JP2004016598A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技機の前面に操作スイッチを有するパチンコ遊技機において、該パチンコ遊技機のソレノイド、スイッチ等を制御するメイン制御基板と、図柄表示器、音声、ランプ表示等を制御する1又は複数のサブ制御基板とを備え、前記操作スイッチは、前記メイン制御基板と少なくとも一つのサブ制御基板に接続される。また、操作スイッチがサブ制御基板の少なくとも一つに接続され、当該サブ制御基板からメイン制御基板または他のサブ制御基板に操作スイッチの操作状況が送信される。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機に関し、特に遊技者が操作可能な操作スイッチを遊技機の前面に設けたパチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、始動条件の成立によって図柄表示装置が所定図柄になった場合に大当たり状態が発生するパチンコ遊技機において、遊技機の前面に遊技者が操作可能な操作ボタン付きのスイッチ(操作スイッチという)を備えたものはほとんど存在しないが、従来、図柄の変動時間を短縮させたり乱数取得するために遊技機の前面に遊技者が操作可能な操作スイッチを設けたものが一部で使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この操作スイッチを備えたパチンコ遊技機にあっては、操作スイッチを遊技者が操作することにより、通常は5秒程度変動した後に停止する図柄を、操作スイッチの操作直後に停止させるようにしたものであったり、操作スイッチを操作した時に乱数を取得して当たり判定を行うようにしたものであるため、遊技者が操作スイッチのタイミングを覚え易く、この遊技者によってパチンコ遊技機が攻略等され易いという不都合を有していた。
【0004】
また、操作スイッチが直接メイン制御基板に接続されているのみであるため、操作スイッチに関する信号が正常なものかどうかを判定することが困難で、不正な遊技を見逃し易いという不都合を有しており、結果としてこの種のパチンコ遊技機は普及していないのが実状である。したがって、現在のパチンコ遊技機の場合、遊技者が操作スイッチ等を自ら操作して遊技することが不可能であり、パチンコ遊技の多様化が要求される中で、その遊技性を十分に高めることが難しいという問題点を有している。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、遊技機の前面に設けた操作スイッチを遊技者が操作しつつかつその操作に応じた適正な制御等が得られて、パチンコ遊技の遊技性を十分に高め得るパチンコ遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、遊技機の前面に操作スイッチを有するパチンコ遊技機において、該パチンコ遊技機のソレノイド、スイッチ等を制御するメイン制御基板と、図柄表示器、音声、ランプ表示等を制御する1又は複数のサブ制御基板とを備え、前記操作スイッチは、前記メイン制御基板と少なくとも一つのサブ制御基板に接続されていることを特徴とする。
【0007】
このように構成することにより、パチンコ遊技機の前面に設けられた操作スイッチを遊技者が操作すると、操作スイッチの操作状況が、当該スイッチが接続されたメイン制御基板と図柄制御基板、音声制御基板、ランプ制御基板等のサブ制御基板に送信される。この時、操作スイッチがメイン制御基板と少なくとも一つのサブ制御基板に接続されていることから、これらの基板で操作スイッチからの信号が正常なものであるかどうかを確認でき、遊技者による操作スイッチの操作に応じた適正な遊技動作(制御)が得られて、パチンコ遊技の遊技性が十分に高められる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、遊技機の前面に操作スイッチを有するパチンコ遊技機において、該パチンコ遊技機のソレノイド、スイッチ等を制御するメイン制御基板と、図柄表示器、音声、ランプ表示等を制御する1又は複数のサブ制御基板とを備え、前記操作スイッチは、前記サブ制御基板の少なくとも一つに接続され、当該サブ制御基板からメイン制御基板または他のサブ制御基板に操作スイッチの操作状況が送信されることを特徴とする。
