JPH1052531A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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Publication number
JPH1052531A
JPH1052531A JP8213442A JP21344296A JPH1052531A JP H1052531 A JPH1052531 A JP H1052531A JP 8213442 A JP8213442 A JP 8213442A JP 21344296 A JP21344296 A JP 21344296A JP H1052531 A JPH1052531 A JP H1052531A
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JP
Japan
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lottery
opening
closing operation
game
movable member
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Withdrawn
Application number
JP8213442A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
Masaaki Isoda
斉明 磯田
Yasumori Yoneyama
泰守 米山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ace Denken KK
Original Assignee
Ace Denken KK
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Publication date
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Publication of JPH1052531A publication Critical patent/JPH1052531A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の異なる機種間における遊技方法を複合化
させ、娯楽性を高めて遊技者の期待感や射幸心を十分に
満たすことができ、遊技者を飽きさせない遊技機を提供
する。 【解決手段】始動入賞口15への球の入賞に基づき無作
為抽選が実行され、それに基づき可変表示手段20に図
柄合せゲームを表示される。図柄パターンが大当りに相
当すると、可動役物装置30の可動部材32が通常の閉
状態から開状態に一定時間に亘り開閉し、この開閉動作
中に特定入賞領域33に入賞すると、該開閉動作を繰返
し実行される。そして可動部材32の開閉動作が終了し
た時点で、前記開閉動作が繰返し実行された回数分だけ
大口入賞口装置40が開き特別価値が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤面上に打ち
出された球の始動入賞口への入賞に基づき、遊技者に有
利な特別価値を導き得る遊技状態を演出できるパチンコ
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機としては、遊技盤面上に液
晶画面等からなる可変表示手段をメイン役物として備
え、始動チャッカーに球が入賞すると可変表示手段に各
種図柄がスクロール表示され、変化後の図柄の組合せが
大当り態様になると、いわゆるフィーバー状態となっ
て、大口入賞口が所定回数開閉するような機種が知られ
ている。
【0003】また、別のタイプの遊技機として、始動チ
ャッカーに球が入賞すると、ケース状の中央役物にある
羽根が左右に開き、かかる中央役物内部のいわゆるVゾ
ーンと称される特定の穴に球が入ると大当りとなり、羽
根の開閉が所定回数まで繰り返され、その動作中に再び
大当りすると、開閉動作が所定回数を上限として継続さ
れる機種も知られている。
【0004】前者はフィバー機と称される第1種パチン
コ機であり、後者は羽根物と称される第2種パチンコ機
であり、これらのように全く異なる遊技方法を楽しめる
様々な機種が存在する。遊技場では何種類かの機種を設
置して遊技者の好みに対応していた。
【0005】概して第1種パチンコ機では、液晶画面等
の可変表示手段に表示される図柄合せの内容を多様化さ
