この梃子リンク機構7は、図1に示すように、ガイド チューブ4の下端に一端が臨む姿勢とした被動リンク7a,弓状に反った形状を 持ってコネクタチューブ5の内壁に着座する支点リンク7b及び2本のコネクタ リンク7c,7dを備えている。そして、最終段のコネクタリンク7dは、ビス 7eによって連接ロッド2gに連接され、支点リンク7bから2本のコネクタリ ンク7c,7dの合成運動によって、連接ロッド2gを昇降動作可能とする。
【0021】 図2のように栓体2bが開いているとき、この栓体2bに上から外力が加わる と、定位置にある連接ロッド2gに対して栓体2bは図3のように下降する。す なわち、排水栓2を開いているときに、その栓体2bにこれを閉じようとする方 向に外力が作用すると、コイルスプリング2hによって弾性支持されている栓体 2bは、連接ロッド2gに対してガイドとして機能する取付け金具2dと共に下 降する。したがって、栓体2bはそのパッキン2cが排水金具2aに着座するま で移動する。
【0022】 一方、図3のように栓体2bのパッキン2cが排水金具2aに着座したとき、 連接ロッド2gの上端が栓体2bの下面に突き当たらないような寸法関係を持た せる。これにより、栓体2bがその最下端まで動いたときでも、栓体2bは連接 ロッド2gに作用力を及ぼさず、したがって梃子リンク機構7への作用力の伝達 はない。
【0023】 図4は操作部3の縦断面図である。
【0024】 操作部3は、浴槽1のリム1aを貫通して固定したスリーブ3aの内部に、た とえばシャープペンシルやボールペン等に採用されているスラストロック機構を 備えたものである。このスラストロック機構は、ボタンを1回押すことによって 非動作位置から動作位置に部材を設定してロックし、その後ボタンを再度押すと 再び動作位置から非動作位置に復帰させる機能を持つ。
【0025】 図4において、スリーブ3aの内部には、スラストロック機構及びリンクロッ ド6に連接するスピンドル3cを同軸上で移動可能に支持するスピンドルガイド 3bを設ける。このスピンドル3cはコイルスプリング3dによって上に向けて 付勢され、上からの圧下がないときにはガイドチューブ4の中のリンクロッド6 を引き上げた位置に拘束する。
【0026】 スリーブ3aの上端には、下端を開放した中空円筒状の操作ボタン8を上下に 移動可能に組み込む。この操作ボタン8は、図5に示すように外周面にスリット 8aを中心に対して点対称の位置に2個所設け、このスリット8aにスリーブ3 aの内周に設けたストッパ3eを係合させることによって、スリーブ3aからの 抜けを防止する。
【0027】 操作ボタン8とスピンドル3cとの間に設けるスラストロック機構は、図6に 示すように、スピンドルガイド3bの中に固定したブッシング9,このブッシン グ9の中に挿入され同軸上に移動可能であってその上端を操作ボタン8の下面に 突き当てた圧下ロッド10及びこの圧下ロッド10の下端に連接されその下面を スピンドル3cの上端に突き当てた回転子11によって構成される。
【0028】 図7はブッシング9の詳細図であって、同図の(a)はその縦断面図,同図の (b)は同図(a)のA−A線矢視による横断面図、同図の(c)は底面図であ る。
【0029】 ブッシング9は、スピンドルガイド3bの中に同軸上に固定され、その下端部 には内径を大きくしたチャンバ9aを設けている。このチャンバ9aよりも上側 の内周面には、図7の(b)に示すように放射状に配列した2種類の第1溝9b 及び第2溝9cをそれぞれ3本ずつ軸線方向に形成する。そして、チャンバ9a の上端部の壁には、下に向けて凹凸を持つ送り歯9dを設ける。
【0030】 この送り歯9dは、隣接し合う第1溝9bから第2溝9cを経て次の第1溝9 bの手前部分にかけて合計3箇所に形成され、図8の送り歯9dの展開図に示す ように円周方向に合計6段の山を持つ。
【0031】 図9は圧下ロッド10の詳細であって、同図の(a)はその縦断面図、同図の (b)は底面図である。
【0032】 圧下ロッド10は下端を開放した中空円筒状であり、その下端部の外周面には ブッシング9の第1,第2溝9b,9cの中に摺動自在に差し込まれる6枚の突 条10aを形成している。そして、これらの突条10a部分も含む下面の全体に は、合計6個の山を持つ送り歯10bを形成している。
【0033】 図10は回転子11の詳細図であって、同図の(a)はその正面図、同図の( b)は平面図及び同図の(c)は底面図である。
【0034】 回転子11はその上端に支軸11aを突き出してこの支軸11aを圧下ロッド 10の下端に回転自在であって軸線方向に移動可能に組み込まれる。支軸11a の下端には、スピンドル3cの上端に被さってこれを連結する中空の保持座11 bを形成し、この保持座11bの周りには3枚の突条11cを設ける。これらの 突条11cは、ブッシング9の第1溝9bに差し込み可能な形状を持ち、この第 1溝9b内で摺動可能である。
