JP2004038847A - 自動販売機の商品投入規制装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】不適正な向きによる商品の投入を確実に規制することのできる自動販売機の商品投入規制装置を提供する。
【解決手段】商品1が所定の向きで投入されると、商品接触板13が商品1の大径部1bと接触して第1の投入規制板11の当接部11bが第2の投入規制板12の係止部12cよりも上方へ移動することから、係止部12cが当接部11bに係止せず、第2の投入規制板12が第1の投入規制板11によって回動を規制されることなく後方に回動し、商品1の通過が許容される。また、商品1が反対向き(不適正な向き)で投入されると、商品接触板13が商品1の小径部1aと接触して当接部11bが係止部12cよりも下方に位置したままとなることから、係止部12cが当接部11bに係止し、第2の投入規制板12が第1の投入規制板11によって回動を規制されて商品1の通過が阻止される。
【選択図】 図3
【解決手段】商品1が所定の向きで投入されると、商品接触板13が商品1の大径部1bと接触して第1の投入規制板11の当接部11bが第2の投入規制板12の係止部12cよりも上方へ移動することから、係止部12cが当接部11bに係止せず、第2の投入規制板12が第1の投入規制板11によって回動を規制されることなく後方に回動し、商品1の通過が許容される。また、商品1が反対向き(不適正な向き)で投入されると、商品接触板13が商品1の小径部1aと接触して当接部11bが係止部12cよりも下方に位置したままとなることから、係止部12cが当接部11bに係止し、第2の投入規制板12が第1の投入規制板11によって回動を規制されて商品1の通過が阻止される。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、缶、ビンまたはペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機の商品投入規制装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の自動販売機には、例えば特開平8−55273号公報に記載されているように、上下方向に延びる蛇行状の商品通路を有する、いわゆるサーペンタイン式の商品収納装置が用いられている。この商品収納装置は、装置本体の幅方向に対向する一対の側板間に前後方向に対向する多数の円弧板を設け、各円弧板間に前記商品通路を形成している。また、商品収納装置の上部には、装置本体の前面側に開口する商品投入口と、商品投入口から後方に下り傾斜で延びる投入口通路が設けられ、商品投入口から投入された商品が投入口通路を介して商品通路内に収納されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記自動販売機では、ペットボトルやビン、或いはシール缶等のように長手方向一端側の径が他の部分よりも小さく形成されている商品を販売する場合もあるが、このような商品は互いに同一の向きで収納するのが好ましい。
【0004】
しかしながら、商品の投入は人為的な作業となるため、誤って反対向きに投入されるおそれがあり、このような不適正な向きで投入されると、商品詰まりを生ずるなど、搬出不良の原因となるという問題点があった。また、このような事態を回避するため、注意書き等によって作業者に喚起を促しているが、人為的な作業である以上、徹底することは困難であった。
【0005】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、不適正な向きによる商品の投入を確実に規制することのできる自動販売機の商品投入規制装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、請求項1では、商品投入口から後方に下り傾斜で延びる投入口通路と、投入口通路の後端から下方に延びる商品通路とを備えた自動販売機に設けられ、長手方向一端側の径を他端側の径よりも小さく形成された商品が所定の向きで投入されたときのみ商品の投入を許容する自動販売機の商品投入規制装置において、前記投入口通路の上部に設けられ、後端側が上下方向に移動するように前端側を回動自在に支持された第1の投入規制部材と、第1の投入規制部材の後端側に配置され、投入商品の接触により後方へ回動するように上端側を投入口通路の上部に回動自在に支持された第2の投入規制部材と、投入口通路の幅方向一端側に設けられ、投入商品の接触により後方へ回動するように上端側を投入口通路の上部に回動自在に支持されるとともに、所定角度以上後方へ回動すると第1の投入規制部材に当接して第1の