JP2002102445A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2002102445A
JP2002102445A JP2000302135A JP2000302135A JP2002102445A JP 2002102445 A JP2002102445 A JP 2002102445A JP 2000302135 A JP2000302135 A JP 2000302135A JP 2000302135 A JP2000302135 A JP 2000302135A JP 2002102445 A JP2002102445 A JP 2002102445A
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probability
ball
lottery
game machine
passing
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JP2000302135A
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English (en)
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Toshihiro Uchigashima
敏博 内ヶ島
Takahiro Uchigashima
隆寛 内ヶ島
Toshio Ukai
俊雄 鵜飼
Shogo Tatsumi
正吾 巽
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Takao Co Ltd
Original Assignee
Takao Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定領域の通過確率を変化させる際に、遊技
内容が単調になったり通過確率が低くなって遊技者が不
満を感じるのを防止する。 【解決手段】 遊技球がゲート43を通過したことに起
因してCPU70aが抽選を行い、その抽選が当たりで
あるとソレノイド42を制御して誘導部材41、41を
拡大位置にさせて中領域30を通過する確率を高めさせ
るので、特別遊技を実行するか否かを決める始動開放状
態及び特別遊技における特別開放状態で誘導部材41、
41が拡大位置になっているか否かがきわめて重要とな
り、遊技者は誘導部材41、41が拡大位置になること
を歓迎する。ゲート43を通過したタイミングで選択さ
れる乱数値にて当否の抽選が行われ、その抽選の当否に
よって誘導部材41、41が拡大位置になるかならない
かが決まるので、遊技者は誘導部材41、41が拡大位
置になるかならないかを予測できない。よって、遊技内
容が単調になることは回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機の技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】入賞が容易な開放状態と入賞が困難また
は不可能な閉鎖状態とに可変で、その内部にはそこを遊
技球が通過したことに起因して遊技者に特典が与えられ
る特定領域と該特定領域とは別の非特定領域とが設けら
れた変動入賞装置を備える弾球遊技機がある。一例をあ
げると特許第2552466号公報に記載の弾球遊技機
がある。
【0003】特許第2552466号公報の弾球遊技機
は、所定領域(例えば始動入賞口)への遊技球の進入が
検出されると入賞制御部材を移動させたり移動方向を変
化させて特定領域への入賞確率を変動させて面白みを向
上させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許第
2552466号公報に開示の技術は、所定領域に遊技
球が進入すれば入賞制御部材を移動させたり移動方向を
変化させる構成、つまり所定領域に進入すれば入賞制御
部材が動くので、遊技内容が単調であった。
【0005】また、入賞制御部材が移動しても必ずしも
入賞確率が高い状態になるわけではなく、その逆もあっ
て、遊技者には不満であった。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するための請求項1記載の弾球遊技機は、入賞
が容易な開放状態と入賞が困難または不可能な閉鎖状態
とに可変で、その内部にはそこを遊技球が通過したこと
に起因して遊技者に特典が与えられる特定領域と該特定
領域とは別の非特定領域とが設けられた変動入賞装置を
備える弾球遊技機において、前記変動入賞装置に入賞し
た遊技球が前記特定領域を通過する確率(通過確率)を
