JP2001156759A - シリアル送受信回路 - Google Patents

シリアル送受信回路

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JP2001156759A
JP2001156759A JP33247199A JP33247199A JP2001156759A JP 2001156759 A JP2001156759 A JP 2001156759A JP 33247199 A JP33247199 A JP 33247199A JP 33247199 A JP33247199 A JP 33247199A JP 2001156759 A JP2001156759 A JP 2001156759A
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pll circuit
voltage
reception
clock
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JP33247199A
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Noboru Shiozawa
昇 塩沢
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Hitachi Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PLL回路を用いて受信信号から同期クロッ
ク信号を生成する非同期シリアル送受信システムにおい
て、PLL回路のロックアップ時間を短縮して、再同期
時間を短くしたい。 【解決手段】 基準クロツクから受信用クロックを形成
する送信側PLL回路と受信シリアルデータから受信用
クロックを形成する送信側PLL回路とを有する非同期
シリアル送受信システムのインタフェース回路もしくは
シリアル送受信回路において、送信側PLL回路(1
0)と受信側PLL回路(20)とをほぼ同一の回路構
成とし、受信側PLL回路のリセットの際に受信側PL
L回路のVCO(電圧制御発振器)の制御電圧が送信側
PLL回路のVCO制御電圧とほぼ等しくなるように、
オペアンプ(30)により制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLL(フェーズ
・ロックド・ループ)回路に適用して有効な技術に関
し、例えばPLL回路を用いて受信信号から同期クロッ
ク信号を生成する非同期シリアル送受信システムのイン
タフェース回路ないしはシリアル/送受信回路に利用し
て有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、データ通信用LSIや論理LSI
においては、受信信号からタイミングクロックを抽出し
たり、基準クロックに基づいてラッチ回路等の動作タイ
ミングを与えるクロックを生成したりするのにPLL回
路が用いられている。PLL回路を搭載したLSIとし
ては、例えば、パラレルデータとしてデータの送受信を
行なうLSIとシリアルデータの送受信を行なうLSI
との間のデータの送受信を可能にする図5に示すような
シリアル/パラレル変換用LSIがある。
【0003】図5のLSIは、受信したパラレルデータ
PDTrをシリアルデータSDTtに変換して出力する
パラレル−シリアル変換回路1と、受信したシリアルデ
ータSDTrをパラレルデータPDTtに変換して出力
するシリアル−パラレル変換回路2と、これらの変換回
路の動作に必要なクロック信号を生成するPLL回路
3,4と、上記データ変換回路1,2およびPLL回路
3,4の動作を制御する制御回路5等を備えている。
【0004】上記PLL回路3はパラレルデータの入出
力を行なうLSIの側から供給される基準クロックφ0
に基づいて送信用同期クロックφ1を形成してパラレル
−シリアル変換回路1に供給するのに対し、PLL回路
4はシリアルデータの送受信機能を有するLSIの側か
ら供給されるシリアルデータSDTrから位相成分を抽
出して受信用同期クロックφ2を形成してシリアル−パ
ラレル変換回路2に供給する必要がある。
【0005】ところが、基準クロックφ0は常時供給さ
