JP3791413B2 - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、商品通路幅を調整しなくても小さな駆動力で種々の径の商品を販売できる自動販売機の商品搬出装置に関し、さらに詳しくは、商品を安定かつ確実に保持でき、商品の詰まりや多本出を防止できる自動販売機の商品搬出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、種々の自動販売機の商品搬出装置が提供されており、これらの自動販売機の商品搬出装置は、最下端の商品を保持する下ペダルと、その上方に位置し搬出時に下から2番目の商品を保持する上ペダルとを備えて商品通路の下部に配設され、これらのペダルを商品通路側に交互に回動突出させることによって商品の搬出を制御するものが知られている。
【0003】
すなわち、これらの商品搬出装置は、上記ペダルの突出の有無(突出量が常に一定)によって商品通路寸法を規制するものであるから、形状や外径寸法が異なる商品を販売する場合には、あらかじめ商品通路にその通路幅を規制する部材を別途設けたり、あるいは、当該商品寸法等に適合する専用の商品搬出装置を設けるなどして対処していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、周知の通り、缶飲料やペットボトル飲料の容器は、形状や外径寸法が異なる種々の物が流通しているため、種々の外径の商品を同じ位置の商品通路で販売しようとすると、商品径に応じて商品通路幅を調整しなければならず、手間がかかるとともに、容器の形状によっては商品搬出装置の機構に適さず、販売できない場合も生じ得るという課題があった。
【0005】
一方、商品通路幅を調整することなく、形状や外径寸法が異なる商品を販売するためには、あらかじめ最大径の商品に合わせて商品通路幅を設定する必要があり、この最大径の商品に合わせた商品通路において小径の商品を販売するためには、上述した商品保持用のペダルの突出量を増やす必要がある。
【0006】
そして、この突出量の増えたペダルにかかる商品荷重に対抗して当該ペダルを駆動するためには、駆動力の大きなソレノイド等の駆動装置を設けるべきであるが、近年における装置の薄型化の要請に反してしまうため設けることができず、駆動力が不足してしまうという課題があった。
【0007】
また、商品は、サーペンタイン式の商品収納ラックに横倒し姿勢で順次上積みして収納されているので、たとえば容器強度の低いペットボトル商品(容器肉厚の薄い商品)が収納されている場合には、販売待機状態において下方に位置する商品ほど大きな商品荷重を受け、下ペダルに保持されている下から1番目の商品等がつぶれ易くなる。
【0008】
その結果、下から2番目の商品の高さ方向の待機位置が、本来の位置よりも下がるため、販売時に下ペダルのロックが解除されて当該下ペダルが開き、下から1番目の商品が落下すると、下から2番目の商品(次販売商品)は、上ペダルが保持可能な状態となる前(最大突出位置でロックされる前)に落下してしまう。このとき、下ペダルもロック前の状態であるので、商品立ち等が起こると、商品の多本出につながってしまうという課題があった。
【0009】
特に、断面が四角形のペットボトル商品にあっては、対角方向の径が最大径となっており、最小径部分との寸法差が大きいため、常に適切な商品姿勢(商品の長手方向を中心軸とした姿勢)にて収納するのが難しく、販売タイミングのずれ等によって適切な商品姿勢がとれなくなると、ペダルで商品を通路内に挟み込んでしまって商品詰まりを起こす可能性があるという課題もあった。
【0010】
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、商品通路幅を調整しなくても小さな駆動力で種々の径の商品を販売でき、商品を安定的かつ確実に保持し、商品の詰まりや多本出を防止できる自動販売機の商品搬出装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明にかかる自動販売機の商品搬出装置は、基板の開口部に回動自在に軸支され、当該開口部から商品通路側に突出することにより下から1番目の商品を保持する下ペダルと、前記基板の開口部に回動自在に軸支され、当該開口部から商品通路側に突出することにより下から2番目の商品を保持する上ペダルと、前記上ペダルおよび前記下ペダルを開閉制御するために駆動装置により往復動するリンク手段とを備え、径の異なる商品を前記商品通路幅を変更することなく搬出できるように形成され、前記各ペダルを当該商品通路側に交互に突出させて当該商品の搬出を制御するように形成した自動販売機の商品搬出装置において、前記下ペダルの上面であって前記回動軸側には、販売待機時に当該下ペダルによって保持されている前記商品に当接して該商品の位置を上げるとともに、前記下から2番目の商品の姿勢を販売時に前記上ペダルによって保持され易くなるように制御する突起部を設けたものである。
