JPH08161580A - 紙幣収納装置 - Google Patents
紙幣収納装置Info
- Publication number
- JPH08161580A JPH08161580A JP6323802A JP32380294A JPH08161580A JP H08161580 A JPH08161580 A JP H08161580A JP 6323802 A JP6323802 A JP 6323802A JP 32380294 A JP32380294 A JP 32380294A JP H08161580 A JPH08161580 A JP H08161580A
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- bill
- box
- storage box
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 紙幣収納ボックスの取扱いを容易に行うこと
ができる紙幣収納装置を提供することを目的とする。 【構成】 装置本体17に形成したボックス収容部18
と、ボックス収容部18に抜差し自在に装着されると共
に上面が開放された紙幣収納ボックス61と、装置本体
17に設けられ紙幣Aを上側から紙幣収納ボックス61
内に送り込む紙幣送込み機構62と、紙幣収納ボックス
61に設けられ紙幣収納ボックス61内の紙幣Aを上側
に付勢する付勢手段82,83とを備え、紙幣収納ボッ
クス61の上端部には、紙幣送込み機構62を逃げた位
置に、付勢手段82,83に抗して紙幣Aを上側から押
さえる押え片86が突設されている。
ができる紙幣収納装置を提供することを目的とする。 【構成】 装置本体17に形成したボックス収容部18
と、ボックス収容部18に抜差し自在に装着されると共
に上面が開放された紙幣収納ボックス61と、装置本体
17に設けられ紙幣Aを上側から紙幣収納ボックス61
内に送り込む紙幣送込み機構62と、紙幣収納ボックス
61に設けられ紙幣収納ボックス61内の紙幣Aを上側
に付勢する付勢手段82,83とを備え、紙幣収納ボッ
クス61の上端部には、紙幣送込み機構62を逃げた位
置に、付勢手段82,83に抗して紙幣Aを上側から押
さえる押え片86が突設されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばリサイクルビル
バリデータなどに備えられ、紙幣を重ねるようにして収
納する紙幣収納装置に関するものである。
バリデータなどに備えられ、紙幣を重ねるようにして収
納する紙幣収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の紙幣収納装置は、装置本体に形成
したボックス収容部と、当該ボックス収容部に抜差し自
在に装着された紙幣収納ボックスと、紙幣を紙幣収納ボ
ックス内に送り込む紙幣送込み機構と、紙幣収納ボック
ス内の紙幣を上方に付勢する付勢手段とを備えている。
紙幣収納ボックスは、上面が開放されており、紙幣送込
み機構から水平に送り込まれてくる紙幣を、そのまま受
け入れるようになっている。一方、付勢手段は、紙幣を
支持する載置板と、紙幣収納ボックスの底面を受けとし
て載置板を上方に付勢するコイルばねとで構成されてお
り、紙幣収納ボックス内に積み重ねて収納した紙幣を、
常に紙幣送込み機構のスタック板に向かって、嵩ばらな
いように圧縮している。
したボックス収容部と、当該ボックス収容部に抜差し自
在に装着された紙幣収納ボックスと、紙幣を紙幣収納ボ
ックス内に送り込む紙幣送込み機構と、紙幣収納ボック
ス内の紙幣を上方に付勢する付勢手段とを備えている。
紙幣収納ボックスは、上面が開放されており、紙幣送込
み機構から水平に送り込まれてくる紙幣を、そのまま受
け入れるようになっている。一方、付勢手段は、紙幣を
支持する載置板と、紙幣収納ボックスの底面を受けとし
て載置板を上方に付勢するコイルばねとで構成されてお
り、紙幣収納ボックス内に積み重ねて収納した紙幣を、
常に紙幣送込み機構のスタック板に向かって、嵩ばらな
いように圧縮している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の紙幣
収納装置では、集金の際に、スタック板の代わりに、コ
イルばねで付勢されている紙幣を上から指で押さえなが
ら、紙幣収納ボックスをボックス収納部から引き出す必
要がある。一方、釣銭用の紙幣などを残して紙幣収納ボ
ックスを装着するときは、紙幣を指で押さえながらボッ
クス収納部に差し入れる必要がある。このため、紙幣収
納ボックスの抜き差しの動作が煩雑であり、かつ誤って
紙幣から指が外れると、ボックス内に収容されている紙
幣がコイルばねの付勢力で跳び散ってしまうおそれがあ
り、取扱いが極めて煩雑なものとなっていた。
収納装置では、集金の際に、スタック板の代わりに、コ
イルばねで付勢されている紙幣を上から指で押さえなが
ら、紙幣収納ボックスをボックス収納部から引き出す必
要がある。一方、釣銭用の紙幣などを残して紙幣収納ボ
ックスを装着するときは、紙幣を指で押さえながらボッ
クス収納部に差し入れる必要がある。このため、紙幣収
納ボックスの抜き差しの動作が煩雑であり、かつ誤って
紙幣から指が外れると、ボックス内に収容されている紙
幣がコイルばねの付勢力で跳び散ってしまうおそれがあ
り、取扱いが極めて煩雑なものとなっていた。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、紙幣収納ボックスの取扱いを容易に行
うことができる紙幣収納装置を提供することをその目的
としている。
れたものであり、紙幣収納ボックスの取扱いを容易に行
うことができる紙幣収納装置を提供することをその目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1の発明は、装置本体に形成したボックス収容部
と、ボックス収容部に抜差し自在に装着されると共に上
面が開放された紙幣収納ボックスと、装置本体に設けら
れ紙幣を上側から紙幣収納ボックス内に送り込む紙幣送
込み機構と、紙幣収納ボックスに設けられ紙幣収納ボッ
クス内の紙幣を上側に付勢する付勢手段とを備え、紙幣
収納ボックスの上端部には、紙幣送込み機構を逃げた位
置に、付勢手段に抗して紙幣を上側から押さえる押え片
が突設されていることを特徴とする。
求項1の発明は、装置本体に形成したボックス収容部
と、ボックス収容部に抜差し自在に装着されると共に上
面が開放された紙幣収納ボックスと、装置本体に設けら
れ紙幣を上側から紙幣収納ボックス内に送り込む紙幣送
込み機構と、紙幣収納ボックスに設けられ紙幣収納ボッ
クス内の紙幣を上側に付勢する付勢手段とを備え、紙幣
収納ボックスの上端部には、紙幣送込み機構を逃げた位
置に、付勢手段に抗して紙幣を上側から押さえる押え片
が突設されていることを特徴とする。
【0006】また請求項2の発明は、装置本体に形成し
たボックス収容部と、ボックス収容部に抜差し自在に装
着されると共に上面が開放された紙幣収納ボックスと、
当該紙幣収納ボックスの上側の前記装置本体に設けられ
紙幣を当該装置本体の先方に送り出す紙幣搬送機構と、
当該紙幣収納ボックスに設けられ当該紙幣収納ボックス
内の紙幣を前記紙幣搬送機構に向かって上方に付勢する
付勢手段とを備え、付勢手段は、紙幣を下側から支持す
る載置板と、載置板を下側から付勢するばねとを有し、
紙幣収納ボックスには、ばねに抗して載置板をその下動
端位置で保持するラッチ手段が設けられ、ボックス収容
部には、紙幣収納ボックスが装着されたときにラッチ手
段のロック状態を解除するラッチ解除手段が設けられて
いることを特徴とする。
たボックス収容部と、ボックス収容部に抜差し自在に装
着されると共に上面が開放された紙幣収納ボックスと、
当該紙幣収納ボックスの上側の前記装置本体に設けられ
紙幣を当該装置本体の先方に送り出す紙幣搬送機構と、
当該紙幣収納ボックスに設けられ当該紙幣収納ボックス
内の紙幣を前記紙幣搬送機構に向かって上方に付勢する
付勢手段とを備え、付勢手段は、紙幣を下側から支持す
る載置板と、載置板を下側から付勢するばねとを有し、
紙幣収納ボックスには、ばねに抗して載置板をその下動
端位置で保持するラッチ手段が設けられ、ボックス収容
部には、紙幣収納ボックスが装着されたときにラッチ手
段のロック状態を解除するラッチ解除手段が設けられて
