JPH07200922A - 紙幣処理機械の紙幣押込み装置 - Google Patents

紙幣処理機械の紙幣押込み装置

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JPH07200922A
JPH07200922A JP5338363A JP33836393A JPH07200922A JP H07200922 A JPH07200922 A JP H07200922A JP 5338363 A JP5338363 A JP 5338363A JP 33836393 A JP33836393 A JP 33836393A JP H07200922 A JPH07200922 A JP H07200922A
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pushing
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banknote
conveyor
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Mitsuyoshi Inoue
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Japan Cash Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙幣をストック位置に適正に押込んで紙幣詰
まりを防止する。 【構成】 紙幣一時保留装置4の紙幣保持部H1に搬入
された紙幣Pを、押込み部材24によって紙幣保留部H
2に押込む紙幣押込み装置において、紙幣押込み中、紙
幣Pをクランプアーム31によって押込み部材24に固
定する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動販売機や券売機、両
替機等の紙幣処理機械において、搬入された紙幣をスト
ック位置としての一時保留位置または収納位置に押込む
紙幣押込み装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙幣一時保留装置を備えた紙幣処理機械
を例にとって従来技術を説明する。
【0003】紙幣一時保留装置は、とくに複数枚の紙幣
を処理する紙幣処理機械に使用され、紙幣挿入口から取
込んだ紙幣を保留位置に押込んで集積保留し、一括して
収納または返却する構成となっている。
【0004】従来、このような紙幣一時保留装置におい
ては、特開昭63−147290号公報に示されている
ように、保留位置の上方(搬入位置)において紙幣を支
持部材によって幅方向両側で支持し、この状態で、紙幣
上方に位置させた押込み部材を下降させることにより、
紙幣を、両側支持部材間をすり抜けるようにして保留位
置に押込む構成をとっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この紙幣一
時保留装置に使用される従来の紙幣押込み装置による
と、 紙幣は、押込み中ほとんど拘束されず、比較的自由
に動き得る状態にあること、 両側紙幣支持部材の間隔は、紙幣の受入れに支障の
ないように紙幣の幅寸法よりも大きく設定されているた
め、紙幣が両側支持部材の一方側に偏って支持され易
く、この結果、押込み部材の押込み力が紙幣に対して片
側に偏って働き易いことにより、紙幣が不適性な位置
に、または不適性な姿勢で押込まれ、これが紙幣詰まり
を起こす原因となっていた。
【0006】そこで本発明は、紙幣をストック位置に適
正に押込むことができる紙幣処理機械の紙幣押込み装置
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、搬入
位置に搬入された紙幣を搬入位置に隣接するストック位
置に押込む押込み部材と、この押込み部材を上記搬入位
置とストック位置との間で移動させる押込み移動手段
と、上記押込み部材の搬入位置からストック位置までの
移動中に紙幣をクランプして押込み部材に固定するクラ