【0012】
この下ペダルの突起部により、下から1番目の商品の回動軸側の部分が若干持ち上がる。これにより、この下から1番目の商品の上に載置される下から2番目の商品の高さ位置が、若干上方に位置することとなるので、販売時に当該下から2番目の商品が落下し、上ペダルに到達するまでの時間を、前記突起部を設けない場合に比べて長くすることができる。
【0013】
これにより、上ペダルは、下から2番目の商品が当接する前に余裕を持って突出でき、商品を確実に保持することができる。また、突起部は、下ペダルのリブとしても機能しており、下ペダルの強度向上にも寄与している。
【0014】
また、突起部を下ペダルの上面であって回動軸側に設けたことにより、下ペダル上の商品の姿勢が反開口部側に遠ざかるように傾斜するので、上ペダルの突出空間を確保し易くでき、下から2番目の商品(次販売商品)を確実に保持できるようになる。
【0015】
したがって、商品通路幅を調整しなくても小さな駆動力で種々の径の商品を販売でき、商品を安定的かつ確実に保持し、商品の詰まりや多本出を効果的に防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる自動販売機の商品搬出装置の実施の形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0017】
図1は、この発明の実施の形態にかかる商品搬出装置の販売待機状態を示す要部断面図、図2は、下ペダルのロック状態が解除された状態を示す要部断面図、図3および図4は、上ペダルが商品の位置に追従して突出する様子を示す要部断面図、図5は、下から1番目の商品が搬出され下から2番目の商品が保持されている状態を示す要部断面図、図6は、下ペダルが復帰した状態を示す要部断面図である。
【0018】
商品搬出装置1の基板2には、開口部3が設けられており、この開口部3に商品搬出制御用の上ペダル4と下ペダル5とが、基板2および1対の軸受部材12に軸支されたピン6,7によって回動自在に設けられている。基板2の開口部3の上縁部には、商品Gを後述する商品出口通路板100側に寄せて姿勢制御するためのガイド突部2aが設けられている。
【0019】
この商品出口通路板100は、大径の商品Gが収納できる通路幅となるように商品搬出装置1と対向配置されている。商品出口通路板100の突起部101は、商品Gを上ペダル4側に寄せて保持され易い姿勢に制御するために設けたものである。
【0020】
上ペダル4は、下ペダル5が閉状態になり、下から1番目の商品Gが落下搬出される際に、下から2番目の商品Gを支持するものであり、樹脂(たとえば、ポリアセタール)にて一体成形されている。
【0021】
リンク部材19は、上ペダル4および下ペダル5を開閉制御するために、基板2に往復動自在に設けられ、上端はプランジャ18を介してソレノイド17に連結され、下端は図示しないばねによって基板2に連結されて下方に付勢されている。リンク部材19には、長穴19aと穴19bが設けられ、それぞれ上ペダル4開閉用のピン22と下ペダル5開閉用のピン24が挿通されている。これらのピン22,24の両端部は、軸受部材12の長穴12a,12bに摺動自在に支持されている。
【0022】
上ペダル4は、ピン6に装着されたねじりコイルばね8によって通路側に開くように付勢されている。このねじりコイルばね8の下端部はピン7に巻装され、上端部は上ペダル4に当接させてある。また、販売待機状態において上ペダル4は、このねじりコイルばね8によって、下から1番目の商品Gに当たる位置(所定角度)まで押し出されている(図1参照)。これは、当該商品Gを商品出口通路板100側に押しつけ過ぎて、商品詰まりを起こさない程度の角度と付勢力に設定してある。
【0023】
上ペダル4にこのようなねじりコイルばね8を設けたのは、上ペダル4の突出速度を速め、当該上ペダル4の突出空間を確保(下から1番目の商品Gの販売時に次販売商品Gが上ペダル4の突出に先行して落下し、上ペダル4の突出空間をふさいでしまうことのないようにする)し、次販売商品Gを確実に保持させるためである。また、販売待機時に、上述のように上ペダル4が所定角度押し出された状態とすることで、上ペダル4を突出させるときのソレノイド17の駆動力を低減できることが確認されている。
【0024】
