JP2004036650A - カムシヤフト - Google Patents

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Abstract

【解決手段】鋼管からなるシヤフト19に、ろう付けにて少なくとも軸受け筒部材33およびカム駒31を接合して一体化したカムシヤフト18であり、カム駒をチル層36を形成した鋳鉄とした。ろう付に用いるろう材32は、銀ろうとした。カム駒31の所定部位にニッケルめっきを施した。
【効果】カム駒が摺動する相手部品であるバルブリフタの摺動面の摩耗を防止することができ、バルブリフタに通常の材質を採用してバルブリフタの製造コストを抑えることができる。カム駒を鋳造品とすることで、カム駒の生産性の向上を図ることができる。バルブリフタの製造コストを抑えつつ同時に、カムシヤフトの軽量化を図ることができるとともに、カムシヤフトの製造コストを削減することができる。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシヤフトにカムなどの構成部品をろう付け接合にて一体化させたカムシヤフトに関する。
【0002】
【従来の技術】
カムシヤフトの構造には、鋳造品、鍛造品および組み立て品が知られている。
鋳造品には、例えば、▲1▼特公昭63−30099号公報「カムシヤフトの鋳型の製造法」に示されたものがある。次図で説明する。
図8は従来の鋳造カムシヤフトの説明図であり、上記▲1▼公報の第4図を写した図で、カムシヤフトの鋳型の製造法を用いて製造したカムシヤフトを示す。
カムシヤフト1(符号は公報記載のものを流用した。以下同様。)は、中実(ムク)の軸部5、カム3,4およびジヤーナル部2を一体に鋳込んだものである。
【0003】
鍛造品は、鍛造で中実(ムク)の軸部、カムおよびジヤーナル部を一体に形成したものである。また、表面処理を施して機械的性質を高めたものもある。
【0004】
組み立て品は、シヤフト(軸部)にカム駒を圧入したものや鋼管パイプにカム駒を焼きばめ若しくはろう付けしたものである。ろう付けしたものとしては、例えば、▲2▼特公昭57−36460号公報「カムシヤフトの製造方法」に示されたものがある。次図で説明する。
【0005】
図9は従来の組み立てカムシヤフトの説明図であり、上記▲2▼公報の第4図を写した図で、カムシヤフトの製造方法で製造したカムシヤフトを示す。
カムシヤフトの組立体Aは、鋼管からなるステム1に焼結材からなるカム駒2をろう材でろう付けしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記図8の鋳造カムシヤフトは、重量が重く、自動二輪車における軽量化による燃料消費量の向上ニーズに対する期待に応え難い。
【0007】
鍛造カムシヤフトは、鋳鉄製と比較して機械的性質が高いため、薄肉にすることで、軽量化を図れるが、製造コストが嵩む。
また、表面処理を施した鍛造カムシヤフトの場合、バルブリフタに耐磨耗性がよい高価な材質を採用する必要があり、製造コストがさらに嵩む。
【0008】
上記図9の組み立てカムシヤフトは、焼結製のカム駒を採用するため、原材料の製造から焼結前まで手間がかかり、製造コストが嵩む。
【0009】
そこで、本発明の目的は、バルブリフタの製造コストを抑えつつ同時に、軽量化を図り、製造コストを削減したカムシヤフトを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、鋼管からなるシヤフトに、ろう付けにて少なくとも軸受け筒部材およびカム駒を接合して一体化したカムシヤフトであり、カム駒をチル層を形成した鋳鉄としたことを特徴とする。
【0011】
カム駒をチル層を形成した鋳鉄とすることで、カム駒が摺動する相手部品であるバルブリフタの摺動面の摩耗を防止する。その結果、バルブリフタに通常の材質を採用することができ、バルブリフタの製造コストを抑えられる。また、カム駒を鋳造品とすることで、カム駒の生産性の向上を図り、一方、鋼管からなるシヤフトにより製造コストを削減する。
つまり、バルブリフタの製造コストを抑えつつ同時に、カムシヤフトの軽量化およびカムシヤフトの製造コスト削減を図る。
【0012】
請求項2では、ろう付に用いるろう材は、銀ろうとしたことを特徴とする。