せて娯楽性を高める傾向があり、一方の第2種パチンコ
機では、中央役物の機械的な構造における入賞過程を複
雑化して興趣を高める傾向がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の遊技機では、例えば第1種パチンコ機では、液
晶画面等の可変表示手段に表示される図柄合せの内容を
多様化させたり、第2種パチンコ機では、中央役物の機
械的な構造における入賞過程を複雑化して興趣を高める
工夫はあるのだが、如何せん機種毎に遊技方法がほぼ類
型化されてしまっており、遊技自体の斬新さや面白みに
欠ける傾向にあった。
【0007】このように、従来の遊技機では、各機種毎
の画一化されつつある遊技方法の範囲内では、従来にな
い娯楽性を付与して、特別価値の発生に対する遊技者の
期待感を高めるべく演出するには限界があり、遊技者の
射幸心を更に煽ったり、視覚的に一層発奮させることが
困難であった。
【0008】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、従来の異なる機種間
における遊技方法を複合化させ、娯楽性を高めて遊技者
の期待感や射幸心を十分に満たすことができ、遊技者を
飽きさせない遊技機を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項に存す
る。
【0010】1 遊技盤面(11)上に打ち出された球
の始動入賞口(15)への入賞に基づき、遊技者に有利
な特別価値を導き得る遊技状態を演出できるパチンコ機
(10)であって、前記始動入賞口(15)への球の入
賞に基づき、無作為抽選を実行する抽選手段(52)
と、前記抽選手段(52)によって無作為抽選が行なわ
れると、各種図柄を連続的に変化させた後、無作為抽選
の結果に対応した図柄パターンを確定させる図柄合せゲ
ームを表示する可変表示手段(20)と、球を受け入れ
易い開状態と受け入れにくい閉状態とに変化する可動部
材(32)、および内部に設けられた特定入賞領域(3
3)を含む可動役物装置(30)と、前記可変表示手段
(20)に表示された図柄パターンが前記抽選結果の大
当りに相当する場合に、前記可動役物装置(30)の可
動部材(32)を通常の閉状態から開状態に一定時間に
亘り開閉させ、この開閉動作中に前記特定入賞領域(3
3)に球が入賞すると、該開閉動作を繰返し実行させる
遊技制御手段(55)と、前記可動役物装置(30)の
可動部材(32)の開閉動作が終了した時点で、前記遊
技制御手段(55)からの指令に基づき、前記開閉動作
が繰返し実行された回数に応じて遊技者に有利な特別価
値を発生させる価値発生手段(40)と、を有すること
を特徴とするパチンコ機(10)。
【0011】2 少なくとも前記図柄合せゲームの最中
に前記始動入賞口(15)に球が入賞した際、前記抽選
手段(52)による無作為抽選の実行を一時保留する抽
選保留手段(53)と、前記抽選保留手段(53)によ
り保留された抽選保留回数を遊技者に目視可能に表示す
る保留回数表示手段(21)と、を有することを特徴と
する1項記載のパチンコ機(10)。
【0012】3 前記抽選保留手段(53)により保留
できる抽選保留回数の上限値を予め設定しておき、抽選
保留回数が上限値を満たした状態で前記始動入賞口(1
5)に球が入賞した場合に、前記可変表示手段(20)
に表示される図柄パターンの如何に拘らず、前記遊技制
御手段(55)からの指令に基づき、前記可動役物装置
(30)の可動部材(32)が通常の閉状態から開状態
に一定時間に亘り開閉するよう制御されることを特徴と
する2項記載のパチンコ機(10)。
【0013】4 前記可動役物装置(30)の可動部材
(32)の開閉動作が繰返し実行された回数を遊技者に
目視可能に表示する価値発生数表示手段(22)を有す
ることを特徴とする1,2または3項記載のパチンコ機
(10)。
【0014】5 前記価値発生手段(40)は、前記可
動役物装置(30)の可動部材(32)の開閉動作が繰
返し実行された回数分だけ別途開閉される大口入賞口装
置であることを特徴とする1,2,3または4項記載の
パチンコ機(10)。
【0015】次に、前記解決手段に基づく作用を説明す
る。1項記載のパチンコ機(10)によれば、遊技盤面
(11)上に打ち出された球が始動入賞口(15)に入
賞すると、抽選手段(52)により無作為抽選が実行さ
れる。すると可変表示手段(20)には、各種図柄が連
続的に変化するように表示される。前記抽選の結果が大
当りの場合、可変表示手段(20)の図柄は大当りに相
