JP5115377B2 - 自動取引装置 - Google Patents
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本発明は、上記の問題点を解決するための手段を提供することを目的とする。
図1において、1は銀行等の金融機関の営業店やコンビニエンスストア等に設置される自動取引装置で、金融機関のセンタに設けられたホストコンピュータ等と通信回線を介して接続され、情報の通信を行えるようになっている。
この自動取引装置1は、制御部2、記憶部3、表示入力部5、カードリードライト部6、通帳記帳部7、現金入出金部8等を備えている。
記憶部3は、制御部2が実行する制御のための制御プログラムを格納している他、取引選択画面や各取引における処理ステップ毎の案内画面や入力画面等も格納している。
表示入力部5は、図2に示すように自動取引装置1正面の接客面に露出させても設けられており、表示面を上に向けたCRTディスプレイまたは液晶ディスプレイ等による表示部の上にタッチパネル等の入力部を配し、顧客の操作を誘導するメッセージを配した画面や各種の入力キーを表示し、その入力キーをタッチパネル上から指で押下することにより、入力キーに定義された情報を入力できるものとなっていて、表示部は入力された情報の表示等も行うようになっている。
通帳記帳部7は、顧客の通帳に設けられた磁気ストライプに対してデータの読取及び書込みを行う機能を有すると共に取引内容等を顧客の通帳に記帳する機能を有し、図2に示すようにその通帳挿入返却口7aは前記接客面に設けられている。
図3は紙幣取扱部の概略構成を示す説明図である。
図3において、10は紙幣入出金部であり、前記紙幣入出金口8aの下方に配され、その底部に紙幣の短手方向の辺を立たせた状態で紙幣を収容可能となっており、出金取引等で搬送路11から搬送されてきた出金紙幣や入金取引で投入された紙幣を収容する。
搬送路11は、紙幣入出金部10から繰出された紙幣を紙幣取扱部の各部へと搬送する。
12は紙幣鑑別部であり、紙幣の金種、真偽、正損等を鑑別する。
14は出金リジェクト庫であり、出金取引等で収納部13から繰出された紙幣の内、紙幣鑑別部12でリジェクト紙幣と鑑別された紙幣を集積する。
15は投入口シャッタであり、矩形の板の略中央を一部切り欠いてコの字状に形成されたものであり、スライド式で紙幣入出金部10に立てた状態で収容された紙幣の面の鉛直方向に沿って紙幣入出金口8aを覆う位置から開放する位置との間で往復移動することで、紙幣入出金口8aを開閉する。
投入口シャッタ15は、図4の矢印Aで示すスライド方向に沿った辺の長さが紙幣入出金口8aのスライド方向に沿う長さの略2倍であるものとする。
また投入口シャッタ15は、スライド方向に直交する方向(横方向という。)に沿った辺の一方の端部中間からスライド方向に沿って切り欠くことでコの字状となっている。
また、切り欠きは、紙幣入出金部10内に複数の紙幣が収容され、紙幣入出金口8a上に重ねたときに、収容された複数の紙幣が見えるようにそのスライド方向に沿った長さが定められている。
紙幣入出金口8aを閉じて閉状態とするときは、図5(a)に示すように投入口シャッタ15をその切り欠きが設けられていない箇所を紙幣入出金口8aに重ねるように移動させることで、紙幣入出金口8aを覆って閉状態とする。
紙幣入出金口8aを完全に開放した全開状態とするときは、図5(c)に示すように投入口シャッタ15を紙幣入出金口8aから退避する位置へと移動させることで、紙幣入出金口8aを開状態とする。
ここでは、自動取引装置1の制御部2は、顧客との間で出金取引を実行中で顧客によりカード挿入返却口6aに取引カードが挿入されて、表示入力部5で出金額や顧客の暗証番号が入力されているものとし、図示しないホストコンピュータとの間でその顧客を認証しているものとする。
図6は顧客が紙幣を取り出す様子を示す説明図であり、(a)は投入口シャッタが半開状態となっている様子、(b)は半開状態の投入口シャッタの切り欠きを通して顧客が紙幣入出金口に手を入れる様子、(c)は投入口シャッタが半開状態から開いている様子、(d)は顧客が紙幣を取り出した様子を示している。
制御部2は、全ての紙幣を収容すると、図6(a)に示すように半開状態となる位置まで投入口シャッタ15をスライドさせる。
制御部2は、検知センサ20によって顧客の指を検知することで顧客の指が投入口シャッタ15の切り欠きを介して紙幣入出金部10内に進入してきたことを認識する。
このときの全開状態となる投入口シャッタ15の動作速度は、通常の投入口シャッタ15が閉じるときの速度に対して低速とし、顧客に不要な危機意識を与えないようにする。
紙幣入出金口8aが開放されたことで図6(d)に示すように顧客は紙幣の取り出しが可能となり、顧客が紙幣入出金部10内から紙幣を取り出すと、制御部2は図示しないセンサによって紙幣入出金部10内から紙幣が取り出されたことを検知し、投入口シャッタ15を閉じて出金取引を終了するようにする。
