JP2004056229A - 光伝送装置、および、光伝送方式 - Google Patents

光伝送装置、および、光伝送方式 Download PDF

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岩舘 弘剛
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Abstract

【課題】ローカルオシレータを不要な構成とし、高精度にかつ短時間のうちにクロック信号を生成すること。
【解決手段】光送信装置100では、データ信号10の周波数よりも低周波域で、かつ、データレートが該データ信号10の整数分の1に設定されたリファレンスクロック信号30を生成し、データ信号10とリファレンスクロック信号60とが重畳された合成信号60を光伝送信号60aに変換して光受信装置200へ送信する。光受信装置200では、重畳された光伝送信号を受信して電気信号に変換し、データ信号10からリファレンスクロック信号60を分離し、該リファレンスクロック信号60を用いて、データ信号10の周波数同期に必要な入力データ周波数近傍の初期化周波数の信号を再生し、該初期化周波数の信号に基づいて、入力データ周波数に同期したクロック信号220およびデータ信号230を再生する。
【選択図】    図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光データ通信の分野に係り、受信装置側にローカルオシレータを必要としない、光伝送装置、および、光伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
光データ通信を行うシステムは、通常、データを電気信号から光信号に変換して送信する送信装置と、伝送路を介して伝送された光信号を再度電気信号に変換する受信装置とによって構成されている。
【0003】
図11は、光送信装置1の構成例を示す。この装置1は、LDドライバー2、コンデンサ3、レーザダイオード4、チョークコイル5、電流源6、電圧源Vc7などから構成されている。これにより、デジタル(0又は1)のデータ信号10がLDドライバー2を介して入力され、レーザダイオード4がオン・オフして電気信号が光信号に変換されることにより、送信が行われる。
【0004】
図12は、光受信装置20の構成例を示す。この装置20は、フォトダイオード21、プリアンプ22、ポストアンプ23、CDR(Clock Data Recovery)24などから構成される。これにより、伝送路を介して伝送された光信号は、フォトダイオード21により電気信号に変換され、信号波形整形用のCDR24に入力される。
【0005】
このCDR24には、予め回路動作の初期化を行うためにリファレンスクロック信号30が外部のローカルオシレータ50から別途入力されており、これにより周波数同期の処理がなされ、最終的にデータ周波数と同期がとられ、データ信号40とクロック信号41とが出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図12に示した光受信装置20のCDR24は、入力されたデータに対して、クロック信号の生成とそれによるデータの再生の必要があるため、必要不可欠な装置である。
【0007】
しかし、この短時間のうちにかつ高精度に周波数同期をとるための初期化動作として、外部のローカルオシレータ50からリファレンスクロック信号30を常に高精度な状態で入力する必要がある。その結果、ローカルオシレータ50も高精度な機能を必要とするため、コスト高となり、また、別途外部に設ける必要があることから部品点数が増え、装置全体が大型化することになる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、ローカルオシレータを不要な構成とし、高精度にかつ短時間のうちにクロック信号を生成することが可能な、光伝送装置、および、光伝送方式を提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の目的は、ローカルオシレータを不要な構成とし、安価で、低コストな構成とすることが可能な、光伝送装置、および、光伝送方式を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、リファレンスクロック信号を含む光伝送信号を送信可能な装置であって、送信するデータ信号の周波数よりも低周波域で、かつ、周波数が前記データ信号の周波数の整数分の1に設定されたリファレンスクロック信号を生成するリファレンス生成手段と、前記データ信号と前記リファレンスクロック信号とが重畳された合成信号を作成する信号合成手段と、前記合成信号を光伝送信号に変換して送信する光信号送信手段とを具えることによって、光伝送装置を構成する。