少なくとも高低2段階に変化させる通過確率変動手段
と、遊技球が抽選用に設定されている入球口に入球また
は該抽選用に設定されている通過口を通過したことに起
因して抽選を行う抽選手段と、該抽選が当たりであると
前記通過確率変動手段を制御して前記通過確率を高めさ
せる通過確率制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】抽選の当否によって通過確率変動手段の作
動、不作動が決まり、抽選用の入球口または通過口に遊
技球が進入したからといって必ず通過確率変動手段が作
動する訳ではない。すなわち、遊技者は通過確率変動手
段が作動するか否かを予測できない。よって、遊技内容
が単調になることは回避される。
【0008】そして、通過確率変動手段が作動すれば通
過確率が高められるので、遊技者はこれを歓迎する。な
お、通過確率は高低の2段階あれば本発明の目的を達成
できるが、3段階以上の多段階としてもよいし、最低か
ら最高まで連続的に変化可能としてもよい。ただし、通
過確率を最低にした場合であっても特定領域を通過可能
とするのが望ましい。
【0009】請求項2記載の弾球遊技機は、請求項1記
載の弾球遊技機において、前記抽選手段の抽選結果を表
示する表示手段を備えたので、抽選結果を遊技者に通知
できる。また、当たりの表示は通過確率が高められるこ
とを予告するので、遊技者はこれに応じて狙い場所を変
更したり、発射のタイミングを決める等を前もって準備
できる。
【0010】特定領域の通過による特典の内容には制限
はないが、請求項3記載のように、前記特典として前記
変動入賞装置を開放状態にする構成であると、遊技者に
わかりやすい。さらに、請求項4記載のように、前記変
動入賞装置の開放状態には、開放時間が短い始動開放状
態と開放時間が長い特別開放状態とがあり、前記特典と
して前記変動入賞装置を特別開放状態にすると、遊技者
は特典を実感できる。なお、開放時間が短、長いといっ
ても相対的なものであり、始動開放状態と特別開放状態
とを比較すれば特別開放状態の方が明らかに長いと認識
できるだけの差があればよい。
【0011】また、羽根ものあるいはヒコーキとよばれ
る変動入賞装置のように間欠的に開閉する場合は、一連
の間欠動作における開放中の時間の合計が開放時間とな
る。したがって、この場合には開放時間の長短を開閉回
数の多少に代えて始動開放状態と特別開放状態とを区別
することができる。
【0012】そして請求項5記載のように、請求項4記
載の弾球遊技機において、前記変動入賞装置は始動入賞
口に入球したことに起因して前記始動開放状態とされる
構成とすれば、始動入賞口に入球して始動開放状態とな
ったときに変動入賞装置に入賞した遊技球が特定領域を
通過すると特別開放状態になる、という一連の遊技内容
が実現される。これにより、図柄変動によらずに遊技球
の挙動で変動入賞装置を特別開放状態にするという弾球
遊技本来の面白さを提供できる。また、請求項2の構成
と組み合わせれば、いわゆる図柄変動による楽しみも提
供できる。
【0013】請求項6記載の弾球遊技機は、請求項1な
いし5のいずれか記載の弾球遊技機において、前記通過
確率変動手段は前記通過確率を少なくとも3段階に変更
可能であり、前記通過確率制御手段は、前記当たりの種
類に応じて選択される通過確率とすべく前記通過確率変
動手段を制御することを特徴とする。
【0014】当たりの種類により通過確率がどれだけ高
められるかが決まるので、遊技内容がいっそう変化に富
んだものになる。特に、請求項2記載の表示手段による
表示を当たりの種類に応じて異ならせれば、この表示に
よって遊技者を喜ばせたり(通過確率が大幅に高まると
き)、残念がらせる(通過確率があまり高まらないと
き)ことができる。
【0015】通過確率変動手段は、その作動によって通
過確率を高めた際には何らかのイベントが発生するま
で、例えば特定領域を1個の遊技球が通過するまでその
状態を維持してもよいが、それもかえって面白みを低下
させるおそれがある。また、遊技者が有利になりすぎる
懸念もある。したがって、通過確率を高めている時間に
は適宜の制限を設けた方がよい。
【0016】請求項7記載の弾球遊技機は、請求項1な
いし6のいずれか記載の弾球遊技機において、前記通過
確率変動手段が前記通過確率を高めている期間には制限
があるので、上記の問題を回避できる。通過確率を高め
ている期間の制限は、その期間を例えば通過確率を高め
てからの経過時間が設定値になったとき、変動入賞装置
に入賞した遊技球の個数が設定個数になったとき、始動
入賞口に入球した遊技球の個数が設定個数になったと
き、特定領域を設定個数(例えば1個)の遊技球が通過
したとき、変動入賞装置の開放状態が設定回数になった
