JP2002370890A - 吊り移動用金属板保持具 - Google Patents

吊り移動用金属板保持具

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JP2002370890A
JP2002370890A JP2001176620A JP2001176620A JP2002370890A JP 2002370890 A JP2002370890 A JP 2002370890A JP 2001176620 A JP2001176620 A JP 2001176620A JP 2001176620 A JP2001176620 A JP 2001176620A JP 2002370890 A JP2002370890 A JP 2002370890A
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JP2001176620A
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Katsuichi Masuko
勝一 益子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄板などの大重量金属板をクレーンなどで吊
って移動するのに際して、その金属板を安定的に確実に
固定して安全に吊り移動することができ、製造費及び管
理維持費を含めて極めて安価となる簡潔な構造の金属板
保持具を提供する。 【解決手段】 移動対象の長方形金属板Kを挿込み静合
可能な細長孔2を形成した肉厚金属板1の端部に吊具B
を掛ける貫通口3を設けた吊枠体Aの一対から成り、両
吊枠体Aの細長孔2に前記金属板Kの両端部を挿入し
て、貫通口3に吊具Bを掛けて吊り上げ移動ができるよ
うにしたことを特徴とする吊り移動用金属板保持具であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、鉄板などの重量物
である長方形の金属板をクレーンなどで吊って移動する
のに際して、吊具に金属板を安定的に固定するための吊
り移動用金属板保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄板などの重量物である長方形の金属板
を保管・移動したり、各種機械部品に加工したりするた
めにはホイストクレーンなどの重機で吊って移動しなけ
ればならない。例えば、鉄板の25mm厚、縦5尺、横
10尺のサイズで約1トンなので人力移動はできない。
【0003】このような鉄板を吊るためには、吊具に鉄
板を確実に固定した上で吊り上げないと非常に危険であ
る。このため、吊具に装着して鉄板を確実に固定しよう
とする各種鉄板保持具が提供されている。
【0004】例えば、図9に示すクランプが提供され、
その図に示されるように、縦吊り(図9の(イ)に示
す)や水平吊り(図9の(ロ)に示す)の方法で一般的
に使用されている。このようなクランプの場合は、鉄板
の縁を爪で強く挟んで掴む形態であり、その極めて小面
積の局部においての摩擦力で鉄板の荷重を受けている。
このため、扱う鉄板が硬い場合、凹凸の喰い込みが不完
全で引っ掛かり抵抗が少なく、また油膜が付着している
場合には、摩擦抵抗が減少して大変滑りやすくなり、把
持部に生じるちょっとしたズレでいとも簡単に鉄板が滑
落してしまう難点がある。また、このクランプの爪は、
硬質材でできているかが、大荷重が掛かるために爪の凹
凸の磨耗が起こり、使用につれて滑落し易くなってく
る。
【0005】そして、これまでは、鉄板移動作業中の事
故が絶えない実情がある。具体的には、クランプが外れ
て鉄板が落下して作業員の足の指を切断したり、また落
下して倒れた鉄板の下敷きとなって死亡するなど、扱う
ものが人力で制御できない大きな荷重なものだけに悲惨
な事故となることが多い。
【0006】このため、このようなクランプは安全管理
上の定期的な点検交換が義務付けられていて、その管理
維持費も大きいものがある。即ち、部品コストとサービ
スコストを合算した費用が毎月定期的に支払いされるこ
とになり使用者にとっては年間莫大なコスト負担となっ
ている。
【0007】また、落下を防ごうとして強く鉄板の表面
に爪を食い込ませて把持しようとするとクランプの爪跡
がその鉄板の表面に大きく残り、その鉄板自体の製品及
びその鉄板を用いて作る商品の価値を低下させる難点が
あった。また、そのクランプの構造が複雑なので製造費
が高くなり、安価に提供することができない難点もあっ
た。
【0008】他方、実開平3−122072号に示され
るような、建築用パネルを対象としたパイプ製の溶接組
み立てによる吊り枠体の提案がなされている。しかしな
がら、この枠体の場合には、重量鉄板を縦に載せること
自体が困難であり、横置きの鉄板に嵌めてから起そうと
すると容易に壊れてしまい吊り上げ態勢にまで持って行
くことも困難であり、また、枠上部の横ずれに対する枠
体保持強度が得られず、重量鉄板の少しの傾きで変形破
壊が起こってしまいバランスも取ることができない。こ
のように、重量鉄板を扱うには全く適しているものでは
なかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みてなされたもので、鉄板などの大重量金属板をクレ
