JP5865515B2 - 紙幣処理機のコイン誤挿入防止機構 - Google Patents

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Description

本発明は、紙幣処理機のコイン誤挿入防止機構に関わり、更に詳しくは紙幣処理機の紙幣挿入口に対して顧客がコイン(又はトークン)を誤って挿入することを防止する紙幣処理機のコイン誤挿入防止機構に関する。
従来、紙幣束を一括して取り扱う紙幣束処理装置として、収納部に紙幣束の誤装填を生じても、出金時に繰り出された紙幣束の表面の検出された画像パターンに基づき紙幣束の金種を確認して、誤払いが生じることを防止する紙幣束処理装置が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
また、紙幣束を取り扱う紙幣入出金装置及び現金自動取引装置として、大きさの異なる紙幣を揃えて収納し、紙幣を重ねて収納する集積空間内に送り込まれる紙幣の進行位置を規制し、送込放出手段に取り込まれる紙幣の寸法に基づいて、規制位置を制御することが提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
図1(a)は、上記のような紙幣束処理装置や紙幣束入出金装置における一般的な外観を示す斜視図であり、図1(b)は、紙幣の一部を装置外側に残して一枚ずつ内部への繰り出しをする機構の紙幣処理機の場合を示す図、図1(c)は、紙幣束を装置内部に取込んでから、一枚ごとに内部への繰り出しを開始する紙幣処理機の場合を示す図である。
上記の図1(a)には、紙幣束処理装置1の上部に紙幣束を載置するための載置台2が形成され、その奥に紙幣束を挿入する挿入口3が形成されている。不図示の紙幣束は、利用者により載置台2に置かれたのち、矢印aで示すように挿入口3に押し込まれる。
図1(b)の方式の紙幣束処理装置1aでは、紙幣束4の後端部を載置台2に出した状態で繰り出しローラ5により一枚ごとに矢印bで示すように内部へ繰出されて、搬送ローラ対6により内部搬送路へと搬入される。
図1(c)の方式の紙幣束処理装置1bでは、載置台2に置かれて挿入口3に押し込まれた紙幣束4(破線)は、搬入ローラ対7により装置内部に取込まれた状態(実線)で、繰り出しローラ8により矢印cで示すように一枚ごとに内部へ繰り出され、他の搬送ローラ対9により内部搬送路へと搬入される。
ところで、紙幣束処理装置の利用者は、誤ってコイン(トークの場合もあるが以下コインで説明する)を挿入口3に入れてしまうことがある。これに対しては、コインを装置内部の受け皿に受け取って、利用者からの通報により装置を止めて受け皿からコインを取り出して返却するようにしたものがある。
図2(a)は、誤って挿入されたコインを受け皿に受け取る機構を簡略に示す図であり、図2(b)は、コインを挿入口に入らないように挿入口の上下の縦幅をコインの厚さより狭くした機構を示す図である。なお、図2(a),(b)には、図1(a),(b),(c)と同一の構成又は機能の部分には図1(a),(b),(c)と同一の番号を付与して示している。
図2(a)の場合、誤って紙幣束処理装置の挿入口3に挿入されたコイン10は、搬送ローラ対7の下流側に設けられている受け皿11に落下して滞留するようになっている。また図2(b)の場合は、コイン10の厚さeよりも、挿入口3から奥の挿入路の上下の縦幅fは、狭くなっている。
特開2001−067511号公報 特開2006−163917号公報
ところで、図2(a)の場合、コイン10を受け皿11に落下させてから受け皿11より下流側の搬送路13(矢印hで示す範囲)では不具合は起きないが、コイン10を受け皿11に落下させる前の受け皿11よりも上流側の搬送路12(矢印iで示す範囲)では、挿入口3から入り込んだコイン10が、噛み込みや滞留を起こし、ジャムやその他の不具合の要因になる場合がある。
すなわち、コイン10等の有価物を装置本体の中に取り込んでしまうため、マネートラブル等の要因になる。また、中に取り込まれたコイン10は、装置本体を休止させなければ取り出すことができないという不便がある。