れるのに対し、シリアルデータは通信時にしか供給され
ないため、受信側のPLL回路はシリアルデータの非受
信時には基準となる信号がないので、位相や周波数がず
れてしまう。そこで、そのような場合には、シリアルデ
ータ受信側のPLL回路にリセットをかけて再同期を行
なう必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、ファイバチャネ
ル用のインタフェースLSIにおけるシリアルデータ受
信側のPLL回路のロックアップすなわち周波数引込み
時間は80μS程度と比較的に長くて良かったため、例
えばシリアルデータ受信側のPLL回路4に、シリアル
データ送信側の基準クロックφ0を入力してシリアルデ
ータの非受信時にはPLL回路4を基準クロックφ0に
同期して動作させておいて、シリアルデータSDTrが
入って来たときに直ちに位相成分を抽出して受信同期ク
ロックφ2を形成させるように構成することで所要時間
内に受信側PLL回路をロックアップさせることができ
た。
【0007】しかしながら、本発明者は、ESCON
(Enterprise System Connection)と呼ばれるシリアル
送受信インタフェースLSIに用いられる受信側PLL
回路について検討した結果、ESCONでは受信側の再
同期時間は20μSと短いため、送信側の基準クロック
φ0を利用する上記方式では受信側PLL回路がロック
アップするのに要する時間が長くなりすぎて20μS以
内に再同期させることができないという課題があること
が明らかとなった。
【0008】この発明の目的は、リセット時のロックア
ップ時間が短いPLL回路を提供することにある。
【0009】この発明の目的は、受信信号から同期信号
を生成するPLL回路を備えた非同期シリアル送受信シ
ステムにおいて再同期の所要時間が短いインタフェース
回路もしくはシリアル送受信回路を提供することにあ
る。
【0010】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明らかになるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
【0012】すなわち、基準クロツクから受信用クロッ
クを形成する送信側PLL回路と受信シリアルデータか
ら受信用クロックを形成する送信側PLL回路とを有す
る非同期シリアル送受信システムのインタフェース回路
もしくはシリアル送受信回路において、送信側PLL回
路と受信側PLL回路とをほぼ同一の回路構成とし、受
信側PLL回路のリセットの際に受信側PLL回路のV
CO(電圧制御発振器)の制御電圧が、送信側PLL回
路のVCO制御電圧とほぼ等しくなるように、オペアン
プ(ボルテージフォロワ)によって制御するようにした
ものである。
【0013】具体的には、基準クロックと帰還クロック
の立上がりもしくは立下がりを比較して位相差を検出す
る位相比較器と、該位相比較器で検出された位相差に応
じた電圧もしくは電流に基づいて発振動作する発振回路
とを備えシリアルデータ送信のための同期クロック信号
を生成するための第1のPLL回路と、受信シリアルデ
ータと帰還クロックの立上がりもしくは立下がりを比較
して位相差を検出する位相比較器と、該位相比較器で検
出された位相差に応じた電圧もしくは電流に基づいて発
振動作する発振回路とを備えシリアルデータ送信のため
の同期クロック信号を生成するための第2のPLL回路
とを有するシリアル送受信回路において、上記第1のP
LL回路と上記第2のPLL回路は同一構成の回路によ
り構成され、上記第1のPLL回路内の上記位相差に応
じた電圧を入力とする差動増幅回路と、リセット信号に
より制御されて上記差動増幅回路の出力を上記第2のP
LL回路内の対応するノードに伝達可能なスイッチ素子
とを設けるようにする。
【0014】上記した手段によれば、送信側PLL回路
の周波数すなわちVCO制御電圧は安定しており、受信
側PLL回路は送信側PLL回路とほぼ同一の回路構成
を有するので、受信側PLL回路のリセットの際に送信
側PLL回路のVCO制御電圧により受信側PLL回路
のVCOを制御することで比較的短い時間内に受信側P
LL回路のVCO制御電圧を所望のレベルに合わせるこ
とができ、これによってシリアル送受信回路における受
信側PLL回路のロックアップ(周波数の引き込み)時
