JPH0221643Y2 - - Google Patents

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JPH0221643Y2
JPH0221643Y2 JP1984127090U JP12709084U JPH0221643Y2 JP H0221643 Y2 JPH0221643 Y2 JP H0221643Y2 JP 1984127090 U JP1984127090 U JP 1984127090U JP 12709084 U JP12709084 U JP 12709084U JP H0221643 Y2 JPH0221643 Y2 JP H0221643Y2
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JP
Japan
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hollow shaft
shaft
camshaft
bearing
cam
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JP1984127090U
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JPS6141951U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車輌用、特に自動車用の内燃機関部
に使用されるカムシヤフト組立体の改良に関す
る。
(従来技術) 車輌用のカムシヤフトは、一般に、チル鋳造し
た鉄系鋳物から構成されている。最近は耐摩耗性
のよい材料指向となり、歪度が大きいことによる
研摩取代増加および切削等の問題があるにしても
研削技術の進歩によつて合金鋳鉄製カムシヤフト
が使用され、さらに鉄パイプに焼結合金によるカ
ム部材をシヤフト部材に一体に接合するものが出
現しているが、いずれも厚肉構成となつており、
カムシヤフトの軽量化およびその剛性の技術的対
策としてはかならずしも満足できるものではなか
つた。そこで、本考案者は、カム部材も中空に形
成して組立式にすれば、より一層の軽量化を達成
できることに着目し、既に実開昭57−31505号公
報、特開昭60−257940号公報において中空のカム
部材を用いたカムシヤフト組立体を明らかにし
た。これを、特開昭60−257940号公報から援用し
た第3図および第4図をもとに説明すると、鋼板
をプレス機械で深絞り成形した2個のカツプ部材
20,20を接合させた中空体の外周面にスプラ
イン溝21を設け、該外周面に焼結合金層22を
形成してなるカム部材26を中空のカム軸部23
へ嵌合し、これを電子ビーム溶接で固着してい
る。
また、カムシヤフトをその軸承部に組付ける場
合は、従来、半割体の軸承部に半割体のベアリン
グまたはブツシングを使用してボルト締めとし、
固定するもの、また、カムシヤフトを取付けるた
めの軸承部が1列に固設されたものを中ぐり加工
して、軸承部内径がカム体の長径よりも大きくし
てカムシヤフトを取付けるものなどがある。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記図示したカムシヤフト組立
体によれば、中空のカム軸部23にカム部材26
を組付ける際、カム軸部23の周面が平滑になつ
ているため、カム部材26をカム軸部上で位置決
めするのがきわめて困難になり、しかも、カム部
材26が一様な径となつているため、その中心側
に装着すべきカムシヤフト構成要素の嵌入深さは
かなりの距離となり、これらの嵌め込み作業はき
わめて面倒になつて、組立精度および作業性の悪
化が避けられないという問題があつた。また、シ
リンダヘツドに平行してカムシヤフトを組付ける
場合、少なくともカムシヤフトとその軸承体は別
個に設けるので、その組付け精度には限界があ
る。
(問題点を解決するための手段) そこで、本考案は従来の問題を解消するもの
で、その目的は、自体の組立精度および組立作業
性を向上させることができると共に、シリンダヘ
ツドに対する組付精度をも向上させることができ
るカムシヤフト組立体を提供することにある。
かかる目的を達成するために、本考案は、長手
方向に関して中心部が最大径を有し、中心部から
左右両端に向け微小段差により縮径された複数の
小径部を有する中空シヤフトを備え、シリンダヘ
ツドに対する取付面を有する軸承体を前記中空シ
ヤフトの小径部から選択した一つに回動自在に嵌
合すると共に、カム体を前記中空シヤフトの小径
部から選択した他の一つに嵌合固着してなること
を特徴とする構成としたものである。
(作用) このような構成とすることにより、中空シヤフ
トの両端からカム体または軸承体を順次嵌め込め
ば、微小段差で前進が止められることにより、各
カム体または軸承体は中空シヤフトの対応する小
径部に正確に位置決めされ、しかも、それらの嵌
入深さは必要最小限に抑えられて、組立精度およ
び組立作業性が向上し、また、カム体、軸承体を
別個に中空シヤフトに組付けることによつて、
個々の加工精度を高めることができると共に軽
量、高剛性の材料を個々に採用できる。
(実施例) 以下に本考案をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。第1図および第2図に示すように、
カムシヤフト組立体1は、中空シヤフト2、カム
体3および軸承体4で構成されている。耐摩耗性
の材料を使用した中空シヤフト2は、その長手方
向に関して中心部(中心C−C)2aが最大径を
有し、この中心部2aから左右両端に向けて微小
段差により縮径された複数の小径部2b,2c,
2d,2eを有している。中心部2aおよび各小
径部2b〜2eの径は第1図に示すようにDi(中
心部)>Dj>Dk>Dl>Dm……、のような関係に
あり、所定の軸承体4および所定のカム体3を中
空シヤフト2の所定位置に正確に嵌合できるよう
に、各小径部2b〜2eの外周面は外径研削等の
仕上加工が施されている。また、中空シヤフト2
の適宜個所には、カム体3が正確に所定角度をな
して位置づけられるように、孔6に嵌着したピン
