JP3023581U - カード類の払出し装置、およびこれを備えたゲーム機 - Google Patents

カード類の払出し装置、およびこれを備えたゲーム機

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JP3023581U JP1995010634U JP1063495U JP3023581U JP 3023581 U JP3023581 U JP 3023581U JP 1995010634 U JP1995010634 U JP 1995010634U JP 1063495 U JP1063495 U JP 1063495U JP 3023581 U JP3023581 U JP 3023581U
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弘明 西浦
隆 辻井
正次 紙森
潤 三好
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カード類の収納枚数の多少などに関係なく、カ
ード類の適切な払い出し動作が行えるようにし、装置の
コンパクト化も図る。 【解決手段】複数枚のカード類Kを積層状に収納するた
めの収納部9と、上記複数枚のカード類Kの裏層部に接
触するように設けられた駆動回転自在な送出ローラ10
と、上記複数枚のカード類Kの表層部に対して上記送出
ローラ10側に向かう押し付け力を付与する重量付与体
12とを有するカード類の払出し装置であって、上記収
納部9は、上記カード類Kを傾斜させて積層状に収納可
能に構成されているとともに、上記重量付与体12は、
上記カード類Kの枚数が減少するにつれて、この重量付
与体12の傾斜角度が変化して上記カード類Kに対する
押し付け力が徐々に増大するように、上記カード類Kの
表層部に押し付け力を付与する部位から離れた位置の支
点部Xを中心として揺動可能である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本願考案は、文房具としての下敷きや、ゲームやテレビアニメなどに登場する 各種のキャラクタなどを印刷したいわゆるキャラクタカード、シール、シート、 あるいはそれ以外のプリペイドカードなど、所望のカード類を払い出すためのカ ード類の払出し装置、およびこれを備えたゲーム機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリペイドカードの販売機分野、あるいはゲーム機分野において、各種 のカード払出し装置が実用化されている。かかる払出し装置は、たとえば特開平 6−115749号公報に開示されているような構造を備えている。
【0003】 すなわち、同公報に開示された装置は、本願の図14に示すように、収納ケー ス50に多数枚のカード51を積層状に収納し、送出ローラ52の矢印R1方向 の回転に伴って、これらのカード51を下層部から順にケース外方に払い出して いくように構成されている。
【0004】 この場合、同公報によれば、多数枚のカード51は水平状態で積層状に収納さ れており、その上層部にはカード51を送出ローラ52に押し付けるための重量 付与体(錘)53が載置されている。
【0005】 さらに、同公報によれば、カード払い出し時において、本願の図15に示すよ うに、前方が上方傾斜する案内台54、この案内台54の直上に設けられたリバ ースローラ55、衝立板56の下端に形成された傾斜状の案内面57、および送 出ローラ52の各部によって、送出対象となるカード51が側面視において上下 方向に湾曲する構成とされている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、上記公報に開示された払出し装置のように、カード51を水平 状態で積層させておき、その上方から重量付与体53により鉛直下方に向かう押 し付け力を作用させていたのでは、次に示すような問題が生じる。
【0007】 すなわち、カード51が多数枚収納されている場合には、それら多数枚のカー ド51の自重と上記重量付与体53の重量との総和に相当する大きな重量が下層 部のカード51に作用する。その反面、カード51の収納枚数が少ない場合には 、これらカード51の自重が小さく、下層部のカード51に作用する重量の総和 が小さくなる。
【0008】 このため、上記収納状態にあるカード51が順次払い出しされて、その残存枚 数が減少するにつれて、上記下層部のカード51が送出ローラ52に押し付けら れる力が徐々に低下することとなる。これでは、下層部のカード51と送出ロー ラ52との当接力を均一にすることができず、また積層状の複数枚のカードどう しの摩擦力も変化してしまい、均一な払い出し動作が行えなくなる。その結果、 払い出し時におけるカード51の詰まり、あるいはカード51の払い出し不良な どが生じることになる。とくに、上記カード51が文房具の下敷き(B5または A4サイズ)のような大型のカードである場合には、そのカードの残存枚数の変 化に伴ってカードの自重が大きく変化するので、このような問題は一層顕著にな る。
【0009】 さらに、上記のようなカードが水平状態で積層状に収納されると、下層部のカ ードに大きな重量が作用するとともに、その下層部の各カード間に生じる摩擦力 が大きくなるため、送出ローラによる駆動力を大きくする必要性が生じる。この ため、送出ローラの駆動機構、あるいは駆動モータの大型化などを余儀なく強い られ、払出し装置のコンパクト化を図る上で大きな妨げになる。