【0011】
本発明は、リファレンスクロック信号を含む光伝送信号を受信可能な装置であって、送信するデータ信号の周波数よりも低周波域で、かつ、周波数が前記データ信号の周波数の整数分の1に設定されたリファレンスクロック信号を用い、前記データ信号と前記リファレンスクロック信号とが重畳された光伝送信号を受信して、電気的な合成信号に変換する光信号受信手段と、前記合成信号に重畳されたデータ信号とリファレンスクロック信号とを分離する分離手段と、前記分離されたリファレンスクロック信号を用いて、前記分離されたデータ信号の周波数同期に必要な入力データ周波数近傍の初期化周波数の信号を生成する生成手段と、前記初期化周波数の信号に基づいて、前記入力データ周波数に同期したクロック信号およびデータ信号を再生する再生手段とを具えることによって、光伝送装置を構成する。
【0012】
本発明は、光送信装置と光受信装置との間で、リファレンスクロック信号を含む光伝送信号を伝送する伝送方式であって、前記光送信装置に、送信するデータ信号の周波数よりも低周波域で、かつ、周波数が前記データ信号の周波数の整数分の1に設定されたリファレンスクロック信号を生成する工程と、前記データ信号と前記リファレンスクロック信号とが重畳された合成信号を作成する工程と、前記合成信号を光伝送信号に変換して送信する工程とを具え、前記光受信装置に、前記データ信号と前記リファレンスクロック信号とが重畳された光伝送信号を受信して、電気的な合成信号に変換する工程と、前記合成信号に重畳されたデータ信号とリファレンスクロック信号とを分離する工程と、前記分離されたリファレンスクロック信号を用いて、前記分離されたデータ信号の周波数同期に必要な入力データ周波数近傍の初期化周波数の信号を生成する工程と、前記初期化周波数の信号に基づいて、前記入力データ周波数に同期したクロック信号およびデータ信号を再生する工程とを具えることによって、光伝送方式を構成する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
[第1の例]
本発明の第1の実施の形態を、図1〜図3に基づいて説明する。
【0015】
本例では、光伝送装置として、光送信装置100を例に挙げて説明する。
【0016】
(送信装置構成1)
図1は、光送信装置100の構成例を示す。
【0017】
本装置100は、データ信号受信部101と、リファレンス信号発生器102と、ミキサ103とを備えている。
【0018】
データ信号受信部101は、所定の周波数、ここでは、例えば、10kHz以上からなる周波数fを基本周波数とするデータ信号10を外部装置から受信する機能をもつ。
【0019】
なお、本例では、データ信号10を受信する構成としたが、これに限るものではなく、本装置100内で受信したデータを加工して出力したり、データを生成するようにしてもよい。
【0020】
リファレンス信号発生器102は、リファレンスクロック信号30を生成する機能をもつ。ただし、このリファレンスクロック信号30は、データ信号10の周波数fよりも低周波域の周波数f(<f)で、かつ、その周波数がデータ信号10の周波数の整数分の1に設定されている。周波数fの値としては、例えば、10kHz未満の値とし、ここでは10Hz〜10kHzの間の値とする。
【0021】
ミキサ103は、データ信号10にリファレンスクロック信号30が重畳された合成信号60(すなわち、光伝送信号60a)を作成する機能をもつ。この合成信号60の周波数帯域は、f=f+fの範囲となる。
【0022】
また、この他の回路構成として、ミキサ103はLDドライバー2に接続され、このLDドライバー2の出力端子はコンデンサ3を介して、レーザダイオード4のカソード側およびチョークコイル5の一端に接続されている。レーザダイオード4のアノード側は、電圧源Vc7に接続されている。チョークコイル5の他端は、電流源6を介してアースされている。
【0023】
(装置動作)
次に、本装置の動作について説明する。
【0024】
データ信号受信部101により周波数fのデータ信号10(0又は1のデジタル信号)が外部装置から受信され、リファレンス信号発生器102により周波数fよりも低周波域の周波数fのリファレンスクロック信号30が生成される。これら各々生成された信号10,30は、ミキサ103に入力され、これにより重畳されて合成信号60が作成される。この合成信号60は、LDドライバー2に入力されることにより、コンデンサ3を介して、レーザダイオード4のカソード側P点の電位レベルを変化させる。
【0025】