当する特定の図柄パターンに確定するので、遊技者は大
当りを視覚的に面白楽しく認識できる。
【0016】このように大当りになると、遊技制御手段
(55)からの指令に基づき、可動役物装置(30)の
可動部材(32)が通常の閉状態から開状態に一定時間
に亘り開閉する。この開閉動作中に、可動役物装置(3
0)の内部にある特定入賞領域(33)に球がうまく入
賞すると、該開閉動作が繰返し実行される。
【0017】可動役物装置(30)の可動部材(32)
の開閉動作は、かかる開閉動作中に特定入賞領域(3
3)に球が入らなければ終了し、あるいは継続回数に上
限値を設定したような場合には上限値になった時点で終
了する。何れにせよ可動役物装置(30)の可動部材
(32)の開閉動作が終了した時点で、前記遊技制御手
段(55)からの指令に基づき、前記開閉動作が繰返し
実行された回数に応じて、価値発生手段(40)が作動
し遊技者に有利な特別価値が発生する。
【0018】ここで価値発生手段(40)により遊技者
に付与する特別価値としては、例えば賞球数の割合を一
時的に高めたり、入賞し易いような形態変化を起こす役
物等と様々なタイプが考えられる。具体的には5項記載
のように、価値発生手段(40)を、前記可動役物装置
(30)の可動部材(32)の開閉動作が繰返し実行さ
れた回数分だけ開閉される大口入賞口装置とすれば、通
常より格段に高い確率での入賞チャンスを遊技者に対し
て明快かつ簡単に付与することができる。
【0019】2項記載のパチンコ機(10)によれば、
可変表示手段(20)における図柄合せゲームの最中に
前記始動入賞口(15)に球が入賞したとしても、その
入賞が無駄になることなく、抽選保留手段(53)によ
り無作為抽選の実行が一時保留される。また、保留され
た抽選保留回数は保留回数表示手段(21)により遊技
者に目視可能に表示されるので、遊技者は容易に確認す
ることができる。
【0020】前記抽選保留手段(53)により保留され
た抽選保留回数が上限値を満たした状態で、前記始動入
賞口(15)に球が入賞した場合、本来なら無作為抽選
の実行は破棄される。ところが、3項記載のパチンコ機
(10)によれば、前記入賞が生じた場合、可変表示手
段(20)に表示される図柄パターンの如何に拘らず、
前記遊技制御手段(55)からの指令に基づき、可動役
物装置(30)の可動部材(32)が通常の閉状態から
開状態に一定時間に亘り開閉する。
【0021】かかる開閉動作中に、可動役物装置(3
0)の内部にある特定入賞領域(33)に球がうまく入
賞すると、前記1項記載のパチンコ機(10)と同様に
開閉動作は繰返し実行され、継続終了時点で、開閉動作
が繰返し実行された回数に応じて特別価値が発生する。
4項記載のパチンコ機(10)によれば、価値発生数表
示手段(22)によって前記可動役物装置(30)の可
動部材(32)の開閉動作が繰返し実行された回数は遊
技者に目視可能に表示されるので、それに応じて発生す
る特別価値の度合いを遊技者は容易に確認することがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する実施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の一実
施形態を示している。図2に示すように、パチンコ機1
0は、遊技者がハンドル12を回転操作することにより
遊技盤面11上にパチンコ球を打ち出し、かかる球の入
賞を競い楽しむゲーム機であり、フィバー機(第1種パ
チンコ機)と羽根物(第2種パチンコ機)とを組合せた
ゲーム性を持つよう構成されている。
【0023】遊技盤面11の中央には可変表示手段20
と可動役物装置30が上下一体に設けられており、その
真下には始動入賞口15が設けられている。遊技盤面1
1の中央下側には、価値発生手段である大口入賞口装置
40が設けられている。その他、遊技盤面11の適所に
は、球を弾く数多の障害釘や各種役物、それに各種入賞
口やアウト口等も配設されている。
【0024】遊技盤面11の裏側等の機体内部には、各
種役物等の動作制御を行なうための遊技管理装置50が
設けられている。かかる遊技管理装置50は、抽選手段
52、抽選保留手段53、遊技制御手段55を含むもの
であり、これらについては後述する。また、パチンコ機
10の下部には、遊技に供するパチンコ球を入れる前皿
13や、この前皿13から溢れる球を受ける下皿14が
設けられている。
【0025】図1に示すように始動入賞口15は、球の
入賞を検知する入賞検知スイッチ15aを備えている。