【0010】 加えて、上記公報に開示された払出し装置は、その払い出し時においてカード 51が上下方向に湾曲するため、カード51に不当な曲げ応力が作用するおそれ があり、これに起因してカード51が損傷する可能性もある。したがって、カー ド51の材質は比較的弾力性に富んだものとする必要があり、払い出しを行い得 るカード51の種類が特定のものに限定されてしまうという問題もある。
【0011】 本願考案は、上述の事情のもとで考え出されたものであって、カード類の収納 枚数の多少などに関係なく、カード類の適切な払い出し動作が行えるようにする とともに、払出し装置のコンパクト化も適切に図れるようにすることをその課題 としている。
【0012】
【考案の開示】
上記の課題を解決するため、本願考案では、次の技術的手段を講じている。
【0013】 すなわち、本願考案の第1の側面によれば、複数枚のカード類を積層状に収納 するための収納部と、この収納部に収納された複数枚のカード類の裏層部に接触 するように設けられた駆動回転自在な送出ローラと、上記複数枚のカード類の表 層部に対して上記送出ローラ側に向かう押し付け力を付与する重量付与体とを有 するカード類の払出し装置であって、 上記収納部は、上記カード類を傾斜させて積層状に収納可能に構成されている とともに、 上記重量付与体は、上記カード類の枚数が減少するにつれて、この重量付与体 の傾斜角度が変化して上記カード類に対する押し付け力が徐々に増大するように 、上記カード類の表層部に押し付け力を付与する部位から離れた位置の支点部を 中心として揺動可能であることを特徴としている。
【0014】 本願考案においては、カード類が傾斜した状態で積層状に収納されていること から、たとえば払出し口が払出し装置の上部などに存在していても、カード類の 傾斜角度を上記払出し口の配置箇所に対応させれば、カード類の搬送経路をわざ わざ湾曲させなくても済むことになる。また、カード類がたとえば文房具の下敷 きのような大型のものであっても、このカード類が傾斜状態で収納されることに より、収納部の水平方向距離を短くできるとともに、レイアウト面においても有 利になる。
【0015】 また、上記のようにカード類を傾斜させて収納すれば、その裏層部のカード類 が送出ローラに押し付けられる力や、複数枚のカード類の相互間に生じる摩擦力 が適度に緩和されることになるので、従来のカード類を水平状態に収納させてい た場合とは異なり、たとえば大型のカードを多数枚収納させる場合であっても、 払い出し時における送出ローラの駆動力を小さくすることができる。したがって 、送出ローラの駆動機構あるいは駆動モータなどを小型にして、払出し装置のコ ンパクト化を図ることが可能になる。
【0016】 さらに、重要な効果として、本願考案では、収納部に収納されているカード類 の枚数が減少していく際には、これに伴って、重量付与体の傾斜角度が変化し、 カード類に対する重量付与体からの押し付け力が徐々に大きくなるために、カー ド類の自重と上記押し付け力との総和に相当する重量を、カード類の残存枚数に かかわらず、できるだけ均一にすることが可能になる。その結果、従来とは異な り、収納状態にあるカード類の自重の減少につれて送出ローラに対する裏層部の カード類の押し付け力が徐々に低下するといった事態が回避され、カード類の重 複した払い出しによる詰まり、あるいは払い出し不良などが防止できるという利 点が得られる。
【0017】 とくに、本願考案では、重量付与体を揺動可能に設けて、カード類の枚数が減 少するにつれて重量付与体の傾斜角度が変化することによりカード類に対する重 量付与体の押し付け力が変化するように構成したものであるから、複雑な制御手 段などを別途設ける必要もなく、非常に簡素な構成によって上記のような利点を 得ることができる。したがって、払出し装置の製造コストが高価になることを極 力回避しつつ、装置全体の一層のコンパクト化が図れる。
【0018】 本願考案の好ましい実施の形態としては、上記重量付与体は、その上端部が上 記カード類の表層部に直接または間接的に当接維持可能なように、その下端部に 配置された支点部を中心として上記カード類と対面する方向に揺動可能であり、 かつ上記カード類の枚数が減少するにつれて、上記重量付与体の下端部から上端 部に至る直線と上記カード類の表層面との交わる角度が徐々に大きくなるように 設けられている構成とすることができる(請求項2)。また、上記重量付与体は 、下端部が回動支軸によって回動可能に支持された一定重量を有する板状体によ り構成されているものとすることができる(請求項3)。
【0019】 このような構成によれば、収納部に多数枚のカード類が収納されているときに は、重量付与体が上記カード類の表層面とたとえば略平行な状態となっており、 重量付与体の上端部からその表層面に作用する押し付け力を小さくしておくこと ができる。これに対し、上記カード類の収納枚数が少なくなっていくと、これに つれて上記重量付与体が徐々に傾倒してゆき、重量付与体の上端部から上記カー ド類の表層面に作用する押し付け力が徐々に増大する。したがって、カード類の 自重と上記押し付け力との総和に相当する重量を、カード類の残存枚数にかかわ らず、できるだけ均一にすることが可能になる。このような構成によれば、動作 の確実性および構成の容易性などの点で極めて有利である。