例えば、カソード側P点での電位レベルがある一定レベルまで上昇したときは、レーザダイオード4はオフとなり動作せず、発光しない。これにより、カソード側の電位レベルは電源電圧+Vcに近いレベルまで引き上げられる。これに対して、カソード側P点での電位レベルが下降しアノード側よりも相当低くなったときは、レーザダイオード4はオンとなって発光する。
【0026】
このように送信される信号内容に応じてレーザダイオード4がオン・オフして電気−光変換されることにより、合成信号60(光伝送信号60a)は光伝送路70を通じて送信される。
【0027】
なお、データ信号10とリファレンスクロック信号30とを合成してLDドライバー2に入力する例について説明したが、リファレンスクロック信号30をLDドライバー2の出力に対して合成する方法を用いてもよい。
【0028】
(光伝送信号の特性)
図2は、光伝送信号の周波数特性を示す。
【0029】
光伝送信号60aすなわち合成信号60は、データ信号10と、リファレンスクロック信号30とにより構成される。データ信号10の周波数fは10kHz以上であり、リファレンスクロック信号30の周波数fは10Hz〜10kHz未満の範囲に設定されている。
【0030】
(光伝送信号の形態)
図3(a)〜(c)は、送信中の光伝送信号60aの信号形態を説明するための図である。
【0031】
図3(a)は、通常のデータ信号10の波形を示す。ハイ(High)レベルは、デジタル値の”1”に相当する。ロー(Low)レベルは、デジタル値の”0”に相当する。
【0032】
図3(b)は、そのデータ信号10の一部の領域Aを拡大した波形を示す。1周期Taは、”1”又は”0”を示す1ビットのデータ長に相当する。
【0033】
図3(c)は、本発明に係る、周波数fのリファレンスクロック信号30に、周波数f(>f)のデータ信号10が重畳された光伝送信号60aの波形を示す。この信号波形が、ハイレベルと交差する点aおよび点bの間の長さTは、リファレンスクロック信号30の1周期に相当する。
【0034】
本例では、リファレンスクロック信号30の周波数fは、データ信号10の周波数fよりも低周波域で、かつ、そのデータレートは該データ信号の整数分の1に設定されている。
【0035】
ここで、例を挙げて説明する。今、データ信号10のデータ転送レートが10G(ギガ)ビットのとき、その周期はTa=100psecとなる。一方、リファレンスクロック信号30は、データ信号の整数分の1に設定されていることから、周波数f=10Hzであるとすると、その周期はT=0.1secとなる。従って、T/Ta=0.1/(100×10−12)=1×10 の関係が成立する。このような関係を有する信号形態で、光伝送信号60aは光伝送されることになるため、ノイズ等に対しても影響を受けにくい常に安定した状態で伝送することができる。
【0036】
上述したように、光送信装置100において、光伝送信号60aに受信側で必要なリファレンスクロック信号30を重畳させる機能を設けたので、光受信装置に従来のようなローカルオシレータを別個付加させる必要がなくなる。
【0037】
[第2の例]
本発明の第2の実施の形態を、図4に基づいて説明する。なお、前述した第1の例と同一部分についてはその説明を省略し、同一符号を付す。
【0038】
本例では、第1の例の光送信装置100の変形例について説明する。
【0039】
(送信装置構成2)
図4は、光送信装置200の構成例を示す。
【0040】
ここでは、データ信号10およびリファレンスクロック信号30の入力方法を変えたものである。すなわち、データ信号受信部101をLDドライバー2に直接接続する一方で、チョークコイル5のラインにリファレンス信号発生器102を接続し、直流電源8を介してアースする。
【0041】
このような回路構成においても、前述した第1の例と同様に、光伝送信号60aとして、周波数f(10kHz以上)のデータ信号10に周波数f(10Hz〜10kHz)のリファレンスクロック信号30を重畳した合成信号60を生成することができる。
【0042】
この光伝送信号60aに含まれたリファレンスクロック信号30を用いて、受信側で光信号の波形を整形してクロック信号を生成することができる。
【0043】
[第3の例]
本発明の第3の実施の形態を、図5〜図6に基づいて説明する。なお、前述した各例と同一部分についてはその説明を省略し、同一符号を付す。
【0044】
本例は、光伝送装置として、光受信装置300を例に挙げて説明する。
【0045】
(受信装置構成1)
図5は、光受信装置300の構成例を示す。
【0046】