また、図2(b)の場合、コイン誤挿入防止として、挿入口3の上下の縦幅を狭くすると、20枚程度の厚さgの紙幣束でも、一括で挿入することができなくなるという不便が生じてくる。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであって、紙幣処理機の紙幣挿入口に対して顧客がコイン(又はトークン)を誤って挿入することを防止する紙幣処理機のコイン誤挿入防止機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明の紙幣処理機のコイン誤挿入防止機構は、載置台に載置され紙幣挿入口に挿入される紙幣束を一括して上記紙幣挿入口から装置内部に繰り入れる紙幣処理機のコイン誤挿入防止機構であって、垂直面と該垂直面から上記紙幣挿入口において上記装置内部方向に下向き傾斜面を形成し、該下向き傾斜面に連続して上記装置内部方向に水平面を形成する搬送路上面と、上記載置台の水平面に連続して上記紙幣挿入口において上記搬送路上面の上記下向き傾斜面に対向する下向き傾斜面を形成し、該下向き傾斜面に連続して上記搬送路上面の上記水平面に対向する水平面を形成する搬送路下面と、を有し、上記搬送路下面の上記水平面は、上記紙幣挿入口にコインが誤挿入されたとき該コインの挿入方向前端部を当接させる前端当接部を形成し、上記搬送路下面の上記載置台の上記水平面から上記下向き傾斜面に移行する屈曲部は、上記紙幣挿入口に上記コインが誤挿入されたとき該コインの中心よりも挿入方向後方の下面を当接させる後方下面当接部を形成し、上記搬送路上面の上記下向き傾斜面から上記水平面に移行する屈曲部は、上記紙幣挿入口に上記コインが誤挿入されたとき該コインの、上記前端当接面に当接する前端と、上記後方下面当接部に当接する後方下面部との中間位置で上記コインの上面部を当接させる上面中間当接部を形成し、上記紙幣挿入口に上記コインが誤挿入されたとき、上記前端当接部、上記後方下面当接部、及び上記上面中間当接部の三点により、上記コインを保持して、該コインが上記紙幣挿入口から上記装置内部へ進入することを阻止するように構成される、ことを特徴とする。
上記搬送路上面の上記水平面と上記搬送路下面の上記水平面との上下の間隔を2.4mm、上記コインの直径を25mm、及び上記コインの厚さを1.8mmとしたとき、上記前端当接部と上記後方下面当接部との水平方向の距離を10.4mmとし、上記前端当接部と上記後方下面当接部との垂直方向の距離を1.3mmとし、上記後方下面当接部と上記上面中間当接部との水平方向の距離を3.9mmとし、上記後方下面当接部と上記上面中間当接部との垂直方向の距離を1.1mmとする、ように構成したことを特徴とする。
上記課題を解決するために、第2の発明の紙幣処理機のコイン誤挿入防止機構は、載置台に載置され紙幣挿入口に挿入される紙幣束を一括して上記紙幣挿入口から装置内部に繰り入れる紙幣処理機のコイン誤挿入防止機構であって、垂直面と該垂直面から上記紙幣挿入口において上記装置内部方向に下向き傾斜面を形成し、該下向き傾斜面に連続して上記装置内部方向に入口水平面を形成し、該入口水平面に連続して上記装置内部方向に上向き傾斜面を形成し、該上向き傾斜面に連続して上記装置内部方向に内部水平面を形成する搬送路上面と、上記載置台の水平面に連続して、上記搬送路上面の上記上向き傾斜面の位置よりも上記装置内部方向に延在する入口水平面と、該入口水平面に連続して上記装置内部方向に上向き傾斜面を形成し、該上向き傾斜面に連続して上記装置内部方向に内部水平面を形成する搬送路下面と、を有し、上記紙幣挿入口に上記コインが誤挿入されたとき、上記搬送路上面の上記入口水平面は上記コインの前端が上記搬送路下面の上記上向き傾斜面に摺接して持ち上がろうとする上記コインの上面中間部に当接して上記コインの上記上面中間部を押さえこみ、上記搬送路下面の上記上向き傾斜面と、上記搬送路上面の上記入口水平面とで、上記コインを押さえ込んで、該コインが上記紙幣挿入口から上記装置内部へ進入することを阻止するように構成される、ことを特徴とする。