【0020】 本願考案の他の好ましい実施の形態としては、上記重量付与体の上端部には、 上記カード類の表層部を押圧するための押圧面を有する押さえ板が連結されてお り、かつこの押さえ板は、その押圧面が上記カード類の表層部に当接維持される ように、上記重量付与体との連結支点を中心として上記カード類と対面する方向 に揺動可能である構成とすることができる(請求項4)。
【0021】 このような構成によれば、重量付与体による押し付け力を上記押さえ板を介し てカード類の表層部に適切に作用させることができることは勿論のこと、上記押 さえ板を重量付与体との連結支点を中心として揺動動作させることにより、重量 付与体の傾斜角度やカード類の枚数などには関係なく、その押圧面をカード類の 表層部に対して、常時、面当接させておくことができる。すなわち、一定面積を 有する押さえ板の押圧面を常にカード類の表層部に当接させておくことができる 。したがって、収納部に収納されているカード類に反り(撓み)などの変形、あ るいは変形癖がある場合であっても、これらのカード類を上記押さえ板によって 広い面積で押圧することにより、上記カード類の変形癖などを適切に解消するこ とができる。その結果、反り癖などのあるカード類であっても、適切な払い出し を行うことができるという利点が得られる。
【0022】 本願考案の他の好ましい実施の形態では、上記重量付与体は、上記収納部また はこの収納部の近傍位置から取外し可能である構成とすることができる(請求項 5)。
【0023】 このような構成によれば、収納部へカード類を収納させるときに、上記重量付 与体を収納部またはその近傍位置から取り外すことにより、この重量付与体がカ ード類の収納作業の支障にならないようにすることができる。したがって、カー ド類の補充作業の容易化が図れる。
【0024】 本願考案の他の好ましい実施の形態では、上記収納部に収納されるカード類の 傾斜角度は、その裏層部のカード類の延長線上またはその延長線上の近傍に払出 し口が位置するように設定されている構成とすることができる(請求項6)。ま た、上記収納部に収納されるカード類の裏層部の位置から払出し口に至るカード 類の搬送経路が、直線状に延びる通路として形成されている構成とすることもで きる(請求項7)。
【0025】 このような構成によれば、収納部に収納されているカード類を、直線状の搬送 経路を介して払出し口まで搬送することができるために、カード類に不当な曲げ 応力などが作用しないようにできる。したがって、カード類が弾力性の無いもの であっても、このカード類に損傷などを生じさせることなく、スムースに払い出 すことができる。
【0026】 本願考案の他の好ましい実施の形態では、上記収納部から払出し口に至るカー ド類の搬送経路途中には、カード類を1枚毎に払い出すように規制する規制板が 設けられている構成とすることができる(請求項8)。
【0027】 このような構成によれば、複数枚のカード類が同時に払い出されることを上記 規制板によって規制することができ、カード類を1枚ずつ的確に払出すことが可 能となる。また、複数枚のカード類が払出し口の位置へ纏まって搬送されること が防止され、カード類の詰まりなども生じ難いものにできる。
【0028】 本願考案の他の好ましい実施の形態では、上記規制板と対向する位置に配され た通路形成板を具備し、かつこの通路形成板は、上記収納部に収納されている複 数枚のカード類の裏層部に当接するように、上記規制板よりもカード類送出方向 上流側へ延設されている構成とすることができる(請求項9)。
【0029】 このような構成によれば、カード類を払い出すときには、上記通路形成板や規 制板にカード類の引っ掛かりなどを生じさせないようにして、上記通路形成板に 沿ってカード類をスムースに搬送することができる。
【0030】 本願考案の他の好ましい実施の形態では、上記カード類の払い出しを開始する ときには、払い出し対象となるカード類を上記カード類の搬送経路に沿って搬送 するさばき動作を行ってから上記払い出し対象となるカード類を予め収納部内へ 復帰させておくように構成することができる(請求項10)。
【0031】 このような構成によれば、カード類の実際の払い出し動作がなされる前に、払 い出し対象となるカード類がカード類の搬送経路に沿って予め搬送されて、払い 出しに最適となる収納部の所定位置へ配置されることにより、実際の払い出しに 際してカード類を1枚ずつ搬送する作業を確実化することが可能となる。
【0032】 本願考案の他の好ましい実施の形態では、上記収納部にカード類が収納されて いるか否かを検出するための検出手段を有し、上記カード類が収納されていない ときにはその旨が報知されるように構成することができる(請求項11)。
【0033】 このような構成によれば、収納部に収納されていたカード類の全てが払い出さ れてカード類のストックが無くなった場合に、その旨を的確に察知することがで き、カード類の補充などをタイミング良く行うことができる。
【0034】 本願考案の第2の側面によれば、ゲーム機であって、上述したカード類の払出 し装置と、遊戯機器とを有しており、かつこの遊戯機器に内蔵されている遊戯結 果判定手段からの信号に基づいて上記カード類の払出し装置の起動が制御される ように構成されていることを特徴としている。