間を短くすることができ、再同期のための所要時間を短
縮することができる。
【0015】また、上記第1のPLL回路と上記第2の
PLL回路は、各々上記位相比較器の出力により検出さ
れた位相差に応じた電圧を発生するチャージポンプ回路
およびフィルタ容量と、発生された位相差に応じた電圧
を電流に変換する電圧−電流変換回路とを含み、上記電
圧−電流源回路は、上記位相差に応じた電圧をそれぞれ
電流に変換する第1および第2の電圧−電流変換回路
と、第2の電圧−電流変換回路により充放電される第2
の容量と、該第2の容量の充電電圧を電流に変換する第
3の電圧−電流変換回路とを備え、上記第1および第3
の電圧−電流変換回路の出力電流を合成した電流により
上記発振回路の発振周波数が制御されるように構成す
る。これにより、周波数応答性と安定性の両方がバラン
ス良く保たれるようになる。
【0016】さらに、入力信号と帰還信号の立上がりも
しくは立下がりを比較して位相差を検出する位相比較器
と、上記位相比較器の出力により検出された位相差に応
じた電圧を発生するチャージポンプ回路およびフィルタ
容量と、発生された電圧を電流に変換する電圧−電流変
換回路と、該電圧−電流変換回路の出力電流に基づいて
発振動作する発振回路とを備え、上記電圧−電流源回路
は、上記位相差に応じた電圧を電流に変換する第1およ
び第2の電圧−電流変換回路と、第2の電圧−電流変換
回路により充放電される第2の容量と、該第2の容量の
充電電圧を電流に変換する第3の電圧−電流変換回路と
を含み、上記第1および第3の電圧−電流変換回路の出
力電流を合成した電流により上記発振回路の発振周波数
が制御されるように構成されたPLL回路において、リ
セット信号により制御されて上記フィルタ容量の充電電
圧を上記第2の容量に伝達可能なスイッチ素子を設ける
ようにしても良い。これによって、リセット時にフィル
タ容量の充電電荷を第2の容量に転送できるため、PL
L回路のロックアップ(周波数の引き込み)時間を短く
することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を用いて説明する。
【0018】図1には、本発明をシリアル送受信インタ
フェースおけるPLL回路に適用した場合の一実施例が
示されている。
【0019】図1において、10は送信側PLL回路、
20は受信側PLL回路である。図1に示されているよ
うに、送信側PLL回路10は、システムクロックもし
くはそれから生成された基準クロックφ0と帰還クロッ
クφf1の位相を比較する位相比較器11と、検出され
た位相差に応じた電圧を発生するチャージポンプ回路1
2と、ローパスフィルタ用の容量13と、該容量13の
充電電圧を電流に変換する電圧−電流変換回路14A〜
14Cと、該電圧−電流変換回路14A,14Cの出力
電流値に応じた周波数で発振する電流制御発振回路15
とにより構成されている。
【0020】一方、受信側PLL回路20は、受信シリ
アルデータSDTrと帰還クロックφf2の位相を比較
する位相比較器21と、検出された位相差に応じた電圧
を発生するチャージポンプ回路22と、ローパスフィル
タ用の容量23と、電圧−電流変換回路24A〜24C
と、電流制御発振回路25とにより構成されている。
【0021】一般的なPLL回路では電圧−電流変換回
路はそれぞれ1つのみ(図の14Aと24A)である
が、この実施例のPLL回路においては、特に制限され
ないが、上記容量13と23の後段にそれぞれ2つの電
圧−電流変換回路14A,14Bと24A,24Bが接
続され、このうち電圧−電流変換回路14Bと24Bに
はさらに電圧−電流変換回路14Cと24Cがそれぞれ
接続されており、電圧−電流変換回路14B,24Bか
ら出力される電流で容量16,26を充放電し、容量1
6,26に生成された電圧を電圧−電流変換回路14
C,24Cで電流に変換して出力する。そして、電圧−
電流変換回路14A,14Cの出力電流を合成した電流
で電流制御発振回路15を駆動し、電圧−電流変換回路
24A,24Cの出力電流を合成した電流で電流制御発
振回路25を駆動するように構成されている。
【0022】これによって、特に受信側PLL回路20
においては、周波数応答性と安定性の両方がバランス良
く保たれるようになる。つまり、通常のPLL回路のよ