上記課題を解決するために、第3の発明の紙幣処理機のコイン誤挿入防止機構は、載置台に載置され紙幣挿入口に挿入される紙幣束を一括して上記紙幣挿入口から装置内部に繰り入れる紙幣処理機のコイン誤挿入防止機構であって、上記紙幣挿入口において紙幣束挿入方向に直交する挿入口横方向に凸部と凹部が交互に連続して形成された上搬送路面と、上記紙幣挿入口において紙幣束挿入方向に直交する挿入口横方向に凸部と凹部が交互に連続して形成された下搬送路面と、を有し、上記下搬送路面の上記凸部と上記凹部は、それぞれ上記上搬送路面の上記凹部と上記凸部に対向するよう形成され、上記上搬送路面の上記凸部と上記凹部、及び上記下搬送路面の上記凸部と上記凹部は、それぞれ上記紙幣挿入口に誤挿入される上記コインの直径よりも小さい幅で形成され、上記下搬送路面の上記凸部と上記凹部、及び上記上搬送路面の上記凹部と上記凸部が対向する上下の距離は、上記紙幣挿入口に挿入される上記紙幣束が通過できる距離となるように構成されている、ことを特徴とする。
本発明は、紙幣処理機の紙幣挿入口に対して顧客がコイン(又はトークン)を誤って挿入することを防止する紙幣処理機のコイン誤挿入防止機構を提供することができる。
(a)は従来の紙幣束処理装置や紙幣束入出金装置における一般的な外観を示す斜視図、(b)は紙幣の一部を装置外側に残して一枚ずつ内部への繰り出しをする機構の紙幣処理機を示す図、(c)は紙幣束を装置内部に取込んでから一枚ごとに内部への繰り出しを開始する紙幣処理機を示す図である。 (a)は従来の紙幣束処理装置や紙幣束入出金装置において誤って挿入されたコインを受け皿に受け取る機構を簡略に示す図、(b)は従来のコインを挿入口に入らないように挿入口の上下の縦幅をコインの厚さより狭くした機構を示す図である。 実施例1〜3に係るコイン誤挿入防止機構を備えた紙幣処理機の、コイン誤挿入防止機構に関る上部構成のみを示す側断面図である。 (a),(b),(c)は実施例1に係るコイン誤挿入防止機構の構成とその機能を示す図である。 実施例1に係るコイン誤挿入防止機構の前端当接部、後方下面当接部、及び上面中間当接部の三点間の位置関係を示す図である。 (a),(b),(c)は実施例1に係るコイン誤挿入防止機構においてコインの紙幣挿入口への進入が阻止される具体的態様を示す図である。 実施例2に係るコイン誤挿入防止機構の構成とその機能を示す図である。 実施例3に係るコイン誤挿入防止機構の構成とその機能を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図3は、実施例1〜3に係るコイン誤挿入防止機構を備えた紙幣処理機の、コイン誤挿入防止機構に関る上部構成のみを示す側断面図である。図3に示す紙幣処理機15は、装置本体の前方上部に顧客が紙幣束を置く水平面からなる載置台16を備え、その載置台16の装置本体内部方向に延びる位置に紙幣挿入口17が形成されている。
紙幣挿入口17からは、装置本体内部方向に延びる上搬送面18と下搬送面19が形成されている。図3において、破線丸印jで囲んで示す部分が、本発明に係るコイン誤挿入防止機構を構成している部分である。その他の構成部分は一般的な紙幣処理機の構成であるので説明は省略する。
図4(a),(b),(c)は、実施例1に係るコイン誤挿入防止機構の構成とその機能を示す図である。なお、図4(a),(b),(c)は、図3において破線丸印jで囲んで示した紙幣挿入口17を中心とした部分の拡大図である。
図4(a)に示すように、紙幣挿入口17を中心としたコイン誤挿入防止機構20は、垂直面21と、この垂直面21から紙幣挿入口17において装置内部方向に下向き傾斜面22を形成し、この下向き傾斜面22に連続して装置内部方向に水平面23を形成する搬送路上面部24を備えている。
さらに、コイン誤挿入防止機構20は、載置台16の水平面に連続して紙幣挿入口17において搬送路上面部24の下向き傾斜面22に対向する下向き傾斜面25を形成し、この下向き傾斜面25に連続して搬送路上面部24の水平面23に対向する水平面26を形成する搬送路下面部27を備えている。
図4(a)の矢印kで示すように、図4(b)に示すコイン28が紙幣挿入口17に誤挿入されたとき、図4(b)に示すように、搬送路下面部27の水平面26は、コイン28の挿入方向前端部を当接させる前端当接部29を形成する。