入賞検知スイッチ15aは入賞球を検知してONになる
と、入賞信号を後述する遊技管理装置50に出力すべ
く、該装置50に信号線を介して接続されている。ま
た、遊技盤面11の左下側には、同様に入賞検知スイッ
チ16aを備えた特別始動入賞口16が設けられてい
る。入賞検知スイッチ15a,16aは、例えば光セン
サ、近接センサ、あるいは磁気センサ等の各種センサに
より構成すればよい。なお、始動入賞口15、特別始動
入賞口16の数や位置は図示したものに限定されるわけ
ではない。
【0026】可変表示手段20は、始動入賞口15への
球の入賞に起因して、先ず最初に羽根物のゲームに移行
するための前提条件となる図柄合せゲームが展開される
ものであり、具体的には例えば、カラー液晶ディスプレ
イや7セグメントLEDからなる。かかる可変表示手段
20の画面上にて、後述する画像制御手段54からの信
号に基づき、図柄合せゲームが実行されるように構成さ
れている。
【0027】可変表示手段20の画面には、例えば数字
・記号等の各種図柄が3個並列に表示されるようになっ
ている。図柄合せゲームとは、画像制御手段54からの
指令に基づき各種図柄がスクロール変化し、その変化後
の表示結果が、例えば「7,7,7」、「3,3,3」
の如く総ての図柄が一致する等の特定の大当り組合せを
含めて、様々な組合せに確定するまでの表示内容の変化
過程である。
【0028】可動役物装置30は、本来羽根物のゲーム
を演出する役物であり、ケース状の本体31の両側に、
球を受け入れ易い開状態と受入れにくい閉状態とに開閉
可能に設けられた一対の可動部材(いわゆる羽根)3
2、および本体31内部に設けられた特定入賞領域(い
わゆるVゾーン)33を具備してなる。特定入賞領域3
3への球の入賞は、一対の可動部材32が開状態にある
ときの方が当然高くなる。具体的な特定入賞領域33へ
の入賞パータンは、本体31内部の機械的構造に依存す
るものであり、様々な入賞パターンが見られるように設
計するとよい。
【0029】各可動部材32の開閉駆動手段であるソレ
ノイド(図示せず)は、後述する遊技制御手段55に接
続されており、該遊技制御手段55により、前記可変表
示手段20に表示された図柄パターンが大当りの場合
に、通常の閉状態から開状態に一定時間に亘り開閉し、
この開閉動作中に特定入賞領域33に球が再び入賞する
と、一定時間単位の開閉動作が繰返されるように制御さ
れる。ここで一定時間とは、本実施形態では各可動部材
32が連続して最大18回開閉するまでの時間、または
10個入賞するまでの時間と設定されている。なお、一
定時間は任意に設定すればよいものである。
【0030】また、図1に示すように、本体31の内部
には入賞した球を検知して計数する計数器34が設けら
れている。計数器34は各種センサ等から成り、入賞球
を検知して計数する度に計数信号を遊技管理装置50に
出力すべく該装置50に接続されている。また、特定入
賞領域33にも、前記計数器34とは別に入賞検知スイ
ッチ33aが設けられている。
【0031】価値発生手段である大口入賞装置40は、
そのアタッカー41が駆動手段であるソレノイド(図示
せず)によって開閉するように構成されている。かかる
アタッカー41は、前記可動部材32の開閉動作の継続
が終了した後、開閉動作が繰返し実行された回数分だけ
新たに開閉するよう設定されている。かかる開閉動作は
フィバー機におけるいわゆるフィバー状態に相当する。
【0032】具体的にはアタッカー41は、遊技制御手
段55からの指令に基づき、所定時間(例えば29秒)
あるいは10個入賞するまで開いた後、短時間(例えば
2〜3秒)だけ閉じるような特別価値の発生動作を所定
ラウンド回数(例えば16回)まで継続するように制御
される。アタッカー41の内部にはセンサ等からなる計
数器42が設けられている。
【0033】計数器42も遊技管理装置50に接続さ
れ、各ラウンド毎に大口入賞装置40内へ入賞した球数
に係る計数信号を出力するように設定されている。前述
した如くアタッカー41の開いている所定時間(29
秒)が経過する前であっても、計数器42により所定数
(10個)の入賞球が計数された時点で、アタッカー4
1は閉じるように設定されている。
【0034】図1に示すように遊技管理装置50は、C
PU,ROM,RAM等を少なくとも含むマイクロコン
ピューターから成り、機能的には遊技状況判断手段5
1、抽選手段52、抽選保留手段53、画像制御手段5
4、遊技制御手段55を少なくとも具備してなる。
【0035】遊技状況判断手段51は、始動入賞口15
