JP2004001996A - 板材用吊り具 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成によって、部品点数が少なく、吊り上げ作業中における板材の引掛孔からの抜け外れを防止することのできる、板材用吊り具を提供すること。
【解決手段】引掛孔4の周辺部に当接可能であって、第2係止部22よりも長く形成される第1係止部21を備える引掛部6と、吊り孔7を有する吊り具本体5とを備える覆工板用吊り具1において、吊り孔7に移動可能に挿通されるカップリング14の移動範囲を、第1移動規制部8および第2移動規制部9によって、第2係止部22側における上側の鉛直方向から水平方向の間の90°の範囲に規制するように構成する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板材用吊り具に関し、詳しくは、土木工事などにおける路面に敷設される覆工板などの板材を吊り上げるための板材用吊り具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、地下工事などの土木工事においては、覆工板を路面に敷設することがよく知られている。このような覆工板は、滑り止めなどの加工がなされている略矩形状の鋼製板からなる頂板を備える箱形板状の構造物であって、吊り上げて運搬できるように、通常、頂板の四隅に円形の引掛孔が形成されている。
【0003】
そして、土木工事などにおいては、このような覆工板の四隅の引掛孔にそれぞれ吊り具を引掛けて、この吊り具にフックを係止させてワイヤーロープなどを介してクレーンに連結することにより、このクレーンによって覆工板を吊り上げて、適宜、所定の配置に敷設するようにしている。
【0004】
このような覆工板の吊り具としては、従来から、略J字状のフックが用いられているが、吊り上げ時にバランスを崩すと、覆工板の引掛孔からフックの先端部が容易に外れてしまうおそれがあることから、たとえば、特開平7−69575号公報には、覆工板の頂板と略平行な鉤状の先端部と、フック本体部の背面に設けられるロック機構とを備える覆工板の吊り上げ専用フックが提案されている。
【0005】
この専用フックでは、鉤状の先端部が頂板と平行しているため、先端部を引掛孔からその周辺部の頂板に確実に挿入することができ、しかも、先端部を引掛ける時にロック機構が自動的に作動するので、吊り上げ作業中の先端部の引掛孔からの外れを確実に防止することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−69575号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平7−69575号公報に記載される専用フックでは、吊り上げ作業中における先端部の引掛孔からの抜け外れを防止することはできるが、フック本体部に、ロック機構を回転自在に支持させるとともに、スプリングによって付勢させるため、部品点数が増加し、また、構成が複雑となる。
【0007】
また、作業中において、スプリングが損傷などによって外れてしまうと、ロック機構が作動せず、専用フックの先端部が引掛孔からの抜け外れてしまうおそれがある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成によって、部品点数が少なく、吊り上げ作業中における板材の引掛孔からの抜け外れを防止することのできる、板材用吊り具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、板材用吊り具であって、吊り上げ装置により吊り上げるための吊り孔を有する吊り具本体と、板材の引掛孔に引掛ける引掛部とを備え、前記引掛部は、前記吊り具本体の下部から延び、板材の引掛孔に挿通される挿通部と、前記挿通部の遊端側に設けられ、前記引掛孔の周辺部に当接可能な係止部とを備え、前記係止部は、前記挿通部に対して、一方側に延びる第1係止部と、他方側に延びる第2係止部とを備え、前記第1係止部は、前記係止部の長手方向において、前記第2係止部よりも長く形成されており、前記吊り孔は、前記吊り上げ装置に連結される連結具を移動可能に挿通し、かつ、前記連結具の移動範囲が、前記第2係止部側に規制されるように構成されていることを特徴としている。
【0010】
このような構成によると、板材用吊り具を板材の引掛孔に対して傾斜させた状態で、引掛孔に、まず、第1係止部を引掛孔の周辺部の裏面に向けて挿通し、次いで、挿通部および第2係止部を挿通する。そうすると、周辺部の裏面に第1係止部および第2係止部を当接させることができるので、引掛部によって、板材用吊り具を板材の引掛孔に引掛けることができる。そして、吊り孔に挿通される連結具を介して、吊り上げ装置により板材を吊り上げることができる。
【0011】
そして、このような吊り上げ作業において、この構成では、吊り孔における連結具の移動範囲が、第2係止部側に規制されているので、吊り上げ装置からの吊り上げ力が、第2係止部よりも長い第1係止部が周辺部の裏面を押圧するように作用する。そのため、吊り上げ作業中において、板材には、引掛部が確実に引掛けられるので、吊り上げ作業の安全を確保することができる。
【0012】
しかも、この構成では、抜け外れを防止するためのロック機構など、複雑な機構がなく、部品点数が少なく、簡易な構成により、吊り上げ作業中における板材の引掛孔から板材用吊り具の引掛部の抜け外れを確実に防止することができる。
【0013】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記吊り具本体は、その下部に、前記引掛孔の周辺部に当接可能な当接面を備え、前記当接面は、前記挿通部に対して、一方側に延び、前記第1係止部に対向する第1当接面と、他方側に延び、前記第2係止部に対向する第2当接面とを備え、前記第2当接面は、前記当接面の長手方向において、前記第1当接面よりも長く形成されていることを特徴としている。
【0014】
このような構成によると、板材用吊り具を板材の引掛孔に対して傾斜させた状態で、第1係止部を引掛孔に対して挿入または引き抜く時に、第1係止部に対向する第1当接面が、第2係止部に対向する第2当接面よりも短く形成されているので、第1当接面が引掛孔の周辺部の表面に接触して挿入作業または引き抜き作業を阻害することを防止することができる。そのため、円滑な作業を確保して、作業効率の向上を図ることができる。
【0015】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記吊り具本体には、前記吊り孔に挿通された前記連結具が、前記係止部の長手方向において、前記挿通部よりも前記第1係止部側に移動することを規制するための移動規制部が設けられていることを特徴としている。
【0016】