更に、搬送路下面部27の、載置台16の水平面から下向き傾斜面25に移行する屈曲部は、コイン28の中心よりも挿入方向後方の下面を当接させる後方下面当接部31を形成する。
また、搬送路上面部24の下向き傾斜面22から水平面23に移行する屈曲部は、コイン28の、前端当接部29に当接する前端と、後方下面当接部31に当接する後方下面部との中間位置で、コイン28の上面部を当接させる上面中間当接部32を形成する。
これにより、コイン誤挿入防止機構20は、紙幣挿入口17にコイン28が誤挿入されたとき、前端当接部29、後方下面当接部31、及び上面中間当接部32の三点により、剛体であるコイン28を保持して、コイン28が紙幣挿入口17から装置内部へ進入することを阻止する。
なお、図4(c)に示すように、搬送路上面部24の下向き傾斜面22と搬送路下面部27の下向き傾斜面25との間には、コイン28の厚さよりも厚みのある但し柔軟性のある所定枚数の紙幣束33が屈曲しながら通過できる間隔Lが設けられている。
また、搬送路上面部24の水平面23と搬送路下面部27の水平面26との間にも、上記同様の所定枚数の紙幣束33が通過できる間隔Lが設けられている。ここで、上記前端当接部29、後方下面当接部31、及び上面中間当接部32の三点間の位置関係について説明する。
図5は、前端当接部29、後方下面当接部31、及び上面中間当接部32の三点間の位置関係を示す図である。ここで、先ず、搬送路上面部24の水平面23と搬送路下面部27の水平面26との上下の間隔を、所定枚数の紙幣束33の厚さと同じ2.4mm、コインの直径を25mm、及びコインの厚さを1.8mmとする。
この設定において、前端当接部29と後方下面当接部31との水平方向の距離をm、前端当接部29と後方下面当接部31との垂直方向の距離をn、後方下面当接部31と上面中間当接部32との水平方向の距離をp、及び後方下面当接部31と上面中間当接部32との垂直方向の距離をqとして、m=10.4mm、n=1.3mm、p=3.9mm、及びq=1.1mmとなるように位置関係が構成されている。
図6(a),(b),(c)は、コイン28の紙幣挿入口17への進入が阻止される具体的態様を示す図である。図6(a)は、紙幣挿入口17の外側に(載置台16に)紙幣束33の後端部を残した状態で、装置内部への紙幣の繰り込みを開始する機構を持つ紙幣処理機の場合を示している。
この場合、図6(a)に示すように、紙幣束33の上にコイン28が誤って載っていても、搬送路上面部24の垂直面21から下向き傾斜面22を形成する屈曲部にコイン28の先端が当接してコイン28の紙幣挿入口17への進入が阻止され、コイン28のみが紙幣挿入口17の外側に残された状態で、紙幣束33の紙幣が一枚ずつ、矢印rで示すように、装置内部に搬入されていく。
また、図6(b)は、紙幣束33の前方で、紙幣束33の中にコイン28が挟まっている場合を示している。この場合、コイン28の剛性によりコイン28が邪魔になって、利用者は紙幣束33を紙幣挿入口17へ挿入することが出来ない。このため異常を感じた利用者がコイン28が紙幣束33の中に挟まっていることに気づくことが出来る。
また、図6(c)は、紙幣束33の後方で、紙幣束33の中にコイン28が挟まっている場合を示している。この場合、利用者は紙幣束33をある程度まで紙幣挿入口17へ挿入することが出来ても、それ以上はコイン28の剛性によりコイン28が邪魔になって、紙幣束33は内部に挿入されない。
したがって、装置内部のセンサは紙幣束33の先端を検知できず、制御部は紙幣束33が紙幣挿入口17へ挿入されていないと判断し、紙幣束33の装置内部への繰り込みを開始しない。そのため、異常を感じた利用者がコイン28が紙幣束33の中に挟まっていることに気づくことが出来る。
また、紙幣挿入口17の近傍にもセンサを備えた紙幣処理機であると、紙幣挿入口17の近傍のセンサが紙幣束33を検知しているにもかかわらず、所定の時間が経過しても装置内部側のセンサが紙幣束33の先端を検知しないので、紙幣処理機から異常を外部に報知することができる。