ンプ部材と、このクランプ部材を紙幣をクランプするク
ランプ位置と紙幣を解放するアンクランプ位置との間で
作動させるクランプ作動手段と、クランプ部材を押込み
部材とともに搬入位置とストック位置との間で移動させ
るクランプ移動手段とを具備するものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、クランプ部材およびクランプ作動手段を押込み部材
に取付けたものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2の構
成において、クランプ部材として、一端側にクランプ部
を備えたクランプアームを、上記クランプ部が押込み部
材との間で紙幣を挾持するクランプ位置と、クランプ部
が押込み部材から離間して紙幣を解放するアンクランプ
位置との間で移動可能に設けたものである。
【0010】
【作用】上記構成によると、紙幣押込み中、紙幣がクラ
ンプ部材によって押込み部材に固定されるため、紙幣が
押込み部材に対して偏って搬入された場合を含めて、紙
幣をストック位置まで適正に押込むことができる。
【0011】また、請求項2の構成によると、クランプ
部材およびクランプ作動手段が押込み部材と一体に移動
するため、すなわち押込み移動手段がクランプ移動手段
を兼ねるため、これらを別々に設ける場合と比較して押
込み装置全体の構成が簡単、小形ですむ。
【0012】さらに、請求項3の構成によると、クラン
プ部材のクランプ部と押込み部材との間で紙幣をクラン
プするため、たとえば一対のクランプ爪によって紙幣を
クランプする等、クランプ部材単独でクランプする構成
と比較して、クランプ部材およびクランプ作動手段の構
造が簡単ですみ、しかもクランプ作用が確実となる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図によって説明する。
【0014】この実施例では、従来説明に合わせて、紙
幣一時保留装置に使用される紙幣押込み装置を適用対象
として例にとっている。
【0015】図1〜図3において、1は紙幣処理機械の
機枠で、この機枠1の前面に、紙幣返却口を兼ねる紙幣
挿入口2が設けられている。
【0016】また、機枠1の内部には、紙幣挿入口2か
ら挿入される紙幣Pを内部に引き込み、かつ、必要に応
じて返却する紙幣搬送装置3と、紙幣Pを収納/返却の
モード決定まで保留する紙幣一時保留装置4と、この一
時保留装置4の下方に配置され最終的に紙幣Pを収納す
る紙幣収納装置5とが設けられている。
【0017】紙幣搬送装置3は、搬送モータ6によって
駆動される搬送コンベア7と、この搬送コンベア7の上
方に設けられた板状の搬送ガイドガイド部材8と、この
搬送ガイド部材8の前後両側に設けられたガイドローラ
9,9とから成り、これらによって形成された搬送路W
内を紙幣Pが移動する。
【0018】搬送ガイド部材8は、その前端部が水平軸
10まわりに回動可能に支持され、揺動ソレノイド11
を駆動源とするL字形の揺動リンク12の回動作用によ
り、水平軸10を中心として、図1,2に示すように搬
送コンベア7と平行(水平)となる搬入時位置と、図3
に示すように後上がりに傾斜して紙幣一時保留装置4と
の紙幣受渡し部分が大きく開く搬出位置との間で揺動変
位しうるようになっている。
【0019】これにより、紙幣一時保留装置4からの紙
幣一括返却時に、同装置4と紙幣搬送装置3の紙幣受渡
し部分を大きく開けて紙幣詰まりを防止することができ
る。
【0020】また、この紙幣搬送装置3には、紙幣の真
偽を鑑別する鑑別装置13が設けられ、ここで偽紙幣と
鑑別されると紙幣Pは直ちに紙幣挿入口2に戻され、真
正紙幣のみが紙幣一時保留装置4に向けて搬送される。
【0021】図1〜図3中、14は紙幣Pが紙幣挿入口
2に挿入されたことを検出する入口センサである。
【0022】紙幣一時保留装置4は、前面が開口した箱
状の支持フレーム15を備え、この支持フレーム15内
に、搬送路Wの下流側で紙幣Pを一枚ずつ受け取って保
持する紙幣保持部(搬入位置)H1と、この紙幣保持部
