JP3578946B2 - 紙幣束処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙幣束を金種別に収納するとともに必要に応じて所望の紙幣束を出金可能な紙幣束処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙幣束を金種別に収納するとともに必要に応じて所望の紙幣束を出金可能な紙幣束処理装置として、例えば、実開昭62−56539号公報に開示されたものがある。この紙幣束処理装置は、紙幣束を収納する収納部を金種別に有するとともに、これら収納部に対し共用の移動体を有しており、この移動体が各収納部の位置まで移動して各収納部から紙幣束を受け入れて出金させるようになっている。この紙幣束処理装置においては、各収納部への紙幣束の装填は人手により行われるようになっている。
また、紙幣束処理装置として、上記と同様に、紙幣束を収納する収納部を金種別に有するとともに、これら収納部に対し共用の移動体を有し、この移動体が各収納部の位置まで移動して各収納部から紙幣束を受け入れて出金させるものにおいて、内部に収納されたバラ紙幣を必要に応じて自動的に100枚ずつ繰り出し結束して紙幣束とし、この紙幣束を対応する金種の収納部に装填させるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、各収納部への紙幣束の装填を人手により行うタイプの紙幣束処理装置においては、紙幣束の金種を間違えて対応しない収納部に装填させてしまうことがあり、このように収納部に紙幣束の誤装填があると、出金時に間違った紙幣束が出金されるいわゆる誤払いが生じてしまうことがあった。
また、内部で紙幣束を結束し収納部に装填させるタイプの紙幣束処理装置においては、このように装置側で装填を行っている場合には、紙幣束の金種を間違えて対応しない収納部に装填させてしまうことはないが、このタイプの紙幣束処理装置においても、紙幣束を作成している時間がない等の理由から、紙幣束の装填を人手により行うことがあり、このような場合には、上記と同様、収納部に紙幣束の誤装填を生じ、出金時に誤払いが生じてしまうことになる。
本発明は、例え収納部に紙幣束の誤装填を生じたとしても、出金時に誤払いが生じてしまうことを防止することができる紙幣束処理装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の紙幣束処理装置は、紙幣束を収納するとともにこれを必要に応じて繰り出す金種別の収納部と、これら収納部の紙幣束の繰り出しを制御する制御部とを有するものであって、前記収納部に収納された紙幣束または前記収納部から繰り出し中の紙幣束または前記収納部から繰り出された後の紙幣束の表面の画像パターンを検出する検出手段を設け、前記制御部は、前記検出手段により検出された画像パターンに基づき前記紙幣束の金種を確認する確認手段を有しており、前記検出手段は、前記収納部に収納された状態で該収納部における最も繰出側に位置する紙幣束の表面の画像パターンを検出可能とされ、前記制御部は、前記確認手段が、前記収納部に収納された状態で該収納部における最も繰出側に位置する紙幣束の前記検出手段で検出された表面の画像パターンを確認した後に、前記収納部からの当該紙幣束の繰り出しを行うことを特徴としている。
【0005】
これにより、検出手段が、収納部に収納された紙幣束または収納部から繰り出し中の紙幣束または収納部から繰り出された後の紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が紙幣束の金種を確認することになる。
また、検出手段が、収納部に収納された状態で該収納部における最も繰出側に位置する紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段で当該紙幣束の金種を確認することになり、この確認後に、制御部は収納部からの当該紙幣束の繰り出しを行うことになる。
【0008】
本発明の請求項2記載の紙幣束処理装置は、請求項1記載のものに関し、前記制御部は、前記確認手段が、前記収納部に収納された状態で該収納部における最も繰出側に位置する紙幣束の前記検出手段で検出された表面の画像パターンから、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときに、前記収納部からの当該紙幣束の繰り出しを禁止する禁止手段を有することを特徴としている。
【0009】
これにより、検出手段が、収納部に収納された状態で該収納部における最も繰出側に位置する紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が当該紙幣束の金種を確認することになり、その際、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときには、制御部は、その禁止手段により収納部からの当該紙幣束の繰り出しを禁止することになる。
【0010】
本発明の請求項3記載の紙幣束処理装置は、請求項1または2記載のものに関し、前記制御部は、前記確認手段が、前記収納部に収納された状態で該収納部における最も繰出側に位置する紙幣束の前記検出手段で検出された表面の画像パターンから、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときに、報知手段により報知を行わせることを特徴としている。
【0011】
これにより、検出手段が、収納部に収納された状態で該収納部における最も繰出側に位置する紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が当該紙幣束の金種を確認することになり、その際、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときには、制御部は、報知手段により報知を行わせることになる。
【0012】
本発明の請求項4記載の紙幣束処理装置は、紙幣束を収納するとともにこれを必要に応じて繰り出す金種別の収納部と、これら収納部の紙幣束の繰り出しを制御する制御部とを有するものであって、前記収納部に収納された紙幣束または前記収納部から繰り出し中の紙幣束または前記収納部から繰り出された後の紙幣束の表面の画像パターンを検出する検出手段を設け、前記制御部は、前記検出手段により検出された画像パターンに基づき前記紙幣束の金種を確認する確認手段を有しており、前記検出手段は、前記収納部から繰り出し中の紙幣束または前記収納部から繰り出された直後の紙幣束の表面の画像パターンを検出可能とされ、前記制御部は、前記確認手段が、前記収納部から繰り出し中の紙幣束または前記収納部から繰り出された直後の紙幣束の前記検出手段で検出された表面の画像パターンを確認することを特徴としている。
【0013】
これにより、検出手段が、収納部に収納された紙幣束または収納部から繰り出し中の紙幣束または収納部から繰り出された後の紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が紙幣束の金種を確認することになる。
また、検出手段が、収納部から繰り出し中の紙幣束または収納部から繰り出された直後の紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段で当該紙幣束の金種を確認することになる。
【0014】
本発明の請求項5記載の紙幣束処理装置は、請求項4記載のものに関し、前記制御部は、前記確認手段が、前記収納部から繰り出し中の紙幣束または前記収納部から繰り出された直後の紙幣束の前記検出手段で検出された表面の画像パターンから、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときに、前記収納部からの当該紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを禁止する禁止手段を有することを特徴としている。
【0015】
これにより、検出手段が、収納部から繰り出し中の紙幣束または収納部から繰り出された直後の紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が当該紙幣束の金種を確認することになり、その際、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときには、制御部は、その禁止手段により収納部からの当該紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを禁止することになる。
【0016】
本発明の請求項6記載の紙幣束処理装置は、請求項4または5記載のものに関し、前記制御部は、前記確認手段が、前記収納部から繰り出し中の紙幣束または前記収納部から繰り出された直後の紙幣束の前記検出手段で検出された表面の画像パターンから、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときに、報知手段により報知を行わせることを特徴としている。
【0017】
これにより、検出手段が、収納部から繰り出し中の紙幣束または収納部から繰り出された直後の紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が当該紙幣束の金種を確認することになり、その際、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときには、制御部は、報知手段により報知を行わせることになる。
【0018】
本発明の請求項7記載の紙幣束処理装置は、請求項1乃至6のいずれか一項記載のものに関し、前記金種別の収納部に対し共用され、移動することにより各収納部から紙幣束を受け入れる移動体を有しており、前記検出手段は前記移動体に設けられていることを特徴としている。
【0019】
これにより、金種別の収納部に対し共用された移動体が紙幣束を受け入れるため移動すると該移動体とともに該検出手段も移動することになり、移動した後、移動体で受け入れる紙幣束の表面の画像パターンを検出すれば、検出手段も一つで金種別の収納部の紙幣束の検出が可能となる。
【0020】
本発明の請求項8記載の紙幣束処理装置は、請求項1乃至6のいずれか一項記載のものに関し、前記金種別の収納部に対し共用され、移動することにより各収納部から紙幣束を受け入れる移動体を有しており、前記金種別の収納部は鉛直方向に配置され、前記移動体は鉛直方向に移動するよう構成されており、前記検出手段は、前記移動体の鉛直上方に配置されていることを特徴としている。
【0021】
これにより、鉛直方向に配置された金種別の収納部に対し共用された移動体が紙幣束を受け入れるため鉛直方向に移動しても、該移動体の鉛直上方に配置された検出手段は、移動体に対し角度が一定しており、移動体で受け入れる紙幣束の表面の画像パターンを一つの検出手段で検出可能となる。
【0022】
本発明の請求項9記載の紙幣束処理装置は、請求項8記載のものに関し、前記移動体の鉛直上方には、該移動体で搬送する紙幣束を出金させる出金口が配置されており、該出金口には、これを開閉させる出金口シャッタが設けられていて、前記検出手段は、前記出金口シャッタの下面に設けられていることを特徴としている。
【0023】
このように、移動体の鉛直上方の出金口には、これを開閉させる出金口シャッタが設けられており、検出手段は、出金口シャッタの下面に設けられているため、出金口シャッタが出金口を閉塞させた状態では、検出手段は、移動体の鉛直上方にあって紙幣束の表面パターンの検出が可能となり、他方、出金のため、出金口シャッタが出金口を開放させた状態では、検出手段は、出金口シャッタとともに移動体の鉛直上方から逃げてその出金を妨げることがない。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態の紙幣束処理装置を図1〜図13を参照して以下に説明する。なお、第1の実施の形態の紙幣束処理装置は、紙幣処理機の一部を構成する紙幣束収納・出金ユニットとして用いられている。ここで、各図において矢印で示すX方向が、操作を行うオペレータ側すなわち機体10の前方(正面側)を示す。また、以下における前後は機体10における前後であり、左右は、機体10の前方から機体10を見たときの左右である。
【0025】
紙幣処理機は、バラ紙幣の入金、収納、回収および出金と、紙幣の結束と、結束された紙幣束の収納および出金とを行うことが可能とされ、銀行等における出納機の一部として他の図示しない硬貨処理機等と組み合わされて用いられるものであり、図1に示すように、その機体10の上部には正面(前面)からやや上方に向いて、各処理の操作がオペレータにより入力される操作部11と、処理のガイドメニュー、処理状態および処理結果等を画面表示および音声出力する表示部(報知手段)12とが設けられている。
【0026】
また、これら操作部11および表示部12の下側位置には、正面に向いて、結束された紙幣束を機外に放出するための紙幣束放出口13と、結束枚数に満たないバラの端数紙幣を機外に繰り出させるための端数紙幣繰出口14とが設けられている。
さらに、これら紙幣束放出口13および端数紙幣繰出口14の下側かつ前側位置には、上方を向いて、入金するバラ紙幣がオペレータにより機外からセットされ、また機内から出金されるバラ紙幣を機外に取り出し可能とする紙幣入出金・リジェクト口16と、所定枚数で結束された各金種の紙幣束を機外に取り出し可能とする紙幣束出金口(出金口)17とが設けられている。
【0027】
紙幣入出金・リジェクト口16には、機体10の内外を開放・遮断するスライド式のスライドシャッタ18が設けられており、紙幣束出金口17にも、機体10の内外を開放・遮断するスライド式のスライドシャッタ(出金口シャッタ)19が設けられていて、端数紙幣繰出口14にも、機体10の内外を開放・遮断するスライド式のスライドシャッタ20が設けられている。また、紙幣束放出口13にも、機体10の内外を開放・遮断する揺動式の開閉シャッタ21が設けられている。
【0028】
この紙幣処理機は、大きく分けると、紙幣入出金・リジェクト口16に投入されたバラ紙幣を入金させて収納する入金処理を行うとともに、収納したバラ紙幣を必要に応じて紙幣入出金・リジェクト口16ヘ出金させる出金処理等のバラ紙幣における各処理を行う紙幣入出金ユニット23と、該紙幣入出金ユニット23から送り込まれるバラ紙幣を所定枚数集積させ、さらに集積させた集積紙幣を結束させるとともに、この結束した紙幣束を第1紙幣束入出ボックス140でその目的に応じた場所に向け振分搬送する紙幣結束・搬送ユニット24と、該紙幣結束・搬送ユニット24で結束されて送り込まれる紙幣束を受け取り、金種別に収納するとともに、収納した紙幣束を必要に応じて紙幣束出金口17から出金させる紙幣束収納・出金ユニット(紙幣束処理装置)25と、これらを制御する図示せぬ制御部とから構成されている。なお、紙幣入出金ユニット23においては、紙幣の搬送方向が上下方向、前後方向および上下前後の組み合わせ方向のみとされており、紙幣束収納・出金ユニット25は、紙幣束をその長手方向を上下方向に沿わせかつその厚さ方向を前後方向に沿わせた状態で収納させるようになっている。
【0029】
ここで、紙幣束収納・出金ユニット25は、紙幣入出金ユニット23の正面から見て横に並設されていて、紙幣結束・搬送ユニット24は、これら紙幣入出金ユニット23および紙幣束収納・出金ユニット25の上側かつ後部側に配置されている。また、並設された紙幣入出金ユニット23および紙幣束収納・出金ユニット25の全体の幅は、紙幣結束・搬送ユニット24の幅と同じとされている。