このように、本例のコイン誤挿入防止機構20は、紙幣挿入口17から装置内部方向の搬送路面に、搬送方向に沿って上下に屈曲する屈曲部を形成するので、コイン28が紙幣束33の上に載っている場合でも、紙幣束33の中に挟まっている場合でも、コイン28が紙幣挿入口17より先の搬送路に取り込まれてしまうことがない。
したがって、コイン28の厚さよりも厚みのある紙幣束33を一括挿入して処理できるとともに、コイン28の誤挿入を防止することができる。また、装置内部にコイン28を取り込まないので、ジャム等の不具合の発生を予防できる。
同様に、装置内部にコイン28を取り込まないので、装置側でコイン取出し処理を行う必要が無く、利用者とのトラブルも予防できる。また、紙幣挿入口17の紙幣束33からコイン28を取り除くまでの間を除けば、装置を休止させる必要もなくなる。
図7は、実施例2に係るコイン誤挿入防止機構の構成とその機能を示す図である。図7に示す本例のコイン誤挿入防止機構34も、載置台16に載置され紙幣挿入口17に挿入される紙幣束33(不図示)を一括して紙幣挿入口17から装置内部に繰り入れる紙幣処理機のコイン誤挿入防止機構である。
図7に示すように、本例のコイン誤挿入防止機構34は、搬送路上面部35と、搬送路下面部36を備えている。搬送路上面部35は、垂直面37と、垂直面37から紙幣挿入口17において装置内部方向に下向きに傾斜する下向き傾斜面38を備えている。
更に、搬送路上面部35は、下向き傾斜面38に連続して装置内部方向に形成された入口水平面39と、この入口水平面39に連続して装置内部方向に形成された上向き傾斜面40と、この上向き傾斜面40に連続して装置内部方向に形成された内部水平面41を備えている。
他方の搬送路下面部36は、載置台16の水平面に連続して、搬送路上面部35の上向き傾斜面40の位置よりも装置内部方向に延在する入口水平面42と、入口水平面42に連続して装置内部方向に形成された上向き傾斜面43と、上向き傾斜面43に連続して装置内部方向に形成された内部水平面44を備えている。
搬送路上面部35と搬送路下面部36との間隔は、狭いところでも図4(c)に示した所定の厚みのある紙幣束33を屈曲させながら通過させることが出来るだけの間隔で形成されている。
しかし、コイン28が矢印sで示すように紙幣挿入口17に誤挿入されたとき、本例のコイン誤挿入防止機構34において、搬送路上面部35の入口水平面39はコイン28の前端が搬送路下面部36の上向き傾斜面43に摺接して持ち上がろうとするコイン28の上面中間部に当接して、コイン28の上面中間部を押さえ込み、コイン28の持ち上りを抑える。
これにより、コイン38は、搬送路下面部36の上向き傾斜面43と搬送路上面部35の入口水平面39とで押さえ込まれ、紙幣挿入口17から装置内部へ進入することを阻止される。本例のコイン誤挿入防止機構34が奏する効果は実施例1の場合と同様である。
図8は、実施例3に係るコイン誤挿入防止機構の構成とその機能を示す図である。図8は紙幣挿入口17を正面から見た図である。図3ないし図5及び図7に示した載置台16は図8の紙面奥行き方向手前側に存在している。
図8に示す本例のコイン誤挿入防止機構45も、載置台16(図8では見えない)に載置され、紙幣挿入口17に挿入される紙幣束33(不図示)を一括して紙幣挿入口17から装置内部に繰り入れる紙幣処理機のコイン誤挿入防止機構である。
図8に示すように、本例のコイン誤挿入防止機構45は、紙幣挿入口17において紙幣束33の矢印tで示す挿入方向に直交する挿入口横方向に形成された凸部46と凹部47が交互に連続してなる上搬送路面部48を備えている。
更に、コイン誤挿入防止機構45は、紙幣挿入口17において紙幣束33の挿入方向に直交する挿入口横方向に形成された凸部49と凹部50が交互に連続してなる下搬送路面部51を備えている。
下搬送路面部51の凸部49と凹部50は、それぞれ上搬送路面部48の凹部47と凸部46に対向するように形成され、凸部49は凸部46と同形で逆向きであり、凹部50は凹部47と同形で逆向きに形成されている。