本装置300は、光信号受信手段としてのフォトダイオード201と、分離手段としての分波器202と、2個のプリアンプ203と、ポストアンプ204と、CDR(Clock Data Recovery)205とを備えている。
【0047】
フォトダイオード201は、カソード側が−Vc電源に接続され、アノード側が分波器202に接続され、光−電気変換する機能をもつ。
【0048】
分波器202は、ハイパスフィルタ(HPF)とローパスフィルタ(LPF)とから構成され、伝送されてきた光伝送信号60aを高周波成分の信号と低周波成分の信号とに分離する機能をもつ。
【0049】
CDR205は、入力されたデータ信号10の波形を整形し、データ信号220とクロック信号230とを出力する機能をもつ。
【0050】
図6は、CDR205の構成例を示す。
【0051】
CDR205は、クロック抽出部250と、PLL(Phase−Locked Loop)部260と、データ同期部270とから構成される。PLL部260は、位相比較部(FPD1,FPD2)261と、スイッチ部262と、VCO(Voltage Controlled Oscillator)263と、分周器264とに分けられる。
【0052】
(装置動作)
次に、本装置の動作について説明する。
【0053】
光伝送路70から伝送されてきた、データ信号10とリファレンスクロック信号30とが重畳された合成信号60(光伝送信号60a)は、フォトダイオード201によって光−電気変換され、その変換された電気信号は分波器202に送られる。分波器202では、HPFにより周波数f(10kHz以上)のデータ信号10を、LPFにより周波数f(10Hz〜10kHz<f)のリファレンスクロック信号30をそれぞれ通過させる。そして、これら各信号10,30は、プリアンプ203、ポストアンプ204をそれぞれ介して、波形整形用のCDR205に入力される。
【0054】
CDR205は、入力されたデータ信号10から新たにクロック信号230を生成すると共に、波形整形して出力されるデータ信号220とそのクロック信号230との位相調整を行う機能をもつ。しかし、このCDR205は、入力されたデータ信号10に対して、高精度にかつ短時間で周波数同期をとる必要があるため、データ入力に際してVCO263の発振周波数を予め入力データ周波数の近くに制御しておく必要がある。
【0055】
この必要性から、スイッチ部262の切替端子をまず端子b側にセットしておき、入力データ周波数の整数分の1に設定されたリファレンスクロック信号30を用いて、位相比較部(FPD2)261とVCO263と分周器264とのループ回路により、VCO263の発振周波数が入力データ周波数に近づくように制御する。このような制御によって、データ信号10の周波数同期に必要な入力データ周波数近傍に制御された初期化周波数の信号を予め作成する。
【0056】
そして、このようにして初期化周波数の信号を作成した後、スイッチ部262の切替端子を端子a側に切替えて引き込みを行い、今度はクロック抽出部250と位相比較部(FPD1)261とVCO263とにより、データ信号10の入力データ周波数に同期したクロック信号230を生成する。
【0057】
このようにして生成されたクロック信号230は、データ同期部270に入力されると共に、外部に出力される。これにより、データ同期部270からは、クロック信号230と位相調整されかつ波形整形されたデータ信号220が出力される。
【0058】
上述したように、光受信装置300において、合成信号60に重畳されたリファレンスクロック信号30をデータ信号10から分離して再生する機能を設けたので、従来のようなローカルオシレータを組み込む必要がなくなり、装置の小型化を図ることができると共に、部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
【0059】
[第4の例]
本発明の第4の実施の形態を、図7に基づいて説明する。なお、前述した各例と同一部分についてはその説明を省略し、同一符号を付す。
【0060】
本例は、第3の例の光受信装置300の変形例について説明する。
【0061】
(受信装置構成2)
図7は、光受信装置400の構成例を示す。
【0062】
本装置400は、図5の回路構成と比較して、プリアンプ203を1個とすると共に、このプリアンプ203を分波器202の前段に配置して構成したものである。なお、装置の基本的な動作は、第3の例と同じである。
【0063】
このような回路構成により、部品点数をさらに削減することができるため、低コスト化、小型化をさらに図ることができる。
【0064】
[第5の例]
本発明の第5の実施の形態を、図8に基づいて説明する。なお、前述した各例と同一部分についてはその説明を省略し、同一符号を付す。