【0030】
次に、本発明の第1の実施の形態の紙幣束処理装置である紙幣束収納・出金ユニット25について説明する。
図2に示すように、紙幣束収納・出金ユニット25は、紙幣束を収納するとともに収納した紙幣束を図示せぬ制御部からの指令により必要に応じて繰り出し可能とされ、さらに機体10から着脱自在に構成される複数具体的には3つの金種別の紙幣束収納庫(紙幣束収納部)227,228,229と、紙幣結束・搬送ユニット24の第1紙幣束入出ボックス140から所定位置に投入された紙幣束を受け取ってその金種に応じた紙幣束収納庫228,229に振り分け収納させる紙幣束振分収納部230と、各紙幣束収納庫227〜229から必要に応じて繰り出された紙幣束を受け入れ、図1に示す紙幣束出金口17まで搬送する紙幣束出金部231とにより構成される。なお、上段の紙幣束収納庫227には、紙幣結束・搬送ユニット24の第1紙幣束入出ボックス140から直接紙幣束が投入されることになる。また、紙幣束振分収納部230は、紙幣束収納庫228の前後進も合わせて行うことにより、紙幣束を紙幣束収納庫228,229に振り分けるようになっている。
【0031】
なお、金種別の紙幣束収納庫227〜229は、それぞれ紙幣束をその長手方向を上下方向に沿わせかつ厚さ方向を前後方向に沿わせた状態で前後方向に重ね合わせて収納するもので、この収納形態に合わせて長手方向を前後方向に沿わせて配置される。また、これら紙幣束収納庫227〜229は上下方向に重なり合うよう配設された状態で紙幣入出金ユニット23の横に並設される。以下では、紙幣束収納庫227に収納する金種をA金種(例えば千券)とし、紙幣束収納庫228に収納する金種をB金種(例えば五千券)とし、紙幣束収納庫229に収納する金種をC金種(例えば万券)とする。
【0032】
〔紙幣束収納庫〕
紙幣束収納庫227〜229は、前後方向の長さを除いてはすべて同様の構成をなしており、図3に示すように、その外郭をなす直方体状の筐体233を有している。
筐体233内の左右には、前後方向かつ鉛直方向に沿って互いに略平行をなすガイド板234,235が設けられており、これらガイド板234,235の間には、紙幣束S3をその長手方向を上下方向に沿わせかつ厚さ方向を前後方向に沿わせた状態で前後方向に重ね合わせて収納させる収納空間236が形成される。一方のガイド板234の外側には、該ガイド板234に平行をなしかつ水平に延在するガイド軸237が筐体233に対し位置固定となるよう配置されており、ガイド軸237には、該ガイド軸237に沿って、前後方向における所定範囲で前後移動可能となるよう後板238が収納空間236に一部突出する状態で摺動自在に支持されている。
【0033】
また、ガイド板234の外側には、ガイド軸237と平行をなして図示せぬ無端状のベルトが配置されており、該ベルトはその一点が後板238に固定されている。そして、制御部により制御される図示せぬ後板移動モータの正逆回転でこのベルトが正逆回転し、その一点に固定された後板238をガイド軸237に沿って強制的に前後移動させる。
ガイド軸237には、後板238よりも前側に、該ガイド軸237に沿って前後移動可能となるよう前板241が収納空間236に一部突出する状態で摺動自在に支持されている。この前板241は、図示せぬバネで後方に付勢されていて、この付勢力により該後板238等との間で紙幣束S3を挟持可能となっている。
【0034】
筐体233の上面には、後側の移動端に位置する後板238に対し前側に位置して、紙幣結束・搬送ユニット24から紙幣束S3が、その長手方向を上下方向に沿わせ厚さ方向を前後方向に沿わせた立位状態で投入される平面視長方形状の取込口242(図2参照)が形成されている。
この取込口242より投入された紙幣束S3は、ほぼ投入時の立位姿勢のままガイド板234,235間に収納され、後側から前側へ移動する後板238により、ほぼ立位姿勢のまま前側に移動させられることになる。
【0035】
取込口242より所定距離前側には、鉛直方向に延在する一対の軸部244,244がガイド板234,235の両外側位置に位置固定で配置されており、これら軸部244,244には、それぞれ、一対の略長方形状の面部245,246を有しこれら面部245,246を長手方向を鉛直方向に沿わせかつ相互に直角をなすよう連結させた形状の可動板247,247が、連結部分において回転自在となるよう支持されている。
【0036】
各軸部244,244より所定距離前側には、鉛直方向に延在する一対の軸部249,249がガイド板234,235の両外側位置に位置固定で配置されており、これら軸部249,249には、それぞれ、一対の略長方形状の面部250,251を有しこれら面部250,251を長手方向を鉛直方向に沿わせかつ相互に直角をなすよう連結させた形状の可動板252,252が、連結部分において回転自在となるよう支持されている。
【0037】
そして、可動板247,247は、一方の面部245をガイド板234,235に平行に鉛直延在させかつ軸部244から前方に延出させた状態とし、他方の面部246を、ガイド板234,235に垂直をなして鉛直延在する状態で収納空間236内に突出させた状態が定状態とされており、この状態から面部246の後方への揺動が規制され、面部246の前方への揺動が許容されていて、さらに、定状態になる方向に図示せぬバネで付勢されている。
同様に、可動板252,252は、一方の面部250をガイド板234,235に平行に鉛直延在させかつ軸部244から前方に延出させた状態とし、他方の面部251を、ガイド板234,235に垂直をなして鉛直延在する状態で収納空間236内に突出させた状態が定状態とされており、この状態から面部251の後方への揺動が規制され、面部251の前方への揺動が許容されていて、さらに、定状態になる方向に図示せぬバネで付勢されている。
【0038】
なお、可動板247,247間の距離および可動板252,252間の距離は、後板238の後側から前側への移動および前側から後側への移動のいずれにおいても干渉せず許容するようになっている。また、後板238で搬送される紙幣束の後側から前側への移動を揺動により許容し前側から後側への移動を規制するようになっている。さらに、可動板252,252は、前板241をこれら可動板252,252よりも前側に配置することで、該前板241の前側から後側への移動を規制するようになっている。
【0039】
ここで、前側の可動板252,252は、取込口242から投入され後板238の移動でガイド板234,235間で案内されて前側に移動する紙幣束S3を通過させ、通過後に図示せぬバネの付勢力で定状態に戻ることになる。そして、前側の可動板252,252は、この状態から後板238が後側に移動することで、後板238の移動は許容するものの前板241で付勢されて後退する紙幣束S3の同方向への通過を規制することになり、その結果、紙幣束S3を前板241側から受ける付勢力で当接させて支持する。
なお、後側の可動板247,247は、主に取込口242から取り込まれた紙幣束S3をガイドするために設けられている。
【0040】
筐体233の前部には、左右方向に沿って鉛直延在する前側ガイド板254が設けられており、該前側ガイド板254と筐体233の前面部255との間には、一の側方(具体的には図3における右方)に形成された繰出口256から紙幣束S3を繰り出させる紙幣束繰出機構257が設けられている。ここで、筐体233の前端部の右側には角を落とすように段部258が形成されており、この段部258内に繰出口256は形成されている。
また、図4,図12に示すように、前側ガイド板254には板厚方向に貫通する窓部400が形成されており、図2,図12に示すように、前面部255には、前記窓部400と前後左右の位置を合わせて板厚方向に貫通する窓部401が形成されている。
【0041】
{紙幣束繰出機構}
前側ガイド板254と筐体233の前面部255との間部分には、その上部に、図4および図5に示すように、左右方向に延在するよう位置固定で二本の平行な摺動軸260,260が設けられており、その下部にも、左右方向に延在するよう位置固定で二本の平行な摺動軸261,261が設けられている。そして、上側の摺動軸260,260にはピン262を前側に突出させた摺動ブロック263が摺動自在に嵌合されており、下側の摺動軸261,261にもピン264を前側に突出させた摺動ブロック265が左右方向に摺動自在となるよう嵌合されている。上側の摺動ブロック263の後側には、収納空間236内に突出するようにプッシャ266が、下側の摺動ブロック267の後側にも、収納空間236内に突出するようにプッシャ265が、それぞれ固定されている。
【0042】
摺動ブロック263のピン262には、駆動アーム268が嵌合されている。すなわち、駆動アーム268には、一端にその長さ方向に沿って延在する長孔269が形成されており、該長孔269にピン262が移動および回転自在に嵌合されている。そして、駆動アーム268の他端は、ピン270を介して、筐体233に固定された支持部材271に位置固定で回転自在に支持されている。
同様に、摺動ブロック265のピン264には、駆動アーム272が嵌合されている。すなわち、駆動アーム272にも、一端にその長さ方向に沿って延在する長孔273が形成されており、該長孔273にピン264が移動および回転自在に嵌合されている。そして、駆動アーム272の他端は、ピン274を介して支持部材271に位置固定で回転自在に支持されている。
また、両駆動アーム268,272には、中間位置にもそれぞれの長さ方向に沿って延在する長孔276,277が形成されており、これらの長孔276,277には、リンク部材278が両端のピン279,280を移動および回転自在に嵌合させている。このリンク部材278は、中央において摺動ブロック281に固定されている。
【0043】
前側ガイド板254と筐体233の前面部255との間の上下方向における中央には、支持部材271に両端が支持された状態で左右方向に延在するよう三本の摺動軸283,283,283が位置固定で配置されている。そして、上記摺動ブロック281はこれら摺動軸283,283,283に摺動自在に嵌合されている。この摺動ブロック281には、駆動ピン284が前側に固定されており、この駆動ピン284は、筐体233の前面部255に左右方向に延びるよう形成された長孔285を通って筐体233から前方に突出している。
【0044】
この紙幣束繰出機構257は、駆動ピン284を左方に位置させると、プッシャ266,267を水平方向における位置を合わせた状態のまま左方に位置させることになり、この状態で後板238を前進させて前板241とで挟持しつつ収納空間236内の紙幣束S3を移動させると、前板241が前進端位置に位置したとき、最も前側の紙幣束S3を前側ガイド板254に当接させるとともにプッシャ266,267の右方に配置させることになる。また、この状態において、紙幣束繰出機構257は、前側ガイド板254の窓部400と前面部255の窓部401との間には、その一部をも位置させない状態となる(図4に一点鎖線で示す駆動アーム268の状態参照)。そして、この状態から駆動ピン284を右方すなわち繰出方向に移動させると、摺動ブロック281およびリンク部材278を介して両駆動アーム268,272を揺動させ摺動ブロック263,265すなわちプッシャ266,267を水平方向における位置を合わせた状態のまま駆動ピン284と同じ右方に移動させることになり、その結果、プッシャ266,267が最も前側の紙幣束S3を右方に押し出し繰出口256から繰り出させる。ここで、この紙幣束繰出機構257自体には、プッシャ266,267を移動させるための駆動部の駆動力が直接連結されていない。
なお、図3に示す状態は、紙幣束S3を受け入れるときの各部の位置を示したものであり、後板43の本来の「待機位置」は、図3に一点鎖線で示す位置となる。
【0045】
以下で、紙幣束収納庫227〜229の作動について説明する。
まず、待機状態において、すでに収納された紙幣束S3は、前板241と前側の可動板252,252との間に挟持されており、後板238は、可動板252,252と可動板247,247との間に位置している(図3に示す一点鎖線の状態)。また、紙幣束収納庫227〜229にそれぞれ設けられたプッシャ266,267は、右側すなわち繰出口256側に位置している。
この状態から紙幣束S3を収納させる際には、まず、制御部は後板238を後退させる。
【0046】
このように後板238を後退端に位置させた状態で取込口242から紙幣束S3を投入させる。そして、紙幣束S3の投入が確認されると、制御部は、後板238を紙幣束S3とともに、後側の可動板247,247および前側の可動板252,252を順次揺動させつつ通過するまで前進させる。なお、前側の可動板252,252を通過する際に後板238は、前進させていた紙幣束S3を、その前に可動板252,252に当接されていた前板241、または該前板241と可動板252,252との間にすでに収納されていた紙幣束S3に当接させ、すべて一体に前方にバネの付勢力に抗して移動させる。一方、後側の可動板247,247および前側の可動板252,252は、後板238が通過した後には、図示せぬバネの付勢力で定状態に戻る。
【0047】
そして、制御部は、後板238を前側の可動板252,252を通過させた後に後退させ、待機位置に戻す。この後板238の後退で、該後板238とともに前板241が図示せぬバネの付勢力で後板238との間で挟持していた紙幣束S3とともに後退するが、前側の可動板252,252は揺動が規制されることになり、紙幣束S3は該可動板252,252で後側への移動が規制されるため、バネの付勢力により可動板252,252と前板241とで挟持される。
以上により、収納作動が終了する。
【0048】
一方、紙幣束S3を繰り出す場合には、制御部は、プッシャ266,267を左側すなわち繰出口256に対し反対側に移動させるとともに、後板238を待機位置から前進させる。すると、後板238は可動板252,252と前板241とで挟持されていた紙幣束S3を押圧し、可動板252,252から離間させつつ前板241とで挟持して移動させる。そして、制御部は、前板241が図5に示すように、前側ガイド板254と略同一面となる位置に達したことを図示しないセンサの検出結果から確認すると後板238を停止させる。この状態において、最も前側の紙幣束S3は上述したようにプッシャ266,267の右方に位置することになる。そして、この状態から駆動ピン284が繰出方向に移動させられると、プッシャ266,267が繰出方向に移動することになり、その結果、プッシャ266,267が最も前側の紙幣束S3のみを右方に押し出し繰出口256から繰り出させる。
【0049】
繰り出しが終了すると、制御部は後板238を待機位置まで後退させる。すると、該後板238とともに前板241がバネの付勢力で後板238との間で挟持していた紙幣束S3とともに後退するが、紙幣束S3は該可動板252,252で後側への移動が規制されるため、バネの付勢力により可動板252,252と前板241とで挟持される。
【0050】
〔紙幣束振分収納部〕