H1の下方で同保持部H1から押し込まれる紙幣Pを集
積して待機させる紙幣保留部(ストック位置)H2とが
設けられている。
【0023】紙幣保持部H1には、紙幣Pを搬送路Wか
ら取込む紙幣取込み機構16と、支持フレーム15内の
左右両側に突縁状に設けられて紙幣Pを支持する支持縁
部17と、この支持縁部17上の紙幣Pを紙幣保留部H
2に向けて押込む紙幣押込み装置18とが設けられてい
る。
【0024】紙幣取込み機構16は、固定取込みコンベ
ア19と、この固定取込みコンベア19の下方において
昇降アーム20に取付けられた可動取込みコンベア21
とを具備している。
【0025】昇降アーム20は、コンベア昇降ソレノイ
ド22を駆動源とするL字形の昇降リンク23の回動作
用によって昇降移動し、この昇降アーム20、すなわち
可動取込みコンベア21の昇降作用により、 紙幣取込み時には、図1,3および図7(イ)(ハ)
に示すように可動取込みコンベア21が固定取込みコン
ベア19に接して紙幣取込み作用を行い(取込み位
置)、 紙幣押下げ時には、図7(ロ)に示すように同コンベ
ア21が固定コンベア19から離れて紙幣Pを解放する
(取込み解除位置)ように構成されている。
【0026】次に紙幣押込み装置18について図4〜図
6を併用して説明する。
【0027】この押込み装置18は、左右一対の押し腕
24a,24aを備えた押込み部材24と、この押込み
部材24を紙幣保持部H1と紙幣保留部H2との間で昇
降移動させる押込み移動手段とを具備している。
【0028】この押込み移動手段は、押込みモータ25
を駆動源とする駆動ギヤ26と、これに噛合した押込み
ギヤ27と、この押込みギヤ27に突設された押込みピ
ン28と、押込み部材24に設けられた長穴29とから
成り、押込みギヤ27の回転による押込みピン28と長
穴29のカム作用により、押込み部材24が紙幣保持部
H1と紙幣保留部H2との間で昇降移動するように構成
されている。
【0029】また、この押込み装置18には、クランプ
ソレノイド30を駆動源として前後に揺動するクランプ
アーム31が設けられている。このクランプアーム31
とその周辺部分を図4に拡大して示している。
【0030】クランプアーム31は、下端部に鉤形に折
れ曲がったクランプ部31aを有し、このクランプ部3
1aが、押込み部材24との間に紙幣Pの先端部を挾持
してクランプするクランプ位置と、クランプ部31aが
押込み部材から離間して紙幣Pを解放する(紙幣搬入時
には受入れる)アンクランプ位置との間で回動しうるよ
うに、押込み部材24に対して左右方向の水平軸31b
によって取付けられている。24bはこのクランプアー
ム取付けのために押込み部材24に突設されたブラケッ
トである。
【0031】紙幣保留部H2には、紙幣押込み装置18
によって紙幣保持部H1から押込まれた紙幣を下側から
受止める下側移送コンベア32が支持フレーム15に固
定されるとともに、紙幣Pをこの下側移送コンベア32
との間に挾み込む前後一対の上側移送コンベア33,3
3が、コンベア取付枠34を介して支持フレーム15内
で昇降可能に支持されている。
【0032】このコンベア取付枠34は、図1〜図3,
図5,6に示すように、前記した押込み移動手段の駆動
ギヤ26に噛合されたコンベア昇降ギヤ35と、同ギヤ
35に突設されたピン36と、コンベア取付枠34に設
けられた長穴37とによるカム作用によって押下げ部材
24と逆方向に昇降移動し、これにより上側移送コンベ
ア33が、下側コンベア32に接して紙幣Pを挾持する
紙幣挾持位置と、下側コンベア32から上方に離間して
紙幣Pを受け入れる開き位置との間で移動しうるように
なっている。
【0033】図7を併用してさらに詳述すると、上側移
送コンベア33は、紙幣押込み時以外は図5および図7
(イ)(ニ)に示すように紙幣挾持位置にあり、この位置
で紙幣搬送作用を行う。
【0034】そして、紙幣押込み時に、図6および図7
(ロ)(ハ)に示すように上昇して開き位置に切換えられ
られる。この位置切換作用により、紙幣Pを下側移送コ
