JPS6237564A - 再溶融チルカムシヤフトの製造方法 - Google Patents

再溶融チルカムシヤフトの製造方法

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JPS6237564A
JPS6237564A JP60174333A JP17433385A JPS6237564A JP S6237564 A JPS6237564 A JP S6237564A JP 60174333 A JP60174333 A JP 60174333A JP 17433385 A JP17433385 A JP 17433385A JP S6237564 A JPS6237564 A JP S6237564A
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敏治 福泉
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    • C21D9/00Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
    • C21D9/30Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for crankshafts; for camshafts
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カムシャフト、より詳しくはTIGアーク、
レーザー、電子ビームなどの高密度エネルギーによって
カム摺動部表面を溶融し、自己冷却で耐摩耗性に優れた
チル層を形成させる再溶融カムシャフトの製造方法に関
する。
〔従来の技術〕
自動車用エンジンなどに組込まれるカムシャフトではカ
ム摺動表面が優れた耐摩耗性を有する必要があり、カム
摺動部をTIGアーク、レーザー。
電子ビームなどの高密度エネルギーによって溶融させ、
カムシャフトの自己冷却による急冷でチル硬化層を形成
する表面硬化処理が施こされる(例えば、本出願人によ
る特開昭59−23156号公報、昭和59年5月7日
出願の特願昭59−91654号および59−9165
5号参照)。このような表面硬化処理による再溶融チル
カムシャフトの製造においては、第5図に示すようにカ
ムシャフト1のカム2と、トーチ3のタングステン電極
4との間にTIGアーク5を発生させてカム2の摺動表
面を溶融させ、このときにカムシャフト1をその中心軸
6について回転させて(矢印7)同時に中心軸6と平行
に(矢印8)揺動している(往復運動させている)。ト
ーチ3はタングステン電極4とカム2の表面との距離が
一定になるように鉛直方向(矢印9)に動かされ、TI
Gアーク5が軌跡10を描く。なお、カムシャフト1の
代わりにトーチ3を揺動してもよい。
〔発明が解決しようとする問題点〕
トーチ3の軸(Z軸)11がカムシャフト1の中心軸6
と交差するようになっている第6図に示すカム2の断面
において、TIGアークによる溶融ポイントAではカム
2のカムプロフィルの接線12と水平線13との間に変
化する角度α(以下、垂れ角と呼ぶ)が形成される。こ
の垂れ角αが大きい場合には高密度エネルギーによって
形成された溶融プールが重力によって下方へ垂れる問題
が生じる。垂れ角αは、一般に、カムノーズ頂点14と
カムシャフトの中心軸6とを結ぶ線とトーチ3の軸11
との間に形成される角度が15〜30゜であるときに最
大となる。垂れ角は水平線に対して左下り(第6図)の
場合と右下り(図示せず)の場合とがある。最大垂れ角
となる2箇所のうち、左下り垂れ角となるカム2の基礎
内部15からカムノーズ頂点14へ向ってのTIGアー
クによるカム表面の斜面部の溶解では、先に再溶融され
そして自己冷却で急冷されて形成されたチル層が下方に
あってこのチル層はある程度を熱を有しており、この熱
が次に溶解された溶融プールの、重力によってカム表面
斜面を垂れる状態となり凝固を遅らせる。またアークは
、一度溶融されてまだ熱い地点に優先的に飛ぶため、ア
ーク柱はカム表面をそうような形で、電極とカム軸芯を
結ぶ線上の点より、処理始め側にずれる(カム軸回転が
速いほどこの傾向は強い)。これにより、アークをとり
巻<Arガス流が、カム表面を重力方向になぜて溶融プ
ールをおし下げる形となる。このために、垂れが大きく
なる。一方、右下り垂れ角となるカムノーズ頂点14か
ら基礎内部15へ向ってのTIGアークによる溶解では
、前述の場合とは違って溶融プールが垂れたとしてもそ
の溶融箇所の下側はまた加熱されていない冷たいカム部
分なので急速に凝固するし、アーク柱は上述と逆になり
