JP6682069B2 - 遠隔操作式排水栓装置 - Google Patents
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Description
本願発明は上記問題に鑑み発明されたものであって、上記複数の操作部を有する遠隔操作式排水栓装置において、一方の操作部が故障しても、他方の操作部によって弁体の昇降操作が可能となる遠隔操作式排水栓の提供を目的とする。
昇降運動によって排水口の開閉を行う弁体と、
弁体の昇降操作を行う操作部と、
上記操作部の少なくとも一部を収納するケーシングと、
から成る遠隔操作式排水栓装置において、
上記操作部は第一の操作部と、第二の操作部と、解除機構を備え、
上記第一の操作部は、第一の操作部の動作を第二の操作部へと伝達する動作伝達部を備え、
上記第二の操作部は、動作伝達部と係合し、第一の操作部の動作と連動する従動部を備え、
上記解除機構は、上記ケーシングを分解しなくとも動作伝達部と従動部との係合を解除可能なことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
電気信号に基づいて弁体の昇降操作を行う電動操作部であって、
他方の操作部は、
手動操作に基づいて弁体の昇降操作を行う手動操作部であることを特徴とする
請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
電気信号に基づいて弁体の昇降操作を行う電動操作部であることを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
手動操作に基づいて弁体の昇降操作を行う手動操作部であることを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
動作伝達部と従動部との係合を常に解除することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項5に記載の本発明によれば、手動操作によって確実に動作伝達部と従動部の係合を解除することが可能となる。
請求項6に記載の本発明によれば、操作部が非操作状態にある時、常に動作伝達部と従動部との係合が解除されていることから、どのタイミングで第一の操作部が故障したとしても、問題なく第二の操作部を操作することが可能となる。
ここで、上記外筒はワイヤ受け2に保持されており、内筒は上端に弁体9が嵌合されている。従って、インナーワイヤ5の摺動に伴い、内筒が外筒から突出することによって、弁体9を昇降させることが可能となっている。
駆動部18は電動操作ボタン16の操作により送信された電気信号に基づいて駆動するモータであって、図3におけるケーシング12の右下部分に配置されており、コードを介して電源(図示せず)、及び基盤17と連結している。又、駆動部18の出力軸19は六角柱形状を成しており、螺子筒20下端に挿入されている。
螺子筒20は外周に雄螺子が形成された筒状であって、下端において出力軸19の外径と略同一形状の孔を有しており、出力軸19が挿入されている。
動作伝達部21は一端が螺子筒20に螺合されているとともに、支承部23を介して他端に係合部22が形成されている。係合部22は平面視略C字状であって、従動部35と係合している。尚、係合部22は図3に示すように、駆動部18の非駆動時(第一の操作部14の非操作時)において、従動部35とは干渉しない位置に配置されている。支承部23は内部に破損防止機構が配置され、螺子筒20と後述する手動操作部32を架け渡すよう、手動操作部32の手動操作軸34へ向けて延設されている。尚、動作伝達部21は螺子筒20側端部がツマミ部24によって覆われているため、ツマミ部24のスリット25に沿って上下方向にのみ動作可能となっており、その位置情報はセンサ26によって検知されている。ツマミ部24は円筒状であって上端が把持可能に形成されているとともに、側面にスリット25が形成されている。尚、ツマミ部24は動作伝達部21の螺子筒20側端部を上方より覆うとともに、スリット25より支承部23が突出するように配置されている。
破損防止機構は図4に示すように、平面視略六角形のナット状のカム部28と、当該カム部28の側面と当接する係止部29、係止部29をカム部28へと付勢するスプリング30から成る。カム部28は内周に雌螺子が形成されており、螺子筒20に螺合されている。当該カム部28は動作伝達部21の内部において回動自在に配置されているが、その側面において、スプリング30によって付勢された係止部29が当接しており、回転が抑制されている。
手動操作軸34は手動操作ボタン33裏面に嵌合されており、下端がスラストロック機構37のロック軸38と当接する位置まで延設されている。
従動部35は鍔部36を有する筒状であって、手動操作軸34の中程に形成されている。又、従動部35は動作伝達部21の係合部22内に配置されている。
図3に示す状態より手動操作ボタン33に押動操作が加えられると、図6に示すように、手動操作ボタン33及び手動操作軸34が下降し、スラストロック機構37のロック軸38を押し下げる。当該ロック軸38が押し下げられると、インナーワイヤ5がアウターチューブ4内部を弁体9側へと摺動し、弁体9を上昇させる。この時、スラストロック機構37は回転ギアと固定ギアの噛合により弁体9の上昇状態、及び手動操作ボタン33、手動操作軸34、ロック軸38の下降状態が保持される。従って、使用者は手動操作ボタン33を目視することによっても弁体9の状態を判別することが可能となる。
使用者が再び手動操作ボタン33に押動操作を加えると、ロック軸38が再び押し下げられることによって弁体9の上昇状態の保持が解除され、弁体9の自重及び戻りスプリングによって弁体9が下降する。
図7に示すように、電動操作ボタン16が操作されると電気信号に基づいて駆動部18が作動し、出力軸19、及び出力軸19が挿入された螺子筒20が回転する。この時、カム部28は螺子筒20の回動に連動して回動しようとするが、係止部29によって回転が抑制されているため回動不能となっている。同様に、動作伝達部21はツマミ部24のスリット25によって回動不能となっている。従って、動作伝達部21は螺子筒20の回転と連動して下降し、係合部22が従動部35を押し下げることにより手動操作軸34、手動操作ボタン33、及びスラストロック機構37のロック軸38を押し下げる。そして、当該ロック軸38が押し下げられると、インナーワイヤ5がアウターチューブ4内部を弁体9側へと摺動し、弁体9を上昇させるとともに、スラストロック機構37によって弁体9の上昇状態が保持される。