【0009】
このように構成することにより、パチンコ遊技機の前面に設けられた操作スイッチを遊技者が操作すると、操作スイッチの操作状況が、当該スイッチが接続された図柄制御基板、音声制御基板、ランプ制御基板等の複数のサブ制御基板のうちの一つに送信され、このサブ制御基板からメイン制御基板または他のサブ制御基板にも操作状況が送信される。これにより、操作スイッチがメイン制御基板に直接接続されていないことから、例えば操作スイッチの操作タイミングを狙った不正な遊技に的確に対応できると共に、各基板で操作スイッチからの信号が正常なものであるかどうかを確認できて、遊技者による操作スイッチの操作に応じた適正な遊技動作が得られて、パチンコ遊技の遊技性が十分に高められる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明によれば、前記操作スイッチが接続されたサブ制御基板またはメイン制御基板が、操作スイッチが操作されたことを直接に検出しかつ接続されたメイン制御基板またはサブ制御基板からの操作状況の受信があった際に、操作スイッチの操作に対応した予め定められた制御を行うことを特徴とする。このように構成することにより、所定の制御基板が操作スイッチの操作を直接検出しかつ操作スイッチが接続された制御基板から操作状況の受信があった時にのみ、予め定められた制御が行われることから、遊技者による不正な遊技に対して一層的確に対応できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に係わるパチンコ遊技機の一実施形態を示し、図1がその正面図、図2が遊技盤の正面図、図3が制御系のブロック図、図4及び図5がその動作の一例を示すフローチャートである。
【0012】
図1において、パチンコ遊技機1は、矩形形状の枠2を有し、該枠2の前面側には、その窓孔に対応して裏側から遊技盤3が着脱可能に装着され、この遊技盤3の前側にはガラス枠4が開閉可能に装着されている。また、ガラス枠4の下部には遊技球を貯留する上受け皿5が設けられ、この上受け皿5の下部には、余剰球を貯留する下受け皿6と遊技球を発射する発射レバー7、灰皿8、スピーカ9等が設けられている。
【0013】
さらに、上受け皿5の前面左側で灰皿8の上部には、後述する如く遊技者が遊技中に操作可能な操作スイッチ10が設けられている。この操作スイッチ10は、例えばその操作ボタンを遊技者の左手の指が接触することにより所定時間オン(もしくはオフ)するタッチスイッチか、あるいは操作ボタンを左手の指でプッシュすることにより所定時間オン(もしくはオフ)するプッシュスイッチ等が使用され、遊技者の左手で操作し易い位置でかつ操作し易い角度で配置されている。
【0014】
前記遊技盤3は、図2に示すように、その略中央上部に液晶表示器からなる特別図柄表示装置11が配置され、この特別図柄表示装置11の例えば上部には液晶表示器、7セグメントあるいはLED等からなる普通図柄表示装置12が配置されている。また、遊技盤3には、前記特別図柄表示装置11の下部に該特別図柄表示装置11を可変表示させるための第1種始動口13が設けられると共に、前記普通図柄表示装置12を作動させるための左右のゲート14がそれぞれ設けられている。
【0015】
さらに、遊技盤3には、その最下部に大当たり状態の時にその開閉板が所定態様で開閉動作する大入賞口15、左右の袖入賞口と左右の下部入賞口からなる普通入賞口16、特別図柄記憶表示ランプ17、普通図柄記憶表示ランプ18、左右の風車19、左右一対の開閉爪を有する電動式チューリップ20等が所定位置に配置されている。
【0016】
前記普通図柄表示装置12は、1個(または複数個)の普通図柄を変動表示可能であり、普通図柄始動口としての左右のゲート14が遊技球を検出することを条件に、その普通図柄が乱数制御等により所定時間可変して停止するようになっている。この普通図柄としては、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜の遊技図柄が使用される。そして、前記ゲート14を遊技球が通過したことを条件に、乱数制御により普通図柄が所定態様となった場合に、第1種始動口13の直下に設けられた前記電動式チューリップ20の開閉可能な開閉爪を所定時間開動作するように構成されている。