、はぼ最短距離にあるカム面に向うため、Arガス量の
影響はなくなり垂れが大きくなることはなく、はとんど
問題はない。
溶融プールの垂れが大きく発生すると、第7図のカム断
面(カムシャフトの中心軸6に沿った断面で)に示した
ようなカム表面(すなわち、チル層21の表面)に凹凸
が生じる。なお、第7図において、チル層21の下にマ
ルテンサイト層22が形成されており、その下はカム基
地(鋳放し鋳造組織)23である。TIGアークを利用
した表面硬化後に、再溶融チルカムシャフトを研摩して
所定カムプロフィルの研摩面とする際に、凹凸が大きい
場合には、研削取代よりも深い凹所24に黒皮残りが生
じることがある。通例、研削取代tは処理時のカム表面
26と研摩面27との差であって0.5 m程度である
。実際には、研削取代がTIGアーク処理前の機械加工
での機械能力によりばらつくために、このような黒皮残
り不良のないようにするにはTIGアーク再溶融処理後
のカム表面での凹所深さを処理時のカム表面26より0
.25mm以内にする必要がある。溶融プールの垂れに
よる凹所深さを0.25mm以内にするためには、後述
する場合でのように垂れ角αが33°もあるときでは、
溶融電流を下げる(照射エネルギーを弱める)などして
溶融プール量を抑えることになり、このことによって最
大チル深さが0.8〜1.0 m程度になってしまう、
この最大チル深さの値では、エンジンの動弁系において
再溶融チル層の耐摩耗性が優れて各種耐久試験に合格し
ているとは言え不安要因となる恐れがあり、カム摺動部
での最大チル深さが1.Ou以上、好ましくは1.5f
1以上とするのが望ましい。
このように深い最大チル深さくチル層厚さ)を確保する
には、溶融プールの重力による垂れを小さくコントロー
ルして所定エネルギーによるカム表面の再溶融を行なう
必要がある。
溶融プールの重力による垂れを小さくあるいは防止する
方法として、垂れ角αを殆んど常にゼロにする試みがあ
る。例えば、特開昭57−177926号公報にて開示
されたカム摺動面の白銑硬化方法においては、第1図、
第2図および第3図に示されたようにノーズ部を含むカ
ム摺動面のB−E間は常に水平位置(垂れ角α=0)に
ある。しかしながら、この開示された方法を実施する装
置では、小径の偏心内部(ノーズ部)の中心軸でカムシ
ャフトを回転させる機構となっており、カムの基礎内部
での異常摩耗対策などのためにカム全周にわたって再溶
融チル化処理することができない。
溶融プールの重力による垂れを小さくする別の方法とし
て、第6図での左下り垂れ角αを右下り垂れ角となるよ
うにトーチを図面上で右側へ(カムシャフト中心軸6を
通る鉛直線上から回転方向と反対方向へ)ずらすことが
考えられ、このトーチをずらすことが特開昭筒53−9
4209号公報に開示されている。この公報の第1図に
示されたように、トーチはカムシャフト回転方向とは反
対方向にカムシャフト中心軸を通る鉛直線から約45゜
の角度に設置されている。この場合での、カムの基礎内
部からノーズ頂点へ向ってのアーク再溶融における垂れ
角は水平線から右下りの角度(水平線からカム回転方向
とは反対方向へ下がる角度)となっており、添付の第8
図および第9図に示したとおりである。第8図では、ト
ーチ3をその軸線がカムシャフト中心線6を通るように
かつ鉛直線11 (Z軸方向)に対して45°傾いてい
るように設置しており、第8図((転)〜(f)に示し
たようにアークによる再溶融が行なわれ、垂れ角は常に
水平線から右下り状態にある。さらに、第9図では、4
5°傾けられているトーチ3の軸線がカムシャフト中心
線6から上方へ変移するようにトーチを設置しており、
第9図(al〜(flに示したようにアークによる再溶
融が行なわれ、垂れ角は常に水平線から右下り状態にあ
って第8図の場合よりも小さい。しかしながら、この方
法でも、カムノーズ前後で垂れ角が大きく変化するため
、アークの飛ぶ位置がワークに対して極端に変化するこ
とによりArガスのシールドが乱れ、電極が酸化されて
損耗は激しく、使っているうちにアークの飛ぶ位置が変
化し、カムの端面型れあるいは黒皮残り不良が頻発する
ようになる。この為、電極の交換頻度を早くしなければ
ならず、電極費用、電極研摩。
交換工数が多くなる。
本発明の目的は、高密度エネルギー照射を利用したカム
シャフトの再溶融チル化処理において溶融プールの重力
による垂れを小さくする上述した従来方法とは異なる自
由度の高い処理方法を提供することがである。
本発明の目的は、溶融プールの垂れに起因した凹所の深
さを0.25u+以内としかつカム幅方向での1、 O
tm以上の最大チル深さをカム全周にわたって確保する