このような構成によると、移動規制部によって、連結具が、係止部の長手方向における挿通部よりも第1係止部側に移動することが規制される。そのため、吊り上げ時においては、吊り上げ装置からの吊り上げ力によって、第1係止部が確実に引掛孔の周辺部を押圧するように作用させることができる。そのため、吊り上げ作業中における板材の引掛孔から板材用吊り具の引掛部の抜け外れを確実に防止して、安全性の向上を図ることができる。
【0017】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記挿通部は、その外周面が曲面として形成されていることを特徴としている。
【0018】
このような構成によると、挿通部の外周面が曲面として形成されているので、挿通部が板材の引掛孔に挿通されている状態において、挿通部の引掛孔に対する円滑な周方向の回転を確保することができる。そのため、吊り上げ作業において、連結具が吊り上げ装置に向かう方向に、板材用吊り具を円滑に回転させて、確実かつ円滑な吊り上げ作業を確保することができる。
【0019】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の発明において、前記吊り具本体は、その下部に、前記係止部の長手方向と直交する方向に膨出し、前記引掛孔の周辺部に当接する膨出部を備えていることを特徴としている。
【0020】
このような構成によると、引掛部を板材の引掛孔に引掛けると、その引掛部から膨出する膨出部が引掛孔の周辺部の表面に当接し、これによって、吊り具本体の倒れが防止される。そのため、たとえば、覆工板などを吊り上げる時に、覆工板の頂板の四隅の引掛孔のそれぞれに、この板材用吊り具を、1つずつ順次引掛けても、引掛孔に引掛けられた各板材用吊り具は、それぞれ安定して自立するので、たとえば、最初の板材用吊り具を引掛孔に引掛けた後、順次、板材用吊り具を引掛孔に引掛けている間に、それ以前に引掛けた板材用吊り具が倒れてしまうことを防止でき、効率的な引掛作業を達成することができる。
【0021】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1または3に記載の発明において、前記吊り具本体における前記第1係止部と対向する側部には、上下方向に沿って延びる案内溝が形成される保持部が設けられており、前記保持部には、前記案内溝にスライド可能に嵌合され、前記板材の引掛孔の周辺部に当接可能なスライド部材が保持されていることを特徴としている。
【0022】
このような構成によると、保持部には、案内溝にスライド可能なスライド部材が保持されているので、引掛部を板材の引掛孔に引掛けた後、そのスライド部材を案内溝に沿って下方向にスライドさせて、スライド部材を板材の引掛孔の周辺部に当接させれば、吊り具本体の倒れが防止される。そのため、たとえば、覆工板などを吊り上げる時に、覆工板の頂板の四隅の引掛孔のそれぞれに、この板材用吊り具を、1つずつ順次引掛けても、引掛孔に引掛けられた各板材用吊り具は、それぞれ安定して自立するので、たとえば、最初の板材用吊り具を引掛孔に引掛けた後、順次、板材用吊り具を引掛孔に引掛けている間に、それ以前に引掛けた板材用吊り具が倒れてしまうことを防止でき、効率的な引掛作業を達成することができる。
【0023】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記スライド部材には、前記係止部の長手方向と直交する方向の幅が、下方に向かって次第に狭くなる転倒防止部が形成されていることを特徴としている。
【0024】
このような構成によると、転倒防止部の幅が下方に向かって次第に狭くなるように形成されているので、異なる径の複数の引掛孔の大きさに応じて、転倒防止部を引掛孔の周辺部に当接させることができる。そのため、各引掛孔の径に応じた板材用吊り具をそれぞれ用意する必要がなく、コストの低減化を図りつつ、迅速な吊り上げ作業を達成することができる。
【0025】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記転倒防止部は、異なる径の複数の前記引掛孔に対応して周辺部に当接可能な傾斜状または段差状に形成されていることを特徴としている。
【0026】
このような構成によると、転倒防止部は、引掛孔の径に応じて、傾斜状または段差状に形成されているので、異なる径の複数の引掛孔の周辺部に、転倒防止部を確実に当接させることができる。そのため、吊り具本体は、転倒防止部の確実な当接によって、より確実に安定して自立するので、たとえば、最初の板材用吊り具を引掛孔に引掛けた後、順次、板材用吊り具を引掛孔に引掛けている間に、それ以前に引掛けた板材用吊り具が倒れてしまうことを確実に防止でき、効率的な引掛作業を達成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の板材用吊り具の第1の実施形態としての覆工板用吊り具の斜視図、図2、図3および図5は、覆工板用吊り具の使用状態を示す側面図、図4は、覆工板用吊り具の使用状態を示す背面図、図6は、覆工板の吊り上げ状態を示す斜視図、図7は、本発明の板材用吊り具の第2の実施形態としての覆工板用吊り具の斜視図である。
【0028】
図6に示すように、この覆工板用吊り具1は、板材としての覆工板2を吊り上げるための吊り具として用いられる。覆工板2は、滑り止めなどの加工がなされている略矩形状の鋼製板からなる頂板3を備える箱形板状の構造物であって、吊り上げて運搬できるように、頂板3の四隅に円形の引掛孔4が形成されており、地下工事などの土木工事において路面に敷設できるように形成されている。
【0029】
図1および図5に示すように、この覆工板用吊り具1は、一体的に形成される吊り具本体5および引掛部6を備えている。
【0030】
吊り具本体5は、略扇状の厚板状をなし、吊り孔7と、移動規制部としての第1移動規制部8と、第2移動規制部9とが一体的に形成されている。
【0031】
また、この吊り具本体5は、その上部および後側の外周面が、側面視略円弧状に連続する湾曲面として形成され、また、前側の外周面が、側面視略くの字状に屈曲する平坦面として形成され、また、その下部の外周面が当接面10として平坦状に形成されている。当接面10における前後方向(当接面10の長手方向)の前側には、後述する引掛部6の挿通部11が下方に向かって突出形成されており、当接面10における挿通部11の形成位置よりも一方側に延びる前方部分が第1当接面12とされ、挿通部11の形成位置よりも他方側に延びる後方部分が第2当接面13とされており、第2当接面13は、挿通部11が当接面10の前後方向において中央部から前側に位置される分、当接面10の長手方向において、第1当接面12よりも長く形成されている。
【0032】
すなわち、当接面10は、長手方向全体にわたって引掛孔4の孔径よりも長く形成されており、第1当接面12は、後述する使用方法において、図2が参照されるように、引掛部6の第1係止部21を引掛孔4に対して挿入または引き抜く時に、頂板3における引掛孔4の周辺部の表面に第1当接面12の前端部が当接しても、第2係止部22を引掛孔4に対して挿入または引き抜きできるような短い長さに形成されている。