いることを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1の紙幣収納装置によれば、紙幣収納ボ
ックスの上端部の紙幣送込み機構を逃げた位置に、付勢
手段に抗して紙幣を上側から押さえる押え片を突設した
ことにより、紙幣送込み機構による紙幣の紙幣収納ボッ
クスへの送り込みに支障を生ずることなく、紙幣収納ボ
ックス自体で紙幣を上から押さえておくことができる。
したがって、紙幣収納ボックスをボックス収納部から引
き抜く際に、紙幣を指で押さえる必要がなく、かつ紙幣
が紙幣収納ボックスから飛び出してしまうことがない。
ックスの上端部の紙幣送込み機構を逃げた位置に、付勢
手段に抗して紙幣を上側から押さえる押え片を突設した
ことにより、紙幣送込み機構による紙幣の紙幣収納ボッ
クスへの送り込みに支障を生ずることなく、紙幣収納ボ
ックス自体で紙幣を上から押さえておくことができる。
したがって、紙幣収納ボックスをボックス収納部から引
き抜く際に、紙幣を指で押さえる必要がなく、かつ紙幣
が紙幣収納ボックスから飛び出してしまうことがない。
【0008】請求項2の紙幣収納装置によれば、紙幣収
納ボックスには、ばねに抗して載置板をその下動端位置
で保持するラッチ手段が設けられ、ボックス収容部に
は、紙幣収納ボックスが装着されたときにラッチ手段の
ロック状態を解除するラッチ解除手段が設けられている
ため、ラッチ手段により、載置板を下動端位置で保持し
てその上動を規制しておき、この状態で載置板上に紙幣
を載せた紙幣収納ボックスを、ボックス収容部に装着す
ると、ラッチ解除手段により、載置板の規制が解除され
て、紙幣は上方に付勢された状態になる。したがって、
紙幣収納ボックスをボックス収納部に差し込む際に、紙
幣を指で押さえる必要がなく、かつ誤って紙幣収納ボッ
クスから紙幣が飛び出してしまうことがない。しかも、
紙幣収納ボックスをボックス収納部に差し込むと、自動
的に紙幣の送り出しが可能な待機状態になる。
納ボックスには、ばねに抗して載置板をその下動端位置
で保持するラッチ手段が設けられ、ボックス収容部に
は、紙幣収納ボックスが装着されたときにラッチ手段の
ロック状態を解除するラッチ解除手段が設けられている
ため、ラッチ手段により、載置板を下動端位置で保持し
てその上動を規制しておき、この状態で載置板上に紙幣
を載せた紙幣収納ボックスを、ボックス収容部に装着す
ると、ラッチ解除手段により、載置板の規制が解除され
て、紙幣は上方に付勢された状態になる。したがって、
紙幣収納ボックスをボックス収納部に差し込む際に、紙
幣を指で押さえる必要がなく、かつ誤って紙幣収納ボッ
クスから紙幣が飛び出してしまうことがない。しかも、
紙幣収納ボックスをボックス収納部に差し込むと、自動
的に紙幣の送り出しが可能な待機状態になる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の一実施
例に係る紙幣収納装置を、いわゆるリサイクルビルバリ
データに適用した場合について説明する。なお以降の説
明では、発明の理解を容易にするため、先にリサイクル
ビルバリデータの全体構成を説明し、その後、発明に該
当する要部を詳細に説明する。このリサイクルビルバリ
データは、千円札、五千円札および一万円札を受け入れ
る機能を有すると共に、千円札を払い出す機能を有し、
例えばパチンコ店の両替機や両替・玉貸機に搭載され
る。図1は紙幣受入れモードにあるリサイクルビルバリ
データの断面図であり、図2は紙幣払出しモードにある
リサイクルビルバリデータの断面図である。
例に係る紙幣収納装置を、いわゆるリサイクルビルバリ
データに適用した場合について説明する。なお以降の説
明では、発明の理解を容易にするため、先にリサイクル
ビルバリデータの全体構成を説明し、その後、発明に該
当する要部を詳細に説明する。このリサイクルビルバリ
データは、千円札、五千円札および一万円札を受け入れ
る機能を有すると共に、千円札を払い出す機能を有し、
例えばパチンコ店の両替機や両替・玉貸機に搭載され
る。図1は紙幣受入れモードにあるリサイクルビルバリ
データの断面図であり、図2は紙幣払出しモードにある
リサイクルビルバリデータの断面図である。
【0010】両図に示すように、このリサイクルビルバ
リデータ1は、キャビネット2内に、上下方向に上側か
ら高額紙幣収納部3、紙幣識別部4、紙幣払出部5およ
び低額紙幣収納部6が配設されており、このうち、高額
紙幣収納部3は上部ユニットとして一体化され、紙幣識
別部4、紙幣払出部5および低額紙幣収納部6は下部ユ
ニットとして一体化されて、キャビネット2にそれぞれ
着脱可能に取り付けられている。また、低額紙幣収納部
6の下部は箱状に形成され、内部に回路基板7が収納さ
れている。紙幣識別部4の前部には紙幣Aを受け入れる
紙幣投入口8が形成され、また紙幣払出部5の前部には
紙幣Aを払い出す紙幣払出口9が形成されている。この
紙幣投入口8および紙幣払出口9は一体に形成され、キ
ャビネット2から前方に突出している。キャビネット2
の前側には、両図には図示していないが鍵付きの上ドア
(上部ユニットに対応)および下ドア(下部ユニットに
対応)が設けられ、これらドアの開口から紙幣投入口8
および紙幣払出口9が外部に臨むようになっている。
リデータ1は、キャビネット2内に、上下方向に上側か
ら高額紙幣収納部3、紙幣識別部4、紙幣払出部5およ
び低額紙幣収納部6が配設されており、このうち、高額
紙幣収納部3は上部ユニットとして一体化され、紙幣識
別部4、紙幣払出部5および低額紙幣収納部6は下部ユ
ニットとして一体化されて、キャビネット2にそれぞれ
着脱可能に取り付けられている。また、低額紙幣収納部
6の下部は箱状に形成され、内部に回路基板7が収納さ
れている。紙幣識別部4の前部には紙幣Aを受け入れる
紙幣投入口8が形成され、また紙幣払出部5の前部には
紙幣Aを払い出す紙幣払出口9が形成されている。この
紙幣投入口8および紙幣払出口9は一体に形成され、キ
ャビネット2から前方に突出している。キャビネット2
の前側には、両図には図示していないが鍵付きの上ドア
(上部ユニットに対応)および下ドア(下部ユニットに
対応)が設けられ、これらドアの開口から紙幣投入口8
および紙幣払出口9が外部に臨むようになっている。
【0011】一方、高額紙幣収納部3、紙幣識別部4、
紙幣払出部5および低額紙幣収納部6を結ぶ紙幣搬送路
は、紙幣投入口8から紙幣Aを受入れ搬送する受入搬送
路10と、受入搬送路10の下流端から分岐して高額紙
幣収納部3に連なる高額紙幣搬送路11および低額紙幣
収納部6に連なる低額紙幣搬送路12と、低額紙幣搬送
路12から分岐して紙幣払出部5に連なる払出搬送路1
3とで構成されている。高額紙幣搬送路11と低額紙幣
搬送路12との分岐部には第1ゲート14が設けられ、
低額紙幣搬送路12と払出搬送路13との分岐部には第
2ゲート15が設けられている。これら第1ゲート14
および第2ゲート15は、図1に示す千円札を受け入れ
る状態を待機状態として、五千円札または一万円札を受
け入れた場合には、第1ゲート14が回動して、受け入
れた紙幣Aを受入搬送路10から高額紙幣搬送路11に
導く。また、千円札を払い出す場合には、第2ゲート1
5が回動して、低額紙幣収納部12から搬送されてきた
紙幣Aを、低額紙幣搬送路12から払出搬送路13に導
く。
紙幣払出部5および低額紙幣収納部6を結ぶ紙幣搬送路
は、紙幣投入口8から紙幣Aを受入れ搬送する受入搬送
路10と、受入搬送路10の下流端から分岐して高額紙
幣収納部3に連なる高額紙幣搬送路11および低額紙幣
収納部6に連なる低額紙幣搬送路12と、低額紙幣搬送
路12から分岐して紙幣払出部5に連なる払出搬送路1
3とで構成されている。高額紙幣搬送路11と低額紙幣
搬送路12との分岐部には第1ゲート14が設けられ、
低額紙幣搬送路12と払出搬送路13との分岐部には第
2ゲート15が設けられている。これら第1ゲート14
および第2ゲート15は、図1に示す千円札を受け入れ
る状態を待機状態として、五千円札または一万円札を受
け入れた場合には、第1ゲート14が回動して、受け入
れた紙幣Aを受入搬送路10から高額紙幣搬送路11に
導く。また、千円札を払い出す場合には、第2ゲート1
5が回動して、低額紙幣収納部12から搬送されてきた
紙幣Aを、低額紙幣搬送路12から払出搬送路13に導
く。
【0012】高額紙幣収納部3は、高額紙幣搬送路11