【0035】 このような構成によれば、遊戯者が遊戯機器を利用して遊戯を行った結果、遊 戯者がその遊戯の勝者となったり、あるいは規定の得点以上を獲得するなどの所 定の結果が得られた場合に、遊戯結果判定手段がカード類の払出し装置に所定の 信号を出力する。そして、この信号に基づいて上記カード類の払出し装置が起動 し、所定のカード類を払い出すこととなる。上記カード類の払出し装置では、カ ード類の詰まりや、払い出しミスが少ないために、遊戯者に対するカード類の払 い出しを確実なものにでき、遊戯者に対するサービスの向上が図れる。
【0036】
【実施の形態の説明】
以下、本願考案の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説 明する。
【0037】 図1は、本願考案に係るカード類の払出し装置1の一例を示す断面図である。 図2および図3は、その動作状態を示す断面図である。図4および図5は、上記 払出し装置1の要部構造ならびにその作用を示す断面図である。図6は、上記払 出し装置1が内蔵されるゲーム機2の一例を示す斜視図である。図7は、そのゲ ーム機2の概略のハード構成の一例を示すブロック図である。
【0038】 この払出し装置1は、図6に示すように、ゲーム機2の下部内方に組み込まれ ているものであって、このゲーム機2は、ゲーム内容などを表示する表示部20 の下方にカードの払出し口4を備えている。なお、この出し口4は、たとえば蝶 番70を介して筐体6に開閉可能に保持された扉体7に設けられている。
【0039】 図1に示すように、上記払出し装置1は、ケース本体8の内部に、多数枚のカ ードKを傾斜させて積層状に収納する収納部9を備えている。この収納部9は、 略L字型となるようにケース本体8に固定された一対の載置板9a、9bにより 構成されている。そして、この収納部9に上記カードKが収納されている場合に は、送出ローラ10の外周面にカードKの裏層部が当接している。したがって、 積層状のカードKは、上記一対の載置板9a、9bと上記送出ローラ10とによ って支持された状態にある。なお、この実施の形態では、上記カードKとして、 文房具の下敷き(たとえばB5やA4サイズ)あるいはこれに類似する大型のカ ードが使用される。
【0040】 上記送出ローラ10は、ケース本体8に支持された回転軸10aを介して回動 自在に保持されている。そして、この実施の形態では、正逆回転可能な駆動モー タであるDCモータ11の回転出力によって、上記送出ローラ10が正逆方向に 駆動回転自在となっている。
【0041】 上記ケース本体8には、上記収納部9に収納されているカードKの表層部に対 して押し付け力を作用させる重量付与体12が揺動可能に保持されている。この 重量付与体12は、たとえば適当な形状の板状体12aによって構成されている が、この板状体12aの重量が軽く、この板状体12aによるカードKに対する 押し付け力が不足する場合には、その背面部などの適所に錘12bが取り付けら れる。
【0042】 上記重量付与体12の下端部における支点部Xの構造は、上記板状体12aの 下端部に設けられた支持体12cにL字型溝12xを形成し、かつ上記ケース本 体8に固定された回動支軸13を上記L字型溝12xに挿入係合させた構造とな っている。また、この重量付与体12による押し付け力の作用方向は、上記送出 ローラ10を指向している。
【0043】 図5に示すように、上記重量付与体12は、そのL字型溝12xが上記回動支 軸13に係脱可能とされている。したがって、上記重量付与体12はケース本体 8、すなわち、収納部9またはその近傍から容易に取り外せるとともに、その取 り付けも容易に行い得ることになる。これにより、上記重量付与体12が邪魔に ならない状態で、ケース本体8の上方あるいは後方からカードKの補充作業を容 易に行うことができる。
【0044】 上記重量付与体12の上端部にはガイド体14が取り付けられており、このガ イド体14は、上記ケース本体8の内側面に形成された円弧状ガイドレール15 に沿って移動するように構成されている。そして、上記ガイド体14が円弧状ガ イドレール15の下方側終端15aに達した時点で、カード切れを検知するマイ クロスイッチ16がOFFからONに切り換わるようになっている。なお、本願 考案では、カード切れを検知するための検知手段としては、上記マイクロスイッ チ16以外の種々のスイッチ類、センサ類を採用することが可能であることは言 うまでもない。上記重量付与体12の上端部には、作業者が把持するための把持 体17が適宜突設されている。
【0045】 上記ケース本体8には、カードKの収納部9からケース本体8の内部払出し口 8xひいては上記扉体7の払出し口4に通じる直線状の搬送経路Lを構成する二 枚の通路形成板18a,18bが固定して設けられている。そして、上記収納部 9に積層状に収納されるカードKの傾斜角度は、その裏層部のカードKの延長線 上またはその近傍に上記内部払出し口8xおよび払出し口4が位置するように設 定されている。
【0046】 また、上記一方の通路形成板18aの下方には、カードKを一枚ずつ通過させ るための幅狭状の通路L1を構成する規制板19aがケース本体8に固定して設 けられている。この規制板19aの下端部には、傾斜状のカード案内面19bが 形成されており、このカード案内面19bによるカード案内作用により、カード Kは1枚ずつ上記搬送経路Lに挿入されていくようになっている。