【0033】
一方、第2当接面13は、図3が参照されるように、引掛部6を引掛孔4に引掛けた後に、頂板3における引掛孔4の周辺部の表面に十分に接触するような長い長さに形成されている。
【0034】
また、吊り具本体5の前側の外周面には、周方向途中から第1当接面12の前端部に向かって屈曲する傾斜状の逃げ面16が形成されている。
【0035】
この逃げ面16によって、上記した引掛部6の第1係止部21を引掛孔4に対して挿入または引き抜く時に、頂板3における引掛孔4の周辺部に対する吊り具本体5の前側の接触による挿入作業または引き抜き作業の阻害を防止している。
【0036】
吊り孔7は、吊り上げ装置としてのクレーンやチェーンブロックなどによって吊り上げるための連結具としてのカップリング14を挿通および係止させるために、吊り具本体5の側面視略中央部において、略円形状に厚さ方向を貫通するように開口形成されている。
【0037】
第1移動規制部8は、吊り具本体5の両側面15において、吊り孔7の前側上縁から上下方向に沿って吊り具本体5の上部の外周面までにわたって、側面視略矩形状に膨出するように形成されている。
【0038】
第2移動規制部9は、吊り具本体5の両側面15において、吊り孔7の下側後縁から前後方向に沿って吊り具本体5の後側の外周面までにわたって、側面視略矩形状に膨出するように形成されている。
【0039】
また、第1移動規制部8と第2移動規制部9とは、それらの長手方向に沿って延びる中心線が略直交するように配置されており、これによって、後述するように、吊り孔7に挿通されているカップリング14の吊り孔7に沿って移動可能な範囲が、吊り具本体5の上部から後側にわたる第1移動規制部8および第2移動規制部9との間の略90°の角度範囲に規制される。
【0040】
そして、吊り孔7における第1移動規制部8の後側から第2移動規制部9の上側までの間の内周面は、その断面が円弧状の曲面として形成されており、第1移動規制部8の前側から第2移動規制部9の下側までの間の内周面は、その断面が両側面15との連続部分が面取りされた平坦状に形成されている。
【0041】
また、吊り具本体5の下部には膨出部17が設けられている。膨出部17は、吊り具本体5の下部の両側面15から、その底面が、当接面10と略同一面となるように、挿通部11に対向する位置から前後方向に沿って第2当接面13の後端部までにわたって、側面視略矩形状に、前後方向に直交する幅方向に膨出するように形成されている。
【0042】
引掛部6は、吊り具本体5の下部から延び、覆工板2の引掛孔4に挿通される挿通部11と、挿通部11の遊端側に設けられ、覆工板2の頂板3における引掛孔4の周辺部の裏面に当接可能な係止部18とを一体的に備えている。
【0043】
挿通部11は、当接面10の前側から下方に向かって延びる略円柱状に形成されており、その直径は、覆工板2の引掛孔4の内径よりも小さく形成されており、上下方向における長さは、覆工板2の頂板3の厚さよりも少し長い長さとして形成されている。
【0044】
係止部18は、前後方向に延びる側面視略船形状に形成されており、その上面23は、頂板3の厚さよりもわずかに広い間隔を隔てて当接面10と平行状に対向するように平坦状に形成されており、その下面24は、中央部25が上面23と平行状に形成されている。また、下面24の前端部19は、上面23に向かう傾斜状に形成され、また、その後端部20も上面23に向かう傾斜状に形成されている。
【0045】
また、係止部18の長手方向において挿通部11との接続部分よりも一方側に延びる前方部分が第1係止部21とされ、挿通部11との接続部分よりも他方側に延びる後方部分が第2係止部22とされている。そして、第1係止部21は、係止部18の長手方向において、第2係止部22よりも長く形成されている。
【0046】
すなわち、引掛部6は、長手方向全体にわたって引掛孔4の孔径よりも長く形成されており、第1係止部21は、図5が参照されるように、引掛部6を引掛孔4に引掛けて吊り上げた時に、挿通部11が引掛孔4の周辺部における第1係止部21の反対側に当接しても、頂板3における引掛孔4の周辺部の裏面に十分に接触するような長い長さに形成されている。
【0047】
一方、第2係止部22は、図2が参照されるように、引掛部6の第1係止部21を引掛孔4に対して挿入または引き抜く時に、挿通部11を引掛孔4の周辺部に第2係止部22と反対側において近接または当接させた状態において、覆工板用吊り具1を回転させながら降下または上昇させても、引掛孔4の周辺部に接触せず、かつ、図5が参照されるように、引掛部6を引掛孔4に引掛けて吊り上げた時に、挿通部11が引掛孔4の周辺部に第2係止部22と同じ側において当接する状態において、頂板3における引掛孔4の周辺部の裏面に十分に接触するような短い長さに形成されている。
【0048】
次に、この覆工板用吊り具1を用いて、覆工板2を吊り上げる方法について説明する。
【0049】
覆工板用吊り具1を用いて覆工板2を吊り上げるには、図2に示すように、まず、覆工板用吊り具1を前方側に向かって傾斜させた状態において、頂板3に形成される最初の引掛孔4に、上方から引掛部6の第1係止部21を挿入し、次いで、挿通部11の前側が引掛孔4の周縁部に近接または当接するまで覆工板用吊り具1を引掛孔4に対して前方下側に移動させ、第2係止部22の後端部が、上下方向において引掛孔4と重なるようにする。
【0050】
この時、吊り具本体5の前側の外周面には、傾斜状の逃げ面16が形成されているため、上記したように、吊り具本体5の前側が頂板3における引掛孔4の周辺部の表面と接触して挿入作業を阻害することがなく、頂板3に対して覆工板用吊り具1を良好に前方に傾斜させて、第1係止部21を確実に引掛孔4に挿入することができ、かつ、第2係止部22を引掛孔4に挿入できる位置まで移動させることができる。
【0051】
また、この時、第1係止部21に対向する第1当接面12が、第2係止部22に対向する第2当接面13よりも短く形成されているので、第1当接面12が頂板3における引掛孔4の周辺部の表面に接触して挿入作業を阻害することを防止することができる。そのため、円滑な作業を確保して、作業効率の向上を図ることができる。
【0052】
その後、覆工板用吊り具1を下方に回転させ、第2当接面13が、頂板3の表面に接触するように第2係止部22の後端部を下降させる。なお、この時、係止部18の下面24の後端部20が、上面23に向かう傾斜状に形成されているので、その後端部20が引掛孔4の周縁部に干渉することなく円滑に引掛孔4に挿入することができる。
【0053】
そうすると、第2係止部22の上面が頂板3における引掛孔4の周辺部の裏面よりも下方に位置されるので、図3に示すように、挿通部11の後端が引掛孔4の周辺部に近接または接触するまで覆工板用吊り具1を引掛孔4に対して後方に移動させる。
【0054】