の下流端に連なる待機通路21と、待機通路21を挟む
ように設けた紙幣送り込み装置22と、紙幣送り込み装
置22を挟むように設けた上側の五千円金庫23および
下側の一万円金庫24とを備えている。紙幣送り込み装
置22は高額紙幣スタック板25を有し、この高額紙幣
スタック板25により、高額紙幣搬送路11から待機通
路21に送り込まれてきた紙幣Aを、それが五千円札で
あれば五千円金庫23内に、一万円であれば一万円金庫
24内にそれぞれ送り込む。五千円金庫23および一万
円金庫24は、ユニット化された高額紙幣収納部3に対
し、それぞれ着脱自在に構成されており、それぞれ独自
に取り出して集金が行えるようになっている。
の下流端に連なる待機通路21と、待機通路21を挟む
ように設けた紙幣送り込み装置22と、紙幣送り込み装
置22を挟むように設けた上側の五千円金庫23および
下側の一万円金庫24とを備えている。紙幣送り込み装
置22は高額紙幣スタック板25を有し、この高額紙幣
スタック板25により、高額紙幣搬送路11から待機通
路21に送り込まれてきた紙幣Aを、それが五千円札で
あれば五千円金庫23内に、一万円であれば一万円金庫
24内にそれぞれ送り込む。五千円金庫23および一万
円金庫24は、ユニット化された高額紙幣収納部3に対
し、それぞれ着脱自在に構成されており、それぞれ独自
に取り出して集金が行えるようになっている。
【0013】なお、図中の符号26は、紙幣送り込み装
置22を作動させる高額紙幣スタックモータであり、符
号27は、高額紙幣収納部3の高額紙幣搬送路11に臨
むローラなどの搬送装置、および紙幣識別部4の搬送装
置(いずれも図示省略)を作動させる上部搬送モータで
ある。また、図中の符号28は、待機通路21への紙幣
Aの送込み完了を検出する第1通過センサである。さら
に、符号29および30は、高額紙幣スタック板25の
上動端位置および下動端位置をそれぞれ検出する第1位
置センサおよび第2位置センサである。また、符号31
は、五千円金庫23および一万円金庫24の前面に位置
する上記の上ドアに設けた第1スイッチであり、この第
1スイッチ31により上ドアが開放されているときに、
リサイクルビルバリデータ1の運転を停止させるように
なっている。そして、両図では省略されているが、五千
円金庫23および一万円金庫24には、紙幣Aの満杯を
検出する第3位置センサおよび第4位置センサが、それ
ぞれ設けられている。
置22を作動させる高額紙幣スタックモータであり、符
号27は、高額紙幣収納部3の高額紙幣搬送路11に臨
むローラなどの搬送装置、および紙幣識別部4の搬送装
置(いずれも図示省略)を作動させる上部搬送モータで
ある。また、図中の符号28は、待機通路21への紙幣
Aの送込み完了を検出する第1通過センサである。さら
に、符号29および30は、高額紙幣スタック板25の
上動端位置および下動端位置をそれぞれ検出する第1位
置センサおよび第2位置センサである。また、符号31
は、五千円金庫23および一万円金庫24の前面に位置
する上記の上ドアに設けた第1スイッチであり、この第
1スイッチ31により上ドアが開放されているときに、
リサイクルビルバリデータ1の運転を停止させるように
なっている。そして、両図では省略されているが、五千
円金庫23および一万円金庫24には、紙幣Aの満杯を
検出する第3位置センサおよび第4位置センサが、それ
ぞれ設けられている。
【0014】紙幣識別部4は、外部から紙幣Aを受け入
れる紙幣投入口8と、紙幣投入口8から受け入れた紙幣
Aの真偽および金種を識別する識別機構(図示省略)
と、受け入れた紙幣Aを受入搬送路10の待機位置まで
搬送した後、識別機構の識別結果を待って、先方への搬
送または返却のための逆搬送を行う搬送機構(図示省
略)とを備えている。なお、図中の符号35は、紙幣投
入口8からの紙幣Aの受入れ完了を検出する第2通過セ
ンサである。また、両図では省略されているが、第2通
過センサ35の上流側には、受入搬送路10に臨み、受
け入れた紙幣Aの引き抜きを防止する機構が組み込まれ
ている。
れる紙幣投入口8と、紙幣投入口8から受け入れた紙幣
Aの真偽および金種を識別する識別機構(図示省略)
と、受け入れた紙幣Aを受入搬送路10の待機位置まで
搬送した後、識別機構の識別結果を待って、先方への搬
送または返却のための逆搬送を行う搬送機構(図示省
略)とを備えている。なお、図中の符号35は、紙幣投
入口8からの紙幣Aの受入れ完了を検出する第2通過セ
ンサである。また、両図では省略されているが、第2通
過センサ35の上流側には、受入搬送路10に臨み、受
け入れた紙幣Aの引き抜きを防止する機構が組み込まれ
ている。
【0015】紙幣払出部5は、両替用などの紙幣Aを、
内部で所定枚数揃え、これを一括して払い出す機能を有
すると共に、紙幣Aを揃える際に、紙幣Aが重なって送
られてきたときに、これを払い出すことなく保留する機
能を有している。このため、紙幣払出部5は、払出搬送
路13の下流端から1枚ずつ送り込まれてきた紙幣Aを
順次重ねるようにして揃えるための一括保留部41と、
一括保留部41の下側に配設され、紙幣Aが重なって送
られてきたときにこれを保留するリジェクト保留部42
と、紙幣Aを一括して払い出す払出搬送ベルト43と、
一括保留部41およびリジェクト保留部42を仕切ると
共に、払出しに先立ち上動して一括保留部41内の紙幣
Aを払出搬送ベルト43に押し付けるガイド板44と、
一括保留部41内の紙幣Aをリジェクト保留部42内に
送り込むリジェクトスタック板45と、払出搬送ベルト
43の先方に位置する紙幣払出口9とを備えている。こ
の場合、紙幣払出口9、一括保留部41、払出搬送ベル
ト43およびガイド板44が紙幣Aの一括払出装置とし
て機能し、リジェクト保留部42、リジェクトスタック
板45およびガイド板44が紙幣Aのリジェクト装置と
して機能する。
内部で所定枚数揃え、これを一括して払い出す機能を有
すると共に、紙幣Aを揃える際に、紙幣Aが重なって送
られてきたときに、これを払い出すことなく保留する機
能を有している。このため、紙幣払出部5は、払出搬送
路13の下流端から1枚ずつ送り込まれてきた紙幣Aを
順次重ねるようにして揃えるための一括保留部41と、
一括保留部41の下側に配設され、紙幣Aが重なって送
られてきたときにこれを保留するリジェクト保留部42
と、紙幣Aを一括して払い出す払出搬送ベルト43と、
一括保留部41およびリジェクト保留部42を仕切ると
共に、払出しに先立ち上動して一括保留部41内の紙幣
Aを払出搬送ベルト43に押し付けるガイド板44と、
一括保留部41内の紙幣Aをリジェクト保留部42内に
送り込むリジェクトスタック板45と、払出搬送ベルト
43の先方に位置する紙幣払出口9とを備えている。こ
の場合、紙幣払出口9、一括保留部41、払出搬送ベル
ト43およびガイド板44が紙幣Aの一括払出装置とし
て機能し、リジェクト保留部42、リジェクトスタック
板45およびガイド板44が紙幣Aのリジェクト装置と
して機能する。
【0016】すなわち、紙幣Aが1枚ずつ一括保留部4
1に送られてきて所定枚数に達すると、ガイド板44が
上動した後、払出搬送ベルト43が走行して、紙幣Aを
一括して紙幣払出口9に送り出す一方、紙幣Aが重なっ
て送られてきた場合には、ガイド板44が上動した後、
リジェクトスタック板45が下動し、紙幣Aを、ガイド
板44をすり抜けさせて、一括保留部41からリジェク
ト保留部42に送り込む。
1に送られてきて所定枚数に達すると、ガイド板44が
上動した後、払出搬送ベルト43が走行して、紙幣Aを
一括して紙幣払出口9に送り出す一方、紙幣Aが重なっ
て送られてきた場合には、ガイド板44が上動した後、
リジェクトスタック板45が下動し、紙幣Aを、ガイド
板44をすり抜けさせて、一括保留部41からリジェク
ト保留部42に送り込む。
【0017】図中の符号46は、ガイド板44およびリ
ジェクトスタック板45を上下動させる払出スタックモ
ータである。また、符号47は、紙幣Aの一括保留部4
1への送込み完了(兼枚数のカウント)を検出する第3
通過センサであり、符号48は、紙幣Aの一括払出しの
完了を検出する第4通過センサである。さらに、符号4
9は、払出搬送ベルト43の走行停止位置を検出する第
5位置センサ、符号50および符号51は、ガイド板4
4の上動端位置および下動端位置をそれぞれ検出する第
6位置センサおよび第7位置センサ、符号52および符