また、上搬送路面部48の凸部46と凹部47、及び下搬送路面部51の凸部49と凹部50は、それぞれ紙幣挿入口17に誤挿入されるコイン28の直径Dよりも小さい幅d1及び幅d2で形成されている。
これにより、剛体であるコイン28は、先端を紙幣挿入口17に誤挿入されても、上搬送路面部48の凸部46と凹部47、及び下搬送路面部51の凸部49と凹部50により行く手を阻まれて、紙幣挿入口17よりも装置内部に進入することは出来ない。
上記の下搬送路面部51の凸部49と凹部50、及び上搬送路面部48の凹部47と凸部46が対向する上下の距離は、紙幣挿入口17に挿入される紙幣束33の所定の厚み以上となるように形成されている。
これにより、柔軟性のある紙幣束33は、紙幣挿入口17に挿入されると、横方向に屈曲しながら、装置内部に進入していくことができる。本例のコイン誤挿入防止機構45が奏する効果は実施例1の場合と同様である。
尚、これに限らず、例えば、凸部46と凸部49や凹部50と凹部47が同形である必要はなく、コインやトークン等が、内部へ入らない形状となっていればよい。また、コインは、コインに限定されるものではなく、トークン等形状が同様のものも含まれる。
また、上述の実施の形態は、実施の形態の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。さらに、上述の実施の形態は、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではない。
本発明は、紙幣処理機の紙幣挿入口に対して顧客がコイン(又はトークン)を誤って挿入することを防止する紙幣処理機のコイン誤挿入防止機構に利用することができる。
1、1a、1b 紙幣束処理装置
2 載置台
3 挿入口
4 紙幣束
5、8 繰り出しローラ
6、7、9 搬送ローラ対
10 コイン
11 受け皿
12 上流側搬送路
13 下流側搬送路
15 紙幣処理機
16 載置台
17 紙幣挿入口
18 上搬送面
19 下搬送面
20 コイン誤挿入防止機構
21 垂直面
22 下向き傾斜面
23 水平面
24 搬送路上面部
25 下向き傾斜面
26 水平面
27 搬送路下面部
28 コイン
29 前端当接部
31 後方下面当接部
32 上面中間当接部
33 紙幣束
34 コイン誤挿入防止機構
35 搬送路上面部
36 搬送路下面部
37 垂直面
38 下向き傾斜面
39 入口水平面
40 上向き傾斜面
41 内部水平面
42 入口水平面
43 上向き傾斜面
44 内部水平面
45 コイン誤挿入防止機構
46 凸部
47 凹部
48 上搬送路面部
49 凸部
50 凹部
51 下搬送路面部

Claims (1)

  1. 載置台に載置され紙幣挿入口に挿入される紙幣束を一括して前記紙幣挿入口から装置内部に繰り入れる紙幣処理機のコイン誤挿入防止機構であって、
    垂直面と該垂直面から前記紙幣挿入口において前記装置内部方向に下向き傾斜面を形成し、該下向き傾斜面に連続して前記装置内部方向に入口水平面を形成し、該入口水平面に連続して前記装置内部方向に上向き傾斜面を形成し、該上向き傾斜面に連続して前記装置内部方向に内部水平面を形成する搬送路上面と、
    前記載置台の水平面に連続して、前記搬送路上面の前記上向き傾斜面の位置よりも前記装置内部方向に延在する入口水平面と、該入口水平面に連続して前記装置内部方向に上向き傾斜面を形成し、該上向き傾斜面に連続して前記装置内部方向に内部水平面を形成する搬送路下面と、
    を有し、
    前記紙幣挿入口に前記コインが誤挿入されたとき、前記搬送路上面の前記入口水平面は前記コインの前端が前記搬送路下面の前記上向き傾斜面に摺接して持ち上がろうとする前記コインの上面中間部に当接して前記コインの前記上面中間部を押さえこみ、
    前記搬送路下面の前記上向き傾斜面と、前記搬送路上面の前記入口水平面とで、前記コインを押さえ込んで、該コインが前記紙幣挿入口から前記装置内部へ進入することを阻止するように構成される、
    ことを特徴とする紙幣処理機のコイン誤挿入防止機構。
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