投入規制部材を上方へ回動させる商品接触部材とを備え、第1の投入規制部材を後端側が第2の投入規制部材の後方に位置するように形成するとともに、その後端側には第2の投入規制部材の背面側に当接可能な当接部を設け、第2の投入規制部材の背面側には第1の投入規制部材の当接部が下方に位置するときのみ当接部に係止して第2の投入規制部材の後方への回動を規制する係止部を設け、商品が投入口通路に所定の向きで投入されると、商品接触部材が商品の大径部分と接触して第1の投入規制部材の当接部を第2の投入規制部材の係止部よりも上方へ移動させるように回動し、商品が反対向きで投入されると、商品接触部材が商品の小径部分と接触して第1の投入規制部材の当接部を第2の投入規制部材の係止部よりも下方に位置させたまま回動するように構成している。
【0007】
これにより、商品が投入口通路に所定の向きで投入されると、商品接触部材が商品の大径部分と接触して第1の投入規制部材の当接部が第2の投入規制部材の係止部よりも上方へ移動することから、第2の投入規制部材の係止部が第1の投入規制部材の当接部に係止せず、第2の投入規制部材が第1の投入規制部材によって回動を規制されることなく後方に回動し、商品の通過が許容される。また、商品が反対向きで投入されると、商品接触部材が商品の小径部分と接触して第1の投入規制部材の当接部が第2の投入規制部材の係止部よりも下方に位置したままとなることから、第2の投入規制部材の係止部が第1の投入規制部材の当接部に係止し、第2の投入規制部材が第1の投入規制部材によって回動を規制されて商品の通過が阻止される。
【0008】
また、請求項2では、請求項1記載の自動販売機の商品投入規制装置において、前記第1の投入規制部材をその前端側と後端側とが所定の角度をなして屈曲するように形成し、商品接触部材が前記所定角度以上回動すると第1の投入規制部材の前端側に接触するように構成している。
【0009】
これにより、請求項1の作用に加え、第1の投入規制部材の屈曲角度により、商品接触部材が第1の投入規制部材に接触するまでの角度を任意に設定可能となることから、第1の投入規制部材の屈曲角度を適正な角度に設定するだけで商品の小径部と大径部の寸法に応じた確実な投入規制動作が達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1乃至図6は本発明の一実施形態を示すもので、図1は商品投入規制装置を備えた商品収納装置の要部側面断面図、図2は商品投入規制装置の側面図、図3及び図4はその斜視図、図5及び図6はその動作説明図である。
【0011】
図1に示す自動販売機の商品収納装置は、長手方向一端側の径が他の部分よりも小さく形成された商品、例えばビンやペットボトル、或いはシール缶等のように容器の注ぎ口側が細く形成された商品1を収納するものである。即ち、商品1の一端側は容器の蓋部分からなる小径部1aなし、その他端側は容器の本体部分からなる大径部1bを形成している。
【0012】
また、前記商品収納装置は、装置本体の幅方向に対向する一対の側板2(図では一方のみ示す)と、各側板2間に装置本体の前後方向に対向して取付けられた複数の円弧板3とを備え、各円弧板3の間には上下方向に延びる蛇行状の商品通路4が形成されている。商品通路4の上方には互いに上下に対向する案内板5,6が設けられ、各案内板5,6の間には後方に向かって下り傾斜をなす投入口通路7が形成されている。即ち、投入口通路7の一端側は商品投入口7aとして装置本体の前方に開口しており、その他端側は商品通路4の上端側に連通している。尚、商品通路4の下端側には周知構成の商品搬出機構が設けられているが、この構成については本発明と直接関係ないので説明を省略する。
【0013】
本実施形態の商品投入規制装置10は、投入口通路7の上部に上下方向に回動可能に設けられた第1の投入規制板11と、投入口通路7の上部に前後方向に回動可能に設けられた第2の投入規制板12と、投入口通路7の幅方向一端側に前後方向に回動可能に設けられた商品接触板13とから構成されている。
【0014】
第1の投入規制板11は前端を支軸11aによって回動自在に支持され、その後端には第2の投入規制板12の背面側に当接する当接部11bが設けられている。第1の投入規制板11の幅方向中央には後端側を開放した切り欠き部11cが設けられ、当接部11bはその一部を切り欠き部11c内にやや延出するようにして第1の投入規制板11の幅方向両端側にそれぞれ形成されている。また、第1の投入規制板11は、その前端側と後端側とが所定の角度θ1 で屈曲するように形成されている。
【0015】
