JP2723592B2 - 自動販売機の投入口規制装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般にサーペンタイントラック方式といわれ
る商品通路へ商品を案内する自動販売機の投入口規制装
置に関する。

従来の技術 近年、サーペンタイントラック方式の商品通路では、
円筒状の缶だけでなく、たる状の容器やビン類も収納販
売することが増えてきている。そして、このような商品
は商品通路はほぼ上下方向に延びているが、この商品通
路に商品を投入するとき、商品通路と沿った状態で投入
しないと、商品通路内で商品がつまる問題があった。

そのため、投入口に上端側を軸支して上下方向へシー
ソ状に移動する規制板を設け、投入時の商品の姿勢を正
し、かつ、規制板の商品との当接による回動を利用して
投入スピードを弱めて、商品通路内で商品が詰るのを防
止するものが提案されている（実公昭60−695号公
報）。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような構成では、小型のキャッ
プ式瓶からなる商品では、片面が縮径する円筒状の形状
であるため、商品通路に導びかれるまでの間に商品が縦
方向になってすべって導びかれることがあった。これは
一つの商品通路を併用して多種類の商品を販売するた
め、規制板が各商品に対応した形状とならず、商品によ
って規制できないものが発生するためであった。

本発明は上記問題点に鑑み、商品の種類に関係なく、
投入された商品の姿勢が悪いときは、商品通路に入る前
に入口部で阻止する自動販売機の投入口規制装置を提供
するものである。

課題を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の自動販売機の投
入口規制装置は、上方から下方へ蛇行した商品通路と、
この商品通路の上部に設けられ商品を商品通路に導びく
案内板と、この案内板と離れた側で転動する商品と当接
してシーソ状に移動する第１規制片と第２規制片とから
上下方向に延びる略への字状の規制板と、この規制板の
前記案内板側の端部よりも上方に位置する上端が軸支さ
れたフラップとから構成され、前記フラップの長さをフ
ラップの軸支部から規制板の軸支部までの距離より短か
くし、かつ、フラップを規制板の第１規制片と当接させ
るとともに、第２規制片を前記商品通路と当接させてな
るものである。

作用 本発明は上記した構成により、フラップが商品に当っ
て規制板を回動させ、このことにより、規制板の他方を
回動させて通路をせばめることにより、正規の姿勢でな
い商品の投入が阻止される。

実 施 例 本発明の一実施例を第１図から第４図を参考に説明す
る。

１は側板で相対向して設けられている。この側板１間
には上下方向へ円弧状の板２を配置して、上方から下方
へ蛇行した商品通路３を構成している。この商品通路３
の下側には商品放出機構４（本願に直接関係ないので、
詳細な説明は省略する）が取付けられている。

また、商品通路３の上側には図中左側から右側へ商品
Ａを案内する案内板５が傾斜して設けられている。６は
規制板で、第１規制片７と第２規制片８とを略への字状
に折曲して形成しており、前記商品通路３の案内板５と
反対側の板２の上方に、上下方向へ回動するように側板
１に軸９で取付られている。このとき、第２規制片８は
商品通路３内に位置しており、通路の大きさを変えるや
くめをしている。また、第１規制片７は案内板５側へ延
びている。10は前記第１規制片７の移動範囲よりも上方
で、かつ、案内板５側にて側板１に軸支11されたフラッ
プで、規制板６側へ若干曲ったく字状をしている。そし
て、フラップ10は第１規制片７と当接すべく、軸9,11間
よりも短い寸法に長さが設定されている。

このような構成において、案内板５から投入される商
品Ａが斜めに傾向き落下してくると、商品Ａの胴部Aaが
フラップ10に当接して、奥行方向へ回動させる。

そうすると、案内板５の終端5aとフラップ10の先端10
aとの距離l₁の状態で、商品Ａが通路３側へ落下するが
第２規制片８と当接して、第２図中、反時計方向へ規制
板６を回動させる。このことにより、フラップ10が案内
板５側へ回動して商品Ａのそれ以上の導入を阻止でき
る。

また、正常な状態で投入されると、フラップ10を商品
Ｂが回動させ、このとき、第２規制片８と商品Ｂとはl₂
なる隙間が発生する。そして、さらに商品Ｂが移動する
と、商品Ｂと第２規制片８が当接し、第４図中反時計方
向へ規制板６を回動させ、このときフラップ10と商品Ｂ
とにl₃といった隙間があるのでフラップ10を第１規制片
７にて元の状態にもどす方向へ移動するとともに、商品
通路３を第２規制片８で大きくして、商品通路３に導入
する。

以上のように、規制板６の前方にフラップ10を設ける
ことにより、商品が第１規制片７を通過しても第２規制
片８と、フラップ10、案内板５により、姿勢の異なった
商品Ａの導入を規制できるものである。

発明の効果 上記実施例より明らかなように本発明は、第１規制片
と第２規制片とを有する規制板を、商品通路の上部に上
下方向に回動するように取付け、第２規制片を通路内で
移動可能とするとともに、第１規制片の前方にフラップ
を設けることにより、商品通路に正常な方向で商品が入
らなかった場合、第２規制片と商品が当って、このこと
により、第１規制片によりフラップを回動させて、商品
の導入を阻止できるので、商品の形状に関係なく確実に
導入阻止ができ、販売中に通路内に商品が詰って販売で
きなくなることがないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す自動販売機の商品通路
を示す側面図、第２図は第１図の商品の導入を阻止した
状態を示す側面図、第３図は同第１図の正常状態の商品
を導入する状態を示す側面図、第４図は同第３図の途中
の状態を示す側面図である。 ３……商品通路、５……案内板、６……規制板、７……
第１規制片、８……第２規制片、10……フラップ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上方から下方へ蛇行した商品通路と、この
   商品通路の上部に設けられ商品を商品通路に導びく傾斜
   した案内板と、この案内板と離れた側で転動する商品と
   当接してシーソ状に移動する第１規制片と第２規制片と
   から上下方向に延びる略への字状の規制板と、この規制
   板の前記案内板側の端部よりも上方に位置する上端が軸
   支されたフラップとから構成され、前記フラップの長さ
   をフラップの軸支部から規制板の軸支部までの距離より
   短かくし、かつ、フラップを規制板の第１規制片と当接
   させるとともに、第２規制片を前記商品通路と当接させ
   てなる自動販売機の投入口規制装置。