また、上ペダル4の裏面に設けたストッパ片4bの摺動溝4dは、リンク部材19が上下に往復動する際にピン22が上下に摺動し、このピン22と摺動溝4dとの当接によって、上ペダル4を開閉するように設けたものである。ストッパ面4eは、上ペダル4の最大開度時にピン22と当接して上ペダル4にかかる商品荷重を受け、当該上ペダル4の位置を最大開度でロックするものである。
【0025】
カバー30は、基板2に上端部を回動中心として回動自在に設けられるとともに、下端部は上ペダル4に当接しており、上ペダル4の動作に追従して回動するようになっている。すなわち、下から2番目の商品Gの上ペダル4への当接姿勢を制御し、上ペダル4による安定した商品保持を確保するためのものである。
【0026】
つぎに、下ペダル5について説明する。下ペダル5は、開状態において、商品通路10における下から1番目の商品Gを保持するものであり、金属板の裏面に樹脂(たとえば、ポリアセタール)製の軸受台11を備えて構成されている。この下ペダル5は、ピン7に装着されたねじりコイルばね(図示せず)によって、開く方向に付勢されている。
【0027】
下ペダル5の軸受台11に設けた異形溝14は、後述する回動ストッパ20のピン25端部を摺動させ、このピン25を介して下ペダル5と回動ストッパ20とが連動するように、ピン25の動作範囲を規制するために形成したものである。すなわち、この異形溝14は、ピン25のロック位置を定める小径溝部14aと、ピン25のロック位置以外の動作範囲を定める大径溝部14bとから形成されている。
【0028】
また、下ペダル5の上面であってピン7側には、販売待機時に当該下ペダル5によって保持されている商品Gの位置を上げるとともに、下から2番目の商品Gの姿勢を販売時に上ペダル4によって保持され易くなるように制御する突起部5aを設けてある。
【0029】
すなわち、突起部5aを設けることにより、下から1番目の商品Gの基板2側の部分が若干持ち上がる。これにより、この下から1番目の商品Gの上に載置される下から2番目の商品Gの高さ位置が、若干上方に位置することとなるので、販売時に当該下から2番目の商品Gが落下し、上ペダル4に到達するまでの時間を、突起部5aを設けない場合に比べて長くすることができる。
【0030】
したがって、上ペダル4は、下から2番目の商品Gが当接する前に余裕を持って突出でき、商品を確実に保持することができる。また、突起部5aは、下ペダル5のリブとしても機能しており、下ペダル5の強度向上にも寄与している。
【0031】
突起部5aを下ペダル5の上面であってピン7側に設けたのは、下ペダル5上の商品Gの姿勢が商品出口通路板100側に傾斜するようにすることで、上ペダル4の突出空間を確保し易くし、次販売商品Gを確実に保持させるためである。また、突起部5aの頂部は平面状に形成してあり、商品Gが商品荷重により突起部5aに食い込まないようにしてある。
【0032】
つぎに回動ストッパ20について説明する。回動ストッパ20は、下ペダル5が商品荷重を受けられるように下ペダル5を最大開度でロックするとともに、商品販売時にそのロックが解除され、商品荷重によって下ペダル5が開口部3内に押し戻されるときの力を利用して、ピン24を介してリンク部材19を上方にスライドさせることにより、ソレノイド17がリンク部材19を引いて上ペダル4を開ける際にその駆動力を補助するためのものである。
【0033】
また、この回動ストッパ20は、軸受台11とともに、下ペダル5を最大開度でほぼ水平(下ペダル5の先端部が若干下方に傾斜している)に支持できるように形成してある。これは、下から2番目の商品Gの高さ方向の位置は、積み上げられる商品Gの径によって差が生じるので、この差を、径の異なる商品Gを販売するときであっても、できるだけ小さくして、上ペダル4での保持を確実にするためである。
【0034】
この回動ストッパ20は、基板2および軸受部材12によって保持されたピン23によって下端部を回動自在に軸支され、このピン23に装着されたねじりコイルばね(図示せず)によって開く方向に付勢されている。また、回動ストッパ20の上端部には、下ペダル5を最大開度でロックするためのピン25を備えている。
【0035】
このピン25の両端部は、下ペダル5の軸受台11の異形溝14内に配置され、下ペダル5が最大開度でロックされるときには、ピン25が異形溝14の小径溝部14aに位置し、それ以外のときには異形溝14の大径溝部14bに位置するようになっている。
【0036】
また、回動ストッパ20のロック溝20cは、ピン24を係合させて回動ストッパ20の回動をロックするために設けたものである。下ペダル5のロック状態、すなわち、ピン24がロック溝20cに係合しているときには、ピン25は小径溝部14aに係合している。
【0037】