号53は、リジェクトスタック板45の上動端位置およ
び下動端位置を検出する第8位置センサおよび第9位置
センサである。また、符号54は、リジェクト保留部4
2内に紙幣Aが保留されているか否かを検出する第2ス
イッチである。
ジェクトスタック板45を上下動させる払出スタックモ
ータである。また、符号47は、紙幣Aの一括保留部4
1への送込み完了(兼枚数のカウント)を検出する第3
通過センサであり、符号48は、紙幣Aの一括払出しの
完了を検出する第4通過センサである。さらに、符号4
9は、払出搬送ベルト43の走行停止位置を検出する第
5位置センサ、符号50および符号51は、ガイド板4
4の上動端位置および下動端位置をそれぞれ検出する第
6位置センサおよび第7位置センサ、符号52および符
号53は、リジェクトスタック板45の上動端位置およ
び下動端位置を検出する第8位置センサおよび第9位置
センサである。また、符号54は、リジェクト保留部4
2内に紙幣Aが保留されているか否かを検出する第2ス
イッチである。
【0018】なお、払出搬送ベルト43の作動は、後述
する下部搬送モータ66により行われ、この下部搬送モ
ータ66から払出搬送ベルト43に至る動力伝達機構
は、両図では省略されている。同様に、上記の払出スタ
ックモータ46からガイド板44およびリジェクトスタ
ック板45に至る動力伝達機構も、省略されている。
する下部搬送モータ66により行われ、この下部搬送モ
ータ66から払出搬送ベルト43に至る動力伝達機構
は、両図では省略されている。同様に、上記の払出スタ
ックモータ46からガイド板44およびリジェクトスタ
ック板45に至る動力伝達機構も、省略されている。
【0019】低額紙幣収納部6は、紙幣識別部4から搬
送されてきた千円札を収納すると共に、収納した千円札
を紙幣払出部5に送り出す機能を有している。このた
め、低額紙幣収納部6は、千円金庫61と、低額紙幣搬
送路12から送り込まれてきた紙幣Aを千円金庫61内
に送り込む送込みスタック板(図示省略)と、千円金庫
61内の紙幣を押さえている低額紙幣スタック板62
と、千円金庫61から紙幣Aを紙幣払出部5に送り出す
低額紙幣搬送ベルト63とを備えている。千円金庫61
は、ユニット化された低額紙幣収納部6に対し、着脱自
在に構成されており、これを取り出すことにより、紙幣
Aの集金や両替用などの紙幣Aの補充ができるようにな
っている。
送されてきた千円札を収納すると共に、収納した千円札
を紙幣払出部5に送り出す機能を有している。このた
め、低額紙幣収納部6は、千円金庫61と、低額紙幣搬
送路12から送り込まれてきた紙幣Aを千円金庫61内
に送り込む送込みスタック板(図示省略)と、千円金庫
61内の紙幣を押さえている低額紙幣スタック板62
と、千円金庫61から紙幣Aを紙幣払出部5に送り出す
低額紙幣搬送ベルト63とを備えている。千円金庫61
は、ユニット化された低額紙幣収納部6に対し、着脱自
在に構成されており、これを取り出すことにより、紙幣
Aの集金や両替用などの紙幣Aの補充ができるようにな
っている。
【0020】低額紙幣搬送路12から送り込まれてきた
紙幣Aは、低額紙幣搬送ベルト63と低額紙幣スタック
板62との間に導かれ、低額紙幣搬送ベルト63の走行
により収納待機位置まで搬送される。ここで、送込みス
タック板が下動し、紙幣Aを、低額紙幣スタック板62
をすり抜けさせて千円金庫61に送り込む。一方、紙幣
Aを送り出す場合には、低額紙幣スタック板62が低額
紙幣搬送ベルト63に隠れる位置まで上動し、低額紙幣
搬送ベルト63が、紙幣Aを最上位のものから1枚ずつ
低額紙幣搬送路12に送り出してゆく。図示しないが、
千円金庫61の出入口の近傍には分離ローラが設けられ
ており、この分離ローラで最上位の紙幣Aを低額紙幣搬
送ベルト63から受け渡されるようにして送ると共に、
次の紙幣Aを低額紙幣搬送ベルト63に並べて設けた分
離爪64で押さえ、紙幣Aを1枚ずつ低額紙幣搬送路1
2に確実に送り込んでゆく。
紙幣Aは、低額紙幣搬送ベルト63と低額紙幣スタック
板62との間に導かれ、低額紙幣搬送ベルト63の走行
により収納待機位置まで搬送される。ここで、送込みス
タック板が下動し、紙幣Aを、低額紙幣スタック板62
をすり抜けさせて千円金庫61に送り込む。一方、紙幣
Aを送り出す場合には、低額紙幣スタック板62が低額
紙幣搬送ベルト63に隠れる位置まで上動し、低額紙幣
搬送ベルト63が、紙幣Aを最上位のものから1枚ずつ
低額紙幣搬送路12に送り出してゆく。図示しないが、
千円金庫61の出入口の近傍には分離ローラが設けられ
ており、この分離ローラで最上位の紙幣Aを低額紙幣搬
送ベルト63から受け渡されるようにして送ると共に、
次の紙幣Aを低額紙幣搬送ベルト63に並べて設けた分
離爪64で押さえ、紙幣Aを1枚ずつ低額紙幣搬送路1
2に確実に送り込んでゆく。
【0021】もっとも、2枚の紙幣A,Aが水分なとで
貼り付いている場合などでは、分離ローラおよび分離爪
64を用いても、この2枚の紙幣A,Aが重なって送ら
れたり、その一部が重なった状態で送られたりしてしま
う。かかる場合には、低額紙幣搬送路12に設けた識別
センサ65および後述する第12位置センサ(エンコー
ダ機能)71が、この状態を識別し、上記のリジェクト
装置を作動させる。
貼り付いている場合などでは、分離ローラおよび分離爪
64を用いても、この2枚の紙幣A,Aが重なって送ら
れたり、その一部が重なった状態で送られたりしてしま
う。かかる場合には、低額紙幣搬送路12に設けた識別
センサ65および後述する第12位置センサ(エンコー
ダ機能)71が、この状態を識別し、上記のリジェクト
装置を作動させる。
【0022】図中の符号66は、低額紙幣搬送ベルト6
3および上記の払出搬送ベルト43を作動させる下部搬
送モータであり、符号67は、低額紙幣スタック板62
および送込みスタック板を上下動させる低額紙幣スタッ
クモータである。また、符号68は、紙幣Aの千円金庫
61への送込み完了および送出し完了を検出して、低額
紙幣搬送ベルト63を起動・停止させる第5通過センサ
である。さらに、符号69および符号70は、低額紙幣
スタック板62の上動端位置および下動端位置を検出す
る第10位置センサおよび第11位置センサであり、符
号71は、下部搬送モータ66の回転角度を検出する第
12位置センサである。
3および上記の払出搬送ベルト43を作動させる下部搬
送モータであり、符号67は、低額紙幣スタック板62
および送込みスタック板を上下動させる低額紙幣スタッ
クモータである。また、符号68は、紙幣Aの千円金庫
61への送込み完了および送出し完了を検出して、低額
紙幣搬送ベルト63を起動・停止させる第5通過センサ
である。さらに、符号69および符号70は、低額紙幣
スタック板62の上動端位置および下動端位置を検出す
る第10位置センサおよび第11位置センサであり、符
号71は、下部搬送モータ66の回転角度を検出する第
12位置センサである。
【0023】この場合、第5通過センサ68により、低
額紙幣搬送ベルト63の起動・停止、すなわち下部搬送
モータ66に紙幣Aの1枚送り分の回転を行わせること
になるが、2枚の紙幣A,Aが一部重なった状態で送ら
れると、下部搬送モータ66が紙幣Aの1枚送り分以上
に回転する。そこで、第12位置センサ71により、こ
の2枚の紙幣A,Aが一部重なった状態を検出させ、上
記の識別センサ65の識別能力を補完させるようにして
いる。
額紙幣搬送ベルト63の起動・停止、すなわち下部搬送
モータ66に紙幣Aの1枚送り分の回転を行わせること
になるが、2枚の紙幣A,Aが一部重なった状態で送ら
れると、下部搬送モータ66が紙幣Aの1枚送り分以上
に回転する。そこで、第12位置センサ71により、こ
の2枚の紙幣A,Aが一部重なった状態を検出させ、上
記の識別センサ65の識別能力を補完させるようにして
いる。
【0024】なお、図中の符号72および73は、千円
金庫61の満杯およびエンプティをそれぞれ検出する第
13位置センサおよび第14位置センサである。また、
符号74は、千円金庫61の前面に位置する上記の下ド
アに設けた第3スイッチであり、この場合も、第3スイ
ッチ74により下ドアが開放されているときに、リサイ
クルビルバリデータ1の運転を停止させるようになって
いる。
金庫61の満杯およびエンプティをそれぞれ検出する第
13位置センサおよび第14位置センサである。また、