【0035】 更に、回転子11には、保持座11bの上面であって突条11cが半径方向に 延びる向きに合計3枚の歯11dを設ける。これらの歯11dは、図9の(a) に示すように上端の一面を同じ向きに傾斜した三角歯形状を持つ。
【0036】 以上の要素から構成されスラストロック機構は、図4のように、回転子11を 下端に一体化した圧下ロッドをスピンドルガイド3bの中に固定したブッシング 9の中に挿入して組み込まれ、圧下ロッド10の上端は操作ボタン8の下面に突 き当たっている。
【0037】 ここで、操作ボタン8を押すと、図11に示すように圧下ロッド10が押し下 げられ、圧下ロッド10の下端の回転子11によってスピンドル3cが下に押さ れる。このとき、圧下ロッド10の突条10aがブッシング9のチャンバ9aの 中まで入り込み、回転子11の保持座11bがこのチャンバ9aに収まる位置ま で下がるようにストロークをとる。そして、この後操作ボタン8を自由にすると 、コイルスプリング3dによってスピンドル3cが上昇し、これに従って回転子 11及び圧下ロッド10も上に移動する。
【0038】 この回転子11の上昇により、その保持座11bの上面に設けた歯11dがブ ッシング9の送り歯9dに噛み合うようになる。一方、回転子11はそのブッシ ング9によって保持されているとき、突条11cが第1溝9bの中を滑るので、 回転を伴うことなく移動する。そして、この移動の間は、歯11dは圧下ロッド 10の送り歯10bに噛み合ったままであり、回転子11はその姿勢を変えるこ とはなく、図11のように突条11cが第1溝9bから抜け出るとき初めて回転 可能となる。
【0039】 このような構造によって、回転子11が上昇してその歯11dがブッシング9 の送り歯9dに突き当たると、圧下ロッド10の送り歯10bに対して傾斜が異 なるようにブッシング9の送り歯9dを形成しておくことによって、歯11dが この送り歯9dに噛み合うときに回転する。そして、この回転角度を60度に設 定すれば、回転子11の突条11cは第1溝9bとの整合が外れ、保持座11b は図12に示すようにブッシング9の下端によって拘束される。したがって、下 方に押したスピンドル3cの位置は図示の位置にロックされ、定位置に保持され る。
【0040】 更に、図12の状態から操作ボタン8を押すと、図11の状態に戻り、このと き回転子11の歯11dは圧下ロッド10の下降によってその送り歯10bに噛 み合うようになる。このときには、ブッシング9の送り歯9dと圧下ロッド10 の送り歯10bの形状や傾斜の相違によって、回転子11は60度の角度回転す る。したがって、突条11cがブッシング9の第1溝9bに整合するようになり 、その結果操作ボタン8を一度押しさえすれば、コイルスプリング3dの復元力 によって図4の状態に戻る。
【0041】 このように、スラストロック機構を用いることによって、操作ボタン8を押し ていくだけでスピンドル3cの下降及び上昇動作を行わせることができる。
【0042】 以上の構成において、操作部3の操作ボタン8を押すと、先に説明したように スピンドル3cが下降してスラストロック機構によってロックされる位置に停止 する。このスピンドル3cの下降により、これに連接した各リンクロッド6も下 に押され、これらの関節に設けたローラ6aはガイドチューブ4の内周を滑って 転動する。
【0043】 リンクロッド6の下降により、その下端の重錘6eがコネクタチューブ5の中 に落ち込み、これによって梃子リンク機構7の被動リンク7aを下に押し下げる 。このため、支点リンク7b及び2本のコネクタリンク7c,7dによって、排 水栓2の栓体2bが押し上げられ、図2に示したように排水栓2が開く。
【0044】 また、押し下げた操作ハンドル8をもう一度押すと、図11及び図12で説明 したように、スピンドル3cが上昇し、リンクロッド6及びその下端の重錘6e も引き上げられる。これにより、被動リンク7aに対する拘束がなくなり、排水 栓2はその栓体2bの自重によって降下して流路を閉じる。
【0045】 排水栓2の栓体2bを開いて浴槽1を掃除するときに栓体2bに掃除用具が当 たったりすると、栓体2bは下に押される。このとき、梃子リンク機構7によっ てその高さを一定位置に保持されている連接ロッド2gに対し、取付け金具2d は上下方向に移動可能なので、図3のように栓体2bはこれに一体とした他の部 材と共に凹むように排水金具2aの中に落ち込む。
【0046】 この栓体2bの動きの際、先に説明したように、栓体2bが連接ロッド2gに 突き当たらないので、連接ロッド2gを押し下げようとする作用力は働かない。 このため、梃子リンク機構7は排水栓2を開く姿勢に保持されたままであり、こ の梃子リンク機構7からリンクロッド6及び操作部3には栓体2bの動きによる 外力は伝達されない。