また、回動ストッパ20の傾斜摺動面20dは、回動ストッパ20の回動時にピン24が摺動するように形成したものである。すなわち、商品販売時にソレノイド17によりリンク部材19が引かれ、ピン24がロック溝20cから外されると、下ペダル5のロックが解除され、商品荷重によって下ペダル5が開口部3内に押し戻される。このとき、回動ストッパ20もピン23を回動中心にして開口部3内に押し戻されるので、ピン24が傾斜摺動面20dによって上方に摺動し、リンク部材19を上方に移動させるようになっている。
【0038】
なお、上述した各部材は、同一構成の商品搬出装置1を抱き合わせて設置する際に、相手方の部材と干渉しないように形成され、配設されている。
【0039】
つぎに動作について図1〜図11に基づいて説明する。ここで、図7〜図11は、図1〜図6に示す本発明の動作と比較するために、下ペダル5に突起部5aを設けず、さらに上ペダル4を商品通路10側に押し出すためのねじりコイルばね8を設けていない商品搬出装置1の動作例について示してある。
【0040】
すなわち、図7は、販売待機状態を示す要部断面図、図8は、下ペダルのロック解除状態を示す要部断面図、図9および図10は、下から2番目の商品の落下タイミングが速く当該商品によって上ペダルが開口部側に押し戻される状態を示す要部断面図、図11は、上ペダルおよび下ペダルともにロックがかからず販売異常となった状態を示す要部断面図である。以下、動作例を比較しながら説明する。
【0041】
図1に示した販売待機状態では、上ペダル4は、ねじりコイルばね8により下から1番目の商品Gに当接する位置まで押し出されている。また、下ペダル5の上面であってピン7側に突起部5aを設けたので、下ペダル5上の商品Gの姿勢が商品出口通路板100側に傾斜するようになり、上ペダル4の突出空間が確保され易くなっている。さらに、下から2番目の商品Gの角部に上ペダル4が当接し易くなり、安定した保持が可能となる(図3参照)。
【0042】
つぎにソレノイド17に通電すると、ソレノイド17がプランジャ18を介してリンク部材19を引く。すると、図2に示すように、リンク部材19先端のピン24が、回動ストッパ20のロック溝20cから外れる。このロックが外れると、回動ストッパ20上端部のピン25も異形溝14の小径溝部14aから外れて下ペダル5の開状態のロックが解除され、下ペダル5は所定の回動角度まで自由に回動できるようになる。
【0043】
そして、図3〜図5に順次示すように、商品Gの荷重によって下ペダル5が開口部3内に押し戻されると、回動ストッパ20もピン23を回動中心にして開口部3内に押し戻されるので、ピン24が傾斜摺動面20d上を上方に摺動してリンク部材19を上方に移動させるとともに、ピン25が大径溝部14bの内面に沿って移動する。このとき、上ペダル4の摺動溝4dと係合しているピン22も押し上げられ、リンク部材19と協働して上ペダル4を開かせる。
【0044】
また、下ペダル5に突起部5aを設けたことにより、この上に載置される下から1番目の商品Gおよび2番目の商品Gの高さ位置が(図1および図2参照)、この突起部5aを設けない場合(図7および図8参照)よりも若干上方に位置することとなる。
【0045】
したがって、下ペダル5のロックが解除された時(図2〜図3参照)に、当該下から2番目の商品Gが落下し、上ペダル4に到達するまでの時間が、突起部5aを設けない場合(図8〜図9参照)に比べて長くなる。すなわち、下から2番目の商品Gは、上ペダル4による商品保持の準備が整ってから余裕を持って当該保持位置に到達するので、確実に保持されることとなる。
【0046】
また、図2〜図4に示すように、上ペダル4をねじりコイルばね8により商品通路10側に押し出し、突出速度を速めているので、下から2番目の商品Gは、図8〜図10に示す場合(上ペダル4押し出し用のねじりコイルばね8がない場合)よりも時間的余裕を持って確実に保持される。
【0047】
すなわち、図8〜図10に示す場合では、容器の強度が低くつぶれ易い商品にあっては、当該つぶれにより販売待機時における下から2番目の商品の高さ位置が低くなり、また容器の角部が大きい商品や容器表面が滑り易い商品にあっては、姿勢制御が困難となるため、上ペダル4の突出動作が当該商品Gに妨げられるなどして、上ペダル4の突出タイミングが遅くなる場合がある。
【0048】
このような場合、下ペダル5のロック解除時に、上ペダル4がピン22によりロックされる前に、下から2番目の商品Gが上ペダル4に到達してしまい、上ペダル4が開口部3側に押し戻され、商品詰まりや多本出が起こり易かったが、本発明によれば、これを確実に防止できることとなる。
【0049】
そして、図5〜図6に示すように、商品Gが落下し、下ペダル5への商品荷重がかからなくなると、下ペダル5は、図示しないねじりコイルばねの付勢力によって復帰する。
【0050】