うに電圧−電流変換回路24Bと24Cがなく24Aの
みの場合には、受信シリアルデータSDTrの伝送路で
のノイズによるジッタや“0”または“1”が連続した
データの受信等により受信シリアルデータSDTrと帰
還クロックφf2の位相がずれると、それが直ちに発生
されるクロックの位相ひいては周波数の変動として現わ
れて安定性が損なわれるが、電圧−電流変換回路24B
と24Cが設けられていることにより、容量26の充電
電圧は容量23の充電電圧が変化した後で変化されるこ
ととなるため、出力電流の変動が少し遅らされることで
周波数安定性が良くなる。
【0023】また、電圧−電流変換回路24Aがなく2
4Bと24Cのみの場合には、受信シリアルデータSD
Trと帰還クロックφf2の位相がずれて容量23の充
電電圧が変化しても、容量26の充電電圧は容量23の
充電電圧が変化した後で変化されることとなるため、出
力電流が直ちに変動することができず、周波数応答性が
あまり良好でなくなるが、電圧−電流変換回路24Aが
あることで受信シリアルデータSDTrと帰還クロック
φf2の位相がずれると出力電流が少し変化して速やか
に追従することができる。
【0024】一方、送信側PLL回路10は受信側PL
L回路20と異なり比較的周波数の安定した基準クロッ
クが入力されるので、受信側PLL回路20のように2
段の電圧−電流変換回路を設ける必要はなく、電圧−電
流変換回路14Aのみでもよいが、本実施例において
は、送信側PLL回路10と受信側PLL回路20とは
同一の構成とされている。
【0025】送信側PLL回路10の位相比較器11
は、基準クロックφ0と帰還クロックφf1の位相を比
較して帰還クロックφf1の位相が遅れているときはア
ップ信号UPを、帰還クロックφf1の位相が進んでい
るときはダウン信号DNを出力する。また、受信側PL
L回路20の位相比較器21は、受信シリアルデータS
DTrと帰還クロックφf2の位相を比較して帰還クロ
ックφf2の位相が遅れているときはアップ信号UP
を、帰還クロックφf2の位相が進んでいるときはダウ
ン信号DNを出力する。
【0026】位相比較器11と位相比較器21から出力
されるアップ信号UPおよびダウン信号DNは、それぞ
れ検出された位相差に応じた電圧を発生するチャージポ
ンプ回路12および22に供給される。チャージポンプ
回路12および22は、上記アップ信号UPおよびダウ
ン信号DNに基づいてその出力端子に接続された容量1
3,23に充電電流を流しまたは放電電流を引き込むこ
とによって、上記位相比較器11または位相比較器21
で検出された位相差に応じた電圧を容量13,23に蓄
積させる。
【0027】この実施例では、送信側PLL回路10の
容量13が接続されたノードN11に非反転入力端子が
接続され、出力端子がスイッチSW1を介して受信側P
LL回路20の容量23が接続されたノードN21に接
続されたオペアンプ(差動増幅回路)30が設けられて
いる。また、送信側PLL回路10の容量16が接続さ
れたノードN12に非反転入力端子が接続され、出力端
子がスイッチSW2を介して受信側PLL回路20の容
量26が接続されたノードN22に接続されたオペアン
プ31が設けられている。そして、これらのオペアンプ
30および31は、その出力電圧が反転入力端子に帰還
されるように接続がなされることでボルテージフォロワ
として機能するように構成されている。
【0028】また、上記スイッチSW1,SW2は、M
OSFETなどにより構成され、再同期信号(リセット
パルス)RSによって制御される。つまり、この実施例
のPLL回路においては、スイッチSW1,SW2がそ
の制御端子に再同期信号パルスが入力されると導通され
て、オペアンプ30,31の出力電流によって受信側P
LL回路20の容量23,26を充電するように構成さ
れている。しかして、オペアンプ30,31はボルテー
ジフォロワとして機能するため、スイッチSW1,SW
2がオンされると、受信側PLL回路20の容量23の
充電電圧は送信側PLL回路10の容量13の充電電圧
と、また受信側PLL回路20の容量26の充電電圧は
送信側PLL回路10の容量16の充電電圧とそれぞれ
ほぼ等しくされる。
【0029】その結果、受信側PLL回路20により形
成されるクロック信号φf2の周波数は速やかに送信側