【0047】 さらに、上記他方の通路形成板18bは、上記規制板19aよりもカード送出 方向上流側(下方側)に延設されており、この通路形成板18bの下部に収納部 9に収納されているカードKの上端部の裏層部が当接可能となっている。これに より、収納部9内の裏層部のカードKは、上記通路形成板18bの表面に沿って 、この通路形成板18bなどに引っ掛かりを生じることなく、払出し口4へ案内 される。
【0048】 加えて、上記ケース本体8の内部払出し口8xの近傍には、カードKの先端が この内部払出し口8xを通過した時点でOFFからONに切り換わる反射型フォ トセンサ20が取り付けられている。なお、このフォトセンサ20を利用したカ ードKの具体的な搬送制御手順については後述する。
【0049】 図7に示すように、上記カード類の払出し装置1は、遊戯機器3を有するゲー ム機2内に組み込まれている。遊戯機器3としては、たとえばルーレット方式、 ジャンケンゲーム方式などのいわゆるコンピュータゲーム機を採用することがで きる。具体的には、この遊戯機器3は、遊戯者が規定の硬貨を所定の投入口(図 示略)へ投入した後に所定のスイッチ操作を行うと、この遊戯機器3の動作を制 御するCPUなどの制御手段が遊戯機器を動作させて遊戯が実行されるようにな っている。そして、実行された遊戯の遊戯結果が遊戯結果判定手段30で判断さ れ、遊戯者が勝者であると判断すると、この遊戯結果判定手段30から上記払出 し装置1を起動させるための信号が出力されるようになっている。この信号は、 ドライバ31に出力され、このドライバ31によって払出し装置1のモータ11 が駆動される。
【0050】 カードKの払い出しに際しては、まず図4に示す矢印a方向に送出ローラ10 が正転し(詳しい動作は後述する)、裏層部における一枚のカードKが上記直線 状の搬送経路Lに沿って送られる。この場合、上記送られたカードKの先端K1 が図示のように所定寸法だけ払出し口4から突出した時点で、カードKの送りが 停止されるが、この停止時においてカードKの後端K2は、送出ローラ10より も反送り側に位置している。この後、遊戯者が、上記送られたカードKを把持し て送出ローラ10による押し付け力に抗して引っ張ることにより、そのカードK が取り出される。
【0051】 このようにして、上記収納部9に収納されている積層状のカードKが裏層部か ら順に一枚ずつ取り出されていくことに伴って、カードKの残存枚数が徐々に減 少してその自重による送出ローラ10への押し付け力も徐々に小さくなっていく 。一方、上記重量付与体12は、図2に示すようにカードKが充満状態にある時 にはカードKの表層面と略平行な状態にあるのに対して、図3に示すようにカー ドKの残存枚数が減少してカード切れ状態になった時にはカードKの表層面との 交差角度が大きくなる。
【0052】 換言すれば、上記重量付与体12の下端の支点部X(回動支軸13)からその 先端のカード表層面への当接部に至る直線と、上記カード表層面との交わる角度 αが、カードKの残存枚数の減少に伴って徐々に大きくなるように構成されてい る(図3参照)。したがって、上記カードKの自重による送出ローラ10への押 し付け力が小さくなるにつれて、上記重量付与体12による送出ローラ10への 押し付け力が徐々に大きくなり、送出ローラ10に作用する上記2者の押し付け 力の総和は、カードKの残存枚数の多少にかかわらず略均一な状態を維持できる ことになる。
【0053】 これにより、上記送出ローラ10から裏層部のカードKの裏面に作用する摩擦 力を常に一定の値に維持することが可能になり、カードKに対する摩擦力不足に 起因する払い出し不良や、その払い出し時におけるカードKの詰まりなどが効果 的に防止されることになる。
【0054】 また、上記カードKは傾斜状に収納されていることから、上記カードKが大型 のカードであっても、ケース本体8の水平方向の幅(図1における左右方向の幅 )は短くて済む。さらに、図示のように収納部9の斜め上方位置に払出し口4が 設けられる場合には、搬送経路Lや送出ローラ10あるいはDCモータ11など の各部のレイアウト面で有利になり、これらをコンパクトに収めることが可能に なる。
【0055】 次に、上記払出し装置1の具体的な動作手順について、フローチャートに基づ いて説明する。
【0056】 まず、ゲーム機2の電源ON時においては、図8に示すフローチャートのステ ップS1で、カード切れを検出するマイクロスイッチ16がON状態にあるか否 かの判定がなされ、ON状態にある場合にはステップS2においてランプが点灯 するなどによりカード切れの指示がなされる。カード切れを報知するための報知 手段としては、ランプ以外として、ゲーム機2の表示部20へその旨を画面表示 するように構成された表示手段、あるいはブザーやアラームなどの音響発生手段 などを用いてもよい。
【0057】 一方、上記マイクロスイッチ16がOFF状態にある場合には、ステップS3 において内部払出し口8x近傍に配設されている反射型のフォトセンサ20がO N状態にあるか否かの判定がなされる。この結果、上記フォトセンサ20がON 状態にある場合、すなわちカードKの先端部分が内部払出し口8xに存在してい る場合には、以降のステップS8(詳細は後述する)が実行される。