ンベア32上にスムーズに受け入れることができる。
【0035】ここで、下側および上側両移送コンベア3
2,33の駆動系について説明すると、下側移送コンベ
ア32は、紙幣搬送装置3における搬送コンベア7に電
磁式の移送クラッチ38およびベルト伝動機構39(図
1にのみ示す)を介して連動連結され、クラッチ38の
オン時にのみ搬送コンベア7の駆動力を伝達されて回転
する。
【0036】なお、上側移送コンベア33は、駆動源を
もたず、下側移送コンベア32に従って回転する従動コ
ンベアとして機能する。
【0037】また、紙幣取込み機構16の固定コンベア
19は、下側移送コンベア32の駆動力が図示しない伝
動機構により伝えられて回転する。
【0038】一方、図1〜図3に示すように、支持フレ
ーム15における紙幣収納装置5側への紙幣出口40部
分に、紙幣Pを紙幣収納装置5に向けて送り出す送り出
しローラ41が設けられている。
【0039】この送り出しローラ41は、下側移送コン
ベア32にベルト伝動機構42によって連動連結され、
同コンベア32と同期して回転するようになっている。
【0040】紙幣収納装置5は、機枠1内に着脱(出し
入れ)可能に設けられた収納庫43を具備している。
【0041】この収納庫43には、紙幣入口部分に紙幣
取込みローラ44,45が設けられ、紙幣一時保留装置
4の紙幣出口40から送り出される紙幣がこの両取込み
ローラ44,45によって収納庫43内に取り込まれ
る。
【0042】ここで、一方の取込みローラ44と、紙幣
一時保留装置4の送り込みローラ41にはそれぞれ伝動
ギヤ46,47(ローラでもよい)が設けられ、一時保
留装置4全体が図1に示す水平姿勢から図3,8に示す
ように前上がりに傾斜した状態で、両伝動ギヤ46,4
7が相噛合する(ローラの場合は相接触する)ように構
成されている。
【0043】これにより、送り出しローラ41の回転力
が取込みローラ44,45に伝達される。
【0044】なお、収納庫43内には、図示しないが導
入された紙幣を竪姿勢で順次前方に押し込んで整理する
押し込み機構が設けられている。
【0045】次に、紙幣一時保留装置4全体を上記のよ
うに水平位置と前上がりの傾斜位置値との間で回動させ
る位置切換手段を説明する。
【0046】支持フレーム15は、機枠1に対し、紙幣
保留部H2における下側移送コンベア32の後側ローラ
軸(図1〜図3において黒塗りして示す。以下、回動中
心軸という)48を中心として上記二位置間で傾動可能
に取付けられている。
【0047】また、図8に示すように、支持フレーム1
5の前方において、同フレーム15にブラケット49が
突設される一方、フレーム回動モータ50を駆動源とす
るベルト伝動機構51が同フレーム15に沿って竪姿勢
で設けられ、ブラケット49がこのベルト伝動機構51
のベルト52に取付けられている。
【0048】これにより、ベルト52の上下方向の移動
力が支持フレーム15に伝えられて支持フレーム15、
すなわち紙幣一時保留装置4全体が水平位置と傾斜位置
との間で回動するようになっている。
【0049】なお、図8中、53は支持フレーム15が
水平位置にセットされたことを検出する水平位置セン
サ、54は同じく傾斜位置にセットされたことを検出す
る傾斜位置センサである。
【0050】また、図示しない他のセンサとして、紙幣
が紙幣保持部H1に収容されたことを検出する紙幣保持
完了センサと、紙幣が紙幣保持部H1から紙幣保留部H
2に押下げられたことを検出する押下げ完了センサと、
紙幣収納装置5の収納庫43に紙幣が取り込まれたこと
を検出する収納庫入口センサとが設けられている。
【0051】次に、紙幣押込み装置18の作用を含めた
この紙幣処理機械の作用を説明する。
【0052】(I)紙幣取り込み、保留作用 処理開始後、ステップS1で入口センサ14がオンか否
か(紙幣Pが挿入されたか否か)が判断され、オン(挿
入された=YES)となると、ステップS2で搬送モー
タ6が正転回転して紙幣Pが搬送装置3内に引き込まれ
る。
【0053】そして、同装置3内で鑑別装置13によっ
て紙幣Pの真偽が判別され(ステップS3)、NO(偽