紙幣束振分収納部230は図2および図6に示すように、上2段の紙幣束金種庫227,228の後方側に昇降可能に設けられ、紙幣結束・搬送ユニット24の第1紙幣束入出ボックス140から受け渡された紙幣束S3を最上段以外の各紙幣束収納庫228,229に受け渡す紙幣束受渡部287と、紙幣束受渡部287が中段の紙幣束収納庫228に紙幣束を収納させる際に、該紙幣束収納庫228を移動させる紙幣束収納庫移動機構288とによって構成されている。
【0051】
{紙幣束受渡部}
紙幣束受渡部287は、図6に示すように、第2紙幣束入出ボックス290を有している。なお、第1紙幣束入出ボックス140も、この第2紙幣束入出ボックス290とほぼ同様の構成となっている。
第2紙幣束入出ボックス290は、紙幣束をその中に取り込む、長手方向における両端が開口する箱状の筐体部材291を有しており、該筐体部材291は、長手方向を上下にし厚さ方向を前後方向にして配置されている。
そして、紙幣束受渡部287は、筐体部材291を上記配置状態で昇降移動可能に支持する図示せぬスライドレールと、該スライドレールに沿って筐体部材291を昇降させる昇降駆動部292とを有している。
【0052】
この昇降駆動部292は、上下に配置された2つのプーリ293,293とこれらプーリ293,293間に張り渡される駆動ベルト294とを有しており、該駆動ベルト294の一部に第2紙幣束入出ボックス290の筐体部材291を係合させている。そして、プーリ293,293の一方を図示しないモータで正逆駆動することによって、第2紙幣束入出ボックス290を昇降移動させるようになっている。
【0053】
第2紙幣束入出ボックス290の筐体部材291内の一端開口側には、一対の駆動伝達軸296,297がそれぞれの両端において該筐体部材291に位置固定で回転自在に支持されている。これら駆動伝達軸296,297は、筐体部材291の短手方向に沿うように互いに平行をなして、筐体部材291の厚み方向(前後方向)の両端位置に配置されている。そして、後方側の駆動伝達軸296は前方側の駆動伝達軸297よりも筐体部材291内における奥方に配置されている。
筐体部材291内の他端開口側には、駆動伝達軸296,297に平行をなす回転軸298がその両端において該筐体部材291に位置固定で回転自在に支持されている。この回転軸298は、筐体部材291の厚さ方向において駆動伝達軸296と同じ一端位置に配置されている。
【0054】
筐体部材291の長手方向における中間位置および回転軸298側には、回転軸298等と略平行をなすように駆動伝達軸299および回転軸300が筐体部材291の厚み方向に移動自在かつ回転自在に配置されている。
そして、駆動伝達軸297にはプーリ301が固定され、駆動伝達軸299には図示せぬプーリが固定されており、これらの間には無端状の搬送ベルト302が張り渡されている。また、駆動伝達軸299にはさらに二つ(一方のみ図示)のプーリ303が固定され、回転軸300には二つ(一方のみ図示)のプーリ304が固定されており、これらの間には無端状の二本(一方のみ図示)の搬送ベルト305が張り渡されている。さらに、駆動伝達軸296にはプーリ306が固定されており、回転軸298にはプーリ307が固定されていて、これらの間には無端状の搬送ベルト308が張り渡されている。
【0055】
駆動伝達軸296,297は筐体部材291の外側に設けられた図示せぬモータの正逆駆動によって回転させられることになり、この回転で搬送ベルト302,305,308が駆動され、搬送ベルト302,305と搬送ベルト308との間への紙幣束の取り込みあるいは繰り出しが可能となる。
なお、駆動伝達軸299および回転軸300はいずれも図示しないバネ材で搬送ベルト308の方向に付勢されており、これによって、搬送ベルト302,305と搬送ベルト308との間へ取り込んだ紙幣束の厚さに応じて確実に該紙幣束を保持することができるようになっている。また、搬送ベルト305は、紙幣束を取り込まない状態において搬送ベルト308に対し平行をなしており、紙幣束を取り込んだ状態においても搬送ベルト308に対し平行をなすことが可能となっている。他方、搬送ベルト302は、紙幣束を取り込まない状態において搬送ベルト308に対し駆動伝達軸297側が離間するように傾斜しており、紙幣束を取り込んだ状態において搬送ベルト308に対しほぼ平行をなすことが可能となっている。
【0056】
また、筐体部材291内には、駆動伝達軸297,299に両端が支持されることにより、搬送ベルト302と略同様に揺動するガイド部材309が、搬送ベルト302の搬送ベルト308側の辺部より若干引込んだ位置に該辺部と略平行をなすよう設けられている。さらに、筐体部材291内には、駆動伝達軸299および回転軸300に支持されることにより、搬送ベルト305と略同様に揺動するガイド部材310が、搬送ベルト305の搬送ベルト308側の辺部より若干引込んだ位置に該辺部と略平行をなすよう設けられている。加えて、筐体部材291内には、搬送ベルト308の搬送ベルト302,305側の辺部より若干引込んだ位置に該辺部と略平行をなすように配置されたガイド部材311が、筐体部材291自体に固定されている。このガイド部材311は、筐体部材291の上端部まで延出している。
【0057】
そして、上側のガイド部材309とガイド部材311とにより、紙幣束を受け取る受取口313が第2紙幣束入出ボックス290の長手方向の一端上側に構成され、他方、ガイド部材310,311により、紙幣束を繰り出す放出口314が第2紙幣束入出ボックス290の長手方向の他端下側に構成される。ここで、受取口313は水平方向における位置を、紙幣結束・搬送ユニット24の底板64に形成された第2投入口124と一致させている。
なお、筐体部材291内には、搬送ベルト302,305と搬送ベルト308との間の紙幣束の有無を検出する紙幣束有無検知センサ315,316が設けられている。一方の紙幣束有無検知センサ315は、放出口314の位置における紙幣束の有無を検出し、他方の紙幣束有無検知センサ316は、受取口313および放出口314の中間位置における紙幣束の有無を検出する。
【0058】
この第2紙幣束入出ボックス290が昇降駆動部292により上昇端位置に位置するとき、該第2紙幣束入出ボックス290の受取口313が第2投入口124のすぐ真下に配置されることになる。また、第2紙幣束入出ボックス290が上昇端位置に位置し、かつ中段の紙幣束収納庫228が後退端位置(後述する)に位置するとき、第2紙幣束入出ボックス290の放出口314は、紙幣束収納庫228の取込口242のすぐ真上に配置されることになる。さらに、この第2紙幣束入出ボックス290が昇降駆動部292により下降端位置に位置するとき、該第2紙幣束入出ボックス290の放出口314が下段の紙幣束収納庫229の取込口242のすぐ真上に配置されることになる。
【0059】
{紙幣束収納庫移動機構}
図6に示すように、金種別の紙幣束収納庫227〜229は、その両側部および下部がそれぞれ一対(片側のみ図示)のガイドフレーム318〜320により支持されており、このうちの上段および下段の紙幣束収納庫227,229に応じたガイドフレーム318,320は、図示しない機体フレームに固定されている。これにより、上段および下段の紙幣束収納庫227,229は、ガイドフレーム318,320にセットされることにより、それぞれの前後、左右および上下のすべての方向の位置が固定されることになる。
一方、中段の紙幣束収納庫228を支持するガイドフレーム319と機体フレームとの間には、ガイドフレーム319を前後方向に移動自在とする一対(片側のみ図示)のスライドレール321が設けられている。これにより、中段の紙幣束収納庫228は、ガイドフレーム319にセットされることにより、その左右および上下方向の位置が固定とされた状態で前後に所定範囲のみガイドフレーム319と一体に移動可能となる。
【0060】
そして、この中段の紙幣束収納庫228がセットされるガイドフレーム319の一方には、ラックギア323が固定され、さらに機体側には、このラックギア323に噛み合うピニオンギア324、該ピニオンギア324と同軸上に設けられるベベルギア325、該ベベルギア325に噛み合うベベルギア326、該ベベルギア326をその駆動軸に固定させるモータ327とが設けられており、このモータ327が正逆駆動されることによって、ガイドフレーム320と一体に紙幣束収納庫228を前後方向に所定の範囲だけ移動させるようになっている。
【0061】
ここで、金種別の紙幣束収納庫227〜229は、すべて左右方向の幅および高さが同じとされており、また、下段にセットされる紙幣束収納庫229は前後方向長さが長く、上段および中段にセットされる二つの紙幣束収納庫227,228は下段の紙幣束収納庫229より短い同じ長さとされている。
そして、それぞれ紙幣束収納庫227〜229が対応するガイドフレーム318〜320にセットされた状態においては、すべての紙幣束収納庫227〜229が、常に、左右方向の位置を一致させ、かつ前後方向の位置を重ね合わせることになる。
【0062】
また、それぞれ紙幣束収納庫227〜229がガイドフレーム318〜320にセットされ、中段の紙幣束収納庫228が前進端に位置する状態で、すべての紙幣束収納庫227〜229は、前端部の前後方向の位置を一致させることになる。しかも、このとき、すべての紙幣束収納庫227〜229は、それぞれの繰出口256を同側(右前側)に向けかつ水平方向における位置を一致させる。
さらに、それぞれ紙幣束収納庫227〜229がガイドフレーム318〜320にセットされ、中段の紙幣束収納庫228が後退端に位置する状態で、中段の紙幣束収納庫228と下段の紙幣束収納庫229とが後端部の前後方向の位置を一致させることになる。
【0063】
そして、上段にセットされた紙幣束収納庫227の取込口242は、常に紙幣結束・搬送ユニット24の底板64に形成された第1投入口123のすぐ真下に水平方向における位置を一致させた状態で配置されることになる。これにより、上段にセットされた紙幣束収納庫227は、第1投入口123に第1紙幣束入出ボックス140から投入された紙幣束をそのまま取込口242を介して収納空間236に受け入れることになる。
また、下段にセットされた長い紙幣束収納庫229の取込口242は、第2紙幣束入出ボックス290の放出口314の真下に水平方向における位置を一致させた状態で配置されることになる。ここで、中段にセットされた紙幣束収納庫228が前進端に位置する状態で、下段の紙幣束収納庫229は、その後側の部分を上段および中段の紙幣束収納庫227,228よりも後側に突出させることになり、この突出部分に取込口242が位置することになる。
さらに、中段にセットされた紙幣束収納庫228は、後退端に位置する状態において、その取込口242の水平方向における位置を第2紙幣束入出ボックス290の放出口314と一致させることになる。
【0064】
〔紙幣束出金部〕
紙幣束出金部231は、図2に示すように、移動することによりすべての金種別の各紙幣束収納庫227〜229の繰出口256から繰り出された紙幣束を受け入れ可能であるとともに受け入れた紙幣束を、機外に開口可能な紙幣束出金口17に向け搬送する一つすなわちすべての金種別の紙幣束収納庫227〜229に共用の紙幣束搬送リフト(移動体)330と、該紙幣束搬送リフト330を昇降移動させる一つのリフト駆動機構部331とから構成されている。
ここで、紙幣束搬送リフト330は、中段の紙幣束収納庫228が前進端に位置し、すべての紙幣束収納庫227〜229の繰出口256が水平方向における位置を一致させた状態にあるとき、すべての紙幣束収納庫227〜229の繰出口256に対向可能な水平方向位置において昇降可能とされている。なお、紙幣束搬送リフト330は、その移動が昇降のみとされている。
【0065】
{紙幣束搬送リフト}
図2,図7,図12に示すように、紙幣束搬送リフト330は、すべての紙幣束収納庫227〜229のプッシャ266,267を駆動可能な紙幣束繰出駆動部332と、すべての紙幣束収納庫227〜229から立位姿勢のまま繰り出された紙幣束を立位姿勢のまま受け入れて保持する紙幣束受入部333と、紙幣束収納庫227〜229内に収納された状態にあって最も繰出側に位置された紙幣束の表面の画像パターンを検出可能な検出部403(検出手段)と、これらを支持する支持フレーム334とから構成され、この支持フレーム334の左右両側と図示しない機体フレームとの間には該支持フレーム334の昇降移動を可能とする一対のスライドレール335,335(図2参照:一部図示略)が設けられている。
ここで、上記のように、プッシャ266,267を移動させるための駆動源は、紙幣束収納庫227〜229には設けられておらず、紙幣束搬送リフト330に紙幣束繰出駆動部332として設けられている。
なお、図2に示すように、該紙幣束搬送リフト330は、下段の紙幣束収納庫229より低い下降端位置にあるときが「待機位置」となる。
【0066】
・紙幣束繰出駆動部
紙幣束繰出駆動部332は、紙幣束収納庫227〜229にそれぞれ設けられた駆動ピン284,284,284を択一的に左右方向に駆動することにより、紙幣束収納庫227〜229のうちの選択された駆動ピン284を有する一つのみから紙幣束を一束ずつ繰り出させるもので、図7〜図9に示すように、支持フレーム334との間に介在された前後方向に延在するスライドレール337および凹凸形状のガイド部材338(図8参照)により、支持フレーム334に対し前後方向に移動自在となるよう支持された支持部材339を有している。
この支持部材339には、左右方向に延在するように上下一対の平行な摺動軸340,340がそれぞれの両端において固定されており、これら摺動軸340,340には摺動ブロック341が左右方向に摺動自在となるよう支持されている。
【0067】
この摺動ブロック341の後部の左右方向の中間所定位置には、鉛直延在する垂直溝342が上下に貫通するよう形成されている。
また、この摺動ブロック341の前部には鉛直延在する長溝343が上下方向の中間所定範囲に形成されている。
摺動ブロック341の前方には、支持部材339に回転自在に支持された回転軸344と、該回転軸344の一端に該回転軸344から半径方向外方に延出するよう固定されることにより該回転軸344を中心に回転可能な回転アーム345とが配置されている。そして、回転アーム345の半径方向先端には、回転軸344に対し反対方向に突出するようにピン346が支持されており、該ピン346が長溝343に回転および移動自在に嵌合されている。
【0068】
他方、回転軸344の他端には、ギア348が取り付けられており、該ギア348は、支持部材339に設けられるモータ349の駆動軸に取り付けられたギア350に噛み合わされている。これにより、モータ349が正逆駆動するとその駆動力がギア350、ギア348、回転軸344、回転アーム345、ピン346を介して摺動ブロック341に伝達され、該摺動ブロック341を左右に移動させる。
【0069】
ここで、摺動ブロック341の垂直溝342には、紙幣束搬送リフト330の昇降位置に応じて、紙幣束収納庫227〜229から突出する上述した駆動ピン284,284,284のいずれか一つが択一的に係合可能である。よって、垂直溝342にいずれか一つの駆動ピン284を係合させた状態で、摺動ブロック341をモータ349で右方に移動させることによって紙幣束繰出機構257のプッシャ266,267を繰出方向に移動させると、紙幣束収納庫227〜229のうち、駆動ピン284を垂直溝342に係合させている一つのみから紙幣束を繰り出させることになり、紙幣束搬送リフト330の昇降位置を変えて係合する駆動ピン284を変えることによって、すべての紙幣束収納庫227〜229から紙幣束を繰り出すことが可能となっている。
