JP3380405B2 - 紙幣出金装置 - Google Patents

紙幣出金装置

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JP3380405B2
JP3380405B2 JP24729096A JP24729096A JP3380405B2 JP 3380405 B2 JP3380405 B2 JP 3380405B2 JP 24729096 A JP24729096 A JP 24729096A JP 24729096 A JP24729096 A JP 24729096A JP 3380405 B2 JP3380405 B2 JP 3380405B2
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憲章 近藤
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、銀行等の金融機
関において用いられ、少なくとも、紙幣の出金処理を行
うことが可能な紙幣出金装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の紙幣取扱機において、紙
幣出金部に紙幣が残留していることを検知する発明に類
似するものとして、特開平4−251054号公報(以
下、公知例という)が知られている。
【0003】この公知例の装置にあっては、紙幣入金部
に紙幣検知センサと手検知センサの光軸が互いに水平方
向に直交するように配置され、挿入された紙幣は紙幣検
知センサにより検知され、また、紙幣を投入した手は手
検知センサにより検知されるようになっている。そのた
め、紙幣入金部に手が挿入されている間は、手検知セン
サにより検知されるため、シャッタは閉じないが、紙幣
入金部から手を抜くと、手検知センサにより手が検知さ
れなくなるので、シャッタが閉じるように構成されてい
る。なお、この公知例の装置は、紙幣入金部に関する技
術であるが、これを紙幣出金部に適用することは充分に
容易であると考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記公知
例の技術を紙幣出金部に適用した場合、紙幣出金部に紙
幣が存在せず、手が抜き取られた後にシャッタが閉じる
ように制御できる点では優れているが、紙幣出金部内
は、水平方向の紙幣検知センサと、同じく水平方向の手
検知センサによって検知されているため、紙幣出金部内
の紙幣を抜き取る際に、誤って紙幣を紙幣出金部内に落
下させてしまい、落下した紙幣が、紙幣出金部内で横倒
しになると、水平方向の紙幣検知センサ、手検知センサ
のいずれにも落下した紙幣が検知されなくなって、紙幣
取扱機が、紙幣出金部内の紙幣が全て抜き取られたもの
と判断して、シャッタを閉めてしまう恐れがあるといっ
た不具合を呈していた。
【0005】この発明は、紙幣出金部内の紙幣の残留を
確実に検知し、これを容易に取り出すことのできる紙幣
出金装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の係る目的は、搬
送されてきた紙幣を、紙幣出金部内において水平方向に
移動可能に配設されたビルプレスによって、整列集積位
置において立位状態となるように整列集積させ、前記紙
幣出金部の上方を水平方向に移動可能に配設されたシャ
ッタを開放させることにより、前記整列集積させた紙幣
を取り出すことができるようにした紙幣出金装置であっ
て、前記整列集積位置に整列集積された紙幣が存在する
ことを検出する紙幣検知手段と、前記紙幣出金部内に取
り出し者の手が存在することを検出する手検知手段とを
備えるとともに、前記紙幣検知手段が紙幣を検知せず、
且つ、前記手検知手段が手を検知しないとき、前記紙幣
出金部内に紙幣が残留せず、且つ、取り出し者が前記紙
幣出金部内から手を抜いたものと判断して、前記シャッ
タを閉鎖させるように構成した紙幣出金装置において、
前記シャッタの下面と前記紙幣出金部の底部上面との間
のほぼ垂直方向に光軸を有し、前記シャッタの閉鎖動作
時に、前記紙幣出金部内の残留紙幣を検出しうる残留検
知手段と、該残留検知手段によって、前記紙幣出金部内
に紙幣の残留を検知した際、前記シャッタの閉鎖動作を