銀ろうであれば、ろう付け温度に達した銀ろうから熱がカム駒に伝導しても、カム駒のチル層の温度はチル層の硬度を低下させる温度領域まで上昇しない。
【0013】
請求項3は、カム駒の所定部位にニッケルめっきを施したことを特徴とする。所定部位はろう付けする部位に対応した範囲であり、ニッケルめっきを施すと、ろう付けの際のぬれ性を低下させる要因である鋳鉄の黒鉛をニッケルめっきの膜で覆うことができ、カム駒をろう付けする際のぬれ性は向上する。
【0014】
請求項4では、ニッケルめっきは無電解めっきであることを特徴とする。
無電解めっきを採用することで、カム駒の孔や孔の縁に沿ってめっき厚をほぼ均一に形成し、縁に形成したニッケルめっきのめっき厚が厚くなる現象を抑制する。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るカムシヤフトを採用した内燃機関の動弁機構の断面図であり、動弁機構10は、内燃機関のシリンダヘッド11の下部に設けたバルブシート12と、シリンダヘッド11にバルブガイド13を介して取付けた吸気バルブ14と、吸気バルブ14の上部に設けたバルブスプリング15と、バルブリフタ16(摺動面17)と、このバルブリフタ16とともに吸気バルブ14を作動させるためにシリンダヘッド11に回転可能に取付けた吸気用のカムシヤフト18と、を備える。
次に、カムシヤフト18について説明する。
【0016】
図2は本発明に係るカムシヤフトの斜視図であり、カムシヤフト18は、シヤフト19に第1・第2・第3・第4カム部21,22,23,24を取付けるとともに、第1・第2・第3・第4ジャーナル25,26,27,28を取付けたものである。
ここでは、第1〜第4カム部21〜24と第1〜第4ジャーナル25〜28のみを形成したが、この他に図に示していないカムフランジなどの部品を必要に応じて取付ける。
【0017】
図3は図2の3−3線断面図であり、シヤフト19に第1・第2・第3・第4カム部21,22,23,24を取付けるとともに、第1・第2・第3・第4ジャーナル25,26,27,28を取付けた状態を示す。
シヤフト19の材質は、鋼管であり、例えば、機械構造用炭素鋼鋼管(記号:STKM)を用いた。
【0018】
第1カム部21は、シヤフト19の所定位置にカム駒31,31を嵌め、ろう材32で全周ろう付けしたものである。
第2〜第4カム部22〜24は、第1カム部21と同様であり、説明を省略する。
【0019】
第1ジャーナル25は、シヤフト19に軸受け筒部材33を嵌めるとともに、軸受け筒部材33の両端をカム駒31,31で位置決め固定したものである。
軸受け筒部材33は、シヤフト19に対して所定のはめあいとなるように内径を設定した。
軸受け筒部材33の材質は、鉄鋼材で、例えば、硬鋼(例えば、記号:S45C)や機械構造用炭素鋼鋼管(記号:STKM)を用いる。
第2〜第4ジャーナル26〜28は、第1ジャーナル25と同様であり、説明を省略する。
【0020】
図4は図2の4−4線断面図であり、カム駒31の断面を示す。
カム駒31は、中央にシヤフト19に対して嵌る孔34を直径Dで形成し、外周にバルブリフタ16(図1参照)と摺動する山頂部35を形成したものである。
カム駒31の材質は、鋳鉄で、山頂部35にチル層36を形成した。
カム駒31の孔34の直径Dは、所定のはめあいとなるように所定の寸法公差に設定した。
【0021】
図5は図3の5部詳細図であり、シヤフト19にカム駒31をろう材32でろう付けした状態を模式的に示す。
ろう材32の種類は、銀ろうである。銀ろうの成分は任意であるが、例えば、ろう付け温度を優先に選択する。
なお、図5の模式図では、シヤフト19とカム駒31とのはめあいの一例を示し、隙間を示したが、隙間の有無および隙間の値は任意である。
次に、本発明に係るカムシヤフト18の製造方法の一例を説明する。
【0022】
図6は本発明に係るカムシヤフトの製造方法の説明である。
まず、シヤフト19を形成する。ここでは、引き抜きで内・外径を所定寸法に成形したシヤフトの素材(図に示していない)を用い、シヤフトの素材の内外面や両端に所望の形状をNC旋盤で形成し、シヤフト19を得る。
【0023】
その次に、カム駒31を用意する。予め鋳造したカム駒素材(図に示していない)を所定寸法に機械加工することで、カム駒31を得る。