【0017】
前記特別図柄表示装置11は、複数の有効ラインを有するように配置された複数個(例えば3個、6個、9個等)の表示部にそれぞれ1個の特別図柄を可変表示可能に構成されている。そして、特別図柄表示装置11は、その可変後の停止図柄が何れかの有効ライン(例えば縦・横・斜め等の各有効ライン)上で予め定められた図柄の組合せ、例えば同一図柄の組合せである特別図柄となった場合に大当たり状態となるように構成されている。
【0018】
また、この特別図柄表示装置11に表示される特別図柄は、第1種始動口13が遊技球を検出することを条件に乱数制御等により各表示部毎にその表示がスクロールする等、所定の変動パターンで所定時間変動(可変)して所定の図柄で停止するようになっている。その際、有効ライン上で2個の停止図柄が同一となった場合に、リーチ状態が発生し、このリーチ状態において、有効ライン上の最後の停止図柄が既に停止している2個の図柄と同一となった場合に前記大当たり状態が発生する。なお、この特別図柄としては、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄等が使用可能である。
【0019】
図3は、前記パチンコ遊技機1の制御系のブロック図を示している。以下、これについて説明する。図3において、パチンコ遊技機1は、主(メイン)基板としての遊技制御基板22と、図柄制御基板23、ランプ制御基板24及び音声制御基板25(これらをサブ制御基板23〜25という)等を有している。この遊技制御基板22及びサブ制御基板23〜25は、遊技盤3の裏面側の所定位置に例えば基板ケースに収納された状態で配置されている。
【0020】
前記遊技制御基板22は、後述する各種スイッチやソレノイド等を制御することにより主に遊技盤3の遊技動作に関する制御を行うためのもので、CPU26、ROM27、RAM28及びI/O29、30等を有している。I/O29の入力側には、前記第1種始動口13に設けられた始動スイッチ13a(図ではスイッチをSWと記す)、大入賞口15に設けられた大入賞口スイッチ15a、継続スイッチ21、前記ゲート14に設けられた普通入賞口スイッチ14a、前記普通入賞口16に設けられた普通入賞口スイッチ16a等が接続されている。また、I/O29の出力側には、大入賞口15の開閉扉を開閉動作させるための大入賞口ソレノイド15bが接続されている。
【0021】
また、遊技制御基板22のI/O30には、図柄制御基板23のI/O35が接続されている。この図柄制御基板23は、特別図柄制御装置11や普通図柄制御装置12等の表示を制御するためのもので、CPU32、ROM33、RAM34、I/O35〜37等を有し、I/O36の出力側には特別図柄表示装置11が接続されている。また、図柄制御基板23のI/O37には、ランプ制御基板24のI/O43と音声制御基板25のI/O48がそれぞれ接続されている。
【0022】
ランプ制御基板24は、各種ランプやLED等の点灯を制御するためのもので、CPU40、ROM41、RAM42、I/O43、44等を有し、I/O44には前記枠2を飾る装飾LED50、ガラス枠ランプ51、サイドランプ52等が接続されている。また、音声制御基板25は、前記スピーカ9から発せられる音を制御するためのもので、CPU45、ROM46、RAM47、I/O48、49等を有し、I/O49に前記スピーカ9と例えばリーチ状態時に発射ハンドル7に振動を与える振動手段53等が接続されている。
【0023】
そして、遊技制御基板22のI/O30、図柄制御基板23のI/O37、ランプ制御基板24のI/O43、音声制御基板25のI/O48には、前記操作スイッチ10が接続されており、操作スイッチ10の操作状況(オン・オフ状態)が各基板22〜25にそれぞれ送信されるようになっている。
【0024】