【0058】 これに対して、上記フォトセンサ20がOFF状態にある時、すなわちカード Kの先端部分が内部払出し口8xから突出していない時には、ステップS4でD Cモータ11を正転させて送出ローラ10を矢印a方向(図4参照)に正転させ る。この後、ステップS5において、フォトセンサ20がON状態になったこと を判定するまでの間、上記送出ローラ10を正転させる。そして、フォトセンサ 20がON状態になった時点で、ステップS6,S7が実行されることにより、 上記DCモータ11にブレーキが作用してその回転が停止する。このようにして 、カードKの特定位置における位置調整作業の第1段階が完了する。
【0059】 次に、上記のような状態の下で、ステップS8が実行されることにより、DC モータ11の逆転に伴って送出ローラ10が矢印b方向に逆転してカードKが戻 し方向に移動する。この後、ステップS9で上記フォトセンサ20がOFF状態 になったか否かの判定がなされ、OFF状態になった場合にはステップS10で 、その時点から予め設定されている一定時間だけ上記DCモータ11および送出 ローラ10がさらに逆転する。そして、上記一定時間の経過後に、ステップS1 1およびステップS12が実行されることにより、DCモータ11の回転が停止 する。このような動作が行われることにより、カードKのさばき作業が実行され るとともに、裏層部のカードKの初期位置へのセットが完了する。かかる動作を 行う主たる理由は、作動中に停電その他の不測の事態で電源が遮断されることが あった場合に備えて、起動時にカードKを初期位置に戻すための配慮にあるとい うことができる。
【0060】 一方、このゲーム機2を使用して遊戯者が遊戯を行った結果として、カードK を払い出す必要がある場合には、図9に示すフローチャートが実行される。
【0061】 すなわち、同図に示すフローチャートのステップT1で上記マイクロスイッチ 16のON、OFF状態を確認し、必要に応じてステップT2でカード切れを示 す指示を与えるとともに、ステップT3で上記フォトセンサ20がON、OFF いずれの状態にあるかを判定する。そして、上記フォトセンサ20がOFF状態 にある場合には、ステップT4で上記DCモータ11および送出ローラ10を正 転させ、さらにステップT5でフォトセンサ20がON状態に切り換わったこと を判定した時点、すなわちカードKの先端が上記内部払出し口8xに到達した時 点で、ステップT6およびステップT7を実行してDCモータ11を一旦停止さ せる。
【0062】 この後、ステップT8を実行することにより、DCモータ11および送出ロー ラ10を逆転させ、ステップT9でフォトセンサ20がOFFになったことを判 定した時点、すなわちカードKの先端が戻り方向への移動時に内部払出し口8x を通過した時点で、ステップT10が実行されることにより、この時点から予め 設定された一定時間だけ上記DCモータ11がさらに逆転する。そして、一定時 間の経過後に、ステップT11およびステップT12を実行して上記DCモータ 11の回転を停止させる。
【0063】 この直後において、ステップT13でDCモータ11を正転させ、ステップT 14でフォトセンサ20がON状態に切り換わったことを判定した時点、すなわ ちカードKの先端が送り方向への移動時に内部払出し口8xを通過した時点で、 ステップT15が実行され、この時点から一定時間だけDCモータ11がさらに 正転する。そして、一定時間の経過後にステップT16およびステップT17が 実行されることにより、DCモータ11および送出ローラ10の回転が停止し、 この時点で一枚のカードKの払い出し動作が完了する。この結果、払い出された カードKは、図4に示すように、その先端K1がゲーム機2の扉体7に形成され た払出し口4から所定寸法だけ突出した状態になる。
【0064】 以上のような動作が行われることにより、上記裏層部の一枚のカードKのさば き作業およびカードKの払い出し作業が完了する。そして、このような動作は、 遊戯者によるゲームの結果内容に対応して必要に応じて複数回にわたって実行さ れる。
【0065】 なお、この払い出し時には、カードKが直線状の搬送経路Lを通過して送られ ることになるので、カードKに過度な曲げ応力が作用しなくなり、その材質のい かんにかかわらず、カードKの損傷などが防止される。そして、遊戯者は、上記 払い出されたカードKを、その後端部に当接している送出ローラ10の押し付け 力に抗して引っ張ることにより、取り出すことができる。
【0066】 一方、遊戯者が、上記払い出されたカードKを取り出すことなく、そのまま放 置しておいた場合には、図10に示すフローチャートが実行される。
【0067】 具体的には、同図に示すステップU1で、上記カードKが払い出されてから所 定時間が経過したにもかかわらずフォトセンサ20がON状態にある時、すなわ ち上記カードKが抜き取られていない時には、ステップU2で上記DCモータ1 1および送出ローラ10が逆転する。この逆転開始時においては、上記カードK の後端部に送出ローラ10が当接しているので、上記カードKは戻り方向に移動 する。
【0068】 そして、ステップU3でフォトセンサ20がOFF状態に切り換わることによ りカードKの先端が戻り方向への移動途中で上記内部払出し口8xを通過したこ とを検知した時点で、ステップU4を実行することにより、その時点から一定時 間だけDCモータ11および送出ローラ10がさらに逆転する。そして、一定時 間の経過後に、ステップU5およびU6が実行されて、上記DCモータ11およ び送出ローラ10の回転が停止する。この時点で、上記戻されたカードKは、当 初の初期位置にセットされた状態になる。