中断させるシャッタ制御手段を備えるとともに、前記残
留検知手段が、水平方向に移動可能に配設された前記シ
ャッタの端面側の下面に配設された投光器及び受光器
と、前記紙幣出金部の底部上面に配設された反射部材と
で構成され、前記投光器より照射された光が、前記反射
部材により反射された後、前記受光器に到達するよう
に、前記投光器、受光器及び反射部材がそれぞれ配設さ
れていることによって達成される。
【0007】本発明によれば、残留検知手段が、シャッ
タの下面に配設された投光器及び受光器と紙幣出金部の
底部上面に配設された反射部材とによって構成されてい
るため、シャッタの下面と紙幣出金部の底部上面との間
のほぼ垂直方向に光軸を有することになるので、シャッ
タが閉じようとしているとき、シャッタの移動に合わせ
て、その光軸も移動するので、横倒しになっている紙幣
でも、確実にこれを検出することができ、さらに、この
残留検知手段によって、紙幣出金部内に、紙幣の残留を
検知した場合には、シャッタ制御手段によって、シャッ
タの閉鎖動作を中断させることができるので、シャッタ
の閉鎖動作中断時に、残留紙幣を確実に取り出すことが
できるものである。
【0008】
【0009】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記残留検知手段が、複数対の投光器及び受光器
と、1つ以上の反射部材により構成されている。本発明
のさらに好ましい実施態様においては、前記シャッタ制
御手段が、前記シャッタの閉鎖動作を中断させた後、さ
らに、前記シャッタを直ちに開放動作させるステップ
と、前記シャッタを所定時間開放状態に維持した後、閉
鎖動作を再開させるステップとを含んでいる。本発明の
さらに好ましい実施態様においては、前記シャッタ制御
手段が、前記シャッタを最大開放状態まで開放動作させ
るように構成されている。
【0010】本発明の好ましい実施態様においては、さ
らに、前記残留検知手段によって前記紙幣出金部内に紙
幣の残留を検知した際、残留紙幣の存在を報知するアラ
−ム手段を有している。本発明のさらに好ましい実施態
様においては、さらに、前記残留検知手段によって前記
紙幣出金部内に紙幣の残留を検知してから、前記シャッ
タを所定時間開放状態に維持し終わるまで、残留紙幣の
存在を報知するアラ−ム手段を有している。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。図
1は紙幣出金装置1の正面断面図、図2は紙幣出金装置
1の右方から見た側面断面図、図3は紙幣出金装置1の
シャッタ21開放状態における平面図、図4は図3のX
−Y線における部分断面図である。図示の紙幣出金装置
1にあっては、まず、紙幣出金部10の一側であって、
紙幣出金部10の高さ方向の中央部に第1の軸11を設
け、紙幣出金部10の下方の図示しないフレ−ム上に第
2の軸12を設け、第1の軸11及び第2の軸12に
は、それぞれ第1の回転ロ−ラ13及び第2の回転ロ−
ラ14を設けるとともに、これら第1の回転ロ−ラ13
及び第2の回転ロ−ラ14に第1の搬送ベルト15を巻
き付けている。また、紙幣出金部10の直下の図示しな
いフレ−ム上であって、前記第1の軸11のほぼ真下方
向には、さらに、第3の軸16と、この軸16に設けら
れた第3の回転ロ−ラ17と、この回転ロ−ラ17と図
示しない回転ロ−ラとの間に巻き付けられた第2の搬送
ベルト18が設けられている。そして、図示しない機体
内部より繰り出される紙幣Cを、第1の搬送ベルト15
と第2の搬送ベルト18とにより狭持して、最終的に、
紙幣出金部10内に送り込むようになされている。な
お、紙幣Cの搬送方向は、紙幣Cの長手方向が紙幣Cの
搬送方向と直交するように設定されており、従って、紙
幣出金部10の内部の高さは、紙幣Cの短手方向の長さ
より若干大きく設定されている。
【0012】また、紙幣Cの長手方向が紙幣Cの搬送方
向と直交するように設定されているため、これらの構成
は、図2〜図3に示すように、各軸11、12、16上
に3組の第1の搬送ベルト15と第2の搬送ベルト18
が設けられている。そして、前記第3の軸16上の3組
の第3の回転ロ−ラ17の間には、前記第3の軸16と