次に、前記パチンコ遊技機1における動作の一例を図4に示すフローチャート等に基づいて説明する。遊技に関して遊技者が所定のパチンコ遊技機1の前に座り、その発射レバー7により遊技球を発射すると、遊技制御基板22において操作スイッチ対応基本処理S100が実行され、図柄制御基板23、ランプ制御基板24及び音声制御基板25の各サブ制御基板23〜25においてサブ基板処理S200が実行される。
【0025】
遊技制御基板22における基本処理S100は、図4に示すように、先ず、操作スイッチ10がオンしたか否かが判断(S101)され、この判断S101は「YES」になるまで繰り返される。そして、遊技者が遊技中に操作スイッチ10を操作して当該スイッチ10がオンすると、判断S101で「YES」となり、スイッチフラグをセット(S102)し、後述するサブ基板処理S200で送信される操作情報コマンドを受信したか否かが判断(S103)される。
【0026】
この時の操作情報コマンドとしては、遊技者の操作によって選択された、例えば確率変動等に移行可能な特定図柄を選択する情報コマンド、特別図柄の停止タイミングの情報コマンド、特別図柄の変動時間の情報コマンド、出玉数の情報コマンド、電動役物の開放時間に関する情報コマンド等のパチンコ遊技において遊技者に有利な特典を与えることが可能な各種操作情報コマンドが使用され、判断S103においては、これらの各種操作情報コマンドが各サブ制御基板23〜25から送信されたか否かが判断されることになる。
【0027】
判断S103で「YES」の場合、すなわち遊技者によって操作された操作情報コマンドが各サブ制御基板23〜25から送信された場合は、スイッチフラグをセット(S104)して操作スイッチ10の操作に対応した処理が実行(S105)され、この時、操作情報コマンドが例えば前記特定図柄の選択情報コマンドの場合には、選択された特定図柄で特別図柄表示装置11が停止させられて大当たり後に確率変動等に移行することになる。なお、ステップS105における処理の実行は、該実行した処理に関するコマンドのサブ制御基板23〜25への送信も含まれる。
【0028】
一方、判断S103で「NO」の場合、すなわち遊技者によって操作された操作情報コマンドが各サブ制御基板23〜25から受信されない場合は、スイッチフラグがセットされたか否かが判断(S106)され、この判断S106で「YES」の場合は、予め設定した所定時間が経過したか否かが判断(S107)される。また、判断S106で「NO」の場合はステップS101に戻り、次の操作スイッチ10のオン信号を待ち、判断S107で「NO」の場合はステップS103に戻り操作情報コマンドの受信を待つことになる。
【0029】
一方、判断S107で「YES」の場合は、所定時間内に操作スイッチ10が所定もしくは適正に操作されなかったとして、操作スイッチ10のエラー処理が実行(S108)される。そして、ステップS105、S108の各処理が実行されると、操作スイッチ10に対応した遊技制御基板22の処理が終了(S109)する。
【0030】
この遊技制御基板22の基本処理に対応して各サブ制御基板23〜25で実行されるサブ基板処理S200は、図5に示すように、先ず、操作スイッチ10がオンしたか否かが判断(S201)され、この判断で「YES」の場合、すなわち遊技者によって操作スイッチ10が操作されると、当該操作スイッチ10の操作に応じた操作情報コマンドが送信処理(S202)される。この時の操作情報コマンドは、例えば所定動作が得られる操作スイッチ10に関する情報コマンドであり、この操作情報コマンドが操作スイッチ10が接続されている各サブ制御基板23〜25から遊技制御基板22にそれぞれ送信されることになる。
【0031】
各サブ制御基板23〜25で操作情報コマンドの送信処理が実行されると、各サブ制御基板23〜25においてコマンドを受信したか否かが判断(S203)される。このコマンドは、前記基本処理S100のステップS105において送信されるコマンドであり、例えば図柄制御基板23では図柄の表示に関するコマンドが、ランプ制御基板24ではランプ表示に関するコマンドが、また音声制御基板では発せられる音声に関するコマンドがそれぞれ受信されることになる。
【0032】