そして、第2当接面13を頂板3の表面に当接させると、図4に示すように、膨出部17の底面が、第2当接面13と同じ高さ位置で頂板3の表面に当接されるので、吊り具本体5は、これによって、前後方向および左右方向への転倒が防止され安定して自立するようになる。
【0055】
そして、覆工板用吊り具1の引掛作業を、頂板3の次の引掛孔4(たとえば、図6に示すように、先に引掛作業を行なった引掛孔4に対して対角線上の位置にある引掛孔4)に対して同様に行ない、覆工板用吊り具1を引掛孔4に引掛ける。
【0056】
このような引掛作業においては、各覆工板用吊り具1の引掛部6を覆工板2の引掛孔4に引掛けると、その吊り具本体5の側面15から膨出する膨出部17が、覆工板2の頂板3に設けられた引掛孔4の周辺部の表面に当接することにより、吊り具本体5の倒れが防止されるので、たとえば、覆工板2の頂板3の対角線上の引掛孔4のそれぞれに、各覆工板用吊り具1を、1つずつ順次引掛けても、引掛孔4に引掛けられた各覆工板用吊り具1は、それぞれ安定して自立する。そのため、最初の覆工板用吊り具1を引掛孔4に引掛けた後、順次、覆工板用吊り具1を引掛孔4に引掛けている間に、それ以前に引掛けた覆工板用吊り具1が倒れてしまうことを防止でき、効率的な引掛作業を達成することができる。
【0057】
その後、図6に示すように、各覆工板用吊り具1にカップリング14を介して連結されたチェーン26の一端側に取り付けられたマスタリンク27を介して図示しないクレーンやチェーンブロックなどの吊り上げ装置(図6には、吊り上げ装置のフック32のみが現れている。)によって吊り上げ方向に引き上げると、図5が参照されるように、覆工板2の頂板3に設けられた引掛孔4の周辺部の裏面に第1係止部21および第2係止部22を当接させることができるので、引掛部6によって、覆工板用吊り具1を覆工板2の引掛孔4に引掛けて、吊り孔7に挿通されるカップリング14を介して、クレーンなどにより覆工板2を吊り上げることができる。このようにして、適宜、覆工板2を所定の配置に敷設する。
【0058】
そして、この覆工板用吊り具1では、吊り具本体5における吊り孔7の外周部であって、第1移動規制部8の後側から第2移動規制部9の上側までの間の円弧状の湾曲部分においてカップリング14が移動可能に挿通および係止されており、カップリング14の移動範囲は、第1移動規制部8によって、第2係止部22側、すなわち、吊り孔7の外周部における鉛直方向(覆工板2の吊り上げ作業中における頂板3の表面と直交する方向)の後側に規制され、第1係止部21側に移動することが規制されており、かつ、第2移動規制部9によって、水平方向(覆工板2の吊り上げ作業中における頂板3の表面と平行する方向)の上側に規制されている。
【0059】
これによって、上記のような吊り上げ作業中には、覆工板用吊り具1を前方へ傾斜させるような吊り上げ力が加わることを規制でき、後側上方に向かう力のみが加わるため、吊り上げ装置などからの吊り上げ力によって、第2係止部22よりも長く形成された第1係止部21が確実に覆工板2の頂板3の裏面を押圧するように作用させることができる。
【0060】
そのため、吊り上げ作業中において、覆工板2には、引掛部6が確実に引掛けられるので、吊り上げ作業中における覆工板2の引掛孔4から覆工板用吊り具1の引掛部6の抜け外れを確実に防止して、安全性の向上を図ることができる。
【0061】
しかも、上記した覆工板用吊り具1では、抜け外れを防止するためのロック機構など、複雑な機構がなく、部品点数が少なく、簡易な構成により、吊り上げ作業中における覆工板2の引掛孔4から覆工板用吊り具1の引掛部6の抜け外れを確実に防止することができる。
【0062】
また、上記した覆工板用吊り具1においては、挿通部11が上下方向に延びる円柱状に形成され、外周面が曲面として形成されているので、挿通部11が覆工板2の引掛孔4に挿通されている状態において、引掛孔4の内周縁部との摺動抵抗を小さくすることができ、挿通部11の引掛孔4に対する円滑な周方向の回転を確保することができる。そのため、吊り上げ作業において、引き上げ方向への吊り上げ力が加わった時には、カップリング14が吊り上げ装置などに向かう方向に、覆工板用吊り具1を円滑に回転させて、確実かつ円滑な吊り上げ作業を確保することができる。
【0063】
そして、覆工板2を所定の配置に敷設した後は、引掛孔4に引掛けられた一方側の覆工板用吊り具1を、まず、挿通部11の前端が引掛孔4の周辺部に近接または接触するまで覆工板用吊り具1を引掛孔4に対して前方に移動させ、第2係止部22の後端部が、上下方向において引掛孔4と重なるようにする。次いで、覆工板用吊り具1を上方に回転させ、図2に示すように、覆工板用吊り具1を前方側に向かって傾斜させる。
【0064】
この時、吊り具本体5の前側の外周面には、傾斜状の逃げ面16が形成されているため、上記したように、吊り具本体5の前側が頂板3における引掛孔4の周辺部の表面と接触して引き抜き作業を阻害することがなく、頂板3に対して覆工板用吊り具1を良好に前方に傾斜させて、第2係止部22を確実に引掛孔4から引き抜く位置まで移動させることができる。
【0065】
また、この時、第1係止部21に対向する第1当接面12が、第2係止部22に対向する第2当接面13よりも短く形成されているので、第1当接面12が頂板3における引掛孔4の周辺部の裏面に接触して引き抜き作業を阻害することを防止することができる。そのため、円滑な作業を確保して、作業効率の向上を図ることができる。
【0066】
そして、このような回転により、第2係止部22の下面24の後端部20が頂板3における引掛孔4の周辺部の表面よりも上方に位置されるので、そのまま後方上側に引き抜くことにより、挿通部11および第1係止部21を引掛孔4から引き抜く。
【0067】
この時、係止部18の下面24の前端部19が、上面23に向かう傾斜状に形成されているので、引き抜き作業時において、その後端部20が引掛孔4の周縁部に干渉されることなく円滑に引掛孔4から引き抜くことができる。
【0068】
そして、覆工板用吊り具1の引き抜き作業を、引掛孔4に引掛けられた他方側の覆工板用吊り具1に対して同様に行ない、覆工板用吊り具1を引掛孔4から引き抜く。
【0069】
なお、図6においては、2つの覆工板用吊り具1を、1枚の覆工板2の4角のうちの対角線上に形成される2つの引掛孔4にそれぞれ引掛けて、2つの覆工板用吊り具1を用いて1枚の覆工板2を吊り上げる態様として示されているが、覆工板2の吊り上げ方法は、特に制限されず、たとえば、2枚の覆工板2を並列に配置して、前方において、互いに内側に配置される一方の覆工板2の引掛孔4および他方の覆工板2の引掛孔4に、2つの覆工板用吊り具1をそれぞれ引掛けるとともに、後方において、互いに外側に配置される一方の覆工板2の引掛孔4および他方の覆工板2の引掛孔4に、2つの覆工板用吊り具1をそれぞれ引掛けて、4つの覆工板用吊り具1を用いて、2枚の覆工板2を同時に吊り上げるようにしてもよく、さらに、そのような場合には、適宜、バランスプレートなどの連結吊り具を介して、吊り上げてもよい。