第2の投入規制板12は上端を支軸12aによって回動自在に支持され、その幅方向中央部分には上端側を開放した切り欠き部12bが設けられている。即ち、第2の投入規制板12は幅方向両端側のみが支軸12aに連結されるように形成されている。この場合、第1の投入規制板11の切り欠き部11c内には第2の投入規制板12の幅方向一端側が位置しており、これにより第1の投入規制板11の各当接部11bが第2の投入規制板12の背面側に当接可能になっている。また、また、第2の投入規制板12の背面側には、第1の投入規制板12の各当接部11bと上下方向に係止可能な係止部12cが突設されており、係止部12cは第2の投入規制板12の一部を山形に折り曲げることによって形成されている。
【0016】
商品接触板13は上端を第1の投入規制板11の支軸11aによって回動自在に支持され、投入商品1の幅方向一端側のみに接触するように、商品投入方向から見て投入口通路7の左側に設けられている(図3及び図4参照)。また、商品接触板13の背面側には第1の投入規制板11に当接可能な当接部13aが突設されており、当接部13aは商品接触板13が所定角度θ2 以上回動すると、第1の投入規制板11の前端側に接触するようになっている。
【0017】
以上のように構成された商品投入規制装置10においては、図3に示すように商品1が適正な向き(投入方向から見て商品1の小径部1aが右側となる向き)で投入されると、図5(a) に示すように商品接触板13に商品1の大径部1bが接触し、大径部1bに押圧されながら商品接触板13が後方に回動する。その際、商品接触板13は大径部1bによって角度θ2 を超えるまで回動するため、商品接触板13の当接部13aが第1の投入規制板11に当接し、第1の投入規制板11が上方へ回動する。これにより、第1の投入規制板11の当接部11bが第2の投入規制板12の係止部12cよりも上方まで移動する。このため、第1の投入規制板11を通過した商品1が第2の投入規制板12に接触すると、図5(b) に示すように第2の投入規制板12が後方へ回動しても、第1の投入規制板11の当接部11bは第2の投入規制板12の係止部12cに係止しないため、第2の投入規制板12が第1の投入規制板11との係止によって回動を規制されることがなく、第1の投入規制板11を上方へ案内しながら回動する。これにより、第2の投入規制板12が商品1に押圧されながら後方に回動し、商品1が商品投入規制装置10を通過する。
【0018】
次に、図4に示すように商品1が不適正な向き(投入方向から見て商品1の小径部1aが左側となる向き)で投入されると、図6(a) に示すように商品接触板13に商品1の小径部1aが接触し、小径部1aに押圧されながら商品接触板13が後方に回動する。その際、商品接触板13は小径部1aとの接触では回動量が小さいため、角度θ2 に至るまで回動せず、商品接触板13の当接部13aは第1の投入規制板11に当接しない。これにより、第1の投入規制板11が上方へ回動せず、第1の投入規制板11の当接部11bが第2の投入規制板12の係止部12cよりも下方に位置したままとなる。このため、第1の投入規制板11を通過した商品1が第2の投入規制板12に接触すると、図6(b) に示すように第1の投入規制板11の当接部11bが第2の投入規制板12の係止部12cに係止して上方への移動を阻止され、これにより第2の投入規制板12の後方への回動が規制される。従って、不適正な向きで投入された商品1は、第2の投入規制板12に当接した状態で停止して通過を阻止され、商品通路4側に投入されることはない。
【0019】
このように、本実施形態の商品投入規制装置によれば、商品接触板13に商品1の大径部1bが接触する向きで投入された場合は商品1の通過を許容し、商品接触板13に商品1の小径部1aが接触する向きで投入された場合は商品1の通過を阻止するように構成したので、商品1を誤って不適正な向きで投入した場合でも、商品1が商品通路4側に投入されることがなく、不適正な向きの商品の投入による搬出不良等を確実に防止することができる。
【0020】
また、第1の投入規制板11をその前端側と後端側とが所定の角度θ1 で屈曲するように形成し、商品接触板13が角度θ2 だけ回動すると、商品接触板13の当接部13aが第1の投入規制板11の前端側に接触するようにしたので、第1の投入規制板11の屈曲角度θ1 により、商品接触板13が第1の投入規制板11に接触するまでの角度θ2 を任意に設定することができる。従って、第1の投入規制板11の屈曲角度θ1 を適正な角度に設定するだけで商品1の小径部1aと大径部1bの寸法に応じた確実な投入規制動作を達成することができ、他種類の商品に的確に対応することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の商品投入規制装置によれば、不適正な向きによる商品の投入を確実に規制することのできるので、商品を常に適正な向きで投入することができ、搬出不良等を確実に防止することができる。