そして、この判断S203で「YES」の場合は、コマンドの処理が実行(S204)され、例えば操作情報コマンドに対応した図柄表示やランプ表示あるいは音声出力が行われる。一方、判断S203で「NO」の場合は、ステップS201に戻り、次の操作スイッチ10のオン信号を待つことになる。
【0033】
つまり、サブ基板処理S200においては、遊技者による操作スイッチ10の操作情報コマンドを各サブ制御基板23〜25がそれぞれ検出(S201)し、これを遊技制御基板22に送信処理(S202)すると共に、遊技制御基板22から送信された操作スイッチ10の処理に対応したコマンドを受信(S203)した場合にのみ、受信したコマンドに対応した処理を各サブ制御基板23〜25でそれぞれ実行(S204)する。これにより、操作スイッチ10が遊技者によって適正に操作されたか否かの確認ができることになる。
【0034】
このように、上記実施形態のパチンコ遊技機1においては、遊技機1の前面に遊技者が遊技中に操作可能な操作スイッチ10を設けているため、例えば特別図柄表示装置11の表示と関連付けて操作スイッチ10を操作することによって、確率変動に移行する特定図柄を遊技者の好みに応じて選択設定できる等、遊技状態を遊技者が自ら操作できて、予め所定状態に設定されている場合に比較して、パチンコ遊技の遊技性を十分に高めることができる。
【0035】
また、操作スイッチ10が遊技制御基板22と、図柄制御基板23、ランプ制御基板24及び音声制御基板25にそれぞれ直接接続されているため、遊技制御基板22のみに接続されている場合に比較して、操作スイッチ10の操作が正常なものであるかどうかの確認を確実に行うことができる。特に、遊技制御基板22から操作スイッチ10の操作情報に対応したコマンドが送信されこれを受信した場合にのみ、各サブ制御基板23〜25でコマンドに対応した処理が実行されるため、遊技者による不正な操作の確認を確実に行うことができると共に、遊技制御基板22から各サブ制御基板23〜25に当該サブ制御基板23〜25に対応したコマンドのみを送信すればよく、遊技制御基板22から各サブ制御基板23〜25に送信される制御コマンドを少なくして、制御の簡略化を図ることもできる。
【0036】
さらに、選択スイッチ10が遊技中に使用しない左手の前方で灰皿8の上部の上受け皿5部分に所定角度で設けられると共に、選択スイッチ10がプッシュスイッチやタッチスイッチ等で構成されているため、パチンコ遊技中の選択スイッチ10自体の操作を容易に行うことができる。またさらに、例えば1つ選択スイッチ10を上受け皿5部分に設けることでハード的に対応できるため、構成簡易にして各種パチンコ遊技機1に安価に適用することが可能になる。
【0037】
図6は、本発明に係わるパチンコ遊技機の他の実施形態を示す制御系のブロック図である。以下、上記実施形態と同一部位には同一符号を付して説明する。この実施形態の特徴は、前記操作スイッチ10を図柄制御基板23にのみ直接接続した点にある。すなわち、図柄制御基板23のI/O36の入力側に操作スイッチ10を接続し、操作スイッチ10の操作情報が図柄制御基板23を介して遊技制御基板22、ランプ制御基板24及び音声制御基板25に送信されるよう構成する。この場合、図柄制御基板23から遊技制御基板22への接続は、例えば操作スイッチ10を図柄変動時間の短縮用等に使用する場合、不正防止のために信号線によって接続する。
【0038】
この実施形態においては、例えば前述した図4に示すフローチャートが図柄制御基板23で実行され、図5に示すフローチャートがランプ制御基板24及び音声制御基板25等で実行されることにより、操作スイッチ10の操作情報を確認することができて、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、この実施形態の場合は、操作スイッチ10が大当たり等の発生確率を制御する遊技制御基板22に直接接続されておらず、また遊技制御基板22とは信号線と図柄制御基板23を介して接続されているため、操作スイッチ10の操作タイミングによる不正等を確実に防止できると共に、遊技制御基板22の動作に関係ない操作情報の場合等に、操作情報の送受信がサブ制御基板23〜25同士でよいことから、遊技制御基板22の制御に係わる負担を軽減させることができるという作用効果が得られる。