【0070】
また、上記した説明においては、吊り孔7を略円形状に開口形成して第1移動規制部8および第2移動規制部9を設けたが、本発明においては、吊り孔自体をカップリング14の移動範囲を規制するような形状に形成してもよい。このような本発明の第2の実施形態としての覆工板用吊り具1を図7に示す。なお、図7において、図1ないし図6と同一の部材については同一の符号を付し、説明を省略する。
【0071】
図7において、この覆工板用吊り具1の吊り孔7aは、吊り具本体5の後側上部において、吊り具本体5の後側上端部の円弧形状に沿う円弧状に湾曲した長孔状に厚さ方向を貫通するように開口形成されており、その前端部が、挿通部11の略軸中心に対向する位置となるように形成されている。
【0072】
これによって、吊り孔7aに挿通されているカップリング14の吊り孔7aに沿って移動可能な範囲が、吊り具本体5の上部から後側にわたる円弧状の略90°の角度範囲に規制される。
【0073】
そして、この吊り孔7aにカップリング14を挿通および係止させ、上記した覆工板用吊り具1と同様に引掛作業および吊り上げ作業を行なった時には、カップリング14の移動範囲における前端が、吊り孔7aの前端部により、挿通部11の略軸中心に対向する位置で規制されているため、覆工板用吊り具1を前方へ傾斜させるような吊り上げ力が加わることを規制でき、後側上方に引き上げる力のみが加わるため、吊り上げ装置などからの吊り上げ力が、第2係止部22よりも長い第1係止部21が覆工板2の頂板3の裏面を押圧するように作用する。そのため、吊り上げ作業中において、覆工板2には、引掛部6が確実に引掛けられるので、吊り上げ作業の安全を確保することができる。
【0074】
また、上記した実施形態の説明においては、吊り具本体5に膨出部17を設けて、膨出部17の底面を、第2当接面13と同じ高さ位置で頂板3の表面に当接させることによって、吊り具本体5の前後方向および左右方向への転倒を防止させ、安定して自立させるようにしたが、吊り具本体5にスライド部材を設けることによって、吊り具本体5の転倒を防止するようにしてもよい。
【0075】
図8および図9は、本発明の板材用吊り具の第3の実施形態としての覆工板用吊り具の斜視図、図10、図11、図12および図14は、覆工板用吊り具の使用状態を示す側面図、図13は、覆工板用吊り具の使用状態を示す正面図、図15は、覆工板用吊り具の底面図、図16は、覆工板用吊り具の吊り上げ状態を示す斜視図である。なお、図8ないし図16において、図1ないし図6と同一の部材については、同一の符号を付して説明する。
【0076】
図8、図9、図11および図14に示すように、この覆工板吊り具1は、吊り具本体65および引掛部66を一体的に備え、それらとは別体にスライド部材41を備えている。
【0077】
吊り具本体65は、略矩形状の厚板状をなし、吊り孔67と、移動規制部材としての第1移動規制部58と、第2移動規制部59とが一体的に形成されている。
【0078】
また、この吊り具本体65は、その上部後側および後側上部の外周面が、側面視略円弧状に連続する湾曲面として形成され、また、前側の外周面が、側面視略直線状の平坦面として形成され、また、その下部の外周面が当接面70として平坦状に形成されている。当接面70における前後方向(長手方向)の前側端部には、後述する引掛部66の挿通部71が、吊り具本体65の前側の外周面に沿って下方に向かって突出形成されており、挿通部71の形成位置よりも他方側に延びる後方部分が平坦状の当接面70とされている。
【0079】
吊り孔67は、吊り上げ装置としてのクレーンやチェーンブロックなどによって吊り上げるための連結具としてのカップリング14を挿通および係止させるために、吊り具本体65の側面視略中央部において、略円形状に厚さ方向を貫通するように開口形成されている。
【0080】
第1移動規制部58は、吊り具本体65の両側面75において、吊り具本体65の前後方向の中央近傍の上方周縁部において、側面視略円形状に膨出するように形成されている。
【0081】
第2移動規制部59は、吊り具本体65の両側面75において、吊り具本体65の上下方向の中央近傍の後方周縁部において、側面視略円形状に膨出するように形成されている。
【0082】
これにより、後述するように、吊り孔67に挿通されているカップリング14の吊り孔67に沿って移動可能な範囲が、吊り具本体65の上部から後側にわたる第1移動規制部58および第2移動規制部59との間の略90°の角度範囲に規制される。
【0083】
そして、吊り孔67における内周面は平坦状に形成されており、また、吊り孔67と吊り具本体65の両側面75とは、その断面が両側面75との連続部分が面取りされて形成されている。
【0084】
また、吊り具本体65には、第1係止部81と対向する側部前側に、後述するスライド部材41をスライド可能に保持する保持部40が一体的に形成されている。
【0085】
保持部40には、突条部42、板状部43および連結部44が一体的に形成されている。
【0086】
突条部42は、吊り具本体65の前側端部の両側面から前後方向に直交する幅方向に膨出するように形成されており、側面視において、上下方向に沿って延びる略矩形状に形成されている(図15参照)。
【0087】
板状部43は、図13に示すように、正面視において、吊り具本体65の両側面から膨出する突条部42と略同一の幅を有し、上下方向に延びる略矩形板状をなし、図12に示すように、突条部42の前方において、突条部42と所定間隔を隔てて対向配置されている。
【0088】
連結部44は、図12に示すように、吊り具本体65の前側端部における突条部42が形成されている間の部分から、吊り具本体65と略同一の厚みで、かつ、突条部42の上下方向長さより短い上下方向長さで、前方に向かって、突条部42と板状部43との間を連結するように、吊り具本体65から一体的に突出形成されている。この連結部44は、図13に示すように、正面視において、板状部43の投影面内の略中央に配置される略矩形状に形成されている。
【0089】
そして、この連結部44によって連結される突条部42と板状部43との間が、次に述べるスライド部材41をスライド可能に受け入れる上下方向に沿って延びる案内溝45とされている。
【0090】
スライド部材41は、図13に示すように、互いに連結部44の幅を隔てて対向する2つの直杆部47と、各直杆部47の上端部を連結する連結杆部46とが一体的に形成され、正面視において下方が開放される略コ字状に形成されている。
【0091】
スライド部材41には、把握部48、転倒防止部49および係止突起51が一体的に形成されている。
【0092】
把握部48は、連結杆部46から幅方向外側に突出するように形成されている。
【0093】
転倒防止部49は、図8、図11および図13に示すように、異なる径の複数の引掛孔4の大きさに対応すべく、各直杆部47の下部から幅方向外側に突出するように形成されており、その後側に、テーパ部49aと、その前側に、段差部49bとを一体的に備えている。