【0070】
また、図7に示すように、支持フレーム334と支持部材339との間には、該支持部材339を後方に付勢するバネ材351が設けられている。
さらに、この支持部材339の側部には、支持フレーム334に形成された前後方向に延びる長孔352から左方に突出するように固定軸353が固定されており、該固定軸353の先端には同軸をなしてローラ354が回動自在に支持されている。他方で、該ローラ354の後方には位置固定のガイドレール355が上下方向に延在して設けられており、バネ材351の付勢力によってローラ354はガイドレール355に常に当接させられる。このガイドレール355の形状によって、支持部材339は、紙幣束搬送リフト330の昇降移動の際に前後方向に移動する。
【0071】
すなわち、図2に示すように、ガイドレール355は、摺動ブロック341を紙幣束収納庫227〜229から一定距離離間させる直線形状部356の中に、摺動ブロック341が紙幣束収納庫227〜229の駆動ピン284,284,284と同じ高さ位置に位置した場合にのみ垂直溝342を駆動ピン284と係合させるべく該摺動ブロック341を紙幣束収納庫227〜229の方向に移動させるように緩やかな切欠357,357,357が形成された形状をなしている。
なお、このように紙幣束繰出駆動部332を前後方向に移動させる構成としたのは、紙幣束収納庫227〜229に設けられる図示せぬ取手等との干渉によって、摺動ブロック341と駆動ピン284が係合する位置のまま昇降移動ができないという構成上の問題があるためであり、したがって、この紙幣束収納庫227〜229の前面部255に駆動ピン284以外何もなければ、このような構成は必要なく、摺動ブロック341を、垂直溝342が駆動ピン284と係合可能な水平方向の一定位置において、昇降させればよいことになる。
【0072】
・紙幣束受入部
紙幣束受入部333は、受け入れた紙幣束を次に受け入れる紙幣束の障害となる位置から逃がすとともに、すべての受け入れた紙幣束を整列状態で保持するもので、図7に示すように、支持フレーム334内の紙幣束繰出駆動部332に隣接する位置には、紙幣束収納庫227〜229の繰出口256から繰出された紙幣束を収納する収納空間360が、該支持フレーム334とガイド部材361,362とによって形成されている。すなわち、収納空間360は、右方がガイド部材361で、前方がガイド部材362で、後方および下方が支持フレーム334でそれぞれ囲まれることにより形成されている。
【0073】
収納空間360は、紙幣束収納庫227〜229のうち、紙幣束繰出駆動部332が駆動ピン284を係合させている一つから繰り出される紙幣束のみを受け入れるようになっており、このため、該一つの繰出口256の下端高さに支持フレーム334の底面部334aの高さを合わせるようになっている。そして、紙幣束搬送リフト330の昇降位置を変えることによって、収納空間360は、すべての紙幣束収納庫227〜229から紙幣束を受け入れ可能となっている。
ガイド部材361と支持フレーム334との間には、図7、図10に示すように、前後方向に延在する2つの摺動軸363,363が上下に配置されており、これら摺動軸363,363には、摺動ブロック364が前後方向に摺動自在となるように支持されている。
【0074】
また、ガイド部材362とさらに前方側に設けられる支持フレーム334の前面部359との間には、モータ365と、該モータ365の駆動軸に基端側が固定される回転アーム366と、一端を回転アーム366のモータ365に対し反対の先端に、他端を前記摺動ブロック364にそれぞれ回転自在に取り付けられる連結アーム367とが設けられており、このモータ365の正逆駆動により、回転アーム366および連結アーム367を介して摺動ブロック364が前後方向に移動する。
そして、摺動ブロック364には、収納空間360に突出する移動ガイド部材369が固定されている。
【0075】
また、収納空間360内における移動ガイド部材369の前側には、挟持板370が設けられており、該挟持板370は移動ガイド部材369に対し前後方向に移動可能であるとともに常に該移動ガイド部材369に当接する方向に付勢されている。
【0076】
すなわち、図11に示すように、挟持板370には上下に離間して支持部材371,372が固定されており、該挟持板370の前方にある支持フレーム334の前面部359にも支持部材373,374が上下に離間して固定されている。そして、上側の支持部材371,373には、それぞれ上下方向に延在するよう長孔375,376が形成されている。支持部材371の長孔375には、アーム部材378の一端の移動軸379が移動および回転自在に嵌め合わされており、該アーム部材378の他端の固定軸380は支持部材374に位置固定で回転自在に連結されている。同様に、支持部材373の長孔376には、アーム部材382の一端の移動軸383が移動および回転自在に嵌め合わされており、該アーム部材382の他端の固定軸384は支持部材372に位置固定で回転自在に連結されている。そして、これらアーム部材378,382は中央位置において支持軸385により互いに回転自在に連結されており、これらアーム部材378,382の間には、これらを前後方向に沿わせる方向に付勢するバネ材386が設けられている。
これによって、挟持板370は常に後方すなわち移動ガイド部材369の方向に付勢されており、その結果、支持フレーム334の底面部334aで下側が支持されつつプッシャ266,267で押し出され移動ガイド部材369との間に挿入される紙幣束を保持可能となっている。
【0077】
移動ガイド部材369は、モータ365の正逆駆動により、摺動ブロック364とともに前後方向に移動することになるため、該移動ガイド部材369と挟持板370は、紙幣束収納庫227〜229から繰り出された紙幣束を相互間に挟持するとともに、挟持した紙幣束を必要に応じて前後に移動させる。
移動ガイド部材369の挟持板370側かつ紙幣束収納庫227〜229側(図7における左側)には、紙幣束収納庫227〜229側に位置するほど後方に位置するよう傾斜した状態で鉛直延在する傾斜面388が形成され、該傾斜面388の紙幣束収納庫227〜229に対し反対側(図7における右側)には、左右方向に鉛直延在する挟持面389が形成されている。他方、挟持板370の移動ガイド板369側には、左右方向に鉛直延在する挟持面390のみが形成されている。
【0078】
ここで、紙幣束収納庫227〜229のうち、紙幣束繰出駆動部332が駆動ピン284を係合させている一つからプッシャ266,267で繰り出された紙幣束が、図12に示すように、支持フレーム334の底面部334aで下側が支持されつつ移動ガイド部材369の方向に移動することになるが、その際に、繰り出された紙幣束は、すでに保持された最後方の紙幣束S3(保持された紙幣束がない場合は挟持板370)の後側に当接しつつ移動ガイド部材369の傾斜面388に沿って斜め前方に移動することで、挟持板370と保持された全紙幣束S3と(保持された紙幣束がない場合は挟持板370)に移動ガイド部材369から離間する前方向の力を付与する。よって、繰り出された紙幣束は、挟持板370とすでに保持された全紙幣束S3と(保持された紙幣束がない場合は挟持板370)を移動ガイド部材369から離間させつつすでに保持された全紙幣束(保持された紙幣束がない場合は挟持板370)と移動ガイド部材369との間に入り込む。また、傾斜面388に沿って前方に移動することで、紙幣束は、次に繰り出される紙幣束の障害となる位置から逃がされることになる。
【0079】
このようにして、すでに保持された紙幣束の最も移動ガイド部材369側のものと移動ガイド部材369との間に、順次新たな紙幣束を入り込ませることで、底面部334aで下側を支持しつつ移動ガイド部材369と挟持板370との間に紙幣束を整列状態で保持することになる。
なお、図7に示す移動ガイド部材369の位置が「待機位置」となる。
また、図7に示すように、収納空間360内の移動ガイド部材369等の移動に障害とならない位置とガイド部材362および前面部359間とには、収納空間360内に収納される紙幣束の有無を検出する紙幣束有無検知センサ391の各発光/受光素子が設けられている。
【0080】
{リフト駆動機構部}
リフト駆動機構部331は、図2に示すように、位置固定で上下に離間して配置されたプーリ393,393と、これらに張り渡される駆動ベルト394と、これらプーリ393,393の一方を正逆駆動する図示しない駆動部とから構成されており、該駆動ベルト394の一部が紙幣束搬送リフト330の支持フレーム334に固定されていて、これにより、図示しない駆動部の正逆駆動で該紙幣束搬送リフト330を、すべての金種別の紙幣束収納庫227〜229の繰出口256から繰り出された紙幣束を受け入れ可能となるように、スライドレール335,335に沿って昇降移動させるようになっている。
【0081】
{検出部}
図12に示す検出部403は、紙幣束搬送リフト330の左右方向における紙幣束繰出駆動部332側に該紙幣束繰出駆動部332に対し上側に位置をずらして設けられている。そして、検出部403は、紙幣束繰出駆動部332の摺動ブロック341の垂直溝342が、紙幣束収納庫227〜229のうちのいずれか一つの紙幣束収納庫の駆動ピン284に係合した状態において、該一つの紙幣束収納庫の前側ガイド板254に形成された窓部400および前面部255に形成された窓部401を通じて、該一つの紙幣束収納庫に前側ガイド板254に当接状態にある(すなわち該一つの紙幣束収納庫に収納された状態にあって最も繰出側に位置する)紙幣束に光を照射するLED(光照射手段)404と、該LED404で照射された光の当該紙幣束の表面からの反射光を集光するレンズ(集光手段)405と、該レンズ405で集光された光すなわち画像パターンを検出して制御部に送信するCCD(画像検出手段)406とを有している。
【0082】
具体的に、検出部403は、紙幣束収納庫227からA金種の紙幣束を繰り出させるため紙幣束繰出駆動部332がその摺動ブロック341の垂直溝342を紙幣束収納庫227の駆動ピン284に係合させた状態において、紙幣束収納庫227の前側ガイド板254に形成された窓部400および前面部255に形成された窓部401を通じて、紙幣束収納庫227内で前側ガイド板254に当接した状態にある紙幣束にLED404で光を照射し、当該紙幣束の表面からの反射光すなわち画像パターンをレンズ405で集光した後に、CCD406で検出する。
【0083】
同様に、検出部403は、紙幣束収納庫228からB金種の紙幣束を繰り出させるため紙幣束繰出駆動部332がその摺動ブロック341の垂直溝342を紙幣束収納庫228の駆動ピン284に係合させた状態において、紙幣束収納庫228の前側ガイド板254に形成された窓部400および前面部255に形成された窓部401を通じて、紙幣束収納庫228内で前側ガイド板254に当接した状態にある紙幣束にLED404で光を照射し当該紙幣束の表面からの反射光すなわち画像パターンをレンズ405で集光した後に、CCD406で検出する。
【0084】
同様に、検出部403は、紙幣束収納庫229からC金種の紙幣束を繰り出させるため紙幣束繰出駆動部332がその摺動ブロック341の垂直溝342を紙幣束収納庫229の駆動ピン284に係合させた状態において、紙幣束収納庫229の前側ガイド板254に形成された窓部400および前面部255に形成された窓部401を通じて、紙幣束収納庫229内で前側ガイド板254に当接した状態にある紙幣束にLED404で光を照射し当該紙幣束の表面からの反射光すなわち画像パターンをレンズ405で集光した後に、CCD406で検出する。
【0085】
{制御部}
制御部は、紙幣束収納庫227〜229のうち検出部403の検出対象である一の紙幣束収納庫に収納された状態にあって最も繰出側に位置する紙幣束について検出部403により検出された表面の画像パターンに基づいて、当該紙幣束の金種を確認する確認手段と、当該紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該紙幣束が繰り出されるべき(言い換えれば、前記一の紙幣束収納庫に収納されているべき)金種と同じと確認したときに、当該紙幣束が収納されている前記一の紙幣束収納庫からの当該紙幣束の繰り出しを許可する許可手段と、当該紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なる(言い換えれば、前記一の紙幣束収納庫に収納されているべきではない)と確認したときに、当該紙幣束が収納されている前記一の紙幣束収納庫からの当該紙幣束の繰り出しを禁止する禁止手段とを有している。
【0086】
また、制御部は、確認手段が、当該紙幣束の表面の画像パターンを上記のように確認した後に、許可手段で繰り出しが許可されると前記一の紙幣束収納庫からの当該紙幣束の繰り出しを行う一方、禁止手段で繰り出しが禁止されると前記一の紙幣束収納庫からの当該紙幣束の繰り出しを行わず、表示部12により当該紙幣束収納庫に異金種の紙幣束が装填されていた旨の報知を画面表示および音声出力の少なくともいずれか一方で行わせる。
【0087】
具体的に、制御部は、紙幣束収納庫227からA金種の紙幣束を繰り出させるに当って、紙幣束収納庫227に収納された状態にあって最も繰出側に位置する紙幣束の、検出部403により検出された表面の画像パターンを基準パターンと比較することにより当該紙幣束の金種を確認手段で確認する。そして、確認手段が当該紙幣束が繰り出されるべきA金種と同じと確認したときに、許可手段が、当該紙幣束が収納された紙幣束収納庫227からの当該紙幣束の繰り出しを許可することになり、その結果、紙幣束収納庫227から当該紙幣束が紙幣束搬送リフト330に繰り出される。他方、当該紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該紙幣束が繰り出されるべきA金種とは異なると確認したときに、禁止手段が当該紙幣束が収納された紙幣束収納庫227からの当該紙幣束の繰り出しを禁止することになり、その結果、紙幣束収納庫227からの当該紙幣束の紙幣束搬送リフト330への繰り出しを実行せず、表示部12によりその旨の報知を画面表示および音声出力で行わせる。
【0088】
同様に、制御部は、紙幣束収納庫228からB金種の紙幣束を繰り出させるに当って、紙幣束収納庫228に収納された状態にあって最も繰出側に位置する紙幣束の、検出部403により検出された表面の画像パターンを基準パターンと比較することにより当該紙幣束の金種を確認手段で確認する。そして、確認手段が当該紙幣束が繰り出されるべきB金種と同じと確認したときに、許可手段が、当該紙幣束が収納された紙幣束収納庫228からの当該紙幣束の繰り出しを許可することになり、その結果、紙幣束収納庫228から当該紙幣束が紙幣束搬送リフト330に繰り出される。他方、当該紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該紙幣束が繰り出されるべきB金種とは異なると確認したときに、禁止手段が当該紙幣束が収納された紙幣束収納庫228からの当該紙幣束の繰り出しを禁止することになり、その結果、紙幣束収納庫228からの当該紙幣束の紙幣束搬送リフト330への繰り出しを実行せず、表示部12によりその旨の報知を画面表示および音声出力で行わせる。