【0065】
本例は、第3の例の光受信装置300の他の変形例について説明する。
【0066】
(受信装置構成3)
図8は、光受信装置500の構成例を示す。
【0067】
本装置500は、図5の回路構成と比較して、分波器202をLPFのみにより構成したものである。これに伴い、LPFは、フォトダイオード201のカソード側と、一方のプリアンプ203との間に接続される。また、フォトダイオード201のアノードは、他方のプリアンプ203に直接接続されている。なお、その他の構成および基本的な動作は、第3の例と同じである。
【0068】
このように分波器202をより簡単に構成できるため、低コスト化および小型化をさらに図ることができる。
【0069】
[第6の例]
本発明の第6の実施の形態を、図9および図10に基づいて説明する。なお、前述した各例と同一部分についてはその説明を省略し、同一符号を付す。
【0070】
本例では、光伝送方式を構築するシステム構成例について説明する。
【0071】
(システム構成)
図9は、光伝送システム600の構成例を示す。
【0072】
本システムは、例えば、図1の光送信装置100と、図5の光受信装置200とを、光伝送路70を介して接続することによって構成される。
【0073】
図10は、光伝送方法を示すフローチャートである。
【0074】
まず、光送信装置100において、以下のステップS1〜ステップS4の処理を実行する。
【0075】
ステップS1では、所定の周波数fをもつデータ信号10を外部装置から受信する。なお、データ信号10は、受信した後に装置内部で加工して出力したり、独自に生成するようにしてもよい。
【0076】
ステップS2では、データ信号10の周波数fよりも低周波域で、周波数がデータ信号10の周波数の整数分の1の周波数f(<f)に設定されたリファレンスクロック信号30を生成する。
【0077】
ステップS3では、データ信号10とリファレンスクロック信号30とが重畳された合成信号60を作成する。
【0078】
ステップS4では、合成信号60を光伝送信号60aに変換して、光受信装置200へ送信する。
【0079】
次に、光受信装置200において、以下のステップS5〜ステップS8の処理を実行する。
【0080】
ステップS5では、データ信号10とリファレンスクロック信号30とが重畳された光伝送信号60aを受信して、電気的な合成信号60に変換する。
【0081】
ステップS6では、合成信号60に重畳されたデータ信号10とリファレンスクロック信号30とを分離する。
【0082】
ステップS7では、分離されたリファレンスクロック信号30を用いて、分離されたデータ信号10の周波数同期に必要な入力データ周波数近傍の初期化周波数の信号を生成する。
【0083】
ステップS8では、その初期化周波数の信号に基づいて、データ信号10の入力データ周波数に同期したクロック信号230を再生する。また、このクロック信号230と同期したデータ信号220を再生する。
【0084】
以上のようなシステム構成および信号処理により、従来のようなローカルオシレータを必要としない、簡素な構成で、低コストな光中継機を実現することができる。
【0085】
なお、信号の生成・分離・再生の処理は、前述した例のようなハード的な構成のみを用いて作成してもよいが、本例で述べたようにプログラム等によるソフトウェア的な手段も含めた形で実行することも可能である。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光送信装置において、光伝送信号に受信側で必要なリファレンスクロック信号を重畳させる機能を設けたので、光受信装置側に従来のようなローカルオシレータを別個付加させる必要がなくなる。
【0087】
また、本発明によれば、光受信装置において、光伝送信号に重畳されたリファレンスクロック信号をデータ信号から分離して再生する機能を設けたので、従来のようなローカルオシレータを組み込む必要がなくなり、装置の小型化を図ることができると共に、部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
【0088】
さらに、本発明によれば、上記光送信装置および上記光受信装置を、光伝送路を介して接続することによって、従来のようなローカルオシレータを必要としない簡素な構成で、低コストな光中継機を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である、光送信装置の構成例1を示すブロック図である。
【図2】光伝送信号の周波数特性を示す特性図である。