PLL回路10により形成されるクロック信号φf1の
周波数に引き込まれる。そして、その後、位相比較器2
1に受信シリアルデータSDTrが入って来ると、受信
側PLL回路20により発生されるクロック信号φf2
は受信シリアルデータSDTrと同期されることとな
る。
【0030】ところで、送信側PLL回路10は受信側
PLL回路20と異なり比較的周波数の安定した基準ク
ロックが入力されるので、受信側PLL回路20のよう
に2段の電圧−電流変換回路を設ける必要はなく、電圧
−電流変換回路14Aのみでもよいが、本実施例のよう
に送信側PLL回路10と受信側PLL回路20とが同
一の構成とされていることにより、送信側PLL回路1
0のノードN11の電位と受信側PLL回路20のノー
ドN21の電位は両方が動作している状態でほぼ同一電
位となる。そのため、受信データが途絶えて受信側PL
L回路20を同期化すなわちリセットさせる必要が生じ
たときに、オペアンプ30によって送信側PLL回路1
0のノードN11,N12の電位を受信側PLL回路2
0のノードN21,N22にそれぞれ直ちに転写させ、
受信側PLL回路20のロックアップ時間を短縮するこ
とができる。
【0031】以上説明したように上記第1の実施例は、
基準クロツクから受信用クロックを形成する送信側PL
L回路と受信シリアルデータから受信用クロックを形成
する送信側PLL回路とを有する非同期シリアル送受信
システムのインタフェース回路もしくはシリアル送受信
回路において、送信側PLL回路と受信側PLL回路と
をほぼ同一の回路構成とし、受信側PLL回路のリセッ
トの際に受信側PLL回路内のノードの電圧が、送信側
PLL回路の対応するノードとほぼ等しくなるように、
オペアンプにより制御するようにしたので、比較的短い
時間内に受信側PLL回路のノードの電圧を所望のレベ
ルに合わせることができ、これによって受信側PLL回
路のロックアップ時間を短くすることができ、再同期の
ための所要時間を短縮することができるという効果があ
る。
【0032】図2に本発明に係るPLL回路の第2の実
施例を示す。
【0033】この実施例は、図1の実施例の受信側PL
L回路20と同様な構成を有する受信側PLL回路20
において、容量23の接続ノードN21と容量26の接
続ノードN22との間に再同期信号(リセットパルス)
RSにより制御されるスイッチSW2を設け、再同期時
に前段の容量23の充電電荷を後段の容量26に転送す
るようにしたものである。通常は、容量26の充電電圧
は容量23の充電電圧が変化した後で変化されることと
なるので、スイッチSW2により再同期時に前段の容量
23の充電電荷を後段の容量26に転送することで、受
信側PLL回路20のロックアップ時間を短縮すること
ができる。
【0034】なお、接続ノードN21とN22との間に
スイッチSW2のみでなく、第1の実施例と同様なボル
テージフォロワとして機能するオペアンプを設けてこの
オペアンプで前段の容量23の充電電圧を後段の容量2
6に転写するようにしてもよい。このようにすれば、ス
イッチSW2をオンさせたときに前段の容量23の電圧
が下がるのを回避することができる。また、この実施例
によれば、送信側のPLL回路と受信側のPLL回路は
同一構成である必要は全くないので、それぞれのPLL
回路の特性を用途に応じて最適設計することができる。
【0035】さらに、第1の実施例と第2の実施例を組
合せて、送信側PLL回路10の接続ノードN11に接
続されたオペアンプ30でノードN11の電圧を受信側
PLL回路20のノードN21に転写するとともに、ノ
ードN21の電荷をノードN22に転送する、つまり送
信側PLL回路10の接続ノードN11に接続されたオ
ペアンプ30で受信側PLL回路20の容量23と26
の両方を充電するように構成することも可能である。
【0036】さらに、図1の実施例において、送信側P
LL回路10の接続ノードN11の電位を受信側PLL
回路20のノードN21に直ちに転写するオペアンプ3
0の他に、送信側PLL回路10の容量16の接続ノー
ドN12の電位を受信側PLL回路20のノードN22
に直ちに転写するオペアンプと同期化信号(リセット信
号)RSにより制御されるスイッチとを設けるようにし
てもよい。これによって、受信側PLL回路20のロッ