引き続き、シヤフト19を組付け治具(図に示していない)に取付け、シヤフト19にカム駒31を矢印▲1▼の如く嵌め、組付け治具のストッパにカム駒31を当て位置決め(X軸方向の位置、A軸方向の角度)を行う。
【0024】
続けて、シヤフト19に軸受け筒部材33を矢印▲2▼の如く嵌めた後、またカム駒31を矢印▲3▼の如く嵌めて軸受け筒部材33を挟むことで、位置決め(X軸方向の位置)を行うとともに、組付け治具のストッパでカム駒31の位置決め(A軸方向の角度)を行う。
【0025】
同様に、残りの6個のカム駒31・・・(・・・は複数を示す。以下同様。)および残りの3個の軸受け筒部材33・・・を嵌める。そして、嵌めたカム駒31の孔34の縁37を溶接(例えば、TIG溶接)で仮付溶接することで、仮の固定を行う。最後に、カム駒31の縁37を所望の条件(装置、フラックス等)で全周ろう付けすることで、カム駒31のろう付け工程が完了する。
【0026】
ここでは、軸受け筒部材33をろう付けせずに、軸受け筒部材33の両端をカム駒31,31で押圧することで軸受け筒部材33を固定する。
軸受け筒部材33に潤滑油の流路を加工する場合や図に示していないカムフランジなどの部品に仕上げ加工を施す場合には、ろう付け工程後に行う。
【0027】
以上に述べたカムシヤフトの作用を次に説明する。
図3に示すように、鋼管からなるシヤフト19に接合したカム駒31をチル層36を形成した鋳鉄とすることで、カムシヤフト18の薄肉化を図ると同時に、カム駒31が摺動する相手部品であるバルブリフタ16の摺動面17の摩耗を防止することができ、バルブリフタ16に通常の材質を採用してバルブリフタ16の製造コストを抑えることができる。
【0028】
また、鋼管からなるシヤフト19にカム駒31をろう付けすることで、カムシヤフト18の薄肉化を図り、カムシヤフト18の軽量化を図ることができる。
鋼管からなるシヤフト19にすることで、薄い肉厚のシヤフト19を製造する際の手間を省き、製造コストを削減することができる。
カム駒31を鋳造品とすることで、カム駒31の生産性の向上を図ることができる。
従って、バルブリフタ16の製造コストを抑えつつ同時に、カムシヤフト18の軽量化を図ることができるとともに、カムシヤフト18の製造コストを削減することができる。
【0029】
カム駒31のろう付に用いるろう材32は、銀ろうとしたので、ろう付け温度に達した銀ろうから熱がカム駒31に伝導しても、カム駒31のチル層36の温度はチル層36の硬度を低下させる温度領域までは上昇せず、チル層36の機械的性質を維持することができる。
【0030】
シヤフト19に軸受け筒部材33を接合することで、カムシヤフト18の応力の大きい第1〜第4ジャーナル25〜28のみを厚肉にして、カムシヤフト18の強度を確保しつつ、軽量化を図ることができる。
【0031】
また、シヤフト19に軸受け筒部材33を接合することで、第1〜第4ジャーナル25〜28に異材を採用することができる。その結果、より機械的性質のよい材質を採用することで、よりカムシヤフト18の軽量化を図ることができる。
【0032】
次に、本発明に係るカムシヤフトの別実施の形態を示す。
図7(a)〜(c)は別実施の形態図であり、(a)はカム駒の斜視図、(b)は(a)のa−a線断面図、(c)は図3の5部詳細図に対応する図である。上記図3に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
【0033】
(a)において、別実施の形態のカム駒41は、所定部位42にニッケルめっき(の膜)43を施したことを特徴とする。
(b)において、所定部位42は、めっき範囲であり、孔44および孔44の縁45から距離S以下の範囲である。
ニッケルめっき43は、無電解めっきであり、めっき厚をtに設定した。46はニッケルめっき43を施した後の孔、47はニッケルめっき43を施した後の縁、Dsはニッケルめっき43を施した後の孔の直径を示す。
(c)において、シヤフト19にカム駒41の縁47をろう材32で全周ろう付けした。
【0034】
次に、別実施の形態の作用を説明する。
カム駒41の所定部位42にニッケルめっき43を施したことにより、ろう付けの際のぬれ性を低下させる要因である鋳鉄の黒鉛をニッケルめっき43の膜で覆うことができ、鋳鉄をろう付けする際のぬれ性を向上させることができる。従って、ろう付け強度を高めることができる。
【0035】