ともに回転することで、紙幣出金部10に送り出された
紙幣Cの後端を、前記第1の搬送ベルト15と第2の搬
送ベルト18との接触点から、後述するビルプレス19
側に移動させる、ゴム材などの可撓性部材により形成さ
れた羽根車20が支持されている。さらに、紙幣出金部
10内には、図示しない支持機構によって、前記第1の
搬送ベルト15側の面がほぼ垂直に支持された状態で、
前記第1の搬送ベルト15に対して接離自在に移動可能
に、且つ、前記第1の搬送ベルト15に向けて移動する
方向に付勢されたビルプレス19が設けられている。
【0013】次に、前記紙幣出金部10の上方乃至前方
には、前記ビルプレス19の移動方向と同一の水平方向
に移動可能に支持された、側面がほぼ横L字状のシャッ
タ21が設けられている。すなわち、このシャッタ21
の前方側下端である垂片21Aの下方には、これを水平
移動自在に支持する支持ロ−ラ65が設けられている一
方、このシャッタ21の後端部は、駆動プ−リ62と従
動プ−リ63とによって水平方向に配置された移動ベル
ト61に接続され、さらに、駆動プ−リ62にはドライ
ブモ−タ64により正逆転可能に接続されて、前記紙幣
出金部10の前方乃至上方を、シャッタ21によって、
開閉できるように構成されている。また、前記駆動プ−
リ62と従動プ−リ63とによって水平方向に配置され
た移動ベルト61の近傍には、前記シャッタ21が前記
紙幣出金部10を閉鎖したときに、前記シャッタ21の
後端部を検知する閉状態検知センサ70と、前記シャッ
タ21が前記紙幣出金部10を最大限に開放したとき
に、前記シャッタ21の後端部を検知する最大開状態検
知センサ80とが設けられている。
【0014】これらの構成により、シャッタ21が紙幣
出金部10を閉鎖状態にしているときに紙幣Cの搬送が
なされると、第1の搬送ベルト15と第2の搬送ベルト
18の間から送り出された最初の紙幣Cは、第1の搬送
ベルト15によって、その片面側(図1の左面)が案内
されるとともに、その他面側(図1の右面)がビルプレ
ス19によって案内されて、その搬送方向の先端がシャ
ッタ21の下面に当接するように送り出される。前記し
たように、紙幣出金部10の高さは、紙幣Cの高さ(短
手方向の長さ)よりわずかに大きく設定されているた
め、紙幣Cの先端がシャッタ21の下面に到達したとき
には、紙幣Cの後端は第1の搬送ベルト15と第2の搬
送ベルト18との接触点をわずかに通り過ぎることにな
る。その結果、紙幣Cの後端は、第2の搬送ベルト18
が支持される第3の軸16に設けられた羽根車20によ
って、ビルプレス19側に移動させられ、2枚目以降の
紙幣Cが進入してくる際の妨げにならないように構成さ
れている。ここで、これら前記した第1の搬送ベルト1
5、第2の搬送ベルト18、羽根車20、ビルプレス1
9及び閉鎖状態のシャッタ21によって囲まれた箇所
を、搬送されてきた紙幣Cを紙幣出金部10内において
立位状態に整列集積させる整列集積位置と称する。
【0015】次に、この紙幣出金装置1の紙幣検知セン
サ関係について説明する。符号30で示される紙幣検知
センサは、紙幣出金部10内の前記整列集積位置に紙幣
Cがあるか否かを検知するためのセンサで、前記整列集
積位置を挾んで、第1の搬送ベルト15側と紙幣出金部
10の底部10A下方との間であって、図3に示すよう
に、紙幣Cの搬送方向に直交する方向である紙幣Cの長
手方向内、すなわち、ビルプレス19の水平方向の長さ
内に、投光器及び受光器が配置されている。そのため、
紙幣検知センサ30の光軸を遮らないように、ビルプレ
ス19には切欠19Bが、紙幣出金部10の底部10A
には透孔10Bが形成されている。符号40で示される
手検知センサは、紙幣出金部10内の前記整列集積位置
に整列集積された紙幣Cを取り出す操作者の手を検知す
るためのセンサで、操作者は紙幣出金装置1の前面側か
ら手を挿入して取り出すことが多いことから、図3に示
すように、前記整列集積位置から紙幣出金装置1の前面
側の水平方向に投光器及び受光器が配置されている。
【0016】さらに、符号50で示される残留検知セン
サは、シャッタ21の端面、すなわち、第1の搬送ベル
ト15側の下面に投光器51及び受光器52を配置する
とともに、紙幣出金部10の底部10A上面に反射部材