とき、変動入賞装置の開放状態の継続時間が設定値にな
ったときなど、変動入賞装置や特定領域に関わるイベン
トによって終了する構成とすればよい。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例により発明
の実施の形態を説明する。
【0018】
【実施例】図1に示すのは、弾球遊技機の一種であるパ
チンコ機10の斜視図である。この図1に示すように、
本実施例のパチンコ機10は、長方形の外枠11と前面
枠12とからなる筐体にて構成の各部を保持する構造で
ある。また、このパチンコ機10はいわゆるCR機であ
って、プリペイドカードの読み書き等を行うためのカー
ドリーダユニット(以下、CRユニット)13が付属し
ている。
【0019】前面枠12は、左端上下のヒンジ14によ
り外枠11に対し開閉可能に取り付けられており、通常
は図示するように閉じた状態とされる。前面枠12に
は、窓状のガラス枠20が前面枠12に対して開放可能
に取り付けられている。このガラス枠20には板ガラス
21が二重にはめ込まれ、板ガラス21の奥には前面枠
12に保持された遊技盤22が収納されている。
【0020】ガラス枠20の下方には上皿15が配さ
れ、前面枠12に対して開放可能に取り付けられてい
る。上皿15には、プリペイドカードによる遊技球の貸
出を指示するための貸出釦16、プリペイドカードの返
却を指示するための精算釦17及びプリペイドカードの
残高を表示するための残高表示部18が設けられてい
る。CRユニット13のカード口19にプリペイドカー
ドを挿入するとプリペイドカードの残高が残高表示部1
8に表示され、貸出釦16を押下するとその残高の範囲
内で遊技球の貸出しが実行され上皿15に貸球としての
遊技球が排出される。また、精算釦17押下するとプリ
ペイドカードがカード口19から排出される。
【0021】上皿15の下方にては下皿23が前面枠1
2に固定され、下皿23の右側には発射ハンドル24が
取り付けられている。発射ハンドル24の外周にはダイ
ヤル部24aが装着されており、これを時計回りに回動
操作すれば発射装置(図示略)が稼働して、上皿15か
ら供給された遊技球を遊技盤22に向けて発射する。こ
の際、ダイヤル部24aの回動量によって発射力の強弱
を調整できる。またダイヤル部24aに隣接して導電性
のタッチセンサ24bが設けられている。
【0022】図2に示すように、遊技盤22には、ガイ
ドレール25によって囲まれた略円形の遊技領域25a
が設けられ、その中央部には変動入賞装置である中央入
賞装置26が設置されている。中央入賞装置26は、左
右で対をなす開閉羽根27を備えており、開閉羽根27
を立てると入賞不可能な閉鎖状態、開閉羽根27を左右
に開くと入賞容易な開放状態に変化する(図示は立てた
状態と開いた状態の両方を重ね表示している。)。な
お、図2には示さないが、中央入賞装置26にはこれら
開閉羽根27を開閉駆動するためのソレノイド27aが
備わっている。
【0023】中央入賞装置26の開閉羽根27で挟まれ
る部分には表示手段となる図柄表示装置28が設置され
ている。図柄表示装置28は3つのドットマトリクスの
表示部28a、28b、28cを備えており、各表示部
28a、28b、28cにてそれぞれ1つの図柄(例え
ば数字やアルファベットなど)を表示し、それら3図柄
の組合せにより当たり外れを表示する。
【0024】なお、本実施例では表示手段に該当する図
柄表示装置28を中央入賞装置26と一体化している
が、表示手段を他の入賞装置などと一体化したり、表示
手段を独立の装置として遊技盤22に取り付けることも
可能である。また、3つの図柄を使用する必要もない
し、2つまたは1つの図柄でもよいし、4つ以上の図柄
の組み合わせでもよい。表示部の構成もドットマトリク
スに限るものではなく、7セグメントLED、液晶表示
盤、CRT等を使用できる。すなわち、表示手段をどの
ような構造、形態とするか、どの位置に配置するかとい
ったことは、いわゆる設計事項に属しており、任意であ
る。
【0025】中央入賞装置26に入賞した遊技球(入賞
球)は、下部に設けられた左領域29、中領域30及び
右領域31のいずれかを通過して遊技盤22の背後に排
出される。図2には示さないが、左領域29、中領域3
0及び右領域31には、それぞれ通過する遊技球を検出
するためのセンサ29a、30a、31aが設置されて
おり、各領域ごとに通過球を検出できる。なお、本実施
例の場合、中領域30がいわゆるVであって特定領域に
該当し、左領域29及び右領域31が非特定領域に該当
する。
【0026】これら左領域29、中領域30及び右領域
31の上方には内部ステージ40が配置されており、中