尚、適宜位置まで動作伝達部21が下降した時、センサ26によって動作伝達部21の位置情報が検知される。この時、駆動部18は当該位置情報に基づき逆回転を行い、動作伝達部21を図3に示す元の位置へと復帰させる。一方で、スラストロック機構37は弁体9の上昇状態、及び手動操作ボタン33、手動操作軸34、ロック軸38の下降状態が保持されるため、操作部10は図6に示す状態となり、使用者は手動操作ボタン33を目視することによっても弁体9の状態を判別することが可能となる。
使用者が再び電動操作ボタンを操作すると、駆動部18が再び回転し、ロック軸38が再び押し下げられることによって弁体9の上昇状態の保持が解除され、弁体9の自重及び戻りスプリングによって弁体9が下降する。又、動作伝達部21は適宜位置まで下降した後に、駆動部18が逆回転することによって元の位置に復帰する。
次に、ケーシング12上面より露出しているツマミ部24を把持し、回動させる。この時、ツマミ部24は当該回動よってスリット25による開口位置が周方向に変位するため、スリット25より突出している動作伝達部21はツマミ部24の回動に連動し、図8に示すように、ケーシング12背面に形成された断面視略三角形状の収納部13へと収納される。これにより、動作伝達部21と従動部35の係合が解除される。
上記のように動作伝達部21と従動部35の係合が解除されている時、手動操作部32と電動操作部15は非干渉状態となる。従って、従動部35は所定の位置まで上昇することが可能となり、使用者は手動操作部32によって、再び弁体9の昇降操作を行うことが可能となる。
尚、故障の原因が解消された際には、ツマミ部24を再び回動させることによって、動作伝達部21と従動部35を係合させ、電動操作部15を通常通り使用することができる。
尚、砂噛みが解消された際には、係止部29がスプリング30の応力によって再びカム部28に当接し、動作伝達部21はスリット25に沿って上下動可能となる。
当該第三実施形態において電動操作部15に操作が加えられると、図14(b)に示すように、駆動部18の回転によって動作伝達部21が解除スプリング39を収縮させながら回動し、従動部35と係合する。当該係合位置において、動作伝達部21はそれ以上の回動が不可能となるが、駆動部18の駆動に伴い螺子筒20は回転を続けているため、当該螺子筒20の回転によって動作伝達部21は下降し、従動部35と係合するとともに、従動部35を押し下げて弁体9を上昇させる。その後、センサ26によって動作伝達部21の位置情報が検知され、第一実施形態と同様に、駆動部18の逆回転によって動作伝達部21は元の位置へと復帰する。
上記第三実施形態において、動作伝達部21が停止している、又は上昇している際においては、動作伝達部21は解除スプリング39を収縮させる方向に回転しない。従って、動作伝達部21は解除スプリング39により再び収納部13内へと収納され、図14(a)に示す状態となる。即ち、上記第三実施形態においては、操作部10(電動操作部15)が非操作状態にある時、自動的に動作伝達部21が収納部13内に収納されるため、どのようなタイミングで第一の操作部14が故障したとしても、常に第二の操作部31が操作可能となる。
2 ワイヤ受け
3 レリースワイヤ
4 アウターチューブ
5 インナーワイヤ
6 弁軸
9 弁体
10 操作部
11 フランジ
12 ケーシング
13 収納部
14 第一の操作部
15 電動操作部
16 電動操作ボタン
17 基盤
18 駆動部
19 出力軸
20 螺子筒
21 動作伝達部
22 係合部
23 支承部
24 ツマミ部
25 スリット
26 センサ
28 カム部
29 係止部
30 スプリング
31 第二の操作部
32 手動操作部
33 手動操作ボタン
34 手動操作軸
35 従動部
36 鍔部
37 スラストロック機構
38 ロック軸
39 解除スプリング
B 槽体
Claims (6)
- 槽体の底部に設けられた排水口と、
昇降運動によって排水口の開閉を行う弁体と、
弁体の昇降操作を行う操作部と、
上記操作部の少なくとも一部を収納するケーシングと、
から成る遠隔操作式排水栓装置において、
上記操作部は第一の操作部と、第二の操作部と、解除機構を備え、
上記第一の操作部は、第一の操作部の動作を第二の操作部へと伝達する動作伝達部を備え、
上記第二の操作部は、動作伝達部と係合し、第一の操作部の動作と連動する従動部を備え、
上記解除機構は、上記ケーシングを分解しなくとも動作伝達部と従動部との係合を解除可能なことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。 - 上記第一の操作部又は第二の操作部の一方は、
電気信号に基づいて弁体の昇降操作を行う電動操作部であって、
他方の操作部は、
手動操作に基づいて弁体の昇降操作を行う手動操作部であることを特徴とする
請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置。 - 上記第一の操作部及び第二の操作部は、
電気信号に基づいて弁体の昇降操作を行う電動操作部であることを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置。 - 上記第一の操作部及び第二の操作部は、
手動操作に基づいて弁体の昇降操作を行う手動操作部であることを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置。 - 上記解除機構は、手動による任意の操作によって動作伝達部と従動部との係合を解除することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
- 上記解除機構は、操作部が非操作状態にある時、
動作伝達部と従動部との係合を常に解除することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
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