符号74は、千円金庫61の前面に位置する上記の下ド
アに設けた第3スイッチであり、この場合も、第3スイ
ッチ74により下ドアが開放されているときに、リサイ
クルビルバリデータ1の運転を停止させるようになって
いる。
【0025】次に、図1により、紙幣Aの受入れ動作
を、図2により、紙幣Aの払出し動作を、それぞれ順を
追って説明する。図1は、紙幣受入れモードにおける待
機状態を表しており、第1ゲート14および第2ゲート
15が千円札を受け入れる状態にある。この状態で、紙
幣投入口8に千円札(紙幣A)が投入されると、紙幣A
は紙幣識別部4で識別された後、受入搬送路10から低
額紙幣搬送路12を通って低額紙幣収納部6に送り込ま
れる。低額紙幣収納部6に送り込まれた紙幣Aは、ここ
で、低額紙幣搬送路12に連なる収納待機位置から、送
込みスタック板により、千円金庫61に送り込まれる。
を、図2により、紙幣Aの払出し動作を、それぞれ順を
追って説明する。図1は、紙幣受入れモードにおける待
機状態を表しており、第1ゲート14および第2ゲート
15が千円札を受け入れる状態にある。この状態で、紙
幣投入口8に千円札(紙幣A)が投入されると、紙幣A
は紙幣識別部4で識別された後、受入搬送路10から低
額紙幣搬送路12を通って低額紙幣収納部6に送り込ま
れる。低額紙幣収納部6に送り込まれた紙幣Aは、ここ
で、低額紙幣搬送路12に連なる収納待機位置から、送
込みスタック板により、千円金庫61に送り込まれる。
【0026】一方、紙幣投入口8に五千円札または一万
円札(紙幣A)が投入されると、紙幣識別部4で五千円
札であることまたは一万円札であることが識別され、第
1ゲート14が回動して搬送路の切り替えが行われる。
紙幣識別部4を通過した紙幣Aは、受入搬送路10から
高額紙幣搬送路11を通って高額紙幣収納部3に送り込
まれる。高額紙幣収納部3では、高額紙幣スタック板2
5が上動端位置にあって、一万円札を受け入れる待機状
態にあり、一万円札が待機通路21に送り込まれてきた
場合には、この状態から高額紙幣スタック板25が下動
して、紙幣Aを一万円金庫24に送り込む。また、紙幣
Aが紙幣識別部4で五千円札と識別された場合には、紙
幣Aが待機通路21に送り込まれるまでに、高額紙幣ス
タック板25が下動端位置に移動し、紙幣Aを待機通路
21に受け入れたところで、高額紙幣スタック板25が
上動して、紙幣Aを五千円金庫23に送り込む。
円札(紙幣A)が投入されると、紙幣識別部4で五千円
札であることまたは一万円札であることが識別され、第
1ゲート14が回動して搬送路の切り替えが行われる。
紙幣識別部4を通過した紙幣Aは、受入搬送路10から
高額紙幣搬送路11を通って高額紙幣収納部3に送り込
まれる。高額紙幣収納部3では、高額紙幣スタック板2
5が上動端位置にあって、一万円札を受け入れる待機状
態にあり、一万円札が待機通路21に送り込まれてきた
場合には、この状態から高額紙幣スタック板25が下動
して、紙幣Aを一万円金庫24に送り込む。また、紙幣
Aが紙幣識別部4で五千円札と識別された場合には、紙
幣Aが待機通路21に送り込まれるまでに、高額紙幣ス
タック板25が下動端位置に移動し、紙幣Aを待機通路
21に受け入れたところで、高額紙幣スタック板25が
上動して、紙幣Aを五千円金庫23に送り込む。
【0027】図2は、紙幣払出しモードにおける待機状
態を表しており、第2ゲート15が回動して、低額紙幣
搬送路12と払出搬送路13とが連通すると共に、低額
紙幣収納部6の低額紙幣スタック板62が、上動端位置
に退避した状態にある。払出し指令により、低額紙幣搬
送ベルト63が走行を開始すると共に分離ローラが回転
を開始すると、千円金庫61から紙幣Aが、低額紙幣搬
送路12および払出搬送路13を通って、紙幣払出部5
に1枚ずつ送り込まれて行く。紙幣Aは、第3通過セン
サ47でカウントされながら、一括保留部41に積み重
ねるようにして蓄積されてゆく。一括保留部41内の紙
幣Aが所定枚数に達すると、低額紙幣搬送ベルト63お
よび分離ローラが停止すると同時に、紙幣払出部5のガ
イド板44が上動する。ガイド板44が紙幣Aを伴って
上動端位置に達すると、払出搬送ベルト43が走行を開
始し、紙幣Aを一括して一括保留部41から紙幣払出口
9に送り出してゆく。
態を表しており、第2ゲート15が回動して、低額紙幣
搬送路12と払出搬送路13とが連通すると共に、低額
紙幣収納部6の低額紙幣スタック板62が、上動端位置
に退避した状態にある。払出し指令により、低額紙幣搬
送ベルト63が走行を開始すると共に分離ローラが回転
を開始すると、千円金庫61から紙幣Aが、低額紙幣搬
送路12および払出搬送路13を通って、紙幣払出部5
に1枚ずつ送り込まれて行く。紙幣Aは、第3通過セン
サ47でカウントされながら、一括保留部41に積み重
ねるようにして蓄積されてゆく。一括保留部41内の紙
幣Aが所定枚数に達すると、低額紙幣搬送ベルト63お
よび分離ローラが停止すると同時に、紙幣払出部5のガ
イド板44が上動する。ガイド板44が紙幣Aを伴って
上動端位置に達すると、払出搬送ベルト43が走行を開
始し、紙幣Aを一括して一括保留部41から紙幣払出口
9に送り出してゆく。
【0028】一方、千円金庫61から一括保留部41へ
の搬送過程において、紙幣Aが重なって搬送されている
ことが識別される(識別センサ65および第12位置セ
ンサ71)と、この重なった紙幣Aが一括保留部41に
達するのを待って、千円金庫61からの紙幣Aの搬送を
一旦停止し、ガイド板44を上動させた後リジェクトス
タック板45を下動させて、一括保留部41内の紙幣A
を、リジェクト保留部42内に送り込む。そして、上記
と同じ手順で、新たに所定枚数の紙幣Aの搬送を行う。
の搬送過程において、紙幣Aが重なって搬送されている
ことが識別される(識別センサ65および第12位置セ
ンサ71)と、この重なった紙幣Aが一括保留部41に
達するのを待って、千円金庫61からの紙幣Aの搬送を
一旦停止し、ガイド板44を上動させた後リジェクトス
タック板45を下動させて、一括保留部41内の紙幣A
を、リジェクト保留部42内に送り込む。そして、上記
と同じ手順で、新たに所定枚数の紙幣Aの搬送を行う。
【0029】この場合、他の制御方法を執ってもよい。
すなわち、重なった紙幣Aが一括保留部41に達する前
に、ガイド板44を上動させ、重なった紙幣Aを直接リ
ジェクト保留部42に導くようにする。このとき、紙幣
Aのカウントを1回パスし、つぎの紙幣Aからカウント
を上乗せしてゆく。このようにして、リサイクルビルバ
リデータ1の一連の動作が行われる。
すなわち、重なった紙幣Aが一括保留部41に達する前
に、ガイド板44を上動させ、重なった紙幣Aを直接リ
ジェクト保留部42に導くようにする。このとき、紙幣
Aのカウントを1回パスし、つぎの紙幣Aからカウント
を上乗せしてゆく。このようにして、リサイクルビルバ
リデータ1の一連の動作が行われる。
【0030】次に、本実施例の要部について詳細に説明
する。図3は前述した低額紙幣収納部6に備える紙幣収
納装置廻りの拡大断面図である。同図に示すように、こ
の紙幣収納装置16は、ビルバリデータ本体17に形成
した金庫収容部(ボックス収容部)18と、金庫収容部
18に抜差し自在に装着された千円金庫(紙幣収納ボッ
クス)61と、千円金庫61の上側のビルバリデータ本
体17に設けられた低額紙幣スタック板62および低額
紙幣搬送ベルト63とを備えている。また、千円金庫6
1は、金庫本体81内に、紙幣Aを支持する載置板82
と、載置板82を上側に付勢する平行リンク機構(付勢
手段)83と、載置板82をその下動端位置に保持する
ラッチ機構(ラッチ手段)84とを有して、構成され、
さらに、金庫収容部18の底面には、ラッチ機構84の
ロック状態を解除する解除部材(ラッチ解除手段)85
が設けられている。
する。図3は前述した低額紙幣収納部6に備える紙幣収
納装置廻りの拡大断面図である。同図に示すように、こ
の紙幣収納装置16は、ビルバリデータ本体17に形成
した金庫収容部(ボックス収容部)18と、金庫収容部
18に抜差し自在に装着された千円金庫(紙幣収納ボッ
クス)61と、千円金庫61の上側のビルバリデータ本
体17に設けられた低額紙幣スタック板62および低額
紙幣搬送ベルト63とを備えている。また、千円金庫6
1は、金庫本体81内に、紙幣Aを支持する載置板82
と、載置板82を上側に付勢する平行リンク機構(付勢