【0047】 栓体2bを押す外力がなくなれば、栓体2bはコイルスプリング2hの付勢力 によって上昇し、再び図2のように開いた状態に戻る。
【0048】 このように、栓体2bを押す外力が作用しても、栓体2b及びこれに一体とし た部材はコイルスプリング2hの収縮によって移動し、連接ロッド2gに対して はこのコイルスプリング2hによって緩衝された負荷が作用するだけとなる。し たがって、梃子リンク機構7,リンクロッド6及び操作部3の部材に負荷が掛か ることがなく、その損傷が防止される。
【0049】 ここで、排水栓2を開いた位置に保持するためのスラストロック機構は、操作 部3に組み込むのに代えて、排水栓2側に備えるようにしてもよい。この場合で は、スラストロック機構を連接ロッド2gと梃子リンク機構7との間に配置すれ ばよく、栓体2bが開いているときにこれが閉じる方向に押されても、連接ロッ ド2gの位置が変わらないことを利用してスラストロック機構及び操作部3側ま での部材への衝撃の伝達を防止することができる。
【0050】 なお、実施例では浴槽の排水栓について説明したが、その他洗面槽等の各種の 水槽にも本考案の操作構造を適用できることは無論である。
【0051】
【考案の効果】
本考案では、栓体が開いていてこれを踏んだり掃除用具等で押したりしても、 緩衝機構によって外力が吸収されると同時に操作部側にはこの外力が伝わらない ようにしている。このため、栓体が急激に閉じるような動作をしても、緩衝機構 による緩衝によって栓体自身の破損が防止されると同時に、連鎖機構等の伝達系 やこれに連接する操作部等の部材の損傷を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の排水栓を浴槽に適用した例を示す要部
の縦断面図である。
【図2】排水栓を開いた状態を示す要部の縦断面図であ
る。
【図3】図2の排水栓が開いているときに栓体が押され
て下に移動した状態を示す要部の縦断面図である。
【図4】操作部の詳細であって、排水栓を閉じていると
きの要部の縦断面図である。
【図5】操作部の操作ハンドルのスリーブへの組込み構
造を示す要部の概略分解斜視図である。
【図6】操作部に設けるスラストロック機構の要素を示
す分解図である。
【図7】ブッシングの詳細図であって、同図の(a)は
その軸線を含む面で切った縦断面図、同図の(b)は同
図(a)のA−A線矢視による横断面図、同図の(c)
は底面図である。
【図8】ブッシングの中に設ける送り歯の展開図であ
る。
【図9】圧下ロッドの詳細図であって、同図の(a)は
その縦断面図、同図の(b)は底面図である。
【図10】回転子の詳細図であって、同図の(a)はそ
の正面図、同図の(b)は平面図、同図の(c)は底面
図である。
【図11】操作部の操作ボタンをそのストローク端まで
押し下げたときの要部の縦断面図である。
【図12】操作ボタンを押した後であって排水栓を開状
態にしているときの操作部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 浴槽 2 排水栓 2a 排水金具 2b 栓体 2c パッキン 2d 取付け金具 2e 案内羽根 2f スプライン 2g 連接ロッド 2h コイルスプリング 3 操作部 4 ガイドチューブ 5 コネクタチューブ 6 リンクロッド 7 梃子リンク機構 8 操作ボタン 9 ブッシング 10 圧下ロッド 11 回転子

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部との間に連鎖機構等の伝達系によ
    って連接され、前記操作部により栓体を開いたときにそ
    の位置に拘束するロック機構を備えた浴槽等の槽の底部
    に設ける排水栓であって、栓体が開いているとき該栓体
    を閉じる方向に作用する外力を吸収し、前記伝達系及び
    ロック機構への作用力の伝達を阻止する緩衝機構を備え
    ていることを特徴とする排水栓構造。
  2. 【請求項2】 前記緩衝機構は、前記操作部との間の伝
    達系の前記栓体側の連接端に設ける連接部材に対して前
    記栓体をその開閉方向に移動可能に備え、前記栓体を開
    く方向に付勢する弾性手段を前記連接部材と栓体自身と
    の間に設け、更に、前記栓体がその着座面に着座したと
    きを含めて前記栓体と連接部材とは、該栓体の開閉動作
    方向に離間した位置関係を持つことを特徴とする請求項
    1記載の排水栓構造。
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JP2002088854A (ja) * 2000-09-21 2002-03-27 Yasumi Ota スラストロック機構
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