【図3】リファレンスクロック信号にデータ信号が重畳された光伝送信号の信号形態を示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態である、光送信装置の構成例2を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態である、光受信装置の構成例1を示すブロック図である。
【図6】CDRの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態である、光受信装置の構成例2を示すブロック図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態である、光受信装置の構成例3を示すブロック図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態である、光伝送方式のシステム構成例を示すブロック図である。
【図10】光伝送処理を示すフローチャートである。
【図11】従来の光送信装置の構成を示すブロック図である。
【図12】従来の光受信装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 LDドライバー
3 コンデンサ
4 レーザダイオード
5 チョークコイル
6 電流源
10 データ信号
30 リファレンスクロック信号
60 合成信号
60a 光伝送信号
70 光伝送路
100 光送信装置
101 データ信号受信部
102 リファレンス信号発生器
103 ミキサ
200 光送信装置
201 フォトダイオード
202 分波器
203 プリアンプ
204 ポストアンプ
205 CDR
220 データ信号
230 クロック信号
250 クロック抽出部
260 PLL部
261 位相比較部(FPD1,FPD2)
262 スイッチ部
263 VCO
264 分周器
270 データ同期部
300 光受信装置
400 光受信装置
500 光受信装置
600 光伝送システム

Claims (3)

  1. リファレンスクロック信号を含む光伝送信号を送信可能な装置であって、
    送信するデータ信号の周波数よりも低周波域で、かつ、周波数が前記データ信号の周波数の整数分の1に設定されたリファレンスクロック信号を生成するリファレンス生成手段と、
    前記データ信号と前記リファレンスクロック信号とが重畳された合成信号を作成する信号合成手段と、
    前記合成信号を光伝送信号に変換して送信する光信号送信手段と
    を具えたことを特徴とする光伝送装置。
  2. リファレンスクロック信号を含む光伝送信号を受信可能な装置であって、
    送信するデータ信号の周波数よりも低周波域で、かつ、周波数が前記データ信号の周波数の整数分の1に設定されたリファレンスクロック信号を用い、
    前記データ信号と前記リファレンスクロック信号とが重畳された光伝送信号を受信して、電気的な合成信号に変換する光信号受信手段と、
    前記合成信号に重畳されたデータ信号とリファレンスクロック信号とを分離する分離手段と、
    前記分離されたリファレンスクロック信号を用いて、前記分離されたデータ信号の周波数同期に必要な入力データ周波数近傍の初期化周波数の信号を生成する生成手段と、
    前記初期化周波数の信号に基づいて、前記入力データ周波数に同期したクロック信号およびデータ信号を再生する再生手段と
    を具えたことを特徴とする光伝送装置。
  3. 光送信装置と光受信装置との間で、リファレンスクロック信号を含む光伝送信号を伝送する伝送方式であって、
    前記光送信装置に、
    送信するデータ信号の周波数よりも低周波域で、かつ、周波数が前記データ信号の周波数の整数分の1に設定されたリファレンスクロック信号を生成する工程と、
    前記データ信号と前記リファレンスクロック信号とが重畳された合成信号を作成する工程と、
    前記合成信号を光伝送信号に変換して送信する工程と
    を具え、
    前記光受信装置に、
    前記データ信号と前記リファレンスクロック信号とが重畳された光伝送信号を受信して、電気的な合成信号に変換する工程と、
    前記合成信号に重畳されたデータ信号とリファレンスクロック信号とを分離する工程と、
    前記分離されたリファレンスクロック信号を用いて、前記分離されたデータ信号の周波数同期に必要な入力データ周波数近傍の初期化周波数の信号を生成する工程と、
    前記初期化周波数の信号に基づいて、前記入力データ周波数に同期したクロック信号およびデータ信号を再生する工程と
    を具えたことを特徴とする光伝送方式。
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