手段)83と、載置板82をその下動端位置に保持する
ラッチ機構(ラッチ手段)84とを有して、構成され、
さらに、金庫収容部18の底面には、ラッチ機構84の
ロック状態を解除する解除部材(ラッチ解除手段)85
が設けられている。
【0031】金庫本体81は、図4および図5に示すよ
うに、樹脂またはステンレスなどで構成された方形の箱
体であり、上部が開放されると共に、上部の後半部が一
段低く形成されている。前板81aの上端部には、左右
方向に中間位置に水平に延設された押え片86が形成さ
れており、押え片86は低額紙幣スタック板62および
低額紙幣搬送ベルト63を逃げた位置に配設されてい
る。すなわち、低額紙幣スタック板62および低額紙幣
搬送ベルト63は、低額紙幣スタック板62を外側に配
設してそれぞれ左右一対のもので構成されており、押え
片86の左右両側は、両側板81b,81bとの間に両
低額紙幣スタック板62,62がそれぞれ臨む間隙を存
して、配設されている。また、押え片86の先端部分の
両側は、両低額紙幣搬送ベルト(プーリ)63,63を
逃げるように切り欠かれている。さらに、押え片86の
下面は、低額紙幣搬送ベルト63の下面とほぼ面一に配
設され、受け入れた紙幣Aの先端が、金庫本体81から
飛び出さないようにガイドしている。
うに、樹脂またはステンレスなどで構成された方形の箱
体であり、上部が開放されると共に、上部の後半部が一
段低く形成されている。前板81aの上端部には、左右
方向に中間位置に水平に延設された押え片86が形成さ
れており、押え片86は低額紙幣スタック板62および
低額紙幣搬送ベルト63を逃げた位置に配設されてい
る。すなわち、低額紙幣スタック板62および低額紙幣
搬送ベルト63は、低額紙幣スタック板62を外側に配
設してそれぞれ左右一対のもので構成されており、押え
片86の左右両側は、両側板81b,81bとの間に両
低額紙幣スタック板62,62がそれぞれ臨む間隙を存
して、配設されている。また、押え片86の先端部分の
両側は、両低額紙幣搬送ベルト(プーリ)63,63を
逃げるように切り欠かれている。さらに、押え片86の
下面は、低額紙幣搬送ベルト63の下面とほぼ面一に配
設され、受け入れた紙幣Aの先端が、金庫本体81から
飛び出さないようにガイドしている。
【0032】金庫本体81の前部には、前板81aの上
部から押え片86にかけて、および前板81aの下部か
ら底板81cにかけて上下に取っ手部87,87が切欠
き形成され、この上下の取っ手部87,87に親指と人
差し指を掛けて、千円金庫61が着脱できるようになっ
ている。一方、背板81dは、下部の1/3を残して、
後方に開閉自在に構成されており、この部分を後方に倒
すようにして回動させることにより、金庫本体81の後
部が開放される。
部から押え片86にかけて、および前板81aの下部か
ら底板81cにかけて上下に取っ手部87,87が切欠
き形成され、この上下の取っ手部87,87に親指と人
差し指を掛けて、千円金庫61が着脱できるようになっ
ている。一方、背板81dは、下部の1/3を残して、
後方に開閉自在に構成されており、この部分を後方に倒
すようにして回動させることにより、金庫本体81の後
部が開放される。
【0033】すなわち、金庫収容部18から千円金庫6
1を引き出すと、内部の紙幣Aは、平行リンク機構83
により、載置板82を介して下側から押し上げられ、こ
れを押え片86が上側から押さえるようになっている。
この状態で金庫本体81から紙幣Aを取り出そうとする
と押え片86が邪魔になるので、背板81dを後方に開
いて、紙幣Aを束ねて持ち後方に引き抜くようにして取
り出す。
1を引き出すと、内部の紙幣Aは、平行リンク機構83
により、載置板82を介して下側から押し上げられ、こ
れを押え片86が上側から押さえるようになっている。
この状態で金庫本体81から紙幣Aを取り出そうとする
と押え片86が邪魔になるので、背板81dを後方に開
いて、紙幣Aを束ねて持ち後方に引き抜くようにして取
り出す。
【0034】載置板82は、樹脂製の上板82aとスチ
ール製の下板82bとで構成されており、上板82a
は、紙幣Aの払出しの際に、送り出す紙幣Aを低額紙幣
搬送ベルト63に押し付ける機能とその送出しをガイド
する機能とを有している。下板82bの前端部は、上記
の取っ手部87に対応して左右の中間位置が「U」字状
に切り欠かれている。また、上板82aの前端位置は、
低額紙幣搬送ベルト63の前側のプーリをわずかに逃げ
ており、紙幣Aの払出しの際に紙幣Aの尾端側の押圧力
を弱め、紙幣の1枚送りが有効に機能するようになって
いる(図3参照)。
ール製の下板82bとで構成されており、上板82a
は、紙幣Aの払出しの際に、送り出す紙幣Aを低額紙幣
搬送ベルト63に押し付ける機能とその送出しをガイド
する機能とを有している。下板82bの前端部は、上記
の取っ手部87に対応して左右の中間位置が「U」字状
に切り欠かれている。また、上板82aの前端位置は、
低額紙幣搬送ベルト63の前側のプーリをわずかに逃げ
ており、紙幣Aの払出しの際に紙幣Aの尾端側の押圧力
を弱め、紙幣の1枚送りが有効に機能するようになって
いる(図3参照)。
【0035】平行リンク機構83は、図6および図7に
示すように、パンタグラフ機構の変形であり、上部Xリ
ンク91と下部Xリンク92とを相互に回動自在に連結
した構造になつている。上部Xリンク91の一方のリン
クの上端部は載置板82の後端部に回動自在に取り付け
られ、他方のリンクの上端部は載置板82の前端部に回
動かつスライド自在に取り付けられている。同様に、下
部Xリンク92の一方のリンクの下端部は金庫本体81
の底板81cの後端部に回動自在に取り付けられ、他方
のリンクの下端部は底板81cの前端部に回動かつスラ
イド自在に取り付けられている。また、上部Xリンク9
1および下部Xリンク92の軸部には、それぞれ捻りば
ね93が取り付けられており、載置板82は水平姿勢を
保持した状態で、上下方向に平行移動自在に、かつ上方
に付勢されている。すなわち、平行リンク機構83は、
全体がばねとして機能している。
示すように、パンタグラフ機構の変形であり、上部Xリ
ンク91と下部Xリンク92とを相互に回動自在に連結
した構造になつている。上部Xリンク91の一方のリン
クの上端部は載置板82の後端部に回動自在に取り付け
られ、他方のリンクの上端部は載置板82の前端部に回
動かつスライド自在に取り付けられている。同様に、下
部Xリンク92の一方のリンクの下端部は金庫本体81
の底板81cの後端部に回動自在に取り付けられ、他方
のリンクの下端部は底板81cの前端部に回動かつスラ
イド自在に取り付けられている。また、上部Xリンク9
1および下部Xリンク92の軸部には、それぞれ捻りば
ね93が取り付けられており、載置板82は水平姿勢を
保持した状態で、上下方向に平行移動自在に、かつ上方
に付勢されている。すなわち、平行リンク機構83は、
全体がばねとして機能している。
【0036】ラッチ機構84は、載置板82の下面に固
定したフック101と、これに対応して金庫本体81の
底板81cの上面に固定したフック受け102とで構成
されている。フック受け102は、フック101が係止
されるシャフト103と、シャフト103を両持ちで支
持する支持部材104と、シャフト103をフック10
1から外すスライド部材105と、シャフト103を係
止方向に付勢する左右一対のコイルばね106,106
とで構成されている。支持部材104は、板材の両側を
「U」字状に折曲げ、左右に一対の支持片107,10
7および一対のばね固定片108,108を形成したも
のであり(図7参照)、一対の支持片107,107に
それぞれに水平に形成した長孔107aに、シャフト1
03の両端部がスライド自在に係合している。そして、
各コイルばね106の一端はシャフト103に取り付け
られ、他端は支持部材104の各ばね固定片108に取
り付けられている。
定したフック101と、これに対応して金庫本体81の
底板81cの上面に固定したフック受け102とで構成
されている。フック受け102は、フック101が係止
されるシャフト103と、シャフト103を両持ちで支
持する支持部材104と、シャフト103をフック10
1から外すスライド部材105と、シャフト103を係
止方向に付勢する左右一対のコイルばね106,106
とで構成されている。支持部材104は、板材の両側を