ニッケルめっき43を電気めっき(電気処理)または、無電解めっき(化成処理)で形成するが、電気めっきでカム駒41の所定部位42にニッケルめっきを施すと、めっき厚のばらつきが大きくなりやすく、特に、孔44の縁45に析出する膜は厚くなる。その結果、ニッケルめっきを施した後の孔の寸法のばらつきは大きくなる。
【0036】
ニッケルめっき43を無電解めっきとすることで、母材であるカム駒41の孔44や孔44の縁45に沿ってめっき厚tをほぼ均一に形成し、縁45に形成したニッケルめっき43が局部的に成長してめっき厚が厚くなる現象を抑制することができる。その結果、めっきを行った孔46の直径Dsの真円度を確保することができ、ニッケルめっき43を施した後の手直しを省いて生産効率の向上を図ることができる。
【0037】
尚、本発明の実施の形態に示したシヤフト19の外面に周り止め用の凹部または凸部を形成し、この凹部または凸部に嵌合する凹部または凸部をカム駒31の孔34に形成することも可能である。
カム駒31を鋳鉄とし且つチル層36を形成したが、カム駒31の材質や特性の処理は任意である。
動弁機構10では、吸気系(吸気バルブ14や吸気用のカムシヤフト18)を示したが、排気系(排気バルブや排気用のカムシヤフト)でもよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、鋼管からなるシヤフトに、ろう付けにて少なくとも軸受け筒部材およびカム駒を接合して一体化したカムシヤフトであり、カム駒をチル層を形成した鋳鉄としたので、カム駒が摺動する相手部品であるバルブリフタの摺動面の摩耗を防止することができ、バルブリフタに通常の材質を採用してバルブリフタの製造コストを抑えることができる。また、カム駒を鋳造品とすることで、カム駒の生産性の向上を図ることができる。つまり、バルブリフタの製造コストを抑えつつ同時に、カムシヤフトの軽量化を図ることができるとともに、カムシヤフトの製造コストを削減することができる。
【0039】
請求項2では、ろう付に用いるろう材は、銀ろうとしたので、ろう付け温度に達した銀ろうから熱がカム駒に伝導しても、カム駒のチル層の温度はチル層の硬度を低下させる温度領域までは上昇せず、チル層の機械的性質を維持することができる。
【0040】
請求項3では、カム駒の所定部位にニッケルめっきを施したので、ろう付けの際のぬれ性を低下させる要因である鋳鉄の黒鉛をニッケルめっきの膜で覆うことができ、鋳鉄をろう付けする際のぬれ性を向上させることができる。従って、ろう付け強度を高めることができる。
【0041】
請求項4では、ニッケルめっきは無電解めっきなので、カム駒の孔や孔の縁に沿ってめっき厚をほぼ均一に形成し、縁に形成したニッケルめっきが局部的に成長してめっき厚が厚くなるのを抑制することができる。その結果、めっきを行った孔の直径の真円度を確保することができ、ニッケルめっきを施した後の手直しを省いて生産効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカムシヤフトを採用した内燃機関の動弁機構の断面図
【図2】本発明に係るカムシヤフトの斜視図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図3の5部詳細図
【図6】本発明に係るカムシヤフトの製造方法の説明
【図7】別実施の形態図
【図8】従来の鋳造カムシヤフトの説明図
【図9】従来の組み立てカムシヤフトの説明図
【符号の説明】
16…バルブリフタ、17…バルブリフタの摺動面、18…カムシヤフト、19…シヤフト、31…カム駒、32…ろう材、33…軸受け筒部材、36…チル層、42…所定部位、43…ニッケルめっき。

Claims (4)

  1. 鋼管からなるシヤフトに、ろう付けにて少なくとも軸受け筒部材およびカム駒を接合して一体化したカムシヤフトであり、前記カム駒をチル層を形成した鋳鉄としたことを特徴とするカムシヤフト。
  2. 前記ろう付に用いるろう材は、銀ろうとしたことを特徴とする請求項1記載のカムシヤフト。
  3. 前記カム駒の所定部位にニッケルめっきを施したことを特徴とする請求項1記載のカムシヤフト。
  4. 前記ニッケルめっきは無電解めっきであることを特徴とする請求項3記載のカムシヤフト。
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