ーンなどで吊って移動するのに際して、その金属板を安
定的に確実に固定してクレーンなどで安全に吊り移動す
ることができ、製造費及び管理維持費を含めて極めて安
価となる簡潔な構造の金属板保持具を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、移動対象の長方形金属板Kを挿込み静合
可能な細長孔2を形成した肉厚金属板1の端部1aに吊
具Bを掛ける貫通口3を設けた吊枠体Aの一対から成
り、両吊枠体Aの細長孔2に前記金属板Kの両端部を挿
入して、貫通口3に吊具Bを掛けて吊り上げ移動ができ
るようにしたことを特徴とする吊り移動用金属板保持具
である。
【0011】また、上記構成において、前記細長孔2の
幅を、複数重ねの移動対象金属板Kが挿入可能な大きさ
としたものである。
【0012】さらに、上記構成において、前記細長孔2
の少なくとも移動対象金属板Kの荷重が掛かる側の端部
コーナー1bを前記金属板Kのコーナー面に密接するよ
うに隅直角に形成したことを特徴とするものである。
【0013】さらにまた、上記構成において、前記貫通
口3の吊具B接触面を丸面形成して成るものである。
【0014】また、上記構成において、前記貫通口3
を、細長孔2から独立した独立孔3aとしたでものであ
る。
【0015】さらに、上記構成において、前記貫通口3
を、細長孔2空間と一体的に形成された拡張部3bとし
たものである。
【0016】また、上記構成において、前記肉厚金属板
1の両外側面1cと細長孔2内の対向内側面1dを幅広
で平行な水平面に形成し、移動対象金属板Kの両側部に
略平行且つ前記金属板1が上下に重なり合わないのよう
に装着することにより安定積み重ねができるようにした
ことを特徴とするものである。
【0017】さらに、上記構成において、前記肉厚金属
板1の荷重が掛かる端部外側コーナー部1eを丸面に形
成して成るものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の吊り移動用金属板保持具
の実施の形態を図の実施例に基づいて以下説明する。
【0019】本発明は、図2に示すように、長い肉厚金
属板1に移動対象の長方形金属板Kを挿込み静合可能な
細長孔2を形成する。即ち、細長孔2は、金属板Kの板
厚T及び横幅Wよりも僅かに大きく開口させる。
【0020】そして、その肉厚金属板1の細長孔2と端
部との間に吊りワイヤー、チェーン並びに吊りベルト5
及びそれらの先端に取り付けられているボルトクランプ
4やフックなど吊具Bを掛ける貫通口3を設けて吊枠体
Aを成し、図2に示すように、その吊枠体Aの一対で前
記金属板Kの吊り移動に使用する。使用方法は、図1と
図7に示すように、両吊枠体Aの細長孔2に前記金属板
Kの両端部を挿入して、貫通口3に吊具Bを掛けて縦吊
り(図1示す)又は水平吊り(図7に示す)で吊り上げ
移動ができるようにする。
【0021】このため、前記貫通口3の位置は、縦吊り
(図1に示す)に使用するものは、図2、図3及び図4
に示すように、肉厚金属板1の片方側1aの端部に、そ
して水平吊り(図7に示す)に使用するものは、図6の
(イ)及び(ロ)に示すように、肉厚金属板1の両方側
1a、1aの端部に設ける。
【0022】また、前記細長孔2の幅は一枚吊り用(図
2、図3示す)と重ね吊り用(図4示す)ができ、重ね
吊り用としては、図4に示すように、複数重ねの移動対
象金属板Kが静合挿入可能な孔幅にする。
【0023】そして、その細長孔2は、図2、図3、図
4及び図6に示すように、移動対象金属板Kの荷重が掛
かる下側の端部コーナー1bを金属板Kのコーナー面に
密接するように隅直角に形成すると安定性が確実にな
る。
【0024】また、図3の(イ)、(ロ)に示すよう
に、前記貫通口3が、吊具B接触面を丸面形成すれば、
吊具Bが接触面に擦れてもエッジになるような部分がな
いので擦り切れる虞がなくなる。因みに、直角のエッヂ
付きの場合には、通常では、布ベルトは数回の使用で切
れてしまうし、ワイヤーでも3回で破損してしまう。
【0025】また、前記貫通口3は、図1に示すよう
に、細長孔2から独立した独立孔3aとしたものと、図
5に示すように、細長孔2空間と一体的に形成された拡
張部3bとしたものとが可能である。
【0026】さらに、図6の(ロ)に示すように、前記
肉厚金属板1の両外側面1cと細長孔2内の対向内側面
1dを幅広で平行な水平面に形成したものでは、図8に
示すように、使用するときに移動対象金属板Kの両側に
略平行且つ上下重なり合わないように装着(ズラシ装
着)することにより、安定積み重ねができる利点があ
る。
【0027】さらにまた、図1に示すように、前記肉厚
金属板1の荷重が掛かる下端部外側コーナー部1eを丸
面に形成すると。床に立て置いたときに、板の表裏いず
れの側にも床面を傷つけずにスムーズに倒すことができ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上のようであり、図2に示さ
れるように、極めて簡潔な構造ではあるが、大重量金属
板が外れて落下することは皆無であり、極めて安全であ
る。また、これまでのクランプ式のものでは板縁の表裏