内の入賞検知スイッチ15aから入賞信号を受ける度
に、図柄合せゲーム中または特別価値の発生中であるか
否かを判断するものである。かかる遊技状況判断手段5
1は、入賞信号を受けた際に図柄合せゲーム等の最中で
なければ、抽選手段52に実行信号を出力し、最中であ
れば抽選保留手段53に保留信号を出力するように設定
されている。
【0036】抽選手段52は、前記遊技状況判断手段5
1から実行信号を受ける度に、乱数を生成してその乱数
に基づき無作為抽選を実行し、その抽選結果に対応した
当り外れ信号を次述する画像制御手段54や遊技制御手
段55に出力するものである。
【0037】抽選保留手段53は、前記遊技状況判断手
段51から保留信号を受けた時、すなわち図柄合せゲー
ム中あるいは特別価値発生中に始動入賞口15に球が入
賞した時に、前記抽選手段52による無作為抽選の実行
を一時的に保留するものである。実際に保留される抽選
実行の権利回数は最高4回までと上限値が定められてい
る。抽選保留手段53は、保留回数表示手段21に接続
されている。
【0038】保留回数表示手段21は、前記抽選保留手
段53により保留された抽選保留回数を遊技者に目視可
能に表示するものである。具体的には保留回数表示手段
21は4個の豆ランプを具備してなり、遊技盤面11上
にて可変表示手段20の上方に設けられている。この保
留回数表示手段21は、前述した抽選保留手段53から
の保留表示信号に基づき、RAMに記憶された前記抽選
保留回数を表示すべく点灯するように設定されている。
【0039】保留回数表示手段21は、抽選保留回数に
相当する数の豆ランプが点灯すべく制御されるものであ
る。なお、保留されていた無作為抽選が実行された場
合、その実行回数が前記抽選保留回数から減算されてR
AMに更新記憶され、その回数が保留回数表示手段21
に新たに表示されるようになっている。また、権利が最
高値の4つまで保留されている状態では、再度、始動入
賞口15に球が入賞しても、この入賞により発生すべき
抽選は破棄されるように設定されている。
【0040】画像制御手段54は、ROMに格納された
表示制御プログラムデータに従って、前記可変表示手段
20おける表示内容の制御を行なうものである。かかる
画像制御手段54は、抽選手段52からの当り外れ信号
に応じて可変表示手段20に対し、選択的に特定の図柄
を表示させたり、大当りや小当り、あるいは外れに応じ
た様々な組合わせの図柄パターンを表示させる表示制御
信号を出力するものである。
【0041】遊技制御手段55は、前記可動役物装置3
0や大口入賞口装置40等に接続されており、各種信号
に基づいて遊技盤面11上における各装置30,40や
他の役物等の動作を、所定の遊技方法に沿うよう制御す
るものである。遊技制御手段55は、ROMに格納され
た遊技制御プログラムデータにしたがって、前記可動役
物装置30や大口入賞口装置40等の各種役物の動作制
御を行なう。
【0042】具体的には遊技制御手段55は、可変表示
手段20に表示された図柄パターンが抽選結果の大当り
に相当する場合に、可動役物装置30の各可動部材32
を通常の閉状態から開状態に一定時間に亘り開閉させ、
この開閉動作中に特定入賞領域33に球が入賞すると、
一定時間単位の開閉動作を繰返し実行させるものであ
る。かつ遊技制御手段55は、各可動部材32の開閉動
作の継続が終了した時点で、該開閉動作が繰返し実行さ
れた回数に応じた価値発生信号を出力し、その回数分だ
け今度は大口入賞装置40のアタッカー41を開閉させ
るものである。
【0043】更に遊技制御手段55は、抽選保留回数が
上限値を満たした状態で特別始動入賞口16に球が入賞
した場合に、可変表示手段20に表示される図柄パター
ンの如何に拘らず、可動役物装置30の各可動部材32
を通常の閉状態から開状態に一定時間に亘り開閉し、そ
の間に特定入賞領域33に球が入賞すると、上記と同様
に各可動部材32の開閉動作を繰返し実行させ、その後
大口入賞装置40のアタッカー41を開閉させる機能も
備えている。
【0044】遊技制御手段55は、価値発生数表示手段
22にも接続されている。価値発生数表示手段22は、
前記可動役物装置30の可動部材32の開閉動作が繰返
し実行された回数を遊技者に目視可能に表示するもので
ある。遊技制御手段55は可変表示手段20のすぐ上方
に設けられており、具体的には液晶ディスプレイや7セ
グメントLEDから構成すればよい。ここで可動部材3
2の開閉動作が繰返し実行された回数は、特別価値の発
生として大口入賞装置40のアタッカー41が開閉する