22を配置し、投光器51より照射された光が、反射部
材22により反射された後、受光器52に到達するよう
に、投光器51、受光器52及び反射部材22をそれぞ
れ配置して構成する。この場合、投光器51、受光器5
2を隣接して配置した場合には、反射部材22は、投光
器51、受光器52のほぼ真下に、且つ、シャッタ21
の移動する方向の長手状に形成し、シャッタ21の開閉
動作に伴って投光器51、受光器52が移動しても、一
つの反射部材22で残留検知センサ50を構成できるよ
うにする。また、このことから、投光器51、受光器5
2は、必ずしも隣接して配置する必要もなく、反射部材
22を挾んで対象となるシャッタ下面に配置すればよい
ことも明らかである。さらにまた、投光器51、受光器
52及び反射部材22からなる残留検知センサ50は1
組に限らず、シャッタ21の移動方向に直交する方向に
複数組ずらして配置しても良いことは明らかであるとと
もに、その場合の反射部材22は、ビルプレス19の移
動機構に影響がなければ、紙幣出金部10の底部10A
上面をほぼ前面に覆う1つの部材で形成できることも明
らかである。
【0017】図5は、紙幣出金部10のシャッタ制御手
段を説明するためのブロック図90である。すなわち、
出金処理される紙幣Cが紙幣出金部10における第1の
搬送ベルト15とビルプレス19との間に存在するか否
かを検知する紙幣検知センサ30、紙幣出金部10の第
1の搬送ベルト15とビルプレス19に挾持された紙幣
Cを抜き取るための手が、紙幣出金部10内にあるか否
かを検知する手検知センサ40、シヤツタ21が閉鎖状
態にあるか否かを検知する閉状態検知センサ70、シャ
ッタ21が最大開状態にあるか否かを検知する最大開状
態検知センサ80、紙幣出金部10内に残留紙幣がある
か否かを検知する残留検知センサ50、シャッタ21の
開閉を行うドライブモ−タ64、残留検知センサ50に
よって紙幣出金部10内に残留紙幣があることが検出さ
れたとき、アラ−ム音、アラ−ム表示などを行うアラ−
ム53が設けられるほか、紙幣出金装置1の後述する図
6のフロ−チャ−トに示される動作プログラムなどを記
憶するROM92、ROM92の動作プログラムに従っ
て、種々のセンサ類の情報などを一時記憶するRAM9
1、これらを全体的に制御するCPU93が、それぞれ
接続されて構成されている。
【0018】以下、本発明の紙幣出金部10のシャッタ
制御手段の動作について、図6のフロ−チャ−トに従っ
て説明する。 ステップ1(以下、単にS1と称す):前記したよう
に、シャッタ21が閉鎖状態にあるとき、装置内部か
ら、設定された金種及び枚数の紙幣Cが、第1の搬送ベ
ルト15とビルプレス19の間の整列集積位置に送り込
まれ、紙幣Cは紙幣検知センサ30によって、その存在
が検知される。 S2:設定された金種及び枚数の紙幣Cの整列集積が終
了すると、ドライブモ−タ64が正転駆動され、シャッ
タ21の開放動作が開始する。 S3:ドライブモ−タ64の正転駆動によるシャッタ2
1の開放動作は、シャッタ21の後端部が、最大開状態
検知センサ80によって検知されるまで継続され、シャ
ッタ21の後端部が最大開状態検知センサ80によって
検知されると、シャッタ21が全開(S4)したものと
して、ドライブモ−タ64の正転駆動を終了する。
【0019】S5:続いて、紙幣検知センサ30及び手
検知センサ40の検知状態が検査され、紙幣検知センサ
30が紙幣Cを検知せず、且つ、手検知センサ40が手
を検知しないとき、紙幣出金部10内に紙幣Cが残留せ
ず、且つ、取り出し者が紙幣出金部10内から手を抜い
たものと判断して、次のステップ6に進む。紙幣検知セ
ンサ30が紙幣Cを検知しているとき、または手検知セ
ンサ40が手を検知しているとき、紙幣Cの抜き取り作
業は終了していないものと判断し、このステップで待機
する。 S6:紙幣出金部10から紙幣Cが抜き取られてから所
定時間、例えば、2〜3秒程度の時間が経過するのを待
ち、次のステップ7にて、ドライブモ−タ64を逆転駆
動し、シャッタ21の閉鎖動作を開始する。
【0020】S8:ドライブモ−タ64の逆転駆動によ
るシャッタ21の閉鎖動作は、残留検知センサ50が残
留紙幣C´を検知しない限り、シャッタ21の後端部が