紙幣)である場合には、直ちに搬送モータ6が停止し
(ステップS4)、次いで逆転して(ステップS5)紙
幣Pを紙幣挿入口2に戻し、入口センサ14のオフ(ス
テップS6でYES)、搬送モータ6の停止(ステップ
S7)で返却完了する。
【0054】一方、ステップS3でYES、すなわち紙
幣Pが真正であると判断されると、そのまま搬送モータ
6が正転回転を続けて紙幣Pが一時保留装置4の紙幣保
持部H1に送られ、紙幣保持完了センサからの信号によ
って紙幣保持部H1への紙幣の取込みが完了したか否か
が判断される(ステップS8)。
【0055】このとき、クランプソレノイド30はオ
フ、クランプアーム31はアンクランプ位置にあり、紙
幣Pの先端部がクランプ部31aと押込み部材24との
間に導入される。
【0056】こうして、図1および図7(イ)に示すよ
うに紙幣取込みが完了すると、紙幣取込み機構16のコ
ンベア昇降ソレノイド22、および押込み装置18のク
ランプソレノイド30が相次いでオンする(ステップS
9,S10)。
【0057】これにより、図7(ロ)に示すように紙幣
取込み機構16の可動取込みコンベア21が取込み解除
位置(下降位置)に移動するとともに、クランプアーム
31が図1,4仮想線および図2に示すようにクランプ
位置に回動する。
【0058】これにより、紙幣Pの先端部がクランプア
ーム31のクランプ部31aと押込み部材24との間に
挾持されて押込み部材24に固定される。
【0059】次に、押込み装置18の押込みモータ25
が駆動されて(ステップS11)紙幣Pの押込み動作が
行われる。
【0060】この押込み中、クランプアーム31は押込
み部材24と一体に下降移動する。従って、紙幣Pはこ
のクランプアーム31のクランプ部31aと押込み部材
24とによって固定されたまま紙幣保留部H2に押し込
まれる。
【0061】このため、たとえ紙幣Pが紙幣保持部H1
に偏って搬入されたとしても、紙幣保留部H2の適正位
置に適正姿勢で押込まれる。
【0062】なお、この紙幣押込み前に、コンベア昇降
ソレノイド22がオフとなって(ステップS12)、図
7(ハ)に示すように可動取込みコンベア21が取込み
位置に復帰する。
【0063】そして、押込み完了センサによって紙幣P
の押込み完了が検出されると(ステップS13でYE
S)、押込みモータ25が停止して(ステップS14)
紙幣押込み動作が終了し、同時にクランプソレノイド3
0がオフとなって(ステップS15)紙幣Pがクランプ
状態から解放される。
【0064】なお、押込みモータ25は、この後、再び
正転し(逆転させてもよい)、押込み装置18が原位置
に復帰したときに停止する。
【0065】次に、ステップS16で紙幣収納/返却の
モード選択がされたか否かが判断され(たとえば購入ボ
タンが押されることによって紙幣収納モードと判断さ
れ、取消しボタンが押されることによって返却モードと
判断される)、いずれのモードも選択されていない場合
(ステップS16でNOの場合)は、まだ処理待ち紙幣
があるものとしてステップS1に戻り、同じ動作が繰り
返されて紙幣保留部H2に複数枚の紙幣が集積される。
【0066】この後、ステップS16でYESとなり、
ステップS17で収納モード選択が判別されると図9の
ルーチンに、返却モード選択が判別されると図10のル
ーチンにそれぞれ移行する。
【0067】(II)紙幣収納作用収納モードが選択され
た場合には、まずフレーム回動モータ50が正転駆動さ
れて(ステップS18)ベルト伝動機構51が作動し、
支持フレーム15(紙幣一時保留装置4全体)が水平位
置から傾斜位置に向けて回動する。
【0068】そして、傾斜位置センサ54からの信号に
よって支持フレーム15が図3および図8に示す傾斜位
置に達したことが検出されると(ステップS19でYE
S)、フレーム回動モータ50が停止する(ステップS
20)。
【0069】一方、移送クラッチ38がオンとなる(ス
テップS21)とともに搬送モータ6が正転回転し(ス
テップS22)、この搬送モータ6の駆動力が搬送コン