再溶融チルカムシャフトの製造方法を提供することであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上述の目的が、カムシャフトのカムに高密度エネルギー
を照射してカム摺動部表面を溶融し、自己冷却によるチ
ル層を形成させる再溶融カムシャフトの製造方法におい
て、前記カムをそのカムシャフト中心軸を中心に回転さ
せ、溶融地点における前記カムの表面接線と水平線との
角度をゼロ度にするか又はカムシャフトの回転方向と反
対方向に水平線より下側に形成するように高密度エネル
ギー照射トーチを前記カム摺動部表面に対して位置制御
して溶融プールの重力にらる垂れを小さくすることを特
徴とする再溶融チルカムシャフトの製造方法。
トーチの位置制御がカムシャフトの中心軸に対して垂直
でかつ水平なY軸方向およびこの中心軸に対して垂直で
かつ鉛直なZ軸方向の少なくとも2軸制御としてカムの
回転に応じて行なわれる。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施例によって
本発明をより詳しく説明する。
本発明に係る再溶融カムシャフトの製造方法を実施する
再溶融チル化処理装置の制御系統図を第2図に示し、機
械的装置本体を第3図および第4図に示す。
この再溶融チル化処理装置は制御ユニットおよび機械的
装置本体31からなる。制御ユニットはコントローラ3
2、高密度エネルギー源(T I Gアーク用tm)3
3、カムシャフトのオシレーテイング制御器34、プロ
グラムユニット35、ティーチングユニット36および
オペレーティングボックス37からなる。そして機械的
装置本体31は、高エネルギー照射器(T I G ト
ーチ)38、このトーチを移動させる直交3軸ロボソド
部39およびカムシャフトを担持して回転および揺動さ
せるワーク駆動部40からなる。なお、この場合におい
て、カムシャフトが揺動するようになっているが、トー
チを揺動するようにしてもよい。
TIGアーク用電源33は、直流TTGアークの電流値
を周期的に変化させた溶融電流を供給するものが好まし
く、いわゆるTIGパルス熔接での電流波形と同様な波
形で電流を供給できるものである。なお、このようなパ
ルス電流であってもそのベース電流(バックグラウド電
流)はカム表面を溶解しうるTIGアークを発生させる
値を有し7て、形成する溶融プールは連続している。溶
融電流としては最大チル深さをl、 Q +n以上とす
るために、ベース電流値が60A〜140Aであるのが
好ましく、140A以上であると溶融量が大きく垂れの
問題が生じてしまう。パルス電流のピーク値、パルス幅
、およびパルス周波数については70A〜150Aおよ
び0.1秒〜0.4秒の範囲で適切に設定するのが望ま
しい。
第3図および第4図において、直交3軸ロボット部39
は、(1)  カムシャフト1の中心軸6と平行なX軸
方向にトーチ38を移動させるためのスライドベース5
1、X軸スライダー52、およびX軸方向駆動機53、
(2)カムシャフト中心軸に対して垂直でかつ水平なY
軸方向にトーチ38を移動させるためのスライドベース
であるX軸スライダー52、Y軸スライダー55および
Y軸方向駆動機56、および (3)カムシャフト中心
軸に対して垂直でかつ鉛直なX軸方向にトーチを移動さ
せるためのY軸スライダー55に取付けられるX軸方向
可動板57およびX軸方向駆動機58、からなる。第3
図および第4図においては、トーチ38は取付具59に
よって可動板57に固定されている。ワーク回転部40
は、(1)カムシャフト1を保持するセンター6L 6
2 (第4図)とカムシャフトを回転させる駆動機(サ
ーボモータ)63とを有するワーク回転部64、および
 (2)  このワーク回転部64をX軸方向に揺動(
往復運動)させるためのスライドベース65およびオシ
レーテイング駆動機66からなる。
コントローラ32からの指令が各駆動機53゜56.5
8.63および66およびTIGアーク用電源33へ伝
達される。カムシャフトの再溶融チル化処理が本発明に
係る製造方法にしたがって行なわれるように、最適条件
をプログラムユニット35゜ティーチングユニット36
、オペレーティングボックス37によって設定し、コン
トローラ32によって処理装置が自動的に動かされる。
去隻±上 上述した再溶融チル化処理装置を使用して、第1図(a
l〜telに示したようにカムシャフト1 (カム2)
を回転させかつトーチ38を移動させてカムシャフトの
カム表面をTIGアークによって溶解し、自己冷却によ
ってチル層を形成することでカムシャフトを製造する。
まず、カムシャフト1をワーク回転部64のセンター6
1.62間に配置する(第4図)。カムシャフト1は、
複数のカム2、軸受部68および軸部69からなり、機