【0089】
同様に、制御部は、紙幣束収納庫229からC金種の紙幣束を繰り出させるに当って、紙幣束収納庫229に収納された状態にあって最も繰出側に位置する紙幣束の、検出部403により検出された表面の画像パターンを基準パターンと比較することにより当該紙幣束の金種を確認手段で確認する。そして、確認手段が当該紙幣束が繰り出されるべきC金種と同じと確認したときに、許可手段が、当該紙幣束が収納された紙幣束収納庫229からの当該紙幣束の繰り出しを許可することになり、その結果、紙幣束収納庫229から当該紙幣束が紙幣束搬送リフト330に繰り出される。他方、当該紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該紙幣束が繰り出されるべきC金種とは異なると確認したときに、禁止手段が当該紙幣束が収納された紙幣束収納庫229からの当該紙幣束の繰り出しを禁止することになり、その結果、紙幣束収納庫229からの当該紙幣束の紙幣束搬送リフト330への繰り出しを実行せず、表示部12によりその旨の報知を画面表示および音声出力で行わせる。
【0090】
以上に述べた紙幣束収納・出金ユニット25の紙幣束出金処理について説明する。
「紙幣束出金処理」が開始されると、まず、制御部は、中段の紙幣束収納庫228が前進端の「待機位置」に位置するか否かを確認し、「待機位置」にない場合には「待機位置」に位置させる。そして、図2に示すように「待機位置」にある紙幣束搬送リフト330を、リフト駆動機構部331の図示しないモータを駆動して、紙幣束収納庫227〜229のうち出金させる金種に応じたものの高さ位置まで移動させる。なお、制御部は、複数金種を一度の処理で出金させる場合には、下段の紙幣束収納庫229の紙幣束、中段の紙幣束収納庫228の紙幣束、上段の紙幣束収納庫227の紙幣束の順に紙幣束搬送リフト330に繰り出させるように制御する。
【0091】
そして、制御部は、紙幣束搬送リフト330が、紙幣束収納庫227〜229のうち当該出金させる金種の紙幣束収納庫の高さ位置に達するとその上昇を一旦停止させる。すると、図7で一点鎖線に示すように、紙幣束繰出駆動部332の摺動ブロック341の垂直溝342と紙幣束収納庫227〜229のうち当該出金させる金種の紙幣束収納庫から突出する駆動ピン284とが係合した状態となるとともに、紙幣束収納庫227〜229のうち当該出金させる金種の紙幣束収納庫の繰出口256と収納空間360との高さが合った状態となる。
その後、制御部は、紙幣束繰出駆動部332のモータ349を駆動し、摺動ブロック341を繰出口256に対し反対側に移動させると、これに連動して、紙幣束繰出機構257のプッシャ266,267も、図12に示すように繰出口256に対し反対側の収納空間236の外まで移動することになる。
ここで、この状態で、検出部403は、紙幣束収納庫227〜229のうち当該出金させる金種の紙幣束収納庫の前側ガイド板254に形成された窓部400および前面部255に形成された窓部401を通じて、当該紙幣束収納庫内にLED404で光を照射可能となる。
【0092】
また、これと同じタイミングで、制御部は、モータ365を駆動して図7に示す待機位置にある移動ガイド部材369を、図12に示すように、紙幣束収納庫227〜229から繰り出される紙幣束の収納をガイドする後退端位置まで後退させる。すると、これに連動して挟持板370も一体に移動する。
このプッシャ266,267と、移動ガイド部材369の移動が完了すると、制御部は、図3の一点鎖線に示す「待機位置」ある後板238の前方への移動を開始させる。すると、紙幣束は、この後板238と前板241との間に挟まれながら前方に移動する。そして、制御部は、該前板241が前側ガイド板254と面一となる位置に達したことを図示しないセンサの検出結果から確認すると後板238の移動を停止させる(図12に示す状態)。
【0093】
ここで、この状態で、紙幣束収納庫227〜229のうち当該出金させる金種の紙幣束収納庫内において、最も繰出側に位置する紙幣束が、前側ガイド板254に当接する状態となり、その結果、検出部403は、紙幣束収納庫227〜229のうち当該出金させる金種の紙幣束収納庫の前側ガイド板254に形成された窓部400および前面部255に形成された窓部401を通じて、当該紙幣束収納庫内で前側ガイド板254に当接した状態にある紙幣束にLED404で光を照射し当該紙幣束の表面からの反射光すなわち画像パターンをレンズ405で集光しCCD406で検出可能な状態となる。
【0094】
制御部は、紙幣束収納庫227〜229のうち当該出金させる金種の紙幣束収納庫に収納された状態にあって最も繰出側に位置する紙幣束について検出部403のCCD406が検出した表面の画像パターンに基づいて、当該紙幣束の金種を確認手段において確認し、当該紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該紙幣束が繰り出されるべき金種と同じと確認したときに、許可手段において、紙幣束収納庫227〜229のうち当該出金させる金種の紙幣束収納庫からの当該紙幣束の繰り出しを許可する。他方、当該紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときに、禁止手段において、紙幣束収納庫227〜229のうち当該出金させる金種の紙幣束収納庫からの当該紙幣束の繰り出しを禁止する。
【0095】
そして、制御部は、禁止手段において繰り出しを禁止すると、紙幣束収納庫227〜229のうち当該出金させる金種の紙幣束収納庫からの当該紙幣束の繰り出しを行わず、表示部12により、当該出金させる金種の紙幣束収納庫に異金種が存在する旨の報知を画面表示および音声出力の少なくともいずれか一方で行わせる。その結果、操作者は、異金種の紙幣束の存在を認識し、紙幣束収納・出金ユニット25を引き出して、当該異金種の紙幣束を本来の金種の紙幣束収納庫にセットし直す等する。
他方、制御部は、許可手段において繰り出しを許可すると、以下のように、紙幣束収納庫227〜229のうち当該出金させる金種の紙幣束収納庫からの当該紙幣束の繰り出しを行う。
【0096】
すなわち、制御部は、紙幣束繰出駆動部332のモータ349を再び駆動し、摺動ブロック341を図12に示す位置から「待機位置」となる図3に示す位置まで移動させる。すると、プッシャ266,267が前端の一束の紙幣束S3のみを紙幣束搬送リフト330の収納空間360の方向に押し出すことになる。そして、プッシャ266,267で押し出された紙幣束は、移動ガイド部材369にガイドされ、該移動ガイド部材369とすでに保持された紙幣束S3(保持された紙幣束がない場合は挟持板370)との間に挿入されることになる。
一方、プッシャ266,267がこの紙幣束を完全に押し出す「待機位置」に達すると、収納された紙幣束を挟持する前板241は、後方に付勢されていることから、この繰り出された紙幣束分、後方側に移動して収納されている紙幣束を挟持する。
【0097】
この時点で、繰り出しが行われた金種について、それ以上の紙幣束が必要数すべて繰り出された場合、制御部は、移動ガイド部材369を再び「待機位置」に戻すとともに、紙幣束収納庫227〜229のうちすでに繰り出しが行われた当該金種の紙幣束収納庫の後板238も「待機位置」に戻す。
一方で、制御部は、紙幣束搬送リフト330を、次に繰り出しを行う金種の紙幣束収納庫227〜229に応じた位置となる紙幣束受渡位置に必要に応じて移動させる。
【0098】
逆に、紙幣束が必要数すべて繰り出されていなければ、制御部は、再び紙幣束繰出駆動部332のモータ349を駆動し、摺動ブロック341を図12に示す位置まで移動させるとともに、後板238をこの繰り出した一束分前方に移動させることで最も繰出側に位置する紙幣束を前側ガイド板254に当接させる。そして、当該紙幣束について検出部403による表面の画像パターンの検出および該画像パターンに基づく制御部における繰り出しの許可・禁止の判定を行い、許可された場合のみ、再びプッシャ266,267を「待機位置」に移動させて次の紙幣束を繰り出させる。
【0099】
このようにして最終的に、紙幣束搬送リフト330が、金種別の紙幣束収納部227〜229の必要なものの繰出口256から繰り出された紙幣束をすべて受け入れると、制御部は、紙幣束を整列状態で保持したまま紙幣束搬送リフト330を上段の紙幣束収納庫227の高さ位置に位置させ、紙幣束搬送リフト330の直上に位置する紙幣束出金口17のスライドシャッタ19を開放させる。これにより、移動ガイド部材369および挟持板370間に挟持された出金紙幣束を、紙幣束出金口17を通じて紙幣束搬送リフト330から直接人手によって取り出させることになる。
【0100】
そして、紙幣束搬送リフト330の移動ガイド部材369および挟持板370間に挟持された出金紙幣束の取り出しが紙幣束有無検知センサ391で確認されると、制御部は、スライドシャッタ19を閉塞させるとともに、紙幣束搬送リフト330を下降させて「待機位置」に位置させる。
【0101】
以上に述べた第1の実施の形態の紙幣束収納・出金ユニット25によれば、検出部403が、紙幣束収納庫227〜229のうち出金させる金種の紙幣束収納庫に収納された状態で該紙幣束収納庫における最も繰出側に位置する紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が紙幣束の金種を確認することになる。
したがって、例え紙幣束収納庫227〜229に紙幣束の誤装填を生じたとしても、これを検出することができるため、出金時に誤払いが生じてしまうことを防止することができる。
【0102】
また、制御部は、確認手段による紙幣束の金種の確認後に、紙幣束収納庫227〜229のうち出金させる金種の紙幣束収納庫からの当該紙幣束の繰り出しを行うことになるが、確認手段による紙幣束の金種の確認の際、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときには、その禁止手段により当該紙幣束が収納された紙幣束収納庫からの当該紙幣束の繰り出しを禁止するとともに、表示部12により報知を行わせることになる。
したがって、紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときに当該紙幣束の繰り出しを禁止させることになり、その上、紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なる旨を報知させることになるため、誤払いを確実に防止することができる。
【0103】
加えて、金種別の紙幣束収納庫227〜229に対し一つで共用された紙幣束搬送リフト330が紙幣束を受け入れるため移動すると該紙幣束搬送リフト330に設けられた検出部403も移動することになり、移動した後、紙幣束搬送リフト330で受け入れる紙幣束の表面の画像パターンを検出すれば、検出部403も一つで金種別の紙幣束収納庫227〜229に対する検出が可能となる。
したがって、金種別の紙幣束収納庫227〜229に対し検出部403も共用にでき、よって、コストを大幅に低減することができる。
【0104】
なお、以上においては、金種別の紙幣束収納庫227〜229から側方に紙幣束を繰り出す場合を例にとり説明したが、図13に示すように、金種別の紙幣束収納庫227〜229から前方に紙幣束を繰り出す場合(例えば実開昭62−56539号公報の装置)においても、検出部で繰り出し前に紙幣束の表面の画像パターンを検出することができる。
【0105】
次に、本発明の第2の実施の形態の紙幣束処理装置を図14および図15を主に参照して第1の実施の形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第2の実施の形態においては、検出部403が紙幣束搬送リフト330の収納空間360側の後部に設けられている点と、該検出部403が紙幣束収納庫227〜229から繰り出された直後(すなわち次の紙幣束が繰り出される前)の紙幣束の表面の画像パターンを検出可能とされている点とが、主に異なっている。
【0106】
すなわち、第2の実施の形態の検出部403は、紙幣束搬送リフト330の左右方向における収納空間360側の後部に設けられており、これに伴って、紙幣束搬送リフト330の支持フレーム334には前後方向に貫通する窓部407が形成され、移動ガイド部材369にも前後方向に貫通する窓部408が形成されている。そして、検出部403は、紙幣束搬送リフト330の収納空間360に移動ガイド板369と挟持板370とで挟持された状態で保持された紙幣束のうち、移動ガイド板369に当接状態にある(すなわち紙幣束収納庫227〜229から繰り出された直後の)紙幣束に、支持フレーム334に形成された窓部407および移動ガイド板369に形成された窓部408を通じて光を照射する上記と同様のLED404と、該LED404で照射された光の当該紙幣束の表面からの反射光を集光する上記と同様のレンズ405と、該レンズ405で集光された光の向きを変える反射鏡409と、該反射鏡409で向きが変えられた光すなわち画像パターンを検出して制御部に送信する上記と同様のCCD406とを有している。なお、当然のことながら、金種別の紙幣束収納庫227〜229には検出用の窓部は設けられていない。
【0107】
そして、制御部は、紙幣束収納庫227〜229のうちのいずれか一の紙幣束収納庫から繰り出されて移動ガイド板369に当接状態にある繰り出し直後の紙幣束(以下繰出紙幣束と称す)について検出部403により検出された表面の画像パターンに基づいて、当該繰出紙幣束の金種を確認する確認手段と、当該繰出紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該繰出紙幣束が繰り出されるべき(言い換えれば、紙幣束収納庫227〜229のうち直前に紙幣束の繰り出しを行った紙幣束収納庫に収納されているべき)金種と同じと確認したときに、許可判断を行う許可手段と、当該繰出紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該繰出紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なる(言い換えれば、紙幣束収納庫227〜229のうち直前に紙幣束の繰り出しを行った紙幣束収納庫に収納されているべきではない)と確認したときに、禁止判断を行う禁止手段とを有している。
【0108】
ここで、許可手段が許可判断を行った場合には、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が前記一の紙幣束収納庫からの最後のものでない場合は前記一の紙幣束収納庫からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを許可するとともに、当該繰出紙幣束が前記一の紙幣束収納庫からの最後のものであって他の紙幣束収納庫からの紙幣束の繰り出しを行う場合は該他の紙幣束収納庫まで紙幣束搬送リフト330を移動させての該他の紙幣束収納庫からの紙幣束の繰り出しを許可し、さらに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合には、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の出金を許可することになる。
【0109】