【0069】 このような動作が行われることにより、遊戯者の取り忘れなどによる払い出さ れたカードKの長期放置がなくなるとともに、カードKが上記搬送経路Lに存在 している状態で後続のカードKがこの搬送経路Lに送り込まれるといった事態、 ならびにこれに起因するカードKの詰まりなどが防止される。
【0070】 図11は、本願考案に係るカード類の払出し装置1Aの他の例を示す斜視図で ある。図12は、その要部断面図である(なお、上記実施の形態と同一部位は、 同一符号で示し、その詳細な説明は省略する)。
【0071】 このカード類の払出し装置1Aでは、下端部が回動支軸13に回動自在に連結 された板状体12aの上端部に、一定面積の平坦な押圧面50を有する平板状の 押さえ板5の上端部が蝶番51を介して回動自在に連結されている。これにより 、上記押さえ板5は、上記蝶番51の連結支点を中心として、収納部9に収納さ れているカードKの表層部と対面する方向に揺動可能となっている。
【0072】 このような構成によれば、上記板状体12aによる押し付け力を、上記押さえ 板5を介してカードKの表層部に作用させることができることは勿論のこと、上 記押さえ板5の一定面積の押圧面50をカードKの表層部の略全面に対して広い 面積で当接させることができる。すなわち、上記押さえ板5は、板状体12aに 相対して揺動可能であるから、板状体12aの傾斜角度には関係なく、常時、こ の押さえ板5の自重を利用してカードKの表層部に当接するように動作させるこ とができ、この押さえ板5によってカードKの表層部の略全面を適当な押圧力で 押圧させることできる。したがって、上記カードKに反りや撓みなどが生じてい ても、これら反りなどを上記押さえ板5によって適切に解消することができるこ ととなる。
【0073】 これをさらに詳述すると、たとえば図13に示すように、板状体12aの上端 部の幅狭な領域のみをカードKの表層部に当接させたのでは、カードKに反りな どの変形が生じている場合に、この変形を矯正することができない。カードKの 略中央部(同図の矢印Nで示す部分)に板状体12aの上端部を当接する手段も 考えられるが、これでは板状体12の押し付け力を送出ローラ10に向かう方向 に設定できない場合がある。
【0074】 ところが、上記払出し装置1Aの構成によれば、板状体12aによる押し付け 力を送出ローラ10の方向に設定したまま、カードKに対する押さえ板5の当接 によってカードKの反りなどの変形を適切に矯正することが可能となる。また、 上記押さえ板5は、板状体12aを下方に傾斜させる錘としての役目も果たす。 したがって、板状体12aには、あえて上述した錘12bを取付ける必要も無く すことが可能となる。
【0075】 なお、上述した各実施の形態では、板状体12aによって重量付与体12を構 成しているが、本願考案でいう重量付与体の具体的な構成は決してこれに限定さ れない。たとえば、アーム状の部材を揺動可能に設けることによって重量付与体 を構成してもかまわない。また、重量付与体の具体的な支持構造なども決して上 述した実施の形態の内容に限定されない。要は、重量付与体は、カード類の枚数 が減少するにつれてこの重量付与体の傾斜角度が変化して上記カード類に対する 押し付け力が徐々に増大するように、上記カード類の表層部に押し付け力を付与 する部位から離れた位置の支点部を中心として揺動可能であればよい。
【0076】 また、本願考案に係る払出し装置は、大型のカードを払い出す場合に特に適し ているものであるが、シールやシートあるいは小型のカードなどの他のカード類 の払い出しについても同様に適用できるものであり、払い出し対象となるカード 類の具体的な種類はやはり限定されない。
【0077】 その他、本願考案に係るカード類の払出し装置、ならびにゲーム機の各部の具 体的な構成は種々に設計変更自在である。むろん、本願考案に係るカード類の払 出し装置は、必ずしもゲーム機に組み込まれて用いられる必要はなく、他の装置 類に組み込まれたり、あるはそれ単体で使用されてもむろんかまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案に係るカード類の払出し装置の一例を
示す断面図。
【図2】収納部にカードが多数枚収納されているときの
状態を示す断面図。
【図3】収納部に収納されていたカードが減少したとき
の状態を示す断面図。
【図4】図1に示すカード類の払出し装置の要部断面
図。
【図5】重量付与体の取り外し状態の一例を示す要部断
面図。
【図6】図1に示すカード類の払出し装置を内蔵したゲ
ーム機の一例を示す斜視図。
【図7】本願考案に係るゲーム機の概略のハード構成の
一例を示すブロック図である。
【図8】図1に示すカード類の払出し装置の電源投入時
における動作手順の一例を示すフローチャート。
【図9】カード類の払い出しを行うときの動作手順の一
例を示すフローチャート。
【図10】払い出したカード類が放置されているときの
動作手順の一例を示すフローチャート。
【図11】本願考案に係るカード類の払出し装置の他の
例を示す斜視図。
【図12】図11に示すカード類の払出し装置の断面
図。
【図13】カード類に反りなどの変形が生じている場合
の作用を示す断面図。
【図14】従来のカード類の払出し装置の一例を示す要
部断面図。
【図15】図14に示すカード類の払出し装置の要部断
面図。
【符号の説明】