「U」字状に折曲げ、左右に一対の支持片107,10
7および一対のばね固定片108,108を形成したも
のであり(図7参照)、一対の支持片107,107に
それぞれに水平に形成した長孔107aに、シャフト1
03の両端部がスライド自在に係合している。そして、
各コイルばね106の一端はシャフト103に取り付け
られ、他端は支持部材104の各ばね固定片108に取
り付けられている。
【0037】スライド部材105は、支持部材104と
同様に板材の両側を「U」字状に折曲げ、左右に一対の
保持片109,109を形成すると共に、先端に突当て
片110を形成したものであり、支持部材104の一対
の支持片107,107間に配設され、両保持片10
9,109でシャフト103を保持している(図7参
照)。スライド部材105は、シャフト103を介し
て、コイルばね106により後方に付勢されているが、
金庫本体81を金庫収容部18に挿入すると、スライド
部材105の突当て片110が、金庫収容部18の解除
部材85に当たって、相対的に前方に押されてスライド
するようになっている。
同様に板材の両側を「U」字状に折曲げ、左右に一対の
保持片109,109を形成すると共に、先端に突当て
片110を形成したものであり、支持部材104の一対
の支持片107,107間に配設され、両保持片10
9,109でシャフト103を保持している(図7参
照)。スライド部材105は、シャフト103を介し
て、コイルばね106により後方に付勢されているが、
金庫本体81を金庫収容部18に挿入すると、スライド
部材105の突当て片110が、金庫収容部18の解除
部材85に当たって、相対的に前方に押されてスライド
するようになっている。
【0038】すなわち、図6の状態から載置板82を下
動端位置まで押し込むと、フック101の傾斜部がシャ
フト103を越えてこれに係止され、載置板82はこの
下動端位置で保持(ロック)される(図8参照)。この
状態で払出し用の紙幣Aを千円金庫61に入れ、千円金
庫61を金庫収容部18に挿入すると、スライド部材1
05が解除部材85に当たってフック101からシャフ
ト103が外れる(図8参照)。フック101からシャ
フト103が外れると、平行リンク機構83により載置
板82が押し上げられ(図3参照)、紙幣Aは、低額紙
幣スタック板62または低額紙幣搬送ベルト63に押し
当てられる(待機状態)。
動端位置まで押し込むと、フック101の傾斜部がシャ
フト103を越えてこれに係止され、載置板82はこの
下動端位置で保持(ロック)される(図8参照)。この
状態で払出し用の紙幣Aを千円金庫61に入れ、千円金
庫61を金庫収容部18に挿入すると、スライド部材1
05が解除部材85に当たってフック101からシャフ
ト103が外れる(図8参照)。フック101からシャ
フト103が外れると、平行リンク機構83により載置
板82が押し上げられ(図3参照)、紙幣Aは、低額紙
幣スタック板62または低額紙幣搬送ベルト63に押し
当てられる(待機状態)。
【0039】一方、図5に示すように、収納されている
紙幣Aを千円金庫81から回収する場合には、千円金庫
81を金庫収容部18から引き出すが、千円金庫81を
引き出してくると、紙幣Aが、低額紙幣搬送ベルト63
の下面から引き抜かれてくると共に、押え片86が紙幣
Aを上側から押さえ、紙幣Aの飛び散りが防止される。
紙幣Aを千円金庫81から回収する場合には、千円金庫
81を金庫収容部18から引き出すが、千円金庫81を
引き出してくると、紙幣Aが、低額紙幣搬送ベルト63
の下面から引き抜かれてくると共に、押え片86が紙幣
Aを上側から押さえ、紙幣Aの飛び散りが防止される。
【0040】次に、図10および図11は、千円金庫8
1をロック・アンロックするロック機構121の構造図
である。千円金庫81はその上側のリジェクト保留部
(金庫)42と共に、ロック機構121により、常時は
取り出せないようにロックされ、キー操作によりロック
を解除して、取り出す構造になっている。前述したよう
に、実施例のリサイクルビルバリデータ1の下半部前面
には、パネル状の下ドア122が設けられけており、下
ドア122には、ロック機構121を操作するシリンダ
錠123が設けられている。
1をロック・アンロックするロック機構121の構造図
である。千円金庫81はその上側のリジェクト保留部
(金庫)42と共に、ロック機構121により、常時は
取り出せないようにロックされ、キー操作によりロック
を解除して、取り出す構造になっている。前述したよう
に、実施例のリサイクルビルバリデータ1の下半部前面
には、パネル状の下ドア122が設けられけており、下
ドア122には、ロック機構121を操作するシリンダ
錠123が設けられている。
【0041】ロック機構121は、シリンダ錠123の
シリンダに取り付けた操作カム片131と、操作カム片
131の回動により左右方向に移動するロックプレート
132と、ロックプレート132の移動を上下でガイド
する一対のスライドガイド133,133と、ロックプ
レート132を図示の左方に付勢する上下一対のばね1
34,134とで構成されている。各ばね134の左端
は図外の支持プレートに取り付けられ、右端はロックプ
レート132に取り付けられていて、ロック状態では、
ロックプレート132の左端部が、千円金庫61および
リジェクト保留部42の角部に臨んで、これらの引出し
をロックしている(図10参照)。この状態から、シリ
ンダ錠123をキー操作すると、操作カム片131が回
動して、ロックプレート132をばね134に抗して右
方に移動させ、ロックプレート132の左端部が、千円
金庫61およびリジェクト保留部42の角部から外れ
て、ロックが解除される(図11参照)。なお、図中の
符号135は、千円金庫61およびリジェクト保留部4
2のロック・アンロックを検出するマイクロスイッチで
ある。
シリンダに取り付けた操作カム片131と、操作カム片
131の回動により左右方向に移動するロックプレート
132と、ロックプレート132の移動を上下でガイド
する一対のスライドガイド133,133と、ロックプ
レート132を図示の左方に付勢する上下一対のばね1
34,134とで構成されている。各ばね134の左端
は図外の支持プレートに取り付けられ、右端はロックプ
レート132に取り付けられていて、ロック状態では、
ロックプレート132の左端部が、千円金庫61および
リジェクト保留部42の角部に臨んで、これらの引出し
をロックしている(図10参照)。この状態から、シリ
ンダ錠123をキー操作すると、操作カム片131が回
動して、ロックプレート132をばね134に抗して右
方に移動させ、ロックプレート132の左端部が、千円
金庫61およびリジェクト保留部42の角部から外れ
て、ロックが解除される(図11参照)。なお、図中の
符号135は、千円金庫61およびリジェクト保留部4
2のロック・アンロックを検出するマイクロスイッチで
ある。
【0042】以上のように、本実施例によれば、金庫本
体81に紙幣Aを上側から押さえる押え片86を設ける
ことにより、千円金庫61を金庫収容部18から引き出
したときに、紙幣Aを押さえなくても、その飛び散りを
防止することができる。また、金庫本体81にラッチ機
構84を設けることにより、払出し用の紙幣Aを収納し
た状態で千円金庫61を金庫収容部18に装着するとき
に、紙幣Aを押さえなくても、その飛び散りを防止する
ことができる。しかも、解除部材85により、金庫収容
部18に装着した千円金庫61のラッチを解除するよう
にしているので、千円金庫61を金庫収容部18に装着
するだけで、元の状態に自動復帰させることができる。
体81に紙幣Aを上側から押さえる押え片86を設ける
ことにより、千円金庫61を金庫収容部18から引き出
したときに、紙幣Aを押さえなくても、その飛び散りを
防止することができる。また、金庫本体81にラッチ機
構84を設けることにより、払出し用の紙幣Aを収納し
た状態で千円金庫61を金庫収容部18に装着するとき
に、紙幣Aを押さえなくても、その飛び散りを防止する
ことができる。しかも、解除部材85により、金庫収容
部18に装着した千円金庫61のラッチを解除するよう
にしているので、千円金庫61を金庫収容部18に装着
するだけで、元の状態に自動復帰させることができる。
【0043】なお、押え片の形状や、ラッチ機構および
解除部材の構造は、上記した機能を有する限り、実施例
に限定されるものではない。