ラウンド数を示すものである。
【0045】次に作用を説明する。図2において、遊技
者はハンドル12を回転操作することにより遊技盤面1
1上に球を打ち出し、かかる球の各役物等への入賞を競
い楽しむ。かかる遊技を図3に示すフローチャートにし
たがって説明すれば、遊技の進行中に、球が始動入賞口
15に入ると(S1でY)、入賞検知スイッチ15aは
入賞信号を出力する。
【0046】遊技状況判断手段51が前記入賞信号を受
けると、先ずその時に図柄合せゲーム中または特別価値
の発生中であるか否かが判断され、図柄合せゲーム等の
最中でなければ抽選手段52に実行信号が出力され、も
し最中であれば抽選保留手段53に保留信号が出力され
る。
【0047】抽選手段52は、前記遊技状況判断手段5
1から実行信号を受ける度に、乱数を生成してその乱数
に基づき無作為抽選を実行する(S3)。抽選が終る
と、その抽選結果に対応した当り外れ信号が画像制御手
段54や遊技制御手段55に出力される。そして、画像
制御手段54からの表示制御信号に基づき、先ず最初に
フィバー機の如く可変表示手段20の画面上にて、図柄
合せゲームが開始される(S4)。
【0048】また、球が始動入賞口15に入賞しなくて
も(S1でN)、未実行の無作為抽選が保留されていれ
ば(S10でY)、図柄合せゲーム等の最中でないこと
を条件に(S11でN)、抽選手段52にて図柄合せゲ
ームの起因となる無作為抽選が行なわれる(S3)。こ
のとき実行された抽選は、図2に示す保留回数表示手段
21の豆ランプの消灯により減算表示される。一方、権
利が保留されていなければ(S5でN)、無作為抽選は
行われず図柄合せゲームは行われない(S10でN)。
【0049】図柄合せゲームの進行中等に始動入賞口1
5に入賞した場合(S2でY)、遊技状況判断手段51
からの保留信号に基づき、抽選保留手段53はRAMに
保存されている抽選が上限値である4回未満であれば
(S12でY)、上限値4回まで抽選の実行を保留する
(S17)。このときの抽選保留回数は、保留回数表示
手段21の豆ランプの点灯により加算表示される。一
方、権利が上限値の4回まで保留されている状態で始動
入賞口15に入賞しても(S12でN)、無作為抽選に
係る権利は破棄される(S13)。
【0050】図柄合せゲームが開始されると、可変表示
手段20の画面上に3個並列に表示された各種図柄がス
クロールする。そして、所定時間スクロール表示された
後、前記抽選の結果が大当りの場合には、可変表示手段
20の表示結果は、予め画像制御手段54のROMに記
憶された例えば「7,7,7」等の大当り組合せに確定
するので(S5でY)、遊技者は大当りを面白楽しく認
識できる。
【0051】大当りとなると、そのまま続いて羽根物タ
イプの遊技が実行される。すなわち、可変表示手段20
に表示された図柄パターンが大当りに相当すると、遊技
制御手段55からの指令に基づき、可動役物装置30の
各可動部材32が通常の閉状態から開状態に一定時間に
亘り開閉する(S6)。この開閉動作中に、ケース状の
本体31内部の特定入賞領域33に球がうまく入賞する
と(S7でY)、一定時間単位の開閉動作が繰返し実行
される(S8)。
【0052】このような各可動部材32の開閉動作の継
続が終了すると、その時点で前記開閉動作が繰返し実行
された回数に応じた価値発生信号が遊技制御手段55か
ら出力され、その回数分だけ今度は大口入賞装置40の
アタッカー41が開閉する(S9)。詳しくはアタッカ
ー41が、所定時間(例えば29秒)あるいは計数器4
2により所定数(例えば10個)の入賞球が計数される
まで開いた後、短時間(例えば2〜3秒)だけ閉じると
いう特別価値の発生動作が、前記可動部材32の開閉動
作が繰返し実行された回数であるラウンド回数だけ繰り
返される。
【0053】前記可動部材32の開閉動作が繰返し実行
された回数は、価値発生数表示手段22に表示されるの
で、それに応じて発生する特別価値の度合いを遊技者は
容易に確認することができる。以上のように、遊技者は
フィーバー機としての遊技も十分に堪能することができ
る。
【0054】また、前述した通常の遊技の流れとは別
に、抽選保留回数が上限値を満たしている際に特別始動
入賞口15に球が入賞すると(S14)、遊技制御手段
55からの指令に基づき、可変表示手段20に表示され
る図柄パターンの如何に拘らず、可動役物装置30の各
可動部材32を通常の閉状態から開状態に一定時間に亘
り開閉する(S15)。その間に特定入賞領域33に球
が入賞すると(S16でY)、即大当りとなり、上記と