央入賞装置26の入賞球はすべて内部ステージ40上を
通過して、その手前縁から左領域29、中領域30及び
右領域31のいずれかに落下する。
【0027】中領域30の上部には一対の誘導部材4
1、41が配置されている。これら誘導部材41、41
は下端部を軸として、誘導部材41、41同士がほぼ平
行となる通常位置とそれぞれ外側に約45度傾むいた拡
大位置との間で揺動変位可能である。そして、中央入賞
装置26には、これら誘導部材41、41を揺動変位さ
せるソレノイド42(図2には示されない。)が備わっ
ている。
【0028】誘導部材41、41を通常位置にしたとき
には、それら誘導部材41、41の間隔は遊技球の直径
(約11mm)を少し上回る(本実施例では約13m
m)。しかし、その状態では左領域29及び右領域31
の幅がこれよりも大幅に大きいので、内部ステージ40
上を通過して来た遊技球が左領域29または右領域31
に落下する確率が高く、中領域30に落下する確率は低
い。本実施例の場合、内部ステージ40の構造なども影
響して、中領域30に落下する確率は約1/10であ
る。
【0029】一方、誘導部材41、41を拡大位置にし
たときには、誘導部材41、41の上端間の間隔が大き
くなるから、中領域30に落下する確率は高くなる。本
実施例の場合、誘導部材41、41を拡大位置にしたと
きの中領域30に落下する確率は約1/3である。
【0030】遊技盤22には、中央入賞装置26の左右
に普通入賞口32が設置されており、それらの下方には
サイド飾33と一体化された普通入賞口34が配されて
いる。また、中央入賞装置26の下方には抽選用の通過
口に該当するゲート43が配され、その下方には3つの
始動入賞口35が配されており、盤面最下部にはアウト
口36が設けられている。図2には示さないが、普通入
賞口32、34及び始動入賞口35には、それぞれ入賞
球を検出するためのセンサ32a、34a、35aが設
置されており、各入賞口ごとに入賞球球を検出できる。
また、ゲート43は、それ自体がセンサであり、遊技球
の通過を検出できる。
【0031】なお、遊技領域25aには、複数(本実施
例では6つ)の風車37が備えられ、多数の遊技釘が打
ち付けられている。遊技釘は周知であるので図示と説明
を省略する。図3に示すように、このパチンコ機10
は、主制御基板70、払出制御基板75、ランプ制御基
板80、表示制御基板90、発射制御基板95、音声制
御基板97を備えている。
【0032】主制御基板70には、CPU70a、RO
M70b、RAM70c、乱数カウンタ70d、70
e、入出力ポート等が備わっている。この主制御基板7
0には、中央入賞装置26のセンサ29a、30a、3
1a、普通入賞口32、34のセンサ32a、34a、
始動入賞口35のセンサ35a、ゲート43、タッチセ
ンサ24b、遊技盤22やパチンコ機10の各部に設置
されているその他のセンサ類が接続されており、主制御
基板70は、これらからの信号を取得できる。
【0033】また、主制御基板70には、中央入賞装置
26のソレノイド27a及びソレノイド42、払出制御
基板75、ランプ制御基板80、表示制御基板90、発
射制御基板95、音声制御基板97も接続されている。
そして、CPU70aは、ROM70bに格納されてい
るプログラムに従って動作し、上記の各種信号に基づい
て遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して、払出
制御基板75、ランプ制御基板80、表示制御基板9
0、発射制御基板95、音声制御基板97に出力する。
また、CPU70aは、ソレノイド27a、ソレノイド
42の動作すなわち中央入賞装置26の開閉と誘導部材
41、41の開閉を制御できる。
【0034】ランプ制御基板80には図示省略するCP
U、ROM、RAM、入出力ポート等が備わっており、
主制御基板70から送られてくるコマンドに応じて、遊
技盤22やパチンコ機10の各部に設置されているラン
プ類、他の制御基板にて制御されないモータやソレノイ
ド等を制御する。
【0035】払出制御基板75には図示省略するCP
U、ROM、RAM、入出力ポート等が備わっており、
主制御基板70から送られてくるコマンドに応じて払出
装置75aを制御して、主制御基板70のコマンドで指
示された個数の賞球を払い出す。また、CRユニット1
3からの要求に応じて払出装置75aを稼働させて貸球
の払出も行う。
【0036】表示制御基板90には図示省略するCP
U、ROM、RAM、入出力ポート等が備わっており、
主制御基板70から送られてくるコマンドに応じて図柄
表示装置28の表示を制御する。音声制御基板97には
図示省略するCPU、ROM、RAM、音源LSI、入