7が突出している。
鋳物または鋼板を曲げて製作された軸承体4に
は、第1図に示すように、中空シヤフトの軸承部
位にベアリングまたはブツシング8を介して軸支
できる孔が穿設され、さらに、取付用孔が2個所
設けられている。この各軸承体4の取付面9は、
中空シヤフトの軸線に平行となつた平面になつて
いる。各軸承体4の取付面9は対応したシリンダ
ヘツド5の被当接面10にネジ手段16により取
付けられている。
カム体3は、例えば、上記のカムシヤフト製造
方法によつて製作するとよい。カム体3は耐摩耗
性の鋼板をプレス機械で深絞り成形した、2個の
カツプ状部材11,11を接合させた中空体で、
その外周に焼結合金層13を形成してなる。この
カム体3は中空シヤフト2へ嵌合するために孔1
4が穿設され、孔14には中空シヤフト2に突設
した位置決め用のピン7を嵌合するための溝17
が設けられている。
次に、中空シヤフト2、カム体3、軸承体4を
組合せたカムシヤフト組立体1とこのカムシヤフ
ト組立体1を各シリンダヘツド5に組付ける順序
と共にその作用を示す。まず、耐摩耗性の材料を
使用した、中空シヤフト2の長手方向に関して、
中心部から左右両端に向けて所定の軸承体4を所
定位置にボールベアリング等の軸承部材を介して
回動可能に嵌合させ、カム体3は、所定位置に位
置決めして温度差嵌め等で圧入嵌合する。中空シ
ヤフト2に串差しされた軸承体4とカム体3のう
ちカム体3と中空シヤフト2が接する個所15
に、例えば電子ビーム溶接を施し、固着する。な
お、中空シヤフト2にはボールベアリング等の軸
承部材のみを取付け、これに横分割型の軸承体に
より所定の取付個所に取付けるようにしてもよ
い。
(考案の効果) 本考案は以上述べたように、微小段差を利用し
て各カム体はたは軸承体を中空シヤフトの対応す
る小径部に正確に位置決めすることができ、しか
も、それらの嵌入深さは必要最小限に抑えられ
て、組立精度および組立作業性が大幅に向上する
ようになる。また、各軸承体を採用した場合にお
いてはカムシヤフト組立体の軸承体の取付面とシ
リンダヘツド側の取付面とを高精度に研摩仕上げ
を行えることから、シリンダヘツドへ高精度の組
付けができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のカムシヤフト組立体をシリン
ダヘツドに組付けた部分断面および側面図、第2
図は第1図の上面図、第3図は従来技術のカムシ
ヤフトを示す部分断面および側面図、第4図は第
3図にA−Aで示す断面図。 1:カムシヤフト組立体、2:中空シヤフト、
3:カム体、4:軸承体、9:軸承体当接面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 長手方向に関して中心部が最大径を有し、この
    中心部から左右両端に向けて微小段差により縮径
    された複数の小径部を有する中空シヤフトを備
    え、シリンダヘツドに対する取付面を有する軸承
    体を前記中空シヤフトの小径部から選択した一つ
    に回動自在に嵌合すると共に、カム体を前記中空
    シヤフトの小径部から選択した他の一つに嵌合固
    着してなることを特徴とするカムシヤフト組立
    体。
JP12709084U 1984-08-22 1984-08-22 カムシヤフト組立体 Granted JPS6141951U (ja)

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JP12709084U JPS6141951U (ja) 1984-08-22 1984-08-22 カムシヤフト組立体

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JP12709084U JPS6141951U (ja) 1984-08-22 1984-08-22 カムシヤフト組立体

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Publication Number Publication Date
JPS6141951U JPS6141951U (ja) 1986-03-18
JPH0221643Y2 true JPH0221643Y2 (ja) 1990-06-11

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ID=30685741

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JP12709084U Granted JPS6141951U (ja) 1984-08-22 1984-08-22 カムシヤフト組立体

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07644Y2 (ja) * 1986-06-27 1995-01-11 日野自動車工業株式会社 カムシヤフト
JPH067205Y2 (ja) * 1986-09-08 1994-02-23 日本ピストンリング株式会社 組立カムシャフト

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5134318A (ja) * 1974-09-19 1976-03-24 Toyota Motor Co Ltd Enjinyokamushafuto
JPS5731505B2 (ja) * 1978-09-16 1982-07-05

Family Cites Families (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS606561Y2 (ja) * 1980-07-31 1985-03-02 トヨタ自動車株式会社 車両用組立カムシャフト
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JPS6141951U (ja) 1986-03-18

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