また、禁止手段が禁止判断を行った場合には、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が前記一の紙幣束収納庫からの最後のものでない場合であっても前記一の紙幣束収納庫からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを禁止するとともに、当該繰出紙幣束が前記一の紙幣束収納庫からの最後のものであって他の紙幣束収納庫からの紙幣束の繰り出しを行う場合であっても該他の紙幣束収納庫まで紙幣束搬送リフト330を移動させての該他の紙幣束収納庫からの紙幣束の繰り出しを禁止し、さらに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合であっても、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の外部への出金を禁止することになる。
【0110】
また、制御部は、確認手段が、当該繰出紙幣束の表面の画像パターンを上記のように確認した後に、許可手段で許可判断がなされると、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が前記一の紙幣束収納庫からの最後のものでない場合は前記一の紙幣束収納庫からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを行うとともに、当該繰出紙幣束が前記一の紙幣束収納庫からの最後のものであって他の紙幣束収納庫からの紙幣束の繰り出しを行う場合は該他の紙幣束収納庫まで紙幣束搬送リフト330を移動させて該他の紙幣束収納庫からの紙幣束の繰り出しを行い、さらに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合には、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の出金を行わせる。
【0111】
他方、制御部は、確認手段が、当該繰出紙幣束の表面の画像パターンを上記のように確認した後に、禁止手段で禁止判断がなされると、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が前記一の紙幣束収納庫からの最後のものでない場合でも前記一の紙幣束収納庫からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを禁止するとともに、当該繰出紙幣束が前記一の紙幣束収納庫からの最後のものであって他の紙幣束収納庫からの紙幣束の繰り出しを行う場合でも該他の紙幣束収納庫まで紙幣束搬送リフト330を移動させての該他の紙幣束収納庫からの紙幣束の繰り出しを禁止し、さらに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合でも紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の出金を禁止し、しかも紙幣束搬送リフト330を下部の待機位置に強制的に移動させる。そして、これらに合わせて、表示部12により当該紙幣束収納庫に異金種の紙幣束が装填されていた旨および紙幣束搬送リフト330に異金種の紙幣束が繰り出された旨の報知を画面表示および音声出力の少なくともいずれか一方で行わせる。
【0112】
具体的に、制御部は、紙幣束収納庫227から紙幣束を繰り出させた直後に、紙幣束搬送リフト330の移動ガイド板369に当接状態にある当該繰出紙幣束の、検出部403により検出された表面の画像パターンを基準パターンと比較することにより当該繰出紙幣束の金種を確認手段で確認する。そして、確認手段が当該繰出紙幣束が繰り出されるべきA金種と同じと確認したときに、許可手段が、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫227からの最後のものでない場合は紙幣束収納庫227からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを許可するとともに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合には、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の出金を許可することになる。
【0113】
他方、当該繰出紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該繰出紙幣束が繰り出されるべきA金種とは異なると確認したときに、禁止手段が、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫227からの最後のものでない場合であっても紙幣束収納庫227からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを禁止するとともに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合であっても、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の外部への出金を禁止する。そして、これらに合わせて、表示部12によりその旨の報知を画面表示および音声出力で行わせる。
【0114】
同様に、制御部は、紙幣束収納庫228から紙幣束を繰り出させた直後に、紙幣束搬送リフト330の移動ガイド板369に当接状態にある当該繰出紙幣束の、検出部403により検出された表面の画像パターンを基準パターンと比較することにより当該繰出紙幣束の金種を確認手段で確認する。そして、確認手段が当該繰出紙幣束が繰り出されるべきB金種と同じと確認したときに、許可手段が、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫228からの最後のものでない場合は紙幣束収納庫228からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを許可するとともに、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫228からの最後のものであって他の紙幣束収納庫227からの紙幣束の繰り出しを行う場合は該他の紙幣束収納庫227まで紙幣束搬送リフト330を移動させての該他の紙幣束収納庫227からの紙幣束の繰り出しを許可し、さらに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合には、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の出金を許可することになる。
【0115】
他方、当該繰出紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該繰出紙幣束が繰り出されるべきB金種とは異なると確認したときに、禁止手段が、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫228からの最後のものでない場合であっても紙幣束収納庫228からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを禁止するとともに、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫228からの最後のものであって他の紙幣束収納庫227からの紙幣束の繰り出しを行う場合であっても該他の紙幣束収納庫227まで紙幣束搬送リフト330を移動させての該他の紙幣束収納庫227からの紙幣束の繰り出しを禁止し、さらに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合であっても、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の外部への出金を禁止する。そして、これらに合わせて、表示部12によりその旨の報知を画面表示および音声出力で行わせる。
【0116】
同様に、制御部は、紙幣束収納庫229から紙幣束を繰り出させた直後に、紙幣束搬送リフト330の移動ガイド板369に当接状態にある当該繰出紙幣束の、検出部403により検出された表面の画像パターンを基準パターンと比較することにより当該繰出紙幣束の金種を確認手段で確認する。そして、確認手段が当該繰出紙幣束が繰り出されるべきC金種と同じと確認したときに、許可手段が、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫229からの最後のものでない場合は紙幣束収納庫229からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを許可するとともに、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫229からの最後のものであって他の紙幣束収納庫227,228のいずれかからの紙幣束の繰り出しを行う場合は該他の紙幣束収納庫227,228のいずれかまで紙幣束搬送リフト330を移動させての該他の紙幣束収納庫227,228のいずれかからの紙幣束の繰り出しを許可し、さらに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合には、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の出金を許可することになる。
【0117】
他方、当該繰出紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該繰出紙幣束が繰り出されるべきC金種とは異なると確認したときに、禁止手段が、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫229からの最後のものでない場合であっても紙幣束収納庫229からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを禁止するとともに、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫229からの最後のものであって他の紙幣束収納庫227,228のいずれかからの紙幣束の繰り出しを行う場合であっても該他の紙幣束収納庫227,228のいずれかまで紙幣束搬送リフト330を移動させての該他の紙幣束収納庫227,228のいずれかからの紙幣束の繰り出しを禁止し、さらに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合であっても、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の外部への出金を禁止する。そして、これらに合わせて、表示部12によりその旨の報知を画面表示および音声出力で行わせる。
【0118】
以上に述べた第2の実施の形態の紙幣束収納・出金ユニット25によれば、検出部403が、紙幣束収納庫227〜229のいずれか一つから繰り出された直後の繰出紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が繰出紙幣束の金種を確認することになる。
したがって、例え紙幣束収納庫227〜229に紙幣束の誤装填を生じたとしても、これを検出することができるため、出金時に誤払いが生じてしまうことを防止することができる。
【0119】
また、検出部403が、紙幣束収納庫227〜229のいずれか一つから繰り出された直後の繰出紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が当該繰出紙幣束の金種を確認することになり、その際、当該繰出紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときには、制御部は、その禁止手段により当該繰出紙幣束が収納されていた紙幣束収納庫227〜229のいずれか一つからの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを禁止するとともに、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束の出金を禁止し、さらに表示部12により報知を行わせることになる。
したがって、繰出紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときに当該繰出紙幣束より後の紙幣束の繰り出しを禁止させることになり、異金種の紙幣束が続けて繰り出されてしまうことを防止できる。その上、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束の出金を禁止し、当該繰出紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なる旨を報知させることになるため、誤払いを確実に防止することができる。
【0120】
加えて、金種別の紙幣束収納庫227〜229に対し一つで共用された紙幣束搬送リフト330が紙幣束を受け入れるため移動すると該紙幣束搬送リフト330に設けられた検出部403も移動することになり、移動した後、紙幣束搬送リフト330で受け入れる紙幣束の表面の画像パターンを検出すれば、検出部403も一つで金種別の紙幣束収納庫227〜229に対する検出が可能となる。
したがって、金種別の紙幣束収納庫227〜229に対し検出部403も共用にでき、よって、コストを大幅に低減することができる。
【0121】
なお、以上の第2の実施の形態においては、制御部の確認手段が、紙幣束収納庫227〜229のうちのいずれか一の紙幣束収納庫から繰り出された直後の紙幣束について検出部403により検出された表面の画像パターンに基づいて、当該紙幣束の金種を確認するようにしたが、紙幣束収納庫227〜229のうちのいずれか一の紙幣束収納庫から繰り出し途中の紙幣束に対して所定のタイミングで検出部403により検出された表面の画像パターンに基づいて、当該紙幣束の金種を確認するようにしてもよい。
【0122】
次に、本発明の第3の実施の形態の紙幣束処理装置を図16を参照して第2の実施の形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第2の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第3の実施の形態においては、鉛直方向に配置された金種別の紙幣束収納庫227〜229から紙幣束を前方に繰り出させ、しかも、これをその長手方向を前後方向に沿わせ厚さ方向を上下方向に沿わせた水平姿勢で、鉛直方向に移動する紙幣束搬送リフト330に収納させる点と、検出部403が紙幣束搬送リフト330の鉛直上方に配置されている点とが、主に異なっている。
【0123】
すなわち、第3の実施の形態においては、紙幣束搬送リフト330には、移動ガイド板および挟持板等は設けられておらず、収納空間360に紙幣束を水平状態で上方に積み上げていく。
また、紙幣束搬送リフト330の鉛直上方に配置された紙幣束出金口17(図16では図示略)に、これを開閉させるスライドシャッタ19が設けられており、このスライドシャッタ19の下面に検出部403が固定されている。すなわち、この検出部403は、スライドシャッタ19が紙幣束出金口17を閉塞させた状態(図16に実線で示すスライドシャッタ19の状態)において、紙幣束搬送リフト330の鉛直上方に位置して紙幣束の表面の画像パターンを検出することになり、スライドシャッタ19が紙幣束出金口17を開放させた状態(図16に一点鎖線で示すスライドシャッタ19の状態)では、スライドシャッタ19とともに紙幣束出金口17から退避する。