出力ポート等が備わっており、主制御基板70から送ら
れてくるコマンドに応じて音声信号を生成し、その音声
信号にてスピーカ97aを駆動して音声を出力する。
【0037】このパチンコ機10の動作、例えば入賞口
(入賞装置)に入賞すると賞球が払い出される点は公知
のパチンコ機と同様である。次に、図4〜6を参照し、
主に中央入賞装置26の制御に関わる主制御基板70
(特にCPU70a)の処理を中心にしてパチンコ機1
0の動作を説明する。なお、図4〜6に示す各処理は、
CPU70aがパチンコ機10の稼働中を通じて行うメ
インルーチン(図示と説明は省略)のサブルーチンとし
て実行するものである。
【0038】まず図4に従って誘導部材41、41の開
閉を制御する誘導部材制御を説明する。この処理では、
CPU70aはゲート43からの通過信号が入力されて
いるか否かを判断する(S101)。通過信号が入力さ
れていれば(遊技球がゲート43を通過していれば)、
乱数カウンタ70dの値を読み込んで、その値があらか
じめ決められている当たり値と一致するか否かによって
当たり外れの抽選を行う(S102)。本実施例の場
合、乱数カウンタ70dは0〜99の整数値を昇順に繰
り返しカウントする構成であり、当たり値は7である。
したがって、ここでの当たりの確率は1/100となっ
ている。ただし、これ(確率1/100)は例示であ
り、実施に際しては適宜の確率に設定できる。
【0039】抽選が当たりであれば(S103:YE
S)、当たりを示す図柄(当たり図柄)を図柄表示装置
28に表示させるためのコマンド(当たり表示コマン
ド)を生成して表示制御基板90に送る(S104)。
本実施例の場合、当たりを示すための当たり図柄として
000、111、222、333、444、555、6
66、777、888、999が設定されており、S1
04ではこれらの当たり図柄のいずれかが決められ、そ
れに応じたコマンドが生成されて送信される。コマンド
を受けた表示制御基板90は、図柄表示装置28に指示
して表示部28a、28b、28cにてそれぞれ図柄を
変動表示させてから、例えば左、中、右の順で制止表示
させることにより、コマンドに従った当たり図柄(例え
ば777)を表示させる。これにより遊技者は抽選で当
たりなったことを知ることができる。
【0040】そして、当たり表示コマンドの送出後(図
柄表示装置28にて当たり図柄が確定表示されるのを待
って)、ソレノイド42を稼働させて誘導部材41、4
1を拡大位置にさせる(S105)。本実施例の場合、
誘導部材41、41が拡大位置とされている時間は15
秒に設定されており、CPU70aはS105の処理か
ら15秒経過するとソレノイド42をオフにさせて誘導
部材41、41を通常位置に復帰させる。ただし、誘導
部材41、41が拡大位置とされているときに遊技球が
中領域30を通過すれば、経過時間が15秒に達してい
なくても誘導部材41、41を通常位置に復帰させる。
【0041】一方、抽選が外れのときには(S103:
NO)、上記の当たり図柄(いわゆる3桁そろい)以外
の図柄の組み合わせ、すなわち外れを示す図柄(外れ図
柄)を図柄表示装置28に表示させるためのコマンド
(外れ表示コマンド)を生成して表示制御基板90に送
る(S110)。コマンドを受けた表示制御基板90
は、図柄表示装置28に指示して表示部28a、28
b、28cにてそれぞれ図柄を変動表示させてから、例
えば左、中、右の順で制止表示させることにより、コマ
ンドに従った外れ図柄を表示させる。これにより遊技者
は抽選で外れたことを知ることができる。
【0042】このように、遊技球がゲート43を通過す
る毎に抽選が行われ、それが当たりであると誘導部材4
1、41が拡大位置になるので、中央入賞装置26への
入賞球が中領域30を通過する確率が高まる。次に、図
5を参照して、中央入賞装置26の始動制御を説明す
る。
【0043】この処理では、CPU70aは始動入賞口
35のセンサ35aからの信号(始動入賞信号)が入力
されているか否かを判断する(S201)。始動入賞信
号が入力されていれば(始動入賞口35に入賞していれ
ば)、ソレノイド27aを稼働させて中央入賞装置26
の開閉羽根27を微少時間(例えば0.5秒間)開放さ
せる(始動開放、S202)。
【0044】次にCPU70aは、この開放動作によっ
て中央入賞装置26に入賞した遊技球(入賞球)が中領
域30を通過したか否かをセンサ30aの信号に基づい
て判断する(S203)。なお、このS203の処理
は、始動開放の終了(つまり閉鎖後)に始動開放時の入
賞球のすべてが左領域29、中領域30及び右領域31
のいずれかを通過するに十分な時間を待ってから実行さ
れる。
【0045】入賞球が中領域30を通過していれば(S