【0094】
各テーパ部49aは、図8に示すように、各直杆部47の上下方向途中から幅方向外側に突出し、下方に向かうに従って、その幅が狭くなる略逆三角台形の圧板状に形成されており、その幅方向側面が下方に向かうに従って、幅方向内側方向に向かう傾斜状に形成されている。
【0095】
各段差部49bは、図11および図13に示すように、各テーパ部49aの前側に一体的に形成されており、最上部が最も幅広で、下方に向かうに従って、順次幅狭のブロック部49cが連続して複数(5つ)形成されており、その幅方向側面が、下方に向かうに従って、幅方向内側に向かう段差状に形成されている。
【0096】
なお、この段差部49bでは、その前後方向長さにおいても、最上部のブロック部49cが最も長く、最下部の49cがもっとも短くなうように、順次形成されている。また、最上部のブロック部49cの後側には、テーパ部49aは形成されていない。
【0097】
係止突起51は、各直杆部47の上下方向下方の内側の対向面50において、それぞれ内側に向かって突出するように形成されている。
【0098】
そして、スライド部材41は、各直杆部47の間の下方開放部から連結部44を挟み込むようにして案内溝45に嵌合されている。これによって、スライド部材41は、図13(a)に示すように、係止突起51が連結部材44の下面と当接する上方位置から、図13(b)に示すように、スライド部材41の連結杆部46の下面が連結部44の上面と当接する下方位置まで、案内溝45に沿ってスライド可能に配設されている。
【0099】
引掛部66は、図11に示すように、吊り具本体65の下部から延び、覆工板2の引掛孔4に挿通される挿通部71と、挿通部71の遊端部側に設けられ、覆工板2の頂板3における引掛孔4の周辺部の裏面に当接可能な係止部78とを一体的に備えている。
【0100】
挿通部71は、吊り具本体5の前側の外周面に沿うように下方に向かって延びる略角柱状に形成されており、その太さは、覆工板2の引掛孔4の内径よりも小さく形成され、上下方向における長さは、覆工板2の頂板3の厚さよりも少し長い長さとして形成されている。
【0101】
また、挿通部71には、側面視略矩形状の補助板71aが、挿通部71の幅方向両側面から外方に向かって膨出形成されている。この補助板71aは、膨出した角が面取りされている。このような補助板71aを設けることによって、後述するように、この挿通部71を引掛孔4に挿通して回転させたときに、この補助板71aが、引掛孔4の内周縁部との摺動抵抗を小さくして、挿通部71の引掛孔4に対する円滑な周方向の回転を確保することができる。
【0102】
係止部78は、前後方向に延びる側面視略菱形状に形成されており、その上面83は、頂板3の厚さよりもわずかに広い間隔を隔てて当接面70と平行状に対向するように平坦状に形成されており、その下面84が上面83と平行状に形成されている。また、係止部78の前端部79は、下面84から上面83に向かって、斜め後側上方に向かう傾斜状に形成され、また、その後端部80は、上面83から下面84に向かって、斜め前側下方に向かう傾斜状に形成されている。なお、後端部80は、前端部79よりもその傾斜角度が小さく形成されている。
【0103】
また、係止部78には、スライド部材41が下方位置にある状態で、その遊端部が嵌合される嵌合溝52が形成されている。この嵌合溝52は、係止部78の両側面において、スライド部材41のスライド位置の下方において、上下方向(スライド方向)に沿って形成されている。このような嵌合溝52にスライド部材41を嵌合させることによって、スライド部材41を下方位置にスライドさせたときのスライド部材41のがたつきを防止することができる。
【0104】
また、係止部78の長手方向において、挿通部71との接続部分よりも一方側に延びる前方部分が第1係止部81とされ、挿通部71との接続部分よりも他方側に延びる後方部分が第2係止部82とされている。そして、第1係止部81は、係止部78の長手方向において、第2係止部82よりも長く形成されている。
【0105】
すなわち、引掛部66は、長手方向全体にわたって引掛孔4の孔径よりも長く形成されており、第1係止部81は、図14が参照されるように、引掛部66を引掛孔4に引掛けて吊り上げた時に、挿通部71が引掛孔4の周辺部における第1係止部81の反対側に当接しても、頂板3における引掛孔4の周辺部の裏面に十分に接触するような長い長さに形成されている。
【0106】
一方、第2係止部82は、図10が参照されるように、引掛部66の第1係止部81を引掛孔4に対して挿入または引き抜く時に、挿通部71を引掛孔4の周辺部に第2係止部82と反対側において近接または当接させた状態において、覆工板用吊り具1を回転させながら降下または上昇させても、引掛孔4の周辺部に接触せず、かつ、図14が参照されるように、引掛部66を引掛孔4に引掛けて吊り上げた時に、挿通部71が引掛孔4の周辺部に第2係止部82と同じ側において当接する状態において、頂板3における引掛孔4の周辺部の裏面に十分に接触するような短い長さに形成されている。
【0107】
そして、この覆工板用吊り具1を用いて、覆工板2を吊り上げるには、図10に示すように、まず、スライド部材41の把握部48を手で把握して、このスライド部材41を引き上げて上方位置で保持しつつ、覆工板用吊り具1を前方側に向かって傾斜させた状態において、頂板3に形成される最初の引掛孔4に、上方から引掛部66の第1係止部81を挿入し、次いで、挿通部71の前側が引掛孔4の周縁部に近接または当接するまで覆工板用吊り具1を引掛孔4に対して前方下側に移動させ、第2係止部82の後端が、上下方向において引掛孔4と重なるようにする。
【0108】
この時、上方位置で保持されるスライド部材41は、引掛孔4の周辺部の表面と接触して挿入作業を阻害することがなく、かつ、係止部78の前端部79が、斜め後側下方に向く傾斜面とされているので、頂板3に対して覆工板用吊り具1を良好に前方に傾斜させて、第1係止部81を確実に引掛孔4に挿入することができ、かつ、第2係止部82を引掛孔4に挿入できる位置まで移動させることができる。そのため、円滑な作業を確保して、作業効率の向上を図ることができる。
【0109】
その後、覆工板用吊り具1を下方に回転させ、当接面70が、頂板3の表面に接触するように第2係止部82の後端部を下降させる。なお、この時、係止部78の後端部80が、斜め前側下方に向く傾斜面とされているので、その後端部80が引掛孔4の周縁部に干渉することなく円滑に引掛孔4に挿入することができる。
【0110】
そうすると、第2係止部82の上面が頂板3における引掛孔4の周辺部の裏面よりも下方に位置されるので、図11に示すように、挿通部71の後端が引掛孔4の周辺部に近接または接触するまで覆工板用吊り具1を引掛孔4に対して後方に移動させる。
【0111】