【0124】
この検出部403は、スライドシャッタ19が紙幣束出金口17を閉塞させた状態において、紙幣束搬送リフト330に投入された紙幣束のうち最上部に位置する(すなわち紙幣束収納庫227〜229から繰り出された直後の)紙幣束に光を照射する上記と同様のLED404と、同状態で該LED404で照射された光の当該紙幣束の表面からの反射光を集光する上記と同様のレンズ405と、同状態で該レンズ405で集光された光の向きを変える上記と同様の反射鏡409と、同状態で該反射鏡409で向きが変えられた光すなわち画像パターンを検出して制御部に送信する上記と同様のCCD406とを有している。
【0125】
そして、制御部は、紙幣束収納庫227〜229のうちのいずれか一の紙幣束収納庫から繰り出されて紙幣束搬送リフト330の最上部にある繰り出し直後の紙幣束(以下繰出紙幣束と称す)について検出部403により検出された表面の画像パターンに基づいて、当該繰出紙幣束の金種を確認する確認手段と、当該繰出紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該繰出紙幣束が繰り出されるべき(言い換えれば、紙幣束収納庫227〜229のうち直前に紙幣束の繰り出しを行った紙幣束収納庫に収納されているべき)金種と同じと確認したときに、許可判断を行う許可手段と、当該繰出紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該繰出紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なる(言い換えれば、紙幣束収納庫227〜229のうち直前に紙幣束の繰り出しを行った紙幣束収納庫に収納されているべきではない)と確認したときに、禁止判断を行う禁止手段とを有している。
【0126】
ここで、許可手段が許可判断を行った場合には、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が前記一の紙幣束収納庫からの最後のものでない場合は前記一の紙幣束収納庫からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを許可するとともに、当該繰出紙幣束が前記一の紙幣束収納庫からの最後のものであって他の紙幣束収納庫からの紙幣束の繰り出しを行う場合は該他の紙幣束収納庫まで紙幣束搬送リフト330を移動させての該他の紙幣束収納庫からの紙幣束の繰り出しを許可し、さらに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合には、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の出金を許可することになる。
【0127】
他方、禁止手段が禁止判断を行った場合には、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が前記一の紙幣束収納庫からの最後のものでない場合であっても前記一の紙幣束収納庫からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを禁止するとともに、当該繰出紙幣束が前記一の紙幣束収納庫からの最後のものであって他の紙幣束収納庫からの紙幣束の繰り出しを行う場合であっても該他の紙幣束収納庫まで紙幣束搬送リフト330を移動させての該他の紙幣束収納庫からの紙幣束の繰り出しを禁止し、さらに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合であっても、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の外部への出金を禁止することになる。
【0128】
また、制御部は、確認手段が、当該繰出紙幣束の表面の画像パターンを上記のように確認した後に、許可手段で許可判断がなされると、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が前記一の紙幣束収納庫からの最後のものでない場合は前記一の紙幣束収納庫からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを行うとともに、当該繰出紙幣束が前記一の紙幣束収納庫からの最後のものであって他の紙幣束収納庫からの紙幣束の繰り出しを行う場合は該他の紙幣束収納庫まで紙幣束搬送リフト330を移動させて該他の紙幣束収納庫からの紙幣束の繰り出しを行い、さらに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合には、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の出金を行わせる。
【0129】
他方、制御部は、確認手段が、当該繰出紙幣束の表面の画像パターンを上記のように確認した後に、禁止手段で禁止判断がなされると、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が前記一の紙幣束収納庫からの最後のものでない場合でも前記一の紙幣束収納庫からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを禁止するとともに、当該繰出紙幣束が前記一の紙幣束収納庫からの最後のものであって他の紙幣束収納庫からの紙幣束の繰り出しを行う場合でも該他の紙幣束収納庫まで紙幣束搬送リフト330を移動させての該他の紙幣束収納庫からの紙幣束の繰り出しを禁止し、さらに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合でも紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の出金を禁止し、しかも紙幣束搬送リフト330を下部の待機位置に強制的に移動させる。そして、これらに合わせて、表示部12により当該紙幣束収納庫に異金種の紙幣束が装填されていた旨および紙幣束搬送リフト330に異金種の紙幣束が繰り出された旨の報知を画面表示および音声出力の少なくともいずれか一方で行わせる。
【0130】
具体的に、制御部は、紙幣束収納庫227から紙幣束を繰り出させた直後に、紙幣束搬送リフト330の最上部にある当該繰出紙幣束の、検出部403により検出された表面の画像パターンを基準パターンと比較することにより当該繰出紙幣束の金種を確認手段で確認する。そして、確認手段が当該繰出紙幣束が繰り出されるべきA金種と同じと確認したときに、許可手段が、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫227からの最後のものでない場合は紙幣束収納庫227からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを許可するとともに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合には、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の出金を許可することになる。
【0131】
他方、当該繰出紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該繰出紙幣束が繰り出されるべきA金種とは異なると確認したときに、禁止手段が、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫227からの最後のものでない場合であっても紙幣束収納庫227からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを禁止するとともに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合であっても、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の外部への出金を禁止する。そして、これらに合わせて、表示部12によりその旨の報知を画面表示および音声出力で行わせる。
【0132】
同様に、制御部は、紙幣束収納庫228から紙幣束を繰り出させた直後に、紙幣束搬送リフト330の最上部にある当該繰出紙幣束の、検出部403により検出された表面の画像パターンを基準パターンと比較することにより当該繰出紙幣束の金種を確認手段で確認する。そして、確認手段が当該繰出紙幣束が繰り出されるべきB金種と同じと確認したときに、許可手段が、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫228からの最後のものでない場合は紙幣束収納庫228からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを許可するとともに、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫228からの最後のものであって他の紙幣束収納庫227からの紙幣束の繰り出しを行う場合は該他の紙幣束収納庫227まで紙幣束搬送リフト330を移動させての該他の紙幣束収納庫227からの紙幣束の繰り出しを許可し、さらに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合には、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の出金を許可することになる。
【0133】
他方、当該繰出紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該繰出紙幣束が繰り出されるべきB金種とは異なると確認したときに、禁止手段が、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫228からの最後のものでない場合であっても紙幣束収納庫228からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを禁止するとともに、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫228からの最後のものであって他の紙幣束収納庫227からの紙幣束の繰り出しを行う場合であっても該他の紙幣束収納庫227まで紙幣束搬送リフト330を移動させての該他の紙幣束収納庫227からの紙幣束の繰り出しを禁止し、さらに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合であっても、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の外部への出金を禁止する。そして、これらに合わせて、表示部12によりその旨の報知を画面表示および音声出力で行わせる。
【0134】
同様に、制御部は、紙幣束収納庫229から紙幣束を繰り出させた直後に、紙幣束搬送リフト330の最上部にある当該繰出紙幣束の、検出部403により検出された表面の画像パターンを基準パターンと比較することにより当該繰出紙幣束の金種を確認手段で確認する。そして、確認手段が当該繰出紙幣束が繰り出されるべきC金種と同じと確認したときに、許可手段が、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫229からの最後のものでない場合は紙幣束収納庫229からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを許可するとともに、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫229からの最後のものであって他の紙幣束収納庫227,228のいずれかからの紙幣束の繰り出しを行う場合は該他の紙幣束収納庫227,228のいずれかまで紙幣束搬送リフト330を移動させての該他の紙幣束収納庫227,228のいずれかからの紙幣束の繰り出しを許可し、さらに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合には、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の出金を許可することになる。
【0135】
他方、当該繰出紙幣束の表面の画像パターンから、確認手段が当該繰出紙幣束が繰り出されるべきC金種とは異なると確認したときに、禁止手段が、今回出金処理に関し、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫229からの最後のものでない場合であっても紙幣束収納庫229からの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを禁止するとともに、当該繰出紙幣束が紙幣束収納庫229からの最後のものであって他の紙幣束収納庫227,228のいずれかからの紙幣束の繰り出しを行う場合であっても該他の紙幣束収納庫227,228のいずれかまで紙幣束搬送リフト330を移動させての該他の紙幣束収納庫227,228のいずれかからの紙幣束の繰り出しを禁止し、さらに、当該繰出紙幣束が出金のための最後のものであった場合であっても、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束を含む紙幣束の外部への出金を禁止する。そして、これらに合わせて、表示部12によりその旨の報知を画面表示および音声出力で行わせる。
【0136】
以上に述べた第3の実施の形態の紙幣束収納・出金ユニット25によれば、検出部403が、紙幣束収納庫227〜229のいずれか一つから繰り出された直後の紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が紙幣束の金種を確認することになる。
したがって、例え紙幣束収納庫227〜229に紙幣束の誤装填を生じたとしても、これを検出することができるため、出金時に誤払いが生じてしまうことを防止することができる。
【0137】
また、検出部403が、紙幣束収納庫227〜229のいずれか一つから繰り出された直後の繰出紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が当該繰出紙幣束の金種を確認することになり、その際、当該繰出紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときには、制御部は、その禁止手段により当該繰出紙幣束が収納されていた紙幣束収納庫227〜229のいずれか一つからの当該繰出紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを禁止するとともに、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束の出金を禁止し、表示部12により報知を行わせることになる。