【0039】
なお、上記各実施形態においては、操作スイッチ10をパチンコ遊技機1の灰皿8上部の上受け皿5部分に1個配置したが、本発明はこの例に限定されず、例えば操作スイッチ10を下受け皿6部分に配置したり、各部分に複数個の操作スイッチ10を配置することもできる。また、上記各実施形態におけるパチンコ遊技機1や遊技盤3の形態等も一例であって、例えば第3種パチンコ遊技機に適用する等、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、操作スイッチの操作状況が当該操作スイッチが接続されたメイン制御基板とサブ制御基板の少なくとも一つに送信されるため、遊技者が操作スイッチの操作に対応した適正な制御を得ながら遊技できて、パチンコ遊技の遊技性を十分に高めることができると共に、各制御基板毎に操作スイッチの操作に従った制御が得られ、制御コマンドを少なくしてその簡略化を図ることができる。
【0041】
また、請求項2に記載の発明によれば、操作スイッチの操作状況が当該操作スイッチが接続された所定のサブ制御基板を介してメイン制御基板や他のサブ制御基板に送信されるため、遊技者が操作スイッチの操作に対応した適正な制御を得ながら遊技できて、パチンコ遊技の遊技性を十分に高めることができると共に、操作スイッチがメイン制御基板に直接接続されていないことから、遊技者によるタイミングを狙った不正等に的確に対応したりメイン制御基板の負担を軽減させることができる。
【0042】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、所定の制御基板が操作スイッチの操作を直接検出しかつ操作スイッチが接続された制御基板から操作状況の受信があった時にのみ、予め定められた制御が行われるため、、遊技者による不正な遊技に対して一層的確に対応することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】同その遊技盤の正面図である。
【図3】同その制御系のブロック図である。
【図4】同その動作を示すフローチャートである。
【図5】同他の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施形態を示すパチンコ遊技球の制御系のブロック図である。
【符号の説明】
1・・・・・パチンコ遊技機
3・・・・・遊技盤
5・・・・・上受け皿
8・・・・・灰皿
9・・・・・スピーカ
10・・・・操作スイッチ
11・・・・特別図柄表示装置
12・・・・普通図柄表示装置
13・・・・第1種始動口
14・・・・普通入賞口
15・・・・大入賞口
22・・・・遊技制御基板(主基板)
23・・・・図柄制御基板
24・・・・ランプ制御基板
25・・・・音声制御基板
Claims (3)
- 遊技機の前面に操作スイッチを有するパチンコ遊技機において、該パチンコ遊技機のソレノイド、スイッチ等を制御するメイン制御基板と、図柄表示器、音声、ランプ表示等を制御する1又は複数のサブ制御基板とを備え、
前記操作スイッチは、前記メイン制御基板と少なくとも一つのサブ制御基板に接続されていることを特徴とするパチンコ遊技機。 - 遊技機の前面に操作スイッチを有するパチンコ遊技機において、該パチンコ遊技機のソレノイド、スイッチ等を制御するメイン制御基板と、図柄表示器、音声、ランプ表示等を制御する1又は複数のサブ制御基板とを備え、
前記操作スイッチは、前記サブ制御基板の少なくとも一つに接続され、当該サブ制御基板からメイン制御基板または他のサブ制御基板に操作スイッチの操作状況が送信されることを特徴とするパチンコ遊技機。 - 請求項1または2に記載のパチンコ遊技機において、前記操作スイッチが接続されたサブ制御基板またはメイン制御基板は、操作スイッチが操作されたことを直接に検出しかつ接続されたメイン制御基板またはサブ制御基板からの操作状況の受信があった際に、操作スイッチの操作に対応した予め定められた制御を行うことを特徴とするパチンコ遊技機。
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