解除部材の構造は、上記した機能を有する限り、実施例
に限定されるものではない。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明の紙幣収納装置によ
れば、紙幣収納ボックスの上端部に、紙幣送込み機構を
逃げて紙幣を上側から押さえる押え片が設けられている
ので、紙幣の送込みに支障を生ずることなく、紙幣収納
ボックスをボックス収納部から引き抜いたときの、紙幣
の飛び散りを防止することができる。また、紙幣収納ボ
ックスに、載置板を下動端位置で保持するラッチ手段が
設けられているので、紙幣を飛び散らないように収納し
た状態で、紙幣収納ボックスをボックス収納部に装着す
ることができる。しかも、紙幣収納ボックスをボックス
収納部に装着完了したときに、ラッチ解除手段によりラ
ッチ手段のロックを解除することができるので、装置を
運転可能状態に自動復帰させることができる。したがっ
て、紙幣収納ボックスの取扱いを容易に行うことができ
る効果を有する。
れば、紙幣収納ボックスの上端部に、紙幣送込み機構を
逃げて紙幣を上側から押さえる押え片が設けられている
ので、紙幣の送込みに支障を生ずることなく、紙幣収納
ボックスをボックス収納部から引き抜いたときの、紙幣
の飛び散りを防止することができる。また、紙幣収納ボ
ックスに、載置板を下動端位置で保持するラッチ手段が
設けられているので、紙幣を飛び散らないように収納し
た状態で、紙幣収納ボックスをボックス収納部に装着す
ることができる。しかも、紙幣収納ボックスをボックス
収納部に装着完了したときに、ラッチ解除手段によりラ
ッチ手段のロックを解除することができるので、装置を
運転可能状態に自動復帰させることができる。したがっ
て、紙幣収納ボックスの取扱いを容易に行うことができ
る効果を有する。
【図1】本発明の一実施例に係る紙幣収納装置を搭載し
たリサイクルビルバリデータが紙幣受け入れモードにあ
る状態の断面図である。
たリサイクルビルバリデータが紙幣受け入れモードにあ
る状態の断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る紙幣収納装置を搭載し
たリサイクルビルバリデータが紙幣払出しモードにある
状態の断面図である。
たリサイクルビルバリデータが紙幣払出しモードにある
状態の断面図である。
【図3】実施例の紙幣収納装置廻り裁断側面図である。
【図4】金庫本体の外観斜視図である。
【図5】千円金庫を引き出す状態を表した裁断側面図で
ある。
ある。
【図6】千円金庫の裁断側面図である。
【図7】千円金庫の裁断正面図である。
【図8】載置板がロックされている状態の千円金庫の裁
断側面図である。
断側面図である。
【図9】載置板のロックが解除された状態の千円金庫の
裁断側面図である。
裁断側面図である。
【図10】千円金庫およびリジェクト保留部のロック機
構のロック状態を表した構造図である。
構のロック状態を表した構造図である。
【図11】千円金庫およびリジェクト保留部のロック機
構のロック解除状態を表した構造図である。
構のロック解除状態を表した構造図である。
16 紙幣収納装置 17 ビルバリデータ本体 18 金庫収納部 61 千円金庫 62 低額紙幣スタック板 63 低額紙幣搬送ベルト 81 金庫本体 82 載置板 83 平行リンク機構 84 ラッチ機構 85 解除部材 86 押え片 93 捻りばね A 紙幣
Claims (2)
- 【請求項1】 装置本体に形成したボックス収容部と、
当該ボックス収容部に抜差し自在に装着されると共に上
面が開放された紙幣収納ボックスと、前記装置本体に設
けられ紙幣を上側から前記紙幣収納ボックス内に送り込
む紙幣送込み機構と、前記紙幣収納ボックスに設けられ
当該紙幣収納ボックス内の紙幣を上方に付勢する付勢手
段とを備え、 前記紙幣収納ボックスの上端部には、前記紙幣送込み機
構を逃げた位置に、前記付勢手段に抗して紙幣を上側か
ら押さえる押え片が突設されていることを特徴とする紙
幣収納装置。 - 【請求項2】 装置本体に形成したボックス収容部と、
当該ボックス収容部に抜差し自在に装着されると共に上
面が開放された紙幣収納ボックスと、当該紙幣収納ボッ
クスの上側の前記装置本体に設けられ紙幣を当該装置本
体の先方に送り出す紙幣搬送機構と、当該紙幣収納ボッ
クスに設けられ当該紙幣収納ボックス内の紙幣を前記紙
幣搬送機構に向かって上方に付勢する付勢手段とを備
え、 前記付勢手段は、紙幣を下側から支持する載置板と、当
該載置板を下側から付勢するばねとを有し、 前記紙幣収納ボックスには、前記ばねに抗して前記載置
板をその下動端位置で保持するラッチ手段が設けられ、 前記ボックス収容部には、前記紙幣収納ボックスが装着
されたときに当該ラッチ手段のロック状態を解除するラ
ッチ解除手段が設けられていることを特徴とする紙幣収
納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6323802A JPH08161580A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 紙幣収納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6323802A JPH08161580A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 紙幣収納装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08161580A true JPH08161580A (ja) | 1996-06-21 |
Family
ID=18158778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6323802A Pending JPH08161580A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 紙幣収納装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08161580A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009211559A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 紙幣処理装置 |
JP2009211558A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 紙幣処理装置 |
WO2016072492A1 (ja) * | 2014-11-06 | 2016-05-12 | 株式会社日本コンラックス | 紙幣処理装置 |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP6323802A patent/JPH08161580A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009211559A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 紙幣処理装置 |
JP2009211558A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 紙幣処理装置 |
WO2016072492A1 (ja) * | 2014-11-06 | 2016-05-12 | 株式会社日本コンラックス | 紙幣処理装置 |
JP2016091365A (ja) * | 2014-11-06 | 2016-05-23 | 株式会社日本コンラックス | 紙幣処理装置 |
KR20170077148A (ko) | 2014-11-06 | 2017-07-05 | 가부시키가이샤 니폰 콘락스 | 지폐 처리 장치 |
CN107111909A (zh) * | 2014-11-06 | 2017-08-29 | 日本功勒克斯股份有限公司 | 纸币处理装置 |
CN107111909B (zh) * | 2014-11-06 | 2019-10-15 | 日本功勒克斯股份有限公司 | 纸币处理装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030603 |