同様に各可動部材32の開閉動作が繰返し実行され(S
8)、その後、大口入賞装置40のアタッカー41が開
閉するフィバー状態となる(S9)。
【0055】なお、本発明に係るパチンコ機は前記実施
形態に限定されるものではなく、始動入賞口への入賞か
ら特別価値発生に至るまでの各遊技方法独自の行程は、
前述した具体的プロセスに何ら限定されるものではな
い。
【0056】
【発明の効果】本発明に係るパチンコ機によれば、従来
の異なる機種間における遊技方法を複合化させることに
より、娯楽性を高めて遊技者の期待感や射幸心を十分に
満たすことができ、遊技者の好みにより良く対応するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施形態に係るパチンコ機の遊技
管理装置等を示すブロック図である。
【図2】本発明の一の実施形態に係るパチンコ機を示す
正面図である。
【図3】本発明の一の実施形態に係るパチンコ機におけ
る遊技過程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…パチンコ機 12…遊技盤面 15…始動入賞口 16…特別始動入賞口 20…可変表示手段 21…保留回数表示手段 22…価値発生数表示手段 30…可動役物装置 32…可動部材 33…特定入賞領域 40…大口入賞口装置 50…遊技管理装置 51…遊技状況判断手段 52…抽選手段 53…抽選保留手段 54…画像制御手段 55…遊技制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤面上に打ち出された球の始動入賞口
    への入賞に基づき、遊技者に有利な特別価値を導き得る
    遊技状態を演出できるパチンコ機であって、 前記始動入賞口への球の入賞に基づき、無作為抽選を実
    行する抽選手段と、 前記抽選手段によって無作為抽選が行なわれると、各種
    図柄を連続的に変化させた後、無作為抽選の結果に対応
    した図柄パターンを確定させる図柄合せゲームを表示す
    る可変表示手段と、 球を受け入れ易い開状態と受け入れにくい閉状態とに変
    化する可動部材、および内部に設けられた特定入賞領域
    を含む可動役物装置と、 前記可変表示手段に表示された図柄パターンが前記抽選
    結果の大当りに相当する場合に、前記可動役物装置の可
    動部材を通常の閉状態から開状態に一定時間に亘り開閉
    させ、この開閉動作中に前記特定入賞領域に球が入賞す
    ると、該開閉動作を繰返し実行させる遊技制御手段と、 前記可動役物装置の可動部材の開閉動作が終了した時点
    で、前記遊技制御手段からの指令に基づき、前記開閉動
    作が繰返し実行された回数に応じて遊技者に有利な特別
    価値を発生させる価値発生手段と、 を有することを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】少なくとも前記図柄合せゲームの最中に前
    記始動入賞口に球が入賞した際、前記抽選手段による無
    作為抽選の実行を一時保留する抽選保留手段と、 前記抽選保留手段により保留された抽選保留回数を遊技
    者に目視可能に表示する保留回数表示手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載のパチンコ機。
  3. 【請求項3】前記抽選保留手段により保留できる抽選保
    留回数の上限値を予め設定しておき、抽選保留回数が上
    限値を満たした状態で前記始動入賞口に球が入賞した場
    合に、前記可変表示手段に表示される図柄パターンの如
    何に拘らず、前記遊技制御手段からの指令に基づき、前
    記可動役物装置の可動部材が通常の閉状態から開状態に
    一定時間に亘り開閉するよう制御されることを特徴とす
    る請求項2記載のパチンコ機。
  4. 【請求項4】前記可動役物装置の可動部材の開閉動作が
    繰返し実行された回数を遊技者に目視可能に表示する価
    値発生数表示手段を有することを特徴とする請求項1,
    2または3記載のパチンコ機。
  5. 【請求項5】前記価値発生手段は、前記可動役物装置の
    可動部材の開閉動作が繰返し実行された回数分だけ別途
    開閉される大口入賞口装置であることを特徴とする請求
    項1,2,3または4記載のパチンコ機。
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