【0022】
また、請求項2の商品投入規制装置によれば、請求項1の効果に加え、第1の投入規制部材の屈曲角度を適正な角度に設定するだけで商品の小径部と大径部の寸法に応じた確実な投入規制動作を達成することができるので、他種類の商品に的確に対応することができ、汎用性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す商品投入規制装置を備えた商品収納装置の要部側面断面図
【図2】商品投入規制装置の側面図
【図3】商品投入規制装置の斜視図
【図4】商品投入規制装置の斜視図
【図5】商品投入規制装置の動作説明図
【図6】商品投入規制装置の動作説明図
【符号の説明】
1…商品、1a…小径部、1b…大径部、4…商品通路、7…投入口通路、7a…商品投入口、10…商品投入規制装置、11…第1の投入規制板、11b…当接部、12…第2の投入規制板、12c…係止部、13…商品接触板。
【発明の属する技術分野】
本発明は、缶、ビンまたはペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機の商品投入規制装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の自動販売機には、例えば特開平8−55273号公報に記載されているように、上下方向に延びる蛇行状の商品通路を有する、いわゆるサーペンタイン式の商品収納装置が用いられている。この商品収納装置は、装置本体の幅方向に対向する一対の側板間に前後方向に対向する多数の円弧板を設け、各円弧板間に前記商品通路を形成している。また、商品収納装置の上部には、装置本体の前面側に開口する商品投入口と、商品投入口から後方に下り傾斜で延びる投入口通路が設けられ、商品投入口から投入された商品が投入口通路を介して商品通路内に収納されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記自動販売機では、ペットボトルやビン、或いはシール缶等のように長手方向一端側の径が他の部分よりも小さく形成されている商品を販売する場合もあるが、このような商品は互いに同一の向きで収納するのが好ましい。
【0004】
しかしながら、商品の投入は人為的な作業となるため、誤って反対向きに投入されるおそれがあり、このような不適正な向きで投入されると、商品詰まりを生ずるなど、搬出不良の原因となるという問題点があった。また、このような事態を回避するため、注意書き等によって作業者に喚起を促しているが、人為的な作業である以上、徹底することは困難であった。
【0005】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、不適正な向きによる商品の投入を確実に規制することのできる自動販売機の商品投入規制装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、請求項1では、商品投入口から後方に下り傾斜で延びる投入口通路と、投入口通路の後端から下方に延びる商品通路とを備えた自動販売機に設けられ、長手方向一端側の径を他端側の径よりも小さく形成された商品が所定の向きで投入されたときのみ商品の投入を許容する自動販売機の商品投入規制装置において、前記投入口通路の上部に設けられ、後端側が上下方向に移動するように前端側を回動自在に支持された第1の投入規制部材と、第1の投入規制部材の後端側に配置され、投入商品の接触により後方へ回動するように上端側を投入口通路の上部に回動自在に支持された第2の投入規制部材と、投入口通路の幅方向一端側に設けられ、投入商品の接触により後方へ回動するように上端側を投入口通路の上部に回動自在に支持されるとともに、所定角度以上後方へ回動すると第1の投入規制部材に当接して第1の投入規制部材を上方へ回動させる商品接触部材とを備え、第1の投入規制部材を後端側が第2の投入規制部材の後方に位置するように形成するとともに、その後端側には第2の投入規制部材の背面側に当接可能な当接部を設け、第2の投入規制部材の背面側には第1の投入規制部材の当接部が下方に位置するときのみ当接部に係止して第2の投入規制部材の後方への回動を規制する係止部を設け、商品が投入口通路に所定の向きで投入されると、商品接触部材が商品の大径部分と接触して第1の投入規制部材の当接部を第2の投入規制部材の係止部よりも上方へ移動させるように回動し、商品が反対向きで投入されると、商品接触部材が商品の小径部分と接触して第1の投入規制部材の当接部を第2の投入規制部材の係止部よりも下方に位置させたまま回動するように構成している。