ベア7から図示しないベルト伝動機構を介して上側移送
コンベア33に伝えられる同時に、搬送コンベア7、図
1のベルト伝動機構39、移送クラッチ38を介して下
側移送コンベア32に、さらにここからベルト伝動機構
42を経由して送り出しローラ41にそれぞれ伝えられ
る。
【0070】こうして、両側移送コンベア32,33が
図3の実線矢印方向に回転するとともに、送り出しロー
ラ41が回転する。
【0071】また、この送り出しローラ41の回転力が
伝動ギヤ47,46によって収納庫43の取込みローラ
44,45に伝えられ、これらが回転する。
【0072】これにより、紙幣保留部H1に集積保留さ
れた複数枚の紙幣Pが収納装置5の収納庫43に取り込
まれる。
【0073】すなわち、取込み開始とともに収納庫入口
センサがオンとなり(ステップS23)、次いで取込み
完了で同センサがオフ(ステップS24でYES)とな
ったときに、搬送モータ6が停止し(ステップS2
5)、移送クラッチ38がオフとなる(ステップS2
6)。
【0074】また、フレーム回動モータ50が逆転して
(ステップS27)支持フレーム15が傾斜位置から水
平位置に向けて回動開始し、水平位置に達したとき(ス
テップS28でYESのとき)に同モータ50が停止す
る(ステップS29)。
【0075】以上で紙幣の収納が完了する。
【0076】(III)紙幣返却作用 図9のステップS17で返却モード選択が判別されたと
きには、図11に示すように、まずステップS30でフ
レーム回動モータ50が正転して支持フレーム15が回
動し、傾斜位置に達したとき(ステップS31でYES
のとき)に、フレーム回動モータ50が停止する(ステ
ップS32) 一方、ステップS33で揺動ソレノイド11がオンとな
り、図3に示すように紙幣搬送装置3の搬送ガイド部材
8が後上がりの傾斜位置まで揺動する。
【0077】また、移送クラッチ38がオンとなる(ス
テップS34)とともに、搬送モータ6が逆転し(ステ
ップS35)、両側移送コンベア32,33が上記(I
I)の紙幣収納時とは逆方向に回転する。
【0078】さらに、このとき搬送コンベア7も逆転す
るため、紙幣保留部H2に集積保留された紙幣Pが紙幣
保留部H2から搬送装置3に送られ、紙幣挿入口2に向
けて逆送される。
【0079】そして、紙幣Pが取り去られて入口センサ
14がオフ(ステップS36でYES)となると、搬送
モータ6の停止、移送クラッチ38のオフ、フレーム回
動モータ50の逆転の各動作が行われ(ステップS37
〜ステップS39)、支持フレーム15が水平位置に戻
ると(ステップS40でYESの場合)、フレーム回動
モータ50が停止する(ステップS41)。
【0080】また、揺動ソレノイド11がオフとなって
(ステップS42)搬送ガイド部材8が元の水平位置に
戻り、返却動作が完了する。
【0081】他の実施例 (1)上記実施例では、クランプアーム31を押込み部
材24に取付けたが、このクランプアーム31を押込み
部材24とは独立して設け、別のクランプ移動手段によ
って押込み部材24と連動して昇降移動させるようにし
てもよい。
【0082】(2)クランプ部材の他の例として、一対
のクランプ爪間に紙幣を挾み込む構成のものを用いても
よい。
【0083】(3)上記実施例では、紙幣の先端部をク
ランプする構成をとったが、紙幣の中間部をクランプす
るようにクランプ部材を配置してもよい。
【0084】(4)上記実施例では、適用対象として紙
幣一時保留装置に使用される紙幣押込み装置を例にとっ
たが、本発明は、同種の紙幣処理機械において紙幣を保
留位置から収納装置(金庫)に向けて押込むための押込
み装置、あるいは搬入した紙幣を直ちに収納装置に収納
する紙幣処理機械において紙幣を搬入位置から収納位置
に押込むための押込み装置にも適用することができる。
【0085】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、搬入
位置に搬入された紙幣を押込み部材によってストック位
置に押込む紙幣押込み装置において、紙幣押込み中、紙