さらに、図6に示す状態でソレノイド17の通電が切られると、リンク部材19がばね(図示せず)の付勢力により引き下げられてピン22による上ペダル4のロックが解除され、上ペダル4は、商品荷重により閉じられて販売待機状態に戻る(図1参照)。なお、上述の図示例においては、四角形状のペットボトル商品を例にして説明したが、他の形状の商品であっても上記動作例と同様に販売できる。
【0051】
以上のように、この実施の形態にかかる自動販売機の商品搬出装置1によれば、商品通路10の幅を調整しなくても小さな駆動力で種々の径の商品Gを販売でき、商品Gを安定的かつ確実に保持し、商品の詰まりや多本出を防止できる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明にかかる自動販売機の商品搬出装置によれば、基板の開口部に回動自在に軸支され、当該開口部から商品通路側に突出することにより下から1番目の商品を保持する下ペダルと、前記基板の開口部に回動自在に軸支され、当該開口部から商品通路側に突出することにより下から2番目の商品を保持する上ペダルと、前記上ペダルおよび前記下ペダルを開閉制御するために駆動装置により往復動するリンク手段とを備え、径の異なる商品を前記商品通路幅を変更することなく搬出できるように形成され、前記各ペダルを当該商品通路側に交互に突出させて当該商品の搬出を制御するように形成した自動販売機の商品搬出装置において、前記下ペダルの上面であって前記回動軸側には、販売待機時に当該下ペダルによって保持されている前記商品の位置を上げるとともに、前記下から2番目の商品の姿勢を販売時に前記上ペダルによって保持され易くなるように制御する突起部を設けたので、商品通路幅を調整しなくても小さな駆動力で種々の径の商品を販売でき、商品を安定的かつ確実に保持し、商品の詰まりや多本出を効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる商品搬出装置の販売待機状態を示す要部断面図である。
【図2】下ペダルのロック状態が解除された状態を示す要部断面図である。
【図3】上ペダルが商品の位置に追従して突出する様子を示す要部断面図である。
【図4】上ペダルが商品の位置に追従して突出する様子を示す要部断面図である。
【図5】下から1番目の商品が搬出され下から2番目の商品が保持されている状態を示す要部断面図である。
【図6】下ペダルが復帰した状態を示す要部断面図である。
【図7】販売待機状態を示す要部断面図である。
【図8】下ペダルのロック解除状態を示す要部断面図である。
【図9】下から2番目の商品の落下タイミングが速く当該商品によって上ペダルが開口部側に押し戻される状態を示す要部断面図である。
【図10】下から2番目の商品の落下タイミングが速く当該商品によって上ペダルが開口部側に押し戻される状態を示す要部断面図である。
【図11】上ペダルおよび下ペダルともにロックがかからず販売異常となった状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 商品搬出装置
2 基板
2a ガイド突部
3 開口部
4 上ペダル
4b ストッパ片
4d 摺動溝
4e ストッパ面
5 下ペダル
5a 突起部
6、7 ピン
8 ねじりコイルばね
G 商品
10 商品通路
11 軸受台
12 軸受部材
12a、12b 長穴
14 異形溝
14a 小径溝部
14b 大径溝部
17 ソレノイド
18 プランジャ
19 リンク部材
19a 長穴
19b 穴
20 回動ストッパ
20c ロック溝
20d 傾斜摺動面
22、23、24、25 ピン
30 カバー
100 商品出口通路板
101 突起部
Claims (1)
- 基板の開口部に回動自在に軸支され、当該開口部から商品通路側に突出することにより下から1番目の商品を保持する下ペダルと、
前記基板の開口部に回動自在に軸支され、当該開口部から商品通路側に突出することにより下から2番目の商品を保持する上ペダルと、
前記上ペダルおよび前記下ペダルを開閉制御するために駆動装置により往復動するリンク手段と、
を備え、
径の異なる商品を前記商品通路幅を変更することなく搬出できるように形成され、前記各ペダルを当該商品通路側に交互に突出させて当該商品の搬出を制御するように形成した自動販売機の商品搬出装置において、
前記下ペダルの上面であって前記回動軸側には、販売待機時に当該下ペダルによって保持されている前記商品に当接して該商品の位置を上げるとともに、前記下から2番目の商品の姿勢を販売時に前記上ペダルによって保持され易くなるように制御する突起部を設けたことを特徴とする自動販売機の商品搬出装置。
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