【0007】
これにより、商品が投入口通路に所定の向きで投入されると、商品接触部材が商品の大径部分と接触して第1の投入規制部材の当接部が第2の投入規制部材の係止部よりも上方へ移動することから、第2の投入規制部材の係止部が第1の投入規制部材の当接部に係止せず、第2の投入規制部材が第1の投入規制部材によって回動を規制されることなく後方に回動し、商品の通過が許容される。また、商品が反対向きで投入されると、商品接触部材が商品の小径部分と接触して第1の投入規制部材の当接部が第2の投入規制部材の係止部よりも下方に位置したままとなることから、第2の投入規制部材の係止部が第1の投入規制部材の当接部に係止し、第2の投入規制部材が第1の投入規制部材によって回動を規制されて商品の通過が阻止される。
【0008】
また、請求項2では、請求項1記載の自動販売機の商品投入規制装置において、前記第1の投入規制部材をその前端側と後端側とが所定の角度をなして屈曲するように形成し、商品接触部材が前記所定角度以上回動すると第1の投入規制部材の前端側に接触するように構成している。
【0009】
これにより、請求項1の作用に加え、第1の投入規制部材の屈曲角度により、商品接触部材が第1の投入規制部材に接触するまでの角度を任意に設定可能となることから、第1の投入規制部材の屈曲角度を適正な角度に設定するだけで商品の小径部と大径部の寸法に応じた確実な投入規制動作が達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1乃至図6は本発明の一実施形態を示すもので、図1は商品投入規制装置を備えた商品収納装置の要部側面断面図、図2は商品投入規制装置の側面図、図3及び図4はその斜視図、図5及び図6はその動作説明図である。
【0011】
図1に示す自動販売機の商品収納装置は、長手方向一端側の径が他の部分よりも小さく形成された商品、例えばビンやペットボトル、或いはシール缶等のように容器の注ぎ口側が細く形成された商品1を収納するものである。即ち、商品1の一端側は容器の蓋部分からなる小径部1aなし、その他端側は容器の本体部分からなる大径部1bを形成している。
【0012】
また、前記商品収納装置は、装置本体の幅方向に対向する一対の側板2(図では一方のみ示す)と、各側板2間に装置本体の前後方向に対向して取付けられた複数の円弧板3とを備え、各円弧板3の間には上下方向に延びる蛇行状の商品通路4が形成されている。商品通路4の上方には互いに上下に対向する案内板5,6が設けられ、各案内板5,6の間には後方に向かって下り傾斜をなす投入口通路7が形成されている。即ち、投入口通路7の一端側は商品投入口7aとして装置本体の前方に開口しており、その他端側は商品通路4の上端側に連通している。尚、商品通路4の下端側には周知構成の商品搬出機構が設けられているが、この構成については本発明と直接関係ないので説明を省略する。
【0013】
本実施形態の商品投入規制装置10は、投入口通路7の上部に上下方向に回動可能に設けられた第1の投入規制板11と、投入口通路7の上部に前後方向に回動可能に設けられた第2の投入規制板12と、投入口通路7の幅方向一端側に前後方向に回動可能に設けられた商品接触板13とから構成されている。
【0014】
第1の投入規制板11は前端を支軸11aによって回動自在に支持され、その後端には第2の投入規制板12の背面側に当接する当接部11bが設けられている。第1の投入規制板11の幅方向中央には後端側を開放した切り欠き部11cが設けられ、当接部11bはその一部を切り欠き部11c内にやや延出するようにして第1の投入規制板11の幅方向両端側にそれぞれ形成されている。また、第1の投入規制板11は、その前端側と後端側とが所定の角度θ1 で屈曲するように形成されている。
【0015】
第2の投入規制板12は上端を支軸12aによって回動自在に支持され、その幅方向中央部分には上端側を開放した切り欠き部12bが設けられている。即ち、第2の投入規制板12は幅方向両端側のみが支軸12aに連結されるように形成されている。この場合、第1の投入規制板11の切り欠き部11c内には第2の投入規制板12の幅方向一端側が位置しており、これにより第1の投入規制板11の各当接部11bが第2の投入規制板12の背面側に当接可能になっている。また、また、第2の投入規制板12の背面側には、第1の投入規制板12の各当接部11bと上下方向に係止可能な係止部12cが突設されており、係止部12cは第2の投入規制板12の一部を山形に折り曲げることによって形成されている。
【0016】