したがって、繰出紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときに当該繰出紙幣束より後の紙幣束の繰り出しを禁止させることになり、異金種の紙幣束が続けて繰り出されてしまうことを防止できる。その上、紙幣束搬送リフト330による当該繰出紙幣束の出金を禁止し、紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なる旨を報知させることになるため、誤払いを確実に防止することができる。
【0138】
さらに、鉛直方向に配置された金種別の紙幣束収納庫227〜229に対し共用された紙幣束搬送リフト330が紙幣束を受け入れるため鉛直方向に移動しても、該紙幣束搬送リフト330の鉛直上方に配置された検出部403は、紙幣束搬送リフト330に対し角度が一定しており、紙幣束搬送リフト330で受け入れる紙幣束の表面の画像パターンを一つの検出部403で検出可能となる。
したがって、金種別の紙幣束収納庫227〜229に対し検出部403も共用にでき、よって、コストを大幅に低減することができる。
【0139】
加えて、紙幣束搬送リフト330の鉛直上方の紙幣束出金口17には、これを開閉させるスライドシャッタ19が設けられており、検出部403は、スライドシャッタ19の下面に設けられているため、スライドシャッタ19が紙幣束出金口17を閉塞させた状態では、検出部403は、紙幣束搬送リフト330の鉛直上方にあって紙幣束の表面パターンの検出が可能となり、他方、出金のため、スライドシャッタ19が紙幣束出金口17を開放させた状態では、検出部403は、スライドシャッタ19とともに紙幣束搬送リフト330の鉛直上方から逃げてその出金を妨げることがない。
したがって、紙幣束の出金時に検出部403を逃がすためだけの機構が不要となり、コストをさらに低減することができる。
【0140】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載の紙幣束処理装置によれば、検出手段が、収納部に収納された紙幣束または収納部から繰り出し中の紙幣束または収納部から繰り出された後の紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が紙幣束の金種を確認することになる。
したがって、例え収納部に紙幣束の誤装填を生じたとしても、これを検出することができるため、出金時に誤払いが生じてしまうことを防止することができる。
また、検出手段が、収納部に収納された状態で該収納部における最も繰出側に位置する紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段で当該紙幣束の金種を確認することになり、この確認後に、制御部は収納部からの当該紙幣束の繰り出しを行うことになる。
したがって、紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときに、当該紙幣束の繰り出しを禁止させたり、報知を行ったりすることが可能となる。
【0142】
本発明の請求項2記載の紙幣束処理装置によれば、検出手段が、収納部に収納された状態で該収納部における最も繰出側に位置する紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が当該紙幣束の金種を確認することになり、その際、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときには、制御部は、その禁止手段により収納部からの当該紙幣束の繰り出しを禁止することになる。
したがって、紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときに当該紙幣束の繰り出しを禁止させることになり、誤払いを確実に防止することができる。
【0143】
本発明の請求項3記載の紙幣束処理装置によれば、検出手段が、収納部に収納された状態で該収納部における最も繰出側に位置する紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が当該紙幣束の金種を確認することになり、その際、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときには、制御部は、報知手段により報知を行わせることになる。
したがって、紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときにその旨を報知させることになり、誤払いを確実に防止することができる。
【0144】
本発明の請求項4記載の紙幣束処理装置によれば、検出手段が、収納部に収納された紙幣束または収納部から繰り出し中の紙幣束または収納部から繰り出された後の紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が紙幣束の金種を確認することになる。
したがって、例え収納部に紙幣束の誤装填を生じたとしても、これを検出することができるため、出金時に誤払いが生じてしまうことを防止することができる。
また、検出手段が、収納部から繰り出し中の紙幣束または収納部から繰り出された直後の紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段で当該紙幣束の金種を確認することになる。
したがって、紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときに、当該紙幣束の出金口への搬送を禁止させたり、報知を行ったりすることが可能となる。
【0145】
本発明の請求項5記載の紙幣束処理装置によれば、検出手段が、収納部から繰り出し中の紙幣束または収納部から繰り出された直後の紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が当該紙幣束の金種を確認することになり、その際、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときには、制御部は、その禁止手段により収納部からの当該紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを禁止することになる。
したがって、紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときに当該紙幣束より後の紙幣束の繰り出しを禁止させることになり、異金種の紙幣束が続けて繰り出されてしまうことを防止できる。
【0146】
本発明の請求項6記載の紙幣束処理装置によれば、検出手段が、収納部から繰り出し中の紙幣束または収納部から繰り出された直後の紙幣束の表面の画像パターンを検出すると、この画像パターンに基づいて制御部は、その確認手段が当該紙幣束の金種を確認することになり、その際、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときには、制御部は、報知手段により報知を行わせることになる。
したがって、紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときにその旨を報知させることになり、誤払いを確実に防止することができる。
【0147】
本発明の請求項7記載の紙幣束処理装置によれば、金種別の収納部に対し共用された移動体が紙幣束を受け入れるため移動すると該移動体とともに該検出手段も移動することになり、移動した後、移動体で受け入れる紙幣束の表面の画像パターンを検出すれば、検出手段も一つで金種別の収納部の紙幣束の検出が可能となる。
したがって、金種別の収納部に対し検出手段も共用にでき、よって、コストを大幅に低減することができる。
【0148】
本発明の請求項8記載の紙幣束処理装置によれば、鉛直方向に配置された金種別の収納部に対し共用された移動体が紙幣束を受け入れるため鉛直方向に移動しても、該移動体の鉛直上方に配置された検出手段は、移動体に対し角度が一定しており、移動体で受け入れる紙幣束の表面の画像パターンを一つの検出手段で検出可能となる。
したがって、金種別の収納部に対し検出手段も共用にでき、よって、コストを大幅に低減することができる。
【0149】
本発明の請求項9記載の紙幣束処理装置によれば、移動体の鉛直上方の出金口には、これを開閉させる出金口シャッタが設けられており、検出手段は、出金口シャッタの下面に設けられているため、出金口シャッタが出金口を閉塞させた状態では、検出手段は、移動体の鉛直上方にあって紙幣束の表面パターンの検出が可能となり、他方、出金のため、出金口シャッタが出金口を開放させた状態では、検出手段は、出金口シャッタとともに移動体の鉛直上方から逃げてその出金を妨げることがない。
したがって、紙幣束の出金時に検出手段を逃がすためだけの機構が不要となり、コストをさらに低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を含む紙幣処理機の斜視図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す斜視図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の紙幣束収納庫の概略構成を示す平断面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態の紙幣束収納庫内に収納される紙幣束を繰り出す紙幣束繰出機構の構成を示す正面図。
【図5】図4の側断面図。
【図6】本発明の第1の実施の形態の金種別紙幣束収納庫と紙幣束振分収納部との配置構成を示す構成図。
【図7】本発明の第1の実施の形態の紙幣束出金部の紙幣束搬送リフトの構成を示す平面図。
【図8】本発明の第1の実施の形態の紙幣束搬送リフトに設けられる紙幣束繰出駆動部の概略構成を示す正面部分断面図。
【図9】本発明の第1の実施の形態の紙幣束繰出駆動部の概略構成を示す側断面図。
【図10】本発明の第1の実施の形態の紙幣束搬送リフトに設けられる紙幣束受入部の移動ガイド部材を駆動させるための構成を示す側断面図。
【図11】本発明の第1の実施の形態の紙幣束搬送リフトに設けられる挟持板を移動させるための構成を示す側断面図。
【図12】本発明の第1の実施の形態の「紙幣束出金処理」において、紙幣束収納庫から紙幣束搬送リフトへの紙幣束押し出し時の状態を示す動作説明図。
【図13】本発明の第1の実施の形態である紙幣束収納・出金ユニットの他の例を概略的に示す側断面図。
【図14】本発明の第2の実施の形態の紙幣束出金部の紙幣束搬送リフトの構成を示す平面図。
【図15】本発明の第2の実施の形態の「紙幣束出金処理」において、紙幣束収納庫から紙幣束搬送リフトへの紙幣束押し出し時の状態を示す動作説明図。
【図16】本発明の第3の実施の形態を概略的に示す側断面図。
【符号の説明】
12 表示部(報知手段)
17 紙幣束出金口(出金口)
19 スライドシャッタ(出金口シャッタ)
25 紙幣束収納・出金ユニット(紙幣束処理装置)
227〜229 紙幣束収納庫(収納部)
330 紙幣束搬送リフト(移動体)
403 検出部(検出手段)
Claims (9)
- 紙幣束を収納するとともにこれを必要に応じて繰り出す金種別の収納部と、これら収納部の紙幣束の繰り出しを制御する制御部とを有する紙幣束処理装置において、
前記収納部に収納された紙幣束または前記収納部から繰り出し中の紙幣束または前記収納部から繰り出された後の紙幣束の表面の画像パターンを検出する検出手段を設け、
前記制御部は、前記検出手段により検出された画像パターンに基づき前記紙幣束の金種を確認する確認手段を有しており、
前記検出手段は、前記収納部に収納された状態で該収納部における最も繰出側に位置する紙幣束の表面の画像パターンを検出可能とされ、
前記制御部は、前記確認手段が、前記収納部に収納された状態で該収納部における最も繰出側に位置する紙幣束の前記検出手段で検出された表面の画像パターンを確認した後に、前記収納部からの当該紙幣束の繰り出しを行うことを特徴とする紙幣束処理装置。 - 前記制御部は、前記確認手段が、前記収納部に収納された状態で該収納部における最も繰出側に位置する紙幣束の前記検出手段で検出された表面の画像パターンから、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときに、前記収納部からの当該紙幣束の繰り出しを禁止する禁止手段を有することを特徴とする請求項1記載の紙幣束処理装置。
- 前記制御部は、前記確認手段が、前記収納部に収納された状態で該収納部における最も繰出側に位置する紙幣束の前記検出手段で検出された表面の画像パターンから、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときに、報知手段により報知を行わせることを特徴とする請求項1または2記載の紙幣束処理装置。
- 紙幣束を収納するとともにこれを必要に応じて繰り出す金種別の収納部と、これら収納部の紙幣束の繰り出しを制御する制御部とを有する紙幣束処理装置において、
前記収納部に収納された紙幣束または前記収納部から繰り出し中の紙幣束または前記収納部から繰り出された後の紙幣束の表面の画像パターンを検出する検出手段を設け、
前記制御部は、前記検出手段により検出された画像パターンに基づき前記紙幣束の金種を確認する確認手段を有しており、
前記検出手段は、前記収納部から繰り出し中の紙幣束または前記収納部から繰り出された直後の紙幣束の表面の画像パターンを検出可能とされ、
前記制御部は、前記確認手段が、前記収納部から繰り出し中の紙幣束または前記収納部から繰り出された直後の紙幣束の前記検出手段で検出された表面の画像パターンを確認することを特徴とする紙幣束処理装置。 - 前記制御部は、前記確認手段が、前記収納部から繰り出し中の紙幣束または前記収納部から繰り出された直後の紙幣束の前記検出手段で検出された表面の画像パターンから、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときに、前記収納部からの当該紙幣束の後の紙幣束の繰り出しを禁止する禁止手段を有することを特徴とする請求項4記載の紙幣束処理装置。
- 前記制御部は、前記確認手段が、前記収納部から繰り出し中の紙幣束または前記収納部から繰り出された直後の紙幣束の前記検出手段で検出された表面の画像パターンから、当該紙幣束が繰り出されるべき金種とは異なると確認したときに、報知手段により報知を行わせることを特徴とする請求項4または5記載の紙幣束処理装置。
- 前記金種別の収納部に対し共用され、移動することにより各収納部から紙幣束を受け入れる移動体を有しており、
前記検出手段は前記移動体に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の紙幣束処理装置。 - 前記金種別の収納部に対し共用され、移動することにより各収納部から紙幣束を受け入れる移動体を有しており、
前記金種別の収納部は鉛直方向に配置され、前記移動体は鉛直方向に移動するよう構成されており、
前記検出手段は、前記移動体の鉛直上方に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の紙幣束処理装置。 - 前記移動体の鉛直上方には、該移動体で搬送する紙幣束を出金させる出金口が配置されており、
該出金口には、これを開閉させる出金口シャッタが設けられていて、
前記検出手段は、前記出金口シャッタの下面に設けられていることを特徴とする請求項8記載の紙幣束処理装置。
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