203:YES)、当たりフラグFを1にセットして
(S204)、本処理からリターンする。ここで入賞球
が中領域30を通過すると次に説明するとおり特別遊技
が行われるのであるが、始動開放中に誘導部材41、4
1が拡大位置にされていれば中領域30を通過する確率
が極めて高くなる。
【0046】次に図6を参照して特別遊技を説明する。
なお、本実施例の特別遊技自体は、第2種特別電動役物
と呼ばれる変動入賞装置を備えるパチンコ機とほぼ同じ
である。この処理においては、CPU70aはまず当た
りフラグFが1にセットされているか否かを判断し(S
301)、肯定判断ならS302以下を実行するが否定
判断なら実質的な処理は行わずにリターンする。
【0047】S302ではCPU70aは、ソレノイド
27aを稼働させて中央入賞装置26の開閉羽根27を
間欠的に開閉させる。詳しくは、設定時間(本実施例で
は30秒)内に設定回数(本実施例では18回)の開閉
動作を行うか、中央入賞装置26に上限個数(本実施例
では10個)の入賞球が発生するまで、間欠的に開閉動
作を行う。この一連の開閉動作が特別開放状態である。
【0048】そして、特別開放状態が1回終了すると、
次の特別開放状態を開始するか否かつまり特別遊技を継
続するか否かを判断する(S303)。本実施例の場
合、今終了したばかりの特別開放状態における中央入賞
装置26への入賞球のいずれかが中領域30を通過した
か否か(センサ30aが遊技球を検出したか否か)に基
づいて判断され、中領域30を通過した入賞球があれば
継続と判断する。しかし、中領域30を通過した入賞球
がなかった場合及び特別開放状態の継続回数が上限値
(本実施例の場合15回)に達した場合には、継続しな
い(特別遊技の終了)と判断する。
【0049】したがって中領域30を通過するか否かが
きわめて重要となるが、その際に誘導部材41、41が
拡大位置にされていれば中領域30を通過する確率が極
めて高くなる。特別遊技の継続であれば(S303:Y
ES)S302に戻って新たな特別開放状態が開始され
る。また、特別遊技の終了であれば(S303:N
O)、当たりフラグFをクリアして(S304)本処理
を終了する。
【0050】以上の通り、このパチンコ機10において
は、遊技球がゲート43を通過したことに起因してCP
U70aが抽選を行い、その抽選が当たりであるとソレ
ノイド42を制御して誘導部材41、41を拡大位置に
させて、V領域である中領域30を通過する確率を高め
させるので、特別遊技を実行するか否かを決める始動開
放状態及び特別遊技における特別開放状態で誘導部材4
1、41が拡大位置になっているか否かがきわめて重要
となり、遊技者は誘導部材41、41が拡大位置になる
ことを歓迎する。
【0051】また、ゲート43を通過したタイミングで
選択される乱数値にて当否の抽選が行われ、その抽選の
当否によって誘導部材41、41が拡大位置になるかな
らないかが決まり、単に遊技球がゲート43を通過した
からといって誘導部材41、41が拡大位置にされる訳
ではない。すなわち、遊技者は誘導部材41、41が拡
大位置になるかならないかを予測できない。よって、遊
技内容が単調になることは回避される。
【0052】しかも、誘導部材41、41を拡大位置に
する前に抽選結果を図柄表示装置28にて表示するの
で、遊技者はこれに応じて狙い場所を変更したり、発射
のタイミングを決める等を前もって準備できる。さら
に、中央入賞装置26の開放状態には、開放時間が短い
始動開放状態と開放時間が長い特別開放状態とがあり、
遊技球が中領域30を通過したことによる特典として特
別開放状態にするから、遊技者は特典を実感できる。
【0053】また、誘導部材41を拡大位置にして中領
域30を通過する通過確率を高めている期間には制限が
あるので、遊技者が有利になりすぎるおそれはない。な
お、実施例では誘導部材41、41を通常位置と拡大位
置との2段階に変位させることで通過確率を2段階に変
化させているが、ソレノイド42に代えて例えばステッ
ピングモータを駆動源とすることにより、誘導部材4
1、41を3段階以上や無段階的に変位させる(通過確
率を3段階以上や連続的にに変更する)ことも可能であ
る。
【0054】その場合、図柄表示装置28に表示される
当たり図柄の種類に応じて、例えば777は通過確率を
最高に高めて、333はその次、他の当たり図柄はさら
にそれよりも低め(ただし通常位置よりは高め)とす
る、といった構成も可能になる。
【0055】以上、実施例に従って、本発明の実施の形
態について説明したが、本発明はこのような実施例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