商品接触板13は上端を第1の投入規制板11の支軸11aによって回動自在に支持され、投入商品1の幅方向一端側のみに接触するように、商品投入方向から見て投入口通路7の左側に設けられている(図3及び図4参照)。また、商品接触板13の背面側には第1の投入規制板11に当接可能な当接部13aが突設されており、当接部13aは商品接触板13が所定角度θ2 以上回動すると、第1の投入規制板11の前端側に接触するようになっている。
【0017】
以上のように構成された商品投入規制装置10においては、図3に示すように商品1が適正な向き(投入方向から見て商品1の小径部1aが右側となる向き)で投入されると、図5(a) に示すように商品接触板13に商品1の大径部1bが接触し、大径部1bに押圧されながら商品接触板13が後方に回動する。その際、商品接触板13は大径部1bによって角度θ2 を超えるまで回動するため、商品接触板13の当接部13aが第1の投入規制板11に当接し、第1の投入規制板11が上方へ回動する。これにより、第1の投入規制板11の当接部11bが第2の投入規制板12の係止部12cよりも上方まで移動する。このため、第1の投入規制板11を通過した商品1が第2の投入規制板12に接触すると、図5(b) に示すように第2の投入規制板12が後方へ回動しても、第1の投入規制板11の当接部11bは第2の投入規制板12の係止部12cに係止しないため、第2の投入規制板12が第1の投入規制板11との係止によって回動を規制されることがなく、第1の投入規制板11を上方へ案内しながら回動する。これにより、第2の投入規制板12が商品1に押圧されながら後方に回動し、商品1が商品投入規制装置10を通過する。
【0018】
次に、図4に示すように商品1が不適正な向き(投入方向から見て商品1の小径部1aが左側となる向き)で投入されると、図6(a) に示すように商品接触板13に商品1の小径部1aが接触し、小径部1aに押圧されながら商品接触板13が後方に回動する。その際、商品接触板13は小径部1aとの接触では回動量が小さいため、角度θ2 に至るまで回動せず、商品接触板13の当接部13aは第1の投入規制板11に当接しない。これにより、第1の投入規制板11が上方へ回動せず、第1の投入規制板11の当接部11bが第2の投入規制板12の係止部12cよりも下方に位置したままとなる。このため、第1の投入規制板11を通過した商品1が第2の投入規制板12に接触すると、図6(b) に示すように第1の投入規制板11の当接部11bが第2の投入規制板12の係止部12cに係止して上方への移動を阻止され、これにより第2の投入規制板12の後方への回動が規制される。従って、不適正な向きで投入された商品1は、第2の投入規制板12に当接した状態で停止して通過を阻止され、商品通路4側に投入されることはない。
【0019】
このように、本実施形態の商品投入規制装置によれば、商品接触板13に商品1の大径部1bが接触する向きで投入された場合は商品1の通過を許容し、商品接触板13に商品1の小径部1aが接触する向きで投入された場合は商品1の通過を阻止するように構成したので、商品1を誤って不適正な向きで投入した場合でも、商品1が商品通路4側に投入されることがなく、不適正な向きの商品の投入による搬出不良等を確実に防止することができる。
【0020】
また、第1の投入規制板11をその前端側と後端側とが所定の角度θ1 で屈曲するように形成し、商品接触板13が角度θ2 だけ回動すると、商品接触板13の当接部13aが第1の投入規制板11の前端側に接触するようにしたので、第1の投入規制板11の屈曲角度θ1 により、商品接触板13が第1の投入規制板11に接触するまでの角度θ2 を任意に設定することができる。従って、第1の投入規制板11の屈曲角度θ1 を適正な角度に設定するだけで商品1の小径部1aと大径部1bの寸法に応じた確実な投入規制動作を達成することができ、他種類の商品に的確に対応することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の商品投入規制装置によれば、不適正な向きによる商品の投入を確実に規制することのできるので、商品を常に適正な向きで投入することができ、搬出不良等を確実に防止することができる。
【0022】
また、請求項2の商品投入規制装置によれば、請求項1の効果に加え、第1の投入規制部材の屈曲角度を適正な角度に設定するだけで商品の小径部と大径部の寸法に応じた確実な投入規制動作を達成することができるので、他種類の商品に的確に対応することができ、汎用性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す商品投入規制装置を備えた商品収納装置の要部側面断面図
【図2】商品投入規制装置の側面図
【図3】商品投入規制装置の斜視図