クアップ時間を第1の実施例よりもさらに短縮すること
ができる。
【0037】図4には、上記実施例のPLL回路を利用
したシリアル送受信用LSIの構成例が示されている。
図4において、破線100で囲まれている部分が送受信
用LSIで、このLSI100は信号の符号化復号化機
能等を有する上位レイヤの論理LSI200と接続され
るとともに、送信シリアルデータ出力端子OUTには光
ファイバや同軸ケーブルあるいはツイステッドペア線な
どの伝送線を駆動するドライバIC(図示省略)が、ま
た受信シリアルデータ入力端子INには伝送線を介して
送られてくる信号を受信して増幅するレシーバIC(図
示省略)がそれぞれ接続される。
【0038】上記シリアル送受信用LSI100は、上
位レイヤの論理LSI200と共通に供給されるシステ
ムクロックTBCを逓倍してLSI内部で送信に必要な
周波数の送信用クロックTXCを生成するPLL(フェ
ーズ・ロックド・ループ)回路からなる送信用クロック
生成回路110と、上位レイヤの論理LSI200から
供給される送信パラレルデータTXDを上記送信用クロ
ックTXCに同期してシリアルデータに変換する並直列
変換回路120と、変換されたシリアルデータをLSI
外部へ出力する送信バッファ130と、入力端子INよ
り受信したシリアルデータをLSI内部に適したレベル
に変換したりする受信バッファ140と、上記送信用ク
ロック生成回路110で生成された上記送信用クロック
TXCに基づいて受信シリアルデータと同期しかつ受信
データと同一周波数の受信用クロックRXCを生成する
受信用クロック生成回路150と、上記受信バッファ1
40により受信された受信シリアルデータRSDを上記
受信用クロックRXCにより受信パラレルデータRXD
に変換する直並列変換回路160と、上位レイヤの論理
LSI200から供給されるリセット信号LCKREF
を受けて受信用クロック生成回路150を制御したりす
る制御回路170などから構成されている。
【0039】この実施例の送受信用LSI100は、上
位レイヤの論理LSI200からPLL同期化信号(リ
セット信号)LCKREFが制御回路170に供給され
ると、制御回路170が受信用クロック生成回路150
にリセット信号RSを供給して受信側PLL回路をリセ
ットして同期化を図るように構成されている。また、こ
の実施例の送受信用LSI100は、特に制限されない
が、上位レイヤの論理LSI200から出力された送信
パラレルデータTXDが直並列変換された後の送信シリ
アルデータを上位レイヤ論理LSI200に戻して送信
シリアルデータをチェックできるようにする(ループバ
ックモード)ため、上記並直列変換回路120の出力信
号(送信シリアルデータ)と上記送信バッファ130か
らの受信信号(受信シリアルデータ)とを選択して上記
直並列変換回路160へ供給可能にする選択回路180
が設けられている。この選択回路180は、上位レイヤ
論理LSI200から供給されるループバックモード選
択信号EWRAPによって制御されるように構成されて
いる。
【0040】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明はそれに限定さ
れるものでなく、例えば実施例では、チャージポンプ回
路12,22の後段にそれぞれ2組の電圧−電流変換回
路14Aおよび14B,14Cと24Aおよび24B,
25Cを設けたが、図3に示すように、各PLL回路が
それぞれ電圧−電流変換回路として14Aと24Aのみ
有する構成とすることも可能である。また、上記電圧−
電流変換回路14Aおよび電流制御発振回路15をまと
めて電圧制御発振回路(VCO)とするとともに、電圧
−電流変換回路24Cおよび電流制御発振回路25をま
とめて電圧制御発振回路としたPLL回路においても適
用可能である。
【0041】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるPLL
回路を内蔵したシリアル送受信回路に適用した場合につ
いて説明したが、本発明は2以上のPLL回路を内蔵す
る半導体集積回路に利用することができる。
【0042】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0043】すなわち、リセット時のロックアップ時間