面に爪を加圧した跡が傷つき、板そのものの商品価値や
その板で作られた機械部品などの製品の価値が低下して
しまうが、本発明では細長孔2内に板を抱きかかえる状
態となるのでそのような傷が発生することが全くなく優
れた品質の確保が可能となる。
【0029】さらに、貫通口3の吊具B接触面を丸面形
成すれば、ボルトクランプ4やフックを損傷することな
く、また、布製吊りベルト5やワイヤーを直接差し込ん
で使用しても容易に擦り切れて破損してしまうことはな
い。
【0030】さらにまた、図6に示すように、金属板に
装着したままにすれば、置き台の機能を持ち、そのまま
積み重ね置きすることもできる。そして移動させたいと
きには、吊具を掛けるだけで即座に移動できる利点があ
る。さらに、金属板Kに対する装着もその板Kの端部か
ら差し込むだけで簡単であり、極めて効率が良い。ま
た、極めて簡潔な構造なので安価に製造でき、且つ、大
きな荷重がかかっても容易に壊れることはなく長期間使
用に耐えられる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の縦吊りの使用状態を示す斜視図。
【図2】本発明の斜視図。
【図3】別の形態を示す(イ)が斜視図、(ロ)が貫通
口部分の要部を示す(イ)のX−X線縦断側面図。
【図4】重ね吊り用の形態を示す斜視図。
【図5】貫通口が細長孔空間と一体的に形成された拡張
部である形態を示す斜視図。
【図6】肉厚金属板の両方側の端部に貫通口が有する形
態を示し、(イ)が通常の肉厚の形態を、(ロ)さらに
幅広肉厚の形態を示す各斜視図。
【図7】水平吊りの使用状態を示す斜視図。
【図8】積み重ね置き状態を示す斜視図。
【図9】従来のクランプによる、(イ)が縦吊りの、
(ロ)が水平吊りの使用形態を示す各斜視図。
【符号の説明】
K 肉厚金属板 T 板厚 W 横幅 A 吊枠体 B 吊具 1 肉厚金属板 1a 端部 1b 長細孔の金属板の荷重が掛かる側の端部コーナ
ー 1c 金属板の両外面 1d 細長孔内の対向内面 1e 金属板の荷重が掛かる端部外側コーナー部 2 長細孔 3 貫通口 3a 独立孔 3b 拡張部 4 ボルトクランプ 5 吊りベルト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動対象の長方形金属板(K)が挿込み
    静合可能な細長孔(2)を形成した肉厚金属板(1)の
    端部(1a)に吊具(B)を掛ける貫通口(3)を設け
    た吊枠体(A)の一対から成り、両吊枠体(A)の細長
    孔(2)に前記金属板(K)の両端部を挿入して、貫通
    口(3)に吊具(B)を掛けて吊り上げ移動ができるよ
    うにしたことを特徴とする吊り移動用金属板保持具。
  2. 【請求項2】 細長孔(2)の幅が、複数重ねの移動対
    象金属板(K)を挿入できる大きさである請求項1に記
    載の吊り移動用金属板保持具。
  3. 【請求項3】 細長孔(2)の少なくとも移動対象金属
    板(K)の荷重が掛かる側の端部コーナー(1b)を、
    前記金属板(K)のコーナー面に密接するように隅直角
    に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の吊
    り移動用金属板保持具。
  4. 【請求項4】 貫通口(3)の吊具(B)接触面を丸面
    形成して成る請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載
    の吊り移動用金属板保持具。
  5. 【請求項5】 貫通口(3)が、細長孔(2)から独立
    した独立孔(3a)である請求項1乃至4のうちいずれ
    か一項に記載の吊り移動用金属板保持具。
  6. 【請求項6】 貫通口(3)が、細長孔(2)空間と一
    体的に形成された拡張部(3b)である請求項1乃至4
    のうちいずれか一項に記載の吊り移動用金属板保持具。
  7. 【請求項7】 肉厚金属板(1)の両外側面(1c)と
    細長孔(2)内の対向内側面(1d)を幅広で平行な水
    平面に形成し、移動対象金属板(K)の両側部に略平行
    且つ前記金属板(1)が上下に重なり合わないのように
    装着することにより安定積み重ねができるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項に記
    載の吊り移動用金属板保持具。
  8. 【請求項8】 肉厚金属板(1)の荷重が掛かる端部外
    側コーナー部(1e)を丸面に形成して成る請求項1乃
    至7のうちいずれか一項に記載の吊り移動用金属板保持
    具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102398848A (zh) * 2011-07-01 2012-04-04 中建钢构有限公司 压型钢板的吊装工具
CN108502711A (zh) * 2018-06-13 2018-09-07 中建材凯盛机器人(上海)有限公司 玻璃吊装设备

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