【図4】商品投入規制装置の斜視図
【図5】商品投入規制装置の動作説明図
【図6】商品投入規制装置の動作説明図
【符号の説明】
1…商品、1a…小径部、1b…大径部、4…商品通路、7…投入口通路、7a…商品投入口、10…商品投入規制装置、11…第1の投入規制板、11b…当接部、12…第2の投入規制板、12c…係止部、13…商品接触板。
Claims (2)
- 商品投入口から後方に下り傾斜で延びる投入口通路と、投入口通路の後端から下方に延びる商品通路とを備えた自動販売機に設けられ、長手方向一端側の径を他端側の径よりも小さく形成された商品が所定の向きで投入されたときのみ商品の投入を許容する自動販売機の商品投入規制装置において、
前記投入口通路の上部に設けられ、後端側が上下方向に移動するように前端側を回動自在に支持された第1の投入規制部材と、
第1の投入規制部材の後端側に配置され、投入商品の接触により後方へ回動するように上端側を投入口通路の上部に回動自在に支持された第2の投入規制部材と、
投入口通路の幅方向一端側に設けられ、投入商品の接触により後方へ回動するように上端側を投入口通路の上部に回動自在に支持されるとともに、所定角度以上後方へ回動すると第1の投入規制部材に当接して第1の投入規制部材を上方へ回動させる商品接触部材とを備え、
第1の投入規制部材を後端側が第2の投入規制部材の後方に位置するように形成するとともに、その後端側には第2の投入規制部材の背面側に当接可能な当接部を設け、
第2の投入規制部材の背面側には第1の投入規制部材の当接部が下方に位置するときのみ当接部に係止して第2の投入規制部材の後方への回動を規制する係止部を設け、
商品が投入口通路に所定の向きで投入されると、商品接触部材が商品の大径部分と接触して第1の投入規制部材の当接部を第2の投入規制部材の係止部よりも上方へ移動させるように回動し、商品が反対向きで投入されると、商品接触部材が商品の小径部分と接触して第1の投入規制部材の当接部を第2の投入規制部材の係止部よりも下方に位置させたまま回動するように構成した
ことを特徴とする自動販売機の商品投入規制装置。 - 前記第1の投入規制部材をその前端側と後端側とが所定の角度をなして屈曲するように形成し、商品接触部材が前記所定角度以上回動すると第1の投入規制部材の前端側に接触するように構成した
ことを特徴とする請求項1記載の自動販売機の商品投入規制装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002198467A JP2004038847A (ja) | 2002-07-08 | 2002-07-08 | 自動販売機の商品投入規制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002198467A JP2004038847A (ja) | 2002-07-08 | 2002-07-08 | 自動販売機の商品投入規制装置 |
Publications (1)
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JP2004038847A true JP2004038847A (ja) | 2004-02-05 |
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ID=31705909
Family Applications (1)
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JP2002198467A Withdrawn JP2004038847A (ja) | 2002-07-08 | 2002-07-08 | 自動販売機の商品投入規制装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004038847A (ja) |
-
2002
- 2002-07-08 JP JP2002198467A patent/JP2004038847A/ja not_active Withdrawn
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A621 | Written request for application examination |
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A761 | Written withdrawal of application |
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