1,1A カード類の払出し装置 2 ゲーム機 3 遊戯機器 4 払出し口 5 押さえ板 9 収納部 10 送出ローラ 12 重量付与体 12a 板状体 18b 通路形成板 19a 規制板 30 遊戯結果判定手段 50 押圧面 K カード L カード類の搬送経路 X 支点部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G07F 7/08 11/16 A (72)考案者 三好 潤 大阪市中央区内平野町3丁目1番3号 株 式会社カプコン内 (72)考案者 田中 伸幸 大阪市中央区内平野町3丁目1番3号 株 式会社カプコン内

Claims (12)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のカード類を積層状に収納するた
    めの収納部と、この収納部に収納された複数枚のカード
    類の裏層部に接触するように設けられた駆動回転自在な
    送出ローラと、上記複数枚のカード類の表層部に対して
    上記送出ローラ側に向かう押し付け力を付与する重量付
    与体とを有するカード類の払出し装置であって、 上記収納部は、上記カード類を傾斜させて積層状に収納
    可能に構成されているとともに、 上記重量付与体は、上記カード類の枚数が減少するにつ
    れて、この重量付与体の傾斜角度が変化して上記カード
    類に対する押し付け力が徐々に増大するように、上記カ
    ード類の表層部に押し付け力を付与する部位から離れた
    位置の支点部を中心として揺動可能であることを特徴と
    する、カード類の払出し装置。
  2. 【請求項2】 上記重量付与体は、その上端部が上記カ
    ード類の表層部に直接または間接的に当接維持可能なよ
    うに、その下端部に配置された支点部を中心として上記
    カード類と対面する方向に揺動可能であり、かつ、 上記カード類の枚数が減少するにつれて、上記重量付与
    体の下端部から上端部に至る直線と上記カード類の表層
    面との交わる角度が徐々に大きくなるように設けられて
    いる、請求項1に記載のカード類の払出し装置。
  3. 【請求項3】 上記重量付与体は、下端部が回動支軸に
    よって回動可能に支持された一定重量を有する板状体に
    より構成されている、請求項2に記載のカード類の払出
    し装置。
  4. 【請求項4】 上記重量付与体の上端部には、上記カー
    ド類の表層部を押圧するための押圧面を有する押さえ板
    が連結されており、かつ、 この押さえ板は、その押圧面が上記カード類の表層部に
    当接維持されるように、上記重量付与体との連結支点を
    中心として上記カード類と対面する方向に揺動可能であ
    る、請求項2または3に記載のカード類の払出し装置。
  5. 【請求項5】 上記重量付与体は、上記収納部またはこ
    の収納部の近傍位置から取外し可能である、請求項1な
    いし4のいずれかに記載のカード類の払出し装置。
  6. 【請求項6】 上記収納部に収納されるカード類の傾斜
    角度は、その裏層部のカード類の延長線上またはその延
    長線上の近傍に払出し口が位置するように設定されてい
    る、請求項1ないし5のいずれかに記載のカード類の払
    出し装置。
  7. 【請求項7】 上記収納部に収納されるカード類の裏層
    部の位置から払出し口に至るカード類の搬送経路が、直
    線状に延びる通路として形成されている、請求項1ない
    し5のいずれかに記載のカード類の払出し装置。
  8. 【請求項8】 上記収納部から払出し口に至るカード類
    の搬送経路途中には、カード類を1枚毎に払い出すよう
    に規制する規制板が設けられている、請求項1ないし7
    のいずれかに記載のカード類の払出し装置。
  9. 【請求項9】 上記規制板と対向する位置に配された通
    路形成板を具備し、かつこの通路形成板は、上記収納部
    に収納されている複数枚のカード類の裏層部に当接する
    ように、上記規制板よりもカード類送出方向上流側へ延
    設されている、請求項8に記載のカード類の払出し装
    置。
  10. 【請求項10】 上記カード類の払い出しを開始すると
    きには、払い出し対象となるカード類を上記カード類の
    搬送経路に沿って搬送するさばき動作を行ってから上記
    払い出し対象となるカード類を予め収納部内へ復帰させ
    ておくように構成されている、請求項8または9に記載
    のカード類の払出し装置。
  11. 【請求項11】 上記収納部にカード類が収納されてい
    るか否かを検出するための検出手段を有し、上記カード
    類が収納されていないときにはその旨が報知されるよう
    に構成されている、請求項1ないし10のいずれかに記
    載のカード類の払出し装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    のカード類の払出し装置と、遊戯機器とを有しており、
    かつこの遊戯機器に内蔵されている遊戯結果判定手段か
    らの信号に基づいて上記カード類の払出し装置の起動が
    制御されるように構成されていることを特徴とする、ゲ
    ーム機。
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