械加された特殊鋳鉄鋳物である。例えば、カムシャフト
は次のような寸法である。
カムシャフト全長:400鶴 カ  ム  幅  :  14.4  酊すフト高さ 
=811′m 基礎内部直径: 311朧 第1図でのカム2のプロフィルは、E点からF点および
A点を経由してB点までの基礎内部、0点からD点まで
のカムノーズ部(小径の偏心内部)、およびこれらを滑
らかに接続するB点から0点までとD点からE点までの
2つのほぼ直線形状部からなる。カム表面とトーチのタ
ングステン電極との最短距離を一定にしてTIGアーク
を発生させる必要があるので、マスターカムを使用して
球形センサー(直径4flのボール使用)と電磁マイク
ロメータとであらかじめカムプロフィルの変化を調べか
つトーチの位置変動をカムシャフトの回転との関係で適
切にティーチングユニット35で設定し、プログラムユ
ニット36に記憶させておく。
ひとつのカムについての処理が終了したら次のカム処理
を行なうようにX軸方向の3軸ロボット部39の動きも
プログラムしておく。
第1図(alに示したように、トーチ38をカム2の中
心軸6の鉛直線上に持ってくる。このトーチの対応ポイ
ントであるA点(スタート点)はカム基礎内部の任意の
地点であり、中心軸6とノーズ頂点とを結ぶ線に対して
±90°以上のところであるのが望ましい。この状態で
TIGアークをトーチ38とカム表面との間に発生させ
、かつカムシャフトの中心軸6方向に9.5龍の振幅で
、1.1秒/サイクルの揺動を開始する。アーク発生後
、3秒間はカムシャフトを回転させずにおき、それから
カムシャフトを300°/minの回転速度にて回転さ
せる。この回転停止期間は、カムシャフトが予熱されず
に冷たい状態であるとTIC,アークによる溶融深さが
浅く、チル層が薄くなる傾向があるので、予熱期間であ
る。カムシャフトを通電による加熱などであらかじめ予
熱するならば、直ちにカムシャフトを回転させることが
できる。
TIGアーク溶融電流は115Aのベース電流値、12
5A(7)!=’−り電流値、0.2秒のパルス幅のパ
ルス周波数に設定する。この状態で、アーク溶融地点で
のカム表面接線は水平線と一致しており、B点に到るま
で処理する。
第1図(blに示したように、B点がトーチの真下に来
たときにカムシャフトの回転を止める。そして、2.0
龍のアーク長を保持してトーチ38をほぼ水平位置にあ
る直線形状に沿って0点まで移動させる。このときには
、直線形状部のB点から0点までその表面接線が水平線
より右下に(図面上で)あるようにし、その角度βがゼ
ロに近いほうが好ましい。トーチ38の移動は、Y軸方
向駆動機56によってY軸スライダー55 (第3図)
をカムシャフト1から離れるように動かしかつ可動板駆
動機58によってトーチのある可動板57を上下方向(
Z軸方向)に直線形状部に対応して動かすことで行なわ
れる。なお、トーチ38のY軸方向の移動速度は100
1m/minであり、溶融電流を強めて120Aのベー
ス電流で13OAのピーク電流(パルス幅、周波数は同
じ)とする。ここで溶融電流を強めたのは、チル深さく
チル層厚さ)を大きくして前工程の機械加工によるカム
プロフィル粗加工でのバラツキがあっても十分なチル層
を確保するためである。
次に、トーチ38が0点真上(多少C点上より進んでよ
い)に到達したときに、第1図(C)に示すように、カ
ムシャフト1の回転を再開しく回転速度:300°/m
in ) 、同時にトーチ38をY軸方向で図面上で左
側へ移動させ(Y軸方向移動速度:  140wm/m
in )かつアーク長が2. OtmであるようにZ軸
方向で適切に移動させる。この0点からD点までのカム
ノーズ部の処理中でも溶融地点での表面接線が水平線よ
り゛右下にあるようにする。
また、溶融電流を、ノーズ部に熱が集中して自己冷却の
急冷に影響がでるので、ベース電流100Aのピーク電
流110A (パルス幅、周波数は同じ)に弱める。0
点に溶融地点が来たときには、第1図(d)に示した状
態となる。
第1図(dlの状態になったときに、カムシャフトの回
転を止める。そして、2.0鶴のアーク長を保持してト
ーチ38をほぼ水平位置にある直線形状部に沿ってE点
まで(カムシャフト中心線の真上まで)移動させる。こ
のときの状況は第1図山)での場合と同様であり、ただ
、溶融電流をベース電流110Aのピーク電流12OA
 (パルス幅、周波数は同じ)としている。
そして、トーチ38がE点真上に到達したときに、第1
図(e)に示すように、カムシャフトを回転させる(回
転速度=300°/min ) e E点からA点まで
は基礎内部なので、トーチ38を移動させる必要もなく
、溶融地点での表面接線と水平線とは一致する。基礎内