閉状態検知センサ70によって検知(S9)されるまで
継続され、シャッタ21の後端部が閉状態検知センサ7
0によって検知されると、シャッタ21が閉鎖(S1
0)されたものとして、ドライブモ−タ64の逆転駆動
を終了する。これに対し、このドライブモ−タ64の逆
転駆動によるシャッタ21の閉鎖動作中、残留検知セン
サ50が残留紙幣C´を検知すると、すなわち、横倒し
になり、紙幣検知センサ30、手検知センサ40のいず
れにも検知されない紙幣C´が存在する場合、シャッタ
21が閉鎖する途中で、シャッタ21下面の投光器51
から照射された光が、反射部材22で反射され、その反
射光が受光器52に入射されている限りでは、残留紙幣
C´がないものと判断されるが、さらにシャッタ21が
閉鎖され、投光器51からの照射光が残留紙幣に遮られ
ると、受光器52に反射光が入射されなくなるので、残
留紙幣C´があるものと判断される。
【0021】S11:このとき、残留紙幣C´があると
判断されると、直ちにアラ−ム53が作動される。 S12:さらに、このときまでのドライブモ−タ64の
逆転駆動によるシャッタ21の閉鎖動作は中断され、代
わりに、ドライブモ−タ64の正転駆動によるシャッタ
21の開放動作が開始される。このときの開放動作は、
ステップ3に戻るように構成されているので、シャッタ
21の後端部が最大開状態検知センサ80によって検知
されるまで継続され、シャッタ21の後端部が最大開状
態検知センサ80によって検知されると、シャッタ21
が全開(S4)したものとして、ドライブモ−タ64の
正転駆動を終了し、以下、同様の動作が継続される。
【0022】最も好ましい、このフロ−チャ−トに従え
ば、残留紙幣C´が残留検知センサ50によって検知さ
れた場合には、シャッタ21が最大限に開放されるの
で、紙幣出金部10内に残留している残留紙幣C´を非
常に容易に取り出すことが可能となる。
【0023】なお、このフロ−チャ−トに示す制御に限
らず、次のように制御することも可能である。 変形例1:残留紙幣C´が残留検知センサ50によって
検知されたとき、シャッタ21の閉鎖動作を中止し、シ
ャッタ21をその場に留めるように制御させることがで
きる。この場合、残留紙幣C´の除去後のシャッタ21
の閉鎖動作の終了までの時間を、最も短くすることがで
きる。 変形例2:残留紙幣C´が残留検知センサ50によって
検知されたとき、シャッタ21の閉鎖動作を中止した
後、シャッタ21を所定時間分開放させるように制御さ
せることができる。この場合、シャッタ21が必ずしも
最大開放状態まで開放しないので、最大開放状態に開放
したときよりも、残留紙幣C´の除去後のシャッタ21
の閉鎖動作の終了までの時間を短くすることができると
ともに、シャッタ21が残留紙幣C´を検知した位置に
留まったときよりも、残留紙幣C´の紙幣出金部10か
らの取り出しが容易となる。
【0024】変形例3:アラ−ム53を、残留紙幣C´
を検知したときのみ作動させるようにしたが、シャッタ
21を最大開放状態に開放させるようにした際、また
は、所定時間分開放させるようにした際には、それぞ
れ、ドライブモ−タ64が正転駆動されてシャッタ21
が開放されるため、残留紙幣C´が残留検知センサ50
によって検知されなくなることから、残留紙幣C´が残
留検知センサ50によって検知されてから、シャッタ2
1を開放させ、さらに、再度閉鎖動作を開始させる直前
まで、アラ−ム53を作動状態に保持させることができ
る。これにより、残留紙幣C´の検知後、直ちにシャッ
タ21が開放されても、残留紙幣C´が存在したことを
容易に確認できる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、残留検知手段がシャッ
タの下面と紙幣出金部の底部上面との間のほぼ垂直方向
に光軸を有しているので、シャッタが閉じようとしてい
るときシャッタの移動に合わせて、その光軸も移動する
ので、横倒しになっている紙幣でも、確実にこれを検出
することができ、さらに、この残留検知手段によって、
紙幣出金部内に紙幣の残留を検知した場合には、シャッ
タ制御手段によって、シャッタの閉鎖動作を中断させる
ことができるので、シャッタの閉鎖動作中断時に残留紙