幣をクランプ部材によって押込み部材に固定する構成と
したから、紙幣が押込み部材に対して偏って搬入された
場合を含めて、紙幣をストック位置まで適正に押込むこ
とができ、これにより、押込み不良による紙幣詰まりの
発生を防止することができる。
【0086】また、請求項2の発明によると、クランプ
部材およびクランプ作動手段が押込み部材と一体に移動
するため、すなわち押込み移動手段がクランプ移動手段
を兼ねるため、これらを別々に設ける場合と比較して押
込み装置全体の構成が簡単、小形ですむ。
【0087】さらに、請求項3の発明によると、クラン
プ部材のクランプ部と押込み部材との間で紙幣をクラン
プするため、たとえば一対のクランプ爪によって紙幣を
クランプする等、クランプ部材単独でクランプする構成
と比較して、クランプ部材およびクランプ作動手段の構
造が簡単ですみ、しかもクランプ作用が確実となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる紙幣押込み装置が装備
された紙幣処理機械の概略側断面図である。
【図2】図1の状態から紙幣を紙幣保留部に向けて押下
げた状態を示す概略側断面図である。
【図3】図2の状態から紙幣一時保留装置全体を傾斜し
た紙幣返却位置に回動させた状態を示す概略側断面図で
ある。
【図4】図1の一部拡大図である。
【図5】紙幣押込み作用を説明するための紙幣押込み前
の概略正断面図である。
【図6】図4の状態から紙幣を押し込んだ状態の概略正
断面図である。
【図7】紙幣保持部および紙幣保留部に設けられたコン
ベアの位置と紙幣押込み動作との関係を示す概略正断面
である。
【図8】紙幣一時保留装置を図1の位置と図3の位置と
の間で回動させるためのベルト伝動機構の構成を示す概
略側断面図である。
【図9】作用を説明するためのフローチャートである。
【図10】図9の続きのフローチャートである。
【図11】図9の続きの別のフローチャートである。
【符号の説明】
4 紙幣一時保留装置 H1 紙幣保持部(搬入位置) H2 紙幣保留部(ストック位置) 18 紙幣押込み装置 24 押込み部材 25 押込み移動手段兼クランプ移動手段を構成する押
込みモータ 26 同駆動ギヤ 27 同押込みギヤ 28 同ピン 29 同長穴 31 クランプアーム(クランプ部材) 31a クランプ部 31b クランプアームの回動中心となる水平軸 30 クランプ作動手段としてのソレノイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬入位置に搬入された紙幣を搬入位置に
    隣接するストック位置に押込む押込み部材と、この押込
    み部材を上記搬入位置とストック位置との間で移動させ
    る押込み移動手段と、上記押込み部材の搬入位置からス
    トック位置までの移動中に紙幣をクランプして押込み部
    材に固定するクランプ部材と、このクランプ部材を紙幣
    をクランプするクランプ位置と紙幣を解放するアンクラ
    ンプ位置との間で作動させるクランプ作動手段と、クラ
    ンプ部材を押込み部材とともに搬入位置とストック位置
    との間で移動させるクランプ移動手段とを具備すること
    を特徴とする紙幣処理機械の紙幣押込み装置。
  2. 【請求項2】 クランプ部材およびクランプ作動手段を
    押込み部材に取付けたことを特徴とする請求項1記載の
    紙幣処理機械の紙幣押込み装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の紙幣処理機械の
    紙幣押込み装置において、クランプ部材として、一端側
    にクランプ部を備えたクランプアームを、上記クランプ
    部が押込み部材との間で紙幣を挾持するクランプ位置
    と、クランプ部が押込み部材から離間して紙幣を解放す
    るアンクランプ位置との間で移動可能に設けたことを特
    徴とする紙幣処理機械の紙幣押込み装置。
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