でさまざまに実施できることは言うまでもない。なお、
実施例における特別遊技の例はあくまでも例であり、こ
れ以外の形態例えば公知の第1種や第3種と呼ばれるパ
チンコ機におけると同様の特別遊技とすることも可能で
あるし、そうした形態とは異なるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のパチンコ機の斜視図。
【図2】 実施例の遊技盤の正面図。
【図3】 実施例のパチンコ機の制御系のブロック図。
【図4】 実施例のパチンコ機の主基板が実行する誘導
部材制御処理のフローチャート。
【図5】 実施例のパチンコ機の主基板が実行する始動
開放制御処理のフローチャート。
【図6】 実施例のパチンコ機の主基板が実行する特別
遊技処理のフローチャート。
【符号の説明】
10 パチンコ機(弾球遊技機) 22 遊技盤 25a 遊技領域 26 中央入賞装置(変動入賞装置) 27 開閉羽根 28 図柄表示装置(表示手段) 29 左領域(非特定領域) 30 中領域(特定領域) 31 右領域(非特定領域) 35 始動入賞口 41 誘導部材(通過確率変動手段) 42 ソレノイド(通過確率変動手段) 43 ゲート(抽選用の通過口) 70 主制御基板(通過確率制御手段) 70a CPU(通過確率制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鵜飼 俊雄 愛知県名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内 (72)発明者 巽 正吾 愛知県名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内 Fターム(参考) 2C088 AA06 AA17 AA39 AA42 AA43 AA48 EB29 EB44 EB56 EB72

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入賞が容易な開放状態と入賞が困難また
    は不可能な閉鎖状態とに可変で、その内部にはそこを遊
    技球が通過したことに起因して遊技者に特典が与えられ
    る特定領域と該特定領域とは別の非特定領域とが設けら
    れた変動入賞装置を備える弾球遊技機において、 前記変動入賞装置に入賞した遊技球が前記特定領域を通
    過する確率(以下、「通過確率」という。)を少なくと
    も高低2段階に変化させる通過確率変動手段と、 遊技球が抽選用に設定されている入球口に入球または該
    抽選用に設定されている通過口を通過したことに起因し
    て抽選を行う抽選手段と、 該抽選が当たりであると前記通過確率変動手段を制御し
    て前記通過確率を高めさせる通過確率制御手段とを備え
    たことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の弾球遊技機において、 前記抽選手段の抽選結果を表示する表示手段を備えたこ
    とを特徴とする弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の弾球遊技機にお
    いて、 前記特典として前記変動入賞装置を開放状態にすること
    を特徴とする弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の弾球遊技機において、 前記変動入賞装置の開放状態には、開放時間が短い始動
    開放状態と開放時間が長い特別開放状態とがあり、 前記特典として前記変動入賞装置を特別開放状態にする
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の弾球遊技機において、 前記変動入賞装置は始動入賞口に入球したことに起因し
    て前記始動開放状態とされることを特徴とする弾球遊技
    機。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか記載の弾球
    遊技機において、 前記通過確率変動手段は前記通過確率を少なくとも3段
    階に変更可能であり、 前記通過確率制御手段は、前記当たりの種類に応じて選
    択される通過確率とすべく前記通過確率変動手段を制御
    することを特徴とする弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか記載の弾球
    遊技機において、 前記通過確率変動手段が前記通過確率を高めている期間
    には制限があることを特徴とする弾球遊技機。
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