また、半開状態の投入口シャッタの切り欠きに顧客の指が入ってきたことを検知したときに、投入口シャッタを開状態にして紙幣入出金口を開放するようにしたため、通常行われている投入口シャッタを開放するためにボタンを押下する方法のように顧客がボタンの押し忘れて紙幣を取り忘れてしまうことを防止できる。
本実施例の構成の作用について、特に出金取引で紙幣入出金部10に収容した出金紙幣を顧客に取り出させるための画面案内について説明する。
このとき、制御部2は図示しないホストコンピュータとの通信処理で顧客の認証を行っているものとし、顧客が表示入力部5で入力した出金額に従って収納部13から紙幣を繰出して紙幣入出金部10への搬送を開始しているものとする。
制御部2は、収納部13から繰出した紙幣を紙幣入出金部10に搬送している途中であるときは、図7(a)に示す「出金しています」等のように紙幣入出金部10に紙幣を搬送している途中である旨の文言と、紙幣が収容されていく様子を表わした画像等を配した画面を表示入力部5に表示する。
また制御部2は、このとき閉状態となっていた投入口シャッタ15を移動させて半開状態とする。
なお、図7(c)に示す画面において、「手を近づけるとシャッタを開きます」と表示することにより、顧客のもつシャッタ動作に対する不安な危機意識を減らすことができる。
なお、顧客が所定時間内に手を近づけない、即ち検知センサ20が指を検知しないときは文言を点滅表示する等して顧客に手を近づけるようにさらに促すようにする。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1の効果に加えて、紙幣入出金部から紙幣を取り出すまでの手順を示す画面を順次表示入力部に表示するため、より顧客にとっての利便性を向上させることができる。
なお、上記各実施例と同様の部分は同一の符号を付してその説明を省略する。
図8において、30は顧客撮影カメラであり、自動取引装置1の前面に顧客と対向して設置され、自動取引装置1を利用している顧客の上半身(主に腕部)を撮影する機能を有している。
そして、制御部2は、紙幣入出金部10に紙幣を収容して後、投入口シャッタ15を半開状態にして顧客が投入口シャッタ15の切り欠きへと手を延ばし、指を入れようとした際に、その投入口シャッタ15へ向かって延びた手とその腕部を顧客撮影カメラ30で撮影する。
また、制御部2が同一人ではないと判断した場合、係員呼出しのための図示しないランプの点灯等を行うものとし、後は係員対応とする。この場合係員誘導による再確認指示で顧客が再度自動取引装置1を操作し、再照合の結果同一人であると確認されれば投入口シャッタ15を全開状態とする。
なお、 本実施例では投入口シャッタをコ字状として説明したが、これに限定されない、即ち投入口シャッタの切り欠いた部分の形がV字状や半円形状等の形状であってもよい。
2 制御部
3 記憶部
5 表示入力部
6 カードリードライト部
6a カード挿入返却口
7 通帳記帳部
7a 通帳挿入返却口
8 現金入出金部
8a 紙幣入出金口
8b 硬貨出金口
10 紙幣入出金部
11 搬送路
12 紙幣鑑別部
13 収納部
14 出金リジェクト庫
15 投入口シャッタ
20 検知センサ
30 顧客撮影カメラ
Claims (3)
- 顧客に出金する紙幣を立位の状態で収容する紙幣出金部を備えた自動取引装置であって、
切り欠きが設けられ前記紙幣入出金部の上方を覆う位置から開放する位置までの間を移動するシャッタと、
該シャッタと前記紙幣入出金部に収容される紙幣の上方との間に入ってくる顧客の指を検知するセンサを配し、
出金取引で前記紙幣出金部に紙幣を収容しているとき、前記シャッタで前記紙幣出金部の上方を覆い、前記紙幣入出金部に出金する全ての紙幣を収容したとき、前記切り欠きから前記紙幣出金部内が見える位置に前記シャッタを移動させ、前記切り欠きから挿入された顧客の指を前記センサで検知したとき、前記紙幣出金部を開放する位置に前記シャッタを移動させることを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1に記載の自動取引装置において、
表示画面を備え、
前記表示画面に、前記シャッタの切り欠きを通して前記紙幣出金部に指を入れるように促す画面を表示することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1または請求項2に記載の自動取引装置において、
顧客の腕部を撮影するカメラを備え、
取引開始時に前記カメラで撮影した顧客の腕部の画像と、顧客が前記シャッタの切り欠きを通して前記紙幣出金部に指を入れようとするときに前記カメラで撮影した顧客の腕部の画像とを照合し、その照合結果から同一人と確認され、かつ前記センサで顧客の指を検知したときに前記紙幣出金部を開放する位置に前記シャッタを移動させることを特徴とする自動取引装置。
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