が短いPLL回路を提供し、これによって受信信号から
同期信号を生成するPLL回路を備えた非同期シリアル
送受信システムにおいて再同期の所要時間が短いインタ
フェース回路もしくはシリアル送受信回路を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリアル送受信用回路を構成する
PLL回路の第1の実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るシリアル送受信用回路を構成する
PLL回路の第2の実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係るシリアル送受信用回路を構成する
PLL回路の変形例を示すブロック図である。
【図4】本発明に係るシリアル送受信回路を内蔵したシ
リアル送受信用LSIの構成例を示すブロック図であ
る。
【図5】PLL回路の応用例としてのシリアル/パラレ
ル変換用LSIの概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,21 位相比較比較器 12,22 チャージポンプ 13,23 フィルタ容量 14,24 電圧−電流変換回路 15,25 電流制御発振回路 16,26 第2の容量 30 オペアンプ(差動増幅回路) φ0 基準クロック φf 帰還クロック SDTr 受信シリアルデータ 100 シリアル通信用送受信LSI 200 上位レイヤの論理LSI 110 送信用クロック生成回路 120 並直列変換回路 130 送信バッファ 140 受信バッファ 150 受信用クロック生成回路 160 直並列変換回路 170 制御回路 180 選択回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準クロックと帰還クロックの立上がり
    もしくは立下がりを比較して位相差を検出する位相比較
    器と、該位相比較器で検出された位相差に応じた電圧も
    しくは電流に基づいて発振動作する発振回路とを備えシ
    リアルデータ送信のための同期クロック信号を生成する
    ための第1のPLL回路と、受信シリアルデータと帰還
    クロックの立上がりもしくは立下がりを比較して位相差
    を検出する位相比較器と、該位相比較器で検出された位
    相差に応じた電圧もしくは電流に基づいて発振動作する
    発振回路とを備えシリアルデータ送信のための同期クロ
    ック信号を生成するための第2のPLL回路とを有する
    シリアル送受信回路において、 上記第1のPLL回路と上記第2のPLL回路は同一構
    成の回路により構成され、上記第1のPLL回路内の上
    記位相差に応じた電圧を入力とし入力電圧とほぼ同一の
    電圧を出力する差動増幅回路と、リセット信号により制
    御されて上記差動増幅回路の出力を上記第2のPLL回
    路内の対応するノードに伝達可能なスイッチ素子とを備
    えていることを特徴とするシリアル送受信回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006238309A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Kawasaki Microelectronics Kk 半導体集積回路
KR20140015903A (ko) * 2012-07-27 2014-02-07 삼성전자주식회사 위상 잠금 루프의 홀드 타임 또는 록 타임을 이용하여 데이터 세그먼트들을 스케쥴링하는 저전력 통신 장치
JP2017092738A (ja) * 2015-11-11 2017-05-25 エスアイアイ・セミコンダクタ株式会社 発振回路装置

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KR20140015903A (ko) * 2012-07-27 2014-02-07 삼성전자주식회사 위상 잠금 루프의 홀드 타임 또는 록 타임을 이용하여 데이터 세그먼트들을 스케쥴링하는 저전력 통신 장치
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