幣を確実に取り出すことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、紙幣出金装置1の正面断面図である。
【図2】図2は、紙幣出金装置1の右方から見た側面断
面図である。
【図3】図3は、紙幣出金装置1のシャッタ21開放状
態における平面図である。
【図4】図4は、図3のX−Y線における部分断面図で
ある。
【図5】図5は、紙幣出金部10のシャッタ制御手段を
説明するためのブロック図90である。
【図6】図6は、紙幣出金部10のシャッタ制御手段の
動作を説明するためのフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
1 紙幣出金装置 10 紙幣出金部 19 ビルプレス 21 シャッタ 22 反射部材 30 紙幣検知センサ(紙幣検知手段) 40 手検知センサ(手検知手段) 50 残留検知センサ(残留検知手段) 53 アラ−ム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送されてきた紙幣を、紙幣出金部内にお
    いて水平方向に移動可能に配設されたビルプレスによっ
    て、整列集積位置において立位状態となるように整列集
    積させ、前記紙幣出金部の上方を水平方向に移動可能に
    配設されたシャッタを開放させることにより、前記整列
    集積させた紙幣を取り出すことができるようにした紙幣
    出金装置であって、前記整列集積位置に整列集積された
    紙幣が存在することを検出する紙幣検知手段と、前記紙
    幣出金部内に取り出し者の手が存在することを検出する
    手検知手段とを備えるとともに、前記紙幣検知手段が紙
    幣を検知せず、且つ、前記手検知手段が手を検知しない
    とき、前記紙幣出金部内に紙幣が残留せず、且つ、取り
    出し者が前記紙幣出金部内から手を抜いたものと判断し
    て、前記シャッタを閉鎖させるように構成した紙幣出金
    装置において、前記シャッタの下面と前記紙幣出金部の
    底部上面との間のほぼ垂直方向に光軸を有し、前記シャ
    ッタの閉鎖動作時に、前記紙幣出金部内の残留紙幣を検
    出しうる残留検知手段と、該残留検知手段によって、前
    記紙幣出金部内に紙幣の残留を検知した際、前記シャッ
    タの閉鎖動作を中断させるシャッタ制御手段とを備える
    とともに、前記残留検知手段が、水平方向に移動可能に
    配設された前記シャッタの端面側の下面に配設された投
    光器及び受光器と、前記紙幣出金部の底部上面に配設さ
    れた反射部材とで構成され、前記投光器より照射された
    光が、前記反射部材により反射された後、前記受光器に
    到達するように、前記投光器、受光器及び反射部材がそ
    れぞれ配設されている紙幣出金装置。
  2. 【請求項2】前記残留検知手段が、複数対の投光器及び
    受光器と、1つ以上の反射部材により構成される請求項
    1記載の紙幣出金装置。
  3. 【請求項3】前記シャッタ制御手段が、前記シャッタの
    閉鎖動作を中断させた後、さらに、前記シャッタを直ち
    に開放動作させるステップと、前記シャッタを所定時間
    開放状態に維持した後、閉鎖動作を再開させるステップ
    とを含む請求項1または2いずれか1項記載の紙幣出金
    装置。
  4. 【請求項4】前記シャッタ制御手段が、前記シャッタを
    最大開放状態まで開放動作させる請求項3記載の紙幣出
    金装置。
  5. 【請求項5】さらに、前記残留検知手段によって前記紙
    幣出金部内に紙幣の残留を検知した際、残留紙幣の存在
    を報知するアラーム手段を有する請求項1乃至4いずれ
    か1項記載の紙幣出金装置。
  6. 【請求項6】さらに、前記残留検知手段によって前記紙
    幣出金部内に紙幣の残留を検知してから、前記シャッタ
    を所定時間開放状態に維持し終わるまで、残留紙幣の存
    在を報知するアラーム手段を有する請求項3または4い
    ずれか1項記載の紙幣出金装置。
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