部の全てを再溶融チル化しなくてもよい場合には任意の
F点までとすることができる。
このようなTIGアークによる再溶融チル化処理では溶
融プールの垂れが生じるほどの斜面が現われることがな
く、深さが0.15mm以上の凹所はなく研摩後の黒皮
残り不良はない。また、カムを切断してチル層厚さを調
べたところ最大チル深さは1.5〜1.7 n+であっ
た。問題としていたカム摺動面の強い圧力のかかるとこ
ろ(B点から0点)でも同じように1.5〜1.7 +
uである。
上述の実施例では、カム表面の0点からE点までの処理
においてトーチがカムシャフト中心線を通る鉛直線を越
えて第1図(dlの位置まで移動しているが、後述する
第6図(elおよびfflに示し状態を経由して鉛直線
を越えることな(E点を溶融する状態にすることも可能
である。この場合には、溶融地点でのカム表面接線が水
平線に対して右下り(回転方向と反対方向)となり、そ
の角度が約30°にもなることがある。それでも溶融プ
ールの重力による垂れは問題になる程大きくはなかった
〔発明の効果〕
本発明に係るTIGアークによる再溶融チルカムシャフ
トの製造方法によって、溶融プールの重力による垂れを
小さく抑えてかつ最大チル深さを大きくすることができ
る。自由度の大きな自動制御システムとすることができ
、設計変更などによるバリエーションに容易に対応した
処理が行なえる。上述の実施例1ではTIGアークをエ
ネルギー源としているが、レーザあるいは電子ビームの
場合でも本発明の方法に採用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(e)は、本発明に係る再溶融チルカム
シャフトの製造方法にしたがって、カム表面を処理して
いる過程を説明する工程図であり、  。 第2図は、再溶融チル化処理装置の制御系統図であり、 第3図は、機械的装置の側面断面図であり、第4図は、
機械的装置の概略正面図であり、第5図はカム表面をT
IGアークによって溶融チル化処理を行なっている状態
を示すカムシャフトおよびTIGトーチの部分斜視図で
あり、第6図はカムの断面図であり、 第7図は溶融プールの重力を垂れを説明するカムの部分
断面図であり、 第8図(al〜(f)は、従来のトーチ固定傾けてのカ
ム表面処理過程を説明する工程図であり、第9図(a)
〜(f)は、従来の変移トーチ固定傾けてのカム表面処
理過程を説明する工程図である。 ■・・・カムシャフト、 2・・・カム、 3・・・トーチ、 α・・・垂れ角、 21・・・チル層、 24・・・凹所、 31・・・機械的装置本体、 32・・・コントローラ、 33・・・TIG用電源、 38・・・TICI−−チ、 39・・・直交3軸ロボット部、 40・・・ワーク駆動部、 52・・・X軸スライダー、 55・・・Y軸スライダー、 57・・・可動板、 64・・・ワーク回転部、 66・・・オシレーテイング駆動機。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、カムシャフトのカムに高密度エネルギーを照射して
    カム摺動部表面を溶融し、自己冷却によるチル層を形成
    させる再溶融カムシャフトの製造方法において、前記カ
    ムをそのカムシャフト中心軸を中心に回転させ、溶融地
    点における前記カムの表面接線と水平線との角度をゼロ
    度にするか又はカムシャフトの回転方向と反対方向に水
    平線より下側に形成するように高密度エネルギー照射ト
    ーチを前記カム摺動部表面に対して位置制御して、溶融
    プールの重力による垂れを小さくすることを特徴とする
    再溶融チルカムシャフトの製造方法。
JP60174333A 1985-08-09 1985-08-09 再溶融チルカムシヤフトの製造方法 Granted JPS6237564A (ja)

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DE19863626808 DE3626808A1 (de) 1985-08-09 1986-08-08 Verfahren zur herstellung einer nockenwelle mit einer aufgeschmolzenen und abgekuehlten oberflaechenschicht
US07/129,349 US4787944A (en) 1985-08-09 1987-11-30 Process for producing surface remelted chilled layer camshaft

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