そして、当接面70を頂板3の表面に当接させて、図12に示すように、手で保持していたスライド部材41を放せば、スライド部材41が自重により、案内溝45に沿って下方位置に向かってスライド移動される。そうすると、図13(a)および(b)に示すように、引掛孔4の孔径に応じたスライド部材41の段差部49b(または、テーパ部49a)が、引掛孔4の周辺部に当接することにより、吊り具本体5は、前後方向および左右方向への転倒が防止され、安定して自立するようになる。
【0112】
そして、覆工板用吊り具1の引掛作業を、頂板3の次の引掛孔4(たとえば、図16に示すように、先に引掛作業を行なった引掛孔4に対して対角線上の位置にある引掛孔4)に対して同様に行ない、覆工板用吊り具1を引掛孔4に引掛ける。
【0113】
このような引掛作業においては、各覆工板用吊り具1の引掛部6を覆工板2の引掛孔4に引掛けると、その吊り具本体5の側部前側の外周面に設けられたスライド部材41の段差部49b(または、テーパ部49a)が、覆工板2の頂板3に設けられた引掛孔4の周辺部に当接することにより、吊り具本体5の倒れが防止されるので、たとえば、覆工板2の頂板3の対角線上の引掛孔4のそれぞれに、各覆工板用吊り具1を、1つずつ順次引掛けても、引掛孔4に引掛けられた各覆工板用吊り具1は、それぞれ安定して自立する。そのため、最初の覆工板用吊り具1を引掛孔4に引掛けた後、順次、覆工板用吊り具1を引掛孔4に引掛けている間に、それ以前に引掛けた覆工板用吊り具1が倒れてしまうことを防止でき、効率的な引掛作業を達成することができる。
【0114】
その後、図16に示すように、各覆工板用吊り具1にカップリング14を介して連結されたチェーン26の一端側に取り付けられたマスタリンク27を介して図示しないクレーンやチェーンブロックなどの吊り上げ装置(図16には、吊り上げ装置のフック32のみが現れている。)によって吊り上げ方向に引き上げると、図14が参照されるように、覆工板2の頂板3に設けられた引掛孔4の周辺部裏面に第1係止部81および第2係止部82を当接させることができるので、引掛部6によって、覆工板用吊り具1を覆工板2の引掛孔4に引掛けて、吊り孔7に挿通されるカップリング14を介して、クレーンなどにより覆工板2を吊り上げることができる。このようにして、適宜、覆工板2を所定の配置に敷設する。
【0115】
そして、この覆工板用吊り具1では、吊り具本体65における吊り孔67の外周部であって、第1移動規制部58の後側から第2移動規制部59の上側までの間の円弧状の湾曲部分においてカップリング14が移動可能に挿通および係止されており、カップリング14の移動範囲は、第1移動規制部58によって、第2係止部82側、すなわち、吊り孔67の外周部における鉛直方向(覆工板2の吊り上げ作業中における頂板3の表面と直交する方向)の後側に規制され、第1係止部81側に移動することが規制されており、かつ、第2移動規制部59によって、水平方向(覆工板2の吊り上げ作業中における頂板3の表面と平行する方向)の上側に規制されている。
【0116】
これによって、上記のような吊り上げ作業中には、覆工板用吊り具1を前方へ傾斜させるような吊り上げ力が加わることを規制でき、後側上方へ向かう力のみが加わるため、吊り上げ装置などからの吊り上げ力によって、第2係止部82よりも長く形成された第1係止部81が確実に覆工板2の頂板3の裏面を押圧するように作用させることができる。
【0117】
そのため、吊り上げ作業中において、覆工板2には、引掛部66が確実に引掛けられるので、吊り上げ作業中における覆工板2の引掛孔4から覆工板用吊り具1の引掛部66の抜け外れを確実に防止して、安全性の向上を図ることが出来る。なお、この覆工板用吊り具1の引き抜き作業は、まず、スライド部材41の把握部48を手で把握して、このスライド部材41を引き上げて上方位置で保持した状態で、覆工板用吊り具1を引掛孔4から引き抜けばよい。
【0118】
また、スライド部材41の転倒防止部49には、異なる径の複数の引掛孔4の大きさに対応することができるように、段差部49bおよびテーパ部49aが設けられている。すなわち、たとえば、図15に示すように、覆工板用吊り具1を径の異なる引掛孔4に引掛けた場合において、最も径の小さい引掛孔4に覆工板用吊り具1を引掛けると、たとえば、転倒防止部49の最下方から2段目に位置する段差部49bのブロック部49c、あるいは、その段差部49bの位置に対応する位置のテーパ部49aが引掛孔4の周辺部に当接する。そして、順次、引掛孔4の径が大きくなるにつれて、その径に応じた段差部49bのブロック部49c、あるいは、その段差部49bの位置に対応する位置のテーパ部49aが引掛孔4の周辺部に当接する。このようにして、この覆工板用吊り具1では、引掛けた引掛孔4の大きさに応じて、転倒防止部49の段差部49bあるいはテーパ部49aを、引掛孔4の周辺部に当接させることができる。そのため、径が異なる引掛孔4に、覆工板用吊り具1を引掛ける場合であっても、引掛孔4の大きさに応じた覆工板用吊り具1をそれぞれ用意する必要がないので、コストの低減化を図りつつ、迅速な作業を達成することができる。
【0119】
とりわけ、転倒防止部49には、幅方向側面が段差状の段差部49bと傾斜状のテーパ部49aとが形成されているので、引掛孔4の周辺部に転倒防止部49を確実に当接させることができる。そのため、覆工板用吊り具1を確実に安定して自立させることができ、確実かつ効率的な引掛作業を達成することができる。
【0120】
なお、以上の実施形態では、覆工板用吊り具1に連結具としてカップリング14を係止させたが、本発明の連結具としてとしては、これに限定されず、たとえば、シャックルなどの公知の吊り部材を係止させることができ、また、連結具としてチェーン26を直接係止させてもよく、さらには、チェーン26に代えてワイヤーロープや繊維ロープを用いて、これらワイヤーロープや繊維ロープを直接係止させてもよい。
【0121】
また、以上においては、本発明の板材用吊り具の実施形態として覆工板用吊り具1を説明したが、本発明の板材用吊り具は、これに限定されることなく、他の板材を吊り上げるためにも使用することができる。
【0122】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、複雑な機構がなく、部品点数が少なく、簡易な構成により、吊り上げ作業中における板材の引掛孔から板材用吊り具の引掛部の抜け外れを確実に防止することができる。
【0123】
請求項2に記載の発明によれば、円滑な作業を確保して、作業効率の向上を図ることができる。
【0124】
請求項3に記載の発明によれば、吊り上げ作業中における板材の引掛孔から板材用吊り具の引掛部の抜け外れを確実に防止して、安全性の向上を図ることができる。
【0125】
請求項4に記載の発明によれば、吊り上げ作業において、連結具が吊り上げ装置に向かう方向に、板材用吊り具を円滑に回転させて、確実かつ円滑な吊り上げ作業を確保することができる。
【0126】
請求項5に記載の発明によれば、最初の板材用吊り具を引掛孔に引掛けた後、順次、板材用吊り具を引掛孔に引掛けている間に、それ以前に引掛けた板材用吊り具が倒れてしまうことを防止でき、効率的な引掛作業を達成することができる。
【0127】
請求項6に記載の発明によれば、スライド部材を板材の引掛孔の周辺部に当接させることにより、吊り具本体の倒れを防止することができるので、最初の板材用吊り具を引掛孔に引掛けた後、順次、板材用吊り具を引掛孔に引掛けている間に、それ以前に引掛けた板材用吊り具が倒れてしまうことを防止でき、効率的な引掛作業を達成することができる。
【0128】
請求項7に記載の発明によれば、各引掛孔の径に応じた板材用吊り具をそれぞれ用意する必要がなく、コストの低減化を図りつつ、迅速な吊り上げ作業を達成することができる。
【0129】
請求項8に記載の発明によれば、異なる径の複数の引掛孔の周辺部に転倒防止部を確実に当接させることができるので、最初の板材用吊り具を引掛孔に引掛けた後、順次、板材用吊り具を引掛孔に引掛けている間に、それ以前に引掛けた板材用吊り具が倒れてしまうことを確実に防止でき、効率的な引掛作業を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板材用吊り具の第1の実施形態としての覆工板用吊り具を示す斜視図である。
【図2】図1に示す覆工板用吊り具の使用状態(第1係止部を頂板の引掛孔に挿入する状態)を示す側面図である。
【図3】図1に示す覆工板用吊り具の使用状態(吊り具本体が引掛けられた状態で自立している状態)を示す側面図である。
【図4】図1に示す覆工板用吊り具の使用状態(吊り具本体が引掛けられた状態で自立している状態)を示す背面図である。
【図5】図1に示す覆工板用吊り具の使用状態(覆工板の吊り上げ状態)を示す側面図である。
【図6】図1に示す覆工板用吊り具を使用した覆工板の吊り上げ状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の板材用吊り具の第2の実施形態としての覆工板用吊り具を示す斜視図である。
【図8】本発明の板材用吊り具の第3の実施形態としての覆工板用吊り具(スライド部材が上方位置にある状態)を示す斜視図である。
【図9】図8に示す覆工板用吊り具(スライド部材が下方位置にある状態)を示す斜視図である。
【図10】図8に示す覆工板用吊り具の使用状態(第1係止部を頂板の引掛孔に挿入する状態)を示す側面図である。
【図11】図8に示す覆工板用吊り具の使用状態(スライド部材が上方位置にあり、吊り具本体が引掛けられた状態)を示す側面図である。
【図12】図8に示す覆工板用吊り具の使用状態(スライド部材が下方位置にあり、吊り具本体が引掛けられた状態で自立している状態)を示す側面図である。
【図13】図8に示す覆工板用吊り具の使用状態を示す正面図であり、図13(a)は、スライド部材が上方位置にある状態、図13(b)は、スライド部材が下方位置にある状態を示す。
【図14】図8に示す覆工板用吊り具の使用状態(覆工板の吊り上げ状態)を示す側面図である。
【図15】図8に示す覆工板用吊り具を示す底面図である。
【図16】図8に示す覆工板用吊り具を使用した覆工板の吊り上げ状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1     覆工板用吊り具
2     覆工板
4     引掛孔
5、65  吊り具本体
6、66  引掛部
7、67  吊り孔
8、58  第1移動規制部
10、70 当接面
11、71 挿通部
12    第1当接面
13    第2当接面
14    カップリング
17    膨出部
18、78 係止部
21、81 第1係止部
22、82 第2係止部
40    保持部
41    スライド部材
45    案内溝
49    転倒防止部

Claims (8)

  1. 吊り上げ装置により吊り上げるための吊り孔を有する吊り具本体と、板材の引掛孔に引掛ける引掛部とを備え、
    前記引掛部は、前記吊り具本体の下部から延び、板材の引掛孔に挿通される挿通部と、前記挿通部の遊端側に設けられ、前記引掛孔の周辺部に当接可能な係止部とを備え、
    前記係止部は、前記挿通部に対して、一方側に延びる第1係止部と、他方側に延びる第2係止部とを備え、
    前記第1係止部は、前記係止部の長手方向において、前記第2係止部よりも長く形成されており、
    前記吊り孔は、前記吊り上げ装置に連結される連結具を移動可能に挿通し、かつ、前記連結具の移動範囲が、前記第2係止部側に規制されるように構成されていることを特徴とする、板材用吊り具。
  2. 前記吊り具本体は、その下部に、前記引掛孔の周辺部に当接可能な当接面を備え、
    前記当接面は、前記挿通部に対して、一方側に延び、前記第1係止部に対向する第1当接面と、他方側に延び、前記第2係止部に対向する第2当接面とを備え、
    前記第2当接面は、前記当接面の長手方向において、前記第1当接面よりも長く形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の板材用吊り具。
  3. 前記吊り具本体には、前記吊り孔に挿通された前記連結具が、前記係止部の長手方向において、前記挿通部よりも前記第1係止部側に移動することを規制するための移動規制部が設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の板材用吊り具。
  4. 前記挿通部は、その外周面が曲面として形成されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の板材用吊り具。
  5. 前記吊り具本体は、その下部に、前記係止部の長手方向と直交する方向に膨出し、前記引掛孔の周辺部に当接する膨出部を備えていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の板材用吊り具。
  6. 前記吊り具本体における前記第1係止部と対向する側部には、上下方向に沿って延びる案内溝が形成される保持部が設けられており、
    前記保持部には、前記案内溝にスライド可能に嵌合され、前記板材の引掛孔の周辺部に当接可能なスライド部材が保持されていることを特徴とする、請求項1または3に記載の板材用吊り具。
  7. 前記スライド部材には、前記係止部の長手方向と直交する方向の幅が、下方に向かって次第に狭くなる転倒防止部が形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の板材用吊り具。
  8. 前記転倒防止部は、異なる径の複数の前記引掛孔に対応して周辺部に当接可能な傾